ANAに取材する機会があり、飛行機の出発と到着、そこでなされている取組み、空港でのサービス、空港のオフィスでのお仕事について伺ってきました。
ANAの安全運航に対する取り組み、搭乗までのサービス、ANAカードのお得な仕組みについてシェアします!
訪問した場所は羽田空港国内線第2ターミナルでした。光が立ち込めてピカピカの開放的な空港ですね。世界の中でも随一です。
ANAのオフィス入り口には看板や飛行機の模型、AEDの機械などがありました。
目次
飛行機の発着が安全でスムーズ
飛行機への搭乗口を下から見るのは初めての体験でした。
駐機中の飛行機がたくさんあり、一気にテンションMAXとなりました。
以下の右側の車両は飛行機をプッシュバック(後ろの方に押す)車です。
飛行機は車と違ってバックができないため、特殊車両で押して自走できるところまで移動する形になります。
上の写真は受託手荷物をコンテナから飛行機に移すシーンです。空港で預かった手荷物をコンテナで運ぶ流れとなります。
車の横にいらっしゃるオレンジ色の上着を着ている方は「フライトインチャージ」です。
パイロット、整備士、運航管理のオフィスとやり取りして、安全にフライトできるよう全体を統括するような役割を担っています。
連絡をすると整備士がすぐに駆けつける体制がとられており、効率的な運行管理が可能になっています。
現状では羽田空港での取組みで、全国的に拡大していく予定となっています。
準備が整っていざ出発の時刻になると、フライトインチャージが合図して、車でプッシュバックしていきます。
飛行機が自走できる場所まで行ったら、機体の向きを変えて車を切り離して、いよいよ離陸する流れとなります。
伊丹行きの飛行機が滑走路へ向かうと、すぐに羽田空港に到着した別の飛行機が入ってきました。
一連の流れが実にスムーズで、こうして遅延が少ない定時運航を確保しているのだと感じました。
飛行機のエンジンは凄い迫力で、周囲の空気が気圧で変化しているのが壮観でした。やはり飛行機というのはパワフルな乗り物です。
飛行機が到着すると、すぐに専用車両と飛行機で電源をつなぎ、エンジンを止める作業を実施します。この作業がないとずっとエンジンがまわりっぱなしとなるそうです。
効率的でケアも盤石、サービスも秀逸の旅客導線
続いてANAの出発ロビーやANAラウンジを見学しました。
出発ロビーには自動チェックイン機、ANA 自動手荷物預け機、ANA Special Assistance(アシスタンスカウンター)、有人カウンター等があります。
サービス・機能別に白、水色、濃い青色と色分けされており、ひと目で分かりやすくなっています。
また、日本語通ではなくても見分けられる工夫が施されており、海外からの観光客の増加にしっかりと対応しています。
手荷物の預けについては自動手荷物機(ANA Baggage Drop)を多めに配置しており、自動化が進んでいます。
白いボックスの中に手荷物を入れて画面で手続きを行うと自動でタグが出るので、手荷物に貼り付けてボタンを押し、ベルトコンベアに流します。
慣れると1分程度で済むので多くのお客様が利用しているそうです。音声案内も可能です。
外国語も英中韓の三ヶ国語に対応しており、タッチパネルで言語の選択が可能です。
ペット、楽器、ゴルフバッグ、パソコン、ベビーカー、スノーボード、金銭など特別な対応が必要な場合や、自動機がご利用になれない方は、グランド・スタッフがいる有人カウンターで手続きする流れとなります。
ANAはお手伝いが必要なお客様への配慮も盤石です。多くの方が利用するモノレール・電車から来るところに、お子様連れの方とお手伝いが必要な方向けのアシスタンスカウンターがあります。
電車からすぐの最も便利なところに「ANA SPECIAL ASSISTANCE」のコーナーを設置しているのは素晴らしいと思います。
座りながら手続き可能で、ベビーカーを畳んで預けることが可能です。
また、一人で搭乗するお子様「ANAジュニアパイロット」をサポートしたり、ご高齢のお客様で搭乗までの付添いが欲しいといったリクエストに対応しています。
iPadの端末もあり、それを使ったコミュニケーションや遠方との遠隔通話なども可能です。
ANAプレミアムメンバー、ANAスーパーフライヤーズ会員、プレミアムクラスに搭乗する方は、ANA PREMIUM CHECK-INを利用できます。
混雑が少ないゆとりのあるチェックイン、手荷物検査が可能です。チェックインカウンターは機内と同じ良い香りのアロマが香っています。
保安検査場を通過したら、すぐ近くにANAラウンジがあります。秀逸なクオリティです。
席は落ち着いたソファーからカジュアルなチェアーまで多種多様なタイプが揃っているので、好みに応じて選べます。
電源コンセントが設置されている席も数多くあります。スマホ全盛期の現在は電源があると助かりますね。
仕事をする人向けの席は前が壁で横の仕切りもあり、ガッツリと作業に集中できます。
飲み物の側面ではビール、日本酒、ウイスキー、青汁、コーヒー・お茶・ジュースなどソフトドリンク各種と極めて充実しています。
ラウンジ内では各種お飲み物や無線LANサービスなどが用意されています。一部のラウンジでは軽食・スナックも楽しめます。
携帯電話で会話できるスペースも有ります。いちいちラウンジの外まで出る必要はありません。
無料Wi-Fi、新聞・雑誌があり、ドリンクを飲みながら寛げます。
コピー機や携帯電話の充電器なども設置されています。
ANAラウンジを利用し放題となるのは、ANAダイヤモンド、プラチナサービスメンバーです。
一度上記メンバーになると、ANAスーパーフライヤーズカード(SFCカード)の入会資格が得られます。SFCカード保有期間中はずっと利用可能になってパワフルです。
SFCカードはANAアメックス・ゴールド等で申し込み可能です。
卓越した「Airport Management Center」
航空会社にとって重要なのは華やかなサービスだけではなく、安全でスムーズな運航管理です。ANAのオフィスを訪れ、お仕事の様子を拝見しました。
羽田空港には「Airport Management Center」があり、運航支援、工程管理、グランドハンドリング、全体の統括の4部門があります。
オペレーションマネジメント・運航支援の部門では、運航乗務員の補佐を行います。
担当者は国家資格を有する運航管理者が作るフライトプランを確認して、プラスアルファで気象情報、例えば乱気流がどの辺にあってどう通過するか等をパイロットと共有します。
パイロットは、燃料、お手伝いが必要なお客様の情報などもチェックして、国内線の場合は出発の40分くらい前に機内に行きます。
羽田空港では過密なスケジュールで遅延を極力防ぐ必要が有ることから、事前にグランド・スタッフが綿密にフライト情報を収集して機内に情報提供して補佐しています。
気分が優れないお客様が出た場合、救急車で搬送するために緊急着陸する際などには地上で調整を図ります。
室内には大きなモニターがあり、羽田到着便の飛行機の状況が一目瞭然になっています。
工程管理の部門では飛行機の運航が時間通りに行えているかどうかを確認して、グランドハンドリングでは駐機場の状況を把握してオペレーションを実施しています。
手荷物、燃料などの重量をチェックして飛行機のバランスを確認して、ロードコントローラーでチェックします。
どこの駐機場に何便がいつ到着するかなどは事前に決まっていますが、遅れると大渋滞となり、都度都度の調整が必須となっています。
例えば機体に整備が入って1便が抜けると、違うところから持ってくる必要があり、パズルのように組み立てられています。
飛行機の大きさによって入れる駐機場が決まっており、それによって搭乗口が変更されることもあります。
急遽の搭乗口変更などはこうした調整の結果生じるもので、気候や急病人の発生、その他諸々の事情で止むを得ないこととなっています。
空港基地長の統括責任者はAMD(Airport Management Director)という名前で、空港のフライト管理の最高責任者となります。
部署ごとに役割を担っていますが、複数の部署で調整が必要な状況では責任者と調整を測ることとなります。
ANAの羽田空港のオフィスでは24時間体制で安全でスムーズな運航管理を行っています。昼夜を問わず全体共有する流れが構築されています。
飛行機というのはどうしても一便一便ごとに確認事項が多く、膨大な事務処理が発生します。
企業として守らなければならない「安全」、お客様の安全への期待にお応えすることにより生まれる「安心」、そして日々の着実な努力の積み重ねにより得られる「信頼」を高めていくために、ANAグループでは「世界最高水準の安全の追求・提供」に取り組んでいます。
盤石の体制の旅客係員・運航乗務員・客室乗務員
ANAの客室センターでは客室乗務員が約8,000名在籍しています。90%以上が女性で約500名が外国人の方となっており、グローバル時代に対応しています。
約6,000人が羽田、約500人が伊丹に所属しています。客室乗務員の方は1日あたり国内線は2便~3便に搭乗しています。
海外でも韓国や中国など近距離路線は日帰りになることがあります。メキシコ、ワシントン、ニューヨークなどは2泊4日となります。
客室乗務員の方はお客様と直接コミュニケーションを取り、ご意見や要望を頂くことも多いそうです。
1日あたり3,000~4,000名の客室乗務員が必要で、運航状況などでいかなる場合にも対応出来るよう、スタッフの人員配置が重要となっています。
飛行機のスケジュールに合わせて管理されています。
部長・課長も客室乗務員なのがANAの特徴です。部長は約1,800名の部下、課長は約600名の部下を抱えており、客室乗務の経験者が客室乗務員をマネジメントしています。
LCCの台頭、グローバル化による外資系航空会社との競争激化が進行しており、日本ならではのおもてなしで、一人一人に焦点を当てて客室乗務員の人材育成を図っています。
寒冷地へのフライトの場合は、大雪でホテルの外に出られなくなり、戻ってこれなくなるというケースもあり、予定が立ちづらいのが客室乗務員のお仕事の特徴です。
外資系航空会社と比較するとANAの客室乗務員は女性が多い傾向にあります(JAL、スカイマーク、その他日本の航空会社も同様)。
客室乗務員で採用されると研修が実施されて、マナーからメイクアップまでインストラクターが丁寧に指導・特訓しています。
現在はシミュレーターが進化しており、実機に近い訓練が地上でも可能となっているようです。
飛行機の機内の傾斜や揺れまで再現されており、またマニュアルはタブレットで見やすくなっています。
中の人に直撃!ANAカードやマイルの魅力
クレジットカードファンとしては、ANAカードについても気になるところでした。
そこでANAカードについて、ANAカードを運営しているANA X株式会社 事業推進部 ファイナンシャルサービスチームの住吉さんに徹底的に聞き倒しました!
まつのすけ:ANAカードの中ではANAアメックスが年会費が高いのが目につきます。ANAアメックスの魅力は何でしょうか?
住吉さん:アメックスの特典としてトラベル特典が充実しており、手荷物無料宅配サービスや同伴者1名無料の空港ラウンジが魅力的なサービスだと思います。
まつのすけ:マイルの一番人気の使い方は何でしょうか?
住吉さん:やはり特典航空券が人気となっています。国内線は四半期に各1回ずつ、通常よりも少ないマイルで特典航空券に交換できる「特選フライト」を行っています。
そこを上手く活用していただくと、よりお得にフライトできます。
まつのすけ:特典航空券以外で人気が高い交換先はどのあたりでしょうか。
住吉さん:ANA SKY コインや他社ポイントへの交換が人気となっています。ANA SKYコインは通常の航空券購入にもご利用いただけます。
また、ANA SKYコインはマイルやプレミアムポイントが貯まるのが、特典航空券にはないメリットです。
まつのすけ:ファミリー向けで特典航空券以外でマイルの使い方でおすすめはありますか。
住吉さん:一番はANAカード限定サービスの「ANAカードファミリーマイル」で、二番目はANA SKYコインです。
使い道は特典航空券だけではなく、合算したマイルをANA SKYコインに変えて航空券購入に使うのもおすすめです。
まつのすけ:ANA SKYコインで一番人気の使い方は何でしょうか。
住吉さん:一番人気は国内線航空券の購入です。フライトマイルやプレミアムポイントがつき、ANA SKYコインの利用で更にマイルが貯まります。
貯まったマイルで更にANA SKYコインを購入するというループが可能です。
まつのすけ:搭乗以外でマイルを貯める方法としておすすめはありますか。
住吉さん:やはりANAカードをご利用いただくことです。日頃のお買い物で着実にポイントが貯まり、ポイントをマイルに交換できます。自動移行の仕組みもあるので便利です。
コンビニでの数百円の決済から日常的に利用すると、2~3年に1回ハワイ往復相当のマイル数を貯めることも夢ではありません。
インターネットのお買い物ではANAマイレージモールを利用すると、ANAのマイルが更に貯まります。
まつのすけ: 今後も新たにANAマイルの提携先が増えていく予定はありますか。
住吉さん:現状に満足せずに、どんどん多様な業界で提携を進めていこうという方針があります。
より便利なサービスを提供できるように努めてまいりますので、ご期待いただければと思います。特に親和性が高い旅行関連で提携を進めていく方針です。
まつのすけ:ANAのふるさと納税の利用は増えているのでしょか。
住吉さん:大変多くのお客様にご利用いただいており、年々増加傾向にあります。
寄附金額の1%のマイルが付くのが大きなメリットですので、ぜひご利用いただければと思います。
まつのすけ:エアバスA380がホノルル線に導入されます。ファーストクラスがあるのが嬉しいです。各クラスの座席数、導入時期など、新しい情報がありましたら教えてください。
住吉さん:ANAが受領する「FLYING HONU」は、ファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミー73席、エコノミークラス383席の520席仕様です。
フルフラットシートになるビジネスクラスにはペアシートをご用意。エコノミークラスには、日本の航空会社で初のカウチシート「ANA COUCHii」を導入します。
まつのすけ:ANAカードマイルプラスで人気があるお店はどこでしょうか。
住吉さん:日常で使いやすいところ、セブン-イレブン、ENEOS、マツモトキヨシなどのご利用が多いです。
まつのすけ:SFC会員になった後、カードの種類を変えたい場合はいつでも変更可能なのでしょうか。
住吉さん:いつでも変更は可能です。
まつのすけ:JALのメタル会員のような幻の制度はあるのでしょうか。
住吉さん:現在ご提供しているサービスはありません。ANAダイヤモンドサービスのステイタスを5年・10年継続していらっしゃる方からは、差別化してほしいというご意見を頂戴することもございます。
まつのすけ:ANAミリオンマイラープログラムで、ANAウェブサイト上に明記されていない隠れ特典があったりするのでしょうか。
住吉さん:ミリオンマイラーの特典はWebページ上に明記されているとおりです。
マイルの有効期限が無期限となり、ANAラウンジを半永久的に利用できるのが大きなメリットです。
ネームタグは金沢の職人が一つ一つ手作りしています。現時点で到達していらっしゃる方は、ANAマイレージクラブ発足当初からご愛願いただいていた方です。
まつのすけ:海外のANAラウンジで特におすすめの空港はありますか。
住吉さん:海外にはANAラウンジがなく、スター アライアンスのパートナーが運営しているラウンジ等をご利用いただいております。
2019年春には、就航する海外の空港としては唯一となる自社ラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」および「ANA LOUNGE」をハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港にオープンしました。
個人的な主観では各エアラインの本拠地の空港は、それぞれのキャリアが最も力を入れているラウンジなので良いと思います。
例えば、ANAなら羽田・成田、シンガポール航空ならチャンギ、タイ国際航空ならバンコク、ルフトハンザドイツ航空ならフランクフルトです。
まつのすけ:SFC修行に対しては客室乗務員にバレてしまうのが恥ずかしいという意見もあります。ANAのスタッフ様から見てどのようにお感じになるのでしょうか。
住吉さん:当社の上級会員を目指してご搭乗いただいているので大歓迎です。ご搭乗いただき、感謝の気持ちを抱いております。
まつのすけ:ANAカードのイベントで人気が高いものはありますか。
住吉さん:ANAカード会員限定のイベントで、2017年度は機体工場見学+機内食の試食会を実施しました。
国際線ビジネスクラス、国内線プレミアムクラスの機内食が試食でき、大人気でご好評いただいています。
まつのすけ:イベントはステータス会員やカード利用額が多い方が優遇されたりするのでしょうか。
住吉さん:完全平等となっております。ANAダイヤモンドサービスメンバーの方でも当選確率は変わりません。
まつのすけ:プレミアムエコノミーの魅力は何でしょうか。
住吉さん:シートが魅力的となっています。フルフラットまではいきませんが、シートピッチがあってリクライニングも深いです。
機内食はエコノミーと同じですが、選べるドリンクやデザートが増えます。ゆったりとしたフライトをご希望の場合におすすめです。
ダイヤモンド・プラチナ・SFC会員のお客様は、ご搭乗手続き時に空席があれば、プレミアムエコノミー対象外の運賃でもプレミアムエコノミーをご利用いただけます。
まとめ
住吉さんをはじめANAのスタッフの方々には、長時間に渡ってご対応いただきました。
取材をしてみて改めて感じるのは、単なる移動手段として飛行機を捉えるなら、LCCなどに比べてANAは費用が高いと感じることもあります。
しかし、安心・安全を前提としたお客様目線を常に意識した高品質なサービスを受けられるなら、納得して払える金額だと感じました。
私は中を見てすっかりANAファンとなり、JGCよりも先にSFCを取ろうと思いました。また、ミリオンマイラーを目指して利用します!
羽田空港のオフィスは、最先端の機器やコンピューターが備わっており、大勢のスタッフがお仕事をなさっていて、圧倒されました。
高度の安全性を最優先にしつつ最大限に業務を効率化して、その分を必要な高品質のサービスに充当しており、キラリと光るエクセレントな魅力が燦然たる輝きを放っています。
眼に見えないところで物凄いサポートがあるANAは、心の底から安心して快適に利用できる航空会社です。LCCが出ている中でもエッジ・優位性があります。
あらゆる部分に徹底的にこだわっているのがANAの真骨頂であり、その結果としてエアラインの真髄を極める究極のフライトが実現しています。
ANAを利用すると新しい世界、まだ見ぬ地域へと雄飛できます。旅行やビジネスに八面六臂の活躍を見せてくれて、楽しく人生を豊かに彩ることが可能になります。
そんなANAでお得なフライトが可能になるのが、ANAのマイルを貯められるANAカードです。
ANAカードの比較の結果として、グレードごとにおすすめANAカードを厳選した記事は以下になります。
ANAカードはANAがアメリカン・エキスプレス、JCB、三井住友カード、ビューカード、東急カード、三井住友トラストクラブと提携して発行・運営しています。
カード名 | 提携会社 | 国際ブランド | 独自機能 |
---|---|---|---|
ANAアメックス | アメックス | Amex | |
ANA JCB 一般カード等 ANA JCBカード ZERO | JCB | JCB | |
ANA To Me CARD PASMO JCB | JCB 東京地下鉄株式会社 | PASMO メトロポイント | |
ANA VISAカード | 三井住友カード | Visa | |
ANA マスターカード | Mastercard | ||
ANA VISA nimocaカード | 三井住友カード 株式会社ニモカ | Visa | nimoca |
ANA VISA Suicaカード | 三井住友カード ビューカード | Visa | Suica |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード | 三井住友カード 東急カード | Mastercard | PASMO TOKYU POINT |
ANAダイナースクラブカード | 三井住友トラストクラブ | Diners Club |
カードのタイプはANA一般カード、ANAワイドカード、ANAゴールドカード、ANAカード プレミアムの4種類です。
多種多様なANAカードがある中で、ANAと似ているのはアメックスだと感じました。
単なる移動手段ではなく、目に見えない部分で高品質なサービスを提供しているあたり、年会費無料券種とは違って高い年会費がかかるけど、サービスクオリティーを重視しているAMEXと似ています。
ANAとアメックスがタッグを組んで作ったANAアメックスは、スペック上では言い表せない高品質なサービスを1日あたり約19円(税抜)で享受できる素晴らしいカードの1つだと考えます。
豊富なベネフィットが満載のゴールドカードでも1日あたり85円(税抜)に過ぎません。100円玉ワンコイン以下です。
アメックスのカードの一番の魅力はコールセンターであり、その品質は幾多のクレジットカード会社の中でも随一です。
アメックスのコールセンターは外注してなく、ほぼ全員が正社員です。しっかりとしたサポートを受けられます。
実際にアメックスを2年半使ってみたところ、電話応対は素晴らしく、いつも気持ちよく電話できます。
卓越したトラベル関連のベネフィットも充実しています。
アメリカン・エキスプレスはニューヨークで運送業として開業し、顧客サービスの1つとしてクレジットカードを開始しました。
こうした歴史的背景からT&E(Travel & Entertainment)が極めて充実している点にエッジ・優位性があります。ここもANAと親和性があるところです。
1日21円のコストでANAアメリカン・エキスプレス・カードの有形無形のサービスを受けられることを考えると、高い年会費は十分にペイできます。充実の保険はお守りのような安心感をもたらしてくれます。
大量のANAマイルを得られるお得なキャンペーンも魅力的です。
ANAアメックスには、一般カード、ゴールドカード、プレミアムカードがあり、それぞれに特徴があります。各カードの違いを比較すると下表のとおりです。
項目 | クラシック | ゴールド | プレミアム |
---|---|---|---|
年会費(税抜) | 7,000円 | 31,000円 | 150,000円 |
ANAマイル移行費用(税抜) | 6,000円 | 0円 | 0円 |
年会費+マイル移行費用(3年に1回) | 9,000円 | 31,000円 | 150,000円 |
家族会員年会費(税抜) | 2,500円 | 15,500円 | 無料(4枚まで) |
ポイント有効期限 | ポイント移行コース 登録で無期限 | 無期限 | 無期限 |
ポイント付与率 | 1.0% | 1.0% | 1.0% |
ポイント付与率(ANAグループでの利用) | 2.5% | 3.0% | 4.5% |
ANA SKY コイン獲得プログラム | - | 1万円分 | 3万円分 |
継続ボーナス | 1,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
フライトボーナス | 10% | 25% | 50% |
ANAゴールドカード特典 | – | ○ | ○ |
旅行傷害保険 | 最高3000万円 | 最高1億円 | 最高1億円 |
ショッピング保険 | 年最高200万 | 年最高500万 | 年最高500万 |
コンシェルジェサービス | – | – | ○ |
コース料理1名分無料 | – | – | – |
プライオリティパス | – | 年2回無料 | 使い放題 |
その他プラチナ特典 | – | フリー・ステイ・ギフト アメックススペシャルリザーブ プレミア・ゴルフ・アクセス | |
リターン・プロテクション | – | ○ | ○ |
キャンセル・プロテクション | – | ○ | ○ |
スマートフォン・プロテクション | – | 年3万円限度 | 年5万円限度 |
海外旅行先での日本語サポート | グローバル・ホットライン | オーバーシーズ・アシスト | オーバーシーズ・アシスト・プレミアム |
空港ラウンジ | ○ | ○ | ○ |
手荷物無料宅配 | 片道1個 | 片道1個 | 往復2個 |
大型手荷物宅配優待特典 | 帰国時 | 帰国時 | 往復 |
空港クローク | ○ | ○ | ○ |
空港パーキング | ○ | ○ | ○ |
海外用レンタル携帯電話特別割引 | – | – | ○ |
エクスペディア・一休.com優待 | ○ | ○ | ○ |
レンタカー優待 | ○ | ○ | ○ |
カード盗難・紛失の場合の緊急再発行 | ○ | ○ | ○ |
アメックスオファー | ○ | ○ | ○ |
新国立劇場 | – | ○ | ○ |
ゴールド・ワインクラブ | – | ○ | ○ |
京都観光ラウンジ | – | ○ | ○ |
死亡・後遺障害(国内旅行保険) | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
その他(国内旅行保険) | – | – | 入院:5,000円/日 通院:2,000円/日 手術:5万-20万円 |
海外旅行傷害保険 | 利用付帯 | 利用付帯 | 自動付帯 (一部利用) |
死亡・後遺障害(海外) | 最高3,000万円 | 最高1億円 | 利用:最高1億円 自動:最高5,000万円 |
傷害治療(海外) | 最高100万円 | 最高300万円 | 最高1000万円 |
疾病治療(海外) | 最高100万円 | 最高300万円 | 最高1000万円 |
救援者費用(海外) | 最高200万円 | 最高400万円 | 最高1000万円 |
賠償費用(海外) | 最高3,000万円 | 最高4,000万円 | 最高5000万円 |
携行品損害(海外) | 最高 1旅行30万円/年100万円 | 最高 1旅行50万円/年100万円 | 最高 1旅行100万円/年100万円 |
航空便遅延費用補償(海外) | – | 最高4万円 | 最高4万円 |
ANAアメックスの一般カードとゴールドカードを比較すると、以下の点はゴールドカードが上回っています。
- ポイントが無条件で無期限
- ANAグループ利用時のマイル付与率が0.5%高い
- ANA SKY コイン獲得プログラム
- 継続ボーナス・フライトボーナス
- ビジネスクラスチェックインカウンター等のANAゴールドカード特典
- 旅行傷害保険、海外航空機遅延費用保険(2021年3月から)
- 手荷物無料宅配サービスが羽田空港も対象(2021年3月から)
- スマートフォン・プロテクション、リターン・プロテクション、キャンセル・プロテクション
- 海外旅行時のサポートが安心のオーバーシーズ・アシスト
- 京都観光ラウンジ
- コットンクラブ、新国立劇場の優待
- ゴールド・ワインクラブ
年会費の差とこれらの特典の差を比較して、どちらがよいかを決めることになります。年会費がリーズナブルなのはANAアメックス・一般カードです。
また、ANAアメックスにはスーパーフライヤーズカードはありません。ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)に申し込む場合は、既存カードの切り替えではなく新規申し込みとなります。
審査落ちのリスクがゼロではありません。ANAアメックス・ゴールドにはスーパーフライヤーズカードがあり、審査なしで切り替えることが可能です。
ANAプレミアムメンバー「プラチナ」になった時点で、申し込みたいSFCと同等のANAカードを事前に発行しておき、同じ国際ブランドのSFCカードに切り替えるのが無難です。
プレミアムメンバー専用デスクかANAカードデスクに電話すれば、切り替えの専用用紙を送ってくれるので、返送すればOKです。
ゴールドカードよりも更に充実した特典をご希望する場合は、年会費は165,000円(税込)に跳ね上がりますが、ANAアメックス プレミアム・カードという選択肢もあります。
ANAラウンジ・充実の搭乗・継続ボーナス、アメックス・プラチナの一部サービスを利用できます。
ANAアメックス・一般カードはANAグループでのマイル付与率が1.5%(1%のマイルと合わせて合計2.5%)となります。
一般カードとしてはポイント有効期間が3年と長く、マイル移行手数料を支払えば有効期間は無期限となります。
ファーストクラスに向けてマイルを貯められるのが大きなメリットです。1マイル7~16円の価値で利用できます。実質還元率がなんと8%~16%に跳ね上がります!
同伴者1名無料の空港ラウンジ・手荷物無料宅配・家族特約付きの保険などのアメックスならではの特典が充実しています。
これらは他社ですとゴールドカードでも付帯していないカードも多いです。
空港ラウンジが同伴者1名無料である点、手荷物無料宅配、家族特約などが素晴らしい特典です。
また、アメックスの充実の海外サポートもあります。海外でのカード緊急再発行はアメックスのネットワークがなせる技です。
アメックスのコールセンターの従業員は、ほとんどがアメリカン・エキスプレスの正社員であり、丁寧なサポートを受けられます。このような点もしっかりとしています。
ANAアメックスには、ANAワイドゴールドカードにもない充実したトラベルサービスがあります。大量のマイルが得られるお得な入会キャンペーンも開催されています。
ANAアメックス・ゴールドはANAグループでのマイル付与率が2%(1%のマイルと合わせて合計3%)となります。
ポイント有効期間が無期限であり、ファーストクラスに向けてマイルを貯められるのが大きなメリットです。
同伴者1名無料の空港ラウンジ・手荷物無料宅配・家族特約付きの保険、京都観光ラウンジ、アメックスオファー、各種トラベルサービスなど、アメックスならではの特典が充実しています。
年間年間最高500万円のショッピング保険、返品、キャンセル時の補償もあります。海外旅行傷害保険は最高1億円で、最も利用頻度が高くて重要な障害・疾病治療費用も300万円とパワフルです。
空港ラウンジが同伴者1名無料である点、手荷物無料宅配、家族特約はANAワイドカード(VISA/Mastercard/JCB)にはありません。
また、アメックスの充実の海外サポートもあります。ANAアメックス・ゴールドの「オーバーシーズ・アシスト」は、トラブル時の手配、相手方の交渉までサポートしてくれます。
ANAアメックス・ゴールドには、他のANAワイドゴールドカードにはない充実したトラベルサービスがあります。
ANAアメリカンエキスプレス・プレミアムカードは、充実したANAプレミアムカードの特典に加えて、アメックス・プラチナの一部の特典が加わったラグジュアリー・ANAカードです。
特に大きなメリットは以下のとおりです。
- 国内線ANAラウンジ(本会員のみ)
- 搭乗ボーナスマイル50%・継続ボーナス1万マイル
- ANA航空券等のマイル付与率が4.5%
- 年3万円のANA SKY コイン獲得プログラム
- 秀逸なコンシェルジェサービス
- フリーステイギフト(年1回指定のホテル宿泊が無料)
- ホテル・メンバーシップ
- 予約困難店の照会・予約などのダイニング特典
- プライオリティ・パスのプレステージ会員が無料(家族会員も)
- 最上級の付帯保険
- 海外旅行先での24時間日本語サポート
- 手荷物無料宅配サービス(往復)
- ポイントの有効期間が無期限(マイルも無期限で貯められる)
ANA搭乗時は上級会員資格なしで普通席でも、ANA国内線ラウンジが利用できるのは絶大なメリットです(本会員のみ)。
JALカードの場合は、プラチナカードでもJALのサクララウンジには入れません。ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードだとANAラウンジに入れるのはお得感があります。
自然体でANAスーパーフライヤーズカードを取るまでは行かなくても、国内線のANAラウンジ利用に関しては、取るために飛行機を乗りまくる「修行」が不要です。
国内線はANAラウンジ、国際線はプライオリティパスで万遍なくカバーできます。