アメックスカードは、アメリカン・エキスプレスが提供している空港ラウンジを利用できます。
また、センチュリオンが描かれた個人用カードはプライオリティ・パスを発行でき、そのラウンジも使えます。
ゴールド、プラチナ、センチュリオンはもちろん、スタンダードカードのアメックス・グリーンも利用可能です。
アメックスはいわゆるT&E(トラベル&エンターテインメント)に強く、空港ラウンジはトラベル関連のベネフィットで着実に役立つサービスの1つです。
プラチナカード、ブラックカード、ビジネス・プラチナカード会員は、デルタスカイクラブ、海外に設置されているセンチュリオンラウンジを使うこともできます。
「アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション」(American Express Global Lounge Collection)というサービスです。
アメックスのラウンジについて空港ラウンジから街中のラウンジまで解説します。
目次
AMEXの空港ラウンジ一覧
アメックスのラウンジは大別して以下7つに分かれます。
- 国内主要空港・ハワイのラウンジ
- プライオリティ・パスのラウンジ
- デルタスカイクラブラウンジ(プラチナカード以上&デルタアメックスゴールド)
- センチュリオンラウンジ(プラチナカード以上のアメックス会員)
- その他プラチナ・カード以上の会員専用ラウンジ
- 期間限定の日本のセンチュリオンラウンジ
以下、順番に解説します。
国内28空港40ヶ所・ハワイのラウンジ
アメックスが提供している国内主要空港のラウンジは、一般的にゴールドカードによくあるサービスです。アメックスはスタンダードカードのグリーンでも利用可能です。
ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレス・カード、ブルー・カード、コーポレートカードは利用できません。
アメックスを保有していると、国内主要空港に加え、ハワイ・ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港の空港ラウンジが年中無休・無料で利用できます。
ソフトドリンク、新聞・雑誌閲覧、インターネットの無線LANなどは無料で使えます。トイレも用意されており、空港の一般的なトイレよりもきれいで快適に用を足せます。
コピー・FAX・マッサージ機・シャワールーム(有料)が設置されているラウンジもあります。
一部ラウンジではアルコール、コピー機・FAXを無料で利用できます。1杯無料の空港ラウンジと、ビールは1杯無料で焼酎類は飲み放題というラウンジがあります。
成田のIASS EXECUTIVE LOUNGE 1/2、中部のプレミアムラウンジ セントレア、熊本のラウンジ ASO等は、無料アルコールのサービスがあります。
家族会員でも、ビジネスカードでも利用可能です。コーヒー・ソフトドリンクを飲むだけでもメリットがあります。
しかも、アメックスの特筆すべき点は、一部カードを除き、本会員・家族会員のカード会員だけでなく、同伴者も1名まで無料で利用できます。旅行や出張がはかどりますね。
配偶者や恋人がいたら飛行機待ちがはかどります。2名で出張する際には、同僚と出発までラウンジで寛ぐことができます。同僚がラウンジに入れない場合は、自分だけ入るのは気が引けるので便利です。
家族で旅行する場合にも便利です。夫婦のうち1名が本会員、1名が家族会員だと、2枚のカードそれぞれ同伴者が1名無料になります。家族旅行の際には4名までラウンジで寛げます。
ただし、アメックスグリーン、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードは、カード会員本人のみ無料となります。デルタアメックスゴールドは同伴者1名も無料です。
ラウンジの入口ではアメックスのカード、当日の搭乗券または航空券(到着後利用の際は半券)を提示する流れとなります。同伴の方は当日の搭乗券のみでOKです。
ICチェックインサービス対応の空港、または航空券不要のサービスを利用している場合は、航空券の代わりにデジタル航空券を伝えればOKです。国内線は最近こちらが大多数ですかね。
一部のラウンジでは携帯電話・パソコンなどに表示される内容確認画面等、当日の搭乗が確認できるものの提示が求められる場合があります。
利用できるラウンジ一覧
地域 | 空港名 | ラウンジ名 |
---|---|---|
北海道 | 新千歳空港 | スーパーラウンジ ノースラウンジ |
函館空港 | 国内線ビジネスラウンジ | |
東北 | 青森空港 | エアポートラウンジ |
秋田空港 | ラウンジロイヤルスカイ | |
仙台空港 | ビジネスラウンジ EAST SIDE | |
関東 | 羽田空港 | 第1旅客ターミナル POWER LOUNGE CENTRAL POWER LOUNGE NORTH / SOUTH 第2旅客ターミナル エアポートラウンジ(南) POWER LOUNGE CENTRAL POWER LOUNGE NORTH 第3旅客ターミナル SKY LOUNGE |
成田国際空港 | IASS EXECUTIVE LOUNG 1 IASS EXECUTIVE LOUNG 2 (※成田は全ラウンジでアルコール1杯無料) | |
中部 北陸 | 新潟空港 | エアリウムラウンジ |
富山空港 | ラウンジ らいちょう | |
小松空港 | スカイラウンジ白山 | |
中部国際空港セントレア | プレミアムラウンジ セントレア(アルコール無料) | |
関西 | 大阪国際空港 (伊丹空港) | ラウンジオーサカ |
関西国際空港 | カードメンバーズラウンジ 六甲/アネックス六甲/金剛 | |
神戸空港 | ラウンジ神戸 | |
中国 | 岡山空港 | ラウンジ マスカット |
広島空港 | ビジネスラウンジ もみじ | |
米子鬼太郎空港 | ラウンジ DAISEN | |
山口宇部空港 | ラウンジきらら | |
四国 | 高松空港 | ラウンジ讃岐 |
松山空港 | ビジネスラウンジ | |
徳島空港 | エアポートラウンジ ヴォルティス | |
九州 沖縄 | 北九州空港 | ラウンジひまわり |
福岡空港 | ラウンジTIME/ノース ラウンジTIME/サウス ラウンジTIMEインターナショナル | |
長崎空港 | ビジネスラウンジ アザレア | |
大分空港 | ラウンジ くにさき | |
阿蘇くまもと空港 | ラウンジ ASO(アルコール無料) | |
鹿児島空港 | スカイラウンジ菜の花 | |
那覇空港 | ラウンジ華~hana~ | |
ハワイ | ダニエル・ K・イノウエ 国際空港 | IASS HAWAII LOUNGE |
以下、いくつかピックアップしてご紹介します。
羽田空港のラウンジ
第1旅客ターミナルビル、第2旅客ターミナルビル、国際線旅客ターミナルビルのいずれにも複数の空港ラウンジが用意されています。
第1ターミナルはJAL・JTA、スカイマーク、スターフライヤー等、第2ターミナルはANA、AIR DO、Solaseed Air等に搭乗する時に利用します。
羽田空港のラウンジ一覧
- 第1旅客ターミナルビル(1階) POWER LOUNGE CENTRAL
- 第1旅客ターミナルビル(2階) POWER LOUNGE NORTH / SOUTH
- 第2旅客ターミナルビル(2階) エアポートラウンジ(南)
- 第2旅客ターミナルビル(3階) POWER LOUNGE CENTRAL
- 第2旅客ターミナルビル(3階) POWER LOUNGE NORTH
- 国際線旅客ターミナルビル(4階) SKY LOUNGE
- 国際線旅客ターミナルビル(4階) SKY LOUNGE SOUTH
第一旅客ターミナルの場合、2階にあるPOWER LOUNGE NORTH / SOUTHが手荷物検査後にあるラウンジです。
第二ターミナルはPOWER LOUNGE NORTH、エアポートラウンジ(南)が保安検査後の制限エリアにあります。
羽田空港のパワーラウンジはクオリティが良好となっています。
第1旅客ターミナルビル(2階)POWER LOUNGE NORTH
手荷物検査後、飛行機の搭乗口の近くに位置しており、利便性は最上級です。羽田空港では、アメックスのラウンジも便利です。
「POWER LOUNGE NORTH」は、おしゃれで上質な空間で、快適にフライト前の時間を過ごすことが可能です。
空港の待合スペースとは異なり、上質の椅子でリラックスできます。おしぼりもあるので、手がサッパリします。
窓からは飛行機も見えて開放的です。飛行機が停まっていることが多いです。
もちろん、向かい合わせではない席や電源コンセントが便利な席もあります。一人やカップルだと窓に向かった席がいいかもしれません。
朝の時間帯はクロワッサン等のパンが提供された時期もあります(現在は終了)。
ホットコーヒー、カフェラテ等、ティーバッグのお茶に加えて、青汁、黒酢ドリンク、アイスコーヒー、各種ジュース(オレンジ・トマト・アップル)などがあります(内容は定期的に変動)。
この他、有料メニューがあります(内容は定期的に変動)。
平常時は雑誌・新聞なども用意されており、読んでフライトまでの時間を過ごすことが可能です。
ソフトドリンク、無線LAN(HANEDA-FREE-WIFI)は無料で、アルコール類は有料です。
場所は第1旅客ターミナル2階、16番ゲート付近です。嬉しい手荷物検査場通過後でナイスです。チョコっとコーヒー・お茶・ジュースを飲むだけや、おしぼりで手を拭くだけに利用することも可能です。
利用料金は、アメックスの本会員・家族会員は無料、同伴者は1名あたり1,000円(税抜)です。ただし、4歳以上13歳未満は500円(税抜)、4歳未満は無料です。
第1旅客ターミナルビル(2階) パワーラウンジ(サウス)
「POWER LOUNGE SOUTH」の方も飲み物類はNORTHとほぼ同一です。窓側の席ですと、空港の景色を見ることができて開放的です。
電源コンセントがある席や、ビジネス向けのデスクもあるので、充電やPC作業もはかどります。会社員や個人事業主ですと、コンセントが有るデスクは嬉しいですね。
ソフトドリンク・無線LAN(HANEDA-FREE-WIFI)は無料、アルコール類は有料です。
場所は第1旅客ターミナル2階の9番ゲート付近です。手荷物検査場通過後は正義です!
利用料金は、アメックスの本会員・家族会員は無料、同伴者は1名あたり1,000円(税抜)です。ただし、4歳以上13歳未満は500円(税抜)、4歳未満は無料です。
第1旅客ターミナルビル(1階) POWER LOUNGE CENTRAL
POWER LOUNGE CENTRALは手荷物検査前のゾーンにあります。飛行機の搭乗までに手荷物検査を済ませなければならないので、搭乗に間に合うよう余裕を持ってラウンジを出る必要があります。
こちらは羽田を出発するリムジンバスと同フロアなので、到着時にリムジンバスを待つ際に使うのが便利です。
ジュアアルディペコ(ルイボスと紅茶のブレンドティー)、コーヒー、青汁、黒酢、オレンジ・トマトジュースとドリンクが充実しています(内容は定期的に入替)。
ソフトドリンク、無線LAN(HANEDA-FREE-WIFI)は無料です。
アルコール類・特別なドリンクは有料。営業時間は午前6:00~午後8:00(年中無休)、場所は中央ショッピングモール1階中央付近です。
同伴者の利用料金は1名あたり1,000円(税抜)です。ただし、4歳以上13歳未満は500円(税抜)、4歳未満は無料です。
第2旅客ターミナルビル(3階)POWER LOUNGE CENTRAL
ANA等の第2旅客ターミナルの手荷物検査前のPOWER LOUNGE CENTRALは、窓側の席ですと、広い窓からの空港の景色が開放的です。
POWER LOUNGE CENTRALは第1ターミナルよりも第2ターミナルの方が好みです。もちろん、ジュース類・珈琲は同様に完備されています。
平常時は各種新聞・スポーツ紙も用意されています。
ヒノキのテーブル席、カウンター席、ソファー席と複数種類の席があり、キレイで落ち着いた雰囲気です。
電源コンセントがある席も多いので、充電がはかどります。ソファー席もテーブル脇に電源があってナイス。
ソフトドリンク、無線LANは無料です。アルコール類、シャワー、多目的スペース「P SPACE」は有料です。
営業時間は午前6:00~午後8:00(年中無休)。場所は第2旅客ターミナル3階で、2番時計台横のエスカレーターを利用するとスムーズです。
同伴者の利用料金は1名あたり1,000円(税抜)。ただし、4歳以上13歳未満は500円(税抜)、4歳未満は無料です。
第2旅客ターミナル POWER LOUNGE NORTH
ANA、AIR DO、Solaseed Airが発着する第2ターミナルの方にも、POWER LOUNGE NORTHがあります。
おシャレで洗練された雰囲気となっており、保安検査後の制限エリアにあるので、搭乗直前までくつろげるのが長所です。
電源コンセント+USB端子があるので、ノートPCとスマホを同時充電可能でパワフル。無料のソフトドリンクもあります。
成田空港
成田空港のラウンジ「IASS EXECUTIVE LOUNGE 1」では、席の上には電源コンセントもありスマホ・タブレット・PC等を充電できます。
成田のラウンジはビールかウイスキーが1杯無料です。柿の種をおつまみにして無料で飲めるのは嬉しいですね^^
利用可能なアメックスカードを複数枚持っている場合でも、2杯目から有料となります。
例えば、アメックスプラチナとデルタアメックスゴールドを持っている場合でも無料なのは1杯です。
ミネラルウォーター、お茶類、ジュース、コーヒーなどソフトドリンク類も揃っています。
成田にあるもう一つの方の「IASS EXECUTIVE LOUNGE 2」も基本的な作りは同じです。スマホ時代には電源コンセントでの充電が助かります。
こちらはビジネス向けの目の前が壁のデスクもあり、集中してPC作業を行いたい場合に便利。目の前の作業に没頭することが可能です。
こちらもビール1杯もしくはウイスキーが無料です。夏はもちろん、冬も室内が暖かいのでナイス。
伊丹空港ラウンジオーサカ
日本経済新聞、各種新聞・スポーツ新聞、プレジデント等のビジネス誌、Numberやクロワッサンなどの雑誌もあります。
クレジットカードの会員誌も設置されており、ダイナースクラブカードのSIGNATURE、三菱UFJニコスのpartnerなどがありました。
窓際にはビジネスパーソン向けのデスクがあり、PC作業に便利です。壁際にはプライベート向けのソファーがあります。
ラウンジ内は基本的には携帯電話での通話はNGですが、電話OKのスペースも有ります。いちいちラウンジの外に出る必要はありません。
もちろん、珈琲、カフェオレ、ジュース、お茶、アイスティーなどのソフトドリンク、おしぼりがあります。
個室風のプライベート感がある席も存在しており、じっくりと落ち着いて読書やスマホいじりが可能です。
ボックス席、ソファー席、カウンター席、作業向けのビジネス向けと多様なタイプが有り、ニーズに応じて利用できます。
ソフトドリンクは無料、ビール・ハイボール・スナック類・コピー/FAXは有料です。
関西国際空港
関西国際空港には多種多様なラウンジがあります。エアロプラザラウンジNODOKAは一般エリア(制限区域外)にあり、国内線利用時にも使えるラウンジとなります。
ソフトドリンク無料、アルコール類有料で、飲食物の持ち込みが可能なのが特徴です。
新聞、雑誌、Free WIFI、シャワー7室(男性3室、女性3室、身障者用1室)もあります(シャワーは別料金)。
オープン席、半個室風のリクライニング席から選択でき、1回あたり2時間まで利用可能です。
これ以外には、通関(出国手続き)後のウィングシャトル中間駅付近にラウンジがあります。国際線利用時には活躍します。
カードメンバーズラウンジ「六甲」、「金剛」 、アネックス「六甲」という名前です。ソフトドリンクは無料、アルコール類は有料です。
- カードメンバーズラウンジ「六甲」:北ウィング2階12番ゲート前
- アネックス「六甲」:北ウィング2階13番ゲート前
- カードメンバーズラウンジ「金剛」:南ウィング2階29番ゲート前
プライオリティ・パスのラウンジ
一部アメックスカード会員はプライオリティ・パスに無料入会することで、世界中の148ヶ国、600を超える都市で1,400ヵ所以上の空港VIPラウンジを使えます。
アメックス・グリーン、アメックス・ゴールド会員は、プライオリティパスのスタンダード会員になれます。
通常99米ドル(2024/7/18時点の1ドル156.59円換算で15,502円)の「プライオリティ・パス・メンバーシップ」に年会費無料で登録できます。
膨大な数の空港ラウンジをカード会員、同伴者が1回あたり35米ドル(2023/10/7時点の1ドル149.31円換算で5,226円)で利用できます。アメックス・ゴールドは年2回まで無料です。
アメックス・プラチナ、アメックス・センチュリオン、アメックス・ビジネス・プラチナ会員は、通常の年会費は469米ドルであるプレステージ会員になれます。
1ドル156.59円(2024/7/18時点)換算だと年会費73,440円が無料になります。何度でもラウンジが使い放題となります。1日2回以上の利用もOKです。
ほとんどのラウンジには、電話、ファックス、電子メール、インターネット接続(Wi-Fi)の設備が整っており、コーヒー・お茶・お水等のドリンクが用意されています。アルコール、軽食、シャワーや会議室を備えたラウンジもあります。
本来はビジネスクラス以上の搭乗者か、航空マイレージプログラムの上級会員に限定されている航空会社運営のVIPラウンジは、シャワー室があるなど内容が充実しています。
また、利用対象者も少ないため、ストレスない優雅な一時が送れます。ゴールドカードならOKのラウンジは混んでいて落ち着かない時がありますよね。
国内ではANAラウンジ、KAL Business Class Loungeなどを利用可能です(日本のプライオリティパスのラウンジ一覧)。
- 羽田空港:ビュッフェレストラン、TIATラウンジ、足湯・マッサージ等
- 鉄板焼くり田、ぼてぢゅう屋台、IASS希和、IASS虚空、その他レストラン
- 関空ANAラウンジ、関空ぼてぢゅう、カフェラウンジ NODOKA
- 中部国際空港セントレア(レストラン・温浴施設も)
各種ソフトドリンク、アルコール、パスタ、野菜炒め、揚げ物、デリ、サンドイッチ、サラダバー、ヌードルバー、おにぎり、ピラフ、ケーキ、果物などが用意されており、フルスペックの食事を楽しめるラウンジもあります。
例えば、エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空などの中東の航空機を使って、欧州・南米・アフリカなどにフライトする場合は、経由地で3~7時間の待ち時間が生じることが多いです。
この待ち時間にプライオリティ・パスを使ってVIPラウンジで過ごすと、とても快適に旅行できます。
飲み物や食べ物を戴いたり、シャワーやインターネットで待ち時間を快適に過ごせますし、空港における盗難のリスクも減らせます。
海外のハブ空港の中には、一つの空港の中にプライオリティ・パスを使えるラウンジが複数箇所ある空港も多いです。
仁川、シンガポール、バンコクなどのハブ空港を経由して旅行に出る場合、プライオリティ・パスは大活躍します。
また、プライオリティ・パスを保有していると、手荷物検査後にあるVIPラウンジを利用できるというメリットがあります。
一般的なゴールドカードで利用可能なのは、手荷物検査前にあるラウンジが大多数です。飛行機に乗る前に手荷物検査を受ける必要があるので、搭乗時間より前もってラウンジを出て、手荷物検査終了後は待合室で待機する必要があります。
一方、プライオリティ・パスで利用できる手荷物検査後にあるVIPラウンジは、搭乗開始のアナウンスがあってからラウンジを出ても十分に間に合うので、搭乗間際まで快適に寛げます。
なお、関空のぼてぢゅう・中部国際空港のレストランなど、空港レストランは2019年8月1日から対象外となりました(アメックスのプライオリティパスの改悪)。
プライオリティ・パスはスマホアプリ(iPhone・Android)もあり、空港にあるラウンジがすぐに検索・確認できるので便利。お気に入りのラウンジを「Favorites」に登録しておくこともできます。
プライオリティ・パス無料の特典が付帯しているクレジットカードについては、以下で徹底的に解説。
一部のラウンジでは会議室、プレイステーション室、ベッドが完備された休憩室、図書室、シアタールーム、クラランス・ウェルネス、スパ、ウェイターサービスもあります。
スパ施設を利用するには別料金が必要というラウンジが大多数ですが、プライオリティ・パスを持っていると割引料金が適用されるラウンジが多いです。
羽田空港のTIAT LOUNGE
羽田空港では、シャワー・食事・アルコールがあるTIATラウンジを利用可能です。
関西国際空港(ANAラウンジ等)
関西国際空港では、プライオリティパスの対象空港ラウンジ・レストランが豪華です。
国内線ではお好み焼きレストラン「ぼてぢゅう 1946」と「Japan Travelling Restaurant By BOTEJYU」を利用可能。出発時・到着時の両方で使えて、3,400円分のゴージャスな食事を楽しめてファンタスティックです。
お好み焼き、たこ焼き、明石焼きなどの炭水化物の他、肉料理やサラダも充実しており、たいへん満足なダイニング・エクスペリエンスが可能。
ただし、アメックスでは利用できません。楽天プレミアムカードや三菱UFJカードプラチナアメックスならOKです。
国際線では、2023年8月中旬からANAラウンジを使えるようになりました。
上質な空間でビール・ワイン・日本酒・ウイスキー等のアルコール、豊富なソフトドリンク、野菜・タンパク質・炭水化物・スイーツまで豊富な食事を楽しめます。
中部国際空港セントレア
セントレアでは、空港ラウンジの他、レストラン、温浴施設も利用でき、快適に数時間を過ごせます。
搭乗ギリギリに行くのはもったいないという様相を呈しており、個人的には3時間前くらいに行って、レストラン&スパを楽しみたいです。
シンガポール チャンギ国際空港
シンガポール チャンギ国際空港では多数のラウンジを利用でき、数時間はあっという間に経過します。
どのラウンジも野菜、タンパク質、炭水化物と食事面も充実しており、アルコール類も完備。ヌードルバー、カクテルバーカウンターを備えているラウンジもあります。
JALグローバルクラブ会員の場合はカンタス航空やブリティッシュ・エアウェイズのラウンジ、SFC会員ならスターアライアンスのラウンジも利用できるので、少しずつだけ食べました。
Plaza Premium Loungeでは、コックさんがヌードルを作ってくれて、できたてホヤホヤを食べられました。ナイスです!
グアム国際空港
グアム国際空港では、ラウンジ「Sagan Bisita」を利用可能です。
ビール・ワイン・スピリッツ等のアルコールもありますし、食事のラインナップも豊富で満足できます。
デルタスカイクラブラウンジ
アメックス・プラチナ、アメックス・センチュリオン、アメックス・ビジネス・プラチナ、デルタ スカイマイル アメックス・ゴールドは、デルタ航空に搭乗する際には「デルタ スカイクラブ」を利用できます。
デルタスカイクラブはデルタ航空のラウンジであり、通常はビジネスクラス以上の場合のみ利用できます。搭乗クラスに関わらず、デルタ航空のラウンジを利用できるのは大きなメリットです。
手荷物検査手続き後のエリアにあるので、搭乗前のギリギリのタイミングまでくつろぐことができます。
しかもソフトドリンクはもちろん、ビール・ワイン等のアルコールや軽食もあるラウンジが大多数です。
スープ、パン、サラダ、焼きそば等の麺類、焼き鳥やシュウマイ等のお肉料理、デザート等に加えて、寿司が出るラウンジもあります!
フライト前の時間、乗り継ぎの時間を快適に過ごすことができます。出張時はPC作業もできます。
しかも嬉しいことに同伴者1名まで無料で利用できます。配偶者や恋人が一緒だと自分だけ入るわけにはいきません。同伴者1名無料は嬉しいですね!飛行機待ちがはかどります。
2名で出張する際には、同僚と出発までラウンジで寛ぐことができます。同僚がラウンジに入れない場合は、自分だけ入るのは気が引けるので便利です。
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、上級会員資格の自動付与という一芸に秀でるクレカであり、プラチナカード級の破壊力があります。
ゴールドメダリオンはステータスマッチにも活用できます。大量のマイルが得られる入会キャンペーンも魅力的です。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんは、おすすめのアメックスとしてデルタ スカイマイル アメックス・ゴールドを挙げられていました。
デルタ スカイマイル アメックス・ゴールドは、クレジットカードのレジェンドも高く評価しています。
一般カードとゴールドカードの違いについては、以下で徹底的に比較しています。
センチュリオンラウンジ
photo by oftware Insider Point of View
アメックス・プラチナ、アメックス・センチュリオン、アメックス・ビジネス・プラチナの会員は、海外に設置されているアメックス会員専用のラウンジに入れます。
- The Centurion Lounge(ザ・センチュリオン・ラウンジ)
- American Express Lounge(アメリカン・エキスプレス・ラウンジ)
- Centurion Studio(センチュリオン・スタジオ)
- Centurion Club(センチュリオン・クラブ)
センチュリオンラウンジは、シアトル(SEA)、サンフランシスコ(SFO)、ダラス・フォートワース(DFW)、ニューヨーク(LGA)、ヒューストン(IAH)、マイアミ(MIA)、ラスベガス(LAS)、デンバー(DEN)等の空港にあります。
アメックスらしい上質のインテリアでくつろげる空間となっています。
サービス内容
- 新鮮な季節の食事、プレミアムバー(ソフトドリンク+豊富なアルコール)
- 会員サービスデスク
- シャワー
- 大型薄型テレビ、雑誌・新聞
- ファミリールーム、キッズルーム
- 会議スペース、半個人用ワークスペース
- 高速Wi-Fi、印刷、FAX、コピー、PC
センチュリオン・ラウンジはカード会員の他、同伴者2名まで無料で利用可能です。配偶者の家族会員も本人+同伴者2名が無料となります。
本会員カード+配偶者の家族カードの場合、同伴者が各2名まで無料になり、最大6名で使えます。家族連れに配慮した素晴らしいサービスです。
アメックスセンチュリオンの場合は、同伴者2名に加えて、家族のうち配偶者・18歳未満の子供も無料になります。
また、アメックスセンチュリオン会員は、米国外に設置されているインターナショナル・アメリカン・エキスプレス・ラウンジも使えます。
シドニー(SYD)、デリー(DEL)、ムンバイ(BOM)、モンテレー(MTY-2)、メキシコシティ(MEX-3)、トルカ(TLC)にあります。
日本ではダイナースプレミアム、銀座ダイナースグラブカードは銀座ラウンジを利用できます。ただし、ラウンジ内で戴けるのはソフトドリンクとお菓子1つだけです。
アメックスの独自ラウンジは、食事やアルコールもあってパワフルです。2017年には新しく香港国際空港(Terminal 1)にオープンしました。国際的なハブ空港なので便利です。
日本から香港への渡航便も数多くあるので、日本人にとって利用もしやすいセンチュリオンラウンジになります。日本にもできるといいですね!
一例として、香港国際空港のセンチュリオンラウンジでは食べ放題の食事・ドリンク、シャワールーム、高速Wi-Fiがあります。専属のスタッフがいるバーカウンターもあり、多様なカクテルもオーダー可能。
センチュリオン・カード会員専用のスペースもあり、ラウンジのエントランスで渡されたアクセスカードをスタッフに渡すと入れます。センチュリオンカード会員専用のゾーンは空いている傾向にあります。
スタッフが食事・ドリンクのいずれもサーブしてくれる方式で、食事はメニューを見てオーダーすることが可能です。
キャビアとカニ、トリュフバーガー、牛肉の頬肉 ボルチーニ茸など、高級レストランのようなアラカルト料理が揃っており、自由に食べられてファンタスティックです。
もちろん、プラチナ・カードのゾーンにある食事・飲み物を取ることも可能です。
また、近親者または2名までの同行者と一緒に入室できる点がナイス。アメックス・プラチナは同伴者2名のみです。
センチュリオンラウンジは航空会社のラウンジと比較しても、全般的に高級感があって快適なひと時を送ることが可能です。
アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション
世界中の多様なラウンジを利用可能
アメックスのプラチナ・カード以上の会員は、センチュリオン・ラウンジ以外にも多様な空港ラウンジを利用できます。
利用できるラウンジ網は「アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション」として整理されました。
一覧化されており、インターネットにて空港・都市名で検索もできます。
- The Centurion Lounge(センチュリオン・ラウンジ)
- International American Express Lounges(インターナショナル・アメリカン・エキスプレス・ラウンジ)
- Delta Sky Club(デルタ スカイクラブ)
- Airspace(エアスペース)
- Plaza Premium Airport Lounges(プラザ・プレミアム・エアポート・ラウンジ)
- Lufthansa Lounges(ルフトハンザドイツ航空ラウンジ)
- Priority Pass(プライオリティ・パス)
- Japan Domestic Airport Lounge(日本国内空港ラウンジ)
- Escape Lounge US(※ビジネス・プラチナ・カード会員は利用不可)
アメリカン・エキスプレスの上級カード会員専用ラウンジが設置されている空港をまとめると下表のとおりです。
地域 | 国名 | 空港名 |
---|---|---|
太平洋 | オーストラリア | シドニー国際空港、メルボルン国際空港 |
アジア | インド | インディラ・ガンジー国際空港、チャトラパティ・シヴァジー国際空港 |
香港 | 香港国際空港 | |
北米 | アメリカ | シアトル・タコマ、サンフランシスコ、ラスベガス・マッカラン、ダラス・フォートワース、ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル・ヒューストン、マイアミ、JFK、ラガーディア、フィラデルフィア、デンバー |
南米 | アルゼンチン | エセイサ国際空港 |
ブラジル | グアルーリョス国際空港 | |
メキシコ | メキシコ・シティ国際空港、ヘネラル・マリアーノ・エスコベード国際空港、トルーカ国際空港 | |
欧州 | イギリス | ロンドン・ヒースロー空港 |
スウェーデン | ストックホルム・アーランダ空港 |
Airspace(エアスペース・ラウンジ)
利用時には本会員カード、パスポートを係員に呈示する流れとなります。航空会社の搭乗券は不要。
一部のラウンジでは1歳未満の方は保護者または後見人の同伴が必要です。
ラウンジはカード会員の同伴者あるいは近親者の方(配偶者か21歳未満の子供)2名まで無料で利用できます。
カード会員はエアスペース・ラウンジで提供されるすべての特典やアメニティーを利用可能。有料サービスも同様に利用できます。
Plaza Premium Airport Lounges
プラザ・プレミアム・ラウンジの利用にあたっては、本会員カード、当日利用の航空会社の搭乗券、およびパスポートをスタッフに呈示すればOKです。
一部のラウンジでは、21歳未満の方は保護者または後見人の同伴が必要。プラチナ・カードは同伴者2名まで、ビジネス・プラチナ・カードは同伴者1名まで無料で利用できます。
カード会員はプラザ・プレミアム・ラウンジでの全特典・アメニティー・有料サービスを利用できます。
多くのプラザプレミアムラウンジでは、サラダ、煮物、焼き物、揚げ物など充実のラインナップとなっており、ビールやワインもあり飲ん兵衛には嬉しい限り。
オーダー料理としては、台式牛肉麺、台式鶏肉飯、ベジタリアンヌードルスープ等があります。
Lufthansa Lounges
ビジネスクラス以上のチケットを保有している場合、ルフトハンザ・ビジネスラウンジおよびルフトハンザ・セネターラウンジを利用できた時期もあります。
期間限定の日本のセンチュリオンラウンジ
2019年11月20日(水)~11月24日(日)の期間限定で、アメックスが東京の原宿にラウンジ「東京離宮 The Centurion Lounge Pop Up」をオープンしました。
営業時間は12:00~20:00(L. O. 19:30)で、期間限定の街中ラウンジでした。
まとめ
アメックスはゴールドカード以上はもちろん、一般カードのアメックス・グリーン、アメックス・ビジネス・グリーンでも日本国内の全国各地の空港ラウンジを利用可能です。
北海道から沖縄まで主要空港に設置されています。また、海外ではハワイ・ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港も利用可能です。
デルタ・アメックスの一般カード以外は、同伴者1名も無料である点にエッジ・優位性があります。
空港にはある程度余裕を持って行く必要があります。したがって、手持ち無沙汰の時間が生じやすいです。
この隙間時間にラウンジを利用して待合室とは異なる上質の椅子でリラックスできるのは大きなメリットです。
ソフトドリンクだけではなく、ビール・ワイン・焼酎等のアルコールや、スナック等があるラウンジもあります。
羽田空港では、サクララウンジやANAラウンジと同様に、手荷物検査後に設置されているラウンジを利用できます。搭乗の直前までくつろぐことが可能です。
また、アメックス・グリーン、アメックス・ゴールド、アメックス・プラチナ、アメックス・センチュリオン、アメックス・ビジネス・プラチナ会員は、プライオリティ・パスのラウンジを利用できます。
グリーンは有料、ゴールドは年2回無料、プラチナ以上は使い放題となります。
デルタアメックスゴールドはゴールドメダリオンの特典で、デルタ航空のラウンジ「デルタ スカイクラブ」を利用できます。
プラチナカード以上のアメックス会員は、デルタ航空への搭乗時はデルタスカイクラブを利用可能です。
ビジネスクラスのラウンジは格段に優れており、休憩や飲食が快適。海外旅行の際には八面六臂の活躍をしてくれます。
アメックス・プラチナ、アメックス・センチュリオン、アメックス・ビジネス・プラチナの会員は、海外の空港に設置されているセンチュリオンラウンジ(The Centurion Lounge)に入れます。
アメックスの上級カード会員限定のラウンジであり、オシャレなインテリアが抜群の雰囲気を醸し出しています。
上質な材質のインテリア、無料の食事、アルコールを含む豊富なドリンク、ロクシタン製品やマニキュアが備えられたシャワーなど、クオリティが卓越しています。航空会社のラウンジよりも優れているという評判・口コミもあります。
アメックスは空港ラウンジを無料で使えるクレジットカードの中でもエッジが利いています。
おすすめのアメックスについては、以下で徹底解説しています。
アメックスプラチナ、アメックスビジネスプラチナ、アメックスセンチュリオン会員は、世界中の上質な空港ラウンジを利用可能です。
- The Centurion Lounge(センチュリオン・ラウンジ)
- International American Express Lounges(インターナショナル・アメリカン・エキスプレス・ラウンジ)
- Delta Sky Club(デルタ スカイクラブ)
- Airspace(エアスペース)
- Plaza Premium Airport Lounges(プラザ・プレミアム・エアポート・ラウンジ)
- Lufthansa Lounges(ルフトハンザドイツ航空ラウンジ)
- Priority Pass(プライオリティ・パス)
- Japan Domestic Airport Lounge(日本国内空港ラウンジ)
- Escape Lounge US(※ビジネス・プラチナ・カード会員は利用不可)
アメックスプラチナは2019年4月から自己申し込みが可能になりました。
お得な入会キャンペーンを開催しており、大量のポイントを獲得可能です。初年度は実質的な保有コストを抑えて試せます。
公式サイトアメックスプラチナ 公式キャンペーン
海外旅行は年1~2回という場合は、プライオリティパスが年2回まで無料のアメックスゴールド、都度料金制のアメックスグリーンも候補となります。国内主要空港・ハワイの空港ラウンジは同伴者1名まで使い放題です。
アメックスゴールドプリファードかグリーンに入会すると、お得な入会キャンペーンが適用されます。
ボーナスポイントがプレゼントされて、なんと年会費を超える価値があるポイント等を得られます(1ポイント=1ANAマイル)。
- アメックス・ゴールドプリファード:100,000ポイント
- アメックス・グリーン:35,000ポイント+初月1ヶ月分の月会費が無料
「何でアメックスはこんなに破格のキャンペーンを行っているの?」と疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
これに関しては、アメックスの充実したサービス・高いステータスを実感すると、ずっと利用する方が多いからです。
大量のポイントを獲得できるキャンペーンですので、アメックスをまだお持ちでない方は、この機会にぜひ発行してみてはいかがでしょうか。