ANAマイレージクラブ会員は「ANAマイレージクラブ モバイルプラス」という制度に加入できます。
楽天Edyの利用で貯まるANAマイルが1.5%の高還元となるのが最大のメリットです。
また、国内線特典航空券やSUPER VALUE PREMIAMU等が一般販売より2日早く予約可能、グローバルWi-Fiのレンタル料毎月1回1日分無料などのメリットがあります。
デメリットはコストが発生する点です。ANAマイレージクラブ モバイルプラスのメリット、デメリット、お得な使い方について徹底的に解説します。
目次
楽天Edy利用時のANAマイル還元率が1.5%に!
ANAマイレージクラブ モバイルプラスの月会費は300円(税抜)であり、1年間では3,600円(税抜)となります。
ドコモ・au・ソフトバンクの契約者が加入できます。支払い方法は以下の通りです。
- NTTドコモ:SPモード決済(ahamoは対象外)
- au、Povo2.0:auかんたん決済
- SoftBank、LINEMO:ソフトバンクまとめて支払い
格安スマホ・SIM・MVNOの契約者は加入できないのがデメリットです。
ANAマイレージクラブ モバイルプラスに入会すると、楽天Edyの利用で得られるANAマイルが3倍(200円あたり3ANAマイル)になります。
マイル付与率1.5%はパワフルな還元率であり、モバイルプラスのメイン・ベネフィットです。
2018年3月31日利用分までマイル3倍は上限なしでしたが、2018年4月1日利用分からは月間最大2,000マイルまでとなります。
とはいえボーナスの1%が2,000マイルに達するのは月20万円ですので、大多数の方には問題ないでしょう。
Androidのおサイフケータイ、Edy機能付きANAカード、ANAマイレージクラブ Edyカード(新規発行終了)での支払いが対象となります。
ANAマイレージクラブ Edyカードは現在は新規発行が停止されています。既存のカードは継続利用が可能です。
おサイフケータイを持っていない場合は、Edyが搭載されているANAカードでの利用が候補となります。
年間3,600円(税抜)のコストをかけても加入すべきか否か、お得かどうかが気になりますよね。
ANAマイレージクラブ モバイルプラスに加入すると、Edy利用時のマイル付与率が+1%となります。
1マイル2円と考えると、税抜で月15,000円(年180,000円)利用すると、年間で1,800マイル多く獲得でき、1マイル2円で3,600円お得になる算段となります。
消費税が10%になったあとは税込で3,960円のコストが発生するので、年198,000円利用すれば税金分もペイします。
これ以上の金額を確実に使う場合、月会費が発生してもなお加入した方がお得になります。
Edy利用額(月) | 1マイルの価値 | |||
---|---|---|---|---|
1.5円 | 2円 | 2.5円 | 3円 | |
10,000 | 1,800 | 2,400 | 3,000 | 3,600 |
15,000 | 2,700 | 3,600 | 4,500 | 5,400 |
20,000 | 3,600 | 4,800 | 6,000 | 7,200 |
30,000 | 5,400 | 7,200 | 9,000 | 10,800 |
40,000 | 7,200 | 9,600 | 12,000 | 14,400 |
50,000 | 9,000 | 12,000 | 15,000 | 18,000 |
60,000 | 10,800 | 14,400 | 18,000 | 21,600 |
70,000 | 12,600 | 16,800 | 21,000 | 25,200 |
80,000 | 14,400 | 19,200 | 24,000 | 28,800 |
90,000 | 16,200 | 21,600 | 27,000 | 32,400 |
100,000 | 18,000 | 24,000 | 30,000 | 36,000 |
マイルは価値にレバレッジがかかるのが魅力的です。特典航空券へ交換すると、1ポイントの価値が数円に昇華します。
国内線特典航空券で利用すると1マイルの価値が1.5円~2円程度、国際線のビジネスクラスだと1マイル2.5~5円程度、ファーストクラスなら7~16円程度に跳ね上がります。
マイルをビジネスクラスやファーストクラスに利用する場合は、月16,200円使わなくても加入するのも選択肢です。
なお、楽天Edyはマイル付与の単位が200円であり、それ未満の端数は切り捨てられます。したがって、上の表のマイル数は切り捨てなしに効率的に獲得した場合です。
視点を変えてマイルをいくらで購入したのかという「マイル単価」で見ると、下表のとおりです。
Edy利用額 | 増加マイル | 年間コスト | マイル単価 | |
---|---|---|---|---|
月 | 年 | |||
10,000 | 120,000 | 1,200 | 3,888 | 3.24 |
15,000 | 180,000 | 1,800 | 3,888 | 2.16 |
16,200 | 194,400 | 1,944 | 3,888 | 2.00 |
20,000 | 240,000 | 2,400 | 3,888 | 1.62 |
30,000 | 360,000 | 3,600 | 3,888 | 1.08 |
40,000 | 480,000 | 4,800 | 3,888 | 0.81 |
50,000 | 600,000 | 6,000 | 3,888 | 0.65 |
60,000 | 720,000 | 7,200 | 3,888 | 0.54 |
70,000 | 840,000 | 8,400 | 3,888 | 0.46 |
80,000 | 960,000 | 9,600 | 3,888 | 0.41 |
90,000 | 1,080,000 | 10,800 | 3,888 | 0.36 |
100,000 | 1,200,000 | 12,000 | 3,888 | 0.32 |
大雑把には月2万円以上Edyを使う場合は、ANAマイレージクラブ モバイルプラスへの加入に妙味が出てくると考えます。
なお、楽天Edyには「Edyマイルプラス」という制度があります。
対象店舗で楽天Edyで支払いをすると、200円あたり1マイルが上乗せされます。対象店舗の目印は以下のステッカーです。
ANAマイレージクラブ モバイルプラスに加入している場合でもEdyマイルプラスは適用されるので、対象店舗では合計で2%還元(200円あたり4マイル)となります。
Edyマイルプラス対象店は、マツモトキヨシ、紀伊國屋書店、大丸・福岡天神店、エスカ地下街(名古屋駅新幹線口)です。
JQ CARD エポスゴールドやANAカードとの併用がお得
ANAマイレージクラブ モバイルプラスでの1.5%のANAマイル還元は利用時の話です。
一部のクレジットカードは楽天EdyへのチャージでANAマイルを得ることができます。
訴求力の高いマイル二重取りが可能です。将棋において飛車だけよりは飛車・角の方が強いのと同様に、マイルも一つだけよりは二つ獲得できる方が嬉しいですね。
ANAマイルの還元率を最大化する観点では、Edyチャージに使うクレカは、JQ CARD エポスゴールドか一部ANAカードがおすすめです。
JQ CARD エポスゴールド
JQ CARD エポスにはゴールドカード「JQ CARD エポスゴールド」があります。
エポスゴールドカードとJQカードの魅力を融合させたクレジットカードです。年会費無料で利用できます。
年100万円ちょうど利用した際には、ボーナスポイントと合わせて1.5%還元となります。
JRキューポはGポイントに交換できるので、JQセゾンみずほルートでGポイント→永久不滅ポイント→ANAマイルと交換すると、1対0.7のレートでANAマイルに移行できます。
つまり年100万円ぴったり利用した際のマイル付与率が1.05%となります。100万円超の利用分は0.35%です。
また、ポイント3倍のショップによく使うお店を登録すると、ポイントが最大3倍になります。
「JR西日本」を選択すると、SMART ICOCAもポイント3倍にすることが可能です(※モバイルICOCA・Apple PayのICOCAは対象外)。
年100万円ぴったりポイント3倍のお店(3つまで選択可能)だけで使った場合、なんと1.75%ANAマイル還元です。
なお、JALマイルの場合でも最大1.5%還元となり、JALマイルがお得に貯まるクレジットカードの1枚です。
更にANAマイレージクラブ モバイルプラスに加入した場合、月300円(税抜)のコストで、おサイフケータイ、Edy機能付きのANAカードでのEdy払いが1.5%マイル還元となります。
年間維持コストは3,600円(税抜)です。モバイルプラスはドコモ、au、ソフトバンクの回線契約が必要で、MVNOだとNGなのがデメリットです。
つまり、年100万円ぴったりJQカード エポスゴールドをEdyチャージに利用し、かつモバイルプラスに加入してEdy払いに使ったら2.55%ANAマイル還元となります。
年間ボーナスを含めない場合は、Edyチャージ時の0.35%+モバイルプラスの1.5%で合計1.85%となります。
その他、JQ CARD エポスゴールドの詳細については、以下で精緻に分析しています。
デメリットは改悪リスクがある点です。Edy一体型AMCの発行を終了しており、ANAのEdyに対するコミットの温度感は低下しています。
ANAモバイルプラスのEdy1.5%マイル還元、JRキューポの交換システム、エポスゴールドの年間ボーナスに改悪リスクがあります。
JQ CARD エポスゴールドは、JQ CARDエポスを作成して年50万円以上利用したら、インビテーションが届く可能性があります。
なお、通常のエポスカードを持っている方は、JQ CARDエポスに切り替えることが可能です。
JQ CARDエポスの入会キャンペーンはたったの2,000円相当ですが、通常のエポスカードは紹介制度で2,500円以上となります。
したがって、まずはエポスカードを作成して、そこからJQ CARDエポスに切り替えることをおすすめします。
エポスポイントとJRキューポは相互交換できるので、エポスカードのポイントはJQ CARDエポスに引き継がせることが可能です。
エポスカードはネット限定でお得な入会キャンペーンを開催しています。「おしごと」の下にある「ご紹介番号」に「24040195569」をご入力いただくと、更に紹介特典で500ポイントが上乗せされます。
公式サイトエポスカード 公式キャンペーン
一部のANAカード
ANAカードのうち、一部のANAワイドゴールドカード、ANAカード プレミアムは楽天Edyへのチャージで0.5%のANAマイルを得られます。
一般加盟店では1%以上のマイル付与率の場合でも、Edyチャージに関しては一律で0.5%となります。
カード名 | 運営企業 | 国際 ブランド | 年会費 (税抜) |
---|---|---|---|
ANA JCB ワイドゴールドカード | JCB | JCB | 14,000円 |
ANA JCB カードプレミアム | JCB | JCB | 70,000円 |
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | 三井住友カード | Visa | 80,000円 |
ANAダイナースカード | 三井住友トラ ストクラブ | Diners Club | 27,000円 |
ANAダイナース プレミアムカード | 155,000円 |
JQ CARD エポスゴールドよりは還元率が低下しますけれども、これらのANAカードをメインカードとして活用している場合は、Edyチャージに活用するのも選択肢です。
ただし、ダイナースのブラックカードであるANAダイナースプレミアムの場合、クレジット決済で2%のANAマイルを得られます。
マイル付与の単位は月間利用額に対して100円ごとなので、1回の会計ごとに200円未満が切り捨てられるEdyよりも格段に有利です。
Edyマイルプラスの対象店舗以外では、ANAダイナースプレミアムの場合はクレジットカード払いの方が有利です。
少額のリボ払い手数料が発生するように工夫すれば、なんとマイル付与率が3%となります。こちらならEdyマイルプラスでもクレジット決済の方がお得です。
レギュラーカードも含めたダイナースのポイント共通の貯め方・使い方は以下をご参照ください。
楽天Edy以外の特典
ANAマイレージクラブ モバイルプラスは、Edy利用時のマイル3倍以外にもメリットがあります。
対象の航空券の先行予約
「ANA国内線特典航空券」「いっしょにマイル割」「ANA SUPER VALUE PREMIUMが一般販売より2日早く予約・購入できます。
人気路線の旅割を確実に抑えたい場合などは重宝します。
また、ANAオリジナルの壁紙などの限定コンテンツもあります。
マイルのANA SKY コインへの交換レートが優遇
通常は1 ANAマイルを1 ANA SKYコインに交換できますが、ANAマイレージクラブモバイルプラス会員なら最大1.5倍の専用レートで交換できます。
- 1~9,999マイル→1~9,999コイン(1倍)
- 1万マイル→12,000コイン(1.2倍)
- 2万マイル→26,000コイン(1.3倍)
- 3万マイル→42,000コイン(1.4倍)
- 4万マイル→60,000コイン(1.5倍)
ANA SKY コインは、ANAのWebサイトで航空券・旅行商品の支払いに10コイン単位(10円分相当)で利用できる電子クーポンです。1コイン1円の価値があります。
具体的には、国内線航空券、国際線航空券、国内旅行商品、海外旅行商品の支払いに利用できます。ANA SKYコインと料金の差額はクレジットカードで支払えます。
マイルでの特典航空券とは異なり、プレミアムポイントが貯まるのでSFC修行に役立ちます。修行においては、貯めたマイルをANA SKYコインに交換して使うと経済的です。
ジャンル | 利用対象 | 備考 |
---|---|---|
国内線航空券 | ANA国内線の個人運賃航空券 | ・他社運航の場合は、ANA便名のコードシェアのみ対象 ・ビジネスきっぷ、いっしょにマイル割等は対象外 |
国際線航空券 | 日本サイトで購入可能なANA国際線すべての公示運賃航空券 | ・ANA便名の国内線乗り継ぎ区間も対象 ・他社便名および他社乗り継ぎが含まれる航空券は対象外 |
国内旅行 | ANA SKY WEB TOURの商品 | ・国内ホテル(@ホテル)、国内レンタカー(@レンタカー)、ANA一休パックは対象外 |
海外旅行 | ANA SKY WEB TOURの商品 | ・ホテル&オプションは対象外 ・本人が同行しない場合はメールか電話での連絡が必要 |
ANA SKY コインの有効期間は交換月より、12カ月目の末日になります。例えば、3月1日に発行した場合は、翌年3月31日まで有効となります。
ANA SKY コインの有効期限内に航空券を購入した場合、航空券はそれぞれの有効期限内で利用できます。なお、2名以上のANA SKY コインを合算することはできません。
マイルを国内線搭乗に使う場合は路線・時期によっては、ボーナスマイルなどを考慮すると特典航空券よりもANA SKYコインの方がお得になる場合があります。
としては、旅割を一般販売より1日早く予約・購入可能、コーヒー1日1杯無料、ワイン月1杯無料、グローバルWiFi月1日分無料、オリジナルコンテンツなどがあります。
グローバルWiFiのレンタル料金 無料
フライト当日に対象の「グローバルWiFi」サービスカウンターで、Wi-Fiルーターを4日以上レンタルいただくと、毎月1回1日分のレンタル料が無料になります。
空港での当日の申込で在庫がある場合に適用されます。各種割引・クーポンなどとの併用は不可となります。
対象店舗
- 成田空港 第1ターミナル 南ウィング4F、北ウィング4F、第2ターミナル
- 羽田空港 第3ターミナル
- 中部国際空港
- 関西国際空港 第1ターミナル
- 福岡空港
- 伊丹(大阪国際)空港
海外旅行にWi-Fiルーターを持っていく場合で、事前予約で抑えておきたい場合は使えないのがデメリットです。
ちなみにビジョンの株主優待では、グローバルWiFi利用券がもらえます。
株主優待の投資はSBI証券で行なっています。1日定額プランの場合、現物取引50万円・制度信用取引50万円・一般信用取引50万円=合計1日150万円まで手数料無料で売買可能!
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