JALとMastercardが「Mastercardトラベラー・リワード・プログラム」を2019年6月30日まで開催していました。
海外旅行・出張に行く方には大変お得な内容となっていました。以下、2019年6月末までのプログラム内容について解説します。
対象のプログラム参加加盟店でプログラムに登録した対象Mastercardでクレジットカードを使うと、ボーナスマイルが貯まります。
Mastercardトラベラー・リワード・プログラムのメリット、デメリット、お得な使い方についてまとめます。
Mastercardトラベラー・リワード・プログラムの対象カードは下表のとおりです。
区分 | カード名 |
---|---|
JALカード DCのうちJAL・Mastercard JAL東急カード | 普通カード JAL CLUB-Aカード JAL CLUB-A ゴールドカード JAL カード navi JAL CLUB EST |
JMB 提携カード(Mastercardブランド) | イオンJMBカード イオンJMBカード(G.Gマーク付) JMB JQ SUGOCA TOKYU CARD ClubQ JMB TOKYU CARD ClubQ JMB ゴールド |
その他カード | 東急カード(ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOは対象外) マルチカレンシー・キャッシュパスポート アプラス発行Mastercard(ラグジュアリーカード等) |
キャッシュパスポートとアプラス発行のMastercardは、2017年8月から対象カードに加わりました。
JALカードの場合はショッピングマイルとは別に、100円相当利用額あたり1マイルが得られます。1%のボーナスマイルが付与されるので、合計マイル還元率は1.5%~2.0%と高還元になります。
海外での利用がボーナスの対象なので、その時々のMastercard所定の為替レートに基いて円換算した利用額に対して、ボーナスのJALマイルが付与されます。
対象カード発行会社の利用明細書上の日本円の利用額と異なる場合があります。
JMB(JALマイレージバンク)提携カード、他の対象Mastercardカードは、200円相当利用額につき1マイル(0.5%)のボーナスが得られます。
プログラムの対象店舗は北米などの海外となっています。
ダニエル.K.イノウエ国際空港をはじめとする北米の主要空港内の小売店、飲食店が揃っています。一例としては、DFSギャラリア、Lahaina Chicken Company、 Starbucks、Burger King等です。
また、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコなどの主要都市のレストランなど、合計約3,000店舗が挙げられています。
今後は対象店舗をアジア・太平洋地域にも順次拡大予定です。
プログラムの登録は、公式サイトでMastercardのカード番号、JMBお得意様番号などの登録するだけでOKです。
Mastercardトラベラー・リワードのおすすめ店舗は以下が挙げられています。
区分 | 店名 |
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ホノルル | T Galleria by DFS A SHACK FOR SNACKS BEST BUY EXPRESS BURGER KING BVO-DH MAIN CALIFORNIA PIZZA KITCHEN & KIOSK CHOW MEIN EXPRESS COLD STONE CREAMERY DFS GALLERIA FLIGHT DECK BUSINESS CENTER FLOWER & LEI SHOP AND CARTS GORDON BIERSCH HNL AIRPORT PARKING IIT CENTER ISLAND BREWS & PIZZA HUT KONA BREWING COMPANY LAHAINA CHICKEN COMPANY LANI MOO'S TROPICAL TREATS CANDY SHOP MAKAI PLANTATION MAUI DIVERS JEWELRY NEWS STAND NII CHOWMEIN PGA TOUR GRILL QUIZNOS SAMURAI SUSHI & BENTO STINGER RAY'S Smarte Carte UMAIZUCHI |
インターナショナル | Dubai Duty Free ヨーロッパカー |
Mastercardトラベラー・リワード・プログラムで最もボーナスマイルが高い「JALカード」は、その名の通り日本航空がJCB、三菱UFJニコス、ビューカード、東急カード、小田急カード、三井住友トラストクラブと提携して発行・運営しています。
JALマイルがザクザクと貯まる仕組みがあり、JALの飛行機に乗る機会がある方にとってはお得なクレジットカードです。
WAONチャージでマイルが貯まるJALカードもあります。税金の支払いでJALマイルを得ることもできます。
JALカードには多種多様な種類が揃っています。普通カード、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカードに加えて、プログラムの対象カードはありませんが、JALプラチナカードもあります。
CLUB-Aカード以上のJALカードは、マイルで年会費を支払えるようになりました。
普通カードはスタンダードカードであり、JALカードの基本サービスを利用できます。CLUB-Aカードは、以下のオリジナル特典が利用可能です。
- 充実のフライト・入会・継続ボーナス
- JALビジネスクラス・チェックインカウンターの利用
- 会員誌「アゴラ」
- JALオリジナルカレンダーの送付
- 空港免税店での割引(普通カードの2倍の10%OFF)
CLUB-AゴールドカードはCLUB-Aカードの特典に加えて、手荷物無料宅配、海外航空便遅延お見舞金制度、JALカードゴルファー保険、空港ラウンジ、アドオンマイル(アメックスのみ)などのゴールドカード限定特典を利用できます。
JALダイナースカードはダイナースクラブカードの卓越したダイニング・トラベル特典を利用でき、特に特典が充実しています。
JALカード プラチナは、JALグループ航空券が4%マイル還元、コンシェルジュ、プライオリティパス、コース料理1名分無料サービス、その他充実のプラチナカード特典を活用できます。
JALアメックス プラチナは、手ぶらチェックインサービス、コート(防寒具)預かりサービスなどのトラベル特典が充実しています。
JAL・JCBカード プラチナの方は、JCBの最上級カードであるJCB THE CLASSとかなりの部分で同一のサービスを利用できるのがメリットです(JALカード プラチナの比較)。
USJのJCBラウンジを利用でき、1.5~3時間待ちの大人気アトラクションを並ばずに乗れて、上質の空間で休憩できます。
同伴者1名無料の空港ラウンジ、プライオリティパス、往復の手荷物無料宅配、家族特約付きでブラックカードと同一水準の至高の保険、JCBプラチナの各種トラベル・ダイニング等のサービスが充実しています。
プラチナカードらしくコンシェルジュ・サービスが利用できるのが大きなメリットです。コンシェルジュはJCB THE CLASSと基本的には同一だと言われています。
JCB ザ・クラスにあってJAL・JCB プラチナにないのは、メンバーズセレクション(メンセレ)、ディズニーのラウンジ、ザ・クラス ダイニング、家族会員の年会費1名無料くらいです。
JAL・JCB プラチナは、ディズニー関連以外はほとんどJCB THE CLASSと同一の特典を享受できます。
それで年会費(税抜)が19,000円安くてJALプラチナカード特典が付帯するので、「東京ディズニーリゾートに行かない」「JALによく搭乗する」という方にとっては、JCB THE CLASSよりもコストパフォーマンスが良いという考え方も可能です。
ディズニーに行かなかったら、ザ・クラスのメリットは減少し、JALに乗る機会がそこそこあるならJAL・JCBカード プラチナが魅力的です。
JAL・JCBカード プラチナの詳細、JCB THE CLASSとの比較については、以下で徹底解説しています。
JALアメックス プラチナとJAL・JCBプラチナの比較については、以下にまとめています。
おすすめのJALカードの比較については、以下で精緻に分析しています。
「どこかにマイル」という国内特典航空券でも1マイルの価値が3円以上になるマイルの使い道があります。これはANAにはない制度です。
JAL国際線 特典航空券PLUS、JALグループ国内線 いつでも特典航空券を使うと、基本の枠が埋まっている繁忙期でも基本マイルに追加マイルを上乗せすることでフライト可能です。
カードが届く前に空港の売店、免税店での割引特典を利用することも可能です。
JALカードはJALマイルがザクザクと貯まり、かつ日本航空のフライト等で特別なベネフィットを享受できます。
JALカードは2018年度JCSI顧客満足度調査 クレジットカード部門で、「ロイヤルティ」「推奨意向」「知覚品質」で第1位を獲得しています。客観的に高く評価されています。
JALマイルは国内線だとANAマイルよりも特典航空券が取りやすいというメリットがあります。定時到着率が高いJALにお得に搭乗できます。
大量のマイルを獲得できるお得な入会キャンペーンも開催されています。
公式サイトJALカード 公式キャンペーン
JALカード特約店、Mastercardトラベラー・リワード・プログラム対象店舗以外では、実は最もJALマイルを得られるのは、セゾン・アメックスのゴールドカード以上のクレジットカードです。
ゴールド・プラチナ・プラチナビジネスは、ショッピング利用でマイルが貯まる「SAISON MILE CLUB」に加入できます。
コースは「JALコース」が用意されており、「ショッピングマイルプラン」でJALマイレージバンクのマイルが貯まるようになります。
年会費はセゾンゴールド・アメックスのみ4,000円(税抜)となります。セゾンプラチナ・アメックス、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは無料です。
ショッピングマイルプランに登録すると、カード利用1,000円ごとにJALマイル10マイルが貯まるようになります。
もちろん家族カードの利用金額も合算されてJALマイルが付与。カード利用の翌月末に1,000円あたり10マイルに自動移行されます。
また、JALマイルに加えて更に永久不滅ポイントが2,000円につき1ポイント貯まります(SAISON MILE CLUB優遇サービス)。
永久不滅ポイントは、会員サイトで200ポイント→500マイル(1ポイント→2.5マイル)のレートでJALマイルに交換できます。
つまり、カード利用1,000円あたり合計で11.25JALマイルが貯まるので、マイル付与率1.125%です!
通説に則り1マイルの価値を2円と考えると、還元率2.25%の高還元カードとなります。1マイル1.5円換算でも還元率1.6875%です。
ビジネスクラスで利用すると1マイルの価値は2.5~5円程度、ファーストクラスだと7~16円程度に跳ね上がります。
国際線のビジネスクラス・ファーストクラスでJALマイルを利用すると、セゾン・ゴールド・アメックスやセゾンプラチナ・ ビジネス・アメックスは屈指の高還元となります。
クラス | 1マイルの価値(目安) | 還元率 |
---|---|---|
普通席 | 1.5円 | 1.6875% |
1.6円 | 1.8000% | |
1.7円 | 1.9125% | |
1.8円 | 2.0250% | |
1.9円 | 2.1375% | |
2円 | 2.2500% | |
ビジネスクラス | 3円 | 3.3750% |
4円 | 4.5000% | |
5円 | 5.6250% | |
6円 | 6.7500% | |
ファーストクラス | 8円 | 9.0000% |
9円 | 10.1250% | |
10円 | 11.2500% | |
11円 | 12.3750% | |
12円 | 13.5000% | |
13円 | 14.6250% | |
14円 | 15.7500% | |
15円 | 16.8750% | |
16円 | 18.0000% |
年会費31,000円(税抜)のJALカード・プラチナでも通常の店舗での利用時に貯まるマイルは1%です。
特約店以外ではセゾンゴールド・アメックスは、JALカード・プラチナよりもJALマイルが貯まるのです。日常のお買い物でザクザクとマイルが貯まっていきます。JALマイルがお得に貯まるクレジットカードの中の1枚です。
JALマイルは2,000マイルで最大8,000円相当の提携クーポンと交換できるJALミニマイル特典もあります。
1年間のマイルの上限は15万マイルです。上限マイルに到達した場合、次年度の更新までは自動でのマイル移行は停止され、永久不滅ポイント(1,000円あたり1ポイント)が貯まるようになります。
年間15万マイルは1500万円の利用で貯まる金額ですので、多くの方にとっては問題ない上限です。
また、SAISON MILE CLUBのJALコースは、他に保有している永久不滅ポイント対象カードのショッピング利用金額も合算されてJALマイルが貯まります。
MUJIカードやパルコカード、三井ショッピングパークカードセゾンなどのセゾンカードの利用分も、JALマイルを獲得できるようになります。
MUJIカードは無印良品でお買い物できるポイントが毎年1,500円分プレゼントされるので、使わなくてもお得なクレジットカードの筆頭で質実剛健です。
私も無印良品でのお買い物用としてMUJIカード、三井不動産系の商業施設用に三井ショッピングパークカードセゾンを利用しています。この利用分もJALマイルが貯まるのが隠れたメリットです。
セゾンカードの利用で「nanacoポイントが貯まる」サービスに登録した場合のボーナスは、SAISON MILE CLUB加入時も対象です。
つまり、セブン-イレブンでのお買い物は、1.125%のJALマイルに加えて、1%のnanacoポイントが得られてお得です。
カード利用月の翌月末頃に、利用金額100円(税込)あたり1 nanacoポイントが貯まります。レシートごと計算され、端数は切り捨てとなります。
意外にもセゾンゴールド以上のアメックスは、JALカードよりもマイルが一般加盟店では貯まりやすいです。その他、SAISON MILE CLUBのショッピングマイルプランの詳細は以下で精緻に分析しています。
JALマイルは国内線だとANAマイルよりも特典航空券が取りやすいというメリットがあります。定時到着率が高いJALにお得に搭乗できます。
ANAは工夫や手間をかけることで地上でマイルがザクザクと貯まる仕組みがあり、陸マイラーが活発に積極的マイル獲得活動を繰り広げています。
クレジットカードでも、JALマイルはJALカード・プラチナでも一般加盟店では1%、SAISON MILE CLUB JALコースでも1.125%です。
しかし、ANAカードはANAプレミアムカードなら1.5%も貯まります。
ダイナースプレミアム、ANAダイナースプレミアムは1.5%もポイントが貯まり、手数料無料でANAマイルに移行できます。
レギュラーカードも含めたダイナースのポイント共通の貯め方・使い方は以下をご参照ください。
また、アメックスやダイナースなどクレジットカードのポイントをANAマイルに移行できるものの、JALマイルは対象外か還元率が低下するクレジットカードが多いです。
これはクレジットカード会社がJALに支払う手数料が、ANAよりも高価なのに所以しています。
JALはマイルの価値を薄めないように諸制度を運営しており、ANAよりもマイルにインフレが起きていないため、肝心の出口において使いやすいマイルとなっています。
JALの方がANAよりも相対的に陸マイラーが少ないため、特典航空券が取りやすい傾向があります。
ANAで普通に空でマイルを貯めている方(SFCも保有)は、JALと比較して複数名の特典航空券が人気路線で取りづらいことに業を煮やしている方もいます。
JALカード特約店、Mastercardトラベラー・リワード・プログラム対象店舗以外では、セゾン・アメックスの活用も検討しえます。