楽天銀行というネット銀行があります。振込手数料やATM手数料を無料にすることもでき、上手く使うと家計を大きく助けることが可能です。
キャッシュカードも用意されており、コンビニで入出金が可能です。住宅ローンもあります。
取引で楽天ポイントがザクザクと貯まってお得です。楽天銀行のメリット、デメリット、使い方について、2024年12月の最新の状況を解説します。
目次
楽天銀行とは
楽天銀行はその名の通り楽天傘下の銀行です。昔はイーバンク銀行という名前であり、発足当時のパートナー企業としてSBI新生銀行の他にエイベックスなどもありました。
あのライブドア(当時はエッジ)、GMOインターネット、西日本シティ銀行など多用な企業と提携。2009年2月にイーバンク銀行は楽天の子会社となり、2010年5月に名前が「楽天銀行」となりました。
楽天銀行は口座開設・維持手数料は無料であり、口座保有に一切費用はかかりません。
楽天の銀行だけあって取引で楽天ポイントが貯まったり、グループの証券会社である楽天証券との連携サービスがあります。
ATM・振込手数料を無料にすることもでき、日常的に利用することも可能なスペックのネット銀行です。
口座数、預金残高はいずれも着実に増加しており、高い人気となっています。
幅広い年代の支持を得ているのが特徴であり、20代から60歳以上まで多くの世代が楽天銀行に口座を開設しています。
- 20歳未満:4%
- 20代:13%
- 30代:23%
- 40代:25%
- 50代:21%
- 60歳以上:14%
使えるATMが豊富!手数料無料も可能
楽天銀行はネット銀行ということで、使えるATMはどの程度あるのか、ATM手数料は無料なのかが気になりますね。
多種多様な企業と提携しており、数多くのATMが利用可能です。コンビニ、郵便局、メガバンク、駅など全国で約10万台のATMで利用可能です。
ATM提携企業 | ATMの主な設置先 |
---|---|
セブン銀行 | セブン-イレブン、イトーヨーカドー |
イーネット | ファミリーマート、スリーエフ、ポプラ |
ローソン銀行 | ローソン、ナチュラルローソン |
三菱UFJ銀行 | 三菱UFJ銀行 |
みずほ銀行 | みずほ銀行 |
イオン銀行 | イオン、マックスバリュ、ミニストップ |
ステーションATMPatsat | 阪急電鉄、阪神電車、北大阪急行電鉄、神戸市営地下鉄、南海電鉄の各駅 |
ゆうちょ銀行 | ゆうちょ銀行、ファミリーマート |
ATM手数料は入金は3万円以上だと無料になります。3万円未満の入金と出金は基本的には有料です。
しかし、楽天銀行はATM手数料を無料にできる仕組みがあります。まず個人口座開設後2ヶ月目までは、無条件で最大3回/月は無料となります。
それ以降も「ハッピープログラム」という優遇プログラムを使うと、最大7回/月まで無料となります。
※ ハッピープログラム(無料)の事前のエントリーが必要になります。
※ ハッピープログラムのステージがスーパーVIPの場合。
※ ハッピープログラム詳細はこちら
ハッピープログラムには5種類の会員ステージがあり、ステージごとに特典が変わってきます。
会員ステージは毎月25日終了時点の「お預かり資産残高」、または指定の商品・サービスの「前月1ヶ月分のお取引件数」で決まります。
預かり資産残高、取引件数の2つのうち、高い方のステージの優遇を翌月の1日から受けることができます。
ステージ | 条件 | ATM利用手数料 |
---|---|---|
ベーシック | エントリーのみ | なし |
アドバンスト | 残高10万円以上または 指定の取引5件以上 | 1回無料 |
プレミアム | 残高50万円以上または 指定の取引10件以上 | 2回無料 |
VIP | 残高100万円以上または 指定の取引20件以上 | 5回無料 |
スーパーVIP | 残高300万円以上または 指定の取引30件以上 | 7回無料 |
指定の取引の件数をいちいち数えるのは煩わしいので、残高で条件をクリアするのがわかりやすくて簡便です。
残高10万円以上で月1回、50万円以上で月2回、100万円以上で月5回、300万円以上で月7回まで、ATM手数料が無料になります。
個人口座開設後6ヶ月目までは無条件で5回ですが、前月25日時点の残高が300万円以上だと7回無料となります。
楽天銀行は一定の条件を充足したら、ATM手数料を無料にできるのでメイン口座としても使いやすいです。
振込手数料がお得
楽天銀行は、本支店宛の振込手数料は無料です。他の楽天銀行の口座に振り込む場合は手数料が無料となります。
ヤフオクなどのネットオークションでの振込みでは、楽天銀行が受取口座という方も多いです。その場合には、楽天銀行から振り込むと無料でお得です。
金額の上限もありません。お得でバリューがあります。
楽天銀行から他の銀行への振込手数料は、1回あたり145円(税込)です。手数料に楽天ポイントを使うこともできます。
優遇プログラムのハッピープログラムのステージに応じて、振込手数料は月3回まで無料にできます。
ステージ | 条件 | 他行宛振込手数料 | ATM利用手数料 |
---|---|---|---|
ベーシック | エントリーのみ | なし | なし |
アドバンスト | 残高10万円以上または 指定の取引5件以上 | 1回無料 | 1回無料 |
プレミアム | 残高50万円以上または 指定の取引10件以上 | 2回無料 | 2回無料 |
VIP | 残高100万円以上または 指定の取引20件以上 | 3回無料 | 5回無料 |
スーパーVIP | 残高300万円以上または 指定の取引30件以上 | 3回無料 | 7回無料 |
また、ローン関連商品のお借入れがあり、返済口座を楽天銀行に設定していると、会員ステージが1ステージアップします。
残高10万円以上で月1回、50万円以上で月2回、100万円以上で月3回まで、振込手数料が無料になります。
また、給与・賞与・公的年金を楽天銀行の口座で受け取ると、他行宛振込手数料が月3回無料となります。
しかも、給与・賞与・公的年金の受取口座を楽天銀行に指定することに伴う他行振込手数料月3回無料では、使わなかった無料回数は2回まで翌月に繰り越して、最大5回分まで維持することもできます。
※詳細はこちら
ハッピープログラムの会員ステージに応じた特典回数と「給与/賞与/年金受取で月3回無料」は重複適用されません。多い方の回数のみとなります。
月3回で足りない場合は、他の振込手数料無料の銀行もサブで使いましょう。
楽天銀行は「毎月おまかせ振込予約」という機能もあります。家賃・駐車場代・保険料・習い事の月謝・実家や子供への仕送り・ローン返済など、毎月定額の振込を無料で自動化できます。
所定の振込手数料はかかります。毎月おまかせ振込予約も月3~5回無料の対象です。
振込完了後の組戻は800円(税抜)です。ただし、振込の際の誤入力で振込先口座が存在しない場合、振込は完了しないため組戻手数料は発生しません。
楽天銀行のハッピープログラムの会員ステージ、ATM利用手数料・振込手数料無料回数は、メールで知らせてもらう設定も可能です。
スーパーVIP適用のメールはちょっと嬉しかったです!!
ハッピープログラムの詳細画面では、現在の状況がどうなっているのかが分かりやすく表示されます。
取引で楽天ポイントが貯まる
ハッピープログラムに登録すると、銀行の各種取引のたびに楽天ポイントが貯まります。
1回あたりのポイント数は多くはありませんが、塵も積もれば山となります。日常的な取引でザクザクとポイントが貯まるのは嬉しいですね。
会員ステージが上がる程に、得られるポイントがアップします(ポイントを得られる取引一覧)。
ネット証券への即時入金、他行口座からの振込、口座振替(自動引落)などこちらに手数料がかからない場合でも貯まることがあります。
クレジットカードの等の口座引落しでも貯まるのは嬉しいですね。私も毎月ザクザクと楽天ポイントを獲得しています!
自動引落、振り込み、Pay-easy等を使うことで、楽天ポイントをお得に獲得可能。塵も積もれば山となります!
個人型確定拠出年金(iDeCo)の引落しがあった場合、1~3ポイントの楽天ポイントを獲得できます。
楽天ポイントは、膨大な商品が揃っている楽天市場で1ポイント1円で利用できるので使い勝手が良いポイントです。
楽天ポイントカードを使うと、楽天に加えて、マクドナルド、ミスタードーナツ、大丸・松坂屋、ツルハドラッグ、ダイコクドラッグ、apollostationなどのリアルの店舗でも1ポイント1円相当で利用できます。現金同様の利便性があります。
その他ハッピープログラムの詳細は以下で徹底解説しています。
なお、「現金プレゼントプログラム」にエントリーすると、ハッピープログラムのポイント還元とは別に、他行からの振込入金(1件3,000円以上)で、10円を得られます。
※詳しくは、こちらをご覧ください。
上限は5件で、上限に達すると別途100円得られるので、毎月「10円×5回+100円=150円」をGET可能。ただし、会員ページの「キャンペーン等一覧」から毎月エントリーが必要です。
ポイントではなく航空マイルの方がいいという方もいらっしゃるでしょう。ANAマイルとJALマイルが貯まる銀行口座については、以下で徹底的に解説しています。
定期預金のキャンペーンがメガバンクより高金利
楽天銀行は定期的に定期預金キャンペーンを開催しています。ネット銀行だけあって楽天銀行の定期預金キャンペーンは、おすすめポイントがたくさんあります。
これから楽天銀行に口座開設する方は、定期預金キャンペーンを活用するとお得です。定期預金は1000万円までなら預金保険保護の対象でノーリスクなのがメリットです。
空前の低金利ではありますけれども、不労所得が得られるのは嬉しいですね!
楽天銀行はこのようなお得な定期預金のキャンペーンが定期的に開催されています。
楽天銀行以外にも、普通預金が高金利の銀行があります。詳細は以下で徹底解説しています。
1%(※)という驚異的な還元率のデビットカード
楽天銀行に口座を保有していると、楽天銀行デビットカードが年会費無料で使えます。
楽天銀行のキャッシュカードの機能と、クレジットカードの国際ブランドの加盟店でお買い物できる機能があるカードです。
お店やネット通販でのお買い物・サービス利用の決済に使うと、楽天銀行の口座から即時に引き落とされます。
楽天銀行デビットカードには、JCB・VISA・Mastercardの3種類があります。このうちJCBがダントツでお得です。
なんとクレジットカード並みの1%※という高還元率です。お買い物100円ごとに楽天ポイント1ポイントが得られます。
※詳細はこちら
楽天銀行デビットカード(JCB)はデビットカードとしては、一般加盟店で圧倒的なの基本還元率です。異例なほどに高還元で圧巻のお得さがあります。
もちろん普通のキャッシュカードもあります。かつてキャッシュカードの発行手数料が1,050円もかかった時代がありましたが、2012年9月24日からは新規発行手数料が無料となりました。
クレジットカードの機能とキャッシュカードの機能が一体化した楽天銀行カードも有ります。
楽天証券との連携で普通預金の金利が日本最高峰に
楽天銀行と楽天証券は、口座を連携させることでお得になる仕組みがあります。「マネーブリッジ」というサービスです。
楽天銀行の普通預金金利は年0.02%です。これは普通の銀行と同じですが、楽天証券とマネーブリッジで連携させると、普通預金の金利を5倍の年0.10%まで引き上げることができます。
マネーブリッジに申し込むだけで、楽天銀行の普通預金金利が優遇金利になります。
マネーブリッジは無料ですので、ノーリスクで普通預金の金利を増やすことができるのでお得です。これは申し込まない手はありませんね^^
楽天銀行の普通預金金利は年0.02%です。これが5倍の年0.10%となります(預入金額300万円以下の部分)。
メガバンクの普通預金の金利は年0.02%が基本となっています。楽天銀行のマネーブリッジと比較すると大きな違いが生じます。
0.10%という普通預金の金利は、イオン銀行の普通預金(イオンカードセレクト保有者限定)と並んで日本で第1位の高金利です。
イオン銀行の普通預金はクレジットカードのイオンカードセレクトの保有が必要です。イオンカードセレクトはイオンで月2回5%OFF、WAONへのオートチャージでポイント付与などのメリットがあります。
イオン銀行Myステージでの優遇もあり、銀行がお得になるクレジットカードの筆頭に挙げられるハイ・クオリティー・カードです。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「スーパーでお得なカード」としてイオンカードセレクトを挙げられていました。
イオンカードはショッピング保険でスマホが対象なのも大きなメリット。他社カードのショッピング保険はスマートフォンが対象外のことが多いです。
しかも期間は180日間とたっぷりで、年間50万円(税込)まで補償されます。年会費無料のクレジットカードとしては秀逸なクオリティです。
クレジットカードのレジェンド・菊地崇仁さんは、保険が充実しているカードとしてイオンカードセレクトを挙げていらっしゃいました。
ただし、イオン銀行には証券会社との連携がありません。イオングループのお店が近くにない場合はメリットが大きくありません。また、諸々のサービスの種類は楽天銀行の方が充実しています。
一般的な証券会社は出金が翌営業日になることがあります。楽天証券と楽天銀行を連携させると、証券→銀行と資金移動して、即座にATMでお金を下ろしたり他の口座に振り込むことが可能です。
資金移動が非常にはかどります。特にIPO・PO投資などを行っている方で、資金移動が頻繁な場合は絶大なメリットがあります。
その他マネーブリッジのメリット・デメリットについては以下で徹底解説しています。
楽天証券と口座を連携させない場合でも、楽天銀行は投資信託、FX、外貨預金など豊富な投資商品を取り扱っており、リスク性資産への投資も可能です。投資信託はノーロードの投信もあります。
ユニークなところでは楽天証券では、楽天ポイントを使って投資信託を買うことが可能です。
楽天銀行の取引で貯めたポイントを使って、楽天証券で投信を購入することもできます。
また、楽天証券に口座がなくても投資が可能な「ポイント運用 by 楽天PointClub」もあります。
2018年10月27日から楽天カードのクレジット決済で投信積立が可能になり、最大1%の楽天ポイントを貯めることも可能になりました。
楽天ポイントが貯まる楽天カードは資産運用できるクレジットカードの筆頭です。投資ができるカードは類稀であり、一歩先に進んだ画期的なスペックを備えています。
楽天SPUが+0.3倍!お買い物もお得
楽天カードの利用代金の引落しが楽天銀行だと、楽天SPUでお得なベネフィットを享受でき、ネット通販でのお買い物もお得になります!
楽天カードで支払った楽天市場でのお買い物分が+0.3倍となります。
あくまで楽天カードで支払った分のみであり、楽天カードの引落しがあったら楽天市場でのあらゆるお買い物が+0.3倍となるわけではありません。
引落日当日に引き落とされた楽天市場のお買物分のみが対象なので、支払いが翌月になった場合はその分の+0.3倍は翌月以降に反映されます。
また、副次的なメリットとしては、ハッピープログラムで口座振替によるポイントも得られます。楽天カードの支払口座の変更の手続きを行うと、すぐに変更受付は完了します。
獲得予定ポイントの反映は請求金額が楽天カードで仮確定した後に実施されます。楽天カードを楽天市場で利用した月の翌月15日頃となります。
楽天カードの引落し口座に楽天銀行を設定すると、残高不足の場合は事前にメールで知らせる機能があります。
また、引落が1日4回あるので、残高不足に気がついてすぐ入金すると延滞になりにくいというメリットがあります。
楽天銀行は楽天カードでのお買い物もお得になってパワフルです。多種多様な種類がある楽天カードの一覧は下表のとおりです。
カード名 | 年会費(税抜) | おすすめの方 |
---|---|---|
楽天カード | 無料 | 年会費無料でクレジットカードを使いたい。女性向けオプション・AMC機能は不要な方におすすめ |
楽天PINKカード | 無料 | 女性向けオプションを付帯したい方におすすめ |
楽天ANAマイレージクラブカード | 年1回利用で無料 | カードショッピングでANAマイルを貯めたい。AMC機能一体型クレジットカードがほしい方におすすめ |
楽天ゴールドカード | 2,000円 (家族500円) | 楽天市場でポイントアップの特典、国内主要空港のラウンジを使いたい方におすすめ |
楽天プレミアムカード | 10,000円(家族500円) | 選べる3つのコース、プライオリティ・パスに魅力を感じる方におすすめ |
楽天ブラックカード | 30,000円 (家族無料) | プライオリティ・パスが同伴者2名まで無料、楽天関連サービスのポイントアップ、プラチナ特典がほしい方におすすめ |
楽天銀行カード | 無料 | 楽天銀行のキャッシュカードとの一体型がいい方におすすめ |
楽天カード アカデミー | 無料 | 学生で利用限度額が低くてもいい方におすすめ |
楽天ビジネスカード | 2,000円 | 1%の楽天ポイントが貯まる法人カード・ビジネスカード・個人事業主向けカードがほしい方におすすめ |
楽天ETCカード | 無料~500円 | 1%の楽天ポイントが貯まるETCがほしい方におすすめ |
楽天銀行デビットカード(JCB) | 無料 | クレジットカードは保有したくない方におすすめ お買いものパンダデザインのデビットカード |
楽天銀行ベーシックデビットカード | 無料 | 還元率が1%のVisaデビットカード希望の方におすすめ |
楽天銀行シルバーデビットカード(VISA) | 2,000円 | 還元率が1%で年会費がかかっても、ショッピング保険が付帯してVisaブランドのデビットカードがいい方におすすめ |
楽天銀行ゴールドデビットカード(VISA) | 5,000円 | 国内外の旅行傷害保険やVisaゴールドカード特典が使えるデビットカードがほしい方におすすめ |
楽天銀行プリペイドカード | 無料 | クレジットカードもデビットカードもイヤな方におすすめ |
どの楽天カードもお得なベネフィットが豊富なハイ・クオリティー・カードです。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「メインカード」として楽天カード、ゴールドカードとして楽天ゴールドカード、空港ラウンジがお得なカードとして楽天プレミアムカードを挙げられていました。
また、クレカの専門家・菊地崇仁さんも、おすすめの年会費無料カードとして楽天カード、ゴールドカードとして楽天プレミアムカードを挙げていらっしゃいました。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマも、楽天カードを高く評価しています。
楽天カードは定期的に入会キャンペーンを行っています。以下のバナーからご加入いただくと、数千ポイントがもらえるキャンペーンが適用されます。
自動入出金(スイープ)機能でより一層便利に
2017年2月18日からは自動入出金(スイープ)機能も登場して、楽天銀行・楽天証券間の資金移動がより一層スムーズで便利になりました。
楽天証券での買い注文時に、楽天銀行の預金残高から不足資金を「自動入金(スイープ)」することが可能となります。
また、証券口座にある資金を、毎営業日夜間に楽天銀行へ「自動出金(スイープ)」されるので、資金を手動で移す手間なく、優遇金利が適用されるようになります。
もちろん、自動入出金(スイープ)の設定・利用は無料で手数料は一切かかりません。
従来の取引では買い注文の前に、銀行口座から証券口座へ資金を入金する必要がありました。
証券口座にある資金の引き出しのためには、証券口座から銀行口座へ資金を出金し、銀行のATMから引き出すという、資金移動のステップが非常に多く不便でした。
新しい自動入出金(スイープ)なら、一度設定するだけで、入出金をすべて自動化させることができます。既にマネーブリッジを利用している場合は、「自動入出金(スイープ)」をオンに設定するだけでOKです。
2017年2月18日から、新規にマネーブリッジに申し込む場合は、自動入出金(スイープ)設定がオンになった状態ですぐに利用できます。
自動入金(スイープ)の対象商品は、以下の通りとなります。
対象 | 対象取引 |
---|---|
国内株式 | 買い注文、訂正注文 (立会外分売、公募増資/IPO、即日徴収規制銘柄等を除く) |
信用取引 | 新規注文、訂正注文、現引注文 |
投資信託 | 買い注文、積立設定 |
国内債券 | 買い注文(円貨決済) |
外国債券 | 買い注文(円貨決済) |
マネーブリッジの自動入出金(スイープ)の設定は簡単です。
楽天証券にログイン後、「設定・変更」→「ポイント・楽天銀行連携・友達紹介」と進み、楽天銀行連携サービス「マネーブリッジ(口座連携サービス)」の欄で手続きできます。
2018年5月1日からは、楽天銀行口座から楽天証券口座への自動入金時に楽天銀行口座に残す金額を予め設定できるよいうになりました。
楽天銀行口座で、クレジットカード料金や公共料金、iDeCo等の自動引落を行っている方も、全額が楽天証券にいくことで引落しエラーになる心配がなくなり、安心して楽天証券での取引を利用できるようになります。
また、楽天銀行と楽天証券の双方からそれぞれの口座に残す金額の設定や変更が可能となり、自動入出金(スイープ)の利便性が向上しました。
楽天証券のつみたてNISAの利用で楽天銀行がよりお得に
楽天証券はつみたてNISAのサービスを提供しています。楽天ポイントを獲得できる点、楽天銀行のハッピープログラムのステージアップに役立つ点が魅力的です。
- 楽天銀行即時入金サービス:月3件まで取引件数にカウント
- 楽天証券へのらくらく入金・自動入金(スイープ):入金のあった日ごと月間3件
以前に楽天証券にインタビューに行き、サービス内容について取材したことがあります。数多くのエッジ・優位性があるネット証券だと感じました。
特にお得なポイント還元、楽天カードでの投信購入での1%還元は、楽天経済圏の真骨頂を発揮しています。
楽天証券のiDeCo、楽天証券のつみたてNISAもエッジ・優位性があります。
リーズナブルな手数料と秀逸な商品ラインナップに加えて、管理画面のインターフェイスの工夫、シングル・サインオンの仕組みが独自のメリットです。
口座開設・維持は無料であるにもかかわらず、100万の資産運用でも大活躍します。
一歩先に進んだ画期的な仕組みが満載のネット証券であり、証券会社の基準を変えて一新する程のインパクトを放っています。
楽天証券での投資はボーナスの使い道としても有力な選択肢です。お得な口座開設キャンペーンも開催しています。
海外送金の手数料もリーズナブル
楽天銀行では海外送金も可能です。海外送金手数料がリーズナブルです。送金手数料は送金金額に関わらず750円です。
SBIレミットやPayPalなどは小口送金では安価ですが、送金額がまとまった金額になると手数料が高くなります。楽天銀行は一律750円という点が大きなメリットです。
また、円貨送金手数料(リフティングチャージ)の上乗せは3,000円だけであり、750円と合わせて3,750円です。一般的な銀行と比べるとリーズナブルです。
海外中継銀行手数料を送金人負担とした場合の手数料は1,000円であり、これも一般的な海外送金で発生する中継銀行手数料よりも安価です。
手続きはインターネット上でほぼ24時間可能であり、初回送金時に受取人の情報を登録しておけば、2回目からは簡単な手続で送金できます。
取扱通貨は68通貨、送金受取可能国は200カ国以上と多種多様です。
留意点としては、送金限度額がある点です。1回100万円・1ヶ月200万円・年間(1月~12月)500万円までという制限があります。ただ、他のサービスでも類似の規制がある場合が多いです。
また、マイナーな通貨の為替コストが割高な点もデメリットです。マイナーな国に送金する場合は、まずは米ドルで送金して、現地での銀行で米ドルから現地通貨に両替した方がお得です。
公式サイト楽天銀行の海外送金の詳細
他に安価に海外送金する手法としては、YJFX!で現引きして得た外貨をSMBC信託銀行のPRESTIA(旧シティバンク)に出金して、そこから海外送金する方法が有名でした。
楽天銀行では、海外の金融機関からの送金や、国内の金融機関からの外貨建て送金を受け取ることもできるようになりました(詳細)。
手数料は2,450円です。中継銀行等で別途手数料が発生する場合があります。
住宅ローンなどの各種ローンも
楽天銀行は多種多様なローンを提供しています。最もメジャーなのは住宅ローンですね。
変動金利・固定金利・フラット35が揃っています。特にメリットが大きいのは、。業界最低金利となっているフラット35です。保証料、繰上返済手数料はもちろん無料です。
団信は任意加入、融資事務手数料は借入額の1%(税抜)です。事務手数料は2%というネット銀行もある中で、楽天銀行は1%と低コストである点に優位性があります。
変動金利に関しては、8大疾病保障なしですとイオン銀行の住宅ローンが空前の低金利です。完済までイオングループでのお買い物が毎日5%OFFとなるメリットもあります。
イオンでお買い物する機会がない方は、ソニー銀行、auじぶん銀行の住宅ローンも候補です。イオン銀行よりも僅かに低い水準です。
8疾病保障付きですと、住信SBIネット銀行が保障なしの楽天銀行よりも低金利です。2017年6月1日からは、8疾病以外の病気・ケガも保障対象となった「全疾病保障」へとパワーアップしました。
変動金利の住宅ローンは楽天銀行よりも、イオン銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行あたりがおすすめです。
住宅ローン以外では、カードローン、不動産担保ローン、教育ローン、目的ローン(ブライダル・トラベルなど)などが用意されています。
できる限り金利は支払わないほうが望ましいですけれども、信用情報機関に借り入れの情報が登録されるのを許容できるなら、株主優待クロス取引のファイナンスに活用するという方策は検討の余地があります。
また、ナンバーズ(宝くじ)・BIG・公営競技(競馬・ボートレース・競輪・オートレース)もオンラインで購入できます。
これらは期待値が大きくマイナスですので、程々にした方がいいでしょう。ただ、便利に楽しめます。BIGは期間固定Vポイントを使ってYahoo!のサイトで買うのが便利です。
少額の期間限定ポイントは消化が面倒ですが、BIGだと少額をお手軽に消化できます。
フィンテック的な振込サービスがあり
楽天銀行には通常の銀行振り込みとは別に、「メルマネ(かんたん振込)」、「Facebookで送金」という振込方法があります。
「メルマネ(かんたん振込)」は、振込先の金融機関・支店番号・口座番号が分からなくても、メールアドレスと名前さえ入力すれば、銀行振込でお金を送金できるサービスです。
「Facebookで送金」とは、楽天銀行アプリとFacebookを連携するだけで、Facebookの友達に送金できるサービスです。
最近話題のフィンテックのようなイメージが浮上するサービスです。振り込み手数料が安く、SNS・ネット時代の現代において便利な仕組みとなっています。
これらの目新しい振込方法の詳細は以下にまとめました。
カードローン
楽天銀行にはカードローンもあります。金利は年1.9%~年14.5%とリーズナブルです。
利用限度額は最大800万円と高く、限度額300万円まで収入証明書の提出が原則不要です。正社員だけではなく、パート・アルバイトでも契約できます。
年会費・入会金は0円であり、おまとめとしても利用できます。コンビニATMでも利用可能です。
セブン-イレブン、ローソン、イーネット(ファミリーマート等)、ミニストップのATMが利用できるので利便性が高いです。
現在は入会でもれなく楽天ポイント1,000ポイントがプレゼントされるキャンペーンが行われています。
個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金引落を開始
楽天銀行は2017年10月2日から個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金引落金融機関に指定できるようになりました。
国民年金基金連合会と口座振替契約の締結で実現しました。楽天銀行でのiDeCoの掛金引落は、最短で2017年11月からとなります。
楽天銀行はネット銀行としては口座振替の対応に積極的で、公共料金、クレジットカード、通信、保険等の様々な口座振替に対応してきました。
楽天銀行は「ハッピープログラム」にエントリーしていると、iDeCoの掛金引落ごとに最大3ポイントの楽天ポイントを得ることができます。
さらに、iDeCoを取り扱う楽天証券の口座と、楽天銀行の口座は銀行・証券連携サービスの「マネーブリッジ」があります。
楽天銀行と楽天証券の口座間の自動入出金(スイープ)機能でよりスムーズな取引が可能となり、楽天銀行の普通預金には通常の5倍の優遇金利が適用されます。
楽天グループならではのポイント付与、銀行・証券連携、イオン銀行と並んで日本一の普通預金金利が、他の金融機関にはないエッジ・優位性です。
絶大な節税メリットがあり、老後の資産形成手段として有力なiDeCoの掛金引落が、2017年から新たに加わってより一層便利になりました。
投資が非課税となるNISA、ジュニアNISA、積立NISAはあくまで出た利益が無税になるのであり、不確実性は存在します。
しかし、確定拠出年金は確実に所得税・住民税が減税されます。リスク・ゼロには大きなメリットがあります。
定期預金などの低リスク資産での運用も可能なので、控除できる所得がある場合は大きな利点があります。詳細は以下で徹底解説しています。
個人型確定拠出年金、NISA、つみたてNISAの違いについては、以下で比較しています。いずれも100万円の資産運用でも活用できる制度です。
個人型のiDeCoは多数の金融機関から選ぶ必要があります。おすすめの銀行・証券会社については、以下にまとめています。
デメリット
楽天銀行のデメリットは、一定の残高がないとATMの出金手数料の回数が少ないことです。
残高100万円以上でようやく5回無料となります。50万円以上100万円未満でもたった2回だけです。
また、振込手数料も給与・賞与・年金の受取や一定の残高がないと無料にできません。残高100万円以上ないとメインバンクとしては使いづらいです。
それでも楽天銀行間の振込手数料が無料であること、口座があると還元率1%の楽天銀行デビットカードが持てるのは大きなメリットです。
その他、インターネットでは楽天銀行の口座が突如として凍結されて、出金まで時間がかかったという事例が出ています。
口座が凍結される主な場合
- 銀行が法令上取引できない反社会的勢力の構成員と同姓同名、生年月日も同一
- 反社会的勢力の銀行口座との間に振込履歴があり
- 個人用口座を事業用口座として活用
- 頻繁に不特定多数との入出金(テロ資金・犯罪収益の移転の可能性ありと判断された場合)
楽天グループ全般に該当することですが、トラブル時の対応は芳しくない傾向があります。
もし本当に潔白であるにもかかわらず、口座を凍結されてなかなか出金されないようでしたら、法テラスや銀行実務に詳しい弁護士の活用で、簡易裁判所で返還請求するなどを検討しましょう。
全国銀行協会相談室・あっせん委員会、金融庁への相談も可能ですが、迅速な対応は行われないという評判・口コミもあります。
まずは全銀協や金融庁に相談し、埒が明かないようなら法テラスや弁護士の活用というのも選択肢です。
セキュリティ
ネット銀行はセキュリティが問題ないのかが心配ですよね。インターネットの会員サイトは誰もがアクセス可能です。
ハッカーが不正アクセスして損失が出るという事態は絶対に避けたいですね。
この点、楽天銀行には多種多様なセキュリティ機能があります。ガチガチに設定したら本人以外の不正アクセスに対する守備力が著しく向上し、難攻不落なディフェンスを構築できます。
認証強化設定として、合言葉認証、ワンタイム認証、IP制限サービス、モバイルアクセス制限、ログイン制限、セキュリティカード認証があります。
合言葉認証
事前に設定した問いと答えのセットを予め登録することで、それを補助的な認証に使って本人確認する制度です。リスクベース追加認証(合言葉による認証)とも呼ばれます。
普段と違う環境からのログインの際には、質問が表示されて答えを入れないとログインできません。IDとパスワードが漏れた場合でも不正ログインを防ぐことができます。
ワンタイム認証
銀行振り込みなどの重要な取引を行なう場合は、ランダムに生成する1回限りの使い捨てパスワード(ワンタイムキー)を利用して認証するシステムです。
ワンタイム認証用メールアドレスに、使い捨てのパスワード(ワンタイムキー)が送信されます。
PCが完全に乗っ取られた場合などで、メールにも不正ログインされた場合には防ぐことはできません。
IP制限サービス
普段利用するIPアドレスやドメインネームを事前に登録することで、登録済みのIPアドレスからのアクセスのみ取引を可能にし、それ以外のIPアドレスの場合は取引不可にするサービスです。
対象サービスは暗証番号が必要な取引です。自宅や勤務先など普段利用するプロバイダ(ドメインネーム/IPアドレス)など最大5個のIPアドレスが登録可能です。
IPアドレスはサービス登録時に利用中のシステムで自動取得し判別するため、自分で調べて入力する必要はないので便利です。
登録IP以外から取引を行いたい場合は、ワンタイム認証で一時的に解除することができます。
モバイルアクセス制限
携帯電話やスマートフォンからのログインや取引を制限します。
モバイル端末登録をした携帯電話のみ、モバイルバンキングにログイン可能な状態にして、それ以外の端末からは不可にする設定もできます。
ログイン制限
パソコンからのログインについて、認証項目を追加して強化します。
取引画面へのログインをするたびに、通常のログインにワンタイム認証を必須にする設定です。
万一ユーザIDやログインパスワードが盗取された場合でも、ログイン制限を利用することでパソコンからの取引画面への認証が二重になるため、不正ログインの防止に役立ちます。
ワンタイムキーの送信先アドレスに、携帯電話・スマートフォンのメールアドレスを利用することで、よりセキュリティが強化できます。
セキュリティボード
IDやパスワードをその通り入力するのではなく、英数字を別の英数字に1対1で対応させた表に従い、対応後の英数字を入力するものです。
ログインパスワードや暗証番号をキーボードを利用せず、画面上のボタンを使って入力をすることができる機能です。
英数字を別の英数字に1対1で対応させた表は、ログインごとに毎回変わりますので、キーボード入力値からIDやパスワードを盗むキーロガーなどのスパイウェア対策に有効です。
ATM出金制限
「ATM出金停止設定」という機能があります。ATMでの預金の引出を停止して、引き出したい時はモバイルサイトから出金停止を一時的に解除する流れです。
この設定をすると、キャッシュカードを紛失・盗難して暗証番号が漏れたとしても、モバイルサイトのログインID・パスワード・ワンタイムパスワードが漏れない限りは、ATMで預金を引き出されることはできなくなります。
出金できるATMを制限することもできます。提携先ATMごとの預金引出の停止・再開を設定できます。ゆうちょ銀行では預金を引き出せる都道府県を5つまで指定することも可能です。
ATMから預金を引き出せる時間帯を、1時間単位で設定することも可能です。2つの時間帯まで設定可能です。
継続的なセキュリティ強化の取り組み
楽天銀行(法人口座)は2017年9月19日(火)から、以下の取引で追加認証が必要になりました。
- 一括振込
- WEB-FB:総合振込
- WEB-FB:マスペイメント
- WEB-FB:メルマネ・マスペイメント
- 給与・賞与振込
- 自動引落
利用環境に応じて、ワンタイムキー、アプリ認証キーの入力による認証が必要になります。
楽天銀行は継続的にセキュリティ強化の取組みを行っており、安心感・安定感があります。
入金めんどくさい問題へに対応
楽天銀行への入金は、ATMから現金で入金、他行宛振込手数料無料の銀行からの振込、給与の受取などの方法があります。
おすすめは振込手数料を簡単に無料にできる住信SBIネット銀行からの振込です。
楽天銀行の口コミまとめ
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セキュリティの強化施策が充実しており、フルに設定すると不正利用に対して頑健な体制を構築できます。
楽天銀行に口座を持つと還元率1%という驚異的な高還元の楽天銀行デビットカード(JCB)を保有できるのも大きなメリットです。海外送金やフラット35もリーズナブルでお得です。
楽天銀行は上手く活用すると、お得なネット銀行です。私も口座を保有しており、フル活用しています。
楽天銀行以外のおすすめのネット銀行については、以下で徹底的に比較しています。