三井住友VISAプリペイドというプリペイドカード・バーチャルカードがあります。三井住友カードが発行しています。
2025年1月現在では「Visaプリペ」が発行されており、Apple Pay、Google Pay、Visaのタッチ決済にも対応しています。
三井住友VISAプリペイド(カードタイプ)、三井住友VISAプリペイドe(カードレス型)のメリット、デメリット、使い方についてまとめます。
目次
Visaプリペ
新しい「Visaプリペ」は、世界中のVisa加盟店での支払いの他、Visaのタッチ決済、Apple PayとGoogle PayでのiDも使えます。
満6歳以上(小学生以上)の方が利用でき、カード残高上限額は30万円です。
利用金額の0.25%還元(翌月10日に残高へ加算)があり、インターネットバンキング、クレジットカード、セブン銀行ATM、ローソン店頭でチャージ可能です。
三井住友VISAプリペイドとは
三井住友VISAプリペイドは、店舗でもインターネットでも使えるVisaプリペイドカードです。日本国内だけではなく、海外でも利用可能です。
クレジットカード同様にカード番号・セキュリティコードが設定されているカードです。その情報を使って決済できます。
カードタイプと、インターネット専用の三井住友VISAプリペイドe(カードレス型)の二種類があります。
三井住友VISAプリペイドe(カードレス型)については、2016年8月1日以降に開設されたマイページでは購入することができません。
三井住友VISAプリペイドカードは、リアル店舗のVisa加盟店でも利用可能です。カードレスの三井住友VISAプリペイドeはネット通販のVisa加盟店での決済専用です。
カード発行型でも、インターネットでの利用なら購入後すぐに利用できます。チャージ(追加入金)機能があるため、同じ番号のカードに繰り返しチャージできます。
チャージ機能を利用するには「本人確認」という手続きが必要となります。本人確認書類のデータをアップロードするだけなので手間は大きくありません。郵送で提出することも可能です。
年会費は無料です。三井住友カードのクレジットカードであれば購入・チャージも無料です。
三井住友VISAプリペイドは、1回あたり3,000円から29,000円まで1円単位で購入・追加チャージができます。
1枚あたりの残高上限額は50,000円、1回あたりの利用上限額は49,999円です。5万円以上のお買い物はできません。上限はnanaco、楽天Edy、WAONといった人気電子マネー同じです。
利用用途に応じて、Visaプリペイドを一つのIDにつき同時に5枚まで保有できます。
ネット通販用、リアルの店舗用、怪しい海外サイト用といった具合に使い分けることができます。カード残高を他のカードに移行することも可能です。
三井住友VISAプリペイドは、複数のカラー・デザインを選べます。マイページに表示するカード名称も設定できます。用途に合わせてカード名を設定すると管理しやすくなります。
企業の販促やプレゼントで用いられるケースもあります。一例としては、VAIOのノート・パソコンを購入すると、オリジナルデザインの三井住友VISAプリペイドカード(1万円)がプレゼントされました。
三井住友VISAプリペイドのメリット
ポイントが貯まる!
三井住友VISAプリペイドカード、三井住友VISAプリペイドeのどちらも、月々の利用金額に応じて、ポイントが貯まります。
利用金額2,000円につき1ポイントです。1ポイントは5円相当なので、還元率0.25%です。ポイントの有効期限は付与から最大2年間です。
貯まったポイントは200ポイントから1ポイント単位で、三井住友VISAプリペイドの購入・チャージに利用できます。
現金払いなら1円も得しないところ、三井住友VISAプリペイドなら若干ながらお得になります。
こうした特典をコツコツ積み重ねることが、やがて牛丼1杯分、カフェランチ1回分につながっていきますね^^
審査が不要!残高しか使えない!
三井住友VISAプリペイドはクレジットカードとは異なり審査が不要です。誰でも購入して使うことができます。
クレジットカードの審査に通らない場合で、ネット通販でコンビニ払い・代引き・銀行振り込みをすることなく、お買い物したい場合に便利です。
また、セキュリティや使い過ぎ防止の観点でクレジットカードを使いたくない場合に便利です。
セキュリティ・使い過ぎ防止の場合は、手数料無料の三井住友VISAカードから三井住友VISAプリペイドにチャージして、本体のクレカの方は使わないようにすればOKです。
信頼性が定かではないサイトや海外のサイトにクレジットカードの番号を打ち込むのは不安な場合があります。
そういう場合には、万が一番号が流出してもダメージが小さい三井住友VISAプリペイドを使うと安心できます。
ちなみに銀行口座から直接引き落とされるデビットカードも審査なしで発行することができます。
デビットカードの中で最も高還元なのは1%の楽天銀行デビットカード(JCB)です。詳細は以下で徹底解説しています。
ただし、楽天銀行のデビットカードはポイント還元が楽天ポイントです。楽天ポイントは不要という場合は、三菱UFJ-VISAデビットが候補です。こちらは0.2%相当がキャッシュバックされます。
現金還元は非常に使い勝手がいいですね。現金還元を重視するならば三菱UFJ-VISAデビットも候補となります。
会員登録でセキュリティ向上
三井住友VISAプリペイドは、会員登録(無料)を行うことで、便利なセキュリティサービスを使えます。
カードを使えないようにする「利用ロック」機能があり、マイページ上でいつでも簡単に設定・解除できます。
カードを使わない時は利用ロックしておけば安心です。鉄壁のディフェンスを構築できます。
また、カードの利用時のメール通知機能も使えます。カードの利用に対して本人認証を行う「Visa Secure」にも対応しています。
Visa Secure(VerifiedbyVisa)とは、対象店舗でのインターネット取引の際、通常の取引情報に加え、「三井住友VISAプリペイドWEBサービス」のログインパスワードを入力することで本人認証を行うサービスのことです。
三井住友VISAプリペイドは、こうした仕組みによって安心して利用することができます。
購入完了後は、マイページ(会員専用ページ)上でカード情報をいつでも確認することができます。
有効期限はカード発行日より1年、または5年となります。有効期限が過ぎた場合、カード番号は無効となり残高も失効しますが、本人確認済みの場合は更新できます。
購入・チャージ手数料
三井住友VISAプリペイドは、インターネットか、コンビニ(ローソン・ミニストップ等の一部コンビニ)の端末から購入できます。
インターネットで購入する場合は、三井住友VISAプリペイドのウェブサービスのマイページ(会員専用ページ)内の「プリペイドカード購入」メニューから手続きできます。
支払い方法は、クレジットカード、インターネットバンキング、銀行のATM払い、コンビニ店頭払いが選べます。
VJ協会、オムニカード協会加盟各社発行のVisaカード、Mastercardでの支払いは200円(税込)の発行手数料無料となります。三井住友カードはもちろん無料です。
それ以外の支払いですと発行手数料が発生します。また、一律で440円(税込)の発送手数料が必要。具体的には下表のとおりです。
チャネル | カード名 | 支払い方法 | 手数料(税込) | |
---|---|---|---|---|
三井住友VISAカード等 | その他 | |||
インターネットからの購入申込 | 三井住友VISAプリペイドe(カードレス型) | クレジットカード | 無料 | 200円 |
インターネットバンキング | - | 200円 | ||
銀行/ゆうちょATM | - | 200円 | ||
コンビニ店頭 | - | 200円 | ||
三井住友VISAプリペイド(カード発行型) | クレジットカード | 440円 | 640円 | |
インターネットバンキング | - | 640円 | ||
銀行/ゆうちょATM | - | 640円 | ||
コンビニ店頭 | - | 640円 | ||
コンビニ設置端末からの購入申込 | 三井住友VISAプリペイドe(カードレス型) | 現金 | - | 220円250円 |
チャージは、VJ協会、オムニカード協会加盟各社発行のVisaカード、Mastercardでの支払いは無料、それ以外は200円(税込)となります。
購入・チャージの手数料が無料となる「VJ協会加盟各社」は以下のとおりです。
- 三井住友カード(株)
- 九州カード(株)
- (株)しんきんカード
- スルガカード(株)
- (株)近畿しんきんカード
- (株)北國銀行
- (株)北国クレジットサービス
- (株)東京クレジットサービス
- (株)群馬銀行
- (株)群銀カード
- (株)三重銀カード
- (株)中国しんきんカード
- (株)四国しんきんカード
- (株)関西クレジットサービス
- 三井住友トラスト・カード(株)
- りそなカード(株)
- (株)東北しんきんカード
- (株)山陰合同銀行
- (株)ごうぎんクレジット
- (株)九州しんきんカード
- (株)中部しんきんカード
- 道銀カード(株)
- 三井住友トラストクラブ(株)
- (株)京葉銀カード
- (株)北陸カード
- (株)福岡銀行
- (株)FFGカード
- むさしのカード(株)
- (株)いわぎんクレジットサービス
- (株)大東クレジットサービス
- 阿波銀カード(株)
- (株)東邦銀行
- (株)東邦クレジットサービス
- (株)秋田銀行
- (株)秋田国際カード
- (株)紀陽カード
- (株)池田泉州VC
- あおぎんカードサービス(株)
- 南都カードサービス(株)
- (株)八千代クレジットサービス
- (株)やまぎんカード
- (株)七十七カード
- (株)みなとカード
- (株)高知カード
- (株)中国銀行
- 中銀カード(株)
- (株)佐賀銀行
- (株)横浜銀行
- (株)四国銀行
- (株)但馬銀行
- (株)沖縄銀行
- (株)筑邦銀行
- (株)伊予銀行
- (株)東京都民銀行
- (株)山梨中央銀行
- (株)筑波銀行
- (株)荘内銀行
- (株)青森銀行
- (株)北都銀行
「三井住友トラストクラブ」は旧シティカードジャパンです。ダイナースクラブカードは三井住友トラストクラブ発行に切り替わりました。
カード発行型の発送は、購入手続き完了後約1週間です。離島・遠隔地、交通事情(ゴールデンウィーク、年末年始、悪天候等)によって、それ以上に時間がかかる場合はあります。
カード番号・セキュリティコードは会員サイトで確認できるため、カード到着前でもVisaインターネット加盟店ではすぐに利用できます。
借り入れからチャージまで会員サイト上で行えます。この場合は、チャージ手数料は無料です。
デメリット
三井住友VISAプリペイドのデメリットはチャージ手数料が無料の三井住友カードからチャージした場合、ポイント付与の対象外となる点です。
チャージ時にワールドプレゼントを獲得して、三井住友VISAプリペイドの利用時に更にポイントが得られると、ポイント二重取りできると嬉しいところですが、残念ながらそれは不可能です。
三井住友VISAプリペイドを利用する方は、三井住友カードでチャージする方が大多数だと思います。それでポイントが得られないのはデメリットとなります。
カードの利用方法
リアルの店舗
クレジットカードと同様に、カード裏面の署名欄にサインをします。油性のサインペンかボールペンを使いましょう。
サインのないカードはリアルの店舗では利用できません。サインは漢字でもローマ字でもOKです。カード利用時には署名欄と同じサインをするのが原則です。
リアルのVisaが使えるお店で支払う時は、カードを店員さんに渡せばOKです。支払回数を聞かれた場合は「1回払い」と言いましょう。
利用金額や商品の種類によっては、本人確認のため三井住友カードに照会が入る場合があります。
一部の券売機や自動精算機等では暗証番号入力が必要な場合があります。
ネット通販
三井住友VISAプリペイドは、Visaカードが使える世界中の店舗、ネットショップで原則として利用できます。
支払い方法で「クレジット」を選択し、マイページの「登録カード詳細」ページでカード情報を確認しながら、支払いするサイトに必要な情報を入力します。
Visa Secureに対応しているネットショップの場合、マイページの「ログインパスワード」を入力します。
残高が不足・キャンセル
三井住友VISAプリペイドの残高以上のお買い物をしようとした場合はエラーになります。不足分を現金等で払える店舗もあれば、併用払いができない店舗もあります。
返品・キャンセルで店舗での支払いを取り消した場合は、データ授受のタイムラグが原因で残高がすぐ戻らない場合があります。
プリペイドカードの購入・チャージ自体のキャンセルや、プリペイドカード残高の払い戻しはできません。
返品等によりカードの利用取消があり、プリペイドカード残高への反映処理の結果、プリペイドカード残高が上限金額(50,000円)を超える場合は「残高超過」となります。
マイページ上の「プリペイドカード残高」には表示されませんが、超過した金額のデータは保管されています。
その後にカードを利用して残高が減算したら、適宜プリペイドカード残高に戻されます。
返品の結果で残高を超えた場合、超過分は無効になるわけではありません。
利用できない加盟店
Visaカードが使える世界中の店舗、ネットショップの中でも、以下の支払いには利用できません。
- 公共料金・電話料金・通信料・保険料など月額・継続契約の利用料金の支払い
- ガソリンスタンドでの支払い
- 高速道路通行料金(有人ブース)での支払い
- 航空会社の機内販売での支払い
- 各種プリペイド・電子マネーの購入・チャージ代金の支払い
この他、一部の加盟店では利用できません。
また、三井住友VISAプリペイドe(カードレス)の場合は、インターネット申し込み後、後日店頭でカードの提示が必要な加盟店での利用は不可能です。
航空券、フェリー、高速バス、コンサートチケット、ホテル事前予約などです。
その他のプリペイドカード
三井住友VISAプリペイド以外にも、VISAやMastercard加盟店で利用できるプリペイド式のカードが有ります。
三井住友カードは2016年1月15日に「ANA VISAプリペイドカード」の発行を開始しました。ANAマイルが0.5%貯まるのがメリットです。
最も普及しているのはauのau WALLETです。auユーザーが発行でき、Mastercard加盟店で使えます。
還元率は基本は0.5%で特約店も多いです。チャージ時のポイントと利用時のポイントを二重取りできます。
ソフトバンクの契約者はソフトバンクカードを利用可能。ソフトバンクポイントが貯まり、基本還元率は0.5%です。
エポスカードの保有者は国内外のVisa加盟店でクレジットカード同様に利用できる「エポスVisaプリペイドカード」や、ネット通販でつかえる「エポスバーチャルカード」を発行できます。
エポスカードはプリペイドカードやバーチャルカードを使い分けることで、セキュリティを強固に確保できます。
楽天カードのユーザーは、楽天バーチャルプリペイドカードを使えます。信頼性が定かではないサイトでの決済に便利です。
ローソンからはJCB加盟店で使える「おさいふPonta」が登場しました。
まとめ
三井住友VISAプリペイドは、信頼性が定かではないお店やネット通販にてクレジットカード本体で決済したくない場合に便利です。
クレジットカードの審査に通らない場合で、ネット通販でコンビニ払い・代引き・銀行振り込みをすることなく、お買い物したい場合も便利です。ただし、還元率だけだと楽天銀行デビットカード(JCB)の方がお得です。
また、チャージした残高の範囲でしか使えないので、使い過ぎ防止の観点でクレジットカードを使いたくない場合にも便利です。
月々の利用金額に応じて、還元率0.25%でポイントが貯まるのもメリットです。現金だと1円も得しないので少しでも家計の足しにすることができます。
ポイントを積み重ねていくと、やがてコーヒーやランチ、ディナーにつながっていきますね^^
カードを使えないようにする「利用ロック」機能を利用して、使う時だけ解除するようにすれば、磐石のセキュリティとなります。本人認証サービスも利用できます。
三井住友VISAプリペイドは、三井住友カードが発行しているカードですと無料で購入・チャージができます。代表は三井住友VISAカードです。
三井住友VISAカードは、年齢、性別、学生などに対応して多様なクレジットカードを発行しています。
ゴールドカードも、充実した特典がありつつリーズナブル。年会費無料のゴールドカードもあり、三井住友カードはお得なカードが揃っています。
カード名 | 年会費 (税込) |
---|---|
三井住友カード(NL) | 永年無料 |
OLIVE | 永年無料~3.3万円 |
三井住友カード RevoStyle | 永年無料 |
三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円(税込) 年100万利用で 翌年以降永年無料 (※) |
三井住友カード ゴールド | 4,400円で維持可 |
三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円 |
三井住友カード プラチナ | 55,000円 |
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
※おすすめは、年会費無料カードの三井住友カード(NL)、三井住友カード ゴールド(NL)
三井住友VISAカードの種類の比較については、以下で徹底解説しています。
誰でも保有できてお得な国際ブランドのプリペイドカードには、ローソンのおさいふPontaがあります。
その他、エポスカードはエポスVisaプリペイドカードを、オリコカードはオリコプリペイドカードを発行しています。