ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)には、クレジットカード本体とは別にラウンジカードがあります。
ANA上級会員になると多様なベネフィットを享受でき、期間の定めがない永久上級会員であるSFCはとりわけ大きな人気を博しています。
SFC修行の末にSFCをゲットしたら、ANAスーパーフライヤーズ ラウンジカードも得られます。
あまり活躍する機会はありませんが、海外でスターアライアンス便に搭乗する場合は、持っておくと安全・安心のカードです。
ANAスーパーフライヤーズラウンジカードのメリット・デメリット・使い方について、注意点を網羅してわかりやすく徹底的に解説します。
ANAスーパーフライヤーズ・ラウンジカードの条件
ANAのステータスは全部で五段階となっています。
種類
- ブロンズ
- プラチナ
- SFC(ANAスーパーフライヤーズ)
- ダイヤモンド
- ダイヤモンド+More
ブロンズ・プラチナ・ダイヤモンドの3種類がコアとなるグレードです。
SFCはプラチナ、ダイヤモンド+Moreはダイヤモンドから派生した会員資格となります。
一度だけプラチナの条件をクリアすると、ANAワイドカード以上のANAカードを保有する限り、上級会員資格を維持できるのがSFCです。
コストパフォーマンスが良好なので、獲得のためにSFC修行を実施する方が大勢いらっしゃいます。
ダイヤモンド+Moreは、ライフサービスで所定の条件をクリアすると獲得可能です。
ANAスーパーフライヤーズ・ラウンジカードは、SFC会員資格がある方は希望すると送られてくるプラスチック製のカードです。
なお、カードを発行しなかった場合でも、ANAマイルやANA SKY コインのプレゼントなどの見返りはありません(詳細)。
スーパーフライヤーズラウンジカードのメリット
ANAスーパーフライヤーズ ラウンジカードの主な趣旨は、海外でお手軽にスターアライアンス ゴールドを証明できる点にあります。
ANAブロンズだとスターアライアンスのシルバーに、プラチナ以上(SFCを含む)だと、スターアライアンス・ゴールド会員になることが可能です。
ANAグループだけでなく、スターアライアンス加盟の航空会社に搭乗した時も、上級会員ならではのベネフィットを受けられます。
上質な空港ラウンジ、優先チェックイン・カウンター、優先セキュリティレーン、手荷物の優先が大きなメリットです。
ANAラウンジ・ANAスイートラウンジは、ANAマイレージクラブ会員番号を伝えるだけで、問題なく利用できるのが原則です。
スマホアプリやクレジットカードのSFCがあればOK!
しかし、スターアライアンス提携ラウンジを海外で利用する場合、スーパーフライヤーズカードの提示ではスタッフから使えないと言われて、利用できないリスクもゼロとは断言できません。
SFCにもスターアライアンス ゴールドのマークはありますが、却下されるリスクは存在しています。
また、例えばユナイテッド航空やアビアンカ航空など、スターアライアンスの他エアラインのマイルで搭乗する場合などは、スターアライアンスGOLDの証明カードを持っておくと無難です。
したがって、総合的に海外(特に他社マイル利用時)には、毎年3月末に送られてくるスーパーフライヤーズラウンジカードを持っていくのが無難です。
特に外国からの旅行客が少ないマイナーな空港や、スターアライアンスの航空会社のラウンジが一つもなく、提携航空会社のラウンジを利用するケースではリスクが上がる可能性がありそうです。
なお、ANAプラチナ・ダイヤモンド会員はラウンジ・優先保安検査場・チェックインカウンター等で提示する会員証として、ステータスカードが届きます。別のSFCラウンジカードは郵送されません。
なお、ANAマイレージクラブはスマホアプリが用意されており、プラスチック製カードだけではなく、iPhoneやAndroidスマホアプリでデジタル会員証を提示することも可能です。
スターアライアンス・ゴールドのマークがあり、QRコードの読み取り機能もあるので、スマートフォンをお持ちの場合は適宜利用すると便利です。
ANAスーパーフライヤーズ ラウンジカード、ステータスカード、スマホアプリ会員証などを提示することで、ラウンジ・優先セキュリティレーン・優先チェックインカウンター等を利用可能です。
手続き不要で自動的に発行
SFCラウンジカードの発行方法は、シンプルでユーザーフレンドリーです。誰でもサクッと簡単に保有できます。
クレジットカードのSFCを保有するだけで、ANAスーパーフライヤーズ入会から2年目以降、プラチナ以上のステータスがない年に自動発行され、3月に自宅に届く流れです。
本会員だけではなく、家族会員にも自動的に郵送されます。
なお、SFC会員でも、プラチナ・ダイヤモンドの条件をクリアした年は、ラウンジカードではなく、ステータスカードの郵送となります。家族会員はラウンジカードです。
JALのステータスカードは申込みが必要になりましたが、ANAは原則として自動で郵送してくれて、辞退することも可能という状況です。
デメリット
ANAスーパーフライヤーズ ラウンジカードは、活躍する機会があまりないのがデメリットです。
SFCさえあれば、ほとんどのシーンでは問題ありません。特に国内ではラウンジカードは使う局面が僅少です。
ただし、海外ではSFCだとラウンジに入れないというケースもあり得るので、念のため持っていくのが無難です。
「転ばぬ先の杖」のような存在がANAスーパーフライヤーズ ラウンジカードです(ステータスカードも同様の効果あり)。
また、有効期限が1年間なので、毎年受け取る必要があります。4月上旬に海外旅行に行く場合は、3月下旬にしっかり受け取りましょう。
このような手間はありますが、無料なので特にデメリットは重大ではありません。私も念のため海外旅行の際にお財布に入れています。
JGCにもラウンジカードあり
ANAスーパーフライヤーズのライバルであるJALグローバルクラブのJGCカードにも、ラウンジカードがあります。
ただし、ANAが自動郵送してくれるのに対して、JALはWebページで手続きが必要です。
ANAの方がユーザーフレンドリーとなっています。
まとめ
ANAスーパーフライヤーズラウンジカードは、決済手段ではなく、SFC会員であること及びスターアライアンスゴールドを証明するカードです。
カード右下はスターアライアンスゴールドのマークがあり、有効期限も付されているので、これがあれば海外でもスターアライアンスゴールド会員用の上質な空港ラウンジを確実に利用可能です。
マイメニュー内「会員情報の登録・変更」⇒「送付物の設定・変更」⇒「送付物のお届けと住所の変更」下部の「登録/変更」から申し込むと、「重要なお知らせ」という郵便で、「ANA SUPER FLYERS CARD」と記されている封筒で届きます。
大事であることの文言が付されているので、うっかり捨ててしまうリスクが低下して、ユーザーフレンドリーです。
SFC獲得以降もプラチナ・ダイヤモンドになった場合は、ラウンジカードではなくステータスカードが届きます。
SFCラウンジカード以外に空港ラウンジを利用する手段としては、プライオリティ・パスも便利です。
世界中の空港で出発前に利用でき、一部空港では到着時も利用可能。食事・アルコールを含むドリンク・シャワーを兼ね備えているラウンジが多く、使い勝手が良好です。
中には仮眠室が設置されており、24時間営業の空港ラウンジもあるので、夜を明かすことも可能です。ただし、施錠できる個室タイプの仮眠室は、有料のケースが大多数となります。
プライオリティ・パスは日本でも利用可能です。