2019年7月23日から、楽天カードをGoogle Payに登録すると、後払い型電子マネー「QUICPay」での決済が可能になりました。
対応OSはAndroid 5.0 以上&バージョン6.1.5以上のおサイフケータイ搭載のAndroid端末です。
アメックスブランドの楽天カード以外(JCB・Visa・Mastercard)が対象で、QUICPay払いで楽天ポイントを貯められます。
既存のおサイフケータイでQUICPayを使うためには、手続完了まで時間がかかるのがデメリットでした。Google Payならカードを登録してすぐに利用を開始できます。
楽天カードのGoogle Pay対応について、注意点を完全網羅してわかりやすく徹底的に解説します。
目次
楽天カードのGoogle Pay対応
Google Payは簡単&スピーディーな支払いの利便性と、安全・安心の決済が可能になるセキュリティを両立させた決済サービスです。
Googleの支払いサービスであり、店舗やアプリケーション・Webサイトでのお買い物に利用できます。
楽天Edy、nanaco、WAON、Suica、PASMO、楽天ポイントカード、dポイント、モバイルTカード、マツキヨポイントカード等を一元管理して利用可能です。
各電子マネー等のアプリをインストールしていなくても、Google Payアプリだけで新規アカウントの作成、履歴確認、チャージが可能で便利です。
既に利用している場合はアカウント情報をGoogle Payに登録・連携すればOKです。Google Payは複数のサービスを一気通貫でまとめて管理できる点にエッジ・優位性があります。
2019年7月23日以降はGoogle Payアプリに楽天カードを設定することで、全国のコンビニ・スーパー・ドラッグストア等のQUICPay加盟店にて利用可能です。
クレジットカードだとサインが必要なお店では、特にメリット大(使えるお店一覧)。主な店舗は下表の通りです。
ジャンル | 店名 |
---|---|
コンビニ | セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ、ポプラ、生活彩家、ローソンストア100、ローソンマート |
スーパー | イトーヨーカドー、イオングループ、ジャパン、オーケー、アピタ、ピアゴ、阪急オアシス、アークス、平和堂、近商ストア |
百貨店等 | ドン・キホーテ、阪急メンズ大阪/東京、近鉄百貨店、阪急百貨店、阪神百貨店、名鉄百貨店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、JRセントラルタワーズ/JRゲートタワー/ゲートウォーク、なんばCITY、なんばパークス、ル・トロワ、阪急西宮ガーデンズ |
ガソリンスタンド | ENEOS、昭和シェル石油、エッソ・モービル・ゼネラル(セルフSS) |
ドラックストア | ツルハドラッグ、スギ薬局、ココカラファイン、富士薬品グループ(セイムス・スマイル・アメリカンドラッグ等)、くすりの福太郎、ドラッグユタカ |
カフェ | タリーズコーヒー、ドトールコーヒー、エクセルシオールカフェ、コメダ珈琲店、甘味喫茶おかげ庵、カフェ・ド・クリエ |
食事 | マクドナルド、ロッテリア、吉野家、すき家、壱番屋、モスバーガー、すかいらーくグループ、ロイヤルホスト、かっぱ寿司、はま寿司、リンガーハット、牛角、餃子の王将、サガミチェーン、鳥どり、海鮮三崎港、味の民芸、バーガーキング |
本・CD/DVD | TSUTAYA、蔦屋書店、HMV、古本市場、明林堂書店、八重洲ブックセンター |
家電 | ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、エディオン、ヨドバシカメラ、ノジマ、PC DEPOT |
カーライフ | オートバックス、 スーパーオートバックス、 オートバックスガレージ、 Smart+1A PIT AUTOBACS SHINONOME |
タクシー | 東京無線タクシー、チェカーキャブ、さくらタクシー、日本交通、国際自動車、朝日交通、昭和グループ、明和グループ、名古屋近鉄タクシー、宝交通、東和交通、日の丸自動車 |
バス | 京都バスチケットセンター、大阪駅JR高速バスターミナル、三宮バスターミナルチケットセンター |
ホテル | アパホテル |
空港 | ANA FESTA、新千歳空港ターミナルビル、中部国際空港セントレア、大分空港 |
レジャー | 東京ディズニーランド/シー、MOVIX、ジャンカラ、スーパージャンカラ、USJ、富士急ハイランド、スパリゾートハワイアンズ、京セラドーム大阪、快活CLUB、福岡 ヤフオク!ドーム、東京ドーム、アドベンチャーワールド、コロナワールド、東京タワー、阪神甲子園球場、キッザニア東京・甲子園 |
ファッション | ユニクロ、ライトオン、マックハウス、マックハウスプラザ、OUTLET-J、コナカ、メガネスーパー |
その他 | acure、auショップ、モッズ・ヘア、カクヤス |
Google PayでのQUICPay決済は、クレジットカード払いと同様に楽天ポイントの付与対象となります。
その他、QUICPayの詳細については、以下で徹底的に解説しています。
既存のおサイフケータイと比較したメリット
従来から楽天カードはおサイフケータイに登録することで、QUICPayを利用できましたが、申し込みから利用開始までタイムラグが生じるのがデメリットでした。
- 楽天カードQUICPay(ケータイ)の申込み
- 自宅にカード情報を携帯電話に登録するために必要な「アクセスコード」を記載した「ご登録手続きのご案内」が郵送
- 携帯電話にアプリをダウンロードし、カード情報を設定
- 手続き完了
Google Payならこのような手間はなく、アプリに楽天カードを登録して本人認証を行うだけで、すぐに使えるようになります。郵便物を受け取る手間が不要なのが流麗です。
携帯電話の機種変更の際には、「カード情報お預かり機能」を使って、カード情報を一旦サーバに預けて、機種変更後のケータイで受け取る必要がありました。
しかし、新しいGoogle PayのQUICPayなら、GoogleのQUICPayに楽天カードの情報を登録しておけば、GoogleのアカウントでAndroidにログインするだけでカード情報が反映されます。
楽天カードはGoogle PayのSuicaチャージも可能
Google Payには交通系電子マネーのSuica機能もあり、年会費無料で利用できます。
楽天カードでもチャージが可能ですが、ポイント付与は対象外なので1円も得しない点に注意が必要です。
楽天ペイのSuicaチャージではポイントを得られますが、0.5%還元にとどまっています。
Google PayのSuicaへのチャージは、還元率1.5%のビューカードがおすすめです。
ビューカードの中でおすすめなのは、年会費が年1回の利用で無料、基本還元率1%、Suicaチャージ・JR東日本の定期券やきっぷ等の購入は1.5%還元のビックカメラSuicaカードです。
おサイフケータイ、Apple Pay対応端末をお持ちの方なら、東日本に住んでいなくてもおすすめです。
ビックカメラSuicaカードは、Suicaチャージが1.5%還元と日本最高峰で、一般加盟店でも1%還元となり、かつ年会費無料で維持できます。
ビックカメラはほとんど使わない方でもお得なクレジットカードです。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、ビックカメラSuicaカードがSuicaチャージにおすすめとおっしゃっていました。

クレジットカードのレジェンドがプライベートでも保有するのがビックカメラSuicaカードです!
活用すると家計改善に大活躍してくれるクレジットカードであり、大量のポイントが得られるお得な入会キャンペーンも魅力的です。
その他のビューカードでは、アトレ等のJRE CARD優待店・ルミネを使うなら3.5%還元のJRE CARD、そうでなければボーナスポイントの「ビュー・スイカ」カードが魅力的です。
Google PayのSuicaを利用すると、東北・上越・北陸新幹線の一部区間の自由席にSuicaで乗れる「タッチでGo!新幹線」を利用できます。
2020年3月14日からはインターネットで予約するとJR東日本の新幹線にSuica・PASMO・Kitaca・ICOCA等の交通系ICカードで乗車できるサービスが開始しました。
ただし、オートチャージ、Suica定期券、Suicaグリーン券、エクスプレス予約などは対象外です。
これらはモバイルSuicaの利用が必要でGoogle Payからは購入できませんが、購入データはGoogle Payのアプリ上で表示されます。
アプリ・Web決済も可能
Googleアカウントに登録した楽天カードは、Google Payに対応したアプリケーションやオンライン店舗での支払いにも利用できます。
Apple Payのアプリ・Web決済と同じようなイメージです。
連絡先やクレジットカード番号などをオンラインでの支払い・課金の度に入力する必要がなく、簡単に決済が完了して便利です。対応サービスの代表例は以下のとおりです。
- JapanTaxi:タクシー配車
- BookLive:電子書籍
- スペースマーケット:会議室などの手配
- minne(ミンネ):ハンドメイドグッズ等の購入
- 日本美食:飲食予約サービス
- えこよみ
- Creema
支払時はGoogle Payアプリを立ち上げる必要はなく、Webページ・アプリ内で支払い方法にGoogle Payを選択すると決済がその場で完結します。
iPhoneやおサイフケータイ非搭載Androidでは利用不可
Google Payを利用可能なのは、おサイフケータイアプリ(6.1.5以上)に対応しているAndroid5.0以上のデバイスです。
おサイフケータイ非対応のAndroid、iPhoneでは利用することがミッション・インポッシブルです。
ただし、iPhoneではアメックスブランド以外ならApple Payを利用可能なので、そちらでQUICPay決済、Apple PayのSuicaチャージが可能です。
デメリット
楽天カードのGoogle Pay対応のデメリットは、アメックスブランドの楽天カードが対象外である点です。
実際に私はアメックスの楽天プレミアムカードを登録しようとしたところ、見事にエラーになってしまいました。
楽天カードのGoogle Payで貯まる楽天ポイントは使い勝手抜群
楽天カードで貯まる楽天ポイントは楽天市場・楽天ブックス・Kobo等で1ポイントから1ポイント単位で使えます。楽天トラベル・楽天GORAは100ポイント以上です。
また、楽天ポイントカードの機能で、マクドナルド、ミスタードーナツ、ファミリーマート、ポプラ・生活彩家、吉野家、すき家、ツルハドラッグ、サンドラッグ、大丸・松坂屋、出光などのリアル店舗でも使えます。
スマホアプリ「楽天ペイ」を活用すると、セブンイレブン・ローソン・ファミマ等のコンビニでも期間限定の楽天ポイントを消化できます。
楽天ポイントは電子マネーの楽天Edyとも交換可能。楽天Edyは利用可能店舗が日本最大級の電子マネーですので、現金同様で極めて便利です。
ユニークなところでは2017年8月26日から、楽天証券で楽天ポイントを使って投資信託を買えるようになりました。
また、楽天証券に口座がなくても投資が可能な「ポイント運用 by 楽天PointClub」もあります。
2018年10月27日から楽天カードのクレジット決済で投信積立が可能になり、最大1%の楽天ポイントを貯めることも可能になりました。
楽天ポイントが貯まる楽天カードは資産運用できるクレジットカードの筆頭です。投資ができるカードは類稀であり、一歩先に進んだ画期的なスペックを備えています。
また、ANAマイルへの交換も有力な選択肢となります。1ポイント→0.5マイルとレートは半減しますが、マイルは価値にレバレッジがかかるのが魅力的です。特典航空券へ交換すると、1ポイントの価値が数円に昇華します。
国内線特典航空券で利用すると1マイルの価値が1.5円~2円程度、国際線のビジネスクラスだと1マイル2.5~5円程度、ファーストクラスなら7~16円程度に跳ね上がります。
例えばキャンペーンで獲得したポイントを利用すれば、国内線なら片道の特典航空券に活用することが可能です。
一例として大阪→東京の移動が6,000マイルで可能で、ANAバリューの料金(16,320円)に対して1マイル2.72円で利用できたことがあります。
楽天カードのGoogle Payまとめ
2019年7月23日から、楽天カードをGoogle Payに登録すると、ポストペイ型電子マネー「QUICPay」での決済が可能になりました。
サクッと簡単にモバイル決済サービスが利用できて流麗です。
Payサービスとは異なり、QUICPayはかざすだけで爆速で支払いが完了するため、スムーズ&スピーディーな支払いが可能です。
格安SIM・格安スマホの普及が進んでおり、iPhoneではなくAndroidを使っているという方も多いでしょう。
Apple Payに加えてGoogle PayのQUICPay払いにも対応したことで、楽天カードがより一層便利に進化しました。
楽天カードはGoogle Pay以外にも、お得なベネフィットが満載のクレカです。
基本還元率は1.0%で楽天ポイントが貯まり、家族カードもあります。
SPUで楽天市場でのお買い物は3倍~13.5倍の高還元なのが魅力的です。
ETCカード利用時もポイントが得られます。ポイント付与対象外のお店はごく一部です。利用限度額は高いので、メインカードとしてガンガン使うことも可能です。
1回払い・ボーナス1回払いなら完全無料で利用できます(※締め日と支払日)。ただし、リボ払いの利用など、僅かに手数料や金利が発生する取引もあります。
楽天カードを保有して、SPUや各種キャンペーン・セールなどを活用していくと、恐ろしい程にザクザクと楽天ポイントが貯まっていきます。
特に高額品の購入とSPU、買回りセール(楽天スーパーセール・お買い物マラソンの詳細)を巧みに組み合わせるとお得です。この三種の神器によって、私は2023年11月には250万ポイントに到達しています。
楽天カードの利用限度額は最高300万円とプラチナカード級となっています。メインカードとしてガンガン活用することが可能です。
楽天カードは旅行傷害保険も充実しています。利用頻度が高くて最も重要な疾病治療費用・傷害治療費用が200万円であり、内容が秀逸です。
また、海外旅行時に利用できる優待割引も豊富です。詳細は以下で徹底解説しています。
ハワイのワイキキ・アラモアナには楽天カード会員専用の「楽天カードラウンジ」があり、無料で利用できます。
日本語スタッフが常駐しており、ドリンク、60店以上で使えるクーポン配布、便利なアイテム貸出、手荷物預かり、無料Wi-Fiなど実用的なサービスが揃っています。
海外旅行においても充実した特典が付帯しており、便利に活用できるクレジットカードです。
Mastercard、JCBブランドですとお買いものパンダデザインも選択できます。
ディズニー・デザイン、YOSHIKIデザイン、楽天イーグルスデザインもあります。ディズニーはJCBのみです。
楽天カードは学生、主婦、パート、アルバイトの方でも本会員カードを発行できます。
楽天カードはお得なベネフィットが豊富です。しかも数千ポイントの楽天ポイントが得られるお得な新規入会&利用キャンペーンも開催しています。
公式サイト楽天カード 公式キャンペーン
女性向けのオプションを付帯できる楽天PINKカード、カード利用でANAマイルを貯めることもできる楽天ANAマイレージクラブカードもあります。
格安ゴールドカードの楽天ゴールドカードは年会費が2,000円(税抜)で、誕生月は楽天市場・楽天ブックスの還元率が+1%、国内主要空港・ホノルル・仁川のラウンジが年2回無料というメリットがあります。
楽天カードと楽天ゴールドカードの比較については、以下で徹底解説しています。
ゴールドカードに相当する「楽天プレミアムカード」は、楽天市場・楽天ブックスでの還元率がいつでも+2%で、低コストインデックス投信の積立が1%です。
また、世界中の148ヶ国、600を超える都市で1,300ヵ所以上の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスが無料になります。
空港ラウンジを使えるゴールドカードの中でもハイ・クオリティであり、楽天関連サービスでの優遇が受けられるのがメリットです(楽天プレミアムカードの空港ラウンジ特典)。
プライオリティ・パスで世界中のラウンジが無料で使い放題になるので、使わなくてもお得なクレジットカードです。空港ラウンジを無料で使えるクレジットカードの中でもエッジが利いています。
楽天カードと楽天プレミアムカードの違いについては、以下で徹底的に比較しています。
楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードの相違点については、以下にまとめています。
楽天カードの種類は多様です。各カードの比較については、以下で精緻に分析しています。
実際に楽天カードを使い倒したところ、諸々の特典の賜物で大量の楽天ポイントを得られたのが嬉しかったです。
どの楽天カードもお得なベネフィットが豊富なハイ・クオリティー・カードです。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「メインカード」として楽天カード、ゴールドカードとして楽天ゴールドカード、空港ラウンジがお得なカードとして楽天プレミアムカードを挙げられていました。
また、クレカの専門家・菊地崇仁さんも、おすすめの年会費無料カードとして楽天カード、ゴールドカードとして楽天プレミアムカードを挙げていらっしゃいました。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマも、楽天カードを高く評価しています。
2021年6月に入ってからは、幅広い組み合わせで異なる種類の楽天カードを同時保有することが可能になりました。
また、異なる国際ブランドやデザインカードを追加して2枚持ちできます。