ドトールバリューカードというプリペイド式のカードが2015年5月29日(金)から開始しました。
非接触ICチップを搭載したプリペイドカードであり、ドトールで利用可能です。チャージでポイント付与などのメリットがあります。
ドトールバリューカードの内容、dポイントとポイント二重取りができるかについてまとめます。
目次
ドトールバリューカードとは
ドトールバリューカードのカード発行手数料は300円(税込)です。ただし、カード購入時に300円分のポイントがもらえるので、実質無料となります。年会費は無料です。
ドトールバリューカードには、1,000円以上、1,000円単位でチャージすることができます。チャージした金額は、ドトールでの飲食で利用できます。
2017年9月16日からはエクセルシオール カフェ、カフェ レクセル、ル・カフェ ドトールでも利用可能になります。エクセルシオール カフェデザインも登場します。
ドトールバリューカードは、ドトールグループのコーヒー店でお買い物した際に100円毎に1ポイントが得られます。還元率1%です。
また、1回に2,000円以上チャージした場合は、チャージ金額の5%分のポイントが得られます。合計で還元率6%となります!
貯まったポイントは、10ポイント10円単位でドリンク、フード、コーヒー豆などの商品で利用できます。
年間購入金額が2万円以上で「ゴールドランク」となり、翌年は2,000円以上チャージ時の還元率が7%にアップします。
5万円以上の場合は「プラチナランク」となり、チャージ時の還元率が10%となります。
ドトールの会員サイト「マイドトール」に登録すると、クレジットカードによるチャージも可能です。オンラインチャージすると初期設定ではメールでその旨の通知があります。
対応している国際ブランドはVISA、Mastercard、JCBであり、アメックスとダイナースは対象外です。
リクルートカード(1.2%)、P-one Wiz(1.5%)、DCカード Jizile(1.5%)などの高還元クレジットカードでチャージするとその分もお得です。
当初の取り扱い店舗は5つから開始して順次拡大していき、2015年10月からは全国のドトールコーヒーショップで利用できるようになりました。
ドトールはクレジットカードが使えず、電子マネーも駅構内の一部店舗でSuicaが使えるだけでした。
クレカ・電子マネーにかなり弱いコーヒーショップでしたが、今後はプリペイドカードでお得に決済できます。小銭が出ないのもメリットですね。
残高・ポイントには有効期限があり、最終利用日より残高は3年、ポイントは1年が経過すると失効します。
ドトールバリューカードの残高が合計金額に足りなかった場合、不足分を現金等で支払うことができます。残高は店舗のレシートや、マイドトール(会員ページ)の残高照会で確認できます。
ドトールバリューカードの裏面には、カード番号、PIN番号が記載されています。残高照会へリンクされているQRコードもあります。
毎月1日(ボーナスポイントデー)のチャージがお得
2017年6月1日からは、毎月1日が「ボーナスポイントデー」となりました。ドトールバリューカードに毎月1日にチャージすると、10ポイントが得られます。
店頭での現金チャージだけでなく、会員サイト「マイドトール」でのクレジットカードによるチャージもボーナスポイントの対象です。
ポイントプレゼントは1日1回のみとなります。店頭とマイドトールの両方でチャージしても10ポイントだけです。
1回のチャージ金額が2,000円以上だと、チャージ金額の5%分が得られて、商品購入時にも1%のポイントが付与されるので、毎月1日にチャージして利用するようにすると、合計で8%還元となります!
dポイントでのチャージも可能
2017年6月1日からは、ドコモの共通ポイント「dポイント」を使って、ドトール バリューカードにチャージできるようになりました。
クレジットカードとdポイントカード一体型カードの「dカード」、「DCMX」のユーザーが対象です。
交換レートは1対1であり、3,000 dポイントを3,000円分のドトール バリューカード残高に交換できます。
dポイントクラブの会員サイトから交換できます。1ヶ月に3,000ポイントが上限です。dカードはローソンでの約5%還元、dポイントクラブのステージ優遇が魅力的なカードです。
ゴールドカードである「dカード GOLD」は最大10万円のケータイ補償があるのも大きなメリットです。
dカード ゴールドの最高10万円のケータイ補償でよしとして、有料の補償オプションは外すという選択肢もあります。その場合、ゴールドカードの高価な年会費の多くの部分が浮きます。
- AppleCare+:年7,404円(年会費の約74%)
- ケータイ補償サービス for iPhone:年9,000円(年会費の90%)
- ケータイ補償サービス(Androidスマホ):年6,000円(年会費の60%)
しかもこれは1人分の話です。dカード ゴールドのケータイ補償は家族会員のスマホ・ガラケーも補償対象です。
夫婦2人でケータイを購入して、有料補償に入らなかったら、年会費よりも大きな金額をコスト削減することが可能になります。マイナス年会費!
- AppleCare+:年14,808円(年会費より4,808円お得)
- ケータイ補償サービス for iPhone:年18,000円(年会費より8,000円お得)
- ケータイ補償サービス(Androidスマホ):年12,000円(年会費より2,000円お得)
また、月々のドコモ・ドコモ光の利用料金のポイント還元率が10%にアップするのが大きなメリットです。
dポイントはドトールバリューカード以外では、ローソン、マクドナルド、高島屋、タワーレコード等のリアル店舗の加盟店で利用でき、JALマイルにも交換できます。
キャンペーン等で貯まる期間・用途限定のdポイントの使い道については、以下で丹念に論述しています。
dポイントとの二重取りの可否
ドトールコーヒーはdポイントの加盟店であり、dポイントカードの提示で200円(税込)あたり1ポイントが得られます。
ドトールバリューカード購入時の0.5%に加えてdポイントも二重取りできるのかが気になりますよね。
残念ながら、ドトールバリューカードとdポイントカードの併用は不可能。バリューカードを使った場合は、dポイントの付与はありません。
ドトールを定期的に利用する方ならドトールバリューカードがお得になりますが、たまにしか使わないという場合はdポイントの提示でいいでしょう。
dポイントカードにはクレジットカード一体型のdカードもあります。dカードで決済すると、合計還元率が最大5%となるお得な店舗が揃っています。
高島屋・ノジマなど、決済で3%以上の還元になるお店もあります。ドコモオンラインショップでの購入は2%還元でお得です。
マツモトキヨシ、ノジマでは合計で約5%還元となりパワフルです。スターバックスカードへのオンラインチャージも、還元率4%で大変オトクです。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「コンビニでお得なカード」としてdカードを挙げられていました。
また、クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、おすすめのコンビニでお得なカードとしてdカードを挙げていらっしゃいました。
dカードはクレジットカードのレジェンドも高く評価しているハイ・クオリティ・カードです。
一般カードとゴールドカードのどちらもキャンペーンが充実しています。入会時だけではなく、入会後もバリューが高いです。
カード決済で貯まるdポイントはローソン等の加盟店にて1ポイント1円で使えるため、ドコモユーザーでなくてもメリットが大きいカードです。
dカードのゴールドカードである「dカード GOLD」は、年会費が高いのがデメリットですが、ドコモユーザーであればむしろ得するお得なカードです。
本人カードの年会費は10,000円(税抜)です。家族カードの年会費は1人目無料、2人目以降は1,000円(税抜)。カードの基本還元率は1%です。
dカード GOLDの家族カードはごく一部を除いて大部分が本会員と同じ特典を享受できてバリューが高いです。
カードの基本性能も良好であり、加えてdポイントクラブにはない優待も付帯して、月々のドコモ・ドコモ光の利用料金のポイント還元率が10%にアップするのが大きなメリットです。
ドコモの携帯電話料金やドコモ光の料金合計が月10,000円ですと、dポイントが1,000ポイント(年間12,000ポイント)得られるので、年会費とほぼトントンとなります。
ahamoの場合は+5GBの特典が大きなメリットです。
実はdカード ゴールドはドコモの社員がほとんど持っているクレジットカードです。社員が殺到するようなカードがお得なのは間違いありません。
ドコモ料金が高額な方には大きなメリットがあり、携帯電話の支払いにおすすめのクレジットカード、iPhone等のスマホ購入におすすめのクレジットカードの筆頭です。
最大10万円のケータイ補償も大きなメリットです。高価なスマホを持っている場合でも、修理や保証に関する付帯オプションに入らなくてもよくなります。
もちろん、Xperia、Galaxy等のハイエンドなAndroidも同様に、有料のケータイ補償に入らないという選択肢が浮上します。
iPhone等のハイスペックスマホは端末代・修理代はいずれも高額です。しかし、dカード GOLDの会員は紛失・全損時の補償が10万円までと極めて高額ですので、iPhoneもそれなりの額をカバーできます。
iPhone等のスマホ購入におすすめのクレジットカードと高く評価できます。
iPhoneをお持ちの場合は、dカード GOLDを保有してAppleCare+は入らないという選択肢もあります。
「AppleCare+ for iPhone」の料金は種類によって異なり、年間11,800円~29,800円(税抜)です。
AppleCare+ではなくdカード GOLDのケータイ補償でOKと考えるなら、メリットが大きくなります。Xperia、GALAXY等の高価なAndroidも同様です。
年100万円以上の利用で10,000円(税抜)分の携帯電話・dショッピング・d Fashion・dブック等の割引クーポンが得られます。年200万円以上使う場合は年2万円(税抜)相当もお得になります。
年100万円以上クレジットカードを利用する場合は、「dカード GOLD年間ご利用額特典」だけで年会費をカバーできます。
その他、充実した海外旅行保険、ショッピング保険、空港ラウンジがメリットです。
フライトの際には大混雑する待合室ではなく、空港ラウンジでドリンク(一部ラウンジはアルコールも)を飲みながら快適に待ち時間を過ごせます。
保険も充実しており、海外旅行傷害保険は安価なプラチナカードを上回ることもある充実の補償です。
年間300万円までのショッピング保険もあります。自己負担は1事故あたり3,000円のみです。
その他、dカード、dカード ゴールドの詳細は以下で徹底解説しています。ドコモのスマホを使っていて、携帯料金が多めの方はゴールドカードに大きなメリットがあります。
ちなみにdカードのETCカードは利用でフルにポイントを獲得でき、一般カードは年1回の利用で無料、ゴールドカードは無条件で無料です。
一般カードとゴールドカードの相違点については、以下で精緻に分析しています。
どちらもドコモのクレジットカードらしいハイ・クオリティです。クレジットカードの真髄を極める垂涎のベネフィットを享受できます。
以前NTTドコモに取材に行き、dカードをご担当なさっているスマートライフビジネス本部 金融ビジネス推進部の井芹さん、梶浦さん、久保田さん、井崎さんにインタビューしました。
dカードの特徴・歴史、dポイント、充実の特典、海外サポート、ゴールドカードのベネフィット、付帯保険、セキュリティの取組み、スマホアプリなどについて取材しています!
dカード、dカード GOLDには虎に翼、弁慶に薙刀の威力があり、優美なスペックが燦然たる輝きを放っていると改めて感じました。
家族でドコモに加入していたり、ドコモ光も含めた利用料金が多めの方は、dカード ゴールドは作成しないと損といっても過言ではないハイ・クオリティー・カードです。
あまりにもお得なので私も申し込みました!
すぐに審査も通過して、申し込んでから10分後に入会手続き完了のお知らせメールが届きました。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめのゴールドカードとしてdカード GOLDを挙げられていました。
また、クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、おすすめのゴールドカードとしてdカード GOLDを挙げていらっしゃいました。
複数枚のドトールバリューカードの合算が可能に
2017年8月1日からは、「ドトール バリューカード」の残高合算サービスが始まりました。
複数のドトールバリューカードを1枚のカードに合算できるようになります。残高合算後も、それぞれのカードは継続利用可能です。
合算は会員サイト「マイ ドトール」で手続きすることになり、店頭では手続きできません。
他の人からプレゼントされた場合など、複数枚のドトールバリューカードがある場合は便利です。
ドリンクチケットが廃止
ドトールバリューカード導入に伴い、ドリンクチケットが廃止されます。これは残念なお知らせです。
ドリンクチケットは、220円分×11枚綴りのチケットで2,200円(税込)で購入できました。還元率10%でした。
チケット1枚で220円のドリンクが飲めますし、230円以上のドリンクを飲みたい場合は差額を支払えばよかったので、非常にお得なチケットでした。
これが廃止されるので、今後はバリューカードで基本は6%割引(5%+1%)となります。年間5万円以上利用した場合のみ、11%(10%+1%)となり改善となります。
年間5万円は1日あたり約137円であり、一週間あたり約959円です。かなりのヘビーユーザーでないと厳しいですね。
ただし、ドリンクチケットは購入店のみしか利用できませんでした。ドトールバリューカードはチャージした店以外でも利用できるので、その点での利便性は向上しています。
ドトールバリューブラックカード
ドトールの特別な顧客に対しては、「ドトールバリューブラックカード」というカードが発行されているようです。
通常のドトールバリューカードは最初は還元率1%ですが、ドトールバリューブラックカードはポイント還元率が永年10%です。
特別な顧客にはドトールバリューブラックカードの「優先販売券」が配布されているようです。
ドトールのヘビーユーザーで店員さんに認知されているような方ですと、店員に依頼すればGETできる可能性があるかもしれません。
ドトールバリューブラックカードはヤフオクで入手することも可能です。入手できない場合は、ネットオークションの利用も検討しえます。
お得なキャンペーン
ドトールバリューカードは定期的にお得なキャンペーンを開催しています。
一例としては、ゴールドカード以上のVisaカードでドトールバリューカードに3,000円以上チャージをすると、チャージ額の5%のドトールポイントがプレゼントされました。
日本国内で発行されたVisaゴールドカード、Visaプラチナカード、Visa Infiniteカードで、VisaのWebサイトの「優待・キャンペーン特典ページ」からのチャージ分が5%還元の対象でした。
- 3,000円のチャージ→150ドトールポイント
- 5,000円のチャージ→250ドトールポイント
- 10,000円のチャージ→500ドトールポイント
代表的なVisaゴールドカードは三井住友カード ゴールドです。年会費を4,000円(税抜)まで下げることができてリーズナブルです。
また、ドトール店頭で17時以降にドトールバリューカードに店頭でチャージすると、先着11万名にドトールオリジナルカードホルダーがもらえたこともあります。
さらに、会員ページ「マイドトール」に新規登録すると、抽選で3,000名に300ポイント(300円相当)がプレゼントされました。
まとめ
ドトールバリューカードは、100円毎に1ポイントが得られ還元率1%となります。購入金額に応じて最大10%までアップします。
300円の手数料はありますが、同額のポイントが付与されて実質無料で作れて、年会費も無料です。
クレジットカードによるチャージも可能で、ポイント二重取りができる点がメリットです。
ドトールバリューカードのポイントに、他社のクレジットカードのポイントを交換できるようにもなりました。
2015年11月9日からは、セディナカードのわくわくポイント500ポイントが、ドトールバリューカードの500ポイントに交換できるようになりました。
1,000ポイント以上から交換が可能であり、約10日で交換手続きが完了します。
今後は、JCBや三井住友カード、三菱UFJニコスなどのポイントが、ドトールバリューカードのポイントに交換できるようになる可能性があるかもしれません。
ドトール日レスHDの株主優待でも、ドトールバリューカードがもらえるようになりました。
株式の保有はハードルが高い方が多いと思います。ちなみに「クロス取引」という手法を使えばローリスクで株主優待を取得することが可能です。
ドトール以外も多数のショップが、自社店舗で使えるハウスプリペイドカードを導入しています。上手く活用すると、家計が頑健化します。
店名 | プリペイドカード名 |
---|---|
スターバックス | スターバックスカード |
ドトールコーヒー | ドトールバリューカード |
タリーズコーヒー | タリーズカード |
コメダ珈琲 | コメカ |
モスバーガー | モスカード |
すき家 | ゼンショークーカ(cooca) |
ケンタッキー | KFCカード |
いきなりステーキ | 肉マイレージカード |
コストコ | コストコプリペイドカード |
より便利なのはJCBやVISA、Mastercard加盟店で利用できる国際ブランド搭載型プリペイドカードです。クレジットカードに抵抗がある場合は、これらを活用するとお得です。
名前 | 特徴 |
---|---|
Revolut | Visaブランド。還元なしも外貨決済の手数料がなく、為替コストも僅少なので、外貨建て決済におすすめ |
トヨタウォレット | Mastercardのネットで使えるプリペイドカード。リアル店舗ではiD決済が可能。還元率1% |
Kyash Card | 還元率0.2%。VisaかMastercardなら大多数のクレジットカードでポイント二重取りが可能 |
au PAY プリペイドカード | auユーザーが利用可能。Mastercard加盟店で還元率0.5~5.5%。 au PAYチャージにおすすめのクレジットカードでポイント二重取りが可能 |
dカード プリペイド | Visa加盟店で0.5%のdポイント。ローソンではその他に3%還元。dポイントでチャージ可能 |
ソフトバンクカード | ソフトバンクユーザーが利用可能。Visa加盟店にて還元率0.5% |
JAL Global WALLET | カード利用でJALマイルを獲得可能。海外ATMでの現地通貨引き出し、クレジットカードでのチャージも可能 |
ANA JCBプリペイドカード | 0.5%のANAマイルが付与。JCB加盟店で利用可能 ANA JCBカード、楽天カードやヤフーカード等のJCBならチャージ無料 |
ANA VISAプリペイドカード | 0.5%のANAマイルが付与。Visa加盟店で利用可能。ANA VISAカード、ANA Mastercardならチャージ無料 |
エポスVisaプリペイドカード | エポスカード保有者が利用可能。ポイントをチャージしてVisa加盟店で利用可能。還元率0.5% |
コンビニコーヒーも最近は拡大していますね。ローソンはクレジットカード加盟店でも使える「おさいふPonta」を発行しています。
Pontaポイントが貯まりやすいクレジットカードについては、以下で精緻に分析しています。