ロボアドバイザー・資産運用サービス「WealthNavi」(ウェルスナビ)が、おつりで資産運用ができるアプリ「マメタス」を2017年5月末から開始します。
マメタスは、日常のクレジットカードによるお買い物の「おつり」を貯めて、1ヶ月に1回、国際分散投資を行うアプリです。
リスクはあるものの、「長期・積立・分散」によってタイミングリスクを抑制して、オーソドックスで平均的に、世界の経済成長の果実を獲得することが期待できます。
マメタスの内容、メリット、デメリットについてまとめます。
マメタスとは
マメタスを運営する「WealthNavi」(ウェルスナビ)は、フィンテックの金融テクノロジーを駆使した資産運用サービスです。
全く手間をかけずに世界の富裕層・機関投資家が行っている国際分散投資が可能になります。ウェルスナビについては、以下で徹底的に解説しています。
マメタスはクレジットカードによるお買い物のお釣りで、ウェルスナビの世界基準のクラシックな国際分散投資が可能になります。
世界の経済活動全体に対する分散投資は、中長期的に世界経済の成長率を上回るリターンを期待できます。
運用資産額が大きくて自身の買いで株価が大きく上がってしまうため、流動性が低い中小型株に思うように投資できない機関投資家や富裕層の間では、標準的な資産運用として定着しています。
さらに、積立投資を行うことにより、株価変動・為替変動などのリスクのタイミングの分散を図っています。スマホアプリのマメタスはこのようなクラシカルな国際分散投資が可能になります。
マメタスを利用すると、毎日のクレジットカードでの買い物の「おつり」が、ロボアドバイザーにより資産運用されることになります。
毎月1回、貯まった「おつり」を銀行口座から自動的に引き落として、WealthNaviの仕組みで分散投資が実施されます。
投資の内容はユーザーの目標金額・リスク許容度に応じて変化します。一例としてリスク許容度が5段階中4と判定された私の場合、ポートフォリオは以下のとおりでした。
- 米国株 35.0%:Vanguard Total Stock Market ETF(VTI)
- 日欧株 26.6%:バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)
- 新興国株 8.5%:バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)
- 米国債券 14.9%:iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)
- ゴールド 10.0%:SPDR Gold Trust(GLD)
- 不動産 5.0%:iShares Dow Jones US Real Estate ETF(IYR)
メリット
小口で定評が高い米国ETFに投資可能
マメタスを利用すると、流動性が高くて安定性に定評が高い米国市場のETFに、極めて小口のお金で分散投資を行うことができます。
ネット証券でETFを買う場合は、少なくても1銘柄10万円以上でないと手数料率が高くなってしまうので、小口で国際分散投資が可能となる点がマメタスのエッジ・優位性です。
スマホでサクッと投資ができるお手軽さがあります。評判・口コミが良いETFに、一度設定したら何の手間もかけずに投資できます。
ニーズに応じて複数の選択が可能
お釣りの金額は、100円・500円・1,000円の端数から選択可能です。ユーザーニーズに応じて細かく選択できます。
例えば170円の商品をクレジットカードで購入した場合、100円なら30円、500円なら330円、1000円なら830円が「おつり」としてマメタスに貯まります。
1回の買い物で1円~999円のお釣りが発生して、1ヶ月間のお釣りの合計額で投資を実施することになります。
お釣りの単位 | 1回あたりのお釣り | ||
---|---|---|---|
最小金額 | 中央値 | 最高金額 | |
100円 | 1円 | 50円 | 99円 |
500円 | 1円 | 250円 | 499円 |
1,000円 | 1円 | 500円 | 999円 |
例えば1~5日に1回、お釣りの中央値(平均)のお買い物を行った場合、1ヶ月間(30日)に投資に充当される金額は下表のとおりとなります。
お釣りの単位 | お買い物の頻度 | ||||
---|---|---|---|---|---|
1日1回 | 2日に1回 | 3日に1回 | 4日に1回 | 5日に1回 | |
100円 | 1,500 | 750 | 500 | 375 | 300 |
500円 | 7,500 | 3,750 | 2,500 | 1,875 | 1,500 |
1,000円 | 15,000 | 7,500 | 5,000 | 3,750 | 3,000 |
iPhone、Androidスマホの両方で利用可能です。フィーチャーフォン、昔あったWindowsフォン、ブラックベリーでは使えません。
WealthNavi(ウェルスナビ)に直接申し込んだ方はもちろん、銀行との提携サービスでも利用できます。
「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」、for ソニー銀行で既に資産運用を開始し、積立を設定している方も利用できます。
マメタスのお釣りを投資にまわす仕組みは、マネーツリーで取得した利用明細が活用されています。
知識・手間なく分散投資が可能
WealthNaviは「長期・積立・分散」による資産運用を自動化によって、20代~50代の現役世代の資産運用をサポートしています。
評判・口コミが良好であり、申込件数19万口座、預かり資産3400億円を達成(2021年1月8日時点)しています。
自分で個別株を選定したり、ネット証券で投資信託やETFを色々と買ったり積み立てる手間をかけたくない方には便利なサービスです。
個別株投資は難易度が高めであるのは事実であり、誰でも簡単に勝てる訳ではありません。一定のセンス・投資リテラシーと研究が必要です。したがって、無難なのはマメタスやウェルスナビのようなサービスとなります。
マメタスを利用すると、ノーベル賞を受賞したポートフォリオ理論などに基づいた資産運用アルゴリズムで、高度な知識や手間なしに自動で国際分散投資を行うことができます。
ロボアドバイザーが最適ポートフォリオを作成して運用してくれるので、個人投資家が陥る心理的な壁に邪魔されることなく、適切な資産配分の維持や積立投資の継続など合理的な投資行動を実現します。
中核となる技術については特許も取得しています。「リバランス機能付き自動積立」や「自動税金最適化(DeTAX)」機能は、ネット証券で自分で投資信託・ETFを購入する場合は享受できないメリットです。
マメタスの導入趣旨について、ウェルスナビの創業者・CEOである柴山和久氏は以下の旨を述べています。
「国内の企業は退職金が減少しており、年金にも不安が募っている状況下、資産運用への関心が高まっています。
しかし、最初の1歩が踏み出せないという傾向があります。日本では個人金融資産1,800兆円の半分以上が預貯金に充てられており、これは他の先進国と比較しても突出して高い割合です。
貯蓄から投資への流れを進めることで、個人金融資産の配分をよりバランスのとれたものに移行することができます。
マメタスは、投資や資産運用は怖いないし損しないか不安で、自分には縁がないと思う方々を対象にしています。日常生活の中に資産運用サービスを連結することは、社会的な意義にもつながると考えています。
普段の買い物は現金が中心という方々にも、こうしたサービスを機にクレジットカード、デビットカード、あるいはApplePayのような新しいサービスを使い始めてみようかと思ってもらえる可能性があります。」
ウェルスナビは従業員の過半数がエンジニアという「モノづくりができる金融機関」であることが特長です。
最新のテクノロジーを駆使して、誰でも利用しやすくて、透明性・客観性の高いフィデューシャリー・デューティーを徹底したサービスづくりを心掛けています。
マメタスは住信SBIネット銀行との業務提携に伴うサービスとなっています。一歩先に進んだ画期的な制度であり、資産運用サービスの基準を変えて一新する程のインパクトがあります。
住信SBIネット銀行はまずSBI証券に口座開設して、その後にSBI証券の会員サイトから申し込むのも選択肢です。
こうすれば当サイト限定のSBI証券のタイアップ・プログラムを利用でき、3,000円分のAmazonギフト券がもれなくプレゼントされます。
口座開設と5万円以上の入金・SBIハイブリッド預金への振替だけで、3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。住信SBIネット銀行との同時口座開設も可能です。
口座開設時に以下の項目(無料)に申し込めば、SBI証券に入金するだけで自動的に振り替えられるので面倒な手間はありません。
SBI証券は1000万円までは銀行預金のような公的な保護(投資者保護基金)があるので安心・安全です。銀行預金と同じで万が一破綻しても保護されます。
SBI証券の口座開設・維持・入出金は無料です。まだ口座をお持ちでなければ、この機会にぜひ口座開設してみてはいかがでしょうか。
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デメリット
マメタスのデメリットは、クレジットカードのお釣りが運用にまわる仕様なので、毎月投資する金額が確定していないことです。
自分が想定しているよりも多い金額を投資してしまったり、あるいは少ない金額しか運用にまわらなかったりする可能性があります。
1ヶ月間に投資する金額をしっかりと確定したい場合は、やはり本家のウェルスナビの利用が望ましいです。
手間を掛けて様々な情報収集を行って、入金や発注の手間をかけることが許容できるならば、ネット証券で投資信託・ETFを買うことも選択肢となります。
SBI証券、マネックス証券、楽天証券、auカブコム証券には投資信託保有でポイントが得られる仕組みもあります。その他、おすすめのネット証券については、以下で丹念に分析しています。
また、マメタスを利用可能なのは一部の金融機関に限定されているのがデメリットです。
住信SBIネット銀行の他、2018年4月25日からはソニー銀行でも利用可能になりました。
即時振替も可能
2018年2月6日からは、マメタスのアプリからワンステップで運用資金の入金が行える「マメタス即時振替」が開始しました。
マメタス即時振替を使えば、いつでも運用資金を追加できます。インターネットバンキングへの遷移とログイン認証が不要なので便利です。
マメタス即時振替は「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」の利用者のみが使うことができます。
まとめ
マメタスを提供しているWealthNavi(ウェルスナビ)はフィンテックの金融テクノロジーを駆使した資産運用サービスです。全く手間をかけずに国際分散投資が可能になります。
マメタスは評判・口コミが良好であり、日本経済新聞グループの出版社の雑誌「日経トレンディ」2018年10月号「1億円の作り方」でも取り上げられています。
「投資を意識しなくても、普段通りに買い物をしているだけでお金を増やせるサービス」として評価されています。
WealthNavi&マメタスを活用すると、目標金額とリスク許容度の設定、最適ポートフォリオの自動構築、自動発注、分配金の自動再投資、自動積立、自動リバランス、自動税金最適化と全てを自動で行うことができます。
WealthNaviでは原則として3か月ごとに最新の市場データによって最適ポートフォリオを更新することで、変化し続ける市場に適応しています。
計画の策定から発注、リバランス、最適ポートフォリオの更新、税金の最適化までサポートがある点が卓越しており、高品質・低コストのETFを活用して最適な国際分散投資が可能です。
インターネットバンキングでのクイック入金、積立投資では入金手数料は無料で、出金手数料も無料です。完全無料で入出金が可能です。
クラウドファンディング、ソーシャルレンディング業者は出金手数料が高額な業者が目立ちます。しかし、ウェルスナビでは24時間365日いつでも無料で出金手続きができます。
特定口座にも対応しており、ウェルスナビが税金の計算や納付を行ってくれるので、確定申告は原則として必要ありません。
他のロボアドバイザー自動運用サービスでは、特定口座に非対応のサービスもあるので、WealthNaviには卓越したメリットがあります。
クレカ/電子マネーで買い物すると、100円未満のお釣り(99円以下分)が自動でウェルスナビに積み立てられて、500円到達ごとにロボが自動投資するサービスも2017年春に登場予定となっています。
フィンテックカンパニーとして、イノベーティブなサービス、利便性の追求を絶え間なく行っており、個人投資家に資する仕組みを提供しています。
斬新なサービスを続々と導入しており、今後もさらなる発展が期待できる企業です。ウェルスナビへの投資はボーナスの使い道としても有力な選択肢です。
WealthNaviと契約していれば、経済・金融環境・社会構造の変化に対応して、PDCAサイクルを絶えず展開しながら長期投資することが可能となります。
WealthNaviではお得な資産運用開始キャンペーンを行なっている時期があります。
まだ口座をお持ちでない方はこの機会にぜひ口座を開設してみてはいかがでしょうか。