確定拠出年金(401k)という制度があります。2016年に加入対象者が一気に拡大して、iDeCo(イデコ)という愛称も付きました。
大きな節税メリットが有ることから、普及に促進がかかっています。
3階建ての日本の年金制度において3階の部分となります。確定拠出年金には個人型と企業型の2種類があり、個人型の場合は自分で口座を開設する金融機関を選ぶことになります。
iDeCoの口座開設先として、最有力候補に上がるのが楽天証券とSBI証券です。どちらが良いか比較検討が重要です。
企業型を含めて、2つの証券の確定拠出年金の違いについて完全に比較します。
目次
確定拠出年金の概要
確定拠出年金は公的年金とは異なり、賦課方式ではなく積立方式となっています。自分で積み立てたお金を運用した結果を、老後に受け取る方式です。
確定拠出年金(iDeCo)は所得税・住民税の節税メリットが大きい制度です。最近話題のNISAはあくまで出た利益が無税になるのであり、不確実性は存在します。
しかし、確定拠出年金は確実に所得税・住民税が減税されます。リスク・ゼロには大きなメリットがあります。
定期預金などの低リスク資産での運用も可能なので、控除できる所得がある場合は大きな利点があります。詳細は以下で徹底解説しています。
個人型確定拠出年金、NISA、つみたてNISAの違いについては、以下で比較しています。いずれも100万円の資産運用でも活用できる制度です。
個人型確定拠出年金は、多数の証券会社、銀行、保険会社で口座を開設できます。その中でもおすすめの金融機関については、以下で丹念に分析しています。
なお、万が一iDeCoの口座を開設した金融機関(運営管理機関)が破綻したとしても、iDeCoの資産が削減されることはありません。
個人型確定拠出年金の運用資産は信託財産として信託銀行で管理されているので保全されます。ただし、新しい運営管理機関へ変更するための手続きが必要です。
おすすめの金融機関の中でも更に特におすすめなのは、リーズナブルな手数料と良好な投資信託を両立させている楽天証券とSBI証券です。
SBI証券のiDeCoには新しくセレクトプランが登場して、従来のプランが「オリジナルプラン」となってどちらか好きな方を選べるようになりました。
そこでこのページでは、この2つのネット証券のiDeCoの相違点についてブレイクダウンして、徹底的に比較します。
手数料の比較
iDeCoの利用にあたって支払う手数料は、加入時にかかる手数料と毎月発生する手数料の2種類があります。
初回手数料は、国民年金基金連合会に支払う2,829円(税込)は、SBI証券も楽天証券も、他のどの金融機関でも同じです。
金融機関に支払う手数料としては、個人型確定拠出年金への新規加入時は「加入時・移換時手数料」、iDeCo金融機関を変更した時は「運営管理機関変更時手数料」がかかります。
楽天証券は無料です。SBI証券は1,000円(税抜)でしたが、2017年5月19日から無料になりました。
手数料区分 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
証券会社 | 無料 | 無料 |
国民年金基金連合会 | 2,829円 | 2,829円 |
合計 | 2,829円 | 2,829円 |
毎月のランニングコストのうち、国民年金基金連合会・信託銀行に支払う費用(合計171円)はどの金融機関でも同じです。
金融機関に支払う「口座管理手数料」は、楽天証券もSBI証券も無料です。個人投資家にとって嬉しい秀逸な手数料設定です。
以前は有料でしたが、どちらも2017年5月に大胆な値下げを行い、完全無料化を実現しました。採算度外視の卓越した措置であり、良心的です。
手数料区分 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
証券会社 | 無料 | 無料 |
維持コスト合計(月) | 171円 | 171円 |
維持コスト合計(年) | 2,052円 | 2,052円 |
なお、2018年から拠出単位が年単位となり、年1回以上拠出すればOKとなりました。月々の支出は厳しいご家庭の場合は、ボーナス月のみ拠出することも可能です。
月々の拠出額をゼロにして、12月に限度額全部を一度に支払うと、国民年金基金連合会に支払う手数料は1年で103円で済みます。月103円の手数料は拠出月しか発生しません。
拠出限度額は経過済みの月数分で、同一年のまだ到来していない期間の分は拠出できないので、1年分をまとめて一括で支払えるのは12月のみです。
現在はSBI証券、楽天証券のどちらも完全無料となっています。
運用商品の比較
手数料と並んで重要なのは良い商品があるか否かです。確定拠出年金の場合はNISAとは異なり、株式、ETF、REITへの投資はできません。定期預金と投資信託が中心となります。
アクティブ投信は統計を取るとインデックス投信に負けている期間が多いので、良い投資信託を見極める自信がない限りは、インデックス投信が無難です。
対面証券であれば手数料が高い投信やラップ口座の購入で高い手数料を支払っても、IPOの獲得などによって「損して得取れ」でトータルではお得にすることが可能です。
しかし、確定拠出年金だとその効果は皆無なので、純粋に手数料は低ければ低い方が望ましいです。
この点、SBI証券も楽天証券も秀逸な低コストの投資信託が揃っており、高い次元での激闘となっています。各資産クラスごとに代表的な投信について比較します。
信託報酬(実質運用管理費用)は税込で、小数点以下3桁を四捨五入しています。
投資対象 | 楽天証券 | SBI証券 | ||
---|---|---|---|---|
商品名 | 実質運用管理費用 | 商品名 | 実質運用管理費用 | |
定期預金 | みずほDC定期預金(1年) | - | スルガ確定拠出年金スーパー定期1年 | - |
国内株式 | 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS | 0.21% | 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS | 0.21% |
たわらノーロード日経225 | 0.21% | DCニッセイ日経225インデックスファンドA | 0.18% | |
先進国株式 | たわらノーロード 先進国株式 | 0.24% | DCニッセイ外国株式インデックス | 0.20% |
iFree NYダウ・インデックス | 0.24% | |||
EXE-i グローバル中小型株式ファンド | 0.37%程度 | |||
インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) | 0.30% | |||
新興国株式 | インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 | 0.59% | EXE-i 新興国株式ファンド | 0.39%程度 |
国内債券 | たわらノーロード 国内債券 | 0.16% | 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド゙(確定拠出年金) | 0.13% |
先進国債券 | たわらノーロード 先進国債券 | 0.22% | 三井住友・DC外国債券インデックスファンド | 0.23% |
たわらノーロード 先進国債券(為替ヘッジあり) | 0.22% | インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用) | 0.28% | |
新興国債券 | インデックスファンド海外新興国債券(エマージング) | 0.56% | 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド | 0.56% |
国内REIT | 三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 0.28% | DCニッセイJ-REITインデックスファンドA | 0.27% |
海外REIT | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.30% | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.30% |
バランス | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.71% | DCインデックスバランス(株式20) | 0.18% |
三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型) | 1.29% | DCインデックスバランス(株式40) | 0.19% | |
三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN) | 0.65% | DCインデックスバランス(株式60) | 0.21% | |
DCインデックスバランス(株式80) | 0.22% | |||
コモディティ | ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) | 0.89% | 三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド) | 0.97% |
SBI証券の方は外国株式でiFree NYダウ・インデックス、EXE-iグローバル中小型株式ファンドなど、特徴的なファンドが揃っています。
新興国株式においては、SBI証券のEXE-i新興国株式ファンドが信託報酬の低くなっており、先進国債券の方は楽天証券の方が低くなっています。為替ヘッジ付きもあります。
コモディティは楽天証券の方が安くなっています。信託報酬に関しては、SBI証券の方が低コストな資産クラスが多いです。楽天証券との差はごく僅かです。
ポイント付与は対象外
楽天証券には投資信託残高の0.048%~0.06%のポイントが付与される仕組みもあります。
楽天銀行のハッピープログラム、マネーブリッジに登録していると、投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント(年48ポイント)の楽天ポイントを獲得できます。
また、ハッピープログラムではなく、投資信託の残高に応じてポイントを得られる「投資信託 資産形成ポイント」を選択することも可能です。
SBI証券には投信マイレージサービスがあり、0.03%~0.2%のSBIポイントを獲得できます。
しかし、SBI証券も楽天証券も、iDeCoで保有している投信については、これらのポイント還元は対象外となります。
マネックス証券も同様にiDeCoはマネックスポイントの付与対象外です。
SBI証券と楽天証券の確定拠出年金の給付方法
現役時代は確定拠出年金で積み立てていき、原則として60歳以上になったら年金を受給することになります。
例外的に、障害給付金、死亡一時金、脱退一時金など60歳未満でも受け取れる場合があります。ただし、これはレアケースです。
通算加入者等期間の長さによって、年金資産の受取が可能な開始年齢は変わってきます。受給方法には、一時金または年金となります。
一時金はその名の通りiDeCoで積み立てた資産を一括してドーンと受け取る方式です。60歳になったら必ず受け取る必要があるわけではなく、受取時期は調整可能です。
退職金が多い方ですと、退職金を受け取る年とiDeCoの資産を受け取る年をズラした方が、税金控除後の手取り額が増える場合があります。
年金方式は生命保険会社が提供している年金保険のように、分割して徐々に受け取っていく方式です。
給付方法 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
一時金 | ◯ | ◯ |
年金方式 | 5年以上20年以下の期間 | 5年または10年 |
年金と一時金を組み合わせ | ◯ | × |
個人型確定拠出年金の受取方式は楽天証券の方が多様となっています。
運用商品選びのサポート
SBI-iDeCoロボ
SBI証券のiDeCoでは「SBI-iDeCoロボ」というサービスを利用できます。
世界No.1の投資信託評価機関であるモーニングスター社の最新評価データを元に投資対象のレコメンドを行ってくれます。
「SBI-iDeCoロボ」は複数の質問からユーザーに適したリスク水準を判定し、資産運用に対する意向に基づいて商品選びをサポートしてくれます。
具体的には、過去の運用成績が良好な投資信託や元本確保型商品がレコメンドされます。
最初に年代、投資経験、リスク志向などの簡単な質問に答えると、オススメの運用スタイル(元本確保型~積極派まで6段階)が提案されます。
次に投資してみたい商品カテゴリー(国内株式・債券など8種類)を選択することで、1~3本の具体的な運用商品が提案されます。
iDeCoでの運用商品選びに迷った時にサクッとお手軽に参考にすることが可能なロボ・アドバイザーツールです。
モーニングスターがカバレッジを行っていない運用期間3年未満の投資信託商品の情報については、他の投信のデータで代替します。
具体的には「リスクメジャー」、「シャープレシオ」、「モーニングスターレーティング」について、同一マザーファンドで運用する運用期間3年以上の追加型株式投資信託がある場合は、そちらのデータを用います。
楽天証券では年代別事例やファンドアナリストの提案
楽天証券では、冊子、Web、セミナー等の中で、代表的な社員のポートフォリオの事例や、年代別の例をご紹介するなどの工夫を行っています。
例えば、ファンドアナリストの篠田さんが、実際にどのような組み合わせにしているのかを具体例として提示しています。
土井さん:Webサイトのコンテンツにおいても、ファンドアナリストのアドバイス、リスクとリターン、モデルケースなども掲載しています。運用の中で学んでいただけます。
キャンペーン
SBI証券のiDeCoは特にキャンペーンは行っていません。
他方、楽天証券のiDeCoはお得なキャンペーンを開催しています。第一に、iDeCo口座開設で最大2,200円相当の楽天ポイントがプレゼントされます。
2018年4月1日~6月30日にiDeCoの申込書を取り寄せて、2018年7月31日までに必要書類を返送して楽天証券の総合口座を開設するだけでOKです。
もれなく200ポイントを得られます。抽選ではなく必ず獲得できるのは嬉しいですね。
更に抽選で100名に2,000ポイントがプレゼントされて、最大2,200円相当となるお得なキャンペーンです。
また、個人型確定拠出年金の投信残高に応じてポイントをプレゼントするキャンペーンを実施します。
2017年12月末と2018年6月末時点のiDeCoの投資信託残高に対して、0.03%相当分の楽天ポイントまたは楽天証券ポイントが付与されます。最大2回受け取ることができます。
ただし、残高が50万円以上の場合は一律で150ポイントなので、上限は150円相当のポイントとなります。
残高 | 2017年12月末 付与ポイント | 2018年6月末 付与ポイント | 合計 付与ポイント |
---|---|---|---|
10,000 | 3 | 3 | 6 |
50,000 | 15 | 15 | 30 |
100,000 | 30 | 30 | 60 |
150,000 | 45 | 45 | 90 |
200,000 | 60 | 60 | 120 |
250,000 | 75 | 75 | 150 |
300,000 | 90 | 90 | 180 |
350,000 | 105 | 105 | 210 |
400,000 | 120 | 120 | 240 |
450,000 | 135 | 135 | 270 |
500,000 | 150 | 150 | 300 |
750,000 | 150 | 150 | 300 |
1,000,000 | 150 | 150 | 300 |
楽天証券のiDeCoのキャンペーンで貯まる楽天ポイントは、楽天市場・楽天ブックス・Kobo等で1ポイントから1ポイント単位で使えます。楽天トラベル・楽天GORAは100ポイント以上です。
また、楽天ポイントカードの機能で、マクドナルド、ミスタードーナツ、ファミリーマート、ポプラ・生活彩家、吉野家、すき家、ツルハドラッグ、サンドラッグ、大丸・松坂屋、apollostationなどのリアル店舗でも使えます。
スマホアプリ「楽天ペイ」を活用すると、セブン-イレブン・ローソン・ファミマ等のコンビニでも期間限定の楽天ポイントを消化できます。
楽天ポイントは電子マネーの楽天Edyとも交換可能。楽天Edyは利用可能店舗が日本最大級の電子マネーですので、現金同様で極めて便利です。
2018年9月27日支払い分からは、楽天カードの利用代金をポイントで支払える「楽天カード ポイントで支払いサービス」が開始しました。
「ポイントでデビット支払い」というサービスもあり、楽天銀行デビットカードの支払いに充当することも可能です。
1ヶ月あたりダイヤモンド会員は50万円、それ以外は10万円迄という上限がありますけれども、楽天カードが実質的に現金還元のクレジットカードと評価できるようになりました。
ちなみに楽天市場でのお買い物では、通常ポイントを使うよりも、楽天カードで決済してからポイントで支払った方がお得です。
SPUの楽天カード支払いの+2倍、楽天銀行引落しで最大+0.5倍が、楽天カード決済だと適用されるためです。例えば1万円支払った場合のポイントの差は以下のとおりです。
SPUの項目 | 楽天ポイント使用 | 楽天カード払い |
---|---|---|
通常ポイント(1倍) | 100 | 100 |
楽天カード利用による上乗せ(+2倍) | - | 200 |
楽天銀行引落し(最大+0.5倍) | - | 50 |
合計 | 100 | 350 |
なお、ポイントを利用代金に充当する手間も面倒な場合は、P-oneカード Standardなど、請求額から自動的に割り引かれる自動キャッシュバックのクレジットカードがおすすめです。
ユニークなところでは2017年8月26日から、楽天証券で楽天ポイントを使って投資信託を買えるようになりました。
また、楽天証券に口座がなくても投資が可能な「ポイント運用 by 楽天PointClub」もあります。
2018年10月27日から楽天カードのクレジット決済で投信積立が可能になり、最大1%の楽天ポイントを貯めることも可能になりました。
楽天ポイントが貯まる楽天カードは資産運用できるクレジットカードの筆頭です。投資ができるカードは類稀であり、一歩先に進んだ画期的なスペックを備えています。
スマホ最適化
SBI証券のiDeCoはスマホ最適化はなされていません。スマートフォンでアクセスしても、PCと同じ画面が出ます。ただし、十分に閲覧可能です。
楽天証券のiDeCo専用スマートフォンサイトが2018年4月29日に導入されます。
iDeCoに関する個別ファンドの詳細情報、運用資産の推移、掛金の配分設定・変更やスイッチング(入替)などを、スマホでも最適化された画面で閲覧できます。
時間や場所を選ばず気軽に自身の資産状況などの確認や設定変更が可能で便利です。
「商品・サービス」画面やメニュー画面で「確定拠出年金」をタップすると各セスできます。
これまでのiDeCo運用資産の推移をグラフで表でき、視覚的に確認できます。リスト形式にも変更できるため、資産状況の詳細もあわせてウォッチできます。
投資信託専用のスマホサイトと同様に、個別ファンドの詳細情報をチェックできます。
スマートフォンならではの操作性を活かしており、チャートなどの各種情報の閲覧変更はスワイプ操作で簡単に行えます。
SBI VS 楽天~企業型確定拠出年金の比較
SBI証券は企業型確定拠出年金を提供していますが、楽天証券は提供していません。
確定拠出年金(企業型)は中小企業とも親和的な制度ですが、社員が少ない企業では普及が進んでいません。
その大きな理由が金融機関に支払う手数料が高コスト、事務手続きが煩雑、中小企業は門前払いする金融機関もあることでした。
しかし、SBI証券の「ダイレクト401kプラン」は、ダイレクト方式による運営管理手数料の低料金化、面倒な事務手続きを極力簡素化、1名からでも加入可能というメリットがあります。
これまで金融機関側では引受けに消極的だった数名~30名程度の零細企業・同族企業の加入にも積極的となっています。
初期導入費用は、1社あたり100,000円(税抜)、口座開設手数料が加入者1名あたり)3,000円(税抜)となっています。その他、移換手数料が移管の都度1回あたり4,000円(税抜)発生します。
月々のランニングコストとしては、以下の金額が発生します。
区分 | 金額(税込) | |
---|---|---|
運営管理手数料 | 一般事業主手数料(1社あたり) | 月5,400円 |
加入者基本手数料(加入者1名あたり) | 月324円 | |
収納代行(1社あたり) | 月324円 |
加入者数(1~29名)別の合計金額(税込)は下表のとおりです。加入者数30名以上の場合は、別途見積りとなります。もちろん、これらのコストは損金になってその分法人税は減ります。
加入者数 | 初期導入費用 | 経常費用(月) | 経常費用(年) |
---|---|---|---|
1 | 111,240 | 5,724 | 68,688 |
2 | 114,480 | 6,048 | 72,576 |
3 | 117,720 | 6,372 | 76,464 |
4 | 120,960 | 6,696 | 80,352 |
5 | 124,200 | 7,020 | 84,240 |
6 | 127,440 | 7,344 | 88,128 |
7 | 130,680 | 7,668 | 92,016 |
8 | 133,920 | 7,992 | 95,904 |
9 | 137,160 | 8,316 | 99,792 |
10 | 140,400 | 8,640 | 103,680 |
11 | 143,640 | 8,964 | 107,568 |
12 | 146,880 | 9,288 | 111,456 |
13 | 150,120 | 9,612 | 115,344 |
14 | 153,360 | 9,936 | 119,232 |
15 | 156,600 | 10,260 | 123,120 |
16 | 159,840 | 10,584 | 127,008 |
17 | 163,080 | 10,908 | 130,896 |
18 | 166,320 | 11,232 | 134,784 |
19 | 169,560 | 11,556 | 138,672 |
20 | 172,800 | 11,880 | 142,560 |
21 | 176,040 | 12,204 | 146,448 |
22 | 179,280 | 12,528 | 150,336 |
23 | 182,520 | 12,852 | 154,224 |
24 | 185,760 | 13,176 | 158,112 |
25 | 189,000 | 13,500 | 162,000 |
26 | 192,240 | 13,824 | 165,888 |
27 | 195,480 | 14,148 | 169,776 |
28 | 198,720 | 14,472 | 173,664 |
29 | 201,960 | 14,796 | 177,552 |
この他、資産残高に応じて資産管理手数料が発生します。半年毎にSBI証券ダイレクト401kプラン全体の手数料が平均資産残高によって決定し、個々の企業に対して企業の平均資産残高に按分して課金されます。
資産管理手数料(税抜)の例は下表のとおりです。
資産残高 | 資産管理手数料(年額) |
---|---|
500万円 | 5,000円 |
1,000万円 | 10,000円 |
5,000万円 | 50,000円 |
運用商品は元本確保の定期預金、低コストインデックス投信が揃っており、秀逸なラインナップとなっています。
アセットクラス | 商 品 | 委託会社名 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
預金 | スルガ確定拠出年金 スーパー定期(1年) | スルガ銀行 | - |
スルガ確定拠出年金 スーパー定期(3年) | スルガ銀行 | - | |
スルガ確定拠出年金 スーパー定期(5年) | スルガ銀行 | - | |
ろうきん確定拠出年金定期預金(スーパー型) | 労働金庫連合会 | - | |
日本株式 | DC日本株式インデックス・オープンS | 三井住友トラスト・アセット・マネジメント | 0.20% |
日本債券 | DC日本債券インデックス・オープンS | 三井住友トラスト・アセット・マネジメント | 0.16% |
外国株式 | DIAM外国株式インデックス〈DC年金〉 | アセットマネジメントOne | 0.25% |
年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 | 日興アセットマネジメント | 0.55% | |
外国債券 | 野村外国債券インデックスファンドDC | 野村アセットマネジメント | 0.21% |
年金積立 インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券 | 日興アセットマネジメント | 0.52% | |
バランス型 | SBI資産設計オープン〈スゴ6〉 | 三井住友トラスト・アセット・マネジメント | 0.68% |
DCインデックスバランス80 | 日興アセットマネジメント | 0.20% | |
DCインデックスバランス60 | 日興アセットマネジメント | 0.19% | |
DCインデックスバランス40 | 日興アセットマネジメント | 0.18% | |
DCインデックスバランス20 | 日興アセットマネジメント | 0.17% | |
その他 | SMT J-REITインデックス・オープン | 三井住友トラスト・アセットマネジメント | 0.40% |
SMT グローバルREITインデックス・オープン | 三井住友トラスト・アセットマネジメント | 0.55% |
まとめ
確定拠出年金のうち、個人型確定拠出年金(iDeCo)は、楽天証券とSBI証券が有力な選択肢です。シンプルさ・給付方法は楽天証券、信託報酬が安い投信の種類はSBI証券にエッジ・優位性があります。
2017年12月末時点で、SBI証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)の加入者数は、証券会社だけではなく、銀行等を含めたすべての運営管理機関において第1位となりました。
SBI証券は2005年1月からいち早くサービス提供を開始したことから、加入者数が多くなっています。
どちらも卓越したハイ・クオリティーの内容となっており、採算度外視の様相を呈しています。企業型確定拠出年金の場合は楽天証券は提供していないので、SBI証券が候補となります。
政府は財政状況が芳しくない中、市民に自助努力での資産形成を促す趣旨で、確定拠出年金の加入者を増やして、税制面でのインセンティブを増やす取り組みを行っています。
こうした情勢下、楽天証券もSBI証券も顧客のニーズを正確に捉えて、ユーザーにとって良いクオリティの素晴らしい制度を用意していると考えます。
NISA同様にiDeCoではSBI証券も楽天証券もほとんど儲かっていないと予想します。微益を通り越して赤字の可能性すらあると思います。
シンプルさ・給付方法を重視する場合は楽天証券がおすすめです。手数料完全無料で維持でき、投資信託の種類も多くなくて分かりやすいことから、ライトユーザーには楽天証券がいいでしょう。
楽天証券のiDeCoはお得なキャンペーンを開催しています。第一に、iDeCo口座開設で最大2,200円相当の楽天ポイントがプレゼントされます。
2018年4月1日~6月30日にiDeCoの申込書を取り寄せて、2018年7月31日までに必要書類を返送して楽天証券の総合口座を開設するだけでOKです。
もれなく200ポイントを得られます。抽選ではなく必ず獲得できるのは嬉しいですね。
更に抽選で100名に2,000ポイントがプレゼントされて、最大2,200円相当となるお得なキャンペーンです。
以前にSBI証券、楽天証券を訪問して、iDeCoについて取材しました。低コストと商品ラインナップがメリット大となっています。
楽天証券は管理画面のインターフェイスの工夫、シングル・サインオンの仕組みが独自のメリットです。
また、以前にSBI証券、楽天証券にインタビューに行き、個人型確定拠出年金も含めてサービス内容について取材したことがあります。
iDeCoだけではなく総合証券取引口座も卓越したハイ・クオリティーとなっています。