総務省が推進するマイナンバーカードを活用した日本共通ポイント「地域経済応援ポイント」が2017年9月25日から開始しましたが、現在はフェードアウトしました。
以下かつて存在していた時期の内容について解説します。
クレジットカード会社のポイントやマイルを「地域経済応援ポイント」に交換でき、更に希望する自治体ポイントに移行できます。
自治体ポイントは各地方自治体での公共施設の利用料金・お買いものやネット通販で使えます。
地域経済応援ポイント、自治体ポイントの内容、メリット・デメリットについて、徹底的に解説します。
目次
地域経済応援ポイントと自治体ポイントの関係
地域経済応援ポイントは、総務省が構想している「マイキープラットフォーム」のコアとなるポイントプログラムです。
マイナンバーカードを活用して公共施設などの様々な利用者カードを一枚にして利便性を高めるとともに、様々な住民の公益的活動の支援と地域の消費拡大することが企図されています。
クレジットカードなどのポイント・マイルを「地域経済応援ポイント」に交換可能になります。
地域経済応援ポイントは使いたい地方自治体の「自治体ポイント」に交換できます。自治体ポイントを地域経済応援ポイントに移行することはできません。
その他、ボランティアや健康増進で自治体ポイントがもらえる地方自治体も出てきます。また、経済対策や各種交付金の給付等へ活用される検討もなされています。
最終的に地域経済応援ポイントは、全国の名産品を購入できるネット通販サイト「めいぶつチョイス」等で利用可能になりました(2020年9月30日終了)。
めいぶつチョイスとは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」の運営企業の通販サイトであり、ふるさと納税の返礼品の一部を販売しているのが特徴でした。
めいぶつチョイスで販売されていた商品の一例は下表のとおりです。
自治体名 | 商品名 |
---|---|
群馬県 前橋市 | ・Zephyr コンサートウクレレ YL-2 ・観光農園あかぎおろし厳選!まえばし産葡萄詰め合せ ・観光農園あかぎおろしでぶどう狩りと赤城牛 |
宮崎県 都城市 | ・都城和牛サーロインブロック ・都城和牛ウデ・モモ切落し すき焼き用 ・都城和牛ローススライス |
熊本県 小国町 | ・あか牛ステーキセット ・あか牛ロースステーキセット ・ほっこり本革セット (オレンジ) |
鹿児島県 大崎町 | ・鹿児島県産うなぎ長蒲焼2尾 ・鹿児島大崎産ちりめん ・かごしま黒豚「優美豚」お得セット |
また、対応している美術館・博物館など公共施設の料金・利用料、民間の商店などでポイントを使ったり、自治体のクラウドファンディングで利用できるようになる予定です。
まずクレカのポイント・マイルを地域経済応援ポイントに交換すると「留保ポイント」として反映されます。
留保ポイントはどの自治体ポイントにも交換可能なポイントであり、留保ポイントのまま使うことはできません。
留保ポイントのまま放ったらかしていると、2週間経過後にマイキーID登録時に設定した自治体ポイントに自動的に交換されます。
地域経済応援ポイントを使う流れをまとめると以下のとおりです。
- クレカ等のポイント・マイル→地域経済応援ポイント(留保ポイント)
- 地域経済応援ポイント(留保ポイント)→自治体ポイント
- 自治体ポイントをネット通販・公共施設の料金・商店でのお買い物に利用
クレジットカードのポイント・マイルを移行可能に
クレジットカード会社や航空会社、電力会社などのポイントを地域経済応援ポイントに交換できるようになります。
地域経済応援ポイントに協力することを表明している企業は以下のとおりです。
企業名 | クレジットカード例 | ポイント名 |
---|---|---|
NTTドコモ | dカード | dポイント |
三井住友カード | 三井住友VISAカード | ワールドプレゼント |
JCB | JCBオリジナルシリーズ JCB EIT JCB LINDA | Oki Dokiポイント |
三菱UFJニコス | 三菱UFJカード ゴールド DCカードJizile | グローバルポイント等 |
クレディセゾン | セゾンカード UCカード | 永久不滅ポイント |
オリエントコーポレーション | オリコカード | オリコポイント 暮らスマイル |
ANA | ANAカード | ANAマイル |
JAL | JALカード | JALマイル |
青山キャピタル | Papasカード・Mamasカード AOYAMA TIE UP MasterCard BLUE ROSE CARD | すこやかポイント |
中部電力 | - | カテエネポイント |
関西電力 | - | はぴeポイント |
サイモンズ | - | サイモンズポイント |
これらのクレジットカード・ポイントを地域経済応援ポイントに移行できるようになるでしょう。
dポイント
dポイント5,000ptを5,000地域経済応援ポイントに交換できます。別途手数料が250ポイント発生します。
dポイント(期間・用途限定)、ドコモポイントは地域経済応援ポイントに交換できません。
ただし、dポイントは、ローソン・マクドナルド・高島屋などのdポイント加盟店にて1ポイント1円で使えるので便利です。自治体ポイントに交換するインセンティブは高くありません。
ドコモユーザーの場合、dポイントは毎月のドコモのケータイ利用料金に充当できるので現金同様です。また、JALマイルと交換することもできます。
従来のドコモポイントと比較して、利便性は格段に向上しました。dポイントを貯めて使うと着実に家計の手助けになります。
VポイントカードやPontaのようにローソン等の加盟店で無料で「dポイントカード」をもらえます。
コンビニのコーヒーやカフェラテも飲めます!
また、ドコモが運営するネット通販サイト「dマーケット」では、dポイントで日用品も買えます。かさばる大容量のお水のケース買いなどでは便利です。旅行、デリバリー、洋服などもあります。
dショッピング等はdカードの特約店でポイント3倍(3%還元)というメリットもあります。
「dカード プリペイド」という国際ブランド搭載型のプリペイドカードがあります。
dポイントカードにMastercardとiDの決済機能が搭載されたカードです。dアカウントがある満12歳以上の方が発行できます。
dカード プリペイドカードで支払うと、200円(税込)あたりdポイント1ポイントが得られます。還元率0.5%です。
dポイントカード機能もあるので、dポイント加盟店でdカード プリペイドを提示して決済するとポイント二重取りが可能です。
決済の0.5%と共通ポイント機能の1%(100円ごとに1ポイント)を合わせて、合計1.5%還元となります。
一部、共通ポイント機能で得られるのが200円ごとに1ポイント(0.5%)の加盟店では、合計還元率1%になります。
キャッシュレス決済ならではのお得な還元が魅力的です。その他詳細は以下で徹底解説しています。
dカード プリペイドはApple Payも利用可能です。プリペイド型電子マネーiD加盟店にて利用可能です。
dカード プリペイドの最大のメリットはdポイントでチャージして利用すると、更にdポイントが得られることです。500ポイント以上1ポイント単位で、1ポイント1円の交換レートでdポイントにてチャージできます。
dカードやdポイントカードの利用で得たdポイントをdカード プリペイドにチャージして利用すると、更に利用金額の0.5%が得られます。
dカードの場合、一般加盟店でのカード決済時に1%のdポイントが得られます。
そのポイントをdカード プリペイドにチャージして使うと、更に利用金額の0.5%のキャッシュバックがあり、合計還元率は1.005%(1%+1%の0.5%)になります。
dポイントをそのまま使うよりも、dカード プリペイドに一度チャージしてから使った方が高還元となります。
dポイントをローソンお試し引換券(ポン活)で使えば、1ポイント1.5~3円の商品と交換できるので、極めてお得なポイントです。
特に酒類が充実しており、ビール・チューハイ類の新商品はほぼ全てLoppiお試し引換券に登場します。晩酌をポイントで賄うことが可能になります。
もちろん、ドコモユーザーであれば、毎月の携帯電話料金、データ量の追加、スマホアクセサリー代金、機種代金などにも充当できます。
ドコモユーザーはもちろん、そうでない方にとっても、dポイントは現金同様で便利なポイントです。
キャンペーン等で貯まる期間・用途限定のdポイントの使い道については、以下で丹念に論述しています。
Pontaはコンビニ・レストラン・ガソリンスタンド等で使えるので便利です。Loppiお試し引換券で使うと1ポイント1.5~3円相当の商品と交換できて便利です。
マツモトキヨシは合計5%、スターバックスカード・ドトールバリューカードへのチャージは4%、高島屋では3%還元です。
虎に翼、弁慶に薙刀の威力があり、dカードの活用でドンドンとポイントを貯められます。
ゴールドカードのdカードはドコモユーザーにお得な特典が満載です。ドコモの利用料金が高い方ですと絶大なメリットがあります。
一般カードとゴールドカードの相違点については、以下で精緻に分析しています。
どちらもドコモのクレジットカードらしいハイ・クオリティです。クレジットカードの真髄を極める垂涎のベネフィットを享受できます。
以前NTTドコモに取材に行き、dカードをご担当なさっているスマートライフビジネス本部 金融ビジネス推進部の井芹さん、梶浦さん、久保田さん、井崎さんにインタビューしました。
dカードの特徴・歴史、dポイント、充実の特典、海外サポート、ゴールドカードのベネフィット、付帯保険、セキュリティの取組み、スマホアプリなどについて取材しています!
dカード、dカード GOLDには虎に翼、弁慶に薙刀の威力があり、優美なスペックが燦然たる輝きを放っていると改めて感じました。
家族でドコモに加入していたり、ドコモ光も含めた利用料金が多めの方は、dカード ゴールドは作成しないと損といっても過言ではないハイ・クオリティー・カードです。
dカードを活用していくと家計が頑健化します。日々の生活を豊かに彩ることができます。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめのゴールドカードとしてdカードGOLD、「コンビニがお得なカード」としてdカードを挙げられていました。
また、クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、ローソンでおすすめのカードとしてdカード、ゴールドカードとしてdカードGOLDを挙げていらっしゃいました。
dカード、dカード GOLDはクレジットカードのレジェンドも高く評価しているクレジットカードです。
三井住友カードのワールドプレゼント
三井住友カードのポイント・プログラムは「ワールドプレゼント」という名前です。
携帯電話・電気・水道・ガス・NHK受信料・放送料金の支払時も、もちろんポイントが付与されます。
交換レートはワールドプレゼント200pt→地域経済応援ポイント1,000ptとなります。基本還元率は0.5%です。
2017年12月25日までは100ポイントを1,200地域経済応援ポイントに交換できるキャンペーンが開催されます(基本還元率0.6%)。
それ以降は、ワールドプレゼントには地域経済応援ポイントよりもお得な交換先があります。主要なポイント交換先は以下のとおりです。
ポイント交換先 | 最小単位 | 移行先の金額 | 還元率 |
---|---|---|---|
楽天ポイント | 200 | 1,000 | 0.50% |
Pontaポイント | 200 | 1,000 | 0.50% |
iDバリュー(利用代金に充当) | 200 | 1,000 | 0.50% |
WAON(三井住友) | 200 | 1,000 | 0.50% |
ビックポイント | 200 | 1,000 | 0.50% |
ヨドバシカメラゴールドポイント | 200 | 1,000 | 0.50% |
ベルメゾン・ポイント | 200 | 1,000 | 0.50% |
Joshinポイント | 200 | 1,000 | 0.50% |
ルートインホテルズ宿泊優待券 | 400 | 2,000 | 0.50% |
カテエネポイント | 200 | 1,000 | 0.50% |
PeXポイント | 200 | 1,000 | 0.50% |
Gポイント | 200 | 990 | 0.495% |
VJAギフトカード | 4,100 | 20,000 | 0.49% |
VJAギフトカード | 3,100 | 15,000 | 0.48% |
VJAギフトカード | 2,100 | 10,000 | 0.48% |
VJAギフトカード | 1,100 | 5,000 | 0.45% |
Vポイント | 200 | 900 | 0.45% |
Pontaポイント | 200 | 900 | 0.45% |
スターバックスカード | 200 | 800 | 0.40% |
タリーズカード | 200 | 800 | 0.40% |
Amazonギフト券 | 900 | 3,000 | 0.33% |
こども商品券 | 300 | 1,000 | 0.33% |
マックカード | 300 | 1,000 | 0.33% |
ジェフグルメカード | 300 | 1,000 | 0.33% |
すかいらーくグループご優待券 | 300 | 1,000 | 0.33% |
キャッシュバック(カード利用代金) | 200 | 600 | 0.30% |
nanacoポイント | 200 | 600 | 0.30% |
楽天Edy | 200 | 600 | 0.30% |
Suicaポイント | 200 | 600 | 0.30% |
ANA SKYコイン | 200 | 600 | 0.30% |
WAON(三井住友カード以外) | 200 | 600 | 0.30% |
図書カード | 500 | 1,500 | 0.30% |
アップル iTunesカード | 500 | 1,500 | 0.30% |
リアルとネットのVisa加盟店でお買い物できるプリペイドカード「三井住友VISAプリペイド(カード発行型)」とも交換できるようになりました。
クレディセゾンの永久不滅ポイント
いち早くクレディセゾンが2017年9月25日から、永久不滅ポイントを地域経済応援ポイントに交換できるようになります。
永久不滅ポイントが貯まるセゾンカード・UCカードの代表例は下表のとおりです。
MUJIカードは無印良品でお買い物できるポイントが毎年1,500円分プレゼントされるので、使わなくてもお得なクレジットカードの筆頭で質実剛健です。
交換レートは永久不滅ポイント100pt→地域経済応援ポイント450ptとなります。基本還元率は0.45%です。
2018年3月末までは100永久不滅ポイントを500地域経済応援ポイントに交換できるキャンペーンが開催されます(基本還元率0.5%)。
2018年4月以降は、永久不滅ポイントは地域経済応援ポイントよりもお得な交換先があります。
名前 | 必要ポイント | 交換先金額 | 還元率 |
---|---|---|---|
ショッピングの支払い (キャッシュバック) | 200 | 900 | 0.45% |
Amazonギフト券 | 5,000 | 25,000 | 0.50% |
dポイント | 200 | 900 | 0.45% |
Pontaポイント | 200 | 900 | 0.45% |
nanacoポイント | 200 | 920 | 0.46% |
スターバックス カード | 200 | 900 | 0.45% |
JALマイル | 200 | 500 | 0.25% |
ANAマイル | 200 | 600 | 0.30% |
すかいらーくご優待券 | 200 | 1,000 | 0.50% |
モスカード | 400 | 2,000 | 0.50% |
ベルメゾン・ポイント | 200 | 1,000 | 0.50% |
プリンスチケット | 400 | 2,000 | 0.50% |
UCギフトカード | 500 | 2,000 | 0.40% |
ANA SKY コイン | 200 | 900 | 0.45% |
JALマイルへの交換がお得になるキャンペーンが定期的に開催されており、200永久不滅ポイントを600マイルに交換できます(通常+20%)。
オリエントコーポレーションのオリコポイント
オリコカードで有名なオリエントコーポレーションも、地域経済応援ポイント協力企業として参画することを発表しています。
オリコポイントを地域経済応援ポイントに交換できるようになります。交換レートは未発表です。
オリコカードザポイントというクレジットカードを発行しています。
基本還元率は1%とhontoポイント+丸善ジュンク堂カードと同じですが、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどのネット通販だと、更に高還元(2%以上)になるのがメリットです。
ポイントモール「オリコモール」を経由してオンラインサイトでお買い物すると、モールポイントに加えて、オリコカードザポイント限定で特別ポイントが得られます。
主なポイント優遇のネットショップは下表のとおりです。モールポイントと特別ポイントは、なんと他のクレジットカードで決済した場合も対象なので神威のメリットがあります。
ショップ名 | カード 還元率 | モール ポイント | 特別 ポイント | 合計 還元率 |
---|---|---|---|---|
PayPayモール | 1.00% | 0.50% | 0.50% | 2.00% |
楽天市場 | 1.00% | 0.50% | - | 1.50% |
Yahoo!ショッピング | 1.00% | 0.50% | 0.50% | 2.00% |
dショッピング | 1.00% | 0.50% | 0.50% | 2.00% |
楽天トラベル | 1.00% | 0.50% | - | 1.50% |
じゃらんnet | 1.00% | 0.50% | 0.50% | 2.00% |
ビックカメラ.com | 1.00% | 1.00% | 0.50% | 2.50% |
Apple公式ストア | 1.00% | 0.50% | 0.50% | 2.00% |
Amazon | 1.00% | 一部4% | 0.50% | 5.50% |
※対象ショップ・還元率は定期的に変更
ふるさと納税サイトでは、ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税、ふるなび、さとふる、ふるさとプレミアム、au PAY ふるさと納税、ふるさと本舗などが揃っています。
Mastercardブランドだとau PAYチャージも可能です。チャージして使うと、チャージ時の1%+利用時の0.5%で還元率は合計1.5%となります。
オリコカードザポイントで貯まるオリコポイントは、多種多様なポイントと交換できるので現金同様で便利です。
区分 | 交換商品 | オリコポイント | 交換先 | 価値 |
---|---|---|---|---|
クーポン | Amazonギフト券 | 500pt | 500円分 | 1pt→1円 |
iTunesギフトコード | 500pt | 500円分 | 1pt→1円 | |
Google Play ギフトコード | 1,000pt | 1,000円分 | 1pt→1円 | |
nanacoギフト | 1,000pt | 1,000円分 | 1pt→1円 | |
EdyギフトID | 1,000pt | 1,000円分 | 1pt→1円 | |
OUOカードPay | 500pt | 500円分 | 1pt→1円 | |
すかいらーくご優待券 | 5,000pt | 5,000円分 | 1pt→1円 | |
ポイント移行 | Pontaポイント | 1,000pt | 1,000pt | 1pt→1円 |
楽天スーパーポイント | 1,000pt | 1,000pt | 1pt→1円 | |
dポイント | 1,22200pt | 1,000pt | 1pt→ 約0.83円 | |
電子マネーWAONポイント | 1,000pt | 1,000pt | 1pt→1円 | |
ベルメゾン・ポイント | 1,000pt | 1,000pt | 1pt→1円 | |
マイル | ANAマイル | 1,000pt | 600マイル | 1pt→1円 |
JALマイル | 1,000pt | 500マイル | 1pt→1円 | |
商品 | UC ギフトカード | 5,500pt | 5,000円分 | 1pt 0.9円 |
オリコポイントの詳細については、以下で徹底的に解説しています。
オリコカードザポイントは、入会キャンペーンも魅力的です。詳細は以下で徹底解説しています。
オリコカードザポイントとAmazonカードの相違点については、以下で精緻に比較しています。
Orico Card THE POINTは年会費完全無料で、ネット通販の主要サイトでは還元率2%以上となります。
ポイント還元率が高くてコストパフォーマンスに秀でており、1番人気となっているオリコカードです。
おすすめのMastercardの一角であり、年会費無料のマスターカードの中でもコスパ良好のハイ・クオリティー・カードです。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「ネット通販でお得なカード」としてOrico Card THE POINTを挙げられていました。
オリコカードザポイント以外には、Orico Card THE POINT PREMIUM GOLDも人気が高いカードです(オリコカードの種類)。
年会費が上がる代わりに充実した特典がついてきます。比較は下表のとおりです。
カード名 | Orico Card THE POINT | Orico Card THE POINT- PREMIUM GOLD | |
---|---|---|---|
年会費(税抜) | 永年無料 | 1,839円 | |
国際ブランド | Mastercard、JCB | Mastercard、JCB | |
ポイント還元率 | 一般加盟店 | 1.00% | 1.00% |
海外 | 1.00% | 1.00% | |
オリコモール | 2.0%~ | 2.5%~ | |
リボ払い | 1.00% | 1.50% | |
海外旅行傷害 | 利用条件 | - | 自動付帯 |
死亡・後遺障害 | - | 2,000万円 | |
傷害治療費用 | - | 200万円 | |
疾病治療費用 | - | 200万円 | |
携行品損害 | - | 20万円(自己負担3千円) | |
賠償責任 | - | 2,000万円 | |
救援者費用等 | - | 200万円 | |
国内旅行傷害 死亡・後遺障害 | - | 最高1,000万円(利用付帯) | |
ショッピング保険 | - | 最高100万円(自己負担1万円) | |
空港ラウンジ | - | - | |
手荷物無料宅配 | - | - | |
その他付帯特典 | オリコ一般カード特典 | Mastercardゴールドカード特典 Orico Club Off オリコ一般カード特典 |
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLDは、1,839円(税抜)の年会費がかかる代わりに、オリコカードザポイントよりも幅広いシーンでポイント還元率が0.5%アップします。
オリコモール経由でのオンラインショッピング、リアルの店舗でのiD、QUICPay決済がオリコカードザポイントよりも0.5%高還元です。
Mastercardゴールドカード特典、Orico Club Off、国内外の旅行傷害保険、ショッピング保険も付帯します。
一般カードのTHE POINTと格安ゴールドのプレミアムゴールドの違いについては、以下で精緻に比較しています。
より充実した特典が欲しい場合は、プラチナカードの「Orico Card THE PLATINUM」がおすすめです。
コンシェルジュ、ラウンジ・キー、コース料理1名分無料サービス、手荷物無料宅配(往復)、最高1億円までの旅行傷害保険などの充実のベネフィットが付帯しています。
おすすめのオリコのクレジットカードについては、以下で徹底解説しています。
オリコカードの種類一覧の中で最強のオリコカードはやはりプラチナカードですが、年会費無料カードでも秀逸なコストパフォーマンスを発揮しています。
JALマイル
10,000 JALマイルを10,000 地域経済応援ポイント(自治体ポイント)に交換できます。
JALミニマイル特典にも加わり、2,000マイル→1,000ポイントで交換することも可能です。
マイキープラットフォームにで登録・連携作業をしてから、約1週間で交換できるようになります。
ANAマイル
10,000 ANAマイル → 10,000 地域経済応援ポイント(留保ポイント)に交換できます。
申し込み後に登録メールアドレスにメールで「特典交換のお手続き」が送られてきます。
メール認証を完了させると、地域経済応援ポイントのクーポンコードを確認できるので、マイキープラットフォーム内で受け取れます。
デメリット
クレジットカードのポイントやマイルを地域経済応援ポイントに交換するには、まずマイキーIDの設定が必要になります。
マイキーIDの設定にマイナンバーカード、ICカードライタ(パソリでもOK)が必要となり、手間がかかるのがデメリットです。
確定申告をしていない方ですと、ICカードライタを持っていない方も多いと思います。
Edy等の電子マネーを使っていない方ですと、パソリを持っている方も少ないでしょう。
パソリの代表例は一世代前の端末ですが、e-taxにも利用できるSONY PaSoRi(RC-S380)等です。マイナポータルにも対応しています。
また、2017年7月3日時点で、マイナンバーカードの申請受付数は1411万9344件にとどまっており、まだ未保有者も多いです。
いちいちマイナンバーカードを発行して、ICカードライタを買って、地域経済応援ポイントに交換する手間をかける意欲がある方はあまり多くないでしょう。
市区町村窓⼝や、サービスの初回利⽤時に店舗等のサービス端末で設定できる案も出ています。
近くに役所やクレジットカード会社の窓口がある方ですとハードルが下がるでしょうが、それでも多忙ですといちいち窓口に出向くのが億劫です。
クレジットカード会社のポイントは現金同様のギフト券・共通ポイントに交換できるので、地域経済応援ポイントに交換するインセンティブは高くありません。
やはり地域経済応援ポイントの普及のためには、社会政策、経済政策がキーだと思います。
自治体ポイント・各種給付金が普及の鍵
クレジットカードのポイントやマイルからの移行の他、各地方公共団体が自治体ポイントを付与したり、あるいは経済政策に活用することも検討されています。
ボランティア・健康増進などの自治体ポイント
地方自治体は、ボランティアを行ったり、健康を維持して医療費の財政に貢献している方に「自治体ポイント」を付与します。
- 子育て支援ポイント
- ボランティアポイント(介護等)
- 長寿祝い券/ポイント
- 健康増進ポイント
- 生涯学習ポイント
- イベント参加ポイント
日々の生活、仕事で手一杯で、介護等のボランティアや地域のイベントへの参加はハードルが高いという方が大多数でしょう。
しかし、それで人手不足で困る状況が出たり、伝統行事が廃止へと追い込まれるのは世知辛いものです。
そうした状況への解決につながりうるのは、自治体ポイントによるインセンティブの付与ですね。
民間の医療保険や自動車保険では健康状態やリスクによる選別・保険料格差があるのは当たり前になっています。
ただし、公的健康保険などで同じことをやると大批判・炎上は必至と思われるため、ハードルが極めて高いです。
そこで健康を維持している方にポイントを付与するという形で、健やかで良い生活習慣を促す方策が採れます。健全な形で健康増進を測ることが可能です。
このようなインセンティブで自治体ポイントが使えるようになると、普及が進む可能性があります。
交付金等の給付を自治体ポイントで行うことを検討
2018年度以降は、各種交付金等の給付業務を自治体ポイントで行うことが検討されています。
これは平成30年度での本格的な展開に向けて総務省が概算要求を行う方針となっています。
各種団体への交付金だけではなく、個人への交付金・給付金が「自治体ポイント」で支給される形が実現したら、マイナンバーカードの普及が一気に進む可能性が極めて高いです。
かつては定額給付金やプレミアム商品券などの政策がありました。それぞれにメリット・デメリットがあります。
区分 | メリット | デメリット |
---|---|---|
定額給付金 | 給付にかかるコストが小さい | 貯金に回る部分が生じる |
プレミアム商品券 | ほぼ確実に消費に利用される | 給付にかかるコストが大きい |
交付金・給付金が「自治体ポイント」で行われると、給付に発生するコストが小さく、ほぼ確実に消費に利用されるため、良い所どりとなります。
例えば、経済活性化のために、1人あたり2万円相当の自治体ポイントが付与されるとなると、マイナンバーカードの普及が一気に進みそうです。
政府が本腰を入れてマイナンバーカードを普及させたいならば、発行のキラーコンテンツ、切り札になると思われるので、おすすめする政策です。
まとめ
2017年9月25日から、クレジットカードのポイントやマイルを「地域経済応援ポイント」に交換でき、更に希望する自治体ポイントに移行できるようになります。
自治体ポイントは各地方自治体での公共施設の利用料金・お買いものや、地域の特産品を取り扱ったネット通販サイト「めいぶつチョイス」で使えました。
ただし、クレジットカードのポイントは各種ギフトカード・ギフト券、現金同様で便利な共通ポイントに移行できるので、大きなメリットはありません。
マイルは価値にレバレッジがかかるのが魅力的です。特典航空券へ交換すると、1ポイントの価値が数円に昇華します(JALマイルの価値)。
国内線特典航空券で利用すると1マイルの価値が1.5円~2円程度、国際線のビジネスクラスだと1マイル2.5~5円程度、ファーストクラスなら7~16円程度に跳ね上がります。
JALマイルには「どこかにマイル」という国内線特典航空券でも1マイル3~4円で使える仕組みもあります。
JAL国際線 特典航空券PLUS、JALグループ国内線 いつでも特典航空券を使うと、基本の枠が埋まっている繁忙期でも基本マイルに追加マイルを上乗せすることでフライト可能です。
こうした中でわざわざ地域経済応援ポイントにマイルを交換するインセンティブは強くありません。
ANAマイルは1マイル単位で、ANAの航空券購入に使えるANA SKYコインに交換できます。
また、2018年11月1日からは、ANAマイルは1マイル1円単位で、ネット通販の「ANAショッピング A-style」で使えるようになりました。
ANAオリジナルアロマ、ファーストクラス・ビジネスクラス搭載ワイン等が魅力的です。
JALマイルもJALミニマイル特典があり、2,000マイルで8,000円相当のアイテムに交換できます。
ただし、飛行機に本当にたまにしか乗らない方で、JALミニマイル特典で他にほしいものがない方や、ANAショッピング A-styleでほしいものがない場合は、マイルの地域経済応援ポイントへの交換を検討しえます。
地域経済応援ポイント、自治体ポイントの活用方法の本丸は、現時点では、ボランティア・健康増進・イベント参加などでの地域貢献へのインセンティブ付与、子育て支援や経済政策での各種給付金での利用だと考えます。