ヒルトン・オナーズは宿泊実績以外でもクレジットカード等でステータスを得られる会員プログラムです。
最上級のヒルトンダイヤモンドはヒルトンアメックスプレミアムの保有&年200万円のカードショッピングで維持でき、ヒルトンゴールドはヒルトンアメックスの保有だけでキープ可能です。
ホテル宿泊にお得なクレジットカードの筆頭で、快適なホテルステイが具現化します。
ただし、ヒルトンのダイヤモンドを維持するためには、年会費66,000円(税込)のヒルトンアメックスプレミアムを発行して、年200万円のカードショッピングが必要となります。
この維持はハードルが高い方の場合、ヒルトンのライフタイム ダイヤモンド会員を目指すのも選択肢の一つです。
ヒルトン・オナーズのライフタイムダイヤモンドの特典、価値、条件、メリット・デメリットについて解説します。
目次
ヒルトンのダイヤモンドの条件とメリット
ライフタイムダイヤモンドの前提として、継続的にヒルトンのダイヤモンドステータスを維持することが必要になります。
ダイヤモンドの基準
ヒルトン・ダイヤモンドを獲得するには、1年間に以下いずれかの条件を満たすことが必要です。
ヒルトンダイヤモンドの条件
- 30滞在
- 60泊
- 120,000ヒルトン・オナーズ・ベースポイント
ベースポイントはヒルトンホテルの宿泊で1米ドルあたり10ポイントなので、12,000米ドルの利用が必要です。
円換算の金額は利用時の為替レートによって変わってきます。
円換算の必要額
- 100 USD/JPY:120万円
- 105 USD/JPY:126万円
- 110 USD/JPY:132万円
- 115 USD/JPY:138万円
- 120 USD/JPY:144万円
- 125 USD/JPY:150万円
- 130 USD/JPY:156万円
- 135 USD/JPY:162万円
- 140 USD/JPY:168万円
- 145 USD/JPY:174万円
- 150 USD/JPY:180万円
この他、クレジットカードの保有による取得ルートもあります。
日本においてはヒルトンアメックスプレミアムを保有して、年2,000,000円のカードショッピングを行えば、ダイヤモンドステータスを獲得できます。
ダイヤモンドステータスの価値
ヒルトンのダイヤモンド会員は、最上級だけあって充実の特典を受けられます。
主なメリット
- 1ベッドスイートを含む客室アップグレード
- エグゼクティブラウンジ(一部ホテルは対象外)
- 朝食無料(一部ホテルは飲食クレジット)
- ポイントもしくはスナック&飲み物をプレゼント(ホテルによって内容は相違)
- +100%のボーナスポイント
- 48時間客室保証
- 年60泊達成時は他の会員にゴールド資格を贈呈可能、年100泊達成時はダイヤモンドを贈呈可能
特にエグゼクティブラウンジ(クラブラウンジ)利用、1ベッドスイートまでの客室アップグレード、朝食無料が大きな利点です。
ヒルトンの場合、スイートルームへのアップグレードはホテル側の裁量となっており、ジュニアスイート、スタンダードスイート、ベッドが1つのスイートルームへのアップグレードの可能性があります。
規約では「その日空いている部屋で最も良い部屋(スタンダードスイートを含む)」ではないので、空室があれば必ずアップグレードしてくれるわけではありません。
特に日本のヒルトングループでは、有償でスイートルームへアップグレード可能というスタンスのホテルもあります。
ヒルトンダイヤモンドステータスは有償の宿泊を重ねて達成するよりも、クレジットカードの特典で維持するのがおすすめです。
公式サイトヒルトン・オナーズ アメックス・プレミアムカード 公式キャンペーン
ヒルトンのライフタイムステータスはダイヤモンドのみ
ヒルトン・オナーズには、メンバー、シルバー、ゴールド、ダイヤモンドの4つの会員ランクがあります。
このうちメンバーは無料会員登録で誰でも入会できるグレードなので、上級会員資格としては、シルバー、ゴールド、ダイヤモンドの3つがあります。
マリオットボンヴォイとは異なり、ヒルトンのライフタイムのステータスはダイヤモンドのみが存在しています。
- ライフタイムダイヤモンド:○
- ライフタイムゴールド:非存在
- ライフタイムシルバー:非存在
ヒルトンのライフタイムステータスは2015年に導入された制度で、まだ歴史は浅い永久上級会員資格となっています。
ヒルトンのライフタイムダイヤモンドの条件
ヒルトン・オナーズで生涯に渡って最上級会員資格をキープできるライフタイムダイヤモンドステータスを獲得するための条件は2つとなっています。
ライフタイムダイヤモンドの条件
- ダイヤモンド・ステータスを通算10年間クリア(年数は連続していなくてOK)
- ヒルトンオナーズ入会後の宿泊実績が合計1,000泊 (有料だけではなく無料宿泊もOK)、または通算2,000,000ポイント以上のベースポイントを獲得
つまり、通算で10年間ヒルトンのダイヤモンドのステータスを獲得して、さらに宿泊実績もしくはベースポイントの要件のうち、どちらか片方を満たす必要があります。
注意すべきなのは、ライフタイムダイヤモンド会員には「滞在」の条件がないので、宿泊数もしくはベースポイントを意識する必要がある点です。
単年ベースのヒルトン・オナーズのダイヤモンド資格は、通常3つの条件のうち1つをクリアする必要があります。
30滞在 or 60泊 or 120,000ヒルトン・オナーズ・ベースポイント
年間60泊の宿泊でクリアしていた場合、1,000泊するためには通算16年以上ダイヤモンド資格を維持する必要が生じます。
ヒルトンのライフタイムダイヤモンドに最速でなるためには、年100泊の宿泊を繰り返しましょう。
ヒルトン・オナーズのホテル滞在では、基本的に1米ドルあたり10ベースポイントを獲得することができます。
したがって、ヒルトン・ライフタイム・ダイヤモンドの基準である200万ベースポイントを獲得するためには、20万米ドルの支払いが必要です。
USD/JPY | 円換算の必要額 |
---|---|
100円 | 20,000,000円 |
110円 | 22,000,000円 |
120円 | 24,000,000円 |
130円 | 26,000,000円 |
140円 | 28,000,000円 |
150円 | 30,000,000円 |
トータル20万USDはワールド・オブ・ハイアットのライフタイムグローバリストの条件と同じ水準となっており、長年に渡って多額の支払いを行わなければなりません。
地域によっては家を買える程の金額を使う必要があります。まさにヒルトン・ラヴァーでないと厳しい基準となっています。
泊数基準での到達が難しい場合は、ベースポイントでのクリアを狙いましょう。年30滞在でダイヤモンドステータスは維持できるので、1年あたり2万USDを利用すれば、10年間で20万米ドルに届きます。
高級ホテルの高い部屋の宿泊を繰り返せば無理な金額ではありません。年間2万USDは、マリオットボンヴォイのアンバサダーエリートと同じ金額となっています。
ヒルトン・オナーズのライフタイム・ダイヤモンドの特典
ヒルトンのライフタイム・ダイヤモンド会員になった際には、プレゼントをもらえます。
過去の実績
ウェルカムノート、ライフタイム・ダイヤモンドカード、バゲージタグ、旅行関連商品、ボーナスポイント、Boseヘッドフォン等
プレゼント以外の特典は、通常のダイヤモンド会員と同じです。ライフタイムだからといって特別なベネフィットが追加されているわけではありません。
ヒルトン・オナーズ・ダイアモンド・ステータスはヒルトンの最上級ステータスであり、1ベッドスイートを含むアップグレード、クラブラウンジへのアクセス、無料朝食、ボーナスポイントなど嬉しい特典が付帯しています
ヒルトン・オナーズの会員グレードごとのベネフィット一覧は下表のとおりです。
優待内容 | メンバー | シルバー | ゴールド | ダイヤモンド |
---|---|---|---|---|
ヒルトン・オナーズ割引料金保証 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ヒルトン・オナーズポイントを獲得可能 ポイント譲渡・プール無料 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Wi-Fi無料 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
専用のチェックインカウンター、 一部ホテルは朝食レストランも優先案内 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
デジタルチェックイン&客室の選択 デジタルキー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
特典滞在時のリゾート料金不要 2人目の客は宿泊無料(一部ホテル) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ヒルトン・オナーズの特別な体験の利用 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ボーナスポイント | - | 20% | 80% | 100% |
ボトルウォーター2本無料 | - | ◯ | ◯ | ◯ |
5泊目無料宿泊 (スタンダードルーム特典) | - | ◯ | ◯ | ◯ |
エリート会員資格の繰越特典 | - | ◯ | ◯ | ◯ |
無制限のマイルストーンボーナス | - | - | ◯ | ◯ |
客室のアップグレード | - | - | ○ (※1) | (※2) |
朝食無料 (一部ホテルは飲食クレジット) | - | - | ◯ | - |
朝食無料 and 1,000ポイント (一部ホテルは飲食クレジット) | - | - | - | ◯ |
エグゼクティブラウンジ | - | - | - | ◯ |
プレミアムWi-Fi | - | - | - | ◯ |
48時間客室保証 | - | - | - | ◯ |
エリート会員資格の贈呈 | - | - | - | ◯ |
※1:エグゼクティブタイプまで
※2:1ベッドスイートまで
デメリット
ワールド・オブ・ハイアットと比較すると、1,000泊という条件が追加されている分、少し厳しめとなっています。
また、ヒルトン・オナーズのライフタイムダイヤモンド会員資格は、永久不滅であることをヒルトンがコミットしているわけではない点に注意が必要です。
「ライフタイムダイヤモンドステータスは、終了または修正される場合があります。」と規約にも明示されています。
その他、ヒルトングループは、コンラッド・LXR・ウォルドーフアストリアなど一部のブランドを除き、比較的類似した内装・アメニティなので、飽きが生じるリスクがあります。
マリオットボンヴォイは旧マリオットリワードとSPGが合併しただけあり、ホテルブランドが多岐にわたっています。
また、オートグラフコレクション、ラグジュアリーコレクションのホテルは唯一無二の1点モノとなっています。
まとめ
ヒルトンのライフタイムエリート資格としては、ライフタイム・ダイヤモンドがあります。シルバー・ゴールドはありません。
条件
- ヒルトンのダイヤモンド10年以上(連続ではなくてOK)
- 1,000泊または2,000,000ベースポイント獲得
条件はダイヤモンドの年数、泊数もしくはベースポイント獲得数であり、通算ダイヤモンド年数は絶対条件で、泊数・ベースポイントはどちらか1つをクリアすればOKです。
ヒルトン・オナーズ・ライフタイム・ダイヤモンドの特典は、通常のダイヤモンドステータスと同じです。追加の特典や抜け落ちているベネフィットはありません。
世界No.2のホテルグループであるヒルトン・オナーズは、世界一のマリオットボンヴォイと同様に、地球上の数多くの場所にあるので、ダイヤモンド特典を活用する機会が多いのがメリットです。
客室アップグレード・レイトチェックアウトは当日の空室状況によりますが、エグゼクティブラウンジへのアクセス権や無料朝食の特典は確実に受けられます。
ヒルトンのダイヤモンドは苦労してライフタイムにならなくても、クレジットカードの保有&利用で維持できます。
ヒルトン・オナーズ アメックスプレミアムカードを年200万円利用したらダイヤモンドのステータスを得られます。
その他の特典も充実しており、ヒルトングループのホテル宿泊において、最高峰のベネフィットを満喫できます。
主なメリット
- カード更新時にウィークエンド無料宿泊の特典
- 年200万円利用でヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員
- 年300万円利用と継続でウィークエンド無料宿泊1泊追加
- 保有するだけでヒルトンのゴールド会員
- ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン入会が初年度無料(更新も1年無料)
- 一般加盟店では3%・ヒルトングループでは7%でヒルトン・オナーズポイント還元(ヒルトンのポイントの価値)
一般カードのヒルトン・オナーズ アメックス・カードの場合、無条件でゴールド特典を維持可能です。
ヒルトンアメックスは一般カード、プレミアムカードのどちらも魅力的なクレジットカードです。
項目 | ヒルトンアメックス | ヒルトンアメックス プレミアムカード | |
---|---|---|---|
カードフェイス | |||
年会費(税込) | 本会員 | 16,500円 | 66,000円 |
家族会員 | 1枚無料、2枚目以降6,600円 | 3枚無料、4枚目以降13,200円 | |
ETCカード | 無料 | 無料 | |
ポイント還元率 | 一般加盟店:2% ヒルトン:3% | 一般加盟店:3% ヒルトン:7% | |
マイル還元率 (ANA・JAL等) | 一般加盟店:0.2% ヒルトン:0.3% | 一般加盟店:0.3% ヒルトン:0.7% | |
有効期限 | 最終加算から24ヶ月 | 最終加算から24ヶ月 | |
ヒルトン・オナーズステータス | ゴールド (無条件) | ゴールド (無条件) ダイヤモンド (年200万利用) | |
カード継続特典 | ウィークエンド宿泊特典1泊 (年間150万円以上利用と継続) | ウィークエンド宿泊特典2泊 (1泊は無条件、 年300万円利用と継続で+1泊) | |
HPCJの優待入会 | 初年度1万円 (入会後に1万円分の 優待券で実質無料) | 初年度無料 | |
入会後は宿泊割引25%OFF、レストラン20%OFF、2年目以降も実質無料 | |||
入会キャンペーン | 60,000ポイント | 140,000ポイント | |
空港ラウンジ | ○ | ○ | |
コンシェルジュ プライオリティ・パス | – | – | |
空港手荷物無料宅配 | 帰国時1個 | 帰国時1個 | |
海外旅行傷害保険 (カッコ内は家族) | 海外旅行傷害保険 | 利用付帯 | 利用付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 最高3,000万円 (1,000万円) | 最高1億円 (1,000万円) | |
傷害・疾病治療費用 | 最高100万円 (同額) | 最高300万円 (200万円) | |
賠償責任 | 最高3,000万円 (200万円) | 最高4,000万円 (同額) | |
携行品 | 最高30万円 (同額) | 最高50万円 (同額) | |
救援者費用 | 最高200万円 (同額) | 最高400万円 (300万円) | |
家族特約 | ○ | ○ | |
航空機遅延費用保険 | – | 海外最高2万円 (同額) | |
航空機預託手荷物遅延費用 | – | 海外最高2万円 (同額) | |
航空機預託手荷物紛失費用 | – | 海外4万円 (同額) | |
国内旅行傷害保険 | 適用条件 | 利用付帯 | 利用付帯 |
死亡・後遺障害 | 最高2,000万円(1,000万円) | 最高5,000万円(1,000万円) | |
入院保険金(日額) | – | – | |
手術費用保険金 | – | – | |
通院保険金(日額) | – | – | |
家族特約 | ○ | ○ | |
ショッピング保険 (90日間) | 年最高200万円 (自己負担1事故1万円) | 年最高500万円 (自己負担1事故1万円) | |
スマートフォン・プロテクション | – | 年3万円限度 | |
リターン・プロテクション | – | 年最高15万円 | |
キャンセル・プロテクション | – | 年最高10万円 | |
オンライン・プロテクション | ○ | ○ | |
無料ポーターサービス | – | ○ | |
ポイント対象の電子マネー | Apple PayのQUICPay | Apple PayのQUICPay | |
ポイント対象のPay | au PAY、d払い | au PAY、d払い | |
アメックスオファー | ○ | ○ | |
エクスペディア優待 | ○ | ○ | |
申し込み資格 | 20歳以上の正社員・個人事業主など | 20歳以上の正社員・個人事業主など |
ヒルトンアメックスの一般カード・プレミアムカードの比較、各カードの詳細については、以下で徹底的に解説しています。
お得な入会キャンペーンも開催されています。
ヒルトングループのホテルをよく使う方にとっては、日本でのヒルトン・アメックスは素晴らしいクレジットカードであり、有力な選択肢です。
また、ヒルトンに加えてマリオットボンヴォイ・プリンスホテル、その他ホテルグループもよく使う場合、アメックスプラチナという選択肢もあります。
ホテル・メンバーシップという特典で、ヒルトンだけではなく複数のホテル上級会員資格を得られます。
ホテル名 | 会員名 |
---|---|
マリオットボンヴォイ | Marriott Bonvoyのゴールドエリート |
カールソン レジドール ホテルズ | ラディソンリワード プレミアム |
ヒルトン・ワールドワイド | ヒルトン・オナーズのゴールド会員 |
プリンスホテルズ&リゾーツ | プリンスホテル プラチナ会員 |
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