JAL国際線ファーストクラスは大別して、バンコク路線と、ニューヨーク・ロンドン等の長距離路線があります。
また、シンガポール・ホノルルの比較的短距離路線にも、期間限定で就航することがあります。
5~8時間程度の短距離路線と、10~14時間程度の長距離路線では、どのような違いがあるか気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこで実際に8回(4回短距離・4回長距離)、JALファーストクラスに搭乗した経験にもとづき、バンコク路線と、NY等の米国本土・欧州の長距離路線の違いについて、注意点を網羅してわかりやすく徹底的に解説します。
目次
座席・シートは、A350-1000が長距離のみ
JAL国際線ファーストクラスのうち、バンコク・シンガポール・ハワイ等の短距離路線はボーイング777-300ER(JAL SUITE)です。
欧米本土の長距離路線にも同じ機材があり、その場合のシートは同一です。
他方、ニューヨーク路線を筆頭に、羽田=ダラス・フォートワース線、ロンドン線(JL43/44便)などへ、エアバスA350-1000が徐々に導入されます。
A350-1000のファーストクラスは個室タイプとなっており、プライバシー性と開放的な客室を両立させています。
JAL国際線ファーストクラスは、機材によってシートが異なります。
アメニティ・リラックスウェア・無料Wi-Fi
アメニティ、リラックスウェア、無料Wi-Fiは共通となっています。
食事は長距離が独自の2食目
メインの食事はバンコク路線、長距離路線も同一です。豪華絢爛な和食もしくは洋食のコース料理を楽しめます。
違いがあるのは2食目の朝食、アラカルト料理です。
長距離路線は2食目、アラカルト料理が豪華
深夜便を除くニューヨーク、ロンドンなどの長距離路線では、2食目としてバンコク路線より豪華なアラカルト料理が用意されています。
2023年は狐野扶実子さん監修による献立、「フミコの和食」や「フミコの洋食」を食べられます。
実際に両方を食べましたが、ハイ・クオリティーでした。
また、アラカルト料理も短距離路線より豪華。海外発ではキャビアを楽しめました。
搭乗時は健康的な野菜入りのパスタ「ゴートチーズのトルテリーニ」もあり、これはバンコク路線にはないメニューでした(内容は定期的に入れ替え)。
バンコク路線のアラカルト料理
バンコク路線のアラカルトは、唐揚げ丼・チャーシュー丼などの丼もの、串盛り合わせ、和牛カレー、中華そば、サンドイッチ、チーズ盛り合わせ、ショコラ、フルーツ、アイスクリーム等になります(長距離路線にもあり)。
長距離路線のドリンクはウイスキー・焼酎が豪華
JAL国際線ファーストクラスの目玉ドリンクは、シャンパン・サロン(日本発のみ)、お茶のロイヤルブルーティーです。
これらはどちらもあり、その他も白赤ワイン、日本酒、ソフトドリンク、ウイスキー以外の洋酒の内容は、基本的にほぼ同一となっています。
海外発のシャンパンも、ビルカールサルモン キュヴェ・ニコラフランソワやルイ・ロデレール・クリスタルなど豪華絢爛です(銘柄は時期によって相違)。
ただし、ウイスキー・焼酎は、ニューヨーク・ロンドンなどフラッグシップの長距離路線の方が豪華な時期がありました。
搭乗時は、イチローズモルト JAL Exclusive、森伊蔵 極上の一滴 長期洞窟熟成酒 かめ壺焼酎を堪能可能。希少価値が高くてファンタスティックです。
注意点としては、欧米本土ならどれでも搭載されているわけではない点です。
サンフランシスコ・ロサンゼルス・シカゴ・パリ路線にはこれらがなく、バンコク路線と共通の時期が多くなっています。
極上のウイスキーと焼酎を楽しみたい場合は、ニューヨークないしロンドン路線がおすすめです。
身体への負担は時差がないタイ・シンガポール路線が秀逸
短距離路線のバンコクと日本は、時差が2時間しかないので、身体への負担がほとんどありません。
国内旅行とほぼ同じ感覚で楽しめます。
他方、アメリカ本土・欧州路線は時差があるので、身体への負担は格段に高くなります。
ただし、エコノミーだと横になって寝られないので辛いですが、ファーストクラスだと寝返りを打つことも可能であり、格段に熟睡できてスペシャルです。
総合的にはやはり短期間の旅行はバンコク・シンガポール等、長期間のトラベルは欧米が無難となります。
まとめ
JAL国際線ファーストクラスには、バンコク等の短距離路線(期間限定でシンガポールやホノルルも)、米国・欧州などの長距離路線があります。
実際に8回(4回短距離・4回長距離)、JALファーストクラスに搭乗し、比較して違いを把握しました。
主な共通点
- メインの食事
- 目玉のシャンパン、お茶
- チーズや串の盛り合わせなどアラカルト料理の一部
- 白赤ワイン、日本酒、ソフトドリンク、ウイスキー以外の洋酒の内容
欧米本土などの長距離路線限定
- 2食目
- アラカルト料理のラインナップ(例:ニューヨーク発はキャビアがあった時期)
ニューヨーク・ロンドンなど一部路線限定
- ウイスキーにイチローズモルト JAL Exclusive
- 焼酎に森伊蔵 極上の一滴 長期洞窟熟成酒 かめ壺焼酎
総合的には、ウイスキー・焼酎がお好きな方で、骨の髄まで味わい尽くしたい場合は、ニューヨーク・ロンドン路線がおすすめです。
お酒に興味がない方は、バンコク等の短距離路線も、ほぼ長距離路線と変わらないクオリティを楽しめます。
シートはニューヨークなど一部路線に最新のA350-1000が順次導入される予定であり、1-1-1で広い個室を堪能可能です。
JALファーストクラスは素晴らしいフライトが具現化するサービスで、単なる移動手段ではなく、エンターテイメントの領域に到達しています。
何度も乗りたくなり、定期的にJALマイルで搭乗しています。
とりわけ十数万円~20万円程度のシャンパン・サロン、素晴らしい料理はエッジが効いており、幾多のエアラインの中でも素晴らしいです。
和食はアワビ、カニ、ウニ、キャビア、黒毛和牛、伊勢海老、松茸などの高級食材が取り入れられており、オールスターという様相を呈しています。
ニューヨーク・ロンドン路線では、至高のウイスキー・焼酎を堪能可能です。
日本航空らしい流麗で風雅な趣き、活気に満ち溢れた雄大なスケール感を有しており、無類の個性が光っています。
人生を楽しむ人が旅行のフライトを選択するならば、それはJALファーストクラスを選択することが正解だと考えます。
トラベルに華を付けるJALファーストクラスは、旅行を謳歌する人にピッタリのシートです。
実際に8回JALファーストクラスに搭乗しましたが、あまりにも快適で素晴らしい旅となりました。
JAL国際線ファーストクラスのデメリットは、料金が著しく高い点です。
有償で利用できるのは、政治家、富裕層、ファーストクラスを使える契約を締結しているスポーツ選手やアーティスト等に限られるでしょう。
そこでおすすめなのは、JALマイルでのフライトです。
JALカードで貯めたJALマイルでファーストクラスに搭乗すると、1マイルの価値が7円~20円程度に昇華するケースがあります。
JALカードnavi、JAL CLUB EST、JALカードがあれば、旅行・出張をお得で快適なものにすることが可能です。
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アドオンマイルというJAL航空券が高還元になる仕組みもあり、JALアメックス CLUB-Aゴールドカードなら3%、JAカード プラチナなら4%還元となります。
また、フライトボーナスマイルもあり、搭乗ごとに普通カードは+10%、CLUB-Aカード以上は+25%のボーナスマイルを得られます。
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