7以降のiPhone、Series 2以降のApple Watchでは、おサイフケータイに類似するサービス「Apple Pay(アップルペイ)」が利用可能です。
au PAY プリペイドカードはApple Payの発表当初は対応していませんでした。しかし、2017年7月4日からはApple Payを利用可能になりました。
QUICPay加盟店でのお買い物、Apple PayのSuica・PASMO・nanaco・WAONチャージ、アプリやインターネットでの決済が可能です。
au PAY プリペイドカードとApple Pay、Suicaチャージ時のポイント付与についてまとめます。
前提として、Apple Payの内容、仕組み、使い方については以下にまとめています。Apple PayにPontaも搭載できるようになり、より一層便利になりました。

7以降のiPhoneにフェリカの読み取り機と信号をやり取りする機能が搭載されて、フェリカ対応の読み取り機があるコンビニ、自販機、改札などで、iPhoneでの決済が可能となりました。

モバイルSuicaに類似した仕組みで、iPhoneによってお店でお買い物をしたり、電車・バスなどに乗ることができるようになりました。
Suica、PASMO(モバイルPASMO)、nanaco、WAONは使えますが、SMART ICOCA、PiTaPaには対応していません。
au PAY プリペイドカードをApple Payに登録すると、QUICPayとして割り当てられて、全国のQUICPay加盟店でお買い物できます(一覧)。

ちなみに三井住友カード、イオンカード、dカード、ライフカード、ソフトバンクカード等の場合は、Apple Payに登録すると「iD」として割り当てられます。QUICPayとiDの違いは以下で比較しています。

au PAY プリペイドカードは店舗でのお買い物だけではなく、Apple PayのWalletアプリ内でのSuicaチャージ、アプリやインターネットでの決済に使うこともできます。
実際にWalletアプリ内でSuicaチャージしたところ、問題なく可能でした。
JR東日本が出しているiPhone用の「Suica」アプリの会員登録時に登録して、Suicaアプリ内のチャージ画面で「クレジットカード」を選択することでもチャージが可能です。
しかし、au PAY プリペイドカードはApple PayでのSuicaチャージは、WALLETポイントの付与対象外となります。
Suicaチャージだけではなく、定期券やSuicaグリーン券の購入も同様に対象外となります。
Apple PayのSuica利用でポイントが得られるクレジットカードとしては、ビューカード(基本1.5%還元でビューサンクスポイント)がお得です。
ただし、au PAYへのチャージがポイント対象のクレジットカードの場合は、au PAYのチャージ時にポイントが付きます。
モバイルSuicaへのチャージ時はポイント付与の対象外ですが、au PAY プリペイドカードへのチャージによって得することは可能です。
ビューカードを作成するのがイヤな場合で、メインカードがau PAYへのチャージがポイント対象の場合、au PAY経由ならモバイルSuicaへのチャージで得することが可能です。
オートチャージはできません。Apple PayのSuicaでオートチャージが可能なクレジットカードはビューカードのみです。
特にこだわりがない場合、ビューカードの中では、年1回の利用で年会費無料のビックカメラSuicaカードがおすすめです。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、ビックカメラSuicaカードがSuicaチャージにおすすめとおっしゃっていました。

クレジットカードのレジェンドがプライベートでも保有するのがビックカメラSuicaカードです!
活用すると家計改善に大活躍してくれるクレジットカードであり、大量のポイントが得られるお得な入会キャンペーンも魅力的です。
その他のビューカードでは、アトレ等のJRE CARD優待店・ルミネを使うなら3.5%還元のJRE CARD、そうでなければボーナスポイントのビューカード スタンダードが魅力的です。
2018年3月17日から、SuicaとPASMOは改札に入る時だけではなく、出場する時もオートチャージが発動するようになりました。

Apple PayとSuica、国際ブランドの関係については、以下にまとめています。

au PAY カードに続いてプリペイドカードでもApple Payが利用可能になり、クレジットカードが作成できない方や抵抗がある方にとっても便利になりました。
au PAY プリペイドカードは、Mastercard加盟店のリアル店舗やインターネットでのお買い物や、アプリ・ゲームの課金に使えます。カード利用に応じてWALLET ポイントが貯まるお得なカードです。
事前にチャージした範囲内でのみ利用可能であり、これはApple Pay利用時も同様です。
基本還元率は0.5%で一部の「ポイントアップ店」では、還元率が1.0~2.0%になります。セブン-イレブン、イトーヨーカドー、マツモトキヨシ、スターバックス、紀伊國屋書店は使いやすいです。
レストラン・居酒屋ではコロワイドグループと提携しています。家電のヤマダ電機、ファッションのGAP、カラオケのBIG ECHOは全国に店舗があります。
WALLETポイントアップ店では、au PAY プリペイドカードを登録したApple Payでの支払い時にも、ボーナスポイントが得られるので便利です。
au PAYの特徴は一部のクレジットカードでチャージするとポイント二重取りが可能である点です。
Mastercardマークの付いた全クレジットカード、Visa・JCBブランドの一部クレジットカードで可能です。
au PAYにチャージする際のおすすめクレジットカードをまとめると以下の通りです。
- PayPayカード(旧ヤフーカード):1.5%
- 三井住友カード ゴールド(NL):最大2.5%(マイ・ペイすリボ利用時)
- Orico Card THE POINT:1.5%(入会から半年間は2.5%)
- エポスカード:最大1%
- エポスゴールドカード:最大2.5%
- JQ CARD エポスゴールド:最大1.4%のマイル&0.5%
- ライフカード(Mastercard):誕生月は2.0%
- マイレージプラスカード(セゾン):1.5%のマイル&0.5%
- ANA Mastercard:マイル&0.5%
- ANA東急カード:マイル&0.5%
- Amazonカード:1.5%
- au PAY ゴールドカード:1.5%
詳細は以下で丹念に解説しています。

その他、au PAY プリペイドカードのメリット、デメリット、特徴、チャージ方法などについては、以下で精緻に分析しています。

クレジットカードとプリペイドカードの相違点については、以下で精緻に分析しています。

Apple PayのSuica利用でポイントが貯まるクレジットカードについては、以下で精緻に分析しています。

Apple Payでは定期的にお得なキャンペーンが開催されています。

Apple PayをSuicaとして使う場合、Suicaで電車・バスに乗ることができますね。
PASMO、ICOCAなど全国の交通系ICカードと相互利用できるので、全国中の幅広い店舗で利用できます。以下はICOCAの改札を通過した写真です。
Apple Payは、Suicaカード、Suica定期券が使えて日常使いに極めて便利ですし、JR東日本の新幹線に安く乗車できる新幹線eチケットサービスも使えます。
AndroidのモバイルSuicaと同様に、チケットレスで新幹線に乗車できるエクスプレス予約を使えて、東海道・山陽新幹線(東京~博多間)にも安く乗車可能です。
Suicaグリーン券は、券売機に並ぶことなく、どこでもグリーン券が購入できます。しかも、Apple Payで購入すると、乗車前に購入するときの料金と同額の「モバイルグリーン料金」が適用されます。
Apple Payで買う場合は、Suicaグリーン券の利用料金は電子マネーではなく、Suicaアプリに登録したクレジットカードで決済されます。残高が少なくても大丈夫です。
料金種別 | 50kmまで (平日/ホリデー) | 51km以上 (平日/ホリデー) |
---|---|---|
モバイルグリーン料金 | 780円/580円 | 1,000円/800円 |
事前料金 | 780円/580円 | 1,000円/800円 |
車内料金 | 1,040円/840円 | 1,260円/1,060円 |
※土休日および12月29日から1月3日は「ホリデー料金」
Suicaグリーン券の有効期間は、購入当日1回限りです。ただし、日付が変わる場合でも終電までは利用できます。
Apple Payの場合、乗車前に買わなくても、車内でグリーン車の乗務員(グリーンアテンダント)の車内改札までに、Suicaグリーン券を購入しておけばOKです。
それまでに買っていないと、グリーン車の乗務員からグリーン券(車内料金適用)を買う必要が生じます。
また、Suicaは電車・バスの乗車のみならず、駅の中や街の中の対応店舗での決済にも使えます。
駅構内の店舗だけではなく、街の一般店でも幅広く利用できます。nanacoや楽天Edy、WAONのようにワン・タッチで支払いができるので便利ですね!
駅ナカのSuica加盟店は下表のとおりです。コンビニ、弁当や、カフェ、飲食店、デパート、本屋、ホテルなどが対応しています。
ジャンル | 店名 |
---|---|
コンビニ・売店・飲料自動販売機 | Kiosk(キオスク)、NEWDAYS(ニューデイズ)、銘品館、アキュア |
飲食 | ベッカーズ、ベックス、ハニーズバー、駅弁屋 祭、駅弁屋、弁当売店、駅そば、二八そば蕎香、そばいち、いろり庵きらく、駅そば・弁当売店、親父の製麺所 |
駅ビル | ルミネ、アトレ、エスパル、グランデュオ、ココロ、シァル、シャポー、セレオ、ビーンズ、ペリエ、ラスカ |
駅構内 | エキュート、マーチエキュート、京葉ストリート、グランスタ、グランスタダイニング、グラングルメ、エディーズ・ブレッド |
書籍 | ブックエキスプレス |
ホテル | ホテルメッツ、メトロポリタンホテルズ |
その他 | 車内販売、ジェクサー、JR東日本レンタリース |
ルミネ等の駅ナカのデパートで、お弁当やお惣菜も買えます。日常のお買い物が小銭いらずになって便利です。
2016年3月からは「Suica電子マネー専用自販機」が山手線に順次設置され、山手線以外にも中央線などに拡大しています。
Suicaだけでしか買えない代わりに、お茶・ミネラルウォーター・コーヒー・ジュース等が1本あたり全品一律5円引きになります。
現金払いが可能な場合は、釣り銭の準備・回収などのコストが発生します。Suica払いですとこのコストがないので、その分、利用者に還元しています。
Suicaを持っていたら自動販売機でお得に買えます!
ベックス(BECKS)のモーニングでもSuicaは利用可能です。ベックスはクレジットカードでの支払いができないのでSuicaがお得です。
駅ナカに入店しているダイソー(100円ショップ)ではSuicaが使えます。路面店では使えないのでお得です。
街ナカの加盟店は下表のとおりです。主要コンビニ、イオン・イトーヨーカドー、大手ドラッグストア、すかいらーくグループ、ドトールなどで利用可能ですので普段使いにも便利です。
ジャンル | 店名 |
---|---|
コンビニ | セブン-イレブン、ローソン、ローソンストア100、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、セイコーマート、コミュニティ・ストア |
スーパー・ショッピングセンター | イオン、イトーヨーカドー、マルエツ、ドン・キホーテ、ダイエー、グルメシティ、ジャパン、サミット、アリオ、ピーコックストア、まいばすけっと、miniピアゴ、近商ストア |
家電量販店 | ビックカメラ、ヨドバシカメラ、コジマ、ソフマップ |
書籍 | 紀伊國屋書店、ブックオフ |
ドラッグストア | マツモトキヨシ、ツルハドラッグ、ウエルシア、ココカラファイン、クスリのアオキ、くすりの福太郎、富士薬品ドラッグストアグループ |
飲食 | マクドナルド、モスバーガー、吉野家、松屋フーズ、ガスト・バーミヤン・ジョナサン、ロイヤルホスト、てんや、松屋、すき家、かっぱ寿司、リンガーハット、ケンタッキー、ステーキのどん、ステーキハウスフォルクス |
カフェ等 | ドトールコーヒー、エクセルシオールカフェ、タリーズコーヒー、サンマルクカフェ、プロント、コメダ珈琲店、ミスタードーナツ、コージーコーナー |
アミューズメント | カラオケ館、快活CLUB、カラオケ時遊館 |
ホテル | ホテルニューグランド、フォルクローロ、ルートインホテルズ |
タクシー | kmグループ、第一交通産業グループ、大和自動車交通グループ、日本交通グループ |
レンタカー | オリックスレンタカー、トヨタレンタカー |
飛行機 | ANA(国内線機内販売)、成田空港 |
その他 | 洋服の青山、ENEOS、タイムズ、ヤマト運輸 |
2015年10月1日からはドトール・エクセルシオールカフェ、2016年5月からは壱番屋でも使えるようになりました。駅構内の飲料の自販機やロッカーでもSuicaで決済できる場合が多いです。
アップルペイはセキュリティも高く、安心に利用できるような頑健な仕組みとなっています。個人情報は、暗号化された状態で安全にデバイス内のセキュア・エレメントに保管されます。
Apple Payを使っている端末を紛失した場合、「iPhoneを探す」機能で紛失モードに設定すると、簡単にApple Payの利用を一時停止できます。
新しいiPhoneやApple Watchに、Suicaのチャージ残高や定期券を移行することも可能です。Apple Payが使えるクレジットカードについては、以下で比較しています。

その中でおすすめ

Apple PayのSuica機能の詳細、アップルペイでのSuicaチャージでポイントが貯まるクレジットカードについては、以下で分析しています。


実際にApple Payを使ってみた感想については、以下にまとめています。

iPhone Xではホームボタンの廃止に伴い、Face IDでの顔認証でApple Payの認証も行うことになりました。ただし、Suica払いの際はこれまで通り認証は不要でかざすだけでOKです。
Face IDによる顔認証が導入されたApple Payの使い方、注意点、感想については以下にまとめています。

iPhoneの機種変更の際、Apple Payの設定を移行する方法については以下で解説しています。
