au PAY プリペイドカードが衝撃の改悪となります。なんと2022年11月1日から、他社決済サービスへのチャージが、0.5%のPontaポイント還元の対象外となります。
具体的には、モバイルPASMO・nanaco・WAON・Revolutが対象で、Apple Pay・Google Pay経由のチャージも同じく0%になります。なお、モバイルSuicaは従来から0%です。
au PAY プリペイドカードでチャージしてきた方にとっては、衝撃的な改悪となります。代わりの候補について解説します。
目次
改悪内容と今後の対策
au PAY プリペイドカードは、以下の電子マネーチャージが、Apple Pay・Google Payを含み、0.5%のPontaポイント還元の対象外となります。
モバイルSuica、Apple PayのSuicaは従来から還元率0%でしたので、主要電子マネーへのチャージはほぼ排除される結果になりました。
ただし、これらの電子マネーチャージはポイント還元の対象外だけど、au PAYチャージはポイント付与対象のクレジットカードについては、今後も依然として利用価値があります。
例えば、三井住友カード ゴールド(NL)・エポスゴールドカード・JQ CARD エポスゴールドは、Apple PayのnanacoやWAONチャージではポイントを得られません。
しかし、上記3枚のクレジットカード→au PAY プリペイドカード→Apple PayのnanacoやWAONなら、au PAYチャージ時のポイントは獲得可能です。
従来と比較すると還元率は-0.5%低下してしまいますが、依然として利用価値はあります。
代わりの候補
モバイルPASMO・nanaco・WAON・Revolutのメイン・チャージ手段として、au PAY プリペイドカードをガンガン活用してきた方にとって、利用額が大きい場合は改悪が無視できない打撃となります。
青天の霹靂、吃驚仰天、驚天動地、驚愕動転ですね。
そこで代替の手段について徹底的に解説します。
nanaco・WAONについては、国際ブランド搭載型プリペイドカードでポイント二重取りは難しいので、クレジットカードから直接チャージするのが有効です。
TOYOTA Walletは交通系電子マネーチャージにおすすめ
TOYOTA Walletを活用すると、モバイルPASMO、モバイルSuicaについては、ポイント三重取りが可能です。
TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)というキャッシュレス決済のスマホアプリがあります。iPhoneもしくはAndroidスマホがあれば誰でも使えます。
iD、Mastercardタッチ決済、オンラインでのMastercard加盟店でのカード決済、QRコード決済(銀行Pay)、TS CUBIC Payを利用可能です。
主なメリット
- 5つのキャッシュレス決済を利用可能
- 1.0%のキャッシュバック(iD、QUICPay、オンラインでのMastercard決済、Mastercardタッチ決済、JCBコンタクトレスが対象)
- ポイント二重取りが可能
- 人気が高い電子マネーチャージもポイント還元の対象
- クレジットカード→Kyash→TOYOTA Walletならポイント三重取り
- 初回特典で1,000円プレゼントのキャンペーン
最大のメリットは、電子マネーiD、Mastercardタッチ決済、インターネットのMastercard加盟店での決済で、1.0%キャッシュバックのキャンペーンが期間限定で実施されている点です。
現時点では、モバイルSuica、Apple PayのSuica、モバイルPASMOチャージもキャッシュバックの対象となっています。
残念ながらnanaco・WAON・Revolut・MIXI M・楽天Edyへのチャージは封鎖されました(利用できない加盟店一覧)。
Visa、Mastercardのクレジットカードでチャージできるので、お得なポイント二重取りが可能です。クレジットカード→Kyash→トヨタウォレットならポイント三重取り!

トヨタウォレットはオンラインでのMastercard加盟店、電子マネーiD、Mastercardタッチ決済、Apple PayのSuica、モバイルSuica、モバイルPASMOチャージに利用可能。おすすめのキャッシュレス決済の筆頭です。

トヨタウォレット&Kyashを活用すれば、2.2%以上の高還元を享受できます。
代表例
- リクルートカード:合計2.4%
- PayPayカード:合計2.2%
- Orico Card THE POINT:合計2.2%
- 三井住友カード ゴールド(NL):最大3.2%(年100万円マイ・ペイすリボ利用時)※リボ未使用なら2.7%
- エポスゴールドカード:年100万利用時は合計2.7%
- ANA VISAカード、ANA Mastercard:マイル+1.2%
- JALカードDC、JALカード TOKYU POINT ClubQ:マイル+TOYOTA Walletの還元(Kyashチャージは還元対象外)
※Kyash未利用の場合は還元率が-0.2%、三井住友カード発行クレジットカードはトヨタウォレットチャージが還元対象外(Kyash経由でなければ基本マイルのみ)
※JALカードDC、JALカード TOKYU POINT ClubQは、Kyashチャージが還元対象外。TOYOTA Walletチャージは「ショッピングマイルの積算対象とならないご利用分」に記載なし
モバイルPASMOチャージ
TOYOTA Walletに抵抗がある場合、モバイルPASMOチャージでは、以下のクレジットカードが高還元です。
クレジットカード名 | 年会費(税抜) | 還元率 |
---|---|---|
エポスゴールドカード | 無料 | 1.50% |
JQ CARD エポスゴールド | 無料 | 1.50% |
Delight JACCS CARD | 無料 | 1.00% |
リクルートカード (VISA / Mastercard) | 無料 | 1.20% |
PayPayカード | 無料 | 1.00% |
オリコカードザポイント | 無料 | 1.00% |
セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード (以下セゾン・アメックス) | 無料-20,000円 | 0.5%-1.125% |
Apple PayのPASMOなら、交通系クレジットカードは不要です。

カードタイプのPASMOオートチャージは、PASMOの鉄道会社の提携カードが必要となります。

nanacoチャージ
カード型nanacoチャージが対象のクレジットカードは、Apple Payのnanacoも継続的にポイント還元の対象となる可能性が高いです。
名前 | 年会費(税抜) | 還元率 |
---|---|---|
リクルートカード | 無料 | JCB 0.75% その他 1.2% |
タカシマヤセゾンカード | 無料 | 1.00% |
AOYAMA ライフマスターカード | 1,000円 | 1.00% |
セブンカード・プラス | 無料 | 0.50% |
ただし、クレジットカード単体では、nanacoチャージがポイント対象のクレジットカードの還元率は高くありません。


したがって、改悪後も三井住友カード ゴールド(NL)→au PAY→Apple Payのnanacoルートが高還元です。
三井住友カード ゴールド(NL)は2枚持ちすれば、年200万円まで最大1.5%還元とパワフルです(マイ・ペイすリボ活用なら電子マネーチャージは+0.5%)。

WAONチャージ
カードタイプのWAONチャージが還元対象なのは、イオンカードセレクト、イオンカードセレクト(ミニオンズ)、JALカードです。

Apple PayのWAONには、多数のクレジットカードがポイント対象です。

セゾンゴールドアメックス、セゾンプラチナアメックス、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、セゾンマイルクラブに加入すると、Apple PayのWAONチャージが最大1.125JALマイル還元になります。


Revolutのチャージ
外貨建決済のコストが安く、海外旅行の持ち物として有意義で、海外旅行でおすすめのカードであるVisaプリペイドカード「Revolut」には、多くのクレジットカードでチャージがポイント対象です。
0.2%還元のKyashからもチャージ可能なので、クレジットカード→Kyash→Revolutならポイント二重取りが可能となります。

ただし、チャージ可能なのは、Visa、Mastercardブランドのクレジットカードのみで、JCB・アメックス・ダイナースクラブは対象外となっています。




モバイルSuicaチャージ
TOYOTA Walletに抵抗がある場合、モバイルSuicaチャージに使うカードの代替候補としては、複数の有力候補が存在しています。

ビューカード
モバイルSuicaへのチャージの代替手段としては、運営元のJR東日本グループのビューカードがおすすめです。
Suicaオートチャージ・モバイルSuicaチャージは還元率が1.5%と最高峰の高還元です。
モバイルSuicaだけではなく、カードタイプのSuicaへのチャージも、ビューカードがとてもお得です。
自動改札機にタッチして入場するだけで、Suicaチャージができる便利なオートチャージも利用可能です。
首都圏、仙台・新潟エリアのSuicaエリア、首都圏の私鉄・地下鉄のPASMOエリアでオートチャージが可能です。首都圏、仙台・新潟エリアに在住の場合は極めて便利です。

主なビューカードの一覧は下表のとおりです。
カード名 | 年会費(税抜) | 一般加盟店 | Suicaチャージ | 備考 |
---|---|---|---|---|
ビックカメラSuicaカード | 477円 (年1度の利用で無料) | 1.0% | 1.5% | ビックカメラでSuica払いならポイント二重取り |
ビューカード スタンダード | 477円 | 0.5% | 1.5% | ボーナスポイント。家族カードあり |
JRE CARD | 477円 | 0.5% | 1.5% | アトレ等のJRE CARD優待店で約3.5%還元 |
ルミネカード | 953円 | 0.5% | 1.5% | ルミネで5-10%OFF |
ビューカード ゴールド | 10,000円 | 0.5% | 1.5% | 年1回のプレゼント・東京駅ラウンジ等の特典 |
大人の休日倶楽部ミドルカード | 2,386円 | 0.5% | 1.5% | 大人の休日倶楽部パス、JR東日本線・JR北海道線5%OFF等 |
大人の休日倶楽部 ジパングカード | 3,968円 (夫婦会員6,780円) | 0.5% | 1.5% | 大人の休日倶楽部パス、JR東日本線・JR北海道線30%OFF等 |
JALカードSuica | 2,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | JRE POINTをJALマイルに移行可 JALカード特約店は2倍 |
JALカードSuica CLUB-Aカード | 10,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | JAL CLUB-Aカード特典 |
JALカードSuica CLUB-A ゴールドカード | 19,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | ビューカード ゴールド特典 JAL CLUB-Aカード特典 |
ビューカード スタンダード(リボ) | 無料 | 0.5% | 1.5% | リボ払い専用カード |
ビューカードは年会費が有料のカードが大多数ですけれども、ビックカメラSuicaカードは年1回の利用で無料となります。
年1回の利用にはモバイルSuicaチャージも含まれるので、完全無料で利用可能です。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんは、ビックカメラSuicaカードがSuicaチャージにおすすめとおっしゃっていました。

クレジットカードのレジェンドがプライベートでも保有するのがビックカメラSuicaカードです!

その他、ビューカードの詳細については、以下で精緻に分析しています。

ビューカード以外でも多数のクレジットカードがありますが、ポイントが貯まらないクレジットカードもある点に注意が必要です。
Apple PayのSuicaへのチャージでポイントが貯まるクレカについては、以下にまとめています。

エポスゴールドカード
丸井が発行しているエポスカードにはゴールドカードが存在します。「エポスゴールドカード」という名前です。
実は意外なことにモバイルSuicaへのチャージで最もコストパフォーマンスが良好なのはエポスゴールドカードです。
ゴールドカードのランキングでも上位に位置付けられるハイ・クオリティー・カードです。
エポスカードは丸井での年数回の10%OFF、充実の海外旅行傷害保険、数多くの店舗で受けられる優待特典が魅力のカードです。

エポスゴールドカードの年会費は5,000円(税抜)です。年間の利用金額が50万円以上だと翌年度以降の年会費が無料になります。
また、インビテーションでゴールドカードを発行したら、年会費は永年無料となります。エポスカードを保有して概ね年50万円以上決済すると、インビテーションが届く傾向にあります。
エポスゴールドカードは無料で持てるゴールドカードです。インビの基準も緩く、年50万円に利用額が届いていなくても、インビテーションが届く事例もあります。

家族カードはありませんが、家族をゴールドカードに招待できる「エポスファミリーゴールド」という制度があります。
エポスゴールドカードは、丸井での利用は還元率1%ですが、通常の加盟店での還元率は0.5%です。ただし、年間の利用金額に応じてボーナスポイントをもらえます。
- 年50万円以上利用:2,500円相当(0.5%相当)
- 年100万円以上利用:10,000円相当(1.0%相当)
ボーナスポイントを合わせると、年100万円ちょうどの利用だと還元率は1.5%となります。カード利用で貯まるポイントは有効期限無しの永久ポイントになります。
エポスゴールドカードのポイントはエポスVisaプリペイドカードでVisa加盟店にて1ポイント1円で使えるので現金同様です。

エポスゴールドカードは年100万円以上使えば屈指の高還元カードとなります。ゴールドカードならではの特典も充実しています。
また、対象ショップの中からよく利用するショップを登録すると、エポスゴールドカード利用時のポイントが最大3倍になります。

選べるショップは最大3つまでとなります。対象ショップには、電気代・ガス代などの固定費、普段使いすることが多いスーパー・コンビニ・ドラッグストア・ETCカードもあるので便利です。
他のカードショッピングも含めて合計で年100万円利用すれば1%相当のボーナスポイントも得られます。
仮に年100万円ぴったりポイント3倍のショップのみを利用した場合は還元率2.5%となります!
ポイントアップするショップは、登録後3ヵ月間は変更ができません。登録当日の利用分からポイントアップの対象となります。
また、国内・海外の空港ラウンジを無料で利用できます。国内の主要空港20空港に加えて、ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル空港)、仁川空港、ホノルルラウンジが利用可能です。

年会費無料で維持できるので、空港ラウンジを使えるゴールドカードの中でもコスパ良好です。
海外旅行傷害保険が付帯しており、最も利用頻度が高い傷害治療費用・疾病治療費用は最高300万円と充実しています。
エポスゴールドカード会員限定のベネフィットも豊富に用意されています。

その他エポスゴールドカードの特徴については以下で徹底解説しています。

年会費無料のゴールドカードは稀有であり、質実剛健なハイ・クオリティー・カードです。空港ラウンジを無料で使えるクレジットカードの一角です。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、おすすめのゴールドカードとしてエポスゴールドカードを挙げていらっしゃいました。

エポスゴールドカードを目指す場合、まずはエポスカードを作成して年50万円利用すると、1円もコストがかからないのでおすすめです。
エポスカードはお得なキャンペーンを行なっています。Webから入会すると2,000円相当のエポスポイントがプレゼントされます。
特に必要な作業はありません。無条件で2,000円を得られるお得な入会キャンペーンです。
なお、インターネットでの入会時に「おしごと」の下にある「ご紹介番号」に「25040169909」をご入力いただくと、更に紹介特典で500ポイントが上乗せされます。
公式サイトエポスカード 公式キャンペーン
JQ CARD エポスゴールド
JQ CARD エポスにはインビテーション制のゴールドカード「JQ CARD エポスゴールド」があり、モバイルSuicaチャージでJRキューポを獲得できます。
エポスゴールドカードとJQカードの魅力を融合させたクレジットカードです。年会費無料で利用できます。
年100万円ちょうど利用した際には、ボーナスポイントと合わせて1.5%還元となります。
JRキューポはGポイントに交換できるので、JQセゾンみずほルートでGポイント→永久不滅ポイント→ANAマイルと交換すると、1対0.7のレートでANAマイルに移行できます。
つまり年100万円ぴったり利用した際のマイル付与率が1.05%となります。100万円超の利用分は0.35%です。
年100万円ぴったりポイント3倍のお店(3つまで選択可能)だけで使った場合、なんと1.75%ANAマイル還元です。
なお、JALマイルの場合でも最大1.5%還元となり、JALマイルがお得に貯まるクレジットカードの1枚です。
更にANAマイレージクラブ モバイルプラスに加入した場合、月300円(税抜)のコストで、おサイフケータイ、Edy機能付きのANAカードでのEdy払いが1.5%マイル還元となります。
年間維持コストは3,600円(税抜)です。モバイルプラスはドコモ、au、ソフトバンクの回線契約が必要で、MVNOだとNGなのがデメリットです。
つまり、年100万円ぴったりJQカード エポスゴールドをEdyチャージに利用し、かつモバイルプラスに加入してEdy払いに使ったら2.55%ANAマイル還元となります。
年間ボーナスを含めない場合は、Edyチャージ時の0.35%+モバイルプラスの1.5%で合計1.85%となります。
その他、JQ CARD エポスゴールドの詳細については、以下で精緻に分析しています。

デメリットは改悪リスクがある点です。Edy一体型AMCの発行を終了しており、ANAのEdyに対するコミットの温度感は低下しています。
ANAモバイルプラスのEdy1.5%マイル還元、JRキューポの交換システム、エポスゴールドの年間ボーナスに改悪リスクがあります。
JQ CARD エポスゴールドは、JQ CARDエポスを作成して年50万円以上利用したら、インビテーションが届く可能性があります。
なお、通常のエポスカードを持っている方は、JQ CARDエポスに切り替えることが可能です。
エポスポイントとJRキューポは相互交換できるので、エポスカードのポイントはJQ CARDエポスに引き継がせることが可能です。
エポスカードはネット限定でお得な入会キャンペーンを開催しています。
公式サイトエポスカード 公式キャンペーン