イオンで2018年4月2日から、店頭のレジでデビットカードから現金を引き出せるようになります。
多くの銀行のキャッシュカードに搭載されている「J-Debit」(Jデビット)の機能を活用します。
イオングループのレジで現金の引出しが可能になります。「キャッシュアウト」と呼ばれる仕組みです。
イトーヨーカドー、百貨店などに拡大する可能性があります。Jデビットで使えるキャッシュアウト(現金引出し)について解説します。
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キャッシュアウトとは
レジでJデビット搭載のキャッシュカードを提示して「キャッシュアウト」を利用する旨を伝えると、指定した現金を受け取れます。
その金額は銀行の普通預金口座から引き落とされることになります。
例えば銀行の窓口で5,000円を下ろしたら、銀行預金から5,000円がマイナスされるのと同じです。
このサービスは「キャッシュアウト」と呼ばれて欧米では普及しており、日本では2017年4月の規制緩和で可能になりました。
イオンは2018年4月に43店舗の一部レジの規模で開始し、日々のお買物に不便を感じている方々へのサポートとして運行している「イオン気仙沼店の移動販売車」でも実施されます。
また、将来的には約25,000台ある店舗のレジ全てで対応できるようにする方針です。
Jデビットが搭載されているキャッシュカードなら全てが利用できるわけではなく、その銀行がキャッシュアウトのサービスに同意する必要があります。
J-Debitの旗振り役だったみずほ銀行、ゆうちょ銀行は参入する見通しが当初からあり、みずほはいち早く実施を表明しました。
結果的には国内約430の金融機関のJ-Debit搭載型キャッシュカードが利用可能になりました。
「キャッシュアウト」はサービスカウンターのレジのみで、Jデビット決済はサービスカウンター・店内の一部レジが対応しています。
引き出せる額は1,000円以上3万円以下(千円単位)となりました。1回あたり取扱い上限は3万円となっています。
当初は上限は1万円という話でしたけれども、3倍にパワーアップしました。
キャッシュアウト利用時はJデビットでのお買い物と同様に、店舗の数字キーでキャッシュカードの暗証番号の入力する必要が生じる見込みです。
Jデビットがキャッシュカードに搭載されているのは、みずほ・ゆうちょ以外は、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、地銀・信金・信組・労金・農業協同組合などです。
メリット
キャッシュアウトのメリットは、お金を下ろすのにATMに行く必要がない点です。
スーパーの日常的なお買い物のついでに現金を引き出すことが可能です。
イオンの店内には大多数の店舗でイオン銀行のATMが設置されているので、イオン銀行で無料で出金が可能な場合はメリットに乏しいです。

イオン銀行で無料で出金ができず、かつキャッシュアウトの手数料が無料となった場合はメリットが出てきます。
ただし、イオンを日常的に使っている方であれば、クレジットカードのイオンカードはもっていなくても、イオン銀行のデビットカード、イオン銀行キャッシュカードはあるでしょう。

これらを持っていればイオン店内のATMは無料で利用できます。したがって、サービスカウンターに行く場合よりも、ATMに行く時間を削減できる点のみにメリットが出てきます。
後は「コンビニ・銀行が近くになくてATMがなく、キャッシュアウトが可能なスーパー等はある」という場合が出てきたら、著しく便利になります。
ただし、現状で参入を表明しているイオンに関しては、店内にATMがほぼあるので、このメリットはありません。
お体が不自由などの事情でATM操作が難しい方ですと、有人のサポートセンターで引き出しが可能となるのがメリットです。
デメリット
キャッシュアウトのデメリットは、仮に出金手数料が必要になった場合はコストが高くなるので、ATMを使った方がお得になる点です。
イオンは手数料を取るか否かは検討中とのことでしたが、サービス開始時は引き出し無料となりました。
手数料が有料になったら、イオン銀行のATMから下ろせばいいとなりますね。利用者は激減すると思われるので懸命な判断です。
また、不正利用、なりすましによる不正引出しのリスクが拡大する点もデメリットです。
副作用として1人の顧客がレジでかかる時間が伸びて、混雑する時間帯はより一層レジの行列が酷くなるリスクが有るのもデメリットです。これはサービスカウンターのみということで解決されました。
Jデビットが使えるキャッシュカードでないと、キャッシュアウトによる現金引出しはNGなのもデメリットです。
住信SBIネット銀行、ソニー銀行、楽天銀行、じぶん銀行などの人気ネット銀行は対象外となります。セブン銀行も使えません。
ちなみに他行宛振込手数料・コンビニATM手数料を無料にできてお得な「住信SBIネット銀行」は、SBI証券との同時口座開設がお得です。当サイト限定キャンペーンを行っています。
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まとめ
2017年4月の規制緩和で可能になった「キャッシュアウト」がついに日本にも光臨します。まずはイオンでローンチとなります。
ただし、イオンに関しては店内にイオン銀行ATMがあり、イオン銀行に口座を持っていれば無料で入出金できるので、メリットは大きくありません。
お買い物の前後にATMに寄る手間がなくなるだけです。お体が不自由などの事情でATM操作が難しい方ですと、有人のサポートセンターで引き出しが可能となるのが利点です。
コンビニ、イオン等の大型店舗、銀行がなく、ATMがない地域で、キャッシュアウト対応のスーパー等があるというケースが出てきたら、メリットが大きくなります。
デメリットはキャッシュアウトに対応する時間が発生するため、レジの待ち時間が長くなる恐れがある点、不正引出しのリスクです。
都市銀行・地銀・信金・信組・労金・農業協同組合は使える銀行が多いものの、主要ネット銀行は非対応の行が大多数なのもデメリットです。
VISAやJCBデビットカードの方がお得で便利
Jデビットはキャッシュアウトが使えるようになり、スーパー等での現金引出しが可能になります。
ただし、よほどの過疎地域でない限りはメリットには乏しいです。やはり相対的にはVisaデビットカードやJCBデビットカードの方がお得で便利です。
なんといってもこれらのデビットカードは、現金引出しの他にVisaもしくはJCBの加盟店でお買い物も出来て、ポイント等の還元もあるのがメリットです。
日本国内だけでなく海外の加盟店でも使えますし、海外のATMでの現地通貨の引き出しも可能です。
ただし、デビットカードは高コストなので、海外ATMでの通過引出しは最も低コストであるセディナカードがベストです。
年会費無料で還元率が最も高いデビットカードは、楽天銀行デビットカード(JCB)であり、1%で楽天スーパーポイントが付与されます。

セブン銀行のデビットカードは、セブン‐イレブンではなんと1.5%の高還元です。そごう・西武、セブンネットショッピング、デニーズ等は1%、それ以外の加盟店も0.5%還元でnanacoポイントが得られます。

イオン銀行のデビットカードは還元率0.5%でイオンでの5%OFFの特典があります。

ただし、楽天市場や、マクドナルド・ミスタードーナツ・出光・大丸・松坂屋・ツルハドラッグなどの楽天ポイントカード加盟店を使わない場合は、楽天銀行のデビットカードは使い勝手が悪いです。
イオン銀行のデビットカードの方は、イオングループの店舗が近くにないとメリットが著しく減退します。
現金還元を重視しており、ポイント還元ではなくキャッシュバックがいい場合は、ネット銀行だとソニー銀行の「Sony Bank WALLET」が候補となります。
優遇プログラム Club S のステージに応じて、利用額の0.5%~2.0%がキャッシュバックされます。上限は20万円/月です。

住信SBIネット銀行のデビットカードはいつでも0.6%の還元で、会員制度スマートプログラムのランクアップに役立つのがメリットです。

メガバンクのデビットカードなら、還元率が低くても、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のデビットカードが候補となります。



その他、おすすめのデビットカードの比較については、以下で徹底的に解説しています。

ただし、やはりデビットカードは還元率が低めなのがデメリットです。年会費無料で還元率が1.5%のクレジットカードがあります。
ポイント還元率に関しては、デビットカードはクレジットカードに負けます。高還元率のクレジットカードを日常の生活で使っていけば、家計が堅牢化します。

年会費が無料で1%~1.5%還元のクレジットカードもゴロゴロあります。

その他クレジットカードを比較検討したいという場合は、以下のクレジットカード一覧をご参照ください。おすすめクレジットカードについて徹底的にまとめています。

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