JR西日本がICOCAには、ポイントプログラム「WESTERポイント」があります。JR西日本グループの鉄道・ショッピング・旅行などで獲得し、現金同様に使えます。
以下、WESTERポイントのうち、乗車で貯められるポイントについて解説します。
1ヶ月間ICOCAで自動改札機を利用した回数・金額などの利用状況に応じてポイントが付与される仕組みです。
貯めたWESTERポイントは1ポイント1円でICOCAにチャージして使えるので便利です。
クレジットカードによるチャージで得することができるSMART ICOCAも対象なので、チャージと利用時でポイントをダブルで獲得できてお得感があります。
WESTERポイントをザクザクと獲得する貯め方、お得な使い方について、注意点を網羅してわかりやすく徹底的に解説します。
年会費は無料
JR西日本のICカード乗車券「ICOCA」は累計発行枚数が2,400万枚を超えています。PiTaPaと並んで関西電子マネーのビッグ2の一角を占めています。
全国各地の電車・バスに乗車できますし、交通系ICカードで決済できるお店での支払いにも便利です。
Suica、モバイルSuica、アップルペイ、PASMO、TOICA、manaca、Kitaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけんの対応機関・店舗で縦横無尽に利用可能です。
例えば旅行・出張先の関東でも利用可能で利便性が高く、列車やバスの移動に八面六臂の活躍を見せてくれます。
JR西日本は、更なる利便性向上、利用拡大を図る観点から、ICOCAの利用に応じたポイントサービスを導入します。
WESTERポイント対象エリアは、東は高岡、南は新宮、西は南岩国、北は出雲市となっています。
新ポイントを獲得するにはまずポイントサービスにICOCAを利用登録する必要があります。登録料・年会費などの料金は無料でコストは0円です(登録手順)。
WESTER会員サポートページ、移動生活ナビアプリWESTERから手続きできます。
Webの場合は申込みから利用登録完了まで、最大10日間程度を要する場合があるので、急ぎの場合は即時に利用登録が完了する駅の自動券売機がベターです。
SMART ICOCAは利用登録が不要でユーザーフレンドリーです。やはり最初の1回だけでも地味に面倒なので、全く手間がかからないのはナイス。
なお、身体障害者割引、知的障害者割引を適用して発売したICOCA定期券はチャージ
の機能がないので、WESTERポイントは利用できません。
登録したICOCA、もしくはSMART ICOCAでJR西日本の自動改札機に入場・出場した際の利用状況が、1カ月単位(1日~末日)で集計されます。
月 | 末日 |
---|---|
1月 | 31日 |
2月 | 28日 or 29日 |
3月 | 31日 |
4月 | 30日 |
5月 | 31日 |
6月 | 30日 |
7月 | 31日 |
8月 | 31日 |
9月 | 30日 |
10月 | 31日 |
11月 | 30日 |
12月 | 31日 |
各月の1ヶ月間の利用区間、回数などで一定の条件をクリアした場合、利用内容に応じたポイントが付与されます。
数多く乗れば乗るほど、多額を支払えば支払うほど多くのポイントが得られます。
3種類のWESTERポイントの貯め方
WESTERポイントは以下の3種類となっており、それぞれ別々に設定されている条件をクリアすると貯めることが可能になります。
- 特定の時間帯に列車を利用した場合の「時間帯指定ポイント」
- 一定回数以上、列車を利用した場合の「利用回数ポイント」
- 加盟店での買い物で得られる「電子マネーポイント」
以下、詳細についてブレイク・ダウンします。
時間帯指定ポイント
対象路線はJR京都線、神戸線、宝塚線の一部区間となっています。
それらの区間を対象時間内に1カ月で4回以上利用すると、4回目以降1回ごとにポイントが貯まるようになります。還元率は運賃の30%か50%でエリアごとに定められています。
対象時間は平日10時~17時(PM5時)と、土曜・休日と年末年始の終日となっています。付与対象は大人用カードのみで、こどもICOCAは対象外です。
時間帯指定ポイントの利用回数は、「グループ番号」単位でカウントされます。
例えば、「京都~長岡京」と「京都~山崎」は同じグループ番号なので、2区間の利用回数を合算してポイントが計算されます。
利用回数ポイント
ICOCAエリア内の同一運賃区間の利用回数が11回以上となった場合、11回目以降は利用1回毎に「利用回数ポイント」が付与されます。
ポイント還元率
- 2021年9月30日まで:区間運賃の10%
- 2021年10月1日から:区間運賃の15%
こちらは大人用だけではなく子供用ICOCAカードも対象でユーザーフレンドリーです。こどもICOCAは小児普通旅客運賃をもとに計算されます。
なお、利用回数が4回以上で時間帯指定ポイントがついた区間(グループ)の利用回数は、同一運賃区間の利用回数ポイントの利用回数にはカウントされません。
時間帯ポイントと利用回数ポイントの二重取りはミッション・インポッシブルとなっており、どちらか片方のみが付与されます。
なお、2021年10月1日からはPiTaPa割引サービスも、運賃の10%から15%に割引率を拡大します。
電子マネーポイント
WESTERポイント加盟店(主にJR西日本グループ)や、JR西日本の駅に設置されている自販機(curio)などで、ICOCAで支払った時に獲得できるポイントです。
還元率は一律ではなく、200円あたり1ポイントなど加盟店ごとにポイント還元率は異なっています。ここらへんの仕組みはJR東日本のJRE POINTと似ています。
使い方
付与されたWESTERポイントは、獲得月の翌月6日からICOCAにチャージすることが可能になります。
1ポイント1円でチャージできるのが便利です。100ポイントや1,000ポイントを貯める必要はありません!
チャージして、再び電車に乗ったり、その他バスやタクシーの乗車や対応店舗でのお買い物に利用できます。
2023年6月5日から、WESTERポイント利用商品に在来線チケットレス商品が加わりました。
WESTERポイントアップグレードチケットレス(グリーン)は、JR西日本の主な特急列車で+500ポイントまたは+1,000ポイントでグリーン車にアップグレードできる特典です。
WESTERポイントアップグレードチケットレス(Aシート)は、有料座席サービス新快速「Aシート」を300ポイントで利用できます。
WESTERポイントチケットレスは、JR西日本の関西エリアの主な特急列車で200ポイントを充当できる特典です。
WESTER会員限定のチケットレスサービス商品は、JR西日本ネット予約「e5489」で販売されます。
ただし、WESTERポイント(期間・用途限定)、WESTERポイント(チャージ専用)については利用できません。
デメリット
WESTERポイントのデメリットは、一部でポイント計算の対象とならない場合がある点です。
- ICOCA定期券区間内の利用
- 新幹線での利用(スマートEX)
- チャージ(入金)、ICOCA・ICOCA定期券の購入
- JR西日本以外のICOCAエリアの駅相互間、これらの駅とJR西日本のICOCAエリアの駅相互間の利用
- のりこし精算機でのICOCAと他のきっぷを併用した精算
- 自動券売機でのきっぷ購入
WEBでICOCAを利用登録する場合は、JR西日本が利用登録を完了した翌日の利用分からポイント計算の対象となります。申し込んだ日の翌日ではありません。
また、新ポイントサービスの開始に伴い、2018年9月末でJ-WESVポイントが終了・昼間特割きっぷが販売終了となる点、回数券はポイント対象外である点がデメリットです。
さらにICOCAエリア内の「普通回数乗車券」は2021年9月30日(木)で発売終了となるので、愛用していた方にとってはマイナス要素です。
発売終了エリアはJR西日本のWESTERポイントサービス対象エリアとなり、新幹線経由やJR他社とまたがる区間の普通回数乗車券は発売を継続します。
まとめ
WESTERポイントの乗車ポイントは、2018年10月1日からサービス開始しました。時間帯指定ポイント、利用回数ポイント、電子マネーポイントの3種類のポイントを獲得できます。
イメージ的にはJRE POINTと愛知のmanacaの良いとこ取りをしたような制度になります。ロイヤルカスタマーになる程に優遇されます。
manacaにはマナカマイレージポイントという仕組みがあり、加盟のバス・地下鉄などで1ヶ月間に使用した金額毎にポイントが貯まります。
貯まったポイントは乗車料金として使えます。一例として市バス・地下鉄は還元率がなんと10%~13%であり、昼間ポイントは通常よりも20%~30%UPします。
名古屋鉄道は利用金額ポイントが最大8%、利用回数ポイントが最大6%です。
ICOCAの新ポイントの還元率がどの程度になるかに注目でしたが、時間帯指定ポイントは30%~50%と高い水準となっています。
なんといっても嬉しいのはSMART ICOCAも対象で、クレジットカードのポイントとWESTERポイントの両方を得られる点です。
訴求力の高いポイント二重取りが可能です。将棋において飛車だけよりは、飛車・角の方が強いのと同様に、ポイントも一つだけよりは二つ獲得できる方が嬉しいですね。
サービス導入エリアはICOCAエリアであり、PiTaPaエリアは対象外です。
あくまでJR西日本を利用した場合にお得になるポイント制度であり、阪急、阪神、南海、京阪、近鉄、神戸電鉄などのPiTaPaエリアには乗車は可能ですが、ポイントは得られません。
ICOCAは他の地域の交通系電子マネーと比較すると、ポイントの側面でやや弱い状況でしたが、WESTERポイントの導入で一気に充実しました。
ICOCAは現金によるチャージのみで、SMART ICOCAへはクレジットカードでもチャージ可能です。おすすめのクレカについては、以下で徹底解説しています。
モバイルICOCA、Apple PayのICOCAなら、多様なクレジットカードでポイント等を獲得可能です。
J-WESTカードというJR西日本のクレジットカードでSMART ICOCAにチャージした場合は、SMART ICOCAの利用で200円あたり1ポイントが得られました(還元率0.5%)。
しかし、この制度は2018年9月末で終了するので、今後は他のクレジットカードでチャージした場合でも、チャージ時と利用時でポイント二重取りが可能になります。
J-WESTカードは基本還元率が0.5%に留まっており、SMART ICOCAにチャージできてポイントが付与されるクレジットカードにはもっと高還元のカードがあります。
ジャックスカードのリーダーズカードならJデポで現金還元となって還元率が1%、リクルートカード(VISA/Mastercard)は年会費無料で還元率1.2%です。
リーダーズカードはポイント交換に一定金額利用が必要(ポイント有効期限は2年)なので、サブカードとして利用する場合はリクルートカードも候補となります。
リクルートカードの場合、カード利用で貯まるリクルートポイントは1ポイント単位でPontaポイントに移行でき、全国やネットの加盟店にて1ポイント1円で使えます。
リクルートカードはVISA/MastercardブランドのみSMART ICOCAへのチャージでポイント付与となり、JCBブランドは対象外である点に注意しましょう。
専門家がおすすめのJCBカードでもあり、実際に発行して使い倒したところ、日々のお買い物や電子マネーチャージでザクザクとポイントを得られました。
リクルートカードのVisa・Mastercard・JCBブランドの相違点については、以下で精緻に分析しています。
リクルートカードは概ね6,000~8,000円相当が得られるキャンペーンも魅力的です。
その他、ヤフーカードもSMART ICOCAへのチャージでポイントが得られます。
ヤフーカードは1%のVポイントが貯まります。それぞれ魅力的なキャンペーンを記載しています。
以前は楽天カードも1%の楽天ポイントを得られましたが、現在は対象外です。ただし、入会キャンペーンはお得です。
これらのクレカを活用するとお得にICOCAチャージすることが可能になり、家計が頑健化します。日々の生活を豊かに彩ることができます。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「メインカード」として楽天カード、高還元カードとしてリクルートカード、年会費無料カードとしてREXカードを挙げられていました。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、おすすめの年会費無料カードとしてREXカードと楽天カードを挙げていらっしゃいました。
また、リクルートカードは電子マネーチャージがお得なクレジットカードとしておすすめなさっています。これらのカードはクレジットカードのレジェンドも高く評価しています。
J-WESTカード以外のクレジットカードでSMART ICOCAにチャージした場合、ICOCA利用時にはポイント還元がなく、ポイント二重取りができませんでした。
2018年秋以降はICOCAの利用に応じた新しいポイント制度ができるので、J-WESTカード以外のクレカでSMART ICOCAにチャージした場合でも、利用時にポイントが獲得できる可能性がありましたが、この可能性は消滅しました。
2019年度末頃にはインターネットで予約するとJR東日本の新幹線にICOCA、Suica、Kitacaで乗車できるサービスが開始します。