IHG One Rewardsの利用規約が改定され、ユーザーにとっては改悪となりました。
「システムで誤った無料宿泊のポイント数を公開した場合、IHG側で予約をキャンセルできます」旨の規定が加わりました。
これまで通常より非常に少ないポイント数でお得に宿泊できることがありましたが、今後はそうした際は強制キャンセルとなる可能性があります。
IHGのポイントの改悪内容、代わりの候補について解説します。
目次
バグレートのルートが封鎖
IHGのポイントは時おり著しくお得なレートで無料宿泊できるのが特徴で、「バグレート」と呼ばれています。
新規ホテルの予約開始直後、システムメンテナンス終了直後などにバグレートが降臨することがあります。
しかし、今後は無料宿泊のポイントが誤って公開された場合でも、IHG One Rewardsは予約をキャンセルしてポイントを払い戻す権利を有することになりました。
なお、その場合はIHG会員に通知されるので、メールや会員サイト・アプリのお知らせを見ていれば、取り消されたのを知らずに当日ホテルでトラブルになる心配はありません。
公式サイトIHG One Rewards 会員資格のご利用規約
いわゆるバグレート・エラーフェアは、一般的な商慣習としては、企業側はキャンセルできるというのがコンセンサスです。
今回のIHGの措置は規約で明確化されたので、今後ユーザー側はゴネるのが不可能になりました。会員サイドとしては改悪となります。
円安時期の海外、繁忙期などは通常レートでもお得
IHG One Rewardsのポイントが改悪されましたが、それでも使い方によっては依然としてお得です。
円安の時期は海外でのホテル宿泊がお得になる傾向があります。
例えばシンガポールでは、1ポイント1円超のホテルが複数ありました。
アメリカ各地、香港でも1ポイント0.8円前後で利用でき、通常の0.5~0.6円程度と比較するとお得。国内でも、繁忙期、高級ホテルなどでお得になる傾向があります。
他の大手ホテルグループも類似のキャンセル規定あり
代わりとなるのは、IHG以外の大手グローバルホテルチェーンで、バグレートがあった場合でもキャンセルされないプログラムを選ぶことです。
しかし、残念ながら、マリオットボンヴォイ、ヒルトン・オナーズ、ワールドオブハイアットには、IHGと類似のキャンセル規定があります。
Marriott Bonvoy
世界No.1のホテルグループである「マリオットボンヴォイのポイント」は、全体的にお得なレートで宿泊できる機会が豊富です。
しかし、ロイヤルティプログラム規約で「当社はいかなる誤りも、予告なく修正する権利を有します。」と規定しています。
9.9 行為、誤り、不作為の責任の否認
当社は以下について一切の責任を負いません。(a) 会員の申請、通知、ポイント交換要請、アワード、または会員特典の紛失、宛先間違い、またはその受け取りの遅れ。(b) ポイントまたはアワードの盗難、不正交換あるいは不正使用。(c) 第三者 (参加プロパティを含みますが、これらに限定されません) による行為または不作為。(d) ロイヤルティプログラムに関連して生じた誤り (価格の誤りまたは印刷ミス、説明の誤り、参加プロパティおよびロイヤルティプログラムの関連会社に関するミス、会員アカウントからのポイントの請求/引き落としを含みますが、これらに限定されません)。 当社はいかなる誤りも、予告なく修正する権利を有します。
Hilton Honors
ヒルトンのポイントはバグレートは最近ほぼありませんが、修正の可能性は否定できない会員規約となっています。
ヒルトン・オナーズは、ヒルトン・オナーズ・プログラム、本規約とその他の資料、そしてその他のサービスと製品を「無保証」で提供し、適用される法律の許す範囲において、それらの商品性、特定の目的への適合性、設計、正確さ、能力、充足度、適応性、受容力、完成度、利用可能性などを含め(ただしそれらに限定されません)、明示もしくは黙示のいかなる種類のいかなる保証も明示的に否認します。
会員はまた、ヒルトン・オナーズが、ヒルトン・オナーズ・プログラムあるいはその他のあらゆる同様の製品とサービスについて、中断されないこと、遺漏がないこと、誤りがないこと、欠陥が修正されること、あるいは必要な変更が実施されることを、表明も保証もしないことに同意するものとします。
World Of Hyatt
ハイアットのポイントも、規約でいざとなれば修正の可能性はあり得る規定があります。
規約抜粋
ハイアット関係者は、本プログラムに関係する情報の正確性、完全性、信頼性、有用性、適時性、最新性に関する表明や保証は行っていません。さらに、本プログラムが中断やエラーなく運用されるという表明や保証も行っていません。
ハイアットでは商業的に合理的な努力を行いますが、プログラムのウエブサイトおよび本プログラムのその他の資料には、誤字その他の間違い、不正確な情報が含まれている可能性があります。
これには、特定のアワードの金額や価値、特定のアワードとの交換に必要なポイント数、特定の行為に対して付与されるポイント数、特定の施設でのアワード交換や会員特典の利用の可否、またはアワードの利用に関する施設の区分などに関する情報が含まれます。
本規約および本プログラムの資料における、かかる間違い、誤字、誤記に対し、ハイアット関係者は責任を負いません。
ハイアットは、かかる間違い、誤字、誤記によって生じた本プログラムのアワード、誤ってポイント獲得の対象とされたアクティビティ、またはその他の取引を、無効にする、もしくはその処理を拒否する権利を有します。
ハイアットは、本プログラム規約に違反しているとみられる予約をキャンセルする権利を有します。
代わりの手段
IHGポイントの代わりの候補としては、クレジットカードの無料宿泊特典でお得なレートにて宿泊するという方法があります。
これはバグを待たずにほぼいつでも利用できる正規ルートなので、汎用性が高くておすすめです。
マリオットボンヴォイアメックスの無料宿泊では、年会費を超えるホテルも利用可能となっています。
とりわけコスパとクオリティが良好なヒルトン・オナーズのクレジットカードがおすすめです。
一般カードのヒルトンアメックスはヒルトンゴールドを得られて、無料宿泊だけで年会費を遥かに超える価値を得られてお得です。ヒルトンアメックスプレミアムなら年2泊の0円宿泊が可能となり、ヒルトンダイヤモンドも維持できます。
ヒルトンアメックスのウィークエンド無料宿泊特典の価値を解説!対象外ホテルはごく一部
ヒルトン・オナーズ アメックス・カード、ヒルトン・オナーズ アメックスプレミアムカードには、ウィークエンド無料 ...
また、世界No.1のホテルグループ「Marriott Bonvoy」にて、マリオットプラチナエリートを維持でき、快適なホテルステイが可能となるマリオットアメックスプレミアムがおすすめです。
ホテル・メンバーシップで、プリンスステータスのプラチナを含む4つのグローバルホテルグループの上級会員資格、年1回の無料宿泊特典があるアメックスプラチナも魅力的です。
その他、ホテル宿泊がお得になるクレジットカードについては、以下で徹底解説しています。