マネーフォワードに突撃取材!家計改善と資産管理に本当に役立つか聞き倒しました!

更新日:   家計

サイト運営費用を賄うための運営ポリシー

マネーフォワード本社の受付

この度、個人向けの「マネーフォワード ME」というお金の見える化サービスを提供するマネーフォワードに取材にお伺いして、マネーフォワード MEのおすすめ機能、今後の方向性についてインタビューしてきました!

マネーフォワードでは、お金の見える化サービスの「マネーフォワード ME」や、ビジネス向けクラウドサービス「マネーフォワード クラウド」を展開しています。

「マネーフォワード ME」では、スマホアプリ、パソコン・タブレット・スマートフォンのブラウザにて、自動的に家計簿や資産一覧を作成してくれます。

また、個人事業主や中小企業向けの「マネーフォワード クラウド」は、会計・確定申告、人事労務、請求書、会社設立などバックオフィス業務を自動化・効率化することができます。

公式サイトマネーフォワード ビジネスカード

マネーフォワードの本社は東京都港区にあり、ビルは数十階の存在感がある立派な建物の中にありました。

マネーフォワードのビル

株式会社マネーフォワードの4名にインタビューさせていただきました。

  • PFM本部 プロダクトマネジメント部 西方さん
  • PFM本部 マーケティング部 中村さん
  • PFM本部 マーケティング部 田中さん
  • 社長室 広報部 稲増さん

マネーフォワードの西方さん、中村さん、田中さん、稲増さん

マネーフォワード MEとは

まつのすけ:マネーフォワード MEとはどのようなサービスでしょうか。

西方さん:一言でいうと、お金の見える化ができるサービスで、850万人の方々にご利用いただいています。(2019年8月現在)

日々のお金の流れや資産の状況を把握することで、気付きやアクションにつなげていきたいという思いでサービス開発をしています。

金融機関の口座やクレジットカードなどの金融関連サービスとマネーフォワード MEを連携すると、自動で費目を分類して家計簿や資産一覧を作成できます。現金支払いの場合でも、レシート撮影による自動入力も可能です。

マネーフォワードMEの資産管理機能

現在、銀行やクレジットカード、ポイント、ECサイトなど、2,600もの金融関連サービスとの連携が可能です。(2019年9月現在)

マネーフォワード MEは、「見える」「気付く」の2つの機能を中心に据えており、マネーフローが可視化することで、自分ごとになり、次の行動に移すことができます。

マネーフォワードMEの家計改善機能

マネーフォワードMEの通知機能

無料会員とプレミアム会員(有料会員)がありますが、有料会員の場合は、クレジットカードの引き落とし日前に、口座残高が足りないとアラートが出ます。

そのほかにも、プレミアム会員向けには、ポイントの有効期限が間近になるとアナウンスしてくれる機能などがあります。

まつのすけ
ポイントやマイルの期限が切れて無駄になったら悲しいですよね。失効を予防できるのは嬉しい!

マネーフォワード PFM本部 プロダクトマネジメント部 西方さん

まつのすけ:ポイントやマイルが自動的に円換算されており、そこの換算レートを自分で選べると便利だと思いました。

例えばANAマイルは1マイル1円となっていますが、個人的には1マイル2円で計算したいです^^

西方さん:やはり円換算する前のデータを見たいというご要望もあるので、アプリではポイントやマイル数がそのまま見られるようになっています。

マネーフォワードMEのポイント内訳画面(アプリ)

まつのすけ:nanacoカードやスターバックスカード等は複数枚を登録できるのが気に入っています^^

まつのすけ:「マネーフォワード ME」の最後に付けられている「ME」は、I・My・Meの「ME」だと思いました。サービス名に込められた想いは何でしょうか。

西方さん:個人のお金の管理ができるサービスで、個人に寄り添っていきたいという意味合いで「ME」という名前をつけました。

子どもが生まれたら、すぐに子どものためにマネーフォワード MEのアカウントをお作りいただけたら嬉しいです。このように、個人の人生に寄り添えるサービスを目指しています。

主要機能と活用方法

まつのすけ:銀行、証券、クレジットカード、ポイント、マイルなど多様な資産・家計ツールを登録できます。マイナーな金融機関にも対応しているのでしょうか。

西方さん:地銀も信金もほぼ網羅しています。(一部、非対応の銀行もあります)

まつのすけ:家計簿・資産管理ツールの2つの側面がありますね。利用しているユーザーの年代や性別の分布はどうなっているのでしょうか。

西方さん:最初は資産額が多くマネーリテラシーが高い男性が主な利用者でしたが、最近は女性や若年層も増えており、現在男女比率は半々となっています。

家計簿アプリとしてのイメージが強いようですが、資産管理も便利にできるため、両方の機能でご利用いただいています。

まつのすけ:数多くの機能がありますが、社員の方からみて、その中でイチオシのポイントはどれでしょうか。

マネーフォワードMEのスマホアプリ

西方さん:銀行口座、クレジットカード、証券、電子マネー、EC(Amazonと楽天など)など、多数の連携先があり、家計・資産を一括管理できるところです。

また、「MY通知」という機能があり、高額の出金や利用があると通知されるため、不正利用があった時にも気付きやすいです。

以前に、バーコード決済などによる不正利用が話題になりましたが、マネーフォワード MEをご利用いただいていると、身に覚えのない入出金をいち早く察知できます。

実際にTwitterなどのSNSで、マネーフォワード MEを使っていたから不正利用に気付けたというお声を頂いています。

クレジットカードの引き落とし前に、引き落とし口座の残高が不足していると通知する機能があり、引き落としエラーでカードが一時的に使えなくなるリスクを回避できます。

マネーフォワードMEの残高不足エラー通知

まつのすけ
私も先日この機能のおかげで助かりました。転ばぬ先の杖とはこのことですね!

プレミアム会員(有料会員)について

まつのすけ:有料のプランもありますね。具体的なメリットはどれでしょうか。

西方さん:無料会員は登録の上限が10件となっていますが、有料のプレミアム会員は連携数が無制限なので、全ての資産を「見える化」することができます。

連携している金融機関の数が多い場合、一括更新できるのが便利です。また、無料会員に比べて、プレミアム会員は、更新される頻度が高くなっています。

プレミアム会員は、自分の保有資産を可視化し易く、自分の資産や家計の状態を気付ける機能が満載なのでトラブルも回避しやすいです。

また、節約できる金額がどれくらいかも明白になるため、改善意欲が増すという効果もあります。

実際に、2018年に行ったマネーフォワード MEの利用者アンケートでは、月額約2万円の節約実感があるとの結果が得られています。特に、プレミアム会員の節約金額は、無料会員の1.6倍高くなっています。

プレミアム会員の機能には、ポイント・マイルの有効期限が迫っている際の通知や、クレジットカードの引き落とし前の残高不足通知など、独自の機能もあります。

項目無料会員プレミアム会員
料金0円Web:月500円
アプリ: iOSは月480円、
Androidは月500円(年払いだと割引)
機能データ閲覧可能期間過去1年分制限なし
連携可能数10件まで制限なし
グループ作成1件まで制限なし
連携口座の自動更新頻度-高い
連携口座の一括更新×
カードの未確定利用残高表示×
家計診断×
家計資産レポート×
資産内訳・推移グラフ×
負債内訳・推移グラフ×
ポイント・マイルの有効期限の表示・通知×
カード引落し時の残高不足の確認・表示×
広告非表示×
CSVダウンロード×
サポートプレミアムサポート×
新機能優先リリース×
データバックアップ保証×
サービス継続性保障(SLA)×

まつのすけ:マネーフォワード MEの有料プランの支払い方法は何種類ありますか。

西方さん:月払い、年払いの2種類があります。iOS、Androidアプリからは年払いに申し込むことが可能です。年払いだと料金が約1ヶ月分安くなります。

まつのすけ:データの閲覧期間はどの程度となっていますか。

西方さん:無料会員は1年、プレミアム会員は無制限となっています。

まつのすけ
無制限は凄い。長生きしたくなりますね!

まつのすけ:資産をグループ分けして表示するグループ機能もありますね。

「グループ選択なし」だと全グループの資産・入出金が合算されたデータを見られて、個別グループを選択すると、家族で分けて表示したり、日々の家計を管理するためのグループ、株や証券などの管理するグループなど一部のみの資産データを一覧で確認できますよね。

自分の会社を持っている方、特に複数の会社がある方にとって、グループ機能は極めて便利だと思います。

私自身、企業の経営者であり、個人の資産と合わせて複数の資産管理をグループで管理ができる、この機能を愛用しています。

「グループ選択なし」だと全グループの資産・入出金が合算されたデータを見られて、個別グループを選択すると、例えば個人のみ、企業のみといったデータを閲覧できて助かっています。

マネーフォワードMEのグループ機能

知り合いの不動産投資家や太陽光発電の投資家の中には、1つの物件ごとに1つ会社を作っている方もいます。そのような中小企業経営者にとっても非常に便利なサービスです!

公式アプリマネーフォワード MEは企業経営者にも資産管理が超便利!

セキュリティ・関連サービス

まつのすけ:セキュリティが心配な方も多いと思いますが、マネーフォワード MEが行っているセキュリティ対策について教えてください。

稲増さん:金融機関のシステム開発経験者が携わっており、金融機関と同等のセキュリティ対策を講じている他、お預かりするデータは通信時も保管時も全て暗号化して管理を行っています。

また、引き落としや振込など資金移動に用いることができるデータのお預かりは原則行っておりません。

まつのすけ:マネーフォワードでは、個人向けのサービスとしてマネーフォワード MEのほかに、自動貯金アプリ「しらたま」も展開していますよね。特長や良い点を教えてください。

稲増さん:しらたまは、お金の見える化から一歩進んで、貯金ができないという課題を解決するサービスです。

銀行口座に貯金する「バンクに しらたま」と、プリペイドカードに貯金する「プリカに しらたま」の2つのアプリがあります。

「バンクに しらたま」は、メインの銀行口座から貯金用口座に自動的にお金を移動します。貯金方法には、好きな金額を少しずつためていくつみたて貯金や、おつり貯金などがあります。

一方の「プリカに しらたま」は、クレジットカードでお買い物をしたおつりの金額をプリペイドカードに貯金できます。

おつり貯金のしくみは、500円と設定すると、マネーフォワード MEと連携しているクレジットカードで450円を使った場合、50円が貯金用口座に移動するようになっています。

個人事業主・中小企業向けのビジネスサービスも充実

マネーフォワード クラウド

まつのすけ:法人向けクラウドソサービス「マネーフォワード クラウド」や会社設立サービス「マネーフォワード会社設立」など、個人事業主・中小企業経営者向けのビジネスサービスも充実していますね。

私自身、利用してかなり良いサービスだと思います。社員の方からみた推しポイントは何でしょうか?

稲増さん:クラウド会計ソフトの「マネーフォワード クラウド会計」は、マネーフォワード MEと同様の技術を元に開発されました。3300の金融関連サービスとの連携が可能です。(2019年9月現在)

銀行口座・クレジットカード等を登録するだけで、会計帳簿を自動的に作成できるようになります。

また、会計だけではなく、人事労務(給与計算・勤怠など)や経費精算に関するサービスのも提供しています。

軽減税率で会計業務が複雑化していますが、マネーフォワード クラウド会計では8%と10%で品目を振り分けると、自動的に帳簿を作成します。

給与計算ソフト「マネーフォワード クラウド給与」と勤怠管理システム「マネーフォワード クラウド勤怠」を連携すると自動で給与計算ができ、従業員の口座にスムーズに給与振込をすることができます。

マネーフォワード 社長室 広報部 稲増さん

まつのすけ:中小企業にとっては最強に便利ですね!!!

稲増さん:マネーフォワードクラウドのサービスによって、会計、給与、請求書、経費、マイナンバー管理のサービスを一括でご利用いただくことができ、会社の規模やフェーズによって、プランを選択できます。

まつのすけ:私も会社設立前は、マネーフォワード クラウド確定申告を利用していました。手間やコスト削減になるので、本当にすごいと思います。

そのほかにも、マネーフォワード会社設立を利用して、スムーズかつスピーディーに会社を作ることができました。ありがとうございます。

マネーフォワード会社設立の書類の受け取り画面

稲増さん:マネーフォワード クラウドのサービス開始のきっかけは、マネーフォワード MEのように入出金データが自動で取得できたら確定申告が楽になるのではというユーザー様からのお声でした。

それ以降、法人向けサービスを開発し、ニーズに応じてラインナップや機能拡充をしており、ご好評いただいています。

ユーザーへのメッセージ

マネーフォワードの受付

まつのすけ:最後にマネーフォワード MEのユーザーや、これから利用を検討している方に向けてメッセージをお願いします。

西方さん:老後2000万円問題や、年金問題など、多くの方がお金に不安を持って生きています。こうした中で、若い頃からお金の不安をなくせれば、人生の長い時間を楽しく過ごせるようになると思います。

マネーフォワードが提供するサービスによってお金の問題を解決し、不安を解消して人生の最終的なゴールに向かっていくお手伝いをしたいと思います。

お金に興味のある方も大勢利用していますが、最近はお金を管理してみたい、これから先のことを考えるために家計簿をつけてみたいといった層の方々まで裾野が広がっています。

今後も、多くの方々のお金に関する不安の解消の一助となるよう事業を展開してまいります。

まつのすけ
不安なく人生を楽しむのが、生涯における「The Goal」かもしれませんね!

西方さん:いつまでお金を貯めればいいかわからないから、節約が過度になるということもあります。

「マネーフォワード ME」を通じて、「これだけやれば残りのお金は自由に使って楽しめる」と、適切な判断ができるようにしていきたいと思います。

まつのすけ:凄く大事なことだと思います。よく言われるのが60歳以降に人生で一番お金持ちになるが、その頃にはもうあまり使う欲もなく大金を抱えたまま生涯を終える方が多いという点。

「これだけあればいいから、後は自分のため家族のため使える」という適切なファイナンシャルプランニングによって、計画的に若いうちから楽しみたいですね!

西方さん:今後は、お一人お一人に対するパーソナライズされた気づきを重視していきたいと思っています。

家計簿にしても、例えば、平均よりも外食代が高いことと、それを節約対象にすることは違います。

外食を重視している人にも、そうでない人にも、今は同じようにアラートを出していますが、ここはサービスの改善ポイントだと思っています。

最終的にはマネーフォワード MEはどんどんお金を使うためのサービスにしていきたいと思います。

節約にはゴールがないので、不安なくお金を使えて困らないようにすることが、当社が提供すべき価値であると考えています。

ユーザー様がお金の問題を把握して、月にいくら位使っているのか、今後はどの程度のマネーフローがあれば問題ないのかを把握して、「実はまだ使える」「このお金は運用していけばいい」といった判断を、集めて見えるようにするのが重要だと思います。

マネーフォワード MEを通じて、どのくらいお金があるのか、何にお金を使っているのかが見えるようになるので、これからは何をすべきかを把握できます。

知らないうちに払い続けている支出項目が分かるので、使っていないのに課金されているサービスも洗い出すことができます。

最近は、サブスクリプション(継続課金型)のサービスが増えてきており、これらのサービスの利用総額はいくらかを把握し、使わないのに課金し続けている項目のピックアップは重要だと思います。

実際に、マネーフォワード MEを使って固定費を削減できたというお声も多数いただいております。

こういった支出額を把握する他にも、NISAやiDeCo、年金との連携も可能です。

10月からは、保険の見える化機能も開始し、契約している保険の商品名や満期日などの契約内容を確認できるようになりました。

より一層シームレスにマネー関連の情報を一元管理して、改善していくことが可能になります。

マネーフォワード PFM本部 プロダクトマネジメント部 西方さん (3)

人生の中でお金に振り回されることから解き放たれるように、節約するための機能や、逆に節約しなくてもいい方にはもっと使っても大丈夫ということがわかるような機能をご提供したいです。

例えば子供が小さいうちは貯金ができなかったとしても、子供とできる限り一緒に過ごすことが重要だったりします。

子供が小学校に入る前までの時間は有限なので、例えばその時間は家事代行サービスを使って時間を確保するといった選択肢もあります。

ただし、資金ショートしては元も子もないので、使える範囲で最大限楽しめる、そんな気づきをサービス通じて提供していきたいと思います。

無駄かもしれないと罪悪感を感じながらお金を使うのは苦しいので、気持ちよくお金を使うための見える化機能を提供しています。

取材後記

マネーフォワード本社

マネーフォワードを取材して感じたのは、社員の方の熱い情熱です。

クラウドの資産管理、会計ソフトというとクールなイメージがありますが、中の人はめっちゃホットです!

マネーフォワード MEを活用して、お金の不安をなくして人生を楽しめるように頑張っているのをひしひしと感じました。

マネーフォワードの会議室マネーフォワードのオフィスのインテリア・本マネーフォワードのオフィス

また、クラウド会計の分野は、個人事業主・中小企業経営者にとって非常に役立つ機能が満載で、バックオフィス業務の効率化に八面六臂の活躍を見せてくれます。

マネーフォワード MEは、銀行の入出金履歴、クレジットカードの利用履歴、公共料金、Amazon・楽天等のECでの購入履歴を自動で情報取得して家計簿を作成してくれます。

日々の支出を見える化することで家計改善につながり、ポイントの失効やクレジットカードの引き落としエラーを防ぐこともできます。

資産の集計も便利で、銀行・証券会社・クレジットカード・電子マネーなどを集計して、預金、現物株式、信用取引、投資信託、年金などの項目ごとにポートフォリオが作成されます。

複数の金融機関の資産の合計金額を可視化でき、証券会社・銀行の入出金、現在の残高を全て一括管理できるので、資金移動をする際にも役立ちます。

特に資産を一元管理したい場合は、神威のパワーを発揮します。

グループ機能を使えば、個人のみ、法人のみ、個人・法人合算の資産残高・入出金を1クリックで切り替えられます。

また、有料プランだとグループの数に制限がないので、例えば複数の会社の企業経営者の場合、全ての企業の資産を合算でき、かつ個別の企業ごとにすぐに切り替えられます。

マネーフォワード クラウド会計は、仕訳・帳簿作成などの会計、請求書・経費処理などの経理、勤怠・給与計算・マイナンバーなどの人事労務において、自動化・効率化が可能になります。

バックオフィス業務のかなりの部分を自動化でき、個人事業主・中小企業経営者が本業に集中できる環境を作ってくれます。

実際に利用した経験則では、心の底からおすすめできるサービスです。

公式サイトマネーフォワード ビジネスカード

-家計