松井証券が2018年5月21日から、国内株式取引における「価格改善サービス」(ベストマッチ)の提供を開始します。個人投資家向けに提供されるのは日本初の快挙です。
現在、国内の株式取引市場においては、東証における立会取引以外にPTS(私設取引システム)や立会外取引(いわゆるダーク・プールを含む)があります。
これらの取引では、東証立会市場よりも有利な価格で取引できる可能性があり、取引価格の改善を求めて、機関投資家が利用しています。
松井証券の価格改善サービスによって、機関投資家が日常的に活用している取引価格の改善メリットを、個人投資家も享受できるようになります。
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現在、日本国内の株式取引市場においては、東証における立会取引が売買シェアの9割を占めています。
立会取引以外にはPTS(私設取引システム)や立会外取引(いわゆるダーク・プールを含む)があり、シェアは各5%程度となっています。
PTSや立会外取引には、東証立会市場の最良気配よりも有利な価格で取引できる可能性があるなどのメリットがあります。
株式の売買に伴って発生する「執行コスト」には以下の費用が存在しています。
- 委託手数料等の直接的なコスト
- スプレッドコスト(市場における売買気配の差)
- 機会コスト(注文数量が全て約定するまでに生じる値動きに起因するコスト)
- マーケットインパクト(自身の注文により値動きを生じさせること)
欧米ではこれら株式注文の執行コスト削減のために、取引所立会市場以外で注文のマッチング(付け合わせ)を行うサービスが広く利用され、取引価格の改善が生じています。
日本においても、そうしたサービスはこれまで機関投資家のみが利用してきました。
しかし、松井証券は取引価格の改善メリットは個人投資家も同様に享受すべきものであると考えて、この度は「価格改善サービス」(ベストマッチ)の導入に踏み切りました。
具体的には、価格改善を希望する個人投資家の株式注文を取引所へ発注する過程において、他の注文とマッチングするシステムを導入します。
東証立会市場と比較して有利な価格での約定機会が生じることが期待できます。
取引所立会市場とPTSの売買気配を比較して有利な市場に発注するSOR(スマート・オーダー・ルーティング)よりも、松井証券のサービスは価格改善額や、注文約定の確実性の面でメリットが大きいとPRされています。
取引所立会市場の最良気配より有利な価格または同じ価格でマッチングした場合、その価格で取引所立会外市場において約定します。
仮にマッチングしなかった場合は、即座に取引所立会市場へ取り次がれることになります。
ダークプールは証券会社内のシステムで投資家の売買注文をマッチングさせるものなので、東証のような透明性の高い取引所(リットプール)と異なり、価格や注文量などに不透明性があります。
価格の刻みが取引所よりも細かいため、特に新興市場で流動性が低い銘柄は、ダークプール活用での改善効果が大きいと言われています。
日本では外資系証券が2007年に機関投資家に提供を開始して、2010年の東証の新システム稼働後から本格的に活用が進んでいます。
ダークプールでは外部から気配情報が見えないため、取引意図を秘匿したまま大口の取引が可能になります。
現在は国内株式の全取引のうち、5~6%がダークプール経由だと推定されています。
ダークプールと取引所との間にはタイムラグが生じるため、取引所の板情報が切り替わる瞬間にダークプールで取引が成立すると、結果的に取引所よりも不利な価格で約定する可能性もあります。
松井証券で開始する価格改善サービスは、これまで機関投資家のみが利用してきたサービスを個人投資家に開放するものですが、その仕組みや利便性は一般に広く認知されていません。
したがって、松井証券はサービス開始にあたって情報の開示が重要と考えて、以下のような取組みで取引の透明性を確保し、個人投資家に価格改善サービスを提供する際の業界標準を構築していく方針です。
- 取引毎に価格改善レポートを顧客に開示
- システム処理にかかる時間(いわゆるレイテンシー)を考慮しても、不利な約定価格とならないことを検証
- 社外による執行分析を実施し、本サービス全体における価格改善効果を開示
実際にサービス開始から約2ヶ月半ほどが経過した8月7日に、ベストマッチの価格改善効果の分析を含む利用状況が公表されました。
利用可能な対象者のうち97%の方がサービス利用を選択して、価格改善した際の改善率は約3ベーシスポイント (100万円あたり300円)となりました。
システム処理にかかる時間(いわゆるレイテンシー)を考慮して、約定価格が東証より不利だったケースの出現度合いは0.1%未満でした。
ベストマッチは、発注時に執行条件で「最良」を選択するだけで利用できます(初期設定は最良)。
2018年10月からは月1回Webページにて前月の実績が公開されています。2018年11月にはベストマッチによって価格改善を経験した方が2万人を突破しました。
ネットストック会員画面のほか、ネットストック・スマート、ネットストック・ハイスピード、株touch等にも対応しています。
現物取引でベストマッチを利用して、東証よりも有利な価格で約定した場合、改善成功報酬がかかるのがデメリットです。
ベストマッチを利用して約定した代金と、東証の最良気配で約定したと仮定した場合の約定代金との差額の30%が発生します。
ただし、東証よりも有利に約定したのですから、その一部を手数料として支払う分には全く問題ないでしょう。
また、2018年3月19日から、松井証券はPTSの取引で夜間取引を開始しました。
国内株式の夜間取引ができるリテール証券会社は、SBI証券に続いて松井証券が2社目となります。
株式の夜間取引および価格改善サービスは、個人投資家のニーズに即し、投資成果向上にもつながるため、顧客本位の業務運営に則った取組みです。
実際に東証での単純な取引や他者でのSORと比較して、どの程度優位性が出て来るのかに注目します。優位性が高いようだと、松井証券で取引するメリットがより一層UPします。
「松井証券は、今後も個人投資家の利益に資するサービスの拡充に努めてまいります。」と表明しています。激しく期待します。
PTSの導入によって、松井証券の魅力がより一層アップしました。個人投資家にとって資産形成に八面六臂の活躍を見せてくれるネット証券です。
松井証券は大正7年創業で100年以上の歴史を持つ老舗の証券会社であり、高い安心感を持つネット証券です。
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松井証券は50万円以下の売買手数料が無料なので、このゾーンの取引をする機会がある方は、松井証券に口座を持っていないと損です。
2018年3月からは秀逸な内容の個人型確定拠出年金も開始しました。
以前に松井証券を訪問して、サービス内容から役立つ情報ツールまで徹底的に取材しました。
「あったらいいな」という仕組みを他社に先駆けて導入する先進性が素晴らしいと感じました。
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