楽天銀行ベーシックデビットカードというデビットカードがあります。楽天銀行のキャッシュカードとデビットカードが1枚になった便利なカードです。
年会費が無料で、還元率1%で楽天ポイントが貯まるのがメリットです。
楽天銀行ベーシックデビットカードのメリット、デメリット、お得な使い方について、注意点を完全網羅してわかりやすく徹底的に解説します。
目次
- 楽天銀行ベーシックデビットカード(VISA)とは
- 年会費
- ポイント還元率は1.0%!
- ポイントはリアル店舗でも利用可能
- 期間限定ポイントはローソン・ファミマでも利用可能
- 楽天ポイントはEdyに交換可能!
- 貯めたポイントは利用料金に充当可能
- 投資信託の購入・投資体験サービスやお買いものパンダグッズとの交換も可能
- ポイントは有効期限が実質無期限
- ANAマイル・JALマイルを貯めるデビットカードとしても良好
- 海外ATMで現地通貨を引き出し可能
- Visaのタッチ決済が利用可能
- 使い過ぎを防止!クレカ嫌いの方に最適
- ATMの手数料を支払う機会が減少
- 煩わしい小銭・紙幣の管理が不要に
- 他の楽天銀行デビットカードとの比較
- 切り替えは可能!手数料が発生する場合あり
- デメリット
- まとめ
楽天銀行ベーシックデビットカード(VISA)とは
楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa)は、楽天銀行に普通預金口座を持っている16歳以上(中学生を除く)の個人の方なら誰でも利用できます。
原則として、入会時にクレジットカードのような審査はありません。ただし、所定の確認は行われます。
ブラックリストに載っていたり、暴力団などの反社会組織に属している場合などは、発行できない場合があります。
JCBブランドの楽天銀行デビットカードとは異なり、お買い物パンダデザインはありません。
また、クレジットカードの楽天カードにあるディズニーデザイン、YOSHIKI、イニエスタ、ヴィッセル神戸、楽天イーグルス、バルセロナはありません。
ディズニーデザインのクレジットカードについては、以下で丹念に分析しています。
年会費
楽天銀行ベーシックデビットカードの発行手数料は無料、年会費も無料です。
JCBブランドの楽天銀行デビットカードと同様に、コスト0円で活用できるのが大きなメリットです。
これまでVisaブランドの楽天銀行デビットカードは年会費有料カードのみでしたが、年会費無料のベーシックが登場して使いやすくなりました。
家族カード、楽天ETCカードはありません。クレジットカードの楽天カードなら、これらが存在しています。
家族カードとETCが必須という方は、クレジットカードが発行可能ならそちらをおすすめします。
ポイント還元率は1.0%!
楽天銀行ベーシックデビットカードのポイント還元率は1%です。街での買い物でもネットでも、100円(税込)につき楽天ポイント1ポイントが貯まります。
税抜ではなく、税込なのが地味なメリットです。商品の価格では980円や1,980円など端数がある場合が多いです。
税抜だとポイントが微妙に貯まらないケースが増えますが、税込だとそのような心配はなく効率的にポイントを貯められます。
しかも、利用1回ごとではなく、毎月の利用額合計の1%分が付与されます。利用1回毎に1%未満の端数が切り捨てられる訳ではありません。
例えば、一般加盟店にて1ヶ月間で105円の買い物を10回した場合、合計は1,050円であり、このうち1,000円がポイント付与の対象となります。
かなり細かくポイントが貯まり、無駄にならずに効率的に貯められます。1回の利用ごとに端数が切り捨てられるクレジットカードも数多くあります。
一例としてYahoo!JAPANカードは、1利用ごとに100円未満の端数が切り捨てられてしまいます。
楽天銀行ベーシックデビットカードは極限まで無駄なく効率的にポイントが貯められます。
年会費が22,000円(税抜)のダイナースクラブカードも改悪されて1回毎となった中でパワフルです。
プロ野球の楽天イーグルス、Jリーグのヴィッセル神戸、欧州サッカーのバルセロナが勝った翌日は、ポイントUPする特典があります。
エントリー後に楽天銀行ベーシックデビットカードで楽天市場でお買い物すると、ショップポイントが2倍となって2%となります。カードの1%と合わせて合計3%となります。
3チームが全て勝った場合は、ショップポイントが4倍となって4%となります。カードの1%と合わせて合計5%となります。1回の注文で1,000円(税込)以上のお買い物が対象です。
楽天銀行ベーシックデビットカードで貯まり、楽天経済圏のコアである楽天ポイントは以下で精緻に分析しています。
ポイントはリアル店舗でも利用可能
楽天ポイントカードという楽天ポイントカード加盟店での買い物に、楽天ポイントを使えるカードがあります。
マクドナルド、ミスタードーナツ、ポプラ・生活彩家、デイリーヤマザキ、ツルハドラッグ、ダイコクドラッグ、大丸・松坂屋、apollostation、くら寿司、ライトオンなどで利用できます。
楽天ポイントカードの最大のメリットは、期間限定の楽天ポイントも利用できることです。これで楽天ポイントのメリットが大きく上昇しました。
期間限定ポイントを残すのはもったいないですが、少額の期間限定ポイントの消化のために無理やり買い物をするのは面倒です。
その際は、楽天ポイントカードでコンビニやミスタードーナツにて楽天ポイントを使うことによって、期間限定ポイントを消化することが可能です。
期間限定ポイントが50ポイントある状況で、268円の商品をコンビニで買いました。
すると、見事に期間限定ポイントから消化されました。これは便利ですね。
楽天ポイントカードで楽天ポイントが利用された際には通知メールを飛ばす設定も可能です。安心して使えます。
楽天銀行ベーシックデビットカードで貯まる楽天ポイントは、リアル店舗でも使えて便利です。
期間限定ポイントはローソン・ファミマでも利用可能
2017年8月1日からはスマホアプリ「楽天ペイ」を活用すると、ローソンでも期間限定の楽天ポイントを消化できるようになりました。
楽天ペイの加盟店では楽天ポイントを利用することが可能です。通常ポイントではなく、期間限定ポイントも消化できます。
2017年8月からは、全国のローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100で使えるようになり、コンビニで小口の期間限定ポイント利用が便利になりました。
店舗数が全国的に多いローソンで、50ポイントや100ポイントといった少額のポイントを手軽にサクッと使えるのは絶大なメリットがあります。
コード表示で 「すべてのポイント/キャッシュを使う」にチェックを入れて決済すると、保有している全ポイントを利用できます。
右側の「設定」ボタンをタップすると、「一部使う」も選択できて、ポイント数を入力可能です。期間限定ポイントのみを利用したい場合は、「一部使う」を利用しましょう。
2018年12月からは全国のファミリーマートでも楽天ペイが利用可能になり、より一層小口の期間限定ポイントの消化が便利になりました。
その他、楽天の期間限定ポイントの上手な使い方については、以下で精緻に分析しています。
スマホアプリ「楽天ペイ」の活用で、コンビニでも楽天ポイントを便利に利用可能です。
楽天ポイントはEdyに交換可能!
楽天ポイントは楽天Edyに1ポイント1円の等価で交換できます。
楽天ポイントを貯める設定にしている楽天Edyにのみ交換できます。期間限定ポイントや提携先からの交換ポイントなどは交換できません。
キャンペーンページからエントリーし、楽天ポイントからEdyへ交換後、受け取りをすると、交換額の2~5%分のEdyがもれなくプレゼントされるキャンペーンが定期的に開催されています。
Edyへの交換は、楽天ポイントのEdyへの交換ページから画面の案内に沿って手続きができます。
楽天ポイントからEdyに交換する場合は、楽天PointClubに登録してあるEdyが表示されますので、交換先のEdy番号を選択します。
手続き後は、おサイフケータイのEdyアプリ、ファミリーマート、楽天Edyリーダーを接続したパソコンでEdyを受け取れます。
まだ楽天Edyがない場合、Edy機能付帯の楽天カードだと無料で発行できます。
最近はEdyの発行手数料無料に加えて、楽天カードが届く際に500円分の楽天Edyがチャージされた状態で届くお得なキャンペーンを行なっていることが多いです。
貯めたポイントは利用料金に充当可能
楽天銀行デビットカードの利用代金をポイントで支払える「ポイントでデビット支払い」もあります。
楽天銀行ベーシックデビットカードを保有している方なら、楽天ポイントがまさしく現金同様ポイントに進化しました。
1ヶ月あたりダイヤモンド会員は50万円、それ以外は10万円迄という上限がありますけれども、楽天銀行ベーシックデビットカードが実質的に現金還元のデビットカードと評価できるようになりました。
投資信託の購入・投資体験サービスやお買いものパンダグッズとの交換も可能
楽天ポイントは1ポイント1円で使ったり、楽天Edyと交換する以外にも多様な用途があります。
楽天証券で投信を購入可能
ユニークなところでは2017年8月26日から、楽天証券で楽天ポイントを使って投資信託を買えるようになりました。
最低購入単位は原則として100円なので、100ポイントから投資を行うことも可能になります。
また、楽天証券に口座がなくても投資が可能な「ポイント運用 by 楽天PointClub」もあります。
お買いものパンダグッズとの交換
楽天ポイントを貯めると、お買いものパンダのグッズと交換することも可能です(交換ページ)。
交換可能なアイテムの一例は以下のとおりです。定期的に入れ替わります。
- オリジナルステッカー(Aタイプ + 共通):250ポイント
- オリジナルステッカー(Bタイプ + 共通):250ポイント
- ふわもこパスケースポーチ:1,500ポイント
- きぐるみキャップ:3,000ポイント
- お買いものパンダ&小パンダ ぬいぐるみセット:3,500ポイント
- 特大でかぬいぐるみ:15,000ポイント
- リングノート(B6ワイド)~ピクニックシリーズ~:500ポイント
- ふせんセット(3種)~ピクニックシリーズ~:500ポイント
- なかよしペアマグカップ:2,500ポイント
- お買いものパンダの福袋:1,000~7,000ポイント
ポイントは有効期限が実質無期限
楽天銀行ベーシックデビットカードで貯まる楽天ポイントの有効期限は、最後にポイントを貯めた月を含めた1年間です。
通常ポイントが付与された月の翌年末までになります。特筆すべきなのは、新しいポイントだけではなく、既存の全てのポイントの有効期限が1年間延長することです。
楽天銀行ベーシックデビットカードを年1回使えば、保有している全ての楽天ポイントの有効期限が延びるので、有効期限が実質的に無期限となります。
Vポイント、Pontaポイント、マリオットのポイント等と同じシステムです。有効期間を気にすることなく使っていけるのが大きなメリットです。
動物で例えると、長寿のシンボルである鶴や亀のようなポイントです。末永く貯めて使って活用していくことが可能です。
お得な有効期限が無期限のクレジットカードと同様に、年1回使っていればポイント期限を気にしなくてよいデビットカードです。
2022年7月19日には会員全体で、楽天ポイントの累計付与ポイント数がなんと3兆ポイントに到達しました。
楽天カードは大人気となっており、提携カードを除いた自社発行ベースでの取扱高(2017年4~9月期)では、なんと三菱UFJニコスや三井住友カードを超えてシェア1位に躍り出ています。
ANAマイル・JALマイルを貯めるデビットカードとしても良好
楽天ポイントは2ポイントを1マイルに交換可能です。従来はANAマイルのみでしたが、2022年からJALマイルにも対応しました。
1回あたり50ポイント~5,000ポイントまで、2ポイント単位でマイルに交換できます(月間上限2万ポイント)。
交換可能なポイント数の上限は1ヶ月あたり各20,000ポイントで、マイルに反映されるまでは、交換申し込みから最短翌営業日~10日間の時間が必要です。
マイルへの移行手数料は無料なのが大きなメリットです。一般加盟店では、楽天銀行ベーシックデビットカード利用で0.5%のマイルが貯まることになります。
楽天市場では、ショップポイントと合わせて1%のマイル付与率となります。
ANAマイレージモールはANAが運営するポイントモールです。利用金額に応じて直接マイルが貯まるので、シンプルでわかりやすいのがメリット。主なサイトは下表のとおりです。
サイト名 | 利用額とマイル | マイル付与率 |
---|---|---|
楽天市場 楽天トラベル | 200円 = 1マイル | 0.50% |
Yahoo!ショッピング | 300円 = 1マイル | 0.33% |
ユニクロオンラインストア | 300円 = 1マイル | 0.33% |
じゃらんnet Yahoo!トラベル 一休.com 一休.com レストラン | 200円 = 1マイル | 0.50% |
マツモトキヨシ | 100円=1マイル | 1.00% |
Amazon (一部カテゴリーのみ) | カテゴリーによる |
ANAマイレージモール経由で楽天市場や楽天トラベルを利用した場合、200円(税抜)ごとに1マイルが直接ANAマイレージクラブに積算されます。
例えば楽天銀行ベーシックデビットカードで200円(税抜)を決済した場合、 楽天ポイント4ポイント(2マイル相当)+1マイルで合計3マイルが貯まります。
ANAマイルを活用している方ですと、貯めた楽天ポイントをANAマイルに交換するのもお得です。マイルは価値にレバレッジがかかるのが魅力的ですね。1ポイントの価値が数円に昇華します。
国内線特典航空券だと1マイルの価値が1.5~2円程度、国際線のビジネスクラスで利用すると1マイル2.5~5円程度、ファーストクラスだと7~16円程度に跳ね上がります。
楽天市場で得た合計1.5%のマイルを、国際線のビジネスクラス・ファーストクラスで利用すると、驚異的な高還元に昇華します。
クラス | 1マイルの価値(目安) | マイル付与率 | 実質還元率 |
---|---|---|---|
普通席/国内線 | 1.5円 | 1.50% | 2.25% |
1.6円 | 1.50% | 2.40% | |
1.7円 | 1.50% | 2.55% | |
1.8円 | 1.50% | 2.70% | |
1.9円 | 1.50% | 2.85% | |
2円 | 1.50% | 3.00% | |
国際線ビジネスクラス | 2.5円 | 1.50% | 3.75% |
3円 | 1.50% | 4.50% | |
4円 | 1.50% | 6.00% | |
5円 | 1.50% | 7.50% | |
6円 | 1.50% | 9.00% | |
国際線ファーストクラス | 7円 | 1.50% | 10.50% |
8円 | 1.50% | 12.00% | |
9円 | 1.50% | 13.50% | |
10円 | 1.50% | 15.00% | |
11円 | 1.50% | 16.50% | |
12円 | 1.50% | 18.00% | |
13円 | 1.50% | 19.50% | |
14円 | 1.50% | 21.00% | |
15円 | 1.50% | 22.50% | |
16円 | 1.50% | 24.00% |
ちなみにリアルの一般加盟店でANAマイルが貯まりやすいのは、最大1.54%のソラチカカード、最大1.5625%のソラチカゴールドカードです。
年会費80,000円~155,000円(税抜)のANA プラチナ・プレミアムカードを除くと、ANAカードの中で高還元です。
なお、クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんは、おすすめのゴールドカードとしてANA VISA/マスター ワイドゴールドカードを挙げていらっしゃいました。
ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードは、クレジットカードのレジェンドも高く評価しています。
プラチナカードまで含めると年会費80,000円(税抜)のANA VISAプラチナ プレミアムカードが1.5%です。
ブラックカードも考慮すると、年会費は130,000円(税抜)のダイナースクラブ プレミアムカード、ANAダイナース プレミアムカードも高還元です。
ANA JCB一般カード・ソラチカはスマリボの活用で年会費負担は750円(税抜)に低下します。
これらのANA一般カードは毎年1,000マイルの継続ボーナスが1枚ごとにもらえるので、これだけで元は取れます。
海外ATMで現地通貨を引き出し可能
楽天銀行ベーシックデビットカードは、VISAまたはPLUSのマークがある海外ATMで、現地通貨の引出しが可能です。
利用可能なATMは銀行だけでなく、主要な国際空港やショッピングセンターなどにも設置されています。海外でのATM・CDの操作画面で用いられている基本的な用語(英語)は以下の通りです。
用語 | 意味 |
---|---|
PIN (Personal Identification Number) ID CODE/SECRET CODE/PERSONAL NUMBER | 暗証番号 |
WITHDRAWAL/GET CASH | お引出し |
BALANCE INQUIRY | 残高照会 |
ENTER/OK/YES | 確認 |
CANCEL | 取消 |
CLEAR | 訂正 |
TRANSACTION | 取引 |
SAVING ACCOUNT / CHECKING ACCOUNT | 普通預金/当座預金 |
RECEIPT | レシート |
AMOUNT | 金額 |
海外ATMで現地通貨を引き出す手順の一例は下表のとおりです。
手順 | 備考 |
---|---|
(1)カードを挿入 | 挿入やスライドの方向に注意 |
(2)言語を選択 | 現地語と英語を選択するのが一般的 |
(3)暗証番号を入力 | 4桁の数字 |
(4)取引の種類を選択 | CASH WITHDRAW(現金の引出) を選択 |
(5)口座の種類を選択 | SAVINGを選択。CREDIT CARDはNG |
(6)引出金額を現地通貨の金額で入力 | 確認画面が表示される場合あり |
(7)現金と利用明細を受け取り | 取引継続か否かを確認される場合あり |
(8)カード受け取り | 忘れないように注意 |
国や地域によっては5ケタ以上の暗証番号を求められる場合がありますが、その場合であっても4ケタの暗証番号を入力すればOKです。万が一次の画面に進まない場合は、他のATMを利用しましょう。
海外ATMの引出し手数料は無料です。Visaの定める為替レートに海外事務手数料(3.024%)を上乗せしたレートで円と外貨を交換することになります。
一部のATMにおいて、現地金融機関所定の使用料が別途かかる場合があります。これは楽天銀行のデビットカードに限った話ではなく、あらゆるデビットカード共通です。
したがって、海外プリペイドカードのマネパカード、マネーパートナーズの外貨両替と比較すると高コストとなることが多いです。海外ATMでの現地通貨引き出しは使わない方がお得です。
なお、クレジットカードでOKならば、セディナカードの海外キャッシングが、低コストで海外ATMにて現地通貨を引き出すことができます。
海外で現地通貨を得る手段としては、セディナカードが圧倒的にお得です。年会費無料で維持できるカードもあります。詳細は以下で徹底解説しています。
Visaのタッチ決済が利用可能
楽天銀行ベーシックデビットカードは、「Visaのタッチ決済」を利用できます。年会費・発行手数料は無料です。
日本で普及しているiDやQUICPayのように、店舗のレジに設置された専用端末に「ピッ」とかざすだけで支払いが完了します。
日本国内だけでなく、海外でも利用できます。日本国内ではあまりVisa payWaveは普及していませんけれども、海外では幅広く普及しているので活躍する機会があります。
「Visaのタッチ決済」は、米国、カナダ、シンガポール、韓国、香港、台湾、オーストラリアなど、日本人がよく旅行する国々も包含した世界の約200カ国・地域で利用可能です。
以下のマークがある交通機関や飲食店などで、サインレスにて電子マネー決済ができて便利です。
クレジットカードを相手に渡す必要がなく、スキミングなどのリスクもありません。不正利用などに対する安心感もあります。
日本国内の主な加盟店
- ローソン、マクドナルド、TSUTAYA、郵便局
- セブン-イレブン、ミニストップ、ポプラ・生活彩家、セイコーマート、アズナス
- イトーヨーカドー、ヨークマート、ヨークフーズ、ヨークプライス、コンフォートマーケット
- イオン、ダイエー、まいばすけっと、マックスバリュ、ウエルシア、カスミ、マルエツ、Peacock Store
- ドン・キホーテ等のパン・パシフィック・インターナショナルHDの店舗
- ドトール、エクセルシオールカフェ、ビックボーイ
- コカ・コーラのマルチマネー対応自動販売機
- ゼンショーグループの一部店舗(※)
- 関西国際空港、東京空港交通 Airport Limousine、京都丹後鉄道、急行バス志賀高原線、京福バス(一部)
- イケアストア全店(IKEA Touchpoint 熊本を除く)
- 阪急阪神第一ホテルグループ、ホテルヴィラフォンテーヌ
- メガネストアー、Phiten、文教堂、ヒマラヤ
- 京王百貨店、表参道ヒルズ、東急プラザ銀座
※ゼンショーグループ対象店舗
すき家、ココス、ビッグボーイ、ジョリーパスタ、ヴィクトリアステーション、華屋与兵衛、エルトリート、牛庵、いちばん、宝島、はま寿司、久兵衛屋、カフェミラノ、モリバコーヒー、たもん庵、瀬戸うどん等
「Visaのタッチ決済」の引落口座は、代表口座の円普通預金または外貨普通預金(米ドル)となります。
使い過ぎを防止!クレカ嫌いの方に最適
楽天銀行ベーシックデビットカードを使ってお店で買い物すると、楽天銀行の預金口座からすぐに引き落とされます。
預金残高を超えた支払いができません。クレジットカードだと使い過ぎるという方ですと、使い過ぎを防止できます。
また、使い過ぎることはなくても、クレジットカードを使った金額は一時的に負債となり、もし支払日に引き落とせないことになると、信用情報機関に事故情報が登録されてしまいます。
このような仕組みが嫌でクレカを持たないという方も多いでしょう。しかし、楽天銀行ベーシックデビットカードにはこのようなデメリットは無く、現金同様に使えます。
クレジットカードの利便性・お得な還元と、現金同様の仕組みが両立しています。利用明細は会員サイトで確認できます。
デビットカードを使うと、スマートフォンなどに即座にメールが送られてくるように設定でき、すぐに確認できて安心・安全です。
使い過ぎているかどうかは一目瞭然なので、使い過ぎを防止できます。
ATMの手数料を支払う機会が減少
最近はほとんどのお店でVisaを使えます。楽天銀行ベーシックデビットカードで日常の買い物をしていくと、ATMでお金をおろす機会そのものが減っていきます。
楽天銀行はハッピープログラムで一定回数までは無料にすることも可能ですが、休日やコンビニではATMの時間外手数料が発生するのが原則です。
しかし、楽天銀行ベーシックデビットカードで日常の買い物をしていくと、ATMでお金をおろす機会そのものが減るため、ATM手数料を支払わなければならない場面が減少します。
ATM手数料が発生しなくなることによって、その分、他のことにお金を使えるようになります。一ヶ月当たり300円ATM手数料を減らせたら、年間3,600円です!
おシャレなカフェのランチに3回いけますし、吉野家の牛丼なら9回食べられます。コンビニ珈琲なら36杯です。
楽天銀行に口座を持っていてATM手数料を支払っている方は、楽天銀行ベーシックデビットカードに切り替えるとお得です。
煩わしい小銭・紙幣の管理が不要に
スーパーやコンビニやディスカウントストアでお買い物すると、支払額537円といった端数になることが多いです。
そういう時に千円札で支払うと、小銭が山のように出てお財布が重くなってしまいます。したがって、できる限り手持ちの小銭をうまく組み合わせて、お釣りが出ないようにしますよね。
しかし、小銭をいちいち探すのは手間がかかるし、時間もかかります。混んでいる時だと無言のプレッシャーを感じることもあります。
また、現金で支払いをしていると、どんどんお財布の中のお金が減っていくので、定期的にATMでおろして補充する必要が生じます。
ATMが混んでなければいいのですが、お昼や夕方などの時間帯は長蛇の列になっていることも多いです。
日常の支払いをカード払いにすると、財布の中の現金はあまり減らないので、ATMを使う頻度は減少します。いちいちATMに並んでおろす時間と手間が省けます。
楽天銀行ベーシックデビットカードがあれば、これらの意味のない時間と手間を省いて、その時間を好きなことや楽しいことに使って、人生を楽しむことができます!
他の楽天銀行デビットカードとの比較
楽天銀行デビットカードには、楽天銀行ベーシックデビットカードの他、シルバーとゴールド(VISA)、JCBがあります。それらの違いについて表にまとめました。
項目 | 楽天銀行デビットカード | 楽天銀行ベーシックデビットカード | 楽天銀行シルバーデビットカード | 楽天銀行ゴールドデビットカード |
---|---|---|---|---|
国際ブランド | JCB | Visa | Visa | Visa |
独自デザイン | お買いものパンダ | - | - | - |
発行手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
年会費 | 無料 | 無料 | 2,000円(税抜) | 5,000円(税抜) |
ポイント還元率 | 100円で1ポイント(1.0%) | |||
保険・補償・特典等 | 盗難補償 | 盗難補償 | ・ショッピング保険 ・盗難補償 | ・ショッピング保険 ・国内旅行傷害保険 ・海外旅行傷害保険 ・盗難補償 ・Visaゴールドカード特典 ・海外利用サポート 24時間日本語サービス ・海外緊急発行手数料無料 |
nanaco | チャージ可・ポイント対象外 | |||
楽天Edy | チャージ不可 | |||
モバイルSuica | チャージ可・ポイント対象外 |
ポイント還元率はJCB、Visaのいずれも1.0%ですが、お買いものパンダデザインがいい場合は、楽天銀行デビットカード(JCB)が選択肢となります。
充実の付帯特典を希望する場合は、楽天銀行シルバーデビットカード、楽天銀行ゴールドデビットカードが候補となります。
切り替えは可能!手数料が発生する場合あり
楽天銀行デビットカードは自由に種別を切り替えることが可能です。
クレジットカードの楽天カードとは異なり、一度解約して再申し込むする手間が不要なのでユーザーフレンドリーです。
ただし、以下2点に該当する場合は、500円(税抜)の発行手数料がかかります。
- 年会費無料のデビットカードから、他の年会費無料のデビットカードへの切替申込
- 楽天銀行パンダデビットカード(JCB)への切替申込
楽天銀行デビットカード(JCB)や、シルバー/ゴールドデビットカードから、楽天銀行ベーシックデビットカードに切り替える場合は、500円(税抜)の費用が発生します。
カード種別の変更はインターネットで手続きできるので簡便です。
会員サイトにログインして「カード・ATM」画面に進み、「カードを申し込む」の「このカードを申し込む」ボタンを押して希望のカードを選択すればOKです。
デメリット
楽天銀行ベーシックデビットカードのデメリットは、一部のVisa加盟店では利用できない点です。
有料道路料金、反復継続的な支払い、残高が確認できない環境(機内販売)の支払いなどは決済できません。
利用不可の支払い例
- 公共料金、国民年金保険料
- 有料道路
- 航空機や船舶などの機内販売
- インターネットプロバイダー
- 携帯電話・MVNO・格安スマホ・SIM、アプリ型電話サービス
- 生命保険、損害保険
- 駐車場、家賃
- 動画配信、スカパー、WOWOW、ケーブルTV、音楽配信
- 新聞購読料
- 飲料水宅配
- 一部決済代行・決済サービス
ETCカードがない
楽天銀行デビットカードはETCカードを作成できません。年会費無料カードの中には、ETCカードも無料のタイプがあるので、クレジットカードの活用がおすすめです。
楽天市場は楽天カードの方がお得
楽天銀行ベーシックデビットカードは、楽天市場で3倍~17倍となるSPUが対象外。楽天市場でお買い物する機会がある場合は、楽天カードがおすすめです。
国際ブランド |
---|
電子マネー・Pay・NFC決済 |
---|
- ETC
- 家族カード
- 分割払い
- リボ払い
- 海外旅行保険
年会費 | 発行スピード | |
---|---|---|
本会員 | 家族会員 | |
無料 | 無料 | 最短3営業日 |
還元率 | マイル還元率 | ポイント名 |
1.0% | 0.5% (ANA・JAL) | 楽天ポイント |
- SPUにて楽天市場でポイント3倍~16.5倍
- 年会費が無条件で無料
- 投信積立が0.5%~1%還元
- 海外で便利な旅行保険・付帯サービス
- 傷害・疾病治療費用保険が最高200万円
楽天カードを保有してSPUや各種キャンペーンなどを活用していくと、恐ろしい程にザクザクと楽天ポイントが貯まっていきます。
私は楽天関連サービスの活用、キャンペーンによって、毎月大量の楽天ポイントを獲得しています。
付帯保険がない
また、国内旅行傷害保険、海外旅行障害保険、ショッピング保険が付帯してない点がデメリットです。
旅行保険を確保したい場合は、持っているだけで死亡・高度障害以外は補償が上乗せされる自動付帯のカードをサブカードとして保有すればOKです。
海外旅行保険が自動付帯の年会費無料カードは、使わなくてもお得なクレジットカードなので、サブカードとしておすすめです。
ショッピング保険は、年会費無料でスマホも対象のイオンカードがおすすめです。
一部の店舗では他のデビットカードがお得
更にポイント還元率が1.0%であり、相対的により一層の高還元デビットカードがある点です。
セブン銀行のデビットカードは、セブン‐イレブン、そごう・西武、セブンネットショッピングでは1%、それ以外の加盟店も0.5%還元でnanacoポイントが得られます。
イオン銀行のデビットカードは還元率0.5%でイオンでの5%OFFの特典があります。
現金還元を重視しており、ポイント還元ではなくキャッシュバックがいい場合は、ネット銀行だとソニー銀行の「Sony Bank WALLET」が候補となります。
優遇プログラム Club S のステージに応じて、利用額の0.5%~2.0%がキャッシュバックされます。上限は20万円/月です。
メガバンクのデビットカードなら、還元率が低くても、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のデビットカードが候補となります。
住信SBIネット銀行のVisaデビットカードはいつでも0.6%の還元で、会員制度スマートプログラムのランクアップに役立つのがメリットです。
Mastercardデビットカードであるミライノデビットは0.8%還元、ミライノデビット PLATINUMは1.0%還元です。
GMOあおぞらネット銀行は0.6%還元で、1円単位で自動キャッシュバックされる点が魅力的です。
その他、おすすめのデビットカードの比較については、以下で徹底的に解説しています。
まとめ
楽天銀行ベーシックデビットカードは、年会費無料のVisaデビットカードで利用しやすいのが大きな利点です。
利用時はすぐ残高に反映されるので、使い過ぎる心配がありません。16歳以上なら原則として審査無しで誰でも使えます。
ネット通販やアプリ・ゲーム等の課金がはかどりますし、リアル店舗でも現金同様に使えます。一部を除く世界中のVisa加盟店で縦横無尽に決済することが可能です。
しかも利用金額に応じて1%の楽天ポイント還元を享受できます。日常の支払いに活用していくだけでチャリンチャリンと還元されて、便利でお得な一枚です。
ATMで現金を引き出す手間や、小銭を探したり管理する手間がなくなり、ライフハックに直結します。
カード払いしていくと、現金を引き出す機会が少なくなるので、ATM手数料が必要になるケースも少なくなります。
Visaブランドで利用可能店舗が多い点が、楽天銀行デビットカード(JCB)にはないエッジ・優位性です。
クレジットカードにはないデビットカードならではのメリットがあり、お得さと安心さを兼ね揃えたデビットカードです。
ただし、やはりデビットカードは還元率が低めなのがデメリットです。
クレジットカードなら年会費無料カードで還元率が1.5%のクレジットカードがあります。
ポイント還元率に関しては、デビットカードはクレジットカードに負けます。高還元率のクレジットカードを日常の生活で使っていけば、家計が堅牢化します。
年会費が無料で1%~1.5%還元のクレジットカードもゴロゴロあります。
飛行機に乗る機会がある方なら、マイルが貯まるクレジットカード、航空系クレジットカードがお得です。
JALマイルが貯まるクレジットカード、ANAマイルが貯まるクレジットカードの他、ダークホースとしてはマイレージプラスカードもバリューが高いです。
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