ANAマイラーにとって衝撃的な改悪が飛び込んできました。2019年12月27日に、LINEポイントがメトロポイントへの交換を終了します。
Gポイント→LINEポイント→メトロポイント→ANAマイルと交換することで、多様なポイントを81%という好レートでANAがマイルに交換できました。
しかし、このルートが封鎖となり、ソラチカルートが完全閉鎖となります。一つの時代が終焉しました。
もっとも、現在は東急ルートがあり、75%のレートでANAマイルに移行できるので、依然としてマイラーの選択肢は残されています。
LINEポイントとメトロポイント改悪後の代替手段について解説します。
LINEポイントとメトロポイントの改悪
2019年のLINEポイントのメトロポイントの改悪は、LINEポイント→メトロポイントの交換が不可能になる点です。
改悪の主体はLINEポイントであり、多数のポイント交換サービスを一斉に打ち切ってしまいます。
LINEポイントの交換終了先
dポイント、nanacoポイント、メトロポイント、ベルメゾン・ポイント、JAL、Amazonギフト券、Pontaポイント、選べるe-GIFT
また、2019年12月31日にLINEポイントをLINE Pay残高に交換することも不可能となり、LINE PayカードでJCB加盟店にて利用することができなくなります。
初年度3%還元のVisa LINE Payカード導入前に、LINEポイントを大改悪してきました。
今後のLINEポイントの使い道としては、LINE Payのコード決済時に1ポイント1円として利用することや、LINEのスタンプ購入などに限定されます。
これまで通りメトロポイント→ANAマイルは1対0.9のレートで交換できるので、東京メトロに有料乗車する機会がある方にとっては、依然としてソラチカカードはお得なクレジットカードです。
私も普段はApple PayのSuicaがメインですが、東京メトロ乗車時のみはソラチカカードで通過しています。
ソラチカカードはスマリボの活用で年会費が1,350円マイナスされるので、月1万円を超えない方は、設定して得しちゃいましょう!
代わりの候補
LINEポイント、メトロポイントを活用して、各種ポイントを1対0.81のレートで交換していた方にとっては、今回の改悪は手痛い打撃となります。
青天の霹靂、吃驚仰天、驚天動地、驚愕動転ですね。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。現在は東急電鉄という強い味方が存在しており、75%のレートで各種ポイントをANAマイルに移行できます。
マイルの覇権はメトロから東急に移り、政権交代となりました。
東急ルート
各種ポイント→東急ポイント→ANAマイルと交換することで、1対0.75のレートでANAマイルに移行できます。
- 各種ポイント → TOKYU POINT(基本1対1)※100%
- TOKYU POINT → ANAマイル(1対0.75)※75%
サイバーエージェントグループが運営している「.money」が東急ポイントに交換できるので、各種ポイント→.money→TOKYU POINT→ANAマイルというライフハックが可能です。
しかも、東急ポイントからANAマイルへの交換は、月間の上限が10万ポイントですし、移行完了までも約1週間とスピーディーです。
さすが羽田空港国内線第2ターミナル(ANA側)にホテルがある東急グループですね!
東急ポイントを75%のレートでANAマイルに交換するためには、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードが必要です。私も愛用しています!
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードはPASMOオートチャージで1%還元というメリットもあり、メインカードとしても活用できるハイ・クオリティー・カードです。
まだお持ちでない方は、この機会に作成して得しちゃいましょう!
公式サイトANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード 公式キャンペーン
MileagePlusセゾンカード
「もうANAマイルに色々な手間をかけて交換するのに疲れた」という方は、これを機会に他の航空マイルが貯まるクレジットカードを活用するのも選択肢となります。
例えば、ANAと同じ航空連合「スターアライアンス」のユナイテッド航空のマイルなら、ANA便にも搭乗できます。
UAのマイレージプラスが貯まるリーズナブルな一般カードの中では、「MileagePlusセゾンカード」が最有力候補となります。
年会費は1,500円(税抜)と安く、追加で5,000円(税抜)のマイルアップメンバーズを利用するとマイルが高還元になるのがメリットです。
合計年会費が6,500円(税抜)で、一般加盟店でのマイル付与率が1.5%と高還元となります。
年間30,000マイル(約300万円の利用)を超えると0.5%になってしまいますが、多くの方は問題ないでしょう。
コスモ石油では還元率が2%に上がります。アメックスブランドの場合はアメリカン・エキスプレス・コネクト、アメリカン・エキスプレス・オンラインモールを利用できます。
また、全国の西友・リヴィンで5%OFF(毎月5日・20日)、会員限定チケットなどセゾンカードの共通特典を利用できます。
ユナイテッド航空のマイル、セゾンカードのベネフィットが融合したハイ・クオリティー・カードです。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「マイル・航空系カード」としてMileagePlusセゾンカードを挙げられていました。
低いコストで高いマイル還元率を誇っており、活用するとトラベルを豊かに彩ることが可能になります。
実はマイレージプラスセゾンカードは、クレディセゾンの社員の保有率が高いクレジットカードです。社員が殺到するようなカードはお得です。
ゴールドカード以上のセゾンカードは、ユナイテッド航空のユニークな特典が魅力的です。
カード名 | オリジナル特典 |
---|---|
マイレージプラスセゾンゴールドカード | 特典航空券の枠拡大 マイル購入10%OFF |
マイレージプラスセゾンプラチナカード | 年2回のユナイテッドクラブ 優先搭乗 特典航空券の枠拡大 マイル購入10%OFF |
その他、マイレージプラスJCBカード等の候補もあります。各Mileageplusカードについては、以下で精緻に比較しています。
JQ CARD エポスゴールド
JQ CARD エポスにはインビテーション制のゴールドカード「JQ CARD エポスゴールド」があります。
エポスゴールドカードとJQカードの魅力を融合させたクレジットカードです。年会費無料で利用できます。
エポスゴールドカードと同様に年100万円ちょうど利用した際には、ボーナスポイントと合わせて1.5%還元となります。
JRキューポはGポイントに交換できるので、JQセゾンルートでGポイント→永久不滅ポイント→ANAマイルと交換すると、1対0.7のレートでANAマイルに移行できます。
つまり年100万円ぴったり利用した際のマイル付与率が1.05%となります。100万円超の利用分は0.35%です。
また、「モバイルスイカ」をポイント3倍のショップに登録した場合、モバイルSuica、Apple PayのSuica、Google PayのSuicaが、1.05%ANAマイル還元となります。
JR西日本を登録した場合は、SMART ICOCAへのチャージが、1.05%ANAマイル還元で卓越した高還元に昇華します。
年100万円ぴったりポイント3倍のお店(3つまで選択可能)だけで使った場合、なんと1.75%ANAマイル還元です。
なお、JALマイルの場合でも最大1.5%還元となり、JALマイルがお得に貯まるクレジットカードの1枚です。
更にANAマイレージクラブ モバイルプラスに加入した場合、月300円(税抜)のコストで、おサイフケータイ、Edy機能付きのANAカードでのEdy払いが1.5%マイル還元となります。
年間維持コストは3,600円(税抜)です。モバイルプラスはドコモ、au、ソフトバンクの回線契約が必要で、MVNOだとNGなのがデメリットです。
つまり、年100万円ぴったりJQカード エポスゴールドをEdyチャージに利用し、かつモバイルプラスに加入してEdy払いに使ったら2.55%ANAマイル還元となります。
年間ボーナスを含めない場合は、Edyチャージ時の0.35%+モバイルプラスの1.5%で合計1.85%となります。
その他、JQ CARD エポスゴールドの詳細については、以下で精緻に分析しています。
デメリットは改悪リスクがある点です。Edy一体型AMCの発行を終了しており、ANAのEdyに対するコミットの温度感は低下しています。
ANAモバイルプラスのEdy1.5%マイル還元、JRキューポの交換システム、エポスゴールドの年間ボーナスに改悪リスクがあります。
JQ CARD エポスゴールドは、JQ CARDエポスを作成して年50万円以上利用したら、インビテーションが届く可能性があります。
なお、通常のエポスカードを持っている方は、JQ CARDエポスに切り替えることが可能です。
エポスポイントとJRキューポは相互交換できるので、エポスカードのポイントはJQ CARDエポスに引き継がせることが可能です。
JQ CARDエポスはネット限定でお得な入会キャンペーンを開催しています。
公式サイトエポスカード 公式キャンペーン
MileagePlus JCBゴールドカード
MileagePlus JCBゴールドカードの年会費は本会員が15,000円(税抜)で、家族会員は1名あたり5,000円(税抜)です。
1.5%還元でユナイテッド航空のマイルが貯まり、JCBゴールド特典である「Gold Basic Service」の一部ベネフィットが付帯しています。
海外旅行傷害保険がプラチナカード級に充実しているのも特徴となっています。
以下はANA JCB ワイドゴールドカードに関する記事ですが、補償内容はMileagePlus JBゴールドカードと同一です。
その他、カードスペックの詳細は以下で徹底的に解説しています。
ANA VISA プラチナ プレミアムカード
ANA VISAプラチナ プレミアムカードは、LINEポイントの改悪後も依然として高いマイル還元率を誇っているクレジットカードです。
年会費は8万円(税抜)と高価ですが、No.1マイル還元率を誇っているのが魅力的です。
例えば年間500万円を利用する場合、最大90,000マイルを獲得できます。
また、三井住友カード プラチナの特典が一部加わっており、充実のベネフィットも魅力的なラグジュアリー・ANAカードです。
特に大きなメリット
- マイル付与率が最大1.8%
- 国内線ANAラウンジ
- プライオリティ・パス
- プラチナグルメクーポンで高級レストランが1名分無料
- コンシェルジュサービス(おすすめの使い方)
- 搭乗ボーナスマイル50%・継続ボーナス1万マイル
- Visaプラチナカード特典
- プラチナオファー(三井住友プラチナカード会員限定のイベント)
フライトでの特典が至高のクオリティであり、更に陸でもとてつもない程にザクザクとマイルが貯まります。
公式サイトANA VISA プラチナ プレミアムカード 公式キャンペーン
デルタ スカイマイル TRUST CLUB プラチナVISAカード
デルタ スカイマイル TRUST CLUB プラチナVISAカードの年会費は40,000円(税抜)で、家族会員の年会費は無料です。
夫婦で利用した場合は1名あたり20,000円、夫婦と子供1人で使う場合は13,333円、夫婦&子供2人なら10,000円、夫婦&子供2人&親2人なら6,667円です。
デルタ航空で充実の特典が付帯しており、かつプラチナカードならではの豊富なベネフィットが付帯しているのが魅力的です。
特に大きいメリット
- 1.5%のマイル還元率
- 年6回デルタ スカイクラブ ラウンジが無料
- メール依頼も可能なコンシェルジュサービス(VPCC)
- コース料理1名分無料サービス
- 手荷物宅配サービス・コート預かりサービス
- 大丸東京店のラウンジ「D'sラウンジトーキョー」
- コナミスポーツクラブ・ホテル フィットネス優待
- 最高1億円の旅行保険、国内外の航空便遅延費用保険、外貨盗難保険
- 最高500万円のショッピング保険、キャンセルプロテクション
- 海外トラベルサポート
- マイルの有効期間が無期限
- Visaプラチナカード特典
空港ラウンジ、海外旅行先での24時間無料の電話サポート(日本語)などもあります。
年6回もデルタ航空のビジネスクラスラウンジを利用できる点がファンタスティックです。
野菜、汁物、タンパク質、炭水化物、デザート、ビール・ワイン・洋酒、ソフトドリンクとフルスペックの食事を楽しめます。
羽田空港にデルタスカイクラブが新しく設置されて、首都圏在住者にとってはますます便利になります。
デルタ スカイマイル TRUST CLUB プラチナVISAカードは、高いマイル還元率、年6回のデルタ スカイクラブ、Visaプラチナカード特典が魅力的です。
年会費が高いのにコスパが良好というカードは滅多にありません。デルタ航空に搭乗する機会がある方にとっては大いなる魅力があるハイ・クオリティー・カードです。
デルタ スカイマイル TRUST CLUB プラチナVISAカード 公式キャンペーン
まとめ
LINEポイントが改悪されて、2019年12月27日からLINEポイントがメトロポイントへの交換が不可能となります。
各種ポイント→LINEポイント→メトロポイントの交換を使っていた方にとって手痛い打撃となりました。
しかし、ANA東急カードを持っていれば、.money→東急ポイント→ANAマイルと交換することで、1対0.75のレートでANAマイルに移行できます。
- 各種ポイント → TOKYU POINT(基本1対1)※100%
- TOKYU POINT → ANAマイル(1対0.75)※75%
また、ANA VISAカード、ANA Mastercardをメインカードとして決済していた場合は大打撃ですが、クレジットカードにも代わりの候補があります。
依然としてお得なマイルが貯まるクレジットカード、航空系クレジットカードは存在しています。
クレジットカード名 | 年間コスト(税抜) | マイル還元率 |
---|---|---|
JQ CARD エポスゴールド | 無料 | 最大2.1% |
MileagePlusセゾン一般カード | 6,500 | 最大1.5% |
MileagePlus JCBゴールドカード | 15,000 | 1.5% |
デルタ スカイマイル TRUST CLUB プラチナVISAカード | 40,000 | 1.5% |
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | 80,000 | 最大1.8% |
また、相対的にマイル還元率は低いものの、JALマイルが貯まるクレジットカードもあります。
クレジットカード名 | 年会費 (税抜) | マイル付与率 | |
---|---|---|---|
一般 | 航空券 | ||
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | 10,000- 20,000 | 1.125%- 1.375% | 1.125%- 1.375% |
SPGアメックス | 31,000 | 1.25% | 1.25% |
JQ CARD エポスゴールド & JQ CARD セゾン | 無料 | 0.3%- 1.5% | 0.3%- 1.5% |
エポスプラチナカード | 18,182- 27,273 | 0.25%- 1.75% | 0.25%- 1.75% |
JALカード 普通カード | 5,000 | 1.00% | 2.00% |
JALアメックス 普通カード | 9,000 | 1.00% | 2.00% |
JAL CLUB-Aカード | 13,000 | 1.00% | 2.00% |
JAL CLUB-Aゴールドカード | 16,000 | 1.00% | 2.00% |
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード | 19,000 | 1.00% | 2.00% |
JALアメックス CLUB-Aゴールドカード | 19,000 | 1.00% | 3.00% |
JALアメックス・プラチナ | 31,000 | 1.00% | 4.00% |
JAL・JCBカード プラチナ | 31,000 | 1.00% | 4.00% |
セゾンプラチナビジネスアメックスは、税金の支払いでも通常のカードショッピング同様のJALマイルを得られます。
年会費は20,000円(税抜)で、年200万円以上の利用で年会費はたったの10,000円(税抜)になります。日本屈指の格安プラチナカードであり、ゴールドカード並みの年会費でプラチナカードが保有できます。
セゾンマイルクラブへの加入(無料)で、JALマイルが1.125%貯まるのが大きなメリットです。
セゾンクラッセが星6だと1.375%となり、一般加盟店ではJALカードよりも高還元となります。
コンシェルジュ、プライオリティパス(プレステージ会員)、オントレ、スモール・ラクシャリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドなど、プラチナカードならではの特典も付帯しています。
航空マイルがザクザクと貯まるクレジットカードはキラリと光るエクセレントな魅力が燦然たる輝きを放っています。
マイルを活用することで、まだ見ぬ世界、新しい地平へ雄飛することが可能になります。レバレッジを効かせてお得にフライトできます。
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