インヴァスト証券とジャックスが提携して、「インヴァストカード」というクレジットカードを発行しています。
カード利用時に貯まるポイントで、店頭CFDであるトライオートETFのスキームで、世界の指数に連動する成果を目指す投資が行われるのが特徴です。
「ポイント積立投資専用クレジットカード」と銘打たれています。斬新な面白い仕組みとなっています(※マネーハッチは終了)。
他方、投資対象はETFそのものではなく店頭CFDである点、金利・スプレッドが発生する点などに留意が必要です。
また、投資先が店頭CFDで投資家保護基金の補償がないのがデメリットです。インヴァスト証券が破綻した場合は信用リスクがあります。
そうした観点では、1000万円まで投資家保護基金による補償がある楽天カード、松井証券のクレジットカードの方がおすすめです。
ポイントで自動投資が可能なPayPayカードもエッジが効いています。
インヴァストカードのメリット、デメリット、使い方、投資対象であるトライオートETFの仕組みについてまとめます(2020年11月請求分から改悪)。
目次
インヴァストカードとは
インヴァストカードをプロデュースしているインヴァスト証券は東証JASDAQスタンダード上場企業(8709)であり、金融先物取引業協会、日本証券業協会、日本投資顧問業協会に加入しています。
ジャックスは大手クレジットカード発行会社であり、Delight JACCS CARD、リーダーズカード(旧・漢方スタイルクラブカード、エクストリームカード)等の高還元クレジットカードが人気を博しています。
年会費・ポイント還元率・国際ブランド
インヴァストカードの年会費は初年度無料です。2年目以降も年1回のカードショッピング利用で年会費が無料になります。
年会費は実質無料と評価できます。年間で1回も利用がない場合は、1,250円(税抜)の年会費が発生します。
家族カードもあり、本人会員・家族会員のどちらかで年1回使ったら、両方の年会費が無料となります。
還元率は1%であり、元手となる投資資金はゼロで資産運用を始められる積立専用クレジットカードです。
国際ブランドはVISAのみです。世界中の幅広い店舗で利用できます。圧巻の決済力を誇っており、支払いがスムーズになります。これ1枚で世界中を飛び回れます。
JCB・アメックス・ダイナースクラブは海外での利用時は使えない加盟店も多く、結局サブカードとしてVisaかMastercardを持たざるを得ません。
事実、クレジットカードの売上高の世界シェアは、Visaが約39%で圧倒的なNo.1となっています(NILSON REPORT 2023年5月)。
- Visa:38.73%
- Mastercard:28.97%
- UnionPay(銀聯):23.45%
- Amex:4.61%
- JCB:2.53%
- DinersClub/DISCOVER:1.72%
カード利用の0.5%がトライオートETFに投資
カード利用で0.5%のポイントが貯まり、毎月現金化されてトライオートETF口座に入金されて、投資できる仕組みとなっています。
0.1口からの投資が可能であり、自動的な積立投資が可能で
トライオートETFは店頭CFDであり、売買手数料、為替手数料がありません。コストはスプレッド、金利相当額(約0.9%+Libor)などです。
インヴァストカードでの投資は、指数の額そのものに原則として投資成果が連動して、為替リスクはありません。
投資対象はETF(上場投資信託)そのものではない点に留意が必要です。CFDとETFは商品特性が異なっており、それぞれにメリット・デメリットがあります。詳細は後述します。
インヴァストカードでは、いくつかの投資スタイルの中から選ぶだけで、期待するリターンやリスク許容度に応じたインデックスに対して投資を行えます。
投資を学び資産運用するツールも用意されて、積立て資産管理、投資スタイルの変更、ETFの売却、出金まで簡単に行えるようになります。
投資成果のランキング制度、クレカポイント以外の積立て方法も追加されて任意で積立を増やすことも可能になる予定となっています。
保有ポジションの×(クローズ)を押すと、全決済して日本円のキャッシュにすることが可能です。
その後に出金手続きを行えば、指定の銀行口座に振り込まれるので、簡単に現金化できます。
ETCカード
インヴァストカードは、ETCカードの年会費は無料です。ETCカードは年会費有料のクレカが多い中で、年会費が無料なのはナイスです。
ETCの支払でも1%のポイントを獲得できます。もちろん、ETCカードの各種割引サービスを利用できます。深夜割引、平日朝夕割引、休日割引などでお得にドライブできます。
ETCマイレージサービスも適用されます。お得で便利にETCをフル活用することができます。
端数の切り捨てが少ない良心的なポイント制度
インヴァストカードはカード利用100円(税込)ごとに1ポイントを得られます。
ETCカード、ふるさと納税、病院・歯科医院、引っ越し、宅配便などでもポイントが得られます。
携帯電話、固定電話、電気、ガス、水道、NHK受信料、放送、新聞、プロバイダー、国民年金保険料、自動車税、固定資産税、保険料などの支払いも対象です。
税抜ではなく、税込なのが地味なメリットです。税抜980円(税込1,078円)といった場合は端数が無駄になりにくく効率的にポイントが貯められます。
しかも、毎月1ヶ月分の利用額を合算した月間利用金額に対して、100円につき1ポイントを得られます。利用1回ごとに端数が切り捨てられる訳ではありません。
かなり細かくポイントが貯まり、極限まで無駄にならずに効率的に貯められます。1回の利用ごとに端数が切り捨てられるクレジットカードも数多くあります。
年会費が22,000円(税抜)のダイナースクラブカードも改悪されて1回毎となった中でパワフルです。
例えば1ヶ月合計で73,750円(税抜)使った月があると、738ポイントが付与されます。この例では切り捨てられるのはわずかに10円です。
利用1回ごとにポイントが付与される仕組みのクレジットカードだと、毎回100円未満の端数に対してポイントが貯まりません。
長い目で見るとインヴァストカードのポイントの貯まり方はかなり優良です。
カードフェイス
インヴァストカードのカードデザイン券面だけではなく素材自体の色がブラックで、カード裏面も黒一色でオシャレです。
カードの側面もブラックです。一般のカードは側面がホワイトで、カードの縁が黒いのは一部のプラチナカード、ブラックカードのみなのでゴージャスです。
JACCSモールでポイントアップ
インヴァストカードはリアル店舗では還元率1%ですが、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピング・LOHACOなどのネット通販は更に高還元になる仕組みがあります。
会員サイト(ジャックス インターコムクラブ)からJACCSモールに行き、そこからネット通販サイトに行って買い物すると、カード利用の1%以外に0.5%~12%分のJデポが貯まります。
多種多様なネットショップでJデポの特別付与があるので、よく利用するネットショップが高還元だとかなり便利です。代表的な店舗は以下のとおりです。
ジャンル | 名前 | ポイントアップ |
---|---|---|
総合通販 | 楽天市場 | 0.50% |
Yahoo!ショッピング | 0.50% | |
ドラッグストア | マツモトキヨシ | 2.00% |
家電 | ヤマダ電機 WEB.COM | 0.50% |
Apple公式サイト | 0.50% | |
旅行 | じゃらんnet | 1.00% |
楽天トラベル | 0.50% | |
エクスペディア(海外・国内ホテル) | 2.50% | |
Booking.com | 3.50% |
ふるさと納税サイトでは、ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税、ふるなび、さとふる、ふるさとプレミアム、au PAY ふるさと納税、ふるさと本舗などが揃っています。
楽天市場では楽天ポイント、LOHACOとYahoo!ショッピングではPayPayポイント、じゃらんではPontaポイント(リクルートポイント)が貯まり、ポイント三重取りとなります。
こうした仕組みを活用するとポイントがザクザクと貯まります。サッカーで例えると、ツートップよりスリートップの方が攻撃力は増しますね。
その他、JACCSモールでポイントが貯まる店舗の一覧は以下で解説しています。

ジャックスモールの特別ボーナスポイントが付与されるのは、2〜5ヶ月後となっています。カード利用分の1%のポイントとは付与のタイミングが変わってきます。
投資先は店頭CFDのトライオートETF
インヴァストカードで貯めたポイントは、トライオートETFに投資することが可能です。
世界株ETF自動売買は全世界の約80%をカバーする株式を原資産としており、リスク・リターンのバランスが取れています。
組み入れ上位10銘柄はアップル、マイクロソフト、Amazon、Facebookなど世界的に有名な企業が入っています。
国別の構成比率はアメリカがおよそ半分で、残り半分が世界中に分散投資されています(最新情報)。
積立原資の登録(インヴァストカードの登録など)が終わると「S&P500ETF自動売買」と「日経225ETF自動売買」の投資スタイルを選べるようになります。
リスクが高い投資スタイル(リターン重視)を選ぶと、リスクが世界株ETFより高いS&P500、日経225での運用が可能となり、バランス型は世界株指数やコモディティ指数などが中心になっています。
リスクが低い投資スタイルを選定すると、債券指数を中心とした運用になります。初期設定では高利回り社債ETFが選べます。
初期で選べるETFは以下のとおりで、一定の条件をクリアして経験を積むとロックが解除されて、多様なETFを選べるようになります。
投資スタイル | 投資先 |
---|---|
バランス重視 | 世界株ETF自動売買 |
世界株ETF自動売買1.5倍 | |
リターン重視 | 日経225ETF自動売買 |
S&P500ETF自動売買 | |
日経225ETF自動売買1.2倍 | |
S&P500ETF自動売買1.2倍 | |
リスク重視 | 高利回り社債ETF自動売買2倍 |
高利回り社債ETF自動売買 |
ここらへんの仕組みはセゾンカードの永久不滅ポイントを投信で運用する仕組みに似ています。

資産運用できるクレジットカードの筆頭です。投資ができるカードは類稀であり、一歩先に進んだ画期的なスペックを備えています。
トライオートETFの投資対象としては26個のETFが揃っています。注意点としては、CFDなのでETFそのものを買い付けるのではなく、成果が連動するのがETFに準じるという点です。
ジャンル | 銘柄名 | ティッカー | 取引所 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
日本株 | 日経225連動型上場投資信託(日経225ETF) | 1321 | 東証 | 日経225連動ETFで純資産最大規模のETFです。東証1部に上場する225銘柄で構成される日経平均株価指数に連動しており東証に上場しているため。通貨は日本円表記、日本時間で取引することができます。 |
TOPIX連動型上場投資信託 | 1306 | 東証 | 東証株価指数(TOPIX)とは、東証第一部上場株式銘柄を対象として、同取引所が1秒ごとに、算出・公表している株価指数です。日経平均株価と共に日本株のベンチマークとして普及しています。 | |
世界株 | iシェアーズ MSCI ACWI ETF(MSCIワールド) | ACWI | NASDAQ | 米国アップルを筆頭にネスレやサムスン、インドのタタモーターズまで、新興国を含む世界46カ国、2,464もの銘柄が採用され、グローバルの株式市場の85%をカバーする株価指数、MSCI ACWIに連動するETFです。この1本で全世界への分散投資が可能です。 |
米国株 | SPDR S&P 500 ETF(S&P500ETF) | SPY | NYSE | S&P500関連ETFの中でも歴史が長く、人気の高いスパイダーETF。米国株式に投資をするならこれ!といっても過言ではない銘柄です。世界的に有力な企業群で構成され、米国大型株ETFの中では取引高が最大であるため、流動性が高くスプレッドの幅が狭いのが魅力です。 |
生活必需品セレクト・セクター SPDR ファンド(生活必需品株) | XLP | NYSE | 米国株消費財セクターの中でも、ニーズが安定した消費財を扱う企業のETFです。P&Gやコカコーラ、コストコなどの、普段の生活に密着した商品を提供する企業で構成されています。生活必需品セクターはディフェンシブ銘柄の代表格であり、景気の波や為替の影響を受けにくいのが特徴です。 | |
パワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ1(ナスダック100) | QQQ | NASDAQ | ナスダック100指数に連動するETFです。この指数はナスダック指数に組み込まれている大型株100銘柄から構成される株価指数であり、一般にS&P500指数にくらべて値動きが大きいため、パッシブ運用の中でもより動きのある投資がしたい方にお勧めです。 | |
一般消費財セレクト・セクター SPDR ファンド(一般消費財株) | XLY | NYSE | 生活必需品セクターが日常に無くてはならないものを提供するのに対しこちらのセクターは人々の生活をより豊かにするためのサービスを提供します。ウォルトディズニー、スターバックスといった馴染みのある企業が組み入れられており、景気回復期待や可処分所得の変化に敏感です。 | |
資本財セレクト・セクター SPDR ファンド(資本財株) | XLI | NYSE | アメリカ資本財セクターの中で最大のETFです。資本財セクターには航空宇宙・防衛、建設関連製品、建設・土木、電気設備、航空貨物・物流サービス等のインフラ関連企業が含まれており、経済政策、オリンピックといったイベントタイミングには反発が期待されます。 | |
テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンド(テクノロジー株) | XLK | NYSE | 米国テクノロジー関連で人気No1のETFです。保有銘柄上位に3社にアップル社、IBM,マイクロソフト社が順に名を連ねており、この3社だけでファンド全体の約30%を占めています。馴染みのあるIT企業に投資ができる銘柄です。 | |
公益事業セレクト・セクターSPDR ファンド(公共事業株) | XLU | NYSE | 米国公益事業関連の大型株で構成されるETFで、電力、ガス、水道企業のほか、独立系発送電事業等を行う企業で構成されています。生活必需品同様ディフェンシブセクターとして知られており不況下や景気回復局面に強いセクターです。 | |
iシェアーズ ラッセル 2000 ETF(小型株) | IWM | NYSE | 上場している全投資信託の中でもトップサイズのETFです。長期的に見ると小型株のパフォーマンスは中・大型株のパフォーマンスを上回ることが様々な調査から明らかとなっており、人気を集めています。米国小型株約2000銘柄で構成されるラッセル2000指数に連動します。 | |
iシェアーズ ラッセル1000バリューETF(大型バリュー株) | IWD | NYSE | 米国の大型株で構成された指数であるラッセル1000指数に組み込まれている銘柄の中でもバリュー銘柄(割安)に焦点を当てた指数に連動するETFです。約700の銘柄で構成されており、ジョンソンエンドジョンソン、シェブロン等、厳選された大型バリュー株に投資することができます。 | |
金融セレクト・セクター SPDR ファンド(金融株) | XLF | NYSE | アメリカの金融セクターETFで最大規模です。商業銀行、資本市場、各種金融サービス、保険、不動産等の企業が含まれ、リーマンショックなど金融不安の最には大きく価格に影響がでやすいETFです。ゴールドマンサックスやシティ銀行といった世界的な投資銀行も数多く含まれ、連日出来高上位ランキングに登場しています。 | |
エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド(エネルギー株) | XLE | NYSE | アメリカのエネルギー関連企業ETFで最大規模のETFです。エクソンモービル、シェブロン等のを始めとした石油関連銘柄企業で構成され、近年資源や原油価格の動向に注目が集まっている中、アメリカのセクター別ETFの中でも、変動率、出来高ともに注目を集めています。 | |
欧州株 | ウィズダムツリー・欧州・ヘッジド・エクイティ・ファンド(EU大型株ヘッジ) | HEDJ | NYSE | ヨーロッパには数多くの優良企業が存在しますが、その多くが世界中にモノを供給する輸出業者であり、為替の変動に影響されやすいという特徴があります。このETFはヨーロッパ主要銘柄へ投資すると同時に、変動しやすいユーロの変動リスクをヘッジできるように設計されています。 |
新興国株 | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(バンガード新興国株) | VWO | NYSE | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)は中国、台湾、インド、南アフリカ、ブラジル、メキシコ等新興国22ヵ国の株式3,277銘柄で構成されています (2015年12月末現在)。2015年11月3日から小型株と中国A株の組み入れを開始し、個人では投資しづらい小型株や中国A株を含む新興国全体に1本で投資が可能です。 |
iシェアーズ 中国大型株 ETF(中国代表株50) | FXI | NYSE | 中国株を対象としたETFの中で最大規模で、香港証券取引所で取引されている株式の中から大型および中型株式50銘柄を選定して構成される指数と同等の投資成果を目指します。チャイナモバイル、中国建設銀行といった、中国を代表する銘柄に投資できます。 | |
社債 | iシェアーズ iBoxx米ドル建て投資適格社債ETF(投資適格社債) | LQD | NYSE | 米国社債関連のETFの中で最大規模のETFです。投資適格とされるBBB以上の格付け得た米ドル建ての社債で構成される指数と同等水準の投資成果を目指すよう設計されており、値動きが年間で5%~10%と他のETFと比較すると小さいので安全資産として利用されます。 |
iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ETF(高利回り社債) | HYG | NYSE | 米ドル建てで発行された各国の高利回り社債(ハイイールド債)を選定して作られた指数に連動し、毎月配当が行われます。世界の約1000銘柄のハイイールド債に分散投資がされており、デフォルトや元本割れリスクを軽減しながら高い利回りを目指すETFです。 | |
商品 | WTI原油連動ETF(原油ETF) | USO | NYSE | 原油関連ETFで最大規模のETFです。WTI原油先物価格の動きに連動するよう設計されており、先物取引をしなくてもこのETFを売買することで同様の投資をすることが可能です。原油関連先物を主な原資としているため配当はありません。 |
SPDR ゴールド・シェア(SPDRゴールド) | GLD | NYSE | 金地金の価格の動向を反映させることを目標とした、金関連で最大規模のETFです。安定資産として知られている金ですが、現物は保管や管理が大変なため、気軽に投資できるETFが誕生しました。このETFは実際の金を100%を保有しているため、原油同様配当はありません。 | |
レバ/インバ | (NEXT FUNDS)日経平均レバレッジ上場投信(日経レバ) | 1570 | 東証 | 日経平均株価変動率に対して2倍の値動きになるように設計されたETFです。前営業日と比較するとその変動率は日経平均の2倍となりますが、2営業日以上離れた日との比較においては、複利効果により原資産の変動率の2倍超又は未満となる場合があります。 |
(NEXT FUNDS)日経ダブルインバース上場投信(日経Wインバ) | 1357 | 東証 | 日経平均株価変動率に対して-2倍の値動きになるように設計されたETFです。前営業日と比較するとその変動率は日経平均の-2倍となりますが、2営業日以上離れた日との比較においては、複利効果により原資産の変動率の-2倍超又は未満となる場合があります。 | |
プロシェアーズ ウルトラS&P500(S&P500ダブル) | SSO | NYSE | 米国株式市場時価総額の約80%をカバーし、米国大型株の動向をいち早く反映するといわれるS&P500指数の変動率の2倍の値動きになるように設計されたETFです。S&P500指数が1%上昇すると2%上昇し、S&P500指数が1%下落すると2%下落する仕組みです。 | |
プロシェアーズ ウルトラプロQQQ(ナスダック100トリプル) | TQQQ | NASDAQ | プロシェアーズが提供するETFの中でも、特にプロ向けなものに対してのみつけられる「ウルトラプロ」の称号を持つこの銘柄は、ナスダック100指数の変動率の3倍の値動きになるよう設計されています。 | |
Direxion デイリー米国金融株ブル3倍 ETF(金融株トリプル) | FAS | NYSE | 米国大型株指数であるラッセル1000に組み込まれている銘柄のうち、金融関連セクターに分類される大型株を厳選したものです。米国大型金融株に投資ができるだけでなく、指数変動率の3倍の値動きをするエキサイティングな銘柄です。かなりのボラティリティが予想されます。 |
クレジットカードのポイントは毎月現金化されてトライオートETF口座に入金されます。その後、トライオートETF口座でETFの買い付けを実行します。
ポイント積立ての少額投資のためにトライオートETFは0.1口単位での取引に対応します。
トライオートETFでの取引は、マニュアルでの売買と自動売買の取引があります。
自動売買は相場の上げ下げに応じて自動的に買い注文と売り注文が発注される仕組みで、FXではメジャーなシステムです。レンジ相場では効果がある場合があります。
トライオートETFは店頭CFDであり、売買手数料、為替手数料がありません。コストはスプレッド、金利相当額などです。
インヴァストカードで投資するトライオートETFのメリット
指数の額そのものに原則として投資成果が連動して、為替リスクはありません。
例えば、S&P500ETFの場合、S&P500の値動きそのものに投資成果が原則として連動します。S&P500が+5%だが、-10%の円高で結局損したという事態はありません。
投資成果が現地通貨建ての株価指数に連動するので、為替ヘッジ付きで外国株価指数に連動する投資をお手軽に行えるのが、先物やETFにはないメリットです。
外国株式や海外ETFを取引する場合には、現地通貨での取引となるため、為替リスクが発生します。
外国株価指数が上がっているのに、円高になっていることから、トータルでは損、あるいは株価上昇程には収益が出ないという陥穽に嵌る時があります。
為替リスクがないことによって、資産推移は、投資信託と比較すると低リスクで緩やかな推移となります。
以下は世界株500ETFレバ1.5倍自動売買と、投資信託による投資の比較です。
2008年3月から毎月1万円を積立投資した場合のシミュレーションです。
シミュレーションの前提条件は下表のとおりです。
区分 | シミュレーションの前提条件 |
---|---|
投信積立 | ・0.1口から購入可能と仮定 ・買い付け手数料なし、両替手数料なし、資産に対して年間報酬1%を日割りで計算 ・分配金は米国の課税分10%を除いたものを発生日のドル円レートで円転して再投資 ・円転レートは米ドル/円の日足終値にスプレッド1銭を加味した値 |
トライオートETF | ・ETF価格は、日足の終値を採用し、スプレッドを加味(銘柄によって異なるが0.1%~0.3%)した価格 ・金利コストは、0.9%+Liborを毎営業日に円転して算出(Liborは過去の実績を反映) ・分配金は、米国の課税分30%を除いたものを発生日のドル円レートで円転 ・実現損益、評価損益、分配金および金利コストの円転レートは、米ドル/円の日足終値にスプレッド1銭を加味した値 |
為替レートや為替リスクを気にすることなく取引でき、決済時に支払われる金利や、配当相当額も円建てで受け取れます。
これが先物取引、ETFにはないトライオートETF(CFD)の最大のエッジ・優位性です。ここら辺のメリットは取引所CFDのくりっく株365と同一です。
ETFで現地通貨建ての外国株価指数をロングしようとすると、ETFを買って同額をFXでショートして為替ヘッジする必要があります。
手間がかかりますし、株とFXでは税制が異なるので、どちらかで大きな利益が出て、どちらかで大きな損失が出て損益に偏りが生じた場合、不利になるケースもあります。
通常のクレジットカードは刹那的にポイントが消えていきますけれども、インヴァストカードは運用して育てていける点がユニークです。
残高の推移はグラフで表示されるので、ポイントがキャッシュバックされて蓄積して伸びていくのが可視化されます。
カード利用で得られる還元で末永く投資できるのがメリットです。有効期限が無期限のクレジットカードとも解釈できます。
インヴァストカードの投資のデメリット・留意点
金利とスプレッド
インヴァストカードで投資するトライオートETFは、スプレッドと保有しているETFに対する金利 約0.9%+Liborという取引コストが発生するのがデメリットです。
積立投資を行うトライオートETFは店頭CFDであり、「売れる価格」と「買える価格」の2つの価格を、インヴァスト証券が提示しています。
売値と買値には差があり、この2つの価格の差が「スプレッド」と呼ばれており、実質的なコストとなります。
ETF価格のスプレッドは需給の状況によって変動しますが、変動幅は概ね0.1%~0.35%程度です。
また、CFDは買いポジションを維持する場合、株式投資と同様に配当相当額を受け取ることができますが、金利相当額の支払いが発生します。
取引所CFDのくりっく株365の場合、金利相当額の算出方法は「清算価格×100×日銀政策金利(※)×日数÷365」であり、マイナス金利の現状ではほとんど0%に張り付いています。
しかし、トライオートETFの場合は、金利が約0.9%+Liborと高めなのがデメリットです。Libor(ライボー)とは各国通貨調達にかかる変動する金利のことです。
金利の具体的な計算方法は、「保有しているETFの前週木曜日の終値×保有口数×(Libor + 0.9%)×付与日数/365」です。計算式の最後の365は、米国銘柄は360です。
休日等に関わらず、月曜日から木曜日の付与日数は1日。金曜は3日となります。
例えば合計で1.500%の金利の場合には、1万円分のトライオートETF残高に対して、年間で約150円の金利を支払うことになります。
インヴァスト証券の信用リスク
取引所CFDは投資者保護基金の対象であり、一般顧客一人につき1000万円を上限に補償されます。万が一の業者破綻時にも保護があります。
他方、トライオートETFは店頭CFDであり、投資者保護基金の対象外です。インヴァスト証券の信用リスクを負うことになります。
インヴァスト証券はトライオートETFの残高を100%信託保全していますけれども、預金や株式・投資信託・通常のETFのように1000万円まで公的な保護がある訳ではありません。
インヴァストカード以外に投資に使えるクレジットカードについては、以下で精緻に分析しています。

投資体験サービスが用意されているポイントについては、以下で精緻に分析しています。

カバー取引・提示レート乖離リスク
トライオートETFの投資は、すべてカバー先金融機関でカバー取引をしています。そのため、カバー先金融機関の信用状況により損失を被るリスクがあります。
また、トライオートETFはインヴァスト証券との相対取引となっています。東京証券取引所および米電子取引所BATSの価格をもとに、インヴァスト証券が生成した独自の価格で約定します。
そのため、インヴァスト証券が提示する価格が、他の金融機関や市場価格と必ずしも一致するものでなく、乖離する可能性もあります。
紙の利用明細書は有料
2018年11月度からは紙の利用明細書は1回あたり80円(税抜)の手数料が発生するのもデメリットです。
Web明細なら無料でスマホからもアクセスできるので、影響がない方が多いとは思いますが、紙の明細が必要な場合はマイナス要素です。
確定申告が必要な場合があり
インヴァストカードで投資するトライオートETFは、雑所得の申告分離課税(20.315%)となります。店頭CFDと同じ税制です。
積立てによる配当利益・売買利益が年間で20万円以上の場合には、確定申告を行う義務があります。一般的なサラリーマンの方であれば、原則20万円未満の場合には確定申告は不要です。
インヴァストカードの投資結果の損益通算は、FX・先物取引・店頭CFD等と行うことができます。
現物外国ETFの配当金は確定申告にて外国税額控除の制度を利用することで外国で課された税額を差し引くことができますが、トライオートETFは制度を利用することはできません。
その他、通常のETF、先物取引、CFDの商品特性の違いについては、以下で徹底解説しています。

国内旅行傷害保険が付帯!
年会費無料のカードの中には保険はついていないカードもありますが、インヴァストカードには、国内外の旅行傷害保険が付帯しています。
ジャックスの一般カードの国内旅行傷害保険の内容は下表のとおりです。
補償項目 | 保険金額 | 補償する場合 |
---|---|---|
死亡 | 1,000万円 | 事故の日を含めて180日以内に亡くなられた時 |
後遺障害 | 30万円~1,000万円 | 事故の日を含めて180日以内に後遺障害を生じた時、その程度に応じて |
入院 | 5,000円/日 | 事故発生日より180日限度 |
手術(1事故1回) | 5万円/10万円/20万円 | 入院保険金を支払う場合で手術を受けられた時に手術の種類に応じて |
通院 | 3,000円/日 | 事故発生日より180日以内で90日を限度 |
インヴァストカードの保障内容もこれに準じます。
以下の国内旅行費用を、インヴァストカードで事前に支払った場合が対象となります。
- 公共交通乗用具の搭乗費用
- 宿泊施設の宿泊費用
- 宿泊を伴う募集型企画旅行参加費用
国内旅行中の下記の事故について保険金が支払われます。
- 公共交通乗用具に搭乗中のケガ
- 宿泊施設内における火災・破裂・爆発によるケガ
- 募集型企画旅行参加中のケガ
インヴァストカードには、海外旅行傷害保険、ショッピング保険は付帯していません。
ネットあんしんサービスとカード盗難保険で安心
インターネットでインヴァストカードが不正利用された場合、発行元のジャックスへ届け出たら、その日から90日前まで遡って、不正利用による損害が補償されます。
自分が全く使っていない請求が届いたらビックリしてしまいますよね。不安でドキドキしちゃいます。
しかし、インヴァストカードならそういう時もしっかりと補償されます。安心・安全ですね。ここら辺の仕組みは、さすが大手カード会社のジャックスだと思います。
また、カードの紛失・盗難による不正使用の損害が、提出前60日、後60日、計121日間補償されます。警察署へ被害届の提出が必要となります。
盗難だけではなく、紛失による不正利用も補償されるのがポイントです。インヴァストカードには大きな安心がありますね。
J’sコンシェルで優待・割引!図書カードが3%OFF
インヴァストカードはジャックスが発行しているクレジットカードなので、Web会員サービス「インターコムクラブ会員」に登録すると、「J’sコンシェル」というサービスを利用できます。
J’sコンシェルは企業や健康保険組合等の福利厚生サービスを担っているベネフィット・ワンが提供しています。ジャックスのインターコムクラブ会員なら、無料で申し込めます。
多種多様なジャンルでお得な優待を受けられます。ただし、利用できるのが確定している訳ではありません。
実利が高い金券系では、Amazonギフト券1,000円が980円で購入できます(2%OFF)。
また、 図書カードが3%割引で購入できます。500円カードが485円、1000円カードが970円、5,000円カードが4,850円で買えます。
支払い方法は銀行振込かコンビニです。コンビニは手数料がかかるので、振込手数料無料の銀行を使って振り込みましょう。
「nanacoギフト」もあります。インヴァストカードは、nanacoチャージでポイントはつきませんが、nanacoでも得することができます。
J’sコンシェルでnanacoギフト券を購入し、nanacoギフトをnanacoに登録することで1%の還元にてnanacoチャージができることになります。

電子マネー対応
インヴァストカードは、交通系電子マネー「SMART ICOCA」へのチャージでポイントが貯まります。普通に電車に乗るよりもお得です。
しかもいちいち切符を買う手間がなくなりますし、小銭が発生したりしないので便利です。
また、モバイルSuica、モバイルPASMOへのチャージでもポイントが貯まります。
ただし、オートチャージは不可能。モバイルSuicaで対応しているのはビューカードのみです。おすすめのビューカードについては以下で解説しています。
- ビックカメラSuicaカード(年1回利用で年会費無料で還元率1~1.5%)
- ビューカード スタンダード(定期券一体型で還元率0.5~1.5%)
- ルミネカード(ルミネでの利用で5~10%割引)
- アトレビューSuicaカード(アトレで3.5%~4%還元)
- JRE CARD(アトレ・テルミナ・グランデュオ・エスパル・フェザン等の利用で3.5%還元)
- JALカード Suica(Suicaチャージで貯めたポイントをJALマイルに移行可能)
- ビューカード ゴールド(東京駅のラウンジ、年1回のプレゼントなど充実の特典)
定期券とクレカ一体型がよければビューカード スタンダード、年会費無料で普通の店舗で1%の高還元が魅力なのはビックカメラSuicaカードです。
アトレ・シャポー・グランデュオ・エスパル・フェザン等のJRE CARD優待店をよく利用する方はJRE CARD、ルミネをよく利用する方はルミネカードがお得です。
インヴァストカードはWAONとPASMOにはチャージができません。
税金が支払えることで人気のnanaco、利用可能店舗が日本最大級の楽天Edyにはチャージはできますが、ポイントが付きません。
nanaco、楽天Edy、WAON、PASMOにチャージしたい場合は、サブカードとして対応のクレジットカードを使いましょう。おすすめのクレジットカードは下表の通りです。
電子マネー | カード名 | 還元率 | 年会費(税込) |
---|---|---|---|
nanaco | セブンカード・プラス | 0.50% | 無料 |
楽天Edy | リクルートカード | 1.20% | 無料 |
エポスカード | 0.50% | 無料 | |
WAON | イオンカードセレクト | 0.50% | 無料 |
JALカード (JCB/ TOKYU/DC) | 0.5-1.0% | 2,200-34,100円 | |
モバイルSuica | ビックカメラSuicaカード | 1.50% | 年1回の利用で無料 |
「ビュー・スイカ」カード | 1.50% | 524円 | |
PASMO | Apple PayのPASMOは Tカード Primeがお得 | 最大1.5% | 実質無料 |
TOKYU CARD ClubQ JMB | 1.00% | 1,100円 | |
ANA To Me CARD PASMO JCB | 0.5-1.0% | 2,200円(初年度無料) | |
OPクレジットカード | 0.50% | 年1回の利用で無料 | |
JALカード OPクレジット | 0.5-1.0% | 2,200円 | |
モバイルPASMO、 SMART ICOCA | リクルートカード (VISA / Mastercard) | 1.20% | 無料 |
Delight JACCS CARD | 1.00% | 無料 | |
オリコカードザポイント | 1.00% | 無料 |
WAONチャージでポイントが貯まるのは、イオンカードではイオンカードセレクトのみです。ベネッセ・イオンカードなどのイオンカードはポイント対象外です。
Apple Payに対応!お買い物・Suicaチャージが可能
7以降のiPhone、Series 2以降のApple Watchは、おサイフケータイに類似するサービス「Apple Pay」が利用可能です。

モバイルSuicaに類似した仕組みで電車・バス等に乗ることができます。また、iDかQUICPay・nanaco・WAONの店舗でお買い物することが可能です。
Suica、PASMO(モバイルPASMO)、nanaco、WAONは使えますが、SMART ICOCA、PiTaPaには対応していません。
7以降のiPhoneにフェリカの読み取り機と信号をやり取りする機能が搭載されて、フェリカ対応の読み取り機があるコンビニ、自販機、改札などで、iPhoneでの決済が可能となりました。

ジャックスのクレジットカードはApple Payの導入当初は対応していませんでしたが、2017年3月1日からは利用可能になりました。
インヴァストカードをApple Payに登録すると、QUICPayとして割り当てられて、全国のQUICPay加盟店でお買い物でき、ポイントも貯まります。
ただし、オートチャージはできません。オートチャージが可能なのはビューカードのみです。
Apple PayとSuica、国際ブランドの関係については、以下にまとめています。

セキュリティも高く、安心に利用できるような頑健な仕組みとなっています。個人情報は、暗号化された状態で安全にデバイス内のセキュア・エレメントに保管されます。
Apple Payを使っている端末を紛失した場合、「iPhoneを探す」機能で紛失モードに設定すると、簡単にApple Payの利用を一時停止できます。
新しいiPhoneやApple Watchに、Suicaのチャージ残高や定期券を移行することも可能です。Apple Payが使えるクレジットカードについては、以下で比較しています。

その中でおすすめ

Apple PayのSuica機能の詳細、アップルペイでのSuicaチャージでポイントが貯まるクレジットカードについては、以下で分析しています。


実際にApple Payを使ってみた感想については、以下にまとめています。

2018年10月9日からはGoogle Payにジャックスが対応して、QUICPayが利用可能になりました(Google PayのQUICPay詳細)。

2回払いも手数料無料
インヴァストカードの支払い方法には、1回払い、2回払い、ボーナス一括払い、3・6・10・15・20回払い、リボ払いがあります。
1回払い、ボーナス一括払いはもちろん手数料がかかりません。2回払いも手数料無料です。支払い限度が圧迫されますが、支払いを先送りにできるのは大きなメリットです。
ただし、使い過ぎるのは止めましょう。資金繰りにこだわりがなければ、1回払いでいいと思います。
国内外のATMでキャッシングもできます。ATM手数料は国内が1万円以下100円、1万円超は200円(税抜)です。海外は無料です。キャッシングの金利は年18%です。
インヴァストカードは、ジャックスの海外サポートも利用できます。
緊急医療アシスタンスサービスがあり、海外旅行中のトラブル時に、24時間365日いつでも通話料無料で日本語の電話サポートが受けられます。
病気、怪我、弁護士の紹介や手配、救援者の渡航・宿泊手配、遭難した場合の捜索や救助、死亡などのトラブルの場合に頼りになります。
海外レストランWeb予約サービスもあり、現在9都市が対象です。日本語対応も行なっており、海外に行く前に日本で人気レストランを予約できて便利です。

また、お土産配送・モバイルデータ通信レンタル・空港パーキング・海外レンタカーなどで割引を享受できます。総合的に秀逸なサービスが提供されています。

インヴァストカードとインヴァストゴールドカードの比較
インヴァストカードの上位カードには、インヴァストゴールドカードがあります。
どっちがいいか迷う方もいらっしゃるでしょう。そこで違いを表にまとめます。
スペック | インヴァストカード | インヴァストゴールドカード |
---|---|---|
国際ブランド | Visa | Mastercard |
年会費(税抜) | 初年度:無料 2年目以降:1,250円(年1回利用で無料) | 初年度:無料 2年目以降:5,000円 |
家族カード | 初年度:無料 2年目以降:400円(年1回利用で無料) | 無料(1枚まで) |
還元率 | 0.5% | 0.75% |
利用可能枠 | 60万~100万 | 150万~300万 |
国内旅行傷害保険 | 最高1,000万円 | 最高3,000万円 |
海外旅行傷害保険 | × | 最高3,000万円 |
航空機遅延費用保険 | × | 国内最高2万、海外最高4万円 |
空港ラウンジサービス | × | ◯ |
J'sコンシェル | ◯ | ◎(ゴールドカード限定特典あり) |
還元率の差は0.25%であり、これだけで考えると年200万円(税抜)以上利用した場合は、インヴァストゴールドカードの方がむしろお得になります。
また、空港ラウンジ、保険などの付帯特典も充実します。少し余裕を見て、概ね一ヶ月に18万円以上使う場合は、ゴールドカードの方がおすすめです。
審査が緩い
インヴァストカードの発行会社であるジャックスは攻めの審査をしており、比較的審査が緩いです。
自営業者・フリーランスや専業トレーダーの方は収入が多くてもクレジットカードの審査では不利です。
しかし、ジャックスのクレジットカードは、フリーランスやトレーダーで審査に通った方がかなり多いカードです。
ましてやトライオートETFを提供しているインヴァスト証券は、専業投資家が日本に多い状況も認識しているので、通常のクレジットカードよりも審査は通りやすい可能性が高いです。
インタビュー
以前には、インヴァストカードを発行している株式会社ジャックスに取材に行き、営業戦略本部 カード推進部 カード推進第一課の渡邊課長、川辺さんにインタビューしました。
インヴァストカードの特徴、ジャックスの歴史・強み、JACCSモール、J’sコンシェル、セキュリティの取組み、海外旅行での特典などについて取材しています!

ジャックスカードの種類は多種多様です。その中でも特におすすめのクレジットカードについては、以下で徹底的に解説しています。

申し込みから利用開始までの流れ
インヴァストカードに申し込む際には、インヴァスト証券の証券口座を開設する必要があるので、一般的なクレジットカードとはカード受け取りまでの手順が異なります。
step
1インヴァストカードに申し込み
申し込みページからインヴァストカードに申し込むと、インヴァスト証券の口座開設ページに遷移します。
画面の案内に沿って、トライオートETFの口座開設手続きを行う流れとなります。これは完全無料です。
申し込み完了後、ログインIDとパスワードが郵送されてくるので受け取ります。
step
2クレジットカードの発行手続き
インヴァスト証券のログインIDとパスワードが届いたら、Myページにログインしたあとに、インヴァストカードに申し込めます。
step
3インヴァストカードの受け取り
審査に通過したら、本人限定受取郵便でカード本体が郵送されてくるので、受け取ったら裏面にサインしてカードショッピングを利用できるようになります。
カード発行まで最短で5日程度
インヴァストカードは即日発行ができませんけれども、スピーディーな発行が可能となっています。
インヴァスト証券の口座開設後に、インヴァストカードを申し込んでからカードが届くまでにかかる時間は4日~1週間ほどです。
1月22日(月)に1日で審査が完了して、1月24日(水)にカードの発送手続きが行われて、26日(金)に届きました。
最短で申し込んでから5日後に受け取ることが可能です。私の場合は休日の土曜日に申込んだので、少し日数がかかりました。
発送エリア、連休など休日の状況によっては、もう少し時間がかかることがあります。遅くても発送予定日から1週間~10日程度で届きます。
クレジットカードとしてのデメリット
インヴァストカードは、通常の加盟店での還元率が0.5%と標準的で、年会費無料でより一層の高還元カードが他にある点がデメリットです。
メインカードとしては、年会費無料で1.2%以上の高還元カードの方がお得です。

税金が支払えることで人気のnanaco、電子マネーで利用可能店舗が日本最大級の楽天Edyにはチャージできません。nanacoやEdyを使う方にとってはデメリットです。
nanacoは、国民年金保険料、国民健康保険保険料、固定資産税、自動車税、住民税、水道・ガス代などの税金・社会保険料・公共料金を支払えるので、クレジットカードでチャージして支払うとお得です。
nanacoチャージでポイントが貯まる年会費無料のクレジットカードには、リクルートカード、ヤフーカード、ファミマTカード等があります。
具体的なnanacoの使い方、チャージ方法については以下で徹底解説しています。

nanacoチャージでポイントが貯まるクレジットカード、チャージの利用限度額、金券類の利用限度額を高くできるカードについては以下で徹底解説しています。

楽天Edyチャージでポイントが貯まる年会費無料のクレジットカードは、リクルートカード(VISA/Mastercard)が最も高還元です。詳しくは以下で解説しています。


また、海外旅行傷害保険が付帯しないこともデメリットです。
しかし、年会費無料の旅行傷害保険が自動付帯するカードは他にあります。そういうカードをサブカードで保有すれば、このデメリットは解消できます。
旅行保険を確保したい場合は、持っているだけで死亡・高度障害以外は補償が上乗せされる自動付帯のカードをサブカードとして保有すればOKです。
海外旅行保険が自動付帯の年会費無料カードは、使わなくてもお得なクレジットカードなので、サブカードとしておすすめです。
まとめ
インヴァストカードは、年会費実質無料で還元率は0.5%のクレジットカードです。楽天市場、Yahoo!ショッピング・LOHACOなどのネット通販では1.0%以上の還元率となります。
カード利用の0.5%のポイントでトライオートETF口座に投資できるのがユニークな仕組みです。
いくつかの投資スタイルの中から選ぶだけで、期待するリターンやリスク許容度に応じたインデックスに対して投資を行えます。
指数の額そのものに原則として投資成果が連動して、為替リスクがないのがメリットです。為替ヘッジ付きで外国株価指数に連動する投資をお手軽に行えます。
デメリットとしては、0.1%~0.35%程度のスプレッド、約0.9%+Liborという金利です。また、投資者保護基金の対象外である点に留意が必要です。
為替ヘッジ付きで外国株式指数にお手軽に投資したい場合は、インヴァストカードは便利です。
インヴァストカードには、ポイント投資以外にもメリットがあります。
国内旅行傷害保険、ネットあんしんサービス、カード盗難保険が付帯しています。ジャックスのクレジットカードなので、J’sコンシェルも利用できます。
ただし、投資先が店頭CFDで投資家保護基金の補償がないのがデメリットです。インヴァスト証券が破綻した場合は信用リスクがあります。
そうした観点では、1000万円まで投資家保護基金による補償がある楽天カード、松井証券のクレジットカードの方がおすすめです。
ポイントで自動投資が可能なPayPayカードもエッジが効いています。