QUICPay(クイックペイ)という事前のチャージが不要な後払い型の電子マネーがあります。ドコモのiDと似たJCBのポストペイ型決済サービスです。
クイックペイには、クレジットカード、nancoとの併用で更にお得になるメリットがあります。
各種キャンペーンが充実しているのが特徴であり、活用すると家計が助かります。ファミレス・カフェ・ビックカメラ等で優待割引を受けられるQUICPayクーポンはお得です。
おすすめの電子マネーの一角であるQUICPayについてまとめます。
目次
QUICPayとは
QUICPay(クイックペイ)は、後払い型(ポストペイ)であることから、事前のチャージが不要なJCBの電子マネーです。
プリペイド型の電子マネーは、オートチャージなどの仕組みはあるものの、残高不足でエラーという事態に陥るリスクがあります。
いちいち残高を確認して減ってきたらチャージするのが面倒ですよね。QUICPayはこの手間がありません。この点はドコモのiDと同じです。
非常に便利な仕組みで、一度ポストペイに慣れるとプリペイドに戻れません。残高を気にするのは面倒なことこの上ありません。
対応店舗のレジで「クイックペイ払いで」と店員さんに伝え、SuicaやWAONのように対応端末にかざすと決済ができます。
Edyやnanaco・モバイルnanacoと同様にサインや暗証番号の入力は不要です。
お会計1回あたり2万円の利用限度額が設定されており、2万円を超える支払いはできません。ただし、QUICPay+の加盟店では、2万円超もOKです。
QUICPayで支払った料金は1か月分をまとめて、QUICPayに登録したクレジットカードで支払う形となります。
したがって、1か月間に利用できる限度はクレジットカードの利用限度額の範囲内です。
クレカの他の利用分と一緒に支払う形になります。クレジットカードで支払った場合と請求の仕組みは同じです。
QUICPayで支払った分に対しても、登録したクレジットカードのポイントが付与されます。原則としてクイックペイ独自のポイントはありません。
一部を除いてEdyやnanacoのようにチャージ時と支払い時にポイント二重取りすることはできません。出来る場合については後述します。
QUICPayには以下の種類があり、年会費は全て無料です。
種類 | 概要 | 発行手数料 |
---|---|---|
QUICPayカード | QUICPay専用のカードタイプ | 無料 |
QUICPayコイン | コンパクトなコイン型のクイックペイ。ランニング時にリストバンドに装着したり、コインケースに収納等の用途 | |
QUICPay(nanaco) | nanacoカードでQUICPay機能を利用 | nanacoと同じ |
ANA QUICPay+nanaco | クイックペイ、nanacoの機能があるキーホルダー型(飛行機の翼デザイン) | 300円(税抜) |
クレジットカード一体型 | クレジットカードにQUICPay機能が搭載されたタイプ。クレカとQUICPayが1枚 | 無料 |
Apple Pay | Apple Payに対象クレジットカードを登録することで利用可能 | 無料 |
Google Pay | Google Payに対象クレジットカードを登録することで利用可能 | 無料 |
ANA QUICPay+nanacoは、ANA JCBカードの会員が発行できます。
EXILE TRIBE JCBカードの保有者は、オリジナルデザインのQUICPay「EXILE TRIBE QUICPayコイン」を作れます。
特殊なタイプではない通常のQUICPayカード、QUICPayコインは、新規申し込み、更新・再発行の発行手数料は無料なのが原則です。
年会費はクレジットカード会社によって異なりますが、大多数のカードは無料となっています。
おサイフケータイのAndroidがある場合、LINE PayでもQUICPayを利用可能になりました。
クイックペイが使えるお店
QUICPayは、多種多様なお店で利用可能(一覧)。主な店舗は下表の通りです。
ジャンル | 店名 |
---|---|
コンビニ | セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ、ポプラ、生活彩家、ローソンストア100、ローソンマート |
スーパー | イトーヨーカドー、イオングループ、ジャパン、オーケー、アピタ、ピアゴ、阪急オアシス、アークス、平和堂、近商ストア |
百貨店等 | ドン・キホーテ、阪急メンズ大阪/東京、近鉄百貨店、阪急百貨店、阪神百貨店、名鉄百貨店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、JRセントラルタワーズ/JRゲートタワー/ゲートウォーク、なんばCITY、なんばパークス、ル・トロワ、阪急西宮ガーデンズ |
ガソリンスタンド | ENEOS、昭和シェル石油、エッソ・モービル・ゼネラル(セルフSS) |
ドラックストア | ツルハドラッグ、スギ薬局、ココカラファイン、富士薬品グループ(セイムス・スマイル・アメリカンドラッグ等)、くすりの福太郎、ドラッグユタカ |
カフェ | タリーズコーヒー、ドトールコーヒー、エクセルシオールカフェ、コメダ珈琲店、甘味喫茶おかげ庵、カフェ・ド・クリエ |
食事 | マクドナルド、ロッテリア、吉野家、すき家、壱番屋、モスバーガー、すかいらーくグループ、ロイヤルホスト、かっぱ寿司、はま寿司、リンガーハット、牛角、餃子の王将、サガミチェーン、鳥どり、海鮮三崎港、味の民芸、バーガーキング |
本・CD/DVD | TSUTAYA、蔦屋書店、HMV、古本市場、明林堂書店、八重洲ブックセンター |
家電 | ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、エディオン、ヨドバシカメラ、ノジマ、PC DEPOT |
カーライフ | オートバックス、 スーパーオートバックス、 オートバックスガレージ、 Smart+1A PIT AUTOBACS SHINONOME |
タクシー | 東京無線タクシー、チェカーキャブ、さくらタクシー、日本交通、国際自動車、朝日交通、昭和グループ、明和グループ、名古屋近鉄タクシー、宝交通、東和交通、日の丸自動車 |
バス | 京都バスチケットセンター、大阪駅JR高速バスターミナル、三宮バスターミナルチケットセンター |
ホテル | アパホテル |
空港 | ANA FESTA、新千歳空港ターミナルビル、中部国際空港セントレア、大分空港 |
レジャー | 東京ディズニーランド/シー、MOVIX、ジャンカラ、スーパージャンカラ、USJ、富士急ハイランド、スパリゾートハワイアンズ、京セラドーム大阪、快活CLUB、福岡 ヤフオク!ドーム、東京ドーム、アドベンチャーワールド、コロナワールド、東京タワー、阪神甲子園球場、キッザニア東京・甲子園 |
ファッション | ユニクロ、ライトオン、マックハウス、マックハウスプラザ、OUTLET-J、コナカ、メガネスーパー |
その他 | acure、auショップ、モッズ・ヘア、カクヤス |
セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマート等のコンビニ、イトーヨーカドー・イオングループ等のスーパー、カフェ、すき家などの外食など幅広い店舗で利用可能です。
セブン-イレブンでポイント二重取りが可能!還元率2%
クイックペイは便利ですけれども、QUICPayが使えるお店は大抵クレジットカードも使えるので、わざわざQUICPayを使うメリットには乏しいです。
コンビニ・スーパー等では、小口決済の場合はクレジットカードでもサイン不要という店舗が多いです。
しかし、工夫をするとセブン-イレブンでポイント二重取りが可能となります。これがQUICPay最大のメリットです。
将棋において飛車だけよりは、飛車・角の方が強いのと同様に、ポイントも一つだけよりは二つ獲得できる方が嬉しいですね。
セブン&アイが発行している電子マネーのnanacoカードには、QUICPayも搭載されています。
所定の手続きを行うと、nanacoでQUICPayが使えるようになります。「QUICPay(nanaco)」と呼ばれています。
QUICPay(nanaco)に登録できるクレジットカードは、JCBグループが発行するJCBカードが代表例。基本的には会員サイトがMyJCBのカードが対象です。
セブン-イレブンにてnanacoカードに搭載されているQUICPayでお買い物すると、200円(税抜)ごとに1 nanacoポイントが貯まります。還元率0.5%です。
更にJCBを登録した場合は、QUICPayに登録したクレジットカードのポイントも貯まり、ポイント二重取りが可能!かなりお得です。
例えば、nanacoカードに搭載されているQUICPayに登録したクレカが、JCBオリジナルシリーズのカードだと、合計2.0%(特約店扱いで1.5%+支払い時の0.5%)です。
リクルートカードだと合計1.7%と高還元。1.2%のリクルートポイント(Pontaポイント)に加えて、0.5%のnanacoポイントが貯まります。
以下はQUICPay(nanaco)で約400円(税抜)のお買い物をして、2ポイントを獲得した履歴です。
セブンカード・プラスの場合は、セブン-イレブンでは還元率1.5%、それ以外では0.5%となります。ポイント二重取りで得することができません。
加盟店でレジのスタッフに「クイックペイ払いで」と伝えて、対応クレジットカードと紐づけたnanacoカードをかざせば決済できます。
nanacoポイントは前月16日~当月15日のセブン-イレブンでのQUICPay(nanaco)利用分に対し、翌月5日に加算されます。
翌月5日の午前6時以降に、セブン-イレブン、セブン銀行ATM等での残高確認かチャージ後にカードに反映されます。ポイント反映のタイミングは遅めとなっています。
QUICPay(nanaco)の利用開始手続きは、MyJCBから申し込めます。
登録の条件はnanacoカードとクレジットカードが同一名義で、nanacoモバイル・一部の提携nanacoでは使えません。
その他、セブンカード・プラス、セディナカード等でも利用できます。セディナカードはカード券面に「OM」や「OMC」と記載されているカードが対象です。
セブンカードはnanacoチャージで0.5%還元であり、セブン&アイグループでお得な仕組みが満載のクレジットカードです。



QUICPayの使い方
クレジットカードを登録して利用
クイックペイには、まずクレジットカードを登録してから、利用することになります。
QUICPayの種類ごとに登録できるクレジットカードが異なります。
クレジットカード | おサイフケータイ | nanaco一体型 | クレカ一体型 | 専用カード |
---|---|---|---|---|
JCB | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
オリコカード | ◯ | × | ◯ | ◯ |
三菱UFJニコス | × | × | × | ◯ |
セブンカード | × | ◯ | × | ◯ |
クレディセゾン | ◯ | × | × | × |
UCカード | ◯ | × | × | × |
セディナ | ◯ | ◯ | × | ◯ |
トヨタファイナンス | ◯ | × | ◯ | ◯ |
日専連 | ◯ | × | × | ◯ |
UCSカード | ◯ | × | × | ◯ |
アメリカン・エキスプレス | ◯ | × | × | × |
アプラス | ◯ | × | × | ◯ |
おサイフケータイはおこづかいQUICPayも含まれます。この他、ANA QUICPay+nanacoはANA JCB、ソラチカカードのみが発行できます。
QUICPayコインは「JCBおよびJCBのフランチャイズ会社(一部除く)が発行するJCBカード」のみが対象です。
この他、Apple Pay、Google Payに対象クレジットカードを登録すると、QUICPayが利用可能。現在はこちらがスピーディーに使えるようになって簡便です。
クイックペイに登録するクレジットカードでおすすめのカードについて順に述べます。
リクルートカード
クイックペイの最大のメリットは、QUICPay(nanaco)だとセブン-イレブンでの利用で+0.5%のnanacoポイントを得られることです。
したがって、QUICPay(nanaco)が使えるクレジットカードがおすすめです。「JCBグループが発行するJCBカード」が対象です。
リクルートカード(JCB)、リクルートカードプラスもJCBが発行しているので使えます。リクルートカードプラスは改悪され、2016年3月15日で新規発行が停止されました。
リクルートカードは年会費無料カードの中では屈指の高還元であり、nanacoチャージでもポイントが得られます。リクルートカードプラスは全クレカの中で最高級の還元率です。
カード名 | リクルートポイント (Pontaポイント) | nanacoポイント | 合計 |
---|---|---|---|
リクルートカード | 1.2% | 0.5% | 1.7% |
リクルートカードプラス | 2.0% | 0.5% | 2.5% |
リクルートカード/プラスでQUICPay(nanaco)を使うとセブン-イレブンがお得になります。
ただし、QUICPay(nanaco)よりも、リクルートカードでチャージしたnanacoでクオカードを買い、クオカードで支払った方がお得になります。
手間を許容できる場合は、クオカードが最高還元となります。
カード名 | QUICPay(nanaco) | クオカード | 差額 |
---|---|---|---|
リクルートカード | 1.7% | 3.0% | 1.3% |
リクルートカードプラス | 2.5% | 3.8% | 1.3% |
リクルートカード利用で得られるリクルートポイントは、Pontaポイントと100ポイント単位で等価交換(1対1)が可能です。
じゃらん、ホットペッパーグルメ、ホットペッパービューティーなどのリクルートのサービスだけではなく、ローソン、ケンタッキー、GEO、apollostation、コジマ、ピザハット、HMV、ライフなどでも利用できます。
Pontaは普通に使うと1ポイント1円ですが、ポン活で「ローソンお試し引換券」に使うと、お茶、お酒、コーヒー、お惣菜、ヨーグルト、お菓子、カップ麺などの多様な商品と交換できます。
この交換レートが激烈にお得となっており、Pontaポイント1ポイントで1.5~3円相当の商品と交換できます。

専門家がおすすめのJCBカードでもあり、実際に発行して使い倒したところ、日々のお買い物や電子マネーチャージでザクザクとポイントを得られました。

活用していくと家計が頑健化します。日々の生活を豊かに彩ることができます。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「高還元カード」としてリクルートカードを挙げられていました。

また、クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんは、電子マネーチャージにおすすめのカードとしてリクルートカードを挙げていらっしゃいました。
リクルートカードはクレジットカードのレジェンドも高く評価しているハイ・クオリティー・カードです。

大量のポイントを得られるお得な入会キャンペーンも開催されています。

JCB ORIGINAL SERIES
セブン-イレブンは「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」であり、JCBのプロパーカードのポイントが3倍となります。
JCB ORIGINALシリーズのカード(JCB一般カード・JCBカード/プラスANAマイレージクラブ・ゴールド・EXTAGE・GOLD EXTAGE等)は、セブン-イレブンで使用すると、基本的にはポイント還元率1.5%となります。
クレジットカードでの決済だけではなく、「支払いにORIGINALシリーズ対象カードを指定しているQUICPay」も還元率1.5%となります。
JCB ORIGINALシリーズのカードを登録したQUICPay(nanaco)をセブン-イレブンで使用すると、1.5%のOkiDoki Pointに加えて、0.5%のnanacoポイントも付与されます。合計で還元率2%となります。

JCB ORIGINAL SERIESの主なクレジットカードの一覧は下表のとおりです。
カード名 | 年会費(税込) | 特徴 |
---|---|---|
JCBカードS | 無料 | JCBカード S 優待クラブオフ |
JCB CARD EXTAGE | 無料 | 20代の若年層向けカードでポイント優遇 5年以内に解約すると2千円必要 |
JCB GOLD EXTAGE | 3,300円 | 20代の若年層向けゴールドカードでポイント優遇 |
JCB CARD W / W plus L | 無料 | 18歳以上39歳以下の方が発行できて40歳以上も継続利用可能。還元率が1%〜5.5%。plus Lの方は女性向け特典が付帯 |
JCBゴールドカード | 11,000円 | 空港ラウンジ、トラベルサービス、健康・介護・育児などに関する無料電話相談、充実した保険など特典充実 |
JCBゴールド ザ・プレミア | 11,000円 | ゴールドカードの特典に加えてプライオリティ・パス、京都ラウンジを利用可能 |
JCBプラチナ | 27,500円 | 上質の24時間コンシェルジュ、USJラウンジ、海外ラグジュアリーホテルプランなど豊富な特典 |
JCB THE CLASS | 55,000円 | コンシェルジュやディズニーラウンジ、メンバーズセレクションなど至高の特典 |
JCB CARD R | 無料 | 初回の支払いから手数料が発生するリボ払い専用カード。リボ手数料発生時はポイント4倍 |
JCBゴールドは、2年連続100万円以上使うと、プライオリティ・パスが無料で使える「JCBゴールド ザ・プレミア」が使えるようになります。
JCBゴールド ザ・プレミアは、プライオリティパス無料、レストラン30%OFF(ダイニング30)等のプレミアムな優待サービスがあります。
また、ディズニーリゾートのラウンジ・年1回の豪華プレゼント特典がある「JCB THE CLASS」への道が開けるのが魅力的です。
JCB THE CLASSの詳細については、以下で徹底解説しています。

メンセレ、有名テーマパークのオフィシャルスポンサーならではのうれしい特典、会員限定イベント、プライオリティパスなどの特典があるので、使わなくてもお得なクレジットカードです。
ソラチカカード/ANA JCB
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)とANA JCBで「マイル自動移行コース 10マイル」に加入すると、決済の1%のマイルが得られます。
セブン-イレブンは、ANAカードマイルプラス加盟店ですので、1%とは別に200円(税込)あたり1マイルが得られ、合計で1.5%のマイルが付与されます。これはQUICPayで支払った場合も同様です。
更に、QUICPay(nanaco)やANA QUICPay+nanacoで支払うと、200円(税抜)あたり1 nanacoポイントが得られます。
合計で1.5%のANAマイルと0.5%のnanacoポイントがゲットできます。nanacoポイントは2対1のレートでANAマイルに交換できるので、0.5%のnanacoポイントは0.25%のANAマイルになります。
合計でマイルを1.75%得られます。厳密に言えばQUICPayの0.5%のポイントは税抜価格に対して付与されるため、端数が出ない場合の最大マイル付与率は1.73%となります。
ANAマイルを貯めていてセブン-イレブンをよく使う方は、ソラチカカードやANA JCBの活用を検討しえます。ソラチカカードについては以下で徹底解説しています。

実際にソラチカカードをフル活用したところ、流麗なANAマイル還元を享受できました。

東京メトロ乗車で最大級のメトロポイントを得られて、スマリボの活用で1.5625%ANAマイル還元となるゴールドカードもあります。

Orico Card THE POINT
オリコが出しているクレジットカードで最も高還元なのは「Orico Card THE POINT」です。
諸々の特典はない代わりに屈指の高還元となっています。
通常の加盟店では1%、Amazon・楽天などのネット通販では2%以上の還元率を確保しています。
Orico Card THE POINTは、後払い方式の電子マネーであるQUICPay、iDを両方搭載しているので便利です。
QUICPay(nanaco)には登録できないのでセブン-イレブンでのポイントアップはありませんけれども、クレジットカード・QUICPay・iDが1枚のカードで済むので便利なカードです。

Apple Pay
FeliCaを搭載しているiPhone・Apple Watch・Androidスマホ・Google Pixel Watchをお持ちの場合、Apple Pay・Google Pay対応のクレジットカードを紐付ければ、即座に利用可能になります。
7以降のiPhone、Series 2以降のApple Watchは、おサイフケータイに類似するサービス「Apple Pay」が利用可能です。
QUICPayもしくはiDの店舗でお買い物でき、iPhoneをかざすことでQUICPayでの決済が可能になります。
Apple Pay登録でQUICPayに紐付けられるクレジットカードの例
- JCBオリジナルシリーズ
- 楽天カード
- PayPayカード(旧ヤフーカード)
- エポスカード
- セゾンカード
- セブンカード・プラス
- au PAY カード、au PAY プリペイドカード
- ビューカード
- アメックス
- ダイナースクラブカード
- 三菱UFJニコス (三菱UFJカード・DCカード)
- JALカード (Suica・JCB・Visa・Mastercard・TOKYU)
- ANA JCBカード
- ジャックスカード
- アプラスカード
- オリコカード
- クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン
- J-WESTカード
- TS CUBIC CARD
2017年7月4日からは、QUICPayがプリペイドカードにも対応して、Apple Payで国際ブランド搭載型プリペイドカードを登録して使えるようになりました。
また、Suica機能もあり、モバイルSuicaに類似した仕組みで電車・バス等に乗ることができます。現在はモバイルPASMOも利用可能になりました(モバイルPASMOチャージにおすすめカード)。
Apple PayのQUICPayの利用分は、クレジットカード会社のポイントプログラムの対象です。
したがって、QUICPayでポイントが付与されるクレジットカード会社のクレカをApple Payに設定した場合は、ポイントが得られます。
Apple Payで利用できるクレジットカードについては、以下で徹底的に比較しています。

その中でおすすめ

Google Pay
Google PayにJCBカード、楽天カード、セゾンカード、ジャックスカード、エムアイカード、n,カードJCB、ゆめカード等を登録すると、QUICPayが利用可能となっています。

コンビニやドラッグストア等で端末にFeliCa搭載のAndroidをかざすだけで決済が可能で、Oki Dokiポイントを獲得できます。
Apple PayのQUICPayとは異なり、本人認証が不要であるため、よりスピーディーな支払いが可能となっています。
JCBカードはAndroid、iPhoneの両方でOki Dokiポイントを得られるので、どちらのユーザーにとっても便利なモバイル決済が可能です。

Wi-Fi・SIMなしでも決済可能
Apple PayのQUICPayは、SIMが入っておらず、Wi-Fiにもアクセスしていない状態(インターネットにつながっていない状態)でも決済可能です。
実際にコンビニでネット環境なしの状態で端末に近づけたら、無事決済できました!
ただし、スマホ本体は電源が入っている必要があります。
おサイフケータイの一部サービスはSIMカードが入って通信できる状態でなければ使えませんが、QUICPayは問題なく利用可能です。
QUICPayのデメリット
クレジットカードと比較した場合のQUICPayの主なデメリットは、使える店舗が少ないことです。QUICPayは日常的に少額決済しがちなお店を中心に店舗網が構築されています。
多くの方がよく使うお店はカバーされていますが、クレジットカードと比較すると圧倒的に少ないです。また、QUICPayはネット通販では使えません。
他の電子マネーと比較した場合のデメリットは、ポイントの二重取りができる金額が限定的であることです。
nanaco・楽天Edy・WAON・Suicaは、いずれも対応クレジットカードからチャージする時と、利用する時の両方でポイントが付与され、ポイント二重取りが可能です。
SuicaはJRE POINTの会員サイトへの登録が必要です。
QUICPayの場合は、QUICPay(nanaco)をセブン-イレブンで使った場合のみ、ポイント二重取りが可能です。
0.5%のnanacoポイント+クレジットカード会社のポイントが得られます。
現金と比較した場合のデメリットは、現金はあらゆる店舗で使えますけれども、QUICPayが使える店舗は限定的である点です。
QUICPay+(クイックペイプラス)は高額決済が可能
2016年にQUICPayの新しいサービス「QUICPay+」(クイックペイプラス)が始まりました。
QUICPayでは登録できなかったデビットカード・プリペイドカードが利用できるようになります。
通常のQUICPayは支払いの上限は1回あたり2万円ですが、QUICPay+なら2万円超の支払いも可能です。ただし、Google PayのQUICPayは1回あたり5万円が上限。
QUICPay+にデビットカード・プリペイドカードを登録して利用する場合は、QUICPay+加盟店のみでしか利用できません。
クレジットカードをQUICPay+に登録した場合は、QUICPay加盟店でも利用できますが、2万円を超えるお買い物ができるのはQUICPay+対応加盟店のみです。
利用方法は通常のQUICPayと同じです。モバイル端末上で本人認証した上で、QUICPay+を登録したスマートフォン等をかざして支払うことになります。
QUICPay+対応加盟店の主な店舗は下表の通りです。加盟店は順次拡大中となっています。
ジャンル | 店名 |
---|---|
コンビニ | セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ポプラ、生活彩家、ローソンストア100、デイリーヤマザキ |
スーパー | イトーヨーカドー、イオングループ、オーケー、アピタ、ピアゴ、アークス、平和堂 |
百貨店等 | ドン・キホーテ、名鉄百貨店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、近鉄百貨店、JRセントラルタワーズ/JRゲートタワー/ゲートウォーク、ル・トロワ、なんばCITY、なんばパークス |
ガソリンスタンド | ENEOS、apollostation、ENEOS(セルフSS) |
ドラックストア | ツルハドラッグ、マツモトキヨシ、スギ薬局、ジャパン、ウエルシア薬局、ココカラファイン、富士薬品グループ(セイムス・スマイル・アメリカンドラッグ等)、くすりの福太郎、ドラッグユタカ、大賀薬局、新生堂薬局 |
食事 | マクドナルド、タリーズコーヒー、ドトール、吉野家、リンガーハット、すき家、壱番屋、すかいらーくグループ、ロイヤルホスト、かっぱ寿司、コメダ珈琲、サガミグループ、鳥どり、海鮮三崎港、味の民芸 |
本・CD/DVD | HMV&BOOKS、明林堂書店、八重洲ブックセンター |
家電 | ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、エディオン、ヨドバシカメラ、PC DEPOT |
空港 | ANA FESTA、新千歳空港ターミナルビル、中部国際空港セントレア、大分空港 |
レジャー | 東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、MOVIX、ジャンカラ、スーパージャンカラ、USJ、スパリゾートハワイアンズ、京セラドーム大阪、快活CLUB、福岡 ヤフオク!ドーム、東京ドーム、コロナワールド、東京タワー、阪神甲子園球場、キッザニア東京・甲子園、アドベンチャーワールド |
アパレル | ユニクロ、ライトオン、コナカ、マックハウス、マックハウスプラザ、OUTLET-J |
タクシー | JapanTaxi、東京無線タクシー、国際自動車、チェカーキャブ、宝交通、日本交通 |
その他 | auショップ、カクヤス |
7以降のiPhone・Series 2以降のApple Watchで使えるApple Payにクレジットカードを登録すると、QUICPayに割り当てられることがあります。
QUICPayに割り当てられた場合、「QUICPay+」の機能もあるため、QUICPay+加盟店では2万円を超える金額も決済できます。
QUICPayまとめ
クイックペイはQUICPay(nanaco)の利用でセブン-イレブンでのお買い物がポイント二重取りになるのが最大のメリットです。
リクルートカード、リクルートカードプラス、JCBオリジナルシリーズ、ソラチカカード、ANA JCBなどで、セブン-イレブンでQUICPay(nanaco)を利用するとお得です。
後払い方式の電子マネーなので、事前にチャージする必要がなく使いやすいカードです。いちいち残高を確認する手間から開放されます。
また、QUICPayはお得なキャンペーンが定期的にあるのもメリットの一つ。活用すると浮いた分で楽しく外食したりして生活を豊かにすることができます。
特に便利
- コンビニ等での少額の決済でクレジットカードを使うのに抵抗がある場合
- クレジットカードだとサインか暗証番号の入力が必要な店舗でサインレスになる点
iDとは異なり、ドコモ以外(au・ソフトバンク・ワイモバイル)のおサイフケータイでも利用可能です。
また、Apple Pay、Google Payに対象クレジットカードを登録すると、QUICPayが利用可能。現在はこちらがスピーディーに使えるようになって簡便です。
nanacoにもQUICPayが搭載されており、セブン-イレブンで利用すると紐付けたクレジットカードのポイント+0.5%のnanacoポイントを得られます。
クレジットカード一体型のQUICPayも存在。セブン-イレブンでの0.5%アップの特典はありませんが、オリコカードザポイントはQUICPayと一体型であり、クレカと1枚で済むので便利です。
QUICPayは総合的におすすめの電子マネー、おすすめのキャッシュレス決済の一角です。QUICPayと同じく後払い型の電子マネーであるiDについては以下にまとめています。

違いに ついては以下で徹底解説。

最後に人気電子マネー・楽天Edyとnanaco、現金との比較についてまとめます。
項目 | QUICPay | 楽天Edy | nanaco | 現金 |
---|---|---|---|---|
お支払い | 後払い | 事前チャージ | 事前チャージ | 現金払い |
形態 | カード・おサイフケータイ | 紙幣・貨幣 | ||
持ち運び | 軽い・小さい | 紙幣は大きく、貨幣は重い | ||
使えるお店 | 加盟店のみ | 全て | ||
ポイント | クレジットカード | 0.5% | 1.0% | なし |
ポイント二重取り | セブン-イレブンのみ可能(クレカ+0.5%) | 可能(クレカ+0.5%) | 可能(クレカ+1.0%) | なし |
紛失・盗難時の補償 | クレジットカードに準じる | なし | 連絡した時点の残高 | なし |
メリット・デメリットのイメージを○・△・×の三段階で表現すると下表のとおりです。
項目 | QUICPay | 楽天Edy | nanaco | 現金 |
---|---|---|---|---|
お支払い | ◯ | △ | △ | × |
持ち運び | ◯ | ◯ | ◯ | × |
使えるお店の数 | △ | △ | × | ◯ |
ポイント | ◯ | △ | ◯ | × |
ポイント二重取り | △ | ◯ | ◯ | × |
紛失・盗難時の補償 | ◯ | × | △ | × |
QUICPayのような後払い型ではなく、事前にチャージした範囲のみで使いたい場合は、プリペイド型の電子マネーが候補となります。
名前 | 特徴 |
---|---|
nanaco | 税金の支払でクレジットカードのポイントが得られてお得 |
楽天Edy | 日本最大級の加盟店。チャージと利用でポイント二重取り可 |
WAON、JMB WAON | イオンで20日・30日は5%OFF。その他も多様な特典 |
Suica | 全国の電車や駅ナカ等のお買い物で利用可能。JRE POINTも獲得可 |
モバイルSuica | おサイフケータイで使えるSuica。エクスプレス予約も利用可 派生サービスのGoogle PayのSuica、Apple PayのSuicaも |
PASMO | 全国の電車や駅ナカ等のお買い物で利用可能 |
モバイルPASMO | おサイフケータイで使えるPASMO (モバイルPASMOチャージにおすすめのクレジットカード) |
Tマネー | TSUTAYA・ファミリーマート・ウエルシア等で利用可能。還元率0.2% |
JCBやVisa・Mastercardなどのクレジットカード加盟店でも使えるプリペイドカードもあります。
名前 | 特徴 |
---|---|
Revolut | Visaブランド。還元なしも外貨決済の手数料がなく、為替コストも僅少なので、外貨建て決済におすすめ |
トヨタウォレット | Mastercardのネットで使えるプリペイドカード。リアル店舗ではiD決済が可能。還元率1% |
Kyash Card | 還元率0.2%。VisaかMastercardなら大多数のクレジットカードでポイント二重取りが可能 |
au PAY プリペイドカード | auユーザーが利用可能。Mastercard加盟店で還元率0.5~5.5%。 au PAYチャージにおすすめのクレジットカードでポイント二重取りが可能 |
dカード プリペイド | Visa加盟店で0.5%のdポイント。ローソンではその他に3%還元。dポイントでチャージ可能 |
ソフトバンクカード | ソフトバンクユーザーが利用可能。Visa加盟店にて還元率0.5% |
JAL Global WALLET | カード利用でJALマイルを獲得可能。海外ATMでの現地通貨引き出し、クレジットカードでのチャージも可能 |
ANA JCBプリペイドカード | 0.5%のANAマイルが付与。JCB加盟店で利用可能 ANA JCBカード、楽天カードやヤフーカード等のJCBならチャージ無料 |
ANA VISAプリペイドカード | 0.5%のANAマイルが付与。Visa加盟店で利用可能。ANA VISAカード、ANA Mastercardならチャージ無料 |
エポスVisaプリペイドカード | エポスカード保有者が利用可能。ポイントをチャージしてVisa加盟店で利用可能。還元率0.5% |
お得なキャッシュレス決済、電子マネーを活用すると、家計が助かります。


スターバックスカードまた、近年では特定のお店でしか使えないプリペイドカードも増加してきました。代表例は以下のとおりです。
- ドトールバリューカード
- タリーズカード
- コメカ(コメダ珈琲)
- KFCカード(ケンタッキーフライドチキン)
- コストコプリペイドカード
- 肉マイレージカード
店舗経営者の方などで、決済手段としてQUICPayを導入したい場合、Square、AirPAY等の選択肢があります。
クレジットカード(6大国際ブランドを網羅)・交通系電子マネー・QUICPay・iD・Apple Pay・Google Payを一括で導入できます。