「モバイルPASMO」が商標出願され(2107-122035)、スマートフォンでPASMOを利用できるようになりました。
- 2020年3月18日(水)から:Androidスマホ
- 2020年10月6日(火)から:iPhoneのApple Pay
「腕時計型携帯情報端末、スマートフォン」を対象としており、iPhone、Android、Apple Watch、その他スマートウォッチで利用可能です。
モバイルSuicaと類似のサービスとなり、FeliCa搭載のAndroidおサイフケータイ、iPhoneでモバイルPASMOを使えます。
PASMO圏内の私鉄・東京メトロ・都営地下鉄のみを利用している方ですと、PASMO定期券をモバイル端末で利用できるメリットがあります。
モバイルPASMOのメリット、デメリット、お得な使い方、登録がオトクなクレジットカードについて、PASMO沿線に住んでいる経験を活かして徹底的に解説します。
メリット
モバイルPASMOには、カード型PASMOにはない利点があり、モバイルSuicaと同じく便利に使えます。
アプリで新規発行する場合は無記名PASMO、記名PASMOを選択でき、定期券も搭載可能です。
500円のデポジットが不要
カード型のPASMOの場合、クレジットカード一体型でない限りは、発行時に500円のデポジットが必要となります。
解約する場合は戻ってきますが、PASMOは継続的に使うことが大多数なので、500円は預けたままとなってしまいがちです。
しかし、モバイルPASMOならデポジットが不要なのでユーザーフレンドリーです。
Apple PayのPASMOにカード型PASMOを取り込んだ場合、デポジット額の500円がSF残高としてチャージされます。
なお、PASMOオートチャージサービスを設定したPASMOを取り込んだ場合は、新規で申し込む必要なく、そのままオートチャージ設定を利用可能です。
PASMO定期券を利用可能
モバイルPASMOの最大のメリットは、カードタイプのPASMOと同様にPASMO定期券を利用できる点です。
モバイルSuicaで定期券を使うためには、通勤ないし通学の区間にJR東日本の路線がある必要があります。
原則として乗車駅か降車駅がJR東日本である必要があり、少なくても一度は乗る必要があります。
したがって、首都圏の私鉄・地下鉄沿線で通勤・通学している方ですと、モバイルSuica、Apple PayのSuicaで定期券が使えないのがデメリットです。
しかし、モバイルPASMOのローンチ後は、ケータイでPASMO定期券を利用可能になります。
定期券を発売している事業者は下表のとおりです。
鉄道 | 小田急電鉄 京王電鉄 京成電鉄 京浜急行電鉄 埼玉高速鉄道 相模鉄道 首都圏新都市鉄道 新京成電鉄 西武鉄道 千葉都市モノレール 東急電鉄 東京地下鉄 東京都交通局 東武鉄道 北総鉄道 ゆりかもめ 横浜高速鉄道 横浜市交通局 横浜シーサイドライン バス |
バス | 小田急バス 江ノ電バス 川崎市交通局 川崎鶴見臨港バス 関東バス 京王電鉄バス 京成バス 西武バス 相鉄バス 立川バス 東急バス 東京都交通局 西東京バス 日立自動車交通 横浜市交通局 |
なお、通学定期券を購入する場合、申請フォームへの入力、申込書・通学証明書・学生証などのコピー郵送という作業が必要です。
いつでもどこでもチャージが可能
カードタイプのPASMOは東急の一部駅の機械を除くと、クレジットカード決済ではオートチャージしかできず、任意のタイミングでのチャージは現金のみとなります。
しかし、モバイルPASMOの場合は、モバイルSuicaと同様にいつでもスマホ等でサクッとチャージできます。インターネットにさえつながっていれば、場所は問われません!
これのメリットは長距離のタクシー乗車、駅ナカでのお買い物など、多額の支払いを交通系電子マネーで行なった場合、すぐに残高を回復させることができる点です。
また、旅行や出張の際にも便利です。カフェ・レストラン・お買い物でまとまった支払いがあったり、タクシーや電車で高額の移動をした場合は、PASMOが残高不足となるリスクがあります。
旅行や出張中にPASMO残高が切れてしまった場合、カードタイプのPASMOだとクレジットカードによるチャージができません。
しかし、モバイルPASMOならサクッと簡単にネットにつながっていればチャージできます。
残高や利用履歴を端末画面で確認することもできるので、交通系電子マネーの管理が格段に効率化します。
チャージの範囲は500円~1万円で、1,000円以降は1,000円単位となり、残高上限は2万円です。
なお、2018年3月17日から、PASMOは改札に入る時だけではなく、出場する時もオートチャージが発動するようになりました。
モバイルPASMOは、PASMOでの乗車でポイントをお得に得られる「メトポ」も対象です。
クレジットカードでポイント還元
モバイルPASMOでは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、ダイナースクラブのクレジットカードを利用可能です。
本人認証サービス(3Dセキュア)に対応している必要があるので、アコムACマスターカードは利用できません。
モバイルPASMOのチャージでポイントが得られるか否かはクレジットカードによって相違。基本的にはApple PayのSuicaと同じような傾向になることが想定されます。
ただし、サービス開始直後は各社のシステム改定が間に合わず、モバイルSuicaは対象外だけどモバイルPASMOは対象というカードが出る可能性があります。
年会費無料のクレジットカードで高還元のクレジットカードでチャージすることがおすすめです。
なお、現金のみですが、JR東日本のチャージ専用端末でもモバイルPASMOにチャージできます。
モバイルPASMO特急券のようなサービス開始の可能性
小田急の箱根ロマンスカー、西武の特急レッドアロー号、東武の特急スペーシアなど、PASMOに加盟している各社は特急を運行しています。
こうした特急券をスマートEX、新幹線eチケットサービスのようにスマホやスマートウォッチで使えるようになる可能性があります。
早期予約で特別な割引が適用されるようになるとナイスです。
紛失リスク・管理の手間の減少
モバイルSuicaは一見カードタイプでよさそうに見えますけれども極めて便利・快適で、一度使うともうカードタイプの交通系電子マネーに戻れなくなります。
カードタイプだと荷物が1つ増えてしまいます。無くさないようにしたり、平日と休日で違うカバンを使う場合は、入れるのを忘れないようにする必要があります。
モバイルPASMOだと常時持ち歩くスマホ一つでOKなので、荷物を管理する手間が減り、また紛失するリスクが減少します。
特に酔っ払っている時などはカードタイプの定期入れだと、服のポケットやカバンのどこに入っているのか分からなくなり、焦ることがあります。
カバン、コートやズボンのポケットをくまなく探しても出てこない・・・焦って探していたらスーツの裏側の胸ポケットに入っていたといった経験が何度もあります。
一人だったらじっくり探せばいいのですが、2次会に向けた移動中などでこうなったことがあり、非常に焦りました。また、バスで降りる時にカードどこいったとなり、焦ったことがあります。
スマートフォンだと目立つのでどこに入っているかわからなくなるというケースは、カードと比較すると格段に減少します。
モバイルPASMOだと忘却のリスク、探す手間が着実に減少します。
スマートEXで新幹線にも乗車可能
2017年9月からはSuicaなどの交通系ICカードだけで、東海道・山陽新幹線(東京~博多間)に乗れる「スマートEX」が開始しました。
新幹線の費用はクレジットカードでの支払いとなります。Visa・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナースクラブであればOKです。年会費は無料で簡単にスマホやPCで予約できます。
既存のPASMOで簡単に新幹線にスムーズに乗車できるのがメリットです。モバイルSuicaで利用可能なので、モバイルPASMOでも使える可能性が高いです。
しかし、料金面での割引は小さいのがエクスプレス予約と比較したデメリットです。特定都区市内制度の適用もありません。
スマートEXをモバイルSuicaで使う手順、留意点については、以下にまとめています。
JR東日本の新幹線では、利用開始の登録をするだけで在来線のようにSuica・PASMOをタッチするだけでOKのサービスが開始しました。
2020年3月14日からはインターネットで予約するとJR東日本の新幹線にSuica・PASMO・Kitaca・ICOCA等の交通系ICカードで乗車できるサービスが開始しました。
紛失時の再発行が楽
モバイルPASMOの場合、万が一の故障・紛失時も窓口等に行かずに再発行手続きができます。
忙しくてなかなか窓口に行く時間が取れないという方にとって便利になります。
東京メトロ乗車ポイント・メトポを取得可能
PASMOの大きなメリットの一つは、Tokyo Metro To Me CARDに搭載されているPASMOで東京メトロに有料乗車すると、メトロポイントを獲得できる点です。
最初に1回だけ設定を行えば以降は手間なしにザクザクと還元が積み重なっていくので、東京メトロによく乗る方にとっては絶大なメリットがあります。
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)なら、ソラチカルートを活用すると10対9のレートでメトロポイントをANAマイルに移行することもできるので大きなメリットがあります。
モバイルPASMOを使う場合、To Me CARDの情報と紐付ければこれまで通りメトロポイントが貯まります。
メトロポイントPlusにモバイルPASMOの情報を登録すればOKです。
PASMOアプリ(iPhone・Android)の画面中央のカード画像もしくはビックリマークのようなアイコンをタップすれば、PASMO ID番号が載っています。
To Me CARD会員サイトにログインして、「メトロポイントPlus」画面でPASMO ID番号を入力すれば手続完了です。
To Me Cardを持っていない場合でも、メトポを貯めることは可能です。
ToKoPoにも対応
2021年3月23日より、東京都交通局のポイントサービスである「ToKoPo」が、モバイルPASMOに対応しました。
デメリット
モバイルPASMOには利点が多い反面、欠点も存在しています。利用する前には事前に把握しておくのが無難です。
紛失した際の打撃が増加
モバイルPASMOのデメリットは、Androidスマホの紛失・故障、バッテリー切れの際に使えなくなるリスクが有ることです。
スマホを喪失した時はただでさえダメージがでかいのに、それに更なる打撃が増幅します。
モバイルPASMOを使うと、スマホ・スマートウォッチに対する依存度が増加するので、便利な半面リスクは高まります。
ハイリスク・ハイリターンになります。資産運用でいうと、カードタイプのPASMOとスマホを別々に使うのは投資信託、モバイルPASMOは個別株式のようなイメージです。
対応端末(おサイフケータイのAndroidかApple Pay対応端末)が必要
モバイルPASMOがローンチする場合、現時点での技術ではモバイルSuicaと同様にソニーのFelicaチップを搭載したスマホ等の端末が必要になります。
Android6.0以上がインストールされたおサイフケータイ対応端末、Apple Pay対応端末が必要になります。
格安スマホで定番のファーウェイ、Zenfone、海外で購入したXperia・Galaxyだと利用できません。
また、2020年10月6日からApple Payに対応しましたが、7以降のApple Payに対応しているiPhone、Series 2以降のApple Watchが必要です。
どのスマホでも利用できるわけではないのがデメリットです。なお、SIMフリーのおサイフケータイには3万円~4万円程度で購入できるモデルもあります。
また、格安SIMで運用する場合には、型落ちモデルのドコモ・au・ソフトバンクの白ロムを購入するというストラテジーもあります。
1つの端末でモバイルSuicaとの同時利用は不可な端末あり
交通系ICカードの技術的な仕様によると、同じFeliCaチップ内にPASMOとSuicaを同時に使うことができないスマホがあります。
1つのスマートフォンや時計で、モバイルPASMOとモバイルSuicaの両方を使うことが2024年12月現在は技術的に不可能な端末が一部あります。
併用の是非
- TYPE1:モバイルSuica・モバイルPASMOの両方を1枚ずつ発行可能
- TYPE2:モバイルSuica・モバイルPASMOどちらか1枚のみ発行可能
- TYPE3:モバイルSuicaのみ発行可能
TYPE2のスマホで既にモバイルSuicaを使っている場合、そちらをまるごと削除(退会&アンインストール)する必要があります。
モバイルSuicaのアプリを削除するだけではなく、退会まで行わなければなりません。
例えば新幹線eチケットサービス、エクスプレス予約、スマートEXなどをモバイルSuicaで使っている場合、PASMO定期券とそちらのどちらか片方を選ぶ必要があります。
カードタイプのPASMOからの移行に制限
Apple PayのSuicaは異なり、AndroidのモバイルPASMOは物理型PASMOの残高・定期券などの情報移行において制約があります(モバイルPASMOへの移行詳細)。
手持ちの記名PASMO・PASMO定期券をモバイルPASMOへ移行できるのは、モバイルPASMOアプリの使用開始時のみです。
既にモバイルPASMOを使っている場合、退会後に移行手続きする必要があります。モバイルPASMOの退会時には210円の返金手数料が発生。
切替操作をした当日に使えるのは定期券のみです。定期券以外のサービスは、翌朝5時以降にモバイルPASMOアプリにログインし、SF(電子マネー)の受取操作をすることで利用可能になります。
また、既にPASMOカード・定期券を使っている方がAndroidのモバイルPASMOに移った際、デポジット(預り金)の500円は、残高に加算されません。
500円は、SF(電子マネー)受取り操作後に、PASMO取扱事業者の駅やバス窓口で、PASMOカードと引き換えに返金を受ける必要があります。
Apple PayのモバイルPASMOの場合、Apple PayのSuicaと同様に500円は残高にプラスされます。
会員登録しないと機能をフル活用できない
モバイルPASMOは会員登録せずにつかうことも可能です。
しかし、会員登録しない場合はクレジットカードのチャージ、オートチャージ等を利用できません。
ただし、会員登録しないとフル活用できないのはモバイルSuicaも同様なので、PASMO固有のデメリットではありません。
オートチャージは一部クレジットカードのみが可能
モバイルPASMOは物理型PASMOと同様にオートチャージができます。ただし、PASMO協議会の鉄道会社のクレジットカードのみが対応しています。
- 小田急ポイント クレジットカード
- Tokyo Metro To Me CARD
- TOKYU CARD
- SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン
- 京王パスポートカード
- 京急プレミアムポイントカード
- Shonan Card
- 京成カード
- 相鉄カード
- 東武カード
- 横浜交通hama-eco card
アメックス・ダイナースクラブカードはポイント対象外
アメックス発行カード、ダイナースクラブカードは、モバイルPASMOチャージでポイントを得られません(アメックスの種類、ダイナースクラブカードの種類)。
PASMO事業者の関連カードでもチャージがポイント付与対象外のケースあり
PASMO協議会に加盟している鉄道会社のクレジットカードなら、モバイルPASMOの手動チャージ、オートチャージの両方でポイントを貯められると考えるのが自然ですよね。
しかし、一部のクレジットカードはPASMOの手動チャージがポイント対象外となってしまいます。
一例として、小田急カードのJCBブランド、JALカード OPクレジットは、モバイルPASMOの手動チャージはポイント・マイル対象外です。
オートチャージの場合はポイント・マイル還元を享受できます。
Apple PayのPASMOとSuicaは併用可能
iOS14.0以降がインストールされたiPhone 8以降、watchOS7.0以降がインストールされたApple Watch Series 3以降の場合、モバイルPASMOとモバイルSuicaの両方を使えます。
したがって、以下のような使い分けが可能です。
- 東京メトロ乗車ポイントを得られる区間:Apple PayのPASMO
- JRE POINT乗車ポイントを得られるJR区間:Apple PayのSuica
うまく使い分けると効率的にポイントを獲得でき、最大限に家計が助かります。
モバイルSuicaでは○、 モバイルPASMOでは× | ・Suicaグリーン券の利用 ・エクスプレス予約(東海道・山陽新幹線)の利用 ・JRE POINTの獲得や利用 ・ビューカードでのオートチャージ |
---|---|
モバイルPASMOでは○、 モバイルSuicaでは× | ・JR東日本区間を含まない区間・経路の定期券(PASMO発売範囲内) ・バス定期券のアプリ購入(PASMO発売範囲内) ・メトロポイントの獲得など独自ポイント ・PASMO指定クレジットカードでのオートチャージ ・「バス特」情報のアプリ表示 |
実際に私はJR東日本乗車時はモバイルSuica、東京メトロ乗車時はモバイルPASMOで改札を通過しています。
エクスプレスカードを切り替えたり、顔認証が面倒な場合で、iPhoneとApple Watchをお持ちなら、例えばiPhoneはSuica、Apple WatchはPASMOという戦略も有効です。
モバイル決済に対応してPASMOが進化
PASMOは関東圏の私鉄、東京メトロなど各社が参加するPASMO協議会、株式会社パスモによって運営されています。
モバイルPASMOの検討が行われた結果として、2020年3月18日に実現しました。
システム開発・維持コスト、委託する場合は委託費用とユーザーニーズが総合考慮された結果として、導入が決まりました。
2018年時点でモバイル比率は10%前後でしたが、年々拡大している状況があります。
やはり使ってみるまでのハードルが高い側面がありますが、一度使うと便利で手放せなくなるのがモバイル電子マネーです。
私もApple Payが出るまではAndroidで機種変更する度に手続きするのが面倒で、使っていませんでした。
しかし、Apple Payなら古い端末でSuicaを削除して、新しいiPhoneで追加するだけでOKなので、手間がほとんどかかりません。
非常にスムーズに機種変更が可能なので導入に踏み切りました。そうしたら快適で手放せなくなりました。
関東の次に経済規模が大きい関西のICOCAも、その次である東海のTOICAも、モバイル対応は行なっていませんが、Suicaに続いてPASMOがモバイル交通系電子マネーに対応!
ユーザーニーズは上昇の一途を辿っており、フィンテックに象徴される技術革新によるコスト低下によって、モバイルPASMOが具現化しました。
モバイルPASMOまとめ
モバイルPASMOが2020年に開始し、おサイフケータイのAndroidスマホ、Apple Pay搭載iPhone、Apple Watchで利用可能になりました。
Suicaのライバルであるパスモでもスマホ対応が進み、モバイルによるキャッシュレス決済が便利に進化しています。
主なメリット
- 500円のデポジットが不要
- PASMO定期券を利用可能
- いつでもどこでもチャージが可能
- クレジットカードでポイント還元
- スマートEXで新幹線にも乗車可能
- 紛失時の再発行が楽
- 東京メトロ乗車ポイントを取得可能
- ToKoPoにも対応
主なデメリット
- 紛失した際の打撃が増加
- 対応端末(おサイフケータイのAndroid)が必要
- 1つの端末でモバイルSuicaとの同時利用は不可な端末あり
- カードタイプのPASMOからの移行に制限
- 会員登録しないと機能をフル活用できない
- オートチャージは一部クレジットカードのみが可能
- ダイナースクラブカードが利用不可能
- PASMO事業者の関連カードでもチャージがポイント付与対象外のケースあり
おサイフケータイは本当に便利で、特にスマホをポケットに入れっぱなしという男性だと絶大なメリットがあります。おすすめの電子マネーの一角です。
モバイルSuicaは非常に便利ですし、新幹線eチケットサービス、エクスプレス予約、スマートEXで新幹線にも乗ることが可能です。
JR東日本の乗車では2%のJRE POINTも獲得可能。スムーズで快適でしかも料金面でも得することが可能です。
モバイルPASMOもスマートEXを利用でき、Tokyo Metro To Me CARD、ソラチカカード、ソラチカゴールドカードがあれば、メトロポイントPlusで乗車ポイントを得られるのが大きな利点です。
対象クレジットカードでチャージすると還元もあり、モバイルPASMOを活用すると、「便利」かつ「お得」という状況を享受することが可能です。両方を高い次元で充足しているのは素晴らしいです。
しかしながら、FeliCa搭載のAndroidスマホ、スマートウォッチ、Apple Pay対応iPhone・Apple Watchが必要です。
また、「卵を一つのカゴに盛る」ことになり、紛失リスク時の打撃が増加します。
こうしたデメリットに鑑みて、交通系電子マネーのモバイル決済は見送り、今後もずっとカードタイプのSuicaやPASMOを使うという方も大勢いらっしゃるでしょう。
その場合でも電子マネーのチャージ・オートチャージ、定期券の購入はクレジットカード払いがおすすめです。0.5%~1.5%程度のポイント等を獲得できるので着実に家計が頑健化します。
会社員の場合は定期券代が会社から支給される方が大多数でしょうから、ポイント分をタダ取りすることが可能になります。
例えば年間の定期代が10万円だと500円~1,500円得することができます。ランチ一回分になるので侮れないリターンとなります。
JR東日本であればVisa・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナースの5大国際ブランドのクレジットカードならどのクレカでも、定期券の自販機やみどりの窓口で購入することが可能です。
カードタイプのSuicaへのチャージはビューカードが必須となります。おすすめのビューカードは下表のとおりです。
カード名 | 年会費(税抜) | 一般加盟店 | Suicaチャージ | 備考 |
---|---|---|---|---|
ビックカメラSuicaカード | 477円 (年1度の利用で無料) | 1.0% | 1.5% | ビックカメラでSuica払いならポイント二重取り |
ビューカード スタンダード | 477円 | 0.5% | 1.5% | ボーナスポイント。家族カードあり |
JRE CARD | 477円 | 0.5% | 1.5% | アトレ等のJRE CARD優待店で約3.5%還元 |
ルミネカード | 953円 | 0.5% | 1.5% | ルミネで5-10%OFF |
ビューカード ゴールド | 10,000円 | 0.5% | 1.5% | 年1回のプレゼント・東京駅ラウンジ等の特典 |
大人の休日倶楽部ミドルカード | 2,386円 | 0.5% | 1.5% | 大人の休日倶楽部パス、JR東日本線・JR北海道線5%OFF等 |
大人の休日倶楽部 ジパングカード | 3,968円 (夫婦会員6,780円) | 0.5% | 1.5% | 大人の休日倶楽部パス、JR東日本線・JR北海道線30%OFF等 |
JALカードSuica | 2,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | JRE POINTをJALマイルに移行可 JALカード特約店は2倍 |
JALカードSuica CLUB-Aカード | 10,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | JAL CLUB-Aカード特典 |
JALカードSuica CLUB-A ゴールドカード | 19,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | ビューカード ゴールド特典 JAL CLUB-Aカード特典 |
ビューカード スタンダード(リボ) | 無料 | 0.5% | 1.5% | リボ払い専用カード |
あらゆるビューカードについては、以下で精緻に分析しています。
Suicaにオートチャージできるのはビューカードだけです。オンリーワン、スペシャル・ワン、エアフォースワンのパワーがあります。
PASMOへのオートチャージなら、ANAマイルを得たい方は、以下どれかの選択肢が最強です。
- ANA東急カード:最大1.0%
- ソラチカカード:スマリボの活用で最大1.54%
- ソラチカゴールドカード:スマリボの活用で最大1.5625%
JALマイルを貯めたい場合は最大1%還元のJALカード OPクレジットがおすすめです。
マイルに関心がない場合はその他のカードのお得度はほぼ同一なので、メインカードとして使っているクレカでいいでしょう。
自分がよくつかう沿線のクレジットカードをおすすめします。独自特典が充実している傾向があります。
クレジットカード名 | 年会費 (税抜) | 還元率 | PASMO |
---|---|---|---|
Tokyo Metro To Me CARD Prime PASMO | 2,000円 初年度無料、 年50万円以上利用で 次年度以降無料 | 0.5%-0.6% | 一体型 定期券 |
ANA To Me CARD PASMO JCB | 2,000円 / 7,000円 | 0.5%-1.06% (マイル) | 一体型 定期券 |
TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO | 1,000円 | 1.0% | 一体型 定期券 |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOマスターカード | 751円 / 6,751円 | 0.5%-1.48% (マイル) | 一体型 定期券 |
JALカード TOKYU POINT ClubQ | 2,000円 / 6,500円 | 0.5% (TOKYU POINT) | 別カード |
OPクレジットカード | 年1回利用で無料 | 0.5% | 別カード |
JALカード OPクレジット | 2,000円 / 6,500円 | 0.5%-1% (マイル) | 別カード |
京王パスポートPASMOカードVISA | 年1回利用で無料 | 0.5% | 一体型 定期券 |
京王パスポートVISAカード | 年1回利用で無料 | 0.5% | 別カード |
SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン | 無料 | 0.5% | 別カード |
京急プレミア ポイント シルバー | 無料 | 0.5% | 別カード |
京急プレミア ポイント ゴールド | 1,905円 / 951円 | 0.5% | 別カード |
京成カード(オリコ) | 無料 / 10,000円 | 0.5% / 1% | 別カード |
相鉄カード | 無料 | 0.5% | 別カード |
東武カード | 無料 | 0.50% | 別カード |
東京スカイツリー 東武カードPASMO | 1,000円 年10万利用で無料 | 0.50% | 一体型 定期券 |
Pastownカード | 1,250円 | 0.50% | 別カード |
パスタウンPASMOカード(VISA) | 1,250円 マイ・ペイすリボで無料 | 0.50% | 一体型 |
PASMOのオートチャージで得することが可能なクレカについては、以下で精緻に分析しています。