セブン&アイホールディングスの電子マネーnanacoには、nanacoマネー残高、nanacoポイントがあります。
また、マネーとポイントそれぞれに「残高」と「センターお預かり」の2種類があり、やや複雑な仕組みです。
違いがよくわからないという方や、相違点を把握してお得に活用したいという方もいらっしゃるでしょう。
そこでnanacoマネー残高とポイント残高の違いを比較します。
重要なのは、nanacoポイントの有効期限は毎年3月末である点です。失効しないように昇華しましょう。
nanaco残高とは
nanaco残高はクレジットカードや現金でチャージした金額です。セブンイレブン・イトーヨーカドー等のnanaco加盟店で使うと、残高からその分が減少します。
nanacoマネー残高は、そのまま現金のように支払いができる電子マネーで、nanaco加盟店では現金同様の価値があります。
ややこしいことにnanaco残高には、「マネー残高」と「センター預かり」があります。
種類
- マネー残高:そのまま加盟店での支払いに使える金額
- センター預かり:カード内ではなく、nanacoのサーバーで預かっている電子マネーのこと。使うにはマネー残高への交換手続きが必要
わかりにくいのはセンター預かりという概念ですね。
センターお預り分になる電子マネーは、クレジットチャージした分、nanacoギフトからチャージした分、新しいnanacoへ残高を引き継ぎした分です。
「センター預かり」の状態では加盟店にて利用不可能。店舗のレジで使うためには、「残高確認」などで、センター預かりをマネー残高に変換する必要があります。
nanaco残高のうちセンター預かりがある場合、レジでスタッフに「残高確認してください」と言えば、センター預かりがマネー残高に換わり、支払いに使えるようになります。
セブン銀行ATMで「残高確認」または「現金でチャージ」を行ってもOKです。
Apple Pay対応iPhone等、おサイフケータイのAndroidをお持ちなら、スマホアプリで「センターお預かりマネー・ポイントを反映」ボタンのタップで簡単に交換できます。
nanaco残高は有効期限がなく、ずっと失効を気にせず利用可能です。
nanacoポイントとは
貯め方
nanacoポイントは、加盟店での支払い200円ごとに基本1ポイントが貯まるポイントプログラムです。
還元率は基本0.5%で、特定のボーナスポイント付き商品を購入すると上乗せされます。
また、セブンイレブン、イトーヨーカドー等のセブン&アイグループのキャンペーンなどで獲得できることもあります。
使い道
nanacoポイントはリアル店舗での支払いに直接充当することはできず、以下などで1ポイント=1円のレートでnanaco残高に交換してから使う流れとなります。
- セブンイレブンやイトーヨーカドーのレジ
- nanacoポイント交換機(イトーヨーカドー等に設置)
- スマートフォンのnanacoアプリ
ただし、セブン&アイホールディングスの一部オンラインショップでは、nanacoポイントのまま1ポイント=1円として利用可能です。
代表例
- セブンネットショッピング
- 西武・そごう e.デパート
- アカチャンホンポ Online Shop
- ロフトネットストア
- イトーヨーカドーネットスーパー
- セブン‐イレブンのセブンミール
- セブン‐イレブン ネットギフト
その他、nanacoポイントをANAマイル、ANA SKYコインに、会員サイトで交換することもできます。
マイルへの交換レートは2対1(50%)とポイントとしては標準的です(交換方法)。
- 500 nanacoポイント→250 ANAマイル
- 500 nanacoポイント→500 ANA SKYコイン
ANAマイルへの交換は手続きから約2~7日後と迅速なのが利点。また、時おり+20%~+40%と交換レートがUPするキャンペーンが開催されることがあります。
40%のレートUPキャンペーン時は、500ポイント→350ANAマイルもしくは700 ANA SKY コインに交換できてお得です(残念ながら2023年3月は未開催)。
ポイント残高とセンター預かり
ややこしいことに、nanacoポイント残高にも、「マネー残高」と「センター預かり」があります。
センターお預り分になるポイント
- キャンペーン特典
- 他のポイントからnanacoポイントへ交換した分
- セブンカード・プラスでのクレジット支払いで加算されたポイント
- 新しいnanacoへ残高を引き継ぎした電子マネー・ポイント
電子マネー残高と同様に、センター預かり分は受け取り手続きを行うことで、ポイント残高に交換できます。
なお、センター預かり分を受け取るだけで、有効期限が一部伸びることもありました。
有効期限は1~2年
nanacoポイントの有効期限は、1~2年となっており、期間内に利用しないと失効してしまいます。
毎年4月から翌年3月末までに加算されたポイントの有効期限が、翌々年3月末までというサイクルです。
代表例
- 2023年4月~2024年3月末に加算されたポイント→2025年3月末まで
- 2024年4月~2025年3月末に加算されたポイント→2026年3月末まで
毎年3月末がnanacoポイントの有効期限ですので、Googleカレンダー等に毎年3月中旬頃の日程で「nanacoポイント交換」旨を登録しておき、忘れず交換するのが理想的です。
使い分け
nanaco残高はセブン&アイグループで言動用に使えますし、楽天ギフトカードの購入にも使えます。
マイラーなら、nanacoポイントはANAマイルやANA SKY コインへのレートUPキャンペーンを待つのも選択肢です。
モバイルnanaco対応スマホがあれば、nanacoポイントをサクッと簡単にマネー残高交換できて便利です。
1ポイント単位で交換できるので、失効予定のポイントだけを残高に移行し、残りはマイル移行レートUPキャンペーンを待つという戦略も有効となります。
まとめ
nanaco残高のうち、マネー残高はそのままお買い物に利用でき、センター預かりは残高確認などでマネー残高に交換したら使えます。
nanacoポイントは、nanaco残高・ANAマイル・ANA SKYコインへの交換、オムニセブンでの支払いに利用可能です。
種類 | 特徴 |
---|---|
マネー残高 | そのまま加盟店での支払いに使える金額 |
マネー センター預かり | この状態では加盟店にて利用不可能で、「残高確認」などでマネー残高に変換する必要あり |
nanacoポイント残高 | マネー残高、ANAマイル、ANA SKY コイン等への交換が可能 |
nanacoポイント センター預かり | 店舗利用のためには「残高確認」などでポイント残高に交換する必要あり |
そのまま利用できるのはnanacoマネー残高のみで、センター預かり、nanacoポイントはリアル店舗での利用はマネー残高への変換が必要です。
ただし、nanacoポイントはnanaco加盟店での支払いだけではなく、ANAマイル、ANA SKYコインに交換することもできます。
マイル等への交換は会員サイトで手続きでき、レジカウンターでのポイント交換手続きは不要です。
従来型のプラスチック製カードを使いたい場合、nanacoカードを無料で発行して、セブンカード・プラスでチャージしましょう。
Apple Payのnanacoなら、いつでも無料で利用でき、多数のクレジットカードによるチャージでポイントを獲得可能です。
Apple Pay対応iPhoneをお持ちなら、以下のルートで最大3%還元が具現化します。
Mastercardブランドの三井住友カード ゴールド(NL)を使うと、マイ・ペイすリボ活用なら合計3%で、面倒な手間を避けてリボ回避でも2.5%還元です。
ただし、nanacoでのPOSAカード購入、Apple Payのnanacoチャージで改悪が生じる恐れも十分にあります。
nanacoを使いたくない場合は、セブンイレブンでおすすめのクレジットカード、イトーヨーカドーでおすすめのクレジットカードを使いましょう。
1.5%以上の還元率をキープできるクレジットカードが多数あります。
名前 | 年会費(税抜) | 還元率 | 備考 |
---|---|---|---|
三井住友カード(NL) ※セブンイレブンのみ | 無料 | 5.0% | 5%はVisaのタッチ決済、 Mastercardタッチ決済 |
JCB CARD W(セブンイレブンのみ) | 無料 | 2.0%/ 2.5% | QUICPay(nanaco)なら2.5% |
セブンカード・プラス | 無料 | 2.3% | nanacoで購入したクオカード利用時 |
クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン | 無料 | 1.0% | 西武・そごうで5.5%以上 |
ANA JCBカード(セブンイレブンのみ) | 2,000~70,000 | 最大1.73% | QUICPay(nanaco)利用時 |
nanaco以外のおすすめキャッシュレス決済は以下をご参照ください。