SBI証券が金(ゴールド)・プラチナ取引を開始!積立・現物転換も可能で便利

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ゴールド

金(ゴールド)、プラチナという資産ないしアセットクラスがあります。貴金属、宝飾品としてのイメージが強いところですけれども、投資対象としてもメジャーですね。

ゴールド、プラチナに投資する場合は、田中貴金属、三菱マテリアルなどの専門業者の他、ネット証券という選択肢もあります。

投資信託・ETFではなく、現実の純金投資、プラチナで資産運用することも可能です。

この度は口座開設数No.1のSBI証券で、金(ゴールド)、プラチナの取扱いが決まりました。SBI証券の金投資・プラチナ投資についてまとめます。

SBI証券のゴールド・プラチナ取引の概要

SBI証券の金投資・プラチナ取引は、スポット取引と積立取引の2種類があります。2017年7月3日から取引が開始しました。

取引開始に先んじて、6月2日から金・プラチナリアルタイム取引口座開設の先行受付が始まりました。ログイン後、サイドバー右側の「金・プラチナ」から取引・口座開設(初回のみ)が可能です。

SBI証券の金・プラチナ購入画面へのリンク

取引対象である金現物は純度99.99%以上の金地金であり、ロンドン貴金属市場協会 (LBMA) の受渡供用品として規定された品質を確保したものです。

プラチナ現物は純度99.95%以上のプラチナ地金であり、ロンドンプラチナ&パラジウム市場 (LPPM) の受渡供用品として規定された品質を確保したものです。

裏付資産は金は1kg Bar、プラチナは1oz Barで、現物保管場所はニューヨークとなっています。

金・プラチナ取引は、日本円による取引となります。前金制となり、事前に金・プラチナ取引口座への資金の振替が必要となります。

プラチナ

スポット取引

スポット取引は、営業日8:30~翌5:00までほぼ24時間、金・プラチナの価格を参照し、買付・売却が可能な取引です。

株式市場が開いている時の株やETFの取引、外貨預金やFXでの為替取引などと似たイメージです。

金・プラチナの参考価格(購入価格・売却価格)は5秒毎に更新されるので、狙ったタイミングで取引をすることが可能です。

取引画面では買付け価格と売却価格がそれぞれ表示されています。株式取引のように始値・高値・安値も表示されています。

SBI証券の金・プラチナ購入画面

実際にスポット取引をする場合は、参考価格とは別に、価格問い合わせをしてから15秒間固定された価格で取引できます。

取引日はSBI証券の営業日、国外金融機関営業日、COMEX、NYMEXの営業日を考慮して決まります。

日本の土日は休みで、米国の休日も取引停止となるのが基本です。例えば、アメリカの独立記念日である7月4日は休場となります。

取引時間は営業日8:30~翌5:00となっており、20時間半です。朝方の時間帯を除いてほぼ24時間となっています。

受渡日は約定日から起算して原則3営業日目(T+2)となります。ただし、休場日等の関係で受渡日が、約定日から起算して3営業日目にならない場合もあります。

スポット取引では、「金額指定」「グラム指定」で買付・売却の注文をすることが可能です。細かい単位での取引が可能です。

  • 金額指定:1,000円以上、1,000円単位
  • グラム指定:1g以上、1g単位
  • 全量売却:保有全数量の売却(小数点第4位まで)

スポット取引1回における発注上限は以下のとおりです。まず問題ない水準でしょう。

  • 金額指定:1回の注文につき上限1億円
  • グラム指定:1回の注文につき上限10,000g

数千万や数千gといったロットが大きい取引は、田中貴金属や三菱マテリアルなどの専門業者の方をおすすめします。

積立取引

毎月設定した「一定金額」、または「一定数量」を上限に自動的に購入する取引方法です。投資信託でメジャーであり、SBI証券はFXでも積立投資の制度を導入しています。

SBI証券は2016年10月15日(土)から、 外国為替保証金取引(FX)の仕組みを活用して外貨への定時定額での少額投資を可能とする...

積立取引には定額(一定金額)の購入、定量(一定数量)の購入の2種類の購入方法が用意されています。定額の方はいわゆるドルコスト平均法です。

  • 定額積立買付:毎月設定した金額を上限に、その月の営業日数ごとに購入
  • 定量積立買付:毎月設定した数量を上限に、その月の営業日数ごとに購入

SBI証券の金・プラチナの積立取引のイメージ

設定した日付に一気に購入するのではなく、毎営業日買い入れていく形となります。

例えば毎月1,000円購入する場合で、とある月が20営業日の場合、毎日50円分購入することになります。端数は第1営業日に投資します。

定額と定量では定額の方が、価格が安い時に多く購入する結果となるため、中長期的なパフォーマンスは良くなる傾向があります。

定量に強いこだわりがない場合は、定額積立買付をおすすめします。積立設定単位は1,000円または1gと小口投資が可能で便利です。

  • 定額積立買付:1,000円以上、1,000円単位
  • 定量積立買付:1g以上、1g単位

積立設定限度額(数量)は以下のとおりです。

  • 定額積立買付:1ヶ月あたり上限1億円(年12億円)
  • 定量積立買付:1ヶ月あたり上限10,000g(年12万g)

ここまで毎月購入する方はほぼ皆無でしょうから問題ないでしょう。ここまで大量に取引する場合は、田中貴金属や三菱マテリアルなどの専門業者の方が低コストとなります。

買付手数料が業界最低水準の2%

SBI証券のオフィスの入口の吹き抜け

SBI証券の純金(ゴールド)、プラチナの購入手数料は、証券会社の中では最低水準の2%(税抜)です。

発生するのは購入時の手数料のみであり、売却手数料、年会費、保管料は一切かかりません。

手数料区分SBI証券楽天証券マネックス証券
買付手数料(税抜)売買代金×2.0%売買代金×1.5%売買代金×2.5%
売却手数料無料無料無料
年会費無料無料無料
保管料無料無料無料

田中貴金属の金・プラチナの積立・スポット購入と比較すると、少額取引では優位性があります。手数料率(税抜)の比較は下表のとおりです。

積立スポット購入
購入月額SBI証券田中貴金属購入月額SBI証券田中貴金属
1,000-2,000円2.0%5.0%1,000-2,000円2.0%5.0%
3,000-9,000円2.0%3.5%3,000-9,000円2.0%3.5%
10,000-29,000円2.0%2.5%10,000円以上2.0%無料

年会費、保管料、売却手数料は、田中貴金属も無料となります。

金・プラチナ・銀 マイレージサービスで1%還元!

SBIポイントの履歴

SBI証券で金・プラチナ・銀を購入すると、買付手数料(税抜)の1%のSBIポイントを獲得できます。

スポット取引と積立取引(定額買付/定量買付)の両方が対象。月間合計金額に応じて、原則翌月15日(非営業日の場合は翌営業日)に付与される方式です。

例えば、スポット取引月間合計手数料(買付代金×税抜2.0%)が3,000円の場合、30ポイント(30円相当)を翌月に付与されます。

定額積立買付月間手数料が7,000円の場合、70ポイントが翌月に付与されます。

これら2つの両方を取引した場合、100ポイント(10円相当)がもらえます。

合計手数料(税抜)に対して1.0%相当のポイントが付与される方式で、小数点以下は切り上げとなります。

税込ではなく税抜なのが地味なデメリットです。税金の分が切り捨てられて無駄になってしまいます。とはいえポイント還元があるだけお得です。

小口投資が可能で便利!現物転換請求も可能に

スマホを持ちながらOKポーズをする女性

SBI証券の場合、スポット取引でも積立取引でも1,000円以上1,000円単位、もしくは1g以上1g単位で購入することができます。

少額で買付することができますので、手軽な分散投資が可能です。毎営業日購入する積立、リアルタイムでのスポット取引が可能なので、投資スタイルに応じて自由自在に売買できます。

現物転換請求のサービスも用意されます。金(ゴールド)ないしプラチナの保有数量が一定量に到達すると、現物のゴールド・プラチナに交換することができるようになります。

ニューヨークの現地保管場所から自宅まで、実物資産として配送してくれます。

単位は金1kg(上限も1kg)、プラチナ 1oz(上限20oz)です。同一の申込期間に合算で500万円を超える申込はできません。

楽天証券は現物の引出しができません。マネックス証券は金は可能ですが、プラチナは不可能です。

商品SBI証券楽天証券マネックス証券
ゴールド×
プラチナ××

SBI証券の金・プラチナ現物転換サービスの申込可能日時は、毎週金曜日15:00~翌月曜日10:00です。

月曜日までに申し込めば、現地保管先(Brinks)から自宅まで、原則その週内に配送してくれます。

ただし、現物転換請求には配送料(引出・保険料を含む)と消費税が発生します。定時為替(米ドル/円)、月曜日15:00の為替レートで、日本円で必要な金額が確定します。

マネックス証券の場合、ゴールドは100gまたは1,000g単位で引き出しが可能で、下表の引出手数料、送料等がかかります。

ご参考までに田中貴金属も掲載します。以下料金は税抜です。

業者名単位交換手数料送料UBSブランド指定
マネックス証券100g6,000円2,000円
(1回5,000g迄)
+7,000円
1,000g25,000円+30,000円
田中貴金属300gまで2,000円2,000円
(1回1kg迄)
500g以上無料

SBI証券はマネックス証券と同一にするか、若干安く設定すると予想します。

金・プラチナ投資のメリット・デメリット

ゴールド(地金)

メリット

ゴールド、プラチナのメリットは、株式、債券、REIT等の代表的な資産クラス(アセットクラス)と、値動きに対する相関性が低い点です。

お釣りで資産運用ができるサービス「マメタス」など、斬新なサービスを続々とリリースして勢いに乗っているWealthNaviでも、投資対象にゴールドのETFが入っています。

コモディティ全体よりも金だけの方が株式との分散投資効果が高い(相関が低い)ことなどから採用されています。

ETFと比較したメリットは、小口で投資することが可能である点、現物で受け取ることができる単位がETFよりも低い点です。

先物取引と比較したメリットは、小口投資が可能である点、限月がないのでロールオーバーが不要である点などが挙げられます。

また、メンタル的な問題になってしまいますが、SBI証券のゴールド・プラチナ投資は実物資産の裏付けがあるサービスです。

実物のゴールドやプラチナを保有しているという精神的充足感を味わうことができる方もいらっしゃるかもしれません。

デメリット

金・プラチナ投資は実物資産ですが、宝飾用途が大きいため、人類が価値を見出している限りは価値が維持される点が特徴です。

株式のように利益や資産といったファンダメンタルズがなく、特に金は実需は宝飾用途が大多数なので、人が価値を見出すかの人気に価格が左右される点で、ビットコイン等の仮想通貨と似ています。

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「人気投票がすべて」となり、ファンダが見えづらいことが、バリュー投資の観点ではデメリットとなります。

プラチナは需要の約6割は自動車などの工業分野であり、ゴールドと比較すると経済状況に対するファンダメンタルズが出てきます。

プラチナの主要産出国は南アフリカ共和国(GFMS PLATINUM & PALLADIUM SURVEY 2016では約73%)です。

プラチナの価格は、工業分野からの需要、南アフリカ共和国の政治経済の状況によって変動する傾向にあります。

価格変動リスク(ボラティリティ)はゴールドよりもプラチナの方が高い傾向が続いています(金・プラチナの特徴)。

ゴールドの歴史

ピラミッドとスフィンクス

人気投票が全てとなると心許なくなるところですが、太古の時代である古代エジプトからゴールドの価値は人類に認められてきており、数千年といった雄大な歴史の中で価値を保持し続けてきた側面があります。

1813年イギリスで「金本位制」が確立され、通貨価値を純金で保障することが世界的に普及しました。わが日本でも1871年に金本位制が導入されました。

その後は2回に渡る世界大戦の影響から、金本位制の中止と採用が繰り返され、貨幣を金に換えることへの保証がないという不換紙幣の時期もありました。

第2次世界対戦後は金価格・為替レートが固定された固定相場制が長らく続いてきましたが、1971年にアメリカのニクソン大統領はドルの兌換を停止することを発表して「ニクソン・ショック」と呼ばれました。

1973年に変動相場制へと移行して、金本位制は終了しました。その後はイラン・イラク戦争へ向けた急騰後は、長らく下落トレンドが続きました。

しかし、21世紀に突入後は底打ちして、その後は大局的には右肩上がりの傾向となっています。ドルベースでの超長期チャートは以下のとおりです。

NY金(ゴールド)のロングチャート
(楽天証券より)

米国では金融緩和の終焉を機に金価格が大幅に下落していますが、日本ではその後に異次元緩和があった影響もあり、円ベースではまだ高値圏でのボックス推移を維持しています。

東京金ロングチャート
(楽天証券より)

銀(シルバー)も取引可能に

シルバー・メタルのテクスチャ

2018年10月15日からは、「金・プラチナ リアルタイム取引」に銀(シルバー)が追加されます。

銀(シルバー)は、貴金属地金として古い歴史があり、産業用(ハイテク・半導体・太陽光発電需要等)用途があるため、根強い需要拡大が見込まれます。

スポット取引、積立取引ともに「金額指定で1,000円」、「数量指定で10g」から取引が可能なため、気軽に投資が始められます。

購入手数料は2%(税抜)で、売却手数料・保管料は無料です。

裏付資産は100oz Bar(現物保管場所:New York)で、純度99.90%以上の銀地金(ロンドン貴金属市場協会の受渡供用品として規定された品質を確保したものです。

2018年10月15日からSBI証券で金・プラチナだけではなく、銀(シルバー)を取引可能になります。銀は貴金属地金として古い歴史...

まとめ

SBI証券の入居ビルの入口

SBI証券がゴールド、プラチナ、シルバーの取引が可能になりました。小口で金やプラチナ・銀の現物に投資したい場合は便利なサービスです。

田中貴金属や三菱マテリアルに口座を開くというのはハードルが高いですし、小口ですと手数料が割高です。ネット証券でサクッと簡便に金・プラチナ現物に投資できるのは大きなメリットです。

手数料率は競合他社の楽天証券、マネックス証券と比較すると税抜0.5%(税込0.54%)低くて、SBIらしい業界最低水準の手数料でリーズナブルです。

スポット取引でも積立取引でも1,000円以上1,000円単位、もしくは1g以上1g単位で購入することができます。

少額で買付することができますので、手軽な分<散投資が可能です。毎営業日購入する積立、リアルタイムでのスポット取引が可能なので、投資スタイルに応じて自由自在に売買できます。

現物転換請求のサービスも用意されます。金(ゴールド)ないしプラチナの保有数量が一定量に到達すると、現物のゴールド・プラチナに交換することができます。

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また、iDeCoについても取材しました。低コストと商品ラインナップ、ロボアドバイザーサービスがメリット大となっています。

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