JAL国際線ファーストクラスの必要マイル数がシーズン制となり、多くの時期で必要マイル数が上昇しました。
JALマイルで国際線ファーストクラスを頻繁に利用していた方にとっては改悪となります。
ただし、依然として長距離ファーストクラスでは必要マイル数が低い傾向にあり、片道発券も可能で便利です。
燃油サーチャージの高騰が落ち着いたら、改悪後も依然としてJALマイルを利用したファーストクラス利用はお得なことに変わりありません。
ただし、外資系航空マイルなどの代替手段も存在はしています。
公式サイトJAL国際線ファーストクラスの改悪内容
目次
JAL国際線 First Classの必要マイル数がUP
2023年10月1日発券分より、JAL国際線ファーストクラス利用時の必要マイル数は搭乗日のシーズンによって変動するようになりました。
これまでのマイルでF特典航空券を利用できるのはローシーズンのみとなり、レギュラーシーズン以降は必要マイル数がUPします。
シーズナリティ | 対象日 |
---|---|
ローシーズン(L) | 2024年1月11日~2月29日、4月1日~4月26日、2025年1月11日~2月28日 |
レギュラーシーズン(R) | 2023年10月1日~12月13日、2024年3月1日~3月31日、5月10日~7月10日、8月26日~12月13日、2025年3月1日~3月31日 |
ハイシーズン(H) | 2023年12月14日~2024年1月10日、4月27日~5月9日、7月11日~8月25日、12月14日~2025年1月10日 |
日本発着路線の必要マイル数は下表のとおりです。
路線 | ローシーズン(L) | レギュラーシーズン(R) | ハイシーズン(H) |
---|---|---|---|
バンコク等の東南アジア・南アジア | 50,000 | 57,500 | 65,000 |
シドニー・メルボルン | 50,000 | 57,500 | 65,000 |
ホノルル・コナ | 50,000 | 60,000 | 70,000 |
ニューヨーク・ロサンゼルス等の北米 | 70,000 | 85,000 | 100,000 |
また、JAL国際線特典航空券PLUSの最大マイル数が変更されたことで、ビジネスクラス以下も最大の必要マイル数が上昇します。
2023年9月30日までに、搭乗日が2023年10月1日以降のJAL国際線特典航空券(ファーストクラス)のキャンセル待ちを申し込んでいる方は、2023年10月1日以降にお座席がご用意できた際に、JAL Webサイトで発券手続きができない場合があります。
Webサイトで手続きできない場合は、JAL国際線予約窓口まで問い合わせましょう。
改悪後もJALマイルは有用
JAL国際線ファーストクラスはハイ・クオリティーですので、必要マイル数がUPするのはマイラーとしては切ないところです。
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ただし、世界的に航空マイルの必要数は年々上昇傾向にあります。
また、外資系航空会社の場合は、予告なしの即時改悪が当たり前ですので、まだ約3ヶ月も時間に余裕を持たせて、事前アナウンスをしてくれる日本航空は、ユーザーにとって世界的には良心的です。
改悪後も特に長距離のファーストクラスでは必要マイルが少ない傾向にあり、依然として有用なマイレージプログラムです。
代わりの最有力候補はワンワールドの外資系航空マイル
以下ではJALマイルの他に有効なマイレージプログラムについてブレイク・ダウンします。
アメリカン航空AAdvantage
同じ航空連合ワンワールドの外資系航空会社では、アメリカン航空のマイル「AAdvantage」でも、JAL国際線ファーストクラスに搭乗できます。燃油サーチャージ無しも大きなメリットです。
羽田⇔バンコク路線ではJALより必要マイル数が少なく、しかもサーチャージも不要なので、記事公開時点ではスイートスポットとなっています。
日本語コールセンターもあるので、英語が苦手な方でも使いやすい航空会社です(アメリカン航空の問い合わせ窓口)。
AAdvantageの調達方法としては、マリオットアメックス等で貯めたマリオットボンヴォイのポイントを、アメリカン航空のマイルに交換するのが有力な選択肢です。
ただし、6万ポイント交換時のボーナスマイルはありません。
ブリティッシュ・エアウェイズ
ワンワールドのブリティッシュ・エアウェイズ(BA)も、マイルの「Avois」でJAL国際線に搭乗できます。
ただし、サーチャージがあり、必要マイル数も一部を除いて全体的に日本航空より多めです。
ただし、日本語問い合わせ窓口があり、かつアメックスのポイントを交換できるのが大きなメリットです。
アメックスのポイント3倍ショップなどで貯めたアメリカン・エキスプレスのメンバーシップ・リワードをBA Avoisに交換し、JAL国際線特典航空券に使うのは選択肢となります。
アラスカ航空マイル(予告なしの改悪も多数)
ワンワールドのアラスカ航空マイルも、JAL国際線ファーストクラスに利用できます。
ただし、予告なしの改悪が断行されたばかりであり、なかなか積極的にはおすすめできません。とはいえ、燃油サーチャージ不要は利点です。
他の航空マイルを貯める
JAL以外の航空会社、他のアライアンスも視野に入る場合は、ANAマイルやデルタ航空スカイマイル、ユナイテッド航空MileagePlusも選択肢となります。
ANAマイルを貯める
日本航空の宿命のライバルであるANAマイルも、JALマイル同様に世界有数の素晴らしいマイレージ・プログラムです。
ANAはユナイテッド航空と同じ航空連合「スターアライアンス」に所属しているので、豊富な路線の特典航空券を利用できます。
日本人にとっては搭乗機会が豊富ですし、日々の生活(いわゆる陸)でもお得に貯められます。
「トクたびマイル」という片道3,000マイルからフライトできる仕組みもあり、特に直前予約では上手く使うとJALマイルよりお得です。
ANAマイルが高還元なのは、スマリボの活用で最大1.54%のソラチカカード、最大1.5625%のソラチカゴールドカードです。
Oki Dokiボーナスポイント→メトロポイント→ANAマイルと交換することで、ANAマイル還元率が高還元になります。
スマリボの活用によって、ソラチカ一般カードは最大1.54%、ゴールドカードは最大1.5625%となるので、手間をかけるのも選択肢です。
ただし、毎月ATMで繰り上げ返済が必要なのが難点。お得な入会キャンペーンが開催されています。
ANAカードの比較の結果として、グレードごとにおすすめANAカードを厳選した記事は以下になります。
以前ANAに取材して、ANAの安全運航に対する取り組み、搭乗までのサービス、ANAカードのお得な仕組みを伺いました。以下にまとめています。
なお、ANA一般カードのうち、三井住友カード、JCBが発行しているクレジットカードはリーズナブルな年会費で維持できます。
以下のANAカード7枚を保有すると、1マイル1円弱のコストで毎年7,000マイルを得られます!
- ANA JCB一般カード
- ANA To Me CARD PASMO JCB
- ANA VISA一般カード
- ANA マスター一般カード
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
- ANA VISA Suicaカード
- ANA VISA nimocaカード
マイ・ペイすリボに登録して年1回手数料を発生させれば、年会費がSuica・nimoca・TOKYU POINT ClubQは751円(税抜)、VISA、マスターは1,025円(税抜)まで下げられます。
JCB・ソラチカはスマリボの活用で年会費負担は750円(税抜)に低下します。
これらのANA一般カードは毎年1,000マイルの継続ボーナスが1枚ごとにもらえるので、これだけで元は取れます。
多くのクレカを保有することに抵抗がなければ、7枚すべてを発行するのも手です。
7枚全て発行したら、1マイル1円弱のコストで毎年7,000マイルが手に入ります。1マイルの価値を2円以上と考えるならお得です。
公式サイトANA JCBカード 公式キャンペーン
ANAカード以外では、JQ CARD エポスゴールドも最大1.75%ANAマイル還元で魅力的な年会費無料ゴールドカードです。
ユナイテッド航空マイレージプラスを貯める
UAのマイルは、世界最大の航空連合であるスターアライアンスの特典航空券に使えて、日本国内ではANA便に乗れるので使い勝手が良好です。
長距離のビジネスクラス・ファーストクラスの必要マイル数は、JALマイル・ANAマイルより著しく多いのがデメリットですが、無期限でかつキャンセル料・変更手数料0円が利点となります。
マリオットのポイントからの交換レートもお得です。
クレジットカードでは基本1.5%のマイル還元率もあるので、ザクザクと獲得できます。
リーズナブルな一般カードの中では、「MileagePlusセゾンカード」が最有力候補となります。
年会費は1,500円(税抜)と安く、追加で5,000円(税抜)のマイルアップメンバーズを利用するとマイルが高還元になるのがメリットです。
合計年会費が6,500円(税抜)で、一般加盟店でのマイル付与率が1.5%と高還元となります。
年間30,000マイル(約300万円の利用)を超えると0.5%になってしまいますが、多くの方は問題ないでしょう。
コスモ石油では還元率が2%に上がります。アメックスブランドの場合はアメリカン・エキスプレス・コネクト、セゾンアメックスキャッシュバックを利用できます。
また、多種多様な店舗での優待特典、会員限定チケットなどセゾンカードの共通特典を利用できます。
ユナイテッド航空、セゾンカードのベネフィットが融合したハイ・クオリティー・カードです。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「マイル・航空系カード」としてMileagePlusセゾンカードを挙げられていました。
低いコストで高いマイル還元率を誇っており、活用するとトラベルを豊かに彩ることが可能になります。
実はMileagePlusセゾンカードは、クレディセゾンの社員の保有率が高いクレジットカードです。社員が殺到するようなカードはお得です。
デルタ航空スカイマイルを貯める
日本の国内線には弱いですが、スカイチームでもOKという方の場合、デルタ航空スカイマイルが選択肢。国内線はマイルでスカイマークを利用可能です。
ただし、必要マイル数は日本-韓国など一部を除き、JALマイルよりかなり多めです。特に国際線の長距離のビジネスクラス・ファーストクラスは膨大なマイルが必要となります。
アメックスとデルタ航空の提携カードであるデルタアメックスは、デルタ航空の上級会員資格を取得・維持できるのが魅力的です。
稀有な航空会社の上級会員資格を得られるクレジットカードの一角であり、オンリー・ワン、スペシャル・ワンのベネフィットを擁しています。
カード名 | 上級会員資格 | 条件 |
---|---|---|
デルタアメックス | シルバーメダリオン エリート | 初年度:無条件 2年目以降:前年100万円の利用 |
デルタアメックスゴールド | ゴールドメダリオン エリートプラス | 初年度:無条件 2年目以降:前年150万円の利用 |
とりわけ魅力的なのは、ゴールドメダリオンの資格を得られるデルタアメックスゴールドです。ステータスマッチにも活用できます。
デルタスカイクラブ・スカイチームのラウンジ、1米ドルあたり8マイル、満席時の座席確保、優先搭乗、優先手荷物取扱い、優先チェックイン、無料受託手荷物の追加など、数々の特典を利用できます。
日本国内で発行されているデルタ スカイマイル アメックス・ゴールドは、初年度は無条件でゴールドメダリオンを得られて、2年目以降も年150万円以上のカードショッピングでOKです。
幾多の航空系カードの中でもエッジが効いており、デルタ航空・スカイチームをよく利用する方にとっては最強のアメックスです。
メダリオン会員資格は、本人会員のみの特典です。家族会員には付与されません。
最大のメリットは、スカイチーム加盟航空会社の国際線搭乗時に、「デルタスカイクラブ」ラウンジを含む世界490以上のスカイチームのラウンジを、なんと搭乗クラスに関わらず利用できます。
デルタスカイクラブは、通常はビジネスクラス以上の場合のみ利用できます。
クオリティは秀逸であり、居心地よくて快適な空間の中で、アルコール、食事、スタバのコーヒー、その他飲み物を楽しんでくつろげます。
空港ラウンジを無料で使えるクレジットカードの中でもエッジが利いています。
スカイチームのラウンジは、JALやANAのラウンジ同様に快適な空間です。しかもソフトドリンクはもちろん、ビール・ワイン等のアルコールや軽食もあるラウンジが大多数です。
2023年2月から通常ステータスのゴールドメダリオンは、エコノミー搭乗時はデルタスカイクラブを利用不可能に改悪されましたが、日本発行のデルタアメックスゴールド特典ならデルタスカイクラブを継続利用可能です。
また、ゴールドメダリオンがあればスカイチームのエリートプラスになるので、世界各国にてスカイチームの航空会社の空港ラウンジを利用可能です。
デルタスカイクラブがない空港でも、航空連合のスケールメリットを活かして、幅広いVIPラウンジを使えるのが秀逸。
一例として台湾の桃園国際空港では、チャイナ・エアラインのビジネスクラスラウンジを使えます!
健康的な野菜、点心などの台湾料理、ソウルフードのヌードルを堪能しました。
総合的にデルタアメックスゴールドは、スカイチームを利用する方ならエッジが効いているハイクオリティー・カードです。
現在はお得な入会キャンペーンが開催されています。カード入会だけでボーナス8,000マイルがプレゼントされます。
また、入会から6ヶ月以内の購入航空券によるビジネスクラス利用で25,000マイルを得られます。
当サイト経由なら33,000マイルを獲得でき、これだけで特典航空券を利用できます。バリューのあるお得なキャンペーンです。
デルタ航空のスカイマイルに会員登録していない場合、まず会員登録することになります。