
日本を代表する航空会社の一角が日本航空(JAL)です。近年では政府専用機の整備委託先がANAに移るなど全日空に押され気味です。
しかし、ここ最近はサービス面でANAより良いという意見も多く、依然としてわが国を代表する翼であることに変わりありません。
JALのマイルが貯まるクレジットカードがJALカードですね。JALカードをメインカードにしてガンガンマイルを貯めているという方も多いでしょう。私もJAL・JCBカード プラチナを活用してJALマイルを貯めています。

しかし、JALカードでマイルが貯まらない利用対象もあります。そうした支出では、JALカードを使っても1マイルも得られません。他のクレジットカードで決済した方がお得です。
使い分けるのは面倒なので、マイルが貯まろうが何だろうかひたすらJALカードのみという選択肢もありますが、1マイル・1ポイントたりとも無駄にしない方が、着実にお得となります。
そこでこのページでは、JALカードのショッピングマイルの積算対象とならない利用分について、徹底的にまとめます。
JALカードはカードの種類によってマイル対象外となる支出が異なります。
目次
JAL・Visaカード/MasterCard/TOKYU POINT ClubQ
JALが三菱UFJニコスと提携して発行している「JALカードDC」は、VISAブランドとMastercardブランドの2種類があります。
JAL・Visaカード/JAL・Mastercardという名前で、普通カード、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカードがあります。

JAL、三菱UFJニコス、東急が提携して発行しており、TOKYU POINTなど東急オリジナルサービスが付帯しているのが、「JALカード TOKYU POINT ClubQ」です。
JALカードとプロパーの東急カードの魅力が融合したカードです。空も陸もお得になります。

JALカード TOKYU POINT ClubQ CLUB-Aゴールドカードは、ショッピングマイル・プレミアム自動付帯、東急百貨店で3%~10%還元、JMB WAONへのチャージでマイル付与、ゴールドカード限定特典が魅力的です。

クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、おすすめのゴールドカードとしてJALカード TOKYU POINT ClubQ CLUB-Aゴールドカードを挙げていらっしゃいました。

JAL・Visaカード、JAL・Mastercard、JALカード TOKYU POINT ClubQは、以下の支出がマイル付与の対象外となります。
- カード年会費
- JALカードショッピングマイル・プレミアム年会費
- JAL CLUB EST年会費
- JALカード ツアープレミアム年間登録手数料
- カード再発行手数料
- 利息・手数料
- キャッシングサービス
- カードローン
- 遅延損害金
- 会員情報誌「PARTNER」年間購読料
- 郵送による利用代金明細書の発行手数料
- 楽天Edyクレジットチャージ利用分
- nanacoクレジットチャージ利用分
- モバイルSuica利用分
- Apple PayのSuicaクレジットチャージ利用分
- Google PayのSuicaクレジットチャージ利用分
- PASMOクレジットチャージ利用分
- モバイルPASMOクレジットチャージ利用分
- Apple PayのPASMOクレジットチャージ利用分
- Google PayのPASMOクレジットチャージ利用分
- SMART ICOCA利用分
- SAPICAオートチャージ利用分
- WebMoney Cardクレジットチャージ利用分
- au PAYへのクレジットチャージ・auかんたん決済チャージ利用分
- Kyashアプリ・Kyash Cardクレジットチャージ利用分
- Vプリカのオンライン購入、クレジットチャージ利用分
- Visaプリペイドカードクレジットチャージ利用分
「モバイルSuica利用分」には、電子マネーへのチャージの他、モバイルSuicaで購入するSuica定期券・Suicaグリーン券なども含まれます。
「SMART ICOCA利用分」には、電子マネーへのチャージほか、ICOCA販売、ICOCA再発行なども含まれます。
各種手数料、利払い、年会費、電子マネーなどがマイル付与の対象外となります。
ちなみにJALカード TOKYU POINT ClubQはPASMOチャージが可能です。2017年3月31日までは、0.5%~1%のJALマイルを得られました。
しかし、2017年4月1日以降は、ショッピングマイルプレミアムの加入の有無を問わず、200円あたり1 TOKYU POINT(還元率0.5%)となります。痛い改悪となりました。
JAL・JCBカード/OPクレジット
JALがJCBと提携して発行しているJALカードがあります。「JAL・JCBカード」という名前です。

最上位のJAL・JCBカードプラチナは、JCBの最上位カードであるJCB THE CLASSとかなりの部分で同一のサービスを受けられる点が魅力的です。

JAL、JCB、小田急が提携して発行しており、小田急ポイントなど小田急オリジナルサービスが付帯しているのが、「JALカード OPクレジット」です。

JAL・JCBカード/JALカードOPクレジットは、以下の支出がJMBマイル付与の対象外となります。
- カード年会費
- JALカードショッピングマイル・プレミアム年会費
- JAL CLUB EST年会費
- JALカード ツアープレミアム年間登録手数料
- カード再発行手数料
- 利息・手数料
- キャッシングサービス、キャッシングリボ払い
- 遅延損害金
- 一部の募金
- チケット送料
- JCBタクシーチケット発行手数料
- JCBが提携する有料付帯サービスの年間サービス料(例:J-Basketサービス年会費)
- 郵送による利用代金明細書の発行手数料
- 楽天Edyクレジットチャージ利用分
- モバイルSuicaクレジットチャージ利用分
- Apple PayのSuicaアプリ利用分
- モバイルPASMOの手動クレジットチャージ(※オートチャージはマイル還元対象)
- SMART ICOCA、モバイルICOCAチャージ利用分
- nanaco、Apple PayのWAONクレジットチャージ利用分
- au PAYへのauかんたん決済チャージ利用分
- ANA Payクレジットチャージ利用分
- ファミペイクレジットチャージ利用分
- Kyashアプリ・Kyash Cardクレジットチャージ利用分
- IDAREクレジットチャージ利用分
- JCBプレモカードなど、(株)ジェーシービーが発行するプリペイドカードへのクレジットチャージ利用分
- 「ソフトバンクまとめて支払い」および「ワイモバイルまとめて支払い」でのPayPay残高へのチャージ
- JCBが定めた特定の加盟店
- 小田急ポイント付与対象の鉄道商品
「SMART ICOCA利用分」には、電子マネーへのチャージほか、ICOCA販売、ICOCA再発行なども含まれます。
各種手数料、利払い、年会費、電子マネーなどがマイル付与の対象外。JCBタクシーチケットも対象外です。
JALカード(VISA/Mastercard)では対象外の収納代行サービスを利用した保険料は、JCBの場合は対象となります。
JALカード OPクレジットは、PASMOチャージで0.5%の小田急ポイントが得られます。
JALダイナースカード

JALがダイナースクラブと提携して発行しているJALカードがあります。「JALダイナースカード」という名前です。

JALダイナースカードは、以下の支出がJALマイル付与の対象外となります。
- カード年会費
- JALカード ツアープレミアム年間登録手数料
- 利息・手数料
- キャッシングサービス
- パーソナルローン/カードローン
- 遅延損害金
- 楽天Edyクレジットチャージ利用分
- モバイルSuica利用分
- Google PayのSuicaアプリ利用分
- モバイルPASMOクレジットチャージ利用分およびモバイルPASMO定期券
「モバイルSuica利用分」には、電子マネーへのチャージの他、モバイルSuicaで購入するSuica定期券・Suicaグリーン券なども含まれます。
各種手数料、利払い、年会費、電子マネーなどがマイル付与の対象外となります。
この他、ダイナースクラブカードがポイント対象外の加盟店も対象外です。

JALカードSuica

JALがビューカードと提携して発行しているJALカードがあります。「JALカードSuica」という名前です。SuicaチャージでJALマイルが貯まる点にエッジ・優位性があります。
ANAカードにおけるソラチカカード(PASMO一体型)のような位置づけのJALカードです。

2018年7月18日からはJALカードSuica CLUB-Aゴールドカードが登場しました。
JALカードSuica CLUB-AカードとCLUB-Aゴールドカードの違いについては、以下で精緻に比較しています。

JALカードSuicaは、以下の支出がJALマイル付与の対象外となります。
- カード年会費
- JALカードショッピングマイル・プレミアム年会費
- JAL CLUB EST年会費
- JALカード ツアープレミアム年間登録手数料
- カード再発行手数料
- 利息・手数料
- キャッシングサービス
- 遅延損害金
- JRE POINT付与商品
- レオパレス21(部屋利用料および商品購入分を除く各種保険料や諸経費など)
- nanacoクレジットチャージ利用分
- SuicaクレジットチャージおよびモバイルSuica利用分(チャージ、定期券・Suicaグリーン券など)
- SAPICAクレジットチャージ利用分
- SMART ICOCA利用分
- nanacoクレジットチャージ利用分
- au PAYへのauかんたん決済チャージ利用分
- ANA Payクレジットチャージ利用分
- ファミペイクレジットチャージ利用分
- Kyashアプリ・Kyash Cardクレジットチャージ利用分
- IDAREクレジットチャージ利用分
- 旅プリカ、JCBプレモカードなど、(株)ジェーシービーが発行するプリペイドカードへのクレジットチャージ利用分
「SuicaクレジットチャージおよびモバイルSuica利用分(チャージ・定期券・Suicaグリーン券など)」は、JRE POINT付与対象商品です。ショッピングマイルは積算されません。
JALカードSuica会員はSuicaチャージで1.5%のJRE POINTが貯まり、ショッピングマイル・プレミアム加入時は1%のJALマイルに移行できるので、通常のカードショッピング同様の還元です。
「SMART ICOCA利用分」には、電子マネーへのチャージほか、ICOCA販売、ICOCA再発行なども含まれます。
各種手数料、利払い、年会費、電子マネーなどがマイル付与の対象外となります。
JAL アメリカン・エキスプレス・カード

アメリカン・エキスプレスのライセンスを受けた三菱UFJニコスが提携して発行・運営しているJALカードがあります。「JAL アメリカン・エキスプレス・カード」という名前です。以下の三種類があります。
各カードの違いについては、以下で徹底的に解説しています。

JAL アメリカン・エキスプレス・カードは、以下の支出がJALマイル付与の対象外となります。
- カード年会費
- JALカードショッピングマイル・プレミアム年会費
- JAL CLUB EST年会費
- JALカード ツアープレミアム年間登録手数料
- カード再発行手数料
- 利息・手数料
- キャッシングサービス
- カードローン
- 遅延損害金
- 郵送による利用代金明細書の発行手数料
- 楽天Edyクレジットチャージ利用分
- モバイルSuica利用分
- Apple PayのSuicaアプリ利用分
- SMART ICOCA利用分
「モバイルSuica利用分」には、電子マネーへのチャージの他、モバイルSuicaで購入するSuica定期券・Suicaグリーン券なども含まれます。
「SMART ICOCA利用分」には、電子マネーへのチャージほか、ICOCA販売、ICOCA再発行なども含まれます。
各種手数料、利払い、年会費、電子マネーなどがマイル付与の対象外となります。
ファミリーマートでの改悪

2019年9月1日からは、ファミリーマートでのQUICPay、Apple Payでの支払いは、マイルが2倍たまる「JALカード特約店」の対象外となります。
このようにJALカード決済ではボーナスマイルを得られても、非接触型電子マネー決済の場合はボーナス対象外となるケースがあるので、注意が必要です。
どの店舗が対象外となるか一つ一つチェックして覚えておくのは大変なので、基本的にはJALカード特約店ではクレジット決済が無難です。
まとめ

JALカードでマイルが貯まらない利用対象もあります。そうした支出では、JALカードを使っても1マイルも得られません。他のクレジットカードで決済した方がお得です。
サブカードとして2枚以上のクレジットカードを保有している場合は、JALカードがメインカードの場合でも、マイルが貯まらない支出先では他のクレカで決済するとお得です。
JALカードと他のクレカの二刀流でザクザクとマイル・ポイントを貯めて、着実に得することが可能になります。あらゆるJALカードの比較については、以下で徹底解説しています。

JALカードには、普通カード、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、プラチナカードの4種類があります。
JALカードのうち、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、プラチナカードにそれぞれフォーカスを絞った比較については、以下にまとめています。



CLUB-Aカード以上のJALカードは、マイルで年会費を支払えるようになりました。

普通カードはスタンダードカードであり、JALカードの基本サービスを利用できます。CLUB-Aカードは、以下のオリジナル特典が利用可能です。
- 充実のフライト・入会搭乗・毎年搭乗ボーナス
- JALビジネスクラス・チェックインカウンターの利用
- 会員誌「アゴラ」
- JALオリジナルカレンダーの送付
- 空港免税店での割引(普通カードの2倍の10%OFF)

CLUB-AゴールドカードはCLUB-Aカードの特典に加えて、海外航空便遅延お見舞金制度、JALカードゴルファー保険、空港ラウンジ、手荷物無料宅配などのゴールドカード限定特典を利用できます。
JALアメックス CLUB-AゴールドカードはアドオンマイルでJALグループでのマイル付与率が3%になり、手荷物無料宅配を利用できます。
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードは、ビューカード ゴールドと同一の特典(年1回のプレゼント・東京駅のビューゴールドラウンジ・会員限定イベントとう)を享受できます。
JALダイナースカードはダイナースクラブカードの卓越したダイニング・トラベル特典を利用でき、特に特典が充実しています。

JALカード プラチナは、JALグループ航空券が4%マイル還元、コンシェルジュ、プライオリティパス、コース料理1名分無料サービス、その他充実のプラチナカード特典を活用できます。
JALアメックス プラチナは、手ぶらチェックインサービス、コート(防寒具)預かりサービスなどのトラベル特典が充実しています。

JAL・JCBカード プラチナの方は、JCBの最上級カードであるJCB THE CLASSとかなりの部分で同一のサービスを利用できるのがメリットです(JALカード プラチナの比較)。
関西有名テーマパークのJCBラウンジを利用でき、1.5~3時間待ちの大人気アトラクションを並ばずに乗れて、上質の空間で休憩できます。

同伴者1名無料の空港ラウンジ、プライオリティパス、往復の手荷物無料宅配、家族特約付きでブラックカードと同一水準の至高の保険、JCBプラチナの各種トラベル・ダイニング等のサービスが充実しています。

プラチナカードらしくコンシェルジュ・サービスが利用できるのが大きなメリットです。コンシェルジュはJCB THE CLASSと基本的には同一だと言われています。
JCBのコンシェルジュの質については、クレジットカードの専門家・菊地崇仁さんも高く評価しています。

JCB ザ・クラスにあってJAL・JCB プラチナにないのは、メンバーズセレクション(メンセレ)、ディズニーのラウンジ、ザ・クラス ダイニング、家族会員の年会費1名無料くらいです。

JAL・JCB プラチナは、ディズニー関連以外はほとんどJCB THE CLASSと同一の特典を享受できます。
それで年会費(税抜)が19,000円安くてJALプラチナカード特典が付帯するので、「東京ディズニーリゾートに行かない」「JALによく搭乗する」という方にとっては、JCB THE CLASSよりもコストパフォーマンスが良いという考え方も可能です。

ディズニーに行かなかったら、ザ・クラスのメリットは減少し、JALに乗る機会がそこそこあるならJAL・JCBカード プラチナが魅力的です。
JAL・JCBカード プラチナの詳細、JCB THE CLASSとの比較については、以下で徹底解説しています。

JALアメックス プラチナとJAL・JCBプラチナの比較については、以下にまとめています。

「どこかにマイル」という国内特典航空券でも1マイルの価値が3円以上になるマイルの使い道があります。これはANAにはない制度です。

JAL国際線 特典航空券PLUS、JALグループ国内線 いつでも特典航空券を使うと、基本の枠が埋まっている繁忙期でも基本マイルに追加マイルを上乗せすることでフライト可能です。
カードが届く前に空港の売店、免税店での割引特典を利用することも可能です。

JALカードはJALマイルがザクザクと貯まり、かつ日本航空のフライト等で特別なベネフィットを享受できます。
JALカードは2018年度JCSI顧客満足度調査 クレジットカード部門で、「ロイヤルティ」「推奨意向」「知覚品質」で第1位を獲得しています。客観的に高く評価されています。

JALマイルは国内線だとANAマイルよりも特典航空券が取りやすいというメリットがあります。定時到着率が高いJALにお得に搭乗できます。
大量のマイルを獲得できるお得な入会キャンペーンも開催されています。
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