株主優待の名義を増やすために法人を設立しました。家族名義で複数個の優待をゲットするのが株主優待の基本的テクニックの一つです。
中には奥さんと子供2人で4名義取っている方や、親も合わせて6名義取得している猛者もいます。
しかし残念ながら、私は結婚や出産は遥か彼方の地平線であり、親にも打診したものの、拒否された状況です。
こうした情勢下、優待名義を増やすために法人設立というリーサル・ウェポンを発動しました。
ランニングコストは年7万円の法人住民税のみであり、後は税制が個人よりも不利なので、その点がデメリットですが、これは余裕でペイできると考えました。
すると法人の経費にできる支出は一応は経費処理する必要が出てきます。クレジットカードは個人用カード・個人の銀行口座でも法人の経費に算入することは可能です。
しかし、責められることはほとんどないとはいえ規約違反です。また、ダイナースプレミアムのビジネス・アカウントカードは、勤務先と引落口座の名前が一致している必要があり、新しく作った法人口座を引き落とし口座に指定できませんでした。
クレジットカードに関する記事を書いていることもあり、使ってみたら個人用カードと法人用カードの違いが見えてくるかもしれないので、一度本格的な法人カードを作ろうと思いました。
そこでアメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードを作成しようとしました。審査に大きな不安を抱えており、途中は波瀾万丈でした。
アメックス・ビジネス・プラチナの審査の経緯、ファースト・インプレッションについてまとめます。
私は多忙でなかなか旅行に行く機会がありません。また、出張時は原則として勤務先のシステムを経由して予約・決済を行う必要があり、持っているクレジットカードの特典は使えません。
したがって、トラベル関連ベネフィットが最大のメリットであるアメックス・プラチナに関心はあるものの、取得しても活用の機会が限られるのでタッチしていませんでした。
しかし、尊敬する方々が旅行に行くのを見て自分も行きたいなーという想いが募っていました。
また、ダイナースと三井住友カードとJCBは個人用のブラックカードないしプラチナカードを持っているので、アメックス以外に作成したい法人カードがありませんでした。
こうした情勢下、いよいよ機は熟したと考えて、作ったからには活用しないと損という状況で自分を追い込むために、アメックス・ビジネス・プラチナを作成しました。
これまでは保有しているカードでは、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスがビジネスカードとして使えました。
しかし、これは個人相手に与信するカードであり、法人名義の口座を引き落とし口座に指定できるというクレジットカードでした。
今回は法人代表者の信用力も関わってくるとはいえ、純粋な法人カードの初挑戦でドキドキしました。
私は個人としてはクレヒスは良好であり、審査落ちのリスクはほとんどないと考えており、個人のクレジットカードはいつもすぐに審査通過というのが恒例でした。
しかし、アメックス・ビジネス・プラチナは待てど待てど審査通過のお知らせがなく、不安を抱えての日々を過ごしていました。
そうしたある日、冒頭のペラペラの封筒が届きました。中にクレジットカードが入っていないのは明白であり、これはまさか審査落ちのお知らせ・・・!?とビビりました。
ドキドキしながら中を開封すると、「法人の実質的な支配者様に関する申告のお願い」でしたε-(‐ω‐;)
2016年10月の法改正で申告内容が変化しているようであり、オンラインでのアップロード、FAX、郵送のいずれかで申告書を提出する必要がありました。
アメックス・ビジネス・カードに申込んだ場合は、途中でペラペラの封筒が届く場合があります。審査落ちのお知らせではない場合もあるので、ご安心ください。個人的には本当にビックリしました・・・。
オンラインでのアップロードでもOKなのは極めて便利です。家にFAXはなくてコンビニまで行くのは面倒ですし、郵送よりもアップロードした方が早いと思ったのでアップロードを選びました。
実質的な支配者に関する申告書では、株式会社・投資法人・特定目的会社等(資本多数決法人)と、財団法人・医療法人・合名/合資/合同会社等(資本多数決法人以外)でフローが分かれていました。
特に難しい問題ではなく、さくっと簡単に記入は終わります。私の場合は実質的支配者は一人ぼっちですので、自分の名前を書いて終了でした。
申告書を出した後、しばらくたってヤマト運輸のセキュリティーパッケージでアメックスからの郵便物が届きました。
ワクワクテカテカしながら開けたところ、またペラペラでA4用紙1枚しか入っていないと推察できる郵便物が入っていました。
審査落ちの手紙のような雰囲気があるものの、わざわざそれをセキュリティーパッケージで送ることはないよなと思い、「何が入っている?」と複雑な感情が胸の中を交錯しながら開けました。
するとアメックスの「ビジネス専用カードお申込みに際しての法人代表者さま(個人)のご本人様確認完了とカード発行についてのご案内」が入っていました!
代表者の本人確認がこれで終了して、10日ほどで会社の所在地に「転送不要」の配達記録郵便でカードが届くご案内でした。安堵しました。
封筒の内側はアメックスの昔ながらのマークが描かれており、オシャレでした。
10日強が経過してから、カードが届く前に口座振替依頼書が届きました。カードと前後して届くようなので、会社によってはカードの方が先に届く場合もあります。
法人口座はメガバンクはやたらと高くて、ネットバンキングが有料という戦慄的な状況でしたので、ゆうちょ銀行にしました。
ゆうちょ銀行は法人口座でも個人口座と同様に、ネットバンキングは無料でATM手数料も無料です。
そして翌日に再びクロネコヤマトのセキュリティー・パッケージが届きました。ここまで1ヶ月と2週間ほどかかりました。
クレジットカード発行にこれ程までに時間がかかったのは初めてでしたので、達成感がありました。
やはりできたばかりの謎の零細法人・中小企業が法人カードを作成する場合は、審査が厳しいのを身をもって感じました。
アメックスでアメックス・ゴールド、当時のマリオットボンヴォイアメックスプレミアム、デルタ スカイマイル ゴールドの3券種を保有しており、一定の個人の信用とクレジットヒストリーを持っていたことから突破できたのでしょう。
アメックス・ビジネス・プラチナは個人事業主・法人用のビジネスカードですが、代表者の年収も審査においては申告することになります。
個人でアメックス・プラチナを発行できるような状況ですと、できたばかりの零細法人でも、アメックス・ビジネス・プラチナの審査を突破可能です。
無事に審査が通過して嬉しかったです。アメックス・ビジネス・プラチナのカード台紙は個人用のアメックスと同じような台紙でした。
「高額利用の前に事前承認手続きを」というご案内がありました。アメックス・ビジネス・プラチナとはいえ、利用可能限度は無限ではありません。
しかし、事前にアメックスの口座に振り込んでおけば、その範囲で使えます。私はあまり使わないのですが、事業会社ですと便利ですね。
アメックス・ビジネス・カードは個人用のアメックスとは異なり、センチュリオンがカード左上に位置しており、ICチップにかかる形となっています。
アメックスのセンチュリオンには、「大切な資産を守る」、「安心を提供する」という意味が込められています。周囲のオシャレな模様は個人用カードと同じです。
「BUSINESS」という文字が大き目に描かれています。カード番号、有効期限、セキュリティコード、会員資格取得年、カード利用者の名義は個人用カードと同様に描かれています。
法人カードの場合、氏名の下に法人名が記載されています。色はプラチナカードらしい星の白金といったカラーです。落ち着いた大人の味わいがあります。
カード裏面はプラチナカードらしいシルバー一色でした。個人用カードとほぼ同じ柄です。
カードともにアメックス・ビジネス・プラチナの諸々の冊子が入っていました。
アメックス・ビジネス・プラチナ入会の挨拶文は、副社長のサインが入っていてオシャレでした。
証券会社の支店長の直筆サイン入りの手紙も、やはり味わいがあるものです。デジタル・IT・オンラインの時代だからこそ、直筆風サインの魅力が上がっている感があります。
アメックス・ビジネス・プラチナのカード利用手引・ベネフィットガイドはプラチナカードらしい落ち着いた雰囲気。中身も装飾がキラキラ輝いているシルバーでオシャレでした。
保険案内・規約は通常のクレジットカードと同じような紙でした。しかし、紙のクオリティは上質です。
まずはICカードの暗証番号を登録することになります。電話番号は0120-456-375です。
詳細のベネフィットガイドは紙ではなく、会員サイトに用意されていました。
やはり紙がいいという意見もあるかもしれません。しかし、コストがかかることで、それは年会費に跳ねることになります。
会員サイトでいつでも見れる形式だと出先でも確認できるので、個人的には会員サイトのみでOKです。
より丁寧なのは、会員サイトでも見られて年1回は紙のベネフィットガイドも送るのがベストですね。
早速ダイナースクラブ プレミアムカードのビジネス・アカウントカードと比較してみました。アメックス・ビジネス・プラチナはより一層の落ち着き感があるように感じました。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスとの比較では、色合いは似ていました。オシャレさ・オーラはやはり本家のアメックス・ビジネス・プラチナに一票です。
金属製メタルカードの導入以降は、カッコよさが格段に向上しています。
個人用のアメックスと比較すると、第一に、センチュリオンの位置が大きな違いですね。「BUSINESS」という大き目の文字が中央に来ていて、強調されています。
三井住友カード プラチナとJAL・JCBカード プラチナとの比較。どれもカッコイイと思います。
お財布にアメックス・ビジネス・プラチナを収納してみたところ、これまでと比較すると格段に締まりました。最後のワンピースが埋まった感がありました。
早速、ホテル・メンバーシップに申し込み、SPG・マリオットに続き、ヒルトンとカールソン・レジドール・ホテルズのゴールド会員資格を獲得します。
経費の決済に利用するともに、アメックス・プラチナのトラベル、ダイニングなどの特典を活用していきます。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナカード(アメックス・ビジネス・プラチナ)は年会費が高いものの、世界中で知名度が抜群であり、水戸黄門の印籠のようなパワーがあるプラチナカードです。
個人事業主用カードと法人カードの2種類が用意されているビジネスカードです。お得な特典が満載のクレジットカードで、特に大きいメリットは以下のとおりです。
- 秀逸なコンシェルジュ(プラチナ・セクレタリー・サービス)
- 有名ホテルの上級会員の資格(ホテル・メンバーシップ)
- ファイン・ホテル・アンド・リゾート
- フリー・ステイ・ギフト(年1回の無料宿泊2名分)
- 予約困難店の照会・予約などのダイニング特典
- 上質の金属製メタルカード、ACカード
- メンバーシップ・リワードプラスのボーナスポイント(Amazon・Yahoo!ショッピング・JAL・HIS・iTunes等が3%還元)
- デルタ航空の「デルタスカイクラブ」を利用可能(※デルタスカイクラブ羽田)
- プライオリティ・パス(追加カード会員・同伴者1名も無料)
- アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション(センチュリオンラウンジ等)※例:香港のセンチュリオンラウンジ
- 東京・新宿・博多駅からホテルへの手荷物宅配サービス(当日)
- KIWAMI 50、ダイニング・イベント、フランス大使館でのカクテルレセプションなど限定イベント
- 阪急メンズ大阪 プレミアム サービス、パーソナル・インポート・サービス
- 国内旅館の優待、国内旅館から手荷物無料宅配
- エアポート送迎、インターナショナルエアラインプログラム、プライベート・クルーズ、プレミア・ゴルフ・アクセス
- 高級スポーツクラブを都度料金で利用可能(スポーツクラブ・アクセス)
- プラチナ・カード限定のボーナスポイント・パートナーズ
- 最上級の付帯保険(ビジネス家電・カーピッキング・ゴルフ保険も)
- セカンドオピニオン・優秀な専門医の紹介
- 海外旅行先での24時間日本語サポート
- 手荷物無料宅配サービス(往復)
- ポイントの有効期間が無期限(マイルも無期限で貯められる)
やはり最大のメリットは幾多のコンシェルジュサービスの中でも定評がある圧巻のプラチナ・コンシェルジェ・サービスです。
誰にでも平等で1日24時間しかない時間を節約することが可能です。ビジネスマンや相場を常に監視するスタイルの専業投資家にとっては、時間は命・お金と並んで貴重です。
そんなプライスレスの時間を省くことができるのが絶大なメリットです。とりわけ大きなメリットは、ホテル・メンバーシップです。
ヒルトン・オナーズ、マリオット ボンヴォイ、クラブ・カールソンという世界中にハイ・クオリティなホテルが揃っているグループの上級会員資格を無条件で維持できます。
ビジネスの出張はもちろん、プライベートの旅行にも役立つ秀逸なサービスとなっています。
また、マリオット、ヒルトンのゴールドエリートから、ベストウェスタンホテルのダイヤモンドにステータスマッチすることもできました。
本来は30泊または20滞在が必要なランクです。部屋のアップグレード、ギフト、ボーナスポイントの特典を享受できます。ポイントは航空マイルに移行できます。
優待特典があるホテルや高級レストランを使う場合には金銭的なメリットも大きいです。
ファインホテル&リゾートでは幾多の有名ホテルにお得に宿泊することが可能です。各ホテルの会員プログラムの宿泊実績となるのもメリットです。
デルタ航空のラウンジ「デルタスカイクラブ」を使えるのも嬉しいです。エコノミークラス搭乗時もラグジュアリーなラウンジを使えます。
保険も全世界のクレジットカードの中でもトップクラスのクオリティです。ホームウェアプロテクション・ワランティープラスで家電の故障・火災・盗難・破損・水濡れが補償されます。
アメリカン・エキスプレス JALオンラインも利用可能。クラスJがいつでも無料であり、サクララウンジが使えるキャンペーンを定期的に開催しています。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナカードは、他のカードを寄せ付けない桁外れのパワーを誇る守護神です。
「The Platinum」もしくは「Final Platinum」と形容できます。あるいは「スタープラチナ・カード」です。星の白金であり、「オラオラ」の威力があります。
ビジネスはもちろん、プライベートでも役に立つ卓越したベネフィットを享受でき、八面六臂の活躍をしてくれます。オン・オフのどちらでも役に立つ二刀流で、仕事や日常の生活を豊かに彩ることができます。
日本では最高峰のビジネスカードであり、アメックスの上級カードならではのメリットが満載。バリューの雨を降らせるレインメーカーです。お得な入会キャンペーンも開催されています。
いきなり年会費165,000円(税込)のビジネスプラチナカードに抵抗がある場合は、まずはアメックス・ビジネス・ゴールドに申し込んで、アメックスのサービスを試してみるのも方法の一つです。
年会費数年分の価値がある入会キャンペーンもあるので、実質的にはコスト0円で数年間お得に使うことが可能となっています。
アメックス・ビジネス・ゴールドも、主要駅からホテルへの手荷物無料宅配など秀逸な特典が付帯しています。ユニークでエッジが効いている特典が満載であり、おすすめのビジネスカードの筆頭です。
ゴールドカード保有後にカードデスクに電話してプラチナカードに切り替えることも可能になっています。
現在、アメックス・ビジネス・ゴールドカードは、大量のポイントがプレゼントされるお得な入会キャンペーンを行っています。
1年間お得にビジネスゴールドを使って、2年目からはアメックスビジネスプラチナということも可能です。
アメックス・ビジネス・グリーン、ゴールドも含めたアメックスのビジネスカードの全体像は、以下で精緻に解説しています。
その他のビジネスカードと比較検討したいという場合は、法人カードのランキングをご参照ください。その中でも特におすすめカードは以下で徹底的に解説しています。
年会費無料のおすすめ法人カード、ポイント還元率が高い法人カード、マイルが貯まる法人カード、空港ラウンジが使える法人カードなど多様なタイプがあります。
ETCカードがお得なビジネスカードについては、以下で精緻に分析しています。
個人用のクレジットカードとしても、アメックスは秀逸なカードが揃っています。
アメックス・プラチナはビジネスプラチナと大部分が共通していますが、プリンスホテルのプラチナステータスなど一部でオリジナルのベネフィットが付帯しています。
類稀なプラチナ・エクスペリエンスが可能になり、白金の風が巻き起こります。
クレジットカードの真髄を極める垂涎のベネフィットを享受でき、得られる特典に鑑みると年会費を上回る価値があります。
アメックスの本社でのプラチナ・カードの説明会に参加して、プロダクトのご担当者、コンシェルジェの方に話を聞いたところ、実直で素晴らしく他にはない、唯一無二の魅力があると感じました。
お得な入会キャンペーンも魅力的です。
その他、おすすめのアメックスについては、以下で徹底的に解説しています。