三井住友VISAカードは、自動リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」を利用すると、年会費が一般カードは無料、ゴールドカードは半額とお得になります。
また、少額のリボ払い手数料を発生させると、年会費の割引を受けられて、ポイントが2倍(+0.5%)になるというメリットがあります。
クレジットカードのリボ払いは高い金利手数料が発生するので、通常は使わない方が望ましいのが原則です。マイ・ペイすリボも同様の注意が必要。
しかし、三井住友カードは毎月、柔軟にリボ払いの金額を設定でき、設定金額を超えた分の金額に対してしかリボ手数料・金利が発生しないので、上手く活用するとかなりお得です。
ANA VISAカード、ANA Mastercardは、年2回のボーナスポイントを得られます。
三井住友カードのマイ・ペイすリボの手数料を最低限に抑える方法、金額を変更する手順についてまとめます。
目次
マイ・ペイすリボとは?
三井住友カードのマイ・ペイすリボとは、自動リボ払いです。1回払いで支払った利用分も、自動的にリボ払いに転換されます。
- マイ・ペイすリボを使わない時:利用の都度、1回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなどの支払い方法を選択可能
- マイ・ペイすリボ設定時:何処の加盟店で支払っても自動的にすべてリボ払いに強制転換
自分で指定した金額を毎月支払っていき、指定金額を超える部分は翌月以降の支払いになります。
1回払いとの違い
- 通常の1回払い:利用金額を翌月に全額支払い
- マイ・ペイすリボ:自分が設定した金額(利用額が設定額よりも少ない場合は利用額)を支払う
マイ・ペイすリボは残高に対して年利15%という高額の手数料が発生します。
例えば5万円利用して毎月のマイ・ペイすリボの支払額が1万円の場合、1万円を5ヶ月にわたって返済し、合計5万円+手数料を支払う必要があります。
したがって、リボ払いと同様に、手元にお金がないけど必ず支払う必要があり、どうしても支払いを繰り延べる必要がある際に使うのが原則です。
しかし、三井住友カードの場合は、自動リボ払いのマイ・ペイすリボを使うと、年会費の割引・ポイントUPという2大特典を受けられます。
上手く活用するとお得になるので、手間を許容できる場合は仕組みと危険性を把握して使いこなしましょう。
三井住友カードは、保険が充実したカード、年会費が安価で特典が充実したゴールドカード、高還元のプラチナカードなど魅力的なラインナップが揃っています。
その他、ANA VISAカード、ANA Mastercard、京王パスポートVISAカード、Amazonカード、ソラシドエアカード、AIR DO カード、Peach Card、One Harmony VISA、各大学カードなど提携カードも充実しています。
三井住友VISAカードに代表される三井住友カードは、マイ・ペイすリボの活用が極めて重要なカードです。
これを実践するか否かでお得度が格段に異なってきます。上手く使うとお得な反面、一歩間違えると高額のリボ手数料が発生するリスクがある点に注意が必要です。
マイ・ペイすリボ利用時の特典
- 年会費の割引
- ポイント2倍(+0.5%)
- 国内のショッピング保険が付帯(一部カードは1回払いでもOK)
以下、三井住友カードのマイ・ペイすリボについて、掘り下げて解説します。
マイ・ペイすリボの特典その1:年会費の割引
年1回のリボ手数料で年会費割引
三井住友VISAカードの年会費はほぼ全てのカードが初年度無料ですが、2年目以降はリボ専用カードを除くと有料です。
しかし、マイ・ペイすリボに登録し、年1回以上のリボ手数料の支払いがあれば、翌年度の年会費が普通カードは無料、ゴールドカードは半額になります。
マイ・ペイすリボは初回はリボ払いの手数料がないので、毎月のリボ払いの金額を、カード利用限度額の全額に設定しておけば、コストは0円となります。
全く手数料はかかりません。クレカの通常の1回払いと同じように使えます。
1年間に1回だけリボ手数料が発生するように調整すれば、年会費を割り引いてお得に使えます。
年1回200円のマイ・ペイすリボ残高を残せばOK
三井住友カードのリボ手数料は、「未決済残高(付利単位100円)」に対して100円単位で計算されて、99円以下は切り捨てられます。
例えばリボ残高が777円だとすると、700円に対してリボ手数料が発生します。
年1回手数料を発生させて年会費の割引を狙う場合は、初月に200円以上のリボ残高を残せば、翌々月に1円のリボ金利手数料が発生するので、年会費無料の条件をクリアできます。
以下は安全策で少し多めの215円の残高を残したところ、2円の手数料が発生した事例となります。
つまり、年1回200円のリボ残高が残るように、会員サイトやコールセンターへの電話で、マイ・ペイすリボの支払額を変更する手続きを行えばOKです。
必要なコスト
注意点としては会員サイトではマイ・ペイすリボの支払額の変更が1万円単位となるので、最大で9,999円の残高が発生する点。
最大の9,999円の場合で、残高が完全に引き落とされるまで35日間(多くの月)だと、9,999×15%÷35/365=約144円。
請求確定後のマイ・ペイすリボの増額は1千円単位なので、請求確定後に手続きした場合は、最大で999円の残高が発生します。
残高が最大の999円の場合で、残高が完全に引き落とされるまで35日間(多くの月)だと、999×15%÷35/365=約14円。この程度なら許容範囲ならばOKです。
Web明細の割引とは重複適用
また、マイ・ペイすリボ以外にも、年会費の割引制度があるのが、三井住友カードが優れている点です。
毎月のカードの利用明細を会員サイトで見る「Web明細サービス」にすれば、最大で 1,000円(税抜)の割引となります。
Web明細割引とマイ・ペイすリボはダブルで適用されるので、組み合わせると誰でも一般カードは無料、ゴールドカードは60%割引を受けられます。
ANA VISA/マスターはマイ・ペイすリボに登録すると、年会費751円~1,025円(税抜)まで引き下げることができます。毎年の更新時には1,000マイルが得られるので、年会費よりもお得に!
カード名 | 年会費(税抜) | ||
---|---|---|---|
通常 | Web明細割引 | マイ・ペイすリボ +Web明細 | |
三井住友カード デビュープラス | 1,250円(年1回利用で無料) | ||
三井住友カード | 1,250円 | 750円 | 無料 |
三井住友カード(NL) | 無料 | - | - |
三井住友カード ゴールド(NL) | 無料 / 5,000円 | - | - |
三井住友カード ゴールド | 10,000円 | 9,000円 | 4,000円 |
三井住友カード プラチナプリファード | 30,000円(割引なし) | ||
三井住友カード プラチナ | 50,000円 | 49,000円(マイ・ペイすリボの割引なし) |
人気が高いANAとの提携カード、SFCも、マイ・ペイすリボは割引対象です。ANAスーパーフライヤーズのコスト負担も抑制できます。
カード名 | 年会費(税抜) | |
---|---|---|
通常 | マイ・ペイすリボ +Web明細 | |
ANA VISA/マスター 一般カード | 2,000円 | 1,025円 |
ANA VISA Suicaカード ANA VISA nimocaカード | 2,000円 | 751円 |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード | 2,000円 | 751円 |
ANA VISA/マスター ワイドカード | 7,250円 | 6,275円 |
ANAスーパーフライヤーズカード | 10,250円 | 9,275円 |
ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード | 14,000円 | 10,500円 |
ANA スーパーフライヤーズゴールドカード | 15,000円 | 11,500円 |
ANA VISA プラチナ・プレミアムカード | 80,000円(割引なし) | |
ANA VISA プラチナ スーパーフライヤーズプレミアム | 80,000円(割引なし) | |
ANA VISA/マスター 学生カード | 在学中無料 |
マイ・ペイすリボの特典その2:ポイントアップ
三井住友VISAカードで「マイ・ペイすリボ」を利用すると、リボ払い手数料の請求がある月は、ポイントが2倍(+0.5%)になります。ただし、一部カードは異なっています。
- 三井住友カード プラチナプリファード:合計1.5%(1%+0.5%)
- その他の三井住友カード:ポイント2倍(1倍+1倍)※合計1%(0.5%+0.5%)
- ANA VISAカード、ANA Mastercard:ポイントUPなし(年2回のボーナスポイントのみ)
注目すべきなのは、リボ払いの手数料の口座引き落としが1円でも発生すれば、その月の利用代金のすべてポイント2倍(+0.5%)となる点です。
例えば、ある月の利用額合計が31,000円だった場合、マイ・ペイすリボの金額を30,000円に設定すれば、リボ払いの手数料は1,000円の部分にしか発生しません。
それでポイントが2倍になるので、リボ払いの手数料よりも、得られるポイントの方が増えます。
例えば、以下は532,618円利用して、マイ・ペイすリボは532,000円に設定した例です。
このケースではリボ金利手数料は618円に対してのみ発生しますが、ボーナスポイントの+1倍は利用全額に対して発生します。
ただし、利用額を把握して毎月ギリギリの金額になるように、マイ・ペイすリボの金額を変更する必要があります。
手間を許容できる場合は、少額のリボ払いでポイント2倍という方法によって、三井住友カードを高還元カードに引けをとらない還元率に引き上げられます。
三井住友カード プラチナプリファードは基本1%還元なので、合計で1.5%に昇華します。
三井住友カード プラチナの場合は、VJAギフトカードのプレゼントと合わせて還元率は合計で1.5%まで上昇します。
ANA VISAカード、ANA Mastercard、ANA VISA Suicaカード等のANAカードの場合は、年2回(6月、12月)500円相当のVポイントを得られます。
年会費80,000円~155,000円(税抜)のANA プラチナ・プレミアムカードを除くと、ANAカードの中で高還元にできるのは、最大1.54%のソラチカカード、最大1.5625%のソラチカゴールドカードです。
ビジネスクラス専用カウンター、空港ラウンジ、ボーナスマイル、充実の付帯保険などのベネフィットを重視し、SFCが必要ならば、ANA JCB ワイドゴールドカードという選択肢もあります。
ANA VISA/マスターのSFCは、相次ぐ改悪で還元率が低下し、海外旅行傷害保険も利用付帯になってしまい、競争力が低下しています。
なお、クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんは、おすすめのゴールドカードとしてANA VISA/マスター ワイドゴールドカードを挙げていらっしゃいました。
ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードは、クレジットカードのレジェンドも高く評価しています。
マイ・ペイすリボの特典その3:一部カードは国内ショッピング保険が付帯
一般カードの三井住友カード、旧三井住友カードA・アミティエ・デビュープラスは、1回払いでショッピング保険が適用されません。
しかし、マイ・ペイすリボを含むリボ払い・3回以上の分割払いでは、ショッピング保険が適用されます。
ただし、ショッピング保険が必要となる機会は僅少です。これはおまけ程度の話であり、ショッピング保険目当てでのマイ・ペイすリボ活用は、手間・リスク・リターンのバランスからおすすめできません。
一時減額だと手数料が発生するリスクがなく安全(ただし1万円単位)
マイ・ペイすリボの活用方法には、以下2つの選択肢があります。
- マイ・ペイすリボの設定金額は低めに設定→毎月、支払額の一時増額
- マイ・ペイすリボの設定金額=利用限度額に設定→毎月、支払額の一時減額
マイ・ペイすリボの毎月の支払金額は初期設定のまま(5千円や1万円など)にしておき、毎月臨時増額するのが最も低コストとなります。
会員サイトで1,000円単位で増枠できるからです。マイ・ペイすリボの基本支払額を、毎月必ず利用する金額より少し低めに設定しておくのも選択肢です。
ただし、万が一、支払額の臨時増額を忘れてしまうと高額のリボ手数料が発生して大打撃となります。
したがって、逆に利用限度額=毎月の支払額と設定しておき、次回の支払い分を臨時減額して少額の手数料を発生させるのも有力な選択肢です。
- マイ・ペイすリボの基本支払額=利用限度額に設定
- 月1回、毎月の請求額を少し下回る金額に臨時減額
ただし、減額の場合は請求確定後に作業したとしても、会員サイトでは1万円単位となり、最大で9,999円の端数が発生します。
「マイ・ペイすリボの基本支払額=利用限度額」に設定して毎月臨時減額すると、手続きを忘れた場合でもリボ金利手数料が発生するリスクはなくなります。
最大9,999円の残高が残り、毎月のコストは高まっても、リスクをゼロにしたい方におすすめです。
532,618円利用したところ、530,000円の設定は可能でしたが、532,000円は不可能でした。
なお、ネットではなく、コールセンターに電話した場合は、1,000円単位で細かい金額に臨時減額できます。ただし、毎月、電話する手間が発生する点に注意が必要です。
一度Vpassで金額をしていた場合でも、再度電話した場合は再び変更可能です。
マイ・ペイすリボの支払金額を利用限度額に変更する手順
まずはマイ・ペイすリボの毎月の支払額=カード利用限度額に設定する手順について解説します。
リボ手数料の発生リスクをゼロにしたい場合、年会費割引のみでポイントUPは不要のケースにおすすめの設定です。
こうすると利用金額の全額が1回払いになり、1回払いと同様に無料で使えます。そして、利用額の減額申請を行い、僅かな手数料を発生させればOKです。
例えば利用限度額が50万円で、1ヶ月の支払いが71,500円の月があった場合、70,000円にマイ・ペイすリボの支払額を減額して、1,500円の部分にのみ手数料を発生させれば、年会費の割引を受けられます。
パソコンでの変更方法
会員サイト「Vpass」にログインして、画面上部の「リボ払い&キャッシング」を選択しします。
まだ登録していない場合は、「Vpassにご登録(無料)」から手続きしましょう。
次に画面中央左側にある「増額を申し込む」を選択します。
そして、「下記お支払い日以降、毎月の最低お支払い金額を変更(増額)する。」を選択します。
「マイ・ペイすリボお支払い金額変更お申し込み」という画面に遷移するので、「お支払いコースのご変更」の下の入力欄に、カードの利用限度額と同一の金額を入力しましょう。
利用限度額がわからない場合は、Vpassトップ画面の「利用明細・お支払い」→「ご利用可能額照会」と遷移すれば、総利用枠が出てきます。
スマホでの変更方法
スマホサイトの場合は、ログイン後のトップページの右上の「メニュー」をタップします。
次に「リボ・分割&キャッシング」を選択し、「リボ払い毎月お支払い金額変更」をタップし、画面の案内に沿って手続きすればOKです。
そして、「下記お支払い日以降、毎月の最低お支払い金額を変更(増額)する。」を選択します。
「マイ・ペイすリボお支払い金額変更お申し込み」という画面に遷移するので、「お支払いコースのご変更」の下の入力欄に、カードの利用限度額と同一の金額を入力しましょう。
スマホアプリの「Vpass」の場合、ページ下部の「メニュー」→「リボ・分割&キャッシング」を選択します。あとの手順は同一です。
メール・ハガキでの通知
手続きが完了したらメールも届くので安全・安心です。
また、増額、減額のどちらの場合でも、ハガキでも枠変更の案内が届きます。
支払い金額を変更する手順(年会費割引は年1回・ポイントUPは毎月の作業)
次にマイ・ペイすリボの支払額を当月の利用金額を僅かに下回る金額に設定する手順を解説します。
年会費の割引を狙う場合は年1回の作業でOKです。
少額のリボ払い手数料を発生させて、三井住友VISAカードやANA VISAのポイントアップを狙う場合、毎月手続きする必要があります。
請求金額の確定メールが届いたら作業するようにしましょう。
一時増額(1千円単位) or 一時減額(1万円単位)
Vpassにログインして、画面上部の「リボ払い&キャッシング」を選択します。
次の画面で、ギリギリ支払金額が当月の利用額を下回るように以下のどちらかを選択して、画面に沿って手続きします。
- 「増額を申し込む」
- 「減額を申し込む」
例えば、支払金額が70,700円だった場合は、臨時増額を申し込んで「最低お支払金額」を70,000円に設定すればOKです。
利用限度額=マイ・ペイすリボの設定額という設定にしている場合は、臨時減額を申し込みましょう。
こうするとリボ払いの手数料は700円に対してのみ発生しなくなります。ごく僅かでポイントアップを享受できます。
増額の場合は「一部追加して支払う。」を選択すると1,000円単位で入力できます。減額の場合は1万円単位。
手数料の発生リスクを0にする場合は利用限度額=マイ・ペイすリボの支払額と設定しておき、減額しましょう。
忘れてリボ手数料が発生するリスクを背負っても、コストを極小化する場合、マイ・ペイすリボの設定額は初期のままにしておき、毎月増額すると、1,000円単位で細かく設定できます。
こうするとごく僅かなリボ払い手数料が発生して、ポイントが+1倍となり、格段にお得になります。
以下はマイ・ペイすリボの手数料が2円、基本設定額は10,000円、追加支払い156,000円という事例です。これで800ポイント(480ANAマイル)のボーナスを得られました。
請求額が確定するとメールで通知されるように設定できるので、設定しておくとうっかり忘れるリスクが低下して無難です。
メールが届いたら、マイ・ペイすリボの金額を変更するようにすると、忘れることなくサクッと手続きできます。
残さなければならない残高
厳密に言うと、リボ払いの残額によっては金利が発生しない場合もあります。初回支払い日が10日の場合は、必ず487円以上残す必要があります。
三井住友VISAカード・ANA VISAカードのリボ払いの金利は15%であり、初回の手数料が発生する日数は、基準日の15日までの5日間が基本となるためです。
また、土日や祝日を挟む場合は、それ以上の残高が必要になります。
例えば、10日が土曜日で12日も祝日という場合もあります。この場合は13日が支払日となり、14~15日の2日分しか金利が発生しません。この場合は1,217円以上の残高が必要です。
毎月リボ手数料を発生させてポイントUPを狙う場合、僅かなリボ手数料を発生させるためには、初回は以下の残高が必要です。
ケース | 支払日 | 手数料 の日数 | 必要な残高 |
---|---|---|---|
多くの場合 | 10日 | 5日間 | 500円以上 |
10日が日曜日 | 11日 | 4日間 | 700円以上 |
10日が土曜日 | 12日 | 3日間 | 900円以上 |
・10日が土曜日 ・12日が祝日 | 13日 | 2日間 | 1,300円以上 |
・10日が土曜日 ・12~13日が祝 | 14日 | 1日間 | 2,500円以上 |
一例として以下は初回の10日が日曜日のケースで、625円残高を残したのにリボ手数料が0円だった事例です。
計算が面倒な場合、初回は2,500円以上の残高を残せば確実に金利手数料が発生します。
2回目以降のリボ払いにおいては、原則として100円以上の残高があればリボ手数料が発生します。そのように支払額を調整しましょう。
ただし、キャンセルが発生した場合は100円以上の残高があっても、リボ手数料が発生しないケースがあります。
ANAカードの場合はANA航空券の払い戻しには特に注意が必要です。
手間を許容できるなら、返品についてはリボデスクに電話して、1回払いに変更するのがおすすめです。
実際に1回払いに変更しなかった時は、リボ手数料が発生しませんでしたが、変更したらしっかりと手数料が発生しました。
会員サイトだと請求確定前は1万円、確定後は1,000円単位です。以前はコールセンターへの電話ですと1円単位で指定できましたが、現在はネットと同様に1,000円単位となります。
仮に端数が最大の9,999円の場合で、残高が完全に引き落とされるまで35日間(多くの月)だと、9,999×15%÷35/365=約144円です。
マイ・ペイすリボの豆知識・注意点
電話なら2回以上の変更も可能
マイ・ペイすリボの金額変更は1回だけではなく、2回でも何回でも行うことができます。
会員サイトのVpassで一度変更すると、再変更しようとすると以下のメッセージと表示されて2回目の変更ができません。
『すでに「毎月お支払い額の臨時増額または臨時減額申込み受付」のお申し込みをいただいております。お申し込みありがとうございました。』
そのような際には会員デスクに電話すればOKです。電話でサクッと変更できます。ゴールドカードのゴールドデスクだと平日の12時13分という混雑しがちな時間でも、数コールですぐにつながりました。
電話番号は0120のフリーダイヤルで、受付時間は10時~17時(12/30-1/3を除いて年中無休)です。
電話で手続きした場合でも、マイ・ペイすリボの支払額変更が会員サイトに反映したらメールで連絡があるのでユーザーフレンドリー!
金融機関によって最終の締切日が異なる
最終の変更期限は銀行によって異なります。最も早い銀行で支払日の前月20日、主要メガバンクは数営業日前です。代表的な銀行は下表のとおりです。
支払い口座 | 引き落とし日 | |
---|---|---|
毎月10日 | 毎月26日 | |
三井住友銀行 | 支払い日の2営業日前 | |
ゆうちょ銀行 住信SBIネット銀行 楽天銀行 セブン銀行 | 支払い日の4営業日前 | 支払い日の4営業日前 |
三菱UFJ銀行 イオン銀行 りそな銀行 埼玉りそな銀行 PayPay銀行 | 支払い日の5営業日前 | 支払い日の5営業日前 |
みずほ銀行 ソニー銀行 | 支払い日の6営業日前 | 支払い日の6営業日前 |
SBI新生銀行 auじぶん銀行など | 前月20日まで | 当月4日まで |
なお、ゆうちょ銀行に関しては、公式には4営業日前ですが、4日前が正確な期限でした。日曜日でも変更がOK。
一例として9月10日(水)の4営業日前は9月4日(金)の時に、4日前の9月6日(日)まで金額変更が可能でした。
以下の申込期限一覧の「上記以外」に該当する銀行は締め切りが早いため、メールが届いてからマイ・ペイすリボの額を変更しようとしても間に合わない点に注意が必要です。
また、下記に該当する方は、支払い口座の金融機関を問わず、毎月10日の場合は前月20日まで、毎月26日の場合は当月4日までが期限となり、「上記以外」と同じになります。
- 毎月の支払い日が「6日」または「8日」の方
- 毎月の支払い日が「26日」で、自動引き落としが「SMBCファイナンスサービス株式会社経由」
うっかり期限を過ぎないようにしましょう。私は一度期限ギリギリの最終日にふと会員サイトにログインしたら増額手続きを忘れていたことに気づき、事なきを得たことがあります。
Vポイントがポイント2倍にUPした事例
マイ・ペイすリボで少額のリボ払いを発生させると、ポイントが倍増するのが大きなメリットとなります。三井住友カード プラチナプリファードはポイント3倍です。
実際にVポイント対象のクレジットカードで少額のリボ払いを発生させました。
基本ポイント+αが4,802の時、更にマイ・ペイすリボによるボーナスポイント(4,760pt)を獲得できました!
ANA VISA/マスターカードの場合、ポイントをマイルに自動移行する設定にしていると、基本ポイントは翌月に自動で移行されます。
ボーナスポイントは手動で移行することになるので、交換するまでは「Vポイント残高
」の「ANAカード合計」に貯まっていきます。
三井住友カードのマイ・ペイすリボまとめ
三井住友カードのマイ・ペイすリボには、利点・欠点の両方があります。
主なメリット
- 年会費の割引
- マイ・ペイすリボでポイント+1倍(ANAカードは年2回500Vポイント)
- ショッピング保険が付帯
なお、すべてのカードが対象ではなく、それぞれ対象となるカードが決まっています。
主なデメリット
- リボ手数料が発生
- 毎月の利用額に合わせて一時増額する場合、繰り上げ返済を忘れると高コスト
- 毎月の利用額に合わせて一時減額する場合、忘れると特典を受けられなくなる
年1回手数料を発生させて年会費の割引を狙う場合は、初月に200円以上のリボ残高を残せばOKです。
毎月リボ手数料を発生させてポイントUPを狙う場合、初回は以下の残高が必要です。
ケース | 支払日 | 手数料 の日数 | 必要な残高 |
---|---|---|---|
多くの場合 | 10日 | 5日間 | 500円以上 |
10日が日曜日 | 11日 | 4日間 | 700円以上 |
10日が土曜日 | 12日 | 3日間 | 900円以上 |
・10日が土曜日 ・12日が祝日 | 13日 | 2日間 | 1,300円以上 |
・10日が土曜日 ・12~13日が祝 | 14日 | 1日間 | 2,500円以上 |
計算が面倒な場合、初回は2,500円以上の残高を残せば確実。2回目以降のリボ払いにおいては、原則として100円以上の残高があればリボ手数料が発生します。
マイ・ペイすリボのデメリット・注意点については、以下で精緻に分析しています。
三井住友VISAカードや三井住友Mastercard、ANA VISAカード、ANA Mastercardを使う場合は、年1回リボ手数料を発生させると、年会費の割引を受けられるカードが多いです。
また、マイ・ペイすリボを活用して少額のリボ払い手数料を発生させると、ポイント0.アップを享受できます。
三井住友カードシリーズの場合、高還元カードへと昇華させることが可能になり、お得なポイント還元を享受できます。
三井住友VISAカードは、ライバルのJCBと比較すると、一般加盟店でのポイント還元率では圧倒しています。
ただし、マイ・ペイすリボは上手く使うとお得な反面、一歩間違えると高額のリボ手数料が発生するリスクがある点に注意が必要です。
三井住友カードが発行しているクレジットカードは、サポートがしっかりしており、セキュリティが頑健で心の底から安心して使えるクレジットカードです。
VISAインターナショナルから、セキュリティが高い会社に対する表彰があり、アジア・パシフィック地域では、三井住友カードだけが表彰されたことがあります。
セキュリティの部分では国際ブランドの運営元のVISAからも高い評価を受けています。
1967年12月から50年以上の歴史があり、当初の加盟店や会員募集の際には、「そもそもクレジットカードとはどういうものか」という仕組みから、利便性の啓発・啓蒙を行ってきました。
三井住友カードは2017年に50週年を迎えて記念キャンペーンを開催していました。2020年は53年目となり、より一層の進化が期待できます。
日本のクレジットカードのパイオニア的存在です。全く概念がない状況で一から道を切り開くというのは凄いことです。長い歴史の中で培ってきた経験がサポートやサービスに活かされています。
三井住友VISAカードシリーズは三井住友カードが渾身の力を込めたクレジットカードであり、このカードがある生活は優美でエレガント。ふつふつと喜びが湧き上がってくる世界です。
虎に翼、弁慶に薙刀の威力があるお得なベネフィットで着実に得することが可能になり、順風満帆・視界良好で新しい世界へ雄飛する機会を手に入れられます。
VisaとMastercardのデュアル発行が可能であり、世界中で幅広く使える圧巻の決済力があります。利用で貯まるVポイントは便利に使えます。
お得なポイント還元が秀逸なハイ・クオリティー・カードであり、ボーナスポイントをザクザクと貯めることが可能です。
ユーザーニーズに応えて充実のラインナップが揃っています。多様なタイプのカードがあり、それぞれ独自のベネフィットが付帯しています。
三井住友カードは国際ブランドがVisa・Mastercardであり、世界中で利用できるのが大きなメリットです。
JCB・アメックス・ダイナースクラブは海外での利用時は使えない加盟店も多く、結局サブカードとしてVisaかMastercardを持たざるを得ません。
三井住友カードなら、幾多の特典に加えて、地球上のあらゆる所で使える圧巻の決済力があります。一枚で世界中を飛び回れます。
事実、クレジットカードの売上高の世界シェアは、Visaが約39%で1位、Mastercardが約29%で2位です(NILSON REPORT 2023年5月)。この2つで約68%と圧倒的なビッグ2となっています。飛車角です。
- Visa:38.73%
- Mastercard:28.97%
- UnionPay(銀聯):23.45%
- Amex:4.61%
- JCB:2.53%
- DinersClub/DISCOVER:1.72%
シグネチャーの「三井住友カードシリーズ」は、ユーザーニーズに応じて多種多様なラインナップが発行されており、好みに応じて選択できます。
三井住友カードAとアミティエは海外旅行傷害保険が自動付帯で年会費無料にできるので、海外旅行保険の上乗せとして保有するだけでお得です。
20代ならプライムゴールドカードを年会費1,500円(税抜)にすることができ、極めて安価でゴールドカードを持てます。30代以降もゴールドカードを年会費4,000円にできてリーズナブルです。
三井住友カードのゴールドカードはリーズナブルな年会費にもかかわらず、充実した内容がお得で魅力的です。コストパフォーマンスが秀逸であるゴールドカードです。
各三井住友VISAカードのスペック、特徴については、以下で徹底解説しています。珠玉のカードが揃っています。
お得な入会キャンペーンも魅力的です。
ANAマイルを貯めている方ですと、ANA VISAカード、ANA Mastercardが選択肢です。
幾多の航空系カードの中でも、マイルが貯まりやすいクレジットカードの一角で、コストパフォーマンスは優れています。
カード名 | 年会費 ※割引適用後 |
---|---|
OLIVE | 永年無料~3.3万円(税込) |
三井住友カード(NL) | 永年無料 |
三井住友カード RevoStyle | 永年無料 |
三井住友カード ゴールド(NL) | 年100万利用で永年無料 (※) |
三井住友カード ゴールド | 4,400円(税込)で維持可 |
三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円(税込) |
三井住友カード プラチナ | 55,000円(税込) |
三井住友ビジネスカード for Owners | 無料~55,000円(税込) |
ANA VISA/マスター一般カード | 1,025円(税抜)で維持可 |
ANA VISA Suicaカード | 751円(税抜)で維持可 |
ANA 東急カード | 751円(税抜)で維持可 |
ANA VISA nimocaカード | 751円(税抜)で維持可 |
ANA VISA/マスターワイドカード | 6,750円(税抜)で維持可 |
ANA VISA/マスターワイドゴールドカード | 9,500円(税抜)で維持可 |
ANA VISA プラチナ プレミアムカード | 80,000円(税抜) |
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
※おすすめは、年会費無料カードの三井住友カード(NL)。Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスのスマホタッチ決済なら、セブンイレブン・ローソン・マクドナルド等で最大7%還元
その他、多種多様な提携カードが発行されています。
代表例
- Amazonカード
- Visa LINE Pay クレジットカード
- ピーチカード
- ソラシドエアカード
- AIR DOカード
- ベトナムエアラインズカード
- 大丸松坂屋お得意様ゴールドカード
- One Harmony VISAカード
- 阪急阪神第一ホテルグループSTACIA PiTaPa VISAカード
- ザ・リッツ・カールトン大阪VISAカード
- アリタリアVISAカード
- クリスフライヤーVISAカード
- ハワイアンエアラインズVISAカード
- フライング・ブルーVISAカード
- ロイヤルオーキッドプラスVISAカード
- BLUE ROSE CARD
- PRESTIA Visa GOLD CARD、PRESTIA Visa PLATINUM CARD