ヒルトンアメックスは、形式的なポイント還元率が高いのが特徴となっています。
ヒルトン・オナーズ アメックス・カードは一般加盟店2%・ヒルトン3%で、上位カードのヒルトン・オナーズ アメックスプレミアムカードは一般加盟店3%・ヒルトン7%です。
ヒルトンアメックスで航空マイルを貯められるか気になる方もいらっしゃるでしょう。そこでヒルトン・アメリカン・エキスプレス・カードのマイル還元率について解説します。
ヒルトンのポイントのマイル移行レートは概ね10%~15%
結論から申し上げますと、宿命のライバルであるマリオットボンヴォイのポイントとは異なり、ヒルトンのポイントは、航空マイルへの交換レートは芳しくありません。
1ポイントが0.1マイル(10%)ないし0.15マイル(15%)程度となってしまいます。主な移行先のエアラインは下表のとおりです。
航空会社名 | ヒルトン・ポイント | 移行先マイル数 |
---|---|---|
ANAマイル | 10,000 | 1,000 |
JALマイル | 10,000 | 1,000 |
デルタ航空 スカイマイル | 10,000 | 1,000 |
アメリカン航空 | 10,000 | 1,500 |
ユナイテッド航空 | 10,000 | 1,000 |
ハワイアン航空 | 10,000 | 1,500 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 10,000 | 1,000 |
シンガポール航空 | 4,000 | 500 |
アラスカ航空 | 10,000 | 1,000 |
エミレーツ航空 | 10,000 | 1,000 |
カタール航空 | 10,000 | 1,000 |
エティハド航空 | 10,000 | 1,000 |
ヴァージン・オーストラリア航空 | 10,000 | 1,500 |
エールフランス航空/KLMオランダ航空 | 10,000 | 1,000 |
アジア・マイル(キャセイパシフィック航空) | 10,000 | 1,000 |
ガルーダ・インドネシア | 10,000 | 1,000 |
カンタス航空 | 10,000 | 1,500 |
ニュージーランド航空 | 5,000 | 10 |
マレーシア航空 | 10,000 | 1,200 |
エアアジア BIG | 10,000 | 2,000 |
EVA AIR | 1,000 | 100 |
中国東方航空 | 10,000 | 1,000 |
フィリピン航空 | 10,000 | 1,000 |
海南航空 | 25,000 | 10,000 |
ジェットエアウェイズ | 10,000 | 1,000 |
アエロフロート・ロシア航空 | 10,000 | 1,500 |
アイスランド航空 | 10,000 | 1,000 |
トルコ航空 | 10,000 | 1,000 |
南アフリカ航空 | 10,000 | 1,500 |
SASスカンジナビア航空 | 8,000 | 1,000 |
フィンランド航空 | 5,000 | 1,000 |
サウジアラビア航空 | 10,000 | 1,000 |
ヴァージン・アトランティック航空 | 10,000 | 1,500 |
エチオピア航空 | 10,000 | 1,000 |
ユーロウイングス | 10,000 | 1,000 |
アエロメヒコ航空 | 25,000 | 6,500 |
アエロプラン(エア・カナダ) | 10,000 | 1,000 |
アムトラック | 10,000 | 1,500 |
フロンティア航空 | 10,000 | 1,500 |
ラン航空 | 25,000 | 6,500 |
日本で人気が高いマイレージプログラムでは、アメリカン航空とハワイアン航空は15%、シンガポール航空は12.5%ですが、ANA・JAL・UAマイレージプラス・BA・デルタスカイマイルは10%にとどまっています。
航空会社名 | ヒルトン・ポイント | 移行先マイル数 | 交換レート |
---|---|---|---|
ANAマイル | 10,000 | 1,000 | 10.0% |
JALマイル | 10,000 | 1,000 | 10.0% |
デルタ航空 スカイマイル | 10,000 | 1,000 | 10.0% |
アメリカン航空 | 10,000 | 1,500 | 15.0% |
ユナイテッド航空 | 10,000 | 1,000 | 10.0% |
ハワイアン航空 | 10,000 | 1,500 | 15.0% |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 10,000 | 1,000 | 10.0% |
シンガポール航空 | 4,000 | 500 | 12.5% |
アラスカ航空 | 10,000 | 1,000 | 10.0% |
したがって、ヒルトンアメックスのマイル還元率は、形式的なポイント還元率の0.1倍~0.15倍程度にとどまります。
カード名 | 還元率 (カッコ内はマイル) | |
---|---|---|
一般加盟店 | ヒルトン | |
ヒルトンアメックス | 2% (0.2~0.3%) | 3% (0.3~0.45%) |
ヒルトンアメックス・プレミアムカード | 3% (0.3~0.45%) | 7% (0.7~1.05%) |
したがって、ヒルトンのポイントは航空マイルへの移行だとお得に利用できません。使い道は無料宿泊がおすすめです。
マイル→ヒルトンのポイントも妙味なし
エアラインマイルや鉄道会社のポイントを、ヒルトン・オナーズポイントに交換することも可能です。
交換の際は、ヒルトン・オナーズ会員番号、航空会社または鉄道会社の特典プログラムのアカウント番号が必要です。
- アムトラック:5,000ポイント→10,000ヒルトン・オナーズポイント
- ハワイアン航空:1万マイル→15,000ヒルトン・オナーズポイント
- ヴァージン アトランティック航空:1万マイル→15,000ヒルトン・オナーズポイント
フライトで貯めている日本人は少ないでしょうが、ラグジュアリーカードのポイントはハワイアン航空のHawaiianMilesに交換できます。
ただし、ヒルトンのポイントの価値は概ね1ポイント0.3~0.7円程度なので、そのままマイルで特典航空券に使う方がお得です。
ヒルトンのポイントのマイルへの交換手順
ヒルトン・オナーズポイントを航空マイルに交換する方法は簡単です。
会員サイトのPreferencesページにおいて、「PREFERRED TRAVEL PARTNERS」の「Add New Travel Partner」を選択します。
そして、航空会社名・会員番号を入力して「Save Changes」を選択して追加すると、提携エアラインを追加できます。
そしてポイント交換ページで「Use Points to get miles」を選択すれば、ヒルトンのポイントをマイルに移行できます。
まとめ
ヒルトン・オナーズとアメリカン・エキスプレスの提携カードであるヒルトン・アメックスは、高還元率でヒルトンのポイントを貯められます。
ただし、ヒルトンのポイントのマイルへの交換レートは悪いので、マイル還元率という側面では物足りない水準です。
ホテルがお得なクレジットカードで航空マイルを貯めたい場合は、1.25%マイル還元のマリオットアメックスプレミアムがおすすめです。
カード名 | 還元率 (カッコ内はマイル) | |
---|---|---|
一般加盟店 | ホテル | |
マリオットボンヴォイアメックスプレミアム | 3% (1.25%) | マリオット:6% (2.5%) |
ヒルトンアメックス | 2% (0.2~0.3%) | ヒルトン:3% (0.3~0.45%) |
ヒルトンアメックス・プレミアムカード | 3% (0.3~0.45%) | ヒルトン:7% (0.7~1.05%) |
マリオットアメックスプレミアムは、年1回の無料宿泊特典、マリオットボンヴォイのゴールドエリート(無条件)、プラチナエリート(年400万円の利用が条件)の特典が最大のメリットです。
スタンダードのヒルトン・オナーズ アメックス・カードはヒルトンゴールドを無条件で得られて、年150万円の利用と継続で年1回の無料宿泊特典をもらえます。
上位カードのヒルトン・オナーズ アメックスプレミアムカードは、年200万円以上利用することでヒルトンダイヤモンドを取得でき、最大2回の無料宿泊券を取得できます。
マリオットアメックスプレミアムとヒルトンアメックスの違いの比較をまとめると下表のとおりです。
項目 | マリオットアメックス プレミアムカード | ヒルトン アメックス | ヒルトンアメックス プレミアムカード | |
---|---|---|---|---|
カードフェイス | ||||
年会費(税込) | 本会員 | 49,500円 | 16,500円 | 66,000円 |
家族会員 | 1枚無料、2枚目以降 24,750円 | 1枚無料、2枚目以降6,600円 | 3枚無料、4枚目以降13,200円 | |
ETCカード | 無料 | 無料 | 無料 | |
ポイント還元率 | 一般加盟店:3% マリオット:6% | 一般加盟店:2% ヒルトン:3% | 一般加盟店:3% ヒルトン:7% | |
有効期限 | 最終加算から24ヶ月 | 最終加算から15ヶ月 | 最終加算から15ヶ月 | |
ホテルの上級会員資格 | マリオットボンヴォイの ゴールドエリート (無条件) プラチナ (年400万円利用) | ヒルトンゴールド (無条件) | ゴールド (無条件) ダイヤモンド (年200万利用) | |
カード継続特典 | 1泊の無料宿泊 (無条件) | ウィークエンド宿泊特典1泊 (年間150万円以上利用と継続) | ウィークエンド宿泊特典2泊 (1泊は無条件、 年300万円利用と継続で+1泊) | |
その他ホテル特典 | – | ヒルトン・プレミアム・クラブ・ジャパンの入会が実質無料 (対象ホテルが25%OFF・レストラン最大20%OFF) | ||
空港ラウンジ | ◯ | ◯ | ◯ | |
コンシェルジュ プライオリティ・パス | – | – | – | |
空港手荷物無料宅配 | 帰国時1個 | 帰国時1個 | 帰国時1個 | |
海外旅行傷害保険 (カッコ内は家族) | 海外旅行傷害保険 | 利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 (1,000万円) | 最高3,000万円 (1,000万円) | 最高1億円 (1,000万円) | |
傷害・疾病治療費用 | 300万円 (200万円) | 100万円 (同額) | 300万円 (200万円) | |
賠償責任 | 4,000万円 (同額) | 3,000万円 (200万円) | 4,000万円 (同額) | |
携行品 | 50万円 (同額) | 30万円 (同額) | 50万円 (同額) | |
救援者費用 | 400万円 (300万円) | 200万円 (同額) | 400万円 (300万円) | |
家族特約 | ◯ | ◯ | ◯ | |
航空機遅延費用保険 | 海外最高2万円 (同額) | – | 海外最高2万円 (同額) | |
航空機預託手荷物遅延費用 | 海外最高2万円 (同額) | – | 海外最高2万円 (同額) | |
航空機預託手荷物紛失費用 | 海外4万円 (同額) | – | 海外4万円 (同額) | |
国内旅行傷害保険 | 適用条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 |
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円(1,000万円) | 最高2,000万円(1,000万円) | 最高5,000万円(1,000万円) | |
入院保険金(日額) | – | – | – | |
手術費用保険金 | – | – | – | |
通院保険金(日額) | – | – | – | |
家族特約 | ◯ | ◯ | ◯ | |
ショッピング保険 (90日間) ※自己負担1事故1万円 | 年最高500万円 | 年最高200万円 | 年最高500万円 | |
スマートフォン・プロテクション | – | – | 年3万円限度 | |
リターン・プロテクション | 年最高15万円 | – | 年最高15万円 | |
キャンセル・プロテクション | 年10万円限度 | – | 年10万円限度 | |
オンライン・プロテクション | ◯ | ◯ | ◯ | |
ポイント対象の電子マネー | Apple PayのQUICPay | |||
ポイント対象のPay | au PAY、d払い | |||
アメックス共通優待 | アメックスオファー、デポジット等 | |||
申し込み資格 | 20歳以上の正社員・個人事業主など |
マリオットアメックスとヒルトンアメックスは、2枚持ちも有力な選択肢です。以下で徹底的に比較しています。
マリオットアメックスは年1回の無料宿泊特典だけで年会費を取り戻すことも可能なので、万人におすすめの最強クレジットカードの一角です。
国際ブランド |
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電子マネー・Pay・NFC決済 |
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- ETC
- 家族カード
- リボ払い
- ショッピング保険
- 海外旅行保険
- 国内旅行保険
- 航空便遅延費用補償
年会費(税抜) | 発行スピード | |
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本会員 | 家族会員 | |
45,000円 | 1枚無料 | 約1週間 |
基本還元率 | マイル還元率 | ポイント名 |
3.0% | 1.25% | マリオットボンヴォイのポイント |
- 世界中で利用可能な無料宿泊特典(5万ポイント迄)が毎年1回プレゼント(年150万円以上の利用)
- 無条件でMarriott Bonvoyのゴールドエリート会員(通常は年25泊必要)
- 年400万円の利用でプラチナエリート
- 年15泊の宿泊実績
- 対象ホテルでポイント2倍
ヒルトンアメックスも上級会員ステータス&無料宿泊だけで年会費を超える金銭的価値を享受できるので、マリオットアメックスとの2枚持ちもおすすめです。
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