au PAY(旧 auウォレット)には、プリペイドカードとクレジットカードの2種類があります。
- VisaもしくはMastercardブランドのクレジットカード:au PAYカード
- Mastercardプリペイドカード:au PAY プリペイドカード(旧auウォレットカード)
auとの契約時のキャンペーンでは、au PAY プリペイドカードにチャージできるPontaポイントで還元されることが増えています。
したがって、auユーザーなら持っていることが多いカードですね。スマホ契約がなくても、au関連サービスのIDと紐付いたauじぶん銀行に口座をお持ちの方も無料で発行できます。
au PAYのプロダクトでMastercardもしくはVisa加盟店で決済できる手段としては、プリペイドカード以外にクレジットカードのau PAY カードも存在しており、それぞれ特徴が異なっています。
使い分けに迷う方、両方を発行して2枚持ちすべきか否かを迷う方もいらっしゃるでしょう。
そこでこのページでは、au PAY プリペイドカードとクレジットカードの違いについて、2025年2月の最新の状況をわかりやすく徹底的に比較します。
目次
プリペイドカードとクレジットカードの違い
au WALLET(au ウォレット)とはauが提供している決済サービスの総称であり、当初はプリペイドカードのみでした。
現在はプリペイドカード以外に、クレジットカード、ゴールドカードなど多様なau ウォレットカードが登場しています。
au PAY プリペイドカードはMastercard搭載型のプリペイドカードであり、事前にチャージした残高の範囲内でMastercard加盟店にて支払い可能です。
イメージ的にはMastercard加盟店で利用できるnanacoやEdyのような決済手段です。auユーザーが無料で発行することができます。
原則として無審査で12歳以上の中学生、高校生も発行することが可能です。
au PAY カードは、その名の通りクレカであり、18歳以上で本人または配偶者、親などに安定収入がある方が発行できます。
所定の審査を通過した場合に発行されることになり、プリペイドカードとは異なり審査落ちで作成できないケースも出てきます。
事前のチャージが不要の後払い方式であり、公共料金や保険料などの反復継続的な支払いにも利用できます。
国際ブランドはVISA、Mastercardの2種類から選択可能です。携帯電話・光回線など、auと何らかの契約がある方のみが申し込めます。
クレジットカードには一般カードのau PAY カード、ゴールドカードのau PAYゴールドカードの2種類があります。
ポイント還元率はプリペイドカードが最も低く、次がクレジットカードとなります。付帯特典はゴールドカードが最も豪華です。
項目 | au PAY プリペイドカード | au PAY カード | au PAY ゴールドカード |
---|---|---|---|
申込対象 | au関連サービスのユーザー 12歳以上 | 満18歳以上(高校生は除く) 本人か配偶者に定期収入 | 満20歳以上で本人か配偶者に定期収入 (学生、無職、パートアルバイト除く) |
年会費(税抜) | 無料 | 無料(ただしauの契約がなくなったら1,250円) | 10,000円 |
付帯特典 | - | ◯ | ◎ |
国際ブランド | Mastercard | Visa、Mastercard | |
タイプ | 事前チャージ型(前払方式) オートチャージも可能 | 後払い | |
ポイント還元率 | 0.5%~ | 1.0%~ | |
ポイント二重取り | ○ | - |
基本的にはau PAY プリペイドカードよりも、クレジットカードの方がハイスペックです。
ただし、プリペイドカードは他のクレジットカードによるポイント二重取りが可能である点が大きなメリットです。
他のクレカとの2枚持ちを許容できる場合は、au PAY プリペイドカードの方が高還元になります。以下、各カードの詳細について、ブレイク・ダウンします。
au PAY プリペイドカードの主な特徴
au PAY プリペイドカードはau PAY残高の範囲内で、Mastercard加盟店でクレジットカードと同じように支払えます。
したがって、交通系電子マネー、Edy、nanaco等の電子マネー、Vポイント・Pontaポイント・楽天ポイント・dポイント等の共通ポイントよりも、利用可能店舗が格段に広いです。
ただし、ガソリンスタンドや有料道路料金、保険料やプロバイダ料金などの反復継続的な支払いなど、一部Mastercard加盟店でも利用できないお店があります。
利用不可の支払い例
- 公共料金、国民年金保険料
- ガソリンスタンド、有料道路
- インターネットプロバイダー
- 携帯電話・MVNO・格安スマホ・SIM、アプリ型電話サービス
- 生命保険、損害保険
- 駐車場、家賃
- 動画配信、スカパー、WOWOW、ケーブルTV、音楽配信
- 新聞購読料
- 飲料水宅配
- 一部決済代行・決済サービス
Suicaや楽天Edyなど多くの電子マネーの場合、チャージ残高が足りなくても不足金を現金で支払うことが可能です。
しかし、au PAY プリペイドカードは、現金と併用しての支払いができないので、「残高>支払額」の状態でのみ決済が可能です。
au PAY プリペイドカードで決済すると、200円(税込)あたり1Pontaポイントが貯まり、基本還元率は0.5%と妙味がない水準です。
JALカード特約店、ANAカードマイルプラスのようなポイントアップ店での決済の場合は1.0%以上の還元率となります。
代表例はセブン-イレブン、イトーヨーカドー、マツモトキヨシ、スターバックスカードへのチャージ等です。
au PAY プリペイドカードのau PAY残高には、au料金との合算払いのauかんたん決済、auじぶん銀行、クレジットカード、Pontaポイント、auショップ等でチャージ可能です。

この中で最もお得なのは、クレジットカードによるチャージです。一部のクレカはチャージ時にクレジット決済のポイントを貯めることができ、au PAYの利用時にもPontaポイントを獲得できます。
訴求力の高いポイント二重取りが可能です。将棋において飛車だけよりは、飛車・角の方が強いのと同様に、ポイントも一つだけよりは二つ獲得できる方が嬉しいですね。
ポイント二重取りで1.5%以上の高還元率を実現できます。年会費が無条件で無料のリクルートカードでも1.7%となって流麗。
おすすめクレジットカード
- PayPayカード(旧ヤフーカード):1.5%
- 三井住友カード ゴールド(NL):最大2.5%(マイ・ペイすリボ利用時)
- Orico Card THE POINT:1.5%(入会から半年間は2.5%)
- エポスカード:最大1%
- エポスゴールドカード:最大2.5%%
- ライフカード(Mastercard):誕生月は2.0%
- マイレージプラスカード(セゾン):1.5%のマイル&0.5%
- ANA Mastercard:マイル&0.5%
- ANA東急カード:マイル&0.5%
- Amazonカード:1.5%
- au PAY ゴールドカード:1.5%
ポイント二重取りが可能な点がau PAY プリペイドカードの最大のメリットです。

au PAY カードの主な特徴
au PAY カードは、KDDIと三菱UFJニコスが提携して発行しているクレジットカードです。
年会費無料で基本還元率は1%と合格水準で、ポイント付与は1回ごとに利用金額100円単位です。
1%を超える高還元のクレジットカードもあり、ポイント還元率は合格水準ではあるものの、特筆すべき水準とまでは言えません。
しかし、au PAY カードはauの料金支払いに対してもポイントが付与されます。
この点はドコモ料金はポイント対象外となるドコモのクレジットカード(dカード、dカード ゴールド)にはないメリットです。
2022年12月1日以降、au PAY ゴールドカードは、au PAYへのチャージの場合も、1%のPontaポイントを得られます。
チャージで1%のポイントを得られて、au PAYやau PAY プリペイドカード利用時に付与されるPontaポイント0.5%と合わせて合計1.5%です。
2022年12月1日以降、au PAY カードはau PAYチャージではポイント還元を受けられません。
独自の付帯特典
au PAY カードはプリペイドカードにはない付帯特典・保険を享受できます。これが最大のメリットとなります。
紛失・盗難保険、お買物あんしん保険、海外旅行あんしん保険などが充実しています。
海外旅行傷害保険は最も利用頻度が高くで重要な疾病・傷害治療費用が200万円とパワフルです。
月会費1,000円(税抜)のアメリカン・エキスプレス・グリーン・カード</aは、この補償に関してはたったの100万円に過ぎません。
au PAY カードは、実用性が高い保険が年会費無料カードとしては卓越しており、質実剛健なスペックです。
au PAYクレジットカードは、auじぶんcardの進化版のようなクレジットカードです。利用金額にポイントを充当できるようになり、便利になっています。

カードフェイスもシックかつシンプルでかっこよくなりました。変なマークがゴテゴテ記載されているよりはかっこいいです。
カードの引き落とし口座をauじぶん銀行にすると、引き落としの度にPontaポイントがもらえます。その他、詳細は以下で徹底解説しています。

空前の低金利の時代には、au PAYクレジットカードのポイント還元、各種付帯特典は絶大な威力があります。
お得な生活を送れて、浮いた分を貯金したり他のことに使えるようになり、人生を豊かに彩ることができます。お得な入会キャンペーンも魅力的です。
公式サイトau PAY カード 公式キャンペーン
ゴールドカードは特典が充実
au PAY ゴールドカードは、一般カードのau PAY カードよりも更に特典が充実してパワフルです。
ゴールドカードならではのスペシャルな特典が付帯しています。
- au通信料とauひかりなどの固定回線が+10%還元
- au PAY 残高へのチャージが+1%還元
- au PAY マーケットで7%還元
- auでんき、都市ガス for auの支払いは+2.0%還元
- 海外アシスタンスサービス(ハローデスク)
- 宿泊予約サイト「Relux」の割引
- 空港ラウンジ無料サービス(国内主要空港+ハワイ)
- 充実の旅行傷害保険・ショッピング保険、レンタカー優待
スタンダードカードのau PAY カード、Mastercard搭載型のau PAY プリペイドカードにはないベネフィットが豊富です。

入会特典として最大20,000円分のポイントを得られます。
対象料金プランによっては、月額のau利用料金が10,000円(税抜)の場合、年間のポイント還元の上乗せが12,000円となるので、au WALLETゴールドカードの年会費をフルにカバーできます。
このような方ですと、au PAYゴールドカードは持たないと損といっても過言ではないハイ・クオリティー・カードです。

入会キャンペーンは一般カードのau PAYカードよりごーzyナスになります。

au PAYゴールドカードはauで至れり尽くせりのベネフィットを享受できます。auでの最強クレジットカードです。
携帯電話の支払いにおすすめのクレジットカードの筆頭であり、auユーザーにとっては絶大なメリットがあるゴールドカードです。ドコモのdカード ゴールドと比較してもエッジが効いています。
確かに年会費無料クレジットカードや格安ゴールドカードが山のようにある中で、10,000円(税抜)という年会費はデメリットです。
しかし、充実の特典を考慮すると、au料金が高い場合や、au関連サービスをよく使っている方は、この年会費は決して高くないと評価できます。
慈愛さえ感じるようなお得さ、プライスレスのスペシャルな特典が満載であり、無尽蔵に湧出される豊潤さには身震いする程です。
オンリー・ワン、スペシャル・ワン、エアフォース・ワンのパワーがあります。歴史の偉人で例えると、ジャンヌ・ダルクのようなパワーがあります。
こうして考えてみると、本当にお得ですよね。このような良いゴールドカードを使えば、長い目で見ると10万円・20万円といったリターンを得ることができます。
なお、au PAY ゴールドカード以外にも、多くのクレジットカードでお得なキャンペーンが開催されています。

プリペイドカードとクレジットカード2枚持ちがおすすめ
au PAY プリペイドカードは、公共料金や保険料の支払いなど反復継続的な決済は不可能です。
また、ガソリンスタンドや機内販売など、一部Mastercard加盟店でも利用できない店舗もあります。
そのような店舗ではau PAY カードを利用して、それ以外では高還元カードでチャージしたau PAY プリペイドカードを利用するという使い分けも可能です。
au PAYのカード2枚持ちを行うと、効率的にPontaポイントを貯められて、それを集約して再びMastercard加盟店でお買い物できるようになります。
また、au PAY カードで貯まるPontaポイントは、ポン活もしくはau PAYチャージに使うのが最もお得です。
ポン活でローソンお試し引換券で利用すると、1ポイントの価値が1.5~3円になります。
1,000 Pontaポイントをau PAYにチャージして、au PAYもしくはau PAY プリペイドカードで利用すると、5Pontaポイントを得られて5円分お得になります。
クレジットカードで貯めたポイントをチャージして使うことで、更にPontaポイントを獲得というループが可能になります。これがau PAYのクレジットカードとプリペイドカード2枚持ちのダイナミズムです。
デメリット・注意点
au PAY プリペイドカードは、auのスマホ契約がなくても、au関連サービスに紐付いたauじぶん銀行に口座があれば発行でき、ポイント二重取りが可能なので、メリットが大きい決済サービスです。
しかし、携帯電話・光回線・銀行などのauとの契約がすべてなくなった場合は、Pontaポイントを貯められなくなります。グループのUQ mobileの契約があってもNGです。
使い切る手段としておすすめなのは、Amazonギフト券、楽天市場での楽天ポイント払いと併用してのお買い物です。
解約などの手続きは不要なので、残高を使い切ったらハサミやシュレッダーでカットして捨てましょう。
au PAY カードの場合、年会費無料のクレジットカードなので、サブカードとしてもおすすめとなります。
au PAY プリペイドカードクレジットカードの比較まとめ
VisaもしくはMastercard加盟店で決済できるau PAYの手段としては、au PAY プリペイドカード、au PAY カード、au PAY ゴールドカードがあります。
プリペイドカードはポイント二重取りが可能なのが大きなメリットです。
au PAY カードは年会費無料で維持でき、au PAYへのチャージの場合も1%のポイントを得られるのが最大のメリットです。
au PAYやau PAY プリペイドカード利用時に付与されるPontaポイント0.5%と合わせて合計1.5%です。
また、ショッピング保険や海外旅行保険など、年会費無料のカードとしてはエッジが利いているサービスが付帯しています。
au PAY ゴールドカードならau PAYチャージが2%還元となり、利用時の0.5%との合計が2.5%に昇華します。
また、au PAY ゴールドカードは、auのデータ通信料金10%還元などファンタスティックな特典が付帯します。
その他、還元率が高いおすすめクレジットカードについては以下で丹念に分析しています。

飛行機に乗る機会がある方なら、マイルが貯まるクレジットカード、航空系クレジットカードがお得です。
JALマイルが貯まるクレジットカード、ANAマイルが貯まるクレジットカードの他、ダークホースとしてはマイレージプラスカードもバリューが高いです。
ポイントやマイルに興味がない方は、キャッシュバックのクレジットカードがお値打ち。ポイントを貯めて交換という作業も省きたい場合、自動キャッシュバックのクレジットカードだと手間フリーです。
クレジットカードの諸々のファクターに着目してランキングを作成しました。

高級カードになるとコース料理1名分無料サービス、空港ラウンジ、手荷物無料宅配、コート預かりなどの充実した特典が魅力的です。

おすすめのゴールドカードについては、ゴールドカードのランキングをご参照ください。年会費無料のゴールドカード、年会費が安い格安ゴールドカードもあります。
これらの中でも特に優れたゴールドカードは以下で丹念に論述しています。

クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんのおすすめゴールドカードは以下でご紹介しています。

おすすめのプラチナカードについては、プラチナカードのランキングをご参照ください。その中でも特に特筆に値するカードは以下で徹底的に解説しています。

クレジットカードの頂点であるブラックカードについては、以下で精緻に分析しています。

数多くのブラックカードの中から日本で発行されているカードのランキングを以下にまとめました。

実際にブラックカードを活用したところ、お金では買えない類稀なエクスペリエンスが可能でした。

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