一般的に収入のない学生の方の中には、カードを作ることをためらっている方もいるのではないでしょうか。
しかし、何かと支出する機会も多い学生であるからこそ、現金頼りで学生向けクレジットカードを持っていないのは損にもなると言えます。
キャッシュレス化が進む現代において、支払は現金のみとせず、学生向けクレジットカードを有効活用しましょう。
どのようなメリットがあるのか、そして申し込みをするにあたっての基本的な流れを知りましょう。
目次
学生がクレジットカードを作る手順とは?
学生向けクレジットカードも通常のクレジットカードを作るのと基本的には同じです。
社会人と比較すると学生向けカードは審査が簡単になっており、通過できないことはそうありません。基本的な流れをまずは確認していきましょう。
学生向けクレジットカードであるからこその注意点もいくつかあります。詳細を把握してしまえば、学生向けクレジットカードを作ることへの不安を払拭できるでしょう。
カード発行の申込を行う
学生向けクレジットカードを作るために、まずは以下のものを用意しましょう。
必要なもの
- 身分証明書(運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード・パスポート等)
- 銀行口座
- オンラインバンキングのID・パスワード or 銀行印
- 自宅もしくは携帯電話の番号
- メールアドレス
20歳以上の場合は、自分の意思のみで申し込みを行えますが、20歳未満の場合は親権者の同意が必要となります。
申し込む際の記入内容は社会人が記入する職場情報とは異なるものです。学生向けクレジットカードで必要な記入は以下の通りです。
代表的な入力項目
- 氏名・住所・電話番号などの個人情報
- 学校名
- 学年
- 卒業年月日
- 親権者や実家の住所
- 親権者や実家の電話番号
- 年収
年収はアルバイトでの収入を記入すれば問題ありません。アルバイトをしていない場合は0と入力しましょう。
また、他でキャッシングしている場合は、借入金額を入力しなければなりません。
審査を受ける
学生向けクレジットカードの審査は通りやすいと考えて問題ありません。利用限度額を少なめに設定しており、かつ遅延したら親などの保護者に請求できるため、支払トラブルのリスクが少ないからです。
審査を受けるにあたっての注意事項としては嘘や誤った情報を記入してしまうことです。正確な情報を記入することを心がけましょう。
また、携帯電話端末代金の支払を3か月以上延滞すると、金融事故情報が個人情報機関に残ってしまいます。こうなるとクレジットカードの審査に通過しづらくなってしまうので、注意が必要です。
申し込み意志や在籍確認が行われることも
クレジットカードを作る際には、申込者の勤務先や住居に在籍確認が行われることがあります。
最近はこの手続きがないカードが多いですが、アコムACマスターカードなど一部クレジットカードでは存在しています。
また、セゾンカードなど、携帯電話に申し込む意志の確認をするために、必ず電話がかかってくるクレジットカードもあります。
申し込みがなりすましではないか、あるいは間違いではないかを念のために確認する趣旨です。
勤務先や住居への電話確認が行われ、在籍確認が取れない場合は審査に通過できません。しかし、学校に電話で在籍確認が行われることはありません。
アルバイト先への在籍確認が恥ずかしいと思う方は、年収を0として申し込む方法があります。
在籍確認によってクレジットカードを作っていることが知られることを避けるための方法です。
カードが発送される
審査に通過すると、本人限定郵便か書留でクレジットカードが送られてきます。
注意点となるのは申込時に記載した住所と本人確認書類に記載された住所が異なると受け取れないことです。
引っ越しをして運転免許証の住所が更新されていない場合は、以下の書類の提示によってクレジットカードの受取が可能となります。
- 社会保険料の領収証書
- 公共料金の領収証書
- 国税・地方税の領収証書、納税証明書
カードを受け取る
クレジットカードの受取の際には本人確認書類の提示が必要となるため、運転免許証を提示することがスムーズです。
運転免許証を持っていない方は、健康保険証やパスポートでも問題ありません。住民票の場合は、発行日より6か月以内のものという条件があります。
一般的にクレジットカードは申し込みから7~10日ほどで配送されます。申し込みをしてからスムーズにクレジットカードを受け取るための準備をしておきましょう。
クレジットカードを発行可能な学生とは?
クレジットカードは、中学生や高校生には発行が不可能です。しかし、高校生が留学をした場合や結婚をした場合は発行が可能となります。
大学生、専門学生、短大生、高専生なら問題なくクレジットカードを発行できます。大学院生の場合、年齢制限を設けているカード会社もあるため注意しましょう。
20歳未満はいくらクレジットカードを持ちたいと思っても、自分の意志のみでクレジットカードを発行できません。
親権者の同意が必要となるため、まずは親権者に相談をした方がよいでしょう。
20歳以上であれば自分の意思でクレジットカードを発行できます。同じ学生であっても年齢によって対応は異なります。
クレジットカード会社としては優良顧客となり得る学生に多くのクレジットカードを発行したいという狙いがあります。
カード会社の審査は学生と社会人では大きく異なり、社会人になってから申し込むよりも学生の方が審査を通過する可能性は高くなります。
クレジットカードを発行可能な学生に該当する場合、社会人になってからのためにも、クレジットカードを発行しておくことも一つの方法です。
クレジットカードを発行する際に必要な書類とは?
クレジットカードを発行するためには、本人確認ができる書類をまず用意しましょう。運転免許証、健康保険証、パスポートなどが本人確認書類として認められます。
住民票を移していない、あるいは引っ越しをしたなどの場合、現在の住居を証明する必要があります。電気や水道といった公共料金の領収証書の原本を用意しておくことがスムーズで一般的です。
2種類の必要書類
2020年4月1日の「犯罪による収益の移転防止に関する法律」改正に伴い、2種類が必要になっています。
本人確認書類の種類
- 運転免許証または経歴証明書
- パスポート(写真印刷面および最終ページの住所記載面)
- 健康保険証(本人の氏名・生年月日・住所のページ)※カードタイプの場合は両面
- 住民票または印鑑登録証明書(発行日より6ヵ月以内のもの)
- 個人番号(マイナンバー)カード
現住所記載の本人確認書類を1つしか持っていない場合、領収書などのコピーを1種類出せばOKです。
領収書などの種類
- 社会保険料の領収証書
- 国税、地方税の領収証書または納税証明書
- 公共料金の領収証書1点(電気・都市ガス・水道・NHK受信料)※同居する家族名義でもOK
現住所記載の本人確認書類がない場合、現住所ではない本人確認書類のコピーを1種類、領収書などのコピーを2種類出す必要があります。
一部クレジットカードにインターネットで申し込む場合、オンラインバンキングの支払口座設定を完了させれば、身分証明書の提出は不要となることがあります。
金融機関の口座開設時に身分証明書は銀行などに出しているので、クレジットカード申込時は不要となります。
口座振替の書類に記入&捺印といった手間も不要なので、オンラインバンキングを使える場合はおすすめです。
金融機関の情報・オンラインバンキング
また、引き落とし口座の情報やオンラインバンキングの設定も必要となります。
ネット銀行の口座には対応していないカード会社もあるため、メガバンク・ゆうちょ銀行の口座のうち、一つは持っておくのがベターです。
親権者の同意書
また、20歳未満は親権者の同意書も必要書類の一つです。親権者の同意欄を自分で書いた場合、私文書偽造等の罪に問われることもあります。
信用情報に傷が付くとさまざまな場面で審査に通らなくなるため、先々も見据えて親権者の同意をきちんと得るようにしましょう。
学生がクレジットカードを発行する前に知っておきたいこととは?
学生向けクレジットカードを持つことで得られるメリットはたくさんあります。さらに、もしもの場合に備えてのリスク管理に努めることも意識しましょう。
ここでは、上手に賢く学生向けクレジットカードを利用するにあたっての基本を解説します。学生向けクレジットカードを手にする前に知っておくべきことについて見ていきましょう。
クレジットカード発行の際に学生が審査で落とされづらい理由
必要事項を記入し、身分証明書や親権者の同意書といった用意すべきものを用意すれば、学生向けクレジットカードの審査で通過できないことはまずありません。
学生向けのカードは、社会人向けのものと比較した場合、利用限度額に大きな違いがあります。
学生向けの場合の利用限度額は月に10万円で、最大でも30万円程度です。カード会社によっては利用限度額を5万円と設定していることもあります。
学生向けクレジットカードの審査で年収、勤続年数、居住年数などの申込者属性の基準を求めることはありません。
過去の利用履歴もなく、事故情報の存在だけで判断している傾向にあります。
さらに、親権者の信用情報をもとに審査している傾向にあり、親権者に返済能力があればもしもの場合でも利用金額の回収は可能と判断しています。
カード会社からすれば、低リスクで高リターンが見込めることが審査で落ちづらい理由です。
学生がクレジットカードを持つことによる抵抗感を抱く方は少なくありません。
カード会社は学生が審査を申し込むにあたってのハードルを下げて、早い段階から顧客抱え込みをしたいと考えています。
クレジットカード発行の際に行われる在籍確認を回避する方法
クレジットカードを発行する際には、カード会社から職場へ在籍確認の電話が生じることがあります。
見知らぬ方から職場に電話がかかってくることで、よからぬ噂が広まらないか不安に思う方もいるでしょう。
しかし、学生向けクレジットカードの場合は在籍確認を回避することができます。アルバイト先への在籍確認を回避するために、年収の項目を0としましょう。
学生向けクレジットカードを発行するにあたっては、絶対にアルバイトをしていないといけないわけではありません。収入がまったくない場合でも審査に通過できます。
クレジットカードの発行を申し込む際には職場の情報を記入しないといけないものの、学生向けのクレジットカードの場合、絶対に必要なわけではありません。
クレジットカード会社が学生にカードを持ってほしいと考える理由
学生の間にクレジットカードを持ってもらうことで、社会人になってからも利用してもらいたいのがカード会社の考えです。
学生向けの審査基準を適用し、クレジットカードを持つことを身近に感じてもらうことが狙いとなります。
社会人になってクレジットカードの申し込みを行うにあたってネックとなるのが職場への在籍確認です。
学生の時よりもよからぬ噂が広まらないか不安に思う方も多くいます。学生向けクレジットカードの場合は、年収を0とすれば職場への在籍確認がされることはありません。
学生の間にクレジットカードを持つことで、申し込みを行うにあたってのハードルは下がります。
いかに多くの方にクレジットカードを持ってもらうかがカード会社にとっての利益を左右する根本的な理由となります。
学生の間なら社会人になってからよりもお金を使うことも少なく、利用金額の回収をしやすい点も理由の一つです。
親権者の同意が得られないと未成年の学生は発行できない
学生でもクレジットカードの発行自体は可能であるものの、20歳未満の場合は親権者の同意を得ていることが条件となります。
2022年には民法改正によって成人年齢が18歳に引き下げられ、親権者の同意がなくてもクレジットカードを申し込めるようになります。しかし、現段階では親権者の同意が必要です。
未成年者の場合は、親権者の保護下にあるとされています。申し込みを行う際の書類には親権者同意欄があります。自分で同意欄に記入をすると、私文書偽造等の罪に問われることもあります。
よほどのことがないと学生向けクレジットカードの審査に通過できないことはないものの、親権者の同意が得られない場合は100%審査に通過しません。
20歳以上の学生となるまで待つか、あるいは親権者を説得して同意を得る必要があります。
信用情報機関に事故情報が載らないように注意する
学生向けクレジットカードを利用する場合も信用情報機関に事故情報が載らないように注意しましょう。
また、クレジットカード会社のブラックリストに載ると、そのカード会社が発行するクレジットカードが作りにくくなります。
社会的信用を大きく損ない、ローンでの買い物ができなくなってしまいます。さらに、クレジットカードも作れず、キャッシングも利用できません。この点は学生カードも通常のクレジットカードと同様です。
学生向けクレジットカードを利用してブラックリストに載る理由としては、3か月以上にわたっての支払遅延です。
もしもうっかりして支払日に間に合わなかった場合でも、カード会社に連絡をしてすぐに支払を済ませれば問題ありません。
しかし、支払遅延の状態が続くと、信用情報機関に事故情報が掲載されて、金融機関が与信する際に参照できるようになってしまいます。
信用情報機関に支払い遅延の情報が載ってしまった場合、信用を回復させるためには少なくとも2年以上の時間が必要となります。
クレジットカード決済を利用する際には、支払期日を守るのが重要です。
さらに、どうしても支払が難しい場合は親権者に相談するなどしてブラックリストに載らないように心がけましょう。
クレジットカードを発行できない高校生向けの代替案とは?
高校生は特別な事情がない限りはクレジットカードを発行できません。しかし、クレジットカードの代用品はあります。上手に使いこなすことで、より支払をスムーズに行えるでしょう。
クレジットカードの発行ができない高校生にぴったりな代替案の仕組みを理解し、有効活用してみてはいかがでしょうか。
デビットカードを代用する
支払をした際に自動的に支払金額が銀行口座から引き落とされるデビットカードは、高校生でも利用できます。
クレジットカードが後払いでデビットカードは先払いと、仕組みが大きく異なります。
中学生は対象外であるものの、15歳の高校生から利用できる場合が多くあります。
毎回チャージをする必要がなく、余計な手数料がかかることもありません。さらに、入会審査がなく、親権者の同意も不要となります。
銀行口座を持たない高校生も多い中で、支払をする際には現金を使わざるを得ない場面は多くなります。
使い勝手がよいデビットカードを持つことで、ネットショッピングをしたときなどに支払が便利になるでしょう。
幾多のデビットカードの中でおすすめなのは、ミライノデビット、楽天銀行、イオン銀行、Sony Bank WALLET、GMOあおぞらネット銀行です。
いずれも年会費無料で高還元であり、エッジが効いています。
- 楽天銀行デビットカード:還元率1%
- ミライノデビット:還元率0.8%で、住信SBIネット銀行のスマートプログラムのランクUP特典
- イオン銀行キャッシュ+デビット:還元率0.5%~1%、イオンで月2回5%OFF
- Sony Bank WALLET:還元率0.5%。保有だけで振込手数料の無料回数が+1回
- GMOあおぞらネット銀行Visaデビットカード:還元率0.6%で1円単位でキャッシュバック
国際ブランド搭載プリペイドカードを代用する
デビットカードと並び、国際ブランド搭載プリペイドカードも、高校生がクレジットカードの代わりに使用できる方法です。
事前にカードにお金をチャージしておくことで、チャージ分を引き落とせる仕組みです。高校生はもちろん、中学生からでも発行して利用できる場合もあります。
支払った金額は、アプリで管理もできます。自分でチャージをした分だけしか引き落とすことはできません。
お金を余計に使ってしまうと考える方は、デビットカードよりもプリペイド式クレジットカードを代用するとよいでしょう。
注意点となるのが国際ブランド付きプリペイド式クレジットカードは、チャージのたびに手数料が発生してしまうカードもある点です。また、発行手数料が必要なカードもあります。
手数料がかからないプリペイド式クレジットカードを選択するようにしましょう。
名前 | 特徴 |
---|---|
Kyash Card | 還元率1%。VisaかMastercardなら大多数のクレジットカードでポイント二重取りが可能 |
ANA JCBプリペイドカード | 0.5%のANAマイルが付与。JCB加盟店で利用可能 ANA JCBカード、楽天カードやヤフーカード等のJCBならチャージ無料 |
au PAY プリペイドカード | auユーザーが利用可能。Mastercard加盟店で還元率0.5~5.5%。 au PAYチャージにおすすめのクレジットカードでポイント二重取りが可能 |
dカード プリペイド | Visa加盟店で0.5%のdポイント。ローソンではその他に3%還元。dポイントでチャージ可能 |
ソフトバンクカード | ソフトバンクユーザーが利用可能。Visa加盟店にて還元率0.5%でTポイントが貯まる。 |
JAL Global WALLET | カード利用でJALマイルを獲得可能。海外ATMでの現地通貨引き出し、クレジットカードでのチャージも可能 |
ANA VISAプリペイドカード | 0.5%のANAマイルが付与。Visa加盟店で利用可能。ANA VISAカード、ANA Mastercardならチャージ無料 |
エポスVisaプリペイドカード | エポスカード保有者が利用可能。ポイントをチャージしてVisa加盟店で利用可能。還元率0.5% |
オリコプリペイドカード | オリコカードのオリコポイントをチャージしてVisaかMasterCard加盟店で利用可能。還元率0.25% |
クレジットカードを持つメリットとは?
学生がクレジットカードを持つメリットは多岐にわたっています。現金での支払を主とするのは間違ってはいないものの、損をしてしまう理由も明確に存在します。
そのため、現金での支払とクレジットカードでの支払にはどのような違いがあるのかを知るのが肝心です。学生がクレジットカードを持った方がよいとされる理由にも直結します。
海外旅行の際に便利
クレジットカードは海外旅行に行く際の必需品といっても過言ではありません。海外旅行で多額の現金を持ち歩くのは、スリなどの被害に遭うリスクが伴います。
そのため、持ち歩く現金は最低限にして、クレジットカードを利用することが望ましいです。さらに、現金を両替するよりも手数料が安いところも見逃せない点です。
両替の時間がかかることなく、さらにポイントがたまることも嬉しい要素となります。身分証としての役割を果たすうえに、もしもの盗難や紛失の際には再発行も可能です。
クレジットカードを利用できない場面があっても、海外キャッシングで引き出した現地通貨で対応できます。
キャッシング枠が設定されているクレジットカードなら問題ありません。
帰国後に迅速に繰り上げ返済すれば、発生するコストは僅少となり、空港窓口の為替ショップでの両替よりもお得になります。
旅行保険がクレジットカードにも付帯していることは多いものの、学生向けのクレジットカードでは期待できません。
別途掛け捨ての保険を契約すれば安心です。現金頼りにせず、クレジットカードを上手に利用することが、海外旅行を気兼ねなく楽しむことにつながります。
ネットショッピングの際に便利
クレジットカードは、ネットショッピングをする際に便利です。
銀行やコンビニで代金を支払ったり、配送会社の代金引換を選択したりすることでもオンラインショッピングは可能ですが、手間になることは言うまでもありません。
クレジット決済であれば、1回払いによっては手数料もかかりませんし、お得なポイント還元も受けられます。
さらに、他の支払方法の場合よりも早く配送を手配してくれることもあります。また、ポイント倍率がアップするクレジットカードも少なくありません。
スムーズにお得にネットショッピングを楽しむために、力強い味方となるのがクレジットカードです。
今までコンビニなどでの支払いや代金引換を選択していたという方は、クレジットカードの利用を検討してみてはいかがでしょうか。長い目で考えると差額も大きくなります。
ポイントが貯まるので現金よりお得
クレジットカードを利用して支払や買い物をするとポイント・キャッシュバック・マイルなどの還元を受けられます。
入会直後に2%以上のポイント還元率となるクレジットカードも少なくありません。標準的なポイント還元率は0.5%~1%程度です。
たかが1%、されど1%です。日常の買い物を現金からクレジットカードに変えるだけで大きな差になっていきます。
現金での支払や買い物では一切還元はありません。仮に毎月1万円の支払や買い物をした場合、年間でポイント還元が1,200ポイントあります。
長期的に考えた場合にこの差は大きく、出費を把握するにあたってもクレジットカードに分があります。
現金と比べると使い過ぎてしまうリスクはあっても、自制して支払や買い物をすれば現金よりもお得であるのは明白です。
自分名義のカードと家族カードのどちらを持つべきか?
自分名義の本会員カードと家族カードのどちらを持つべきか断言はできません。
自分名義のカードは自身で審査に通過する必要があるものの、用途に関して誰にも知られることはありません。
しかし、使い過ぎて支払が遅れてブラックリストに載る可能性は高まります。
家族カードは自分の名義ではあるものの、引き落としは親権者の口座からです。親権者がカードの利用状況を把握しているため、使い過ぎる心配は少なくなります。
他方、親権者に用途は筒抜けとなることが懸念事項です。やましいことは何もなくても、自分のプライベートを知られることを嫌がる方も少なくありません。
何を重視するかによってどちらを選択すべきか変わります。これから初めてクレジットカードを持つのであれば、まずは家族カードを利用して慣れることから考えましょう。
家族カードの方が、安心感を得られます。慣れてきたら自分名義のクレジットカードを持つようにすれば、後に後悔するような使い方をすることは少なくなるはずです。
まとめ
収入のない学生がクレジットカードを持つことはあり得ないと考える方もいるでしょう。
しかし修学旅行で海外へ行ったり、教材をネットショップで購入したりと学生がクレジットカードを持つメリットは多岐にわたっています。
中にはお金のトラブルを避けるために、キャッシュレスを望む親もいることでしょう。学生がクレジットカードを作るには年齢制限がまず壁となります。
高校卒業後すぐに独立したとしても親権者の同意書が必要です。逆に親権者が背景にいるからこそ審査が通りやすいこともありますので、社会人になるまでに1枚学生のうちに作っておくといいでしょう。
もし親権者から同意が取れないという場合は、デビッドカードやプリペイド式カードなら高校生でも申し込めます。
ネットショッピングやキャッシュレスサービスの普及が広まっている中、学生であってもクレジットカードは必要です。
日々の支払いや買い物をよりお得とするために、まずは申し込みをしてみましょう。