フォーラムエンジニアリング(7088)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年2月25日(火)~2月27日(木)、上場日は2020年3月9日(月)です。
新規上場する市場は東証一部です。
想定価格は1,310円(1単元13.1万円)です。公募価格は2020年2月28日(木)に決定。
仮条件は1,310円~1,400円と上振れました。予想PERは17.6~18.8倍です。
初値予想は「公開価格近辺で手数料を考慮するとマイナスリターンの可能性がある」です。以下のレンジを想定しています。
1,380〜1,580円(仮条件の上限比-1.4%~+12.9%)
フォーラムエンジニアリングはエンジニア派遣サービスを展開しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー24階です。
フォーラムエンジニアリングの上場・IPO
フォーラムエンジニアリングは、エンジニア派遣サービスにおいて、2020年1月1日時点で1,429事業所に4,352名の技術社員を派遣しています。
また、フォーラムエンジニアリングはその他にエンジニア紹介等のサービスを提供しています。
これらのサービスは、エンジニアがその生涯をとおして、希望の仕事に就き、その能力を最大限に発揮できるための支援をすることを目的としています。
主なターゲットである顧客企業は、機械・電気系の主要8業種(自動車、輸送用機械、産業用機械、精密機器、電気機器、家電、電子部品、情報通信)に属する企業です。
特定の企業・案件に依存せずに多くの取引先から受注を獲得しているため、売上基盤の裾野が広く安定しています。
フォーラムエンジニアリングは、これらの顧客企業における設計・開発、実験・評価、生産技術、品質保証等の各職種に技術社員を派遣しています。
技術社員を原則正社員として雇用し、通勤可能範囲内の就業先を選定することで、安定した就業環境を提供しています。
このような取り組みによって、2019年3月期の平均で96.9%、2020年3月期第3四半期累計期間の平均で95.0%という稼働率を維持しています。
従業員数は4,953名、平均年齢は35.3歳、平均勤続年数は5.2年、平均年間給与は399.5万円です。
フォーラムエンジニアリングのIPOの諸データ
フォーラムエンジニアリングの業績推移
業績面では売上高・営業利益は美しい右肩上がりとなっています。純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第35期 | 第36期 | 第37期 | 第38期 | 第39期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2015年3月 | 2016年3月 | 2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | |
売上高 | (千円) | 30,651,545 | 31,927,560 | 33,442,488 | 34,496,459 | 34,591,165 |
経常利益 | (千円) | 3,324,405 | 3,893,388 | 5,234,212 | 6,181,744 | 6,341,824 |
当期純利益 | (千円) | 2,482,400 | -303,629 | 3,401,589 | 4,034,066 | 4,232,682 |
資本金 | (千円) | 90,000 | 90,000 | 90,000 | 90,000 | 90,000 |
発行済株式総数 | (株) | 88,759 | 88,759 | 88,759 | 88,759 | 26,627,700 |
純資産額 | (千円) | 7,228,972 | 6,030,637 | 8,555,825 | 10,810,638 | 12,913,105 |
総資産額 | (千円) | 13,580,784 | 14,897,261 | 15,950,267 | 16,117,580 | 17,884,675 |
BPS | (円) | 81,444.95 | 67,943.96 | 96,393.89 | 405.99 | 484.95 |
1株配当 | (円) | 12,000.00 | 10,000.00 | 20,000.00 | 24,000.00 | 84 |
EPS | (円) | 27,967.87 | -3,420.83 | 38,323.88 | 151.5 | 158.96 |
自己資本比率 | (%) | 53.23 | 40.48 | 53.64 | 67.07 | 72.2 |
自己資本利益率 | (%) | 33.17 | - | 46.64 | 41.66 | 35.68 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | 42.9 | - | 52.2 | 52.8 | 52.8 |
営業CF | (千円) | - | - | - | 2,510,186 | 5,133,990 |
投資CF | (千円) | - | - | - | -1,133,594 | -683,271 |
財務CF | (千円) | - | - | - | -1,862,858 | -2,271,243 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 7,530,284 | 9,709,760 |
従業員数 | (人) | 4,660 | 4,795 | 5,155 | 5,176 | 5,059 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
ここ3ヶ月間の株価推移としてはコロナウイルス騒動で崩れましたが、その後にしぶとく回復しています。
このまま堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。
上場規模
フォーラムエンジニアリングのIPOの規模は最大で約135.6億円であり、東証一部としてはやや小型です。
公募株式数は0株、売出株式数は9,673,600株、オーバーアロットメント(OA)は674,800株です。
公開比率(オファリングレシオ)は約39%と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は100%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)ラテール・エンタプライズ | 45.98% | ◯ |
松波方祐子 | 27.01% | ◯ |
大久保泉 | 7.20% | ◯ |
佐藤勉 | 4.75% | ◯ |
松波宏紀 | 3.24% | ◯ |
本畑弘人 | 1.92% | ◯ |
オーガスト・イールド・ リミテッド | 1.92% | ◯ |
小南渉 | 0.96% | ◯ |
秋田秀樹 | 0.29% | ◯ |
石毛勇治 小泉雅裕 竹内政博 林誠一 宇野敏弘 細野恭史 | 0.29% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
フォーラムエンジニアリングの事業はエンジニア派遣サービスということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
予想PERは17.6~18.8倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2136 | ヒップ | 8.86 | 1.17 | 3.17% |
2154 | ビーネックスグループ | 10.71 | 2.66 | 4.13% |
2163 | アルトナー | 15.57 | 3.71 | 2.16% |
2479 | ジェイテック | 24.14 | 1.85 | 0.51% |
4641 | アルプス技研 | 13.92 | 3.41 | 3.53% |
4695 | マイスターエンジニアリング | 12.53 | 1.08 | 0.00% |
6028 | テクノプロ・ホールディング | 27.44 | 5.97 | 1.83% |
6554 | エスユーエス | 61.97 | 2.26 | 1.24% |
上場する市場は東証一部す。約135.6億円という上場規模は東証一部としては小型です。
東証一部の100億~300億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
- アルテリア・ネットワークス:-4.8%
- スプリックス:+7.8%
- キュービーネットホールディングス:-6.0%
- 日総工産:+23.7%
- 森六ホールディングス:+10.2%
- オプトラン:+66.8%
- アルヒ:-2.3%
- 西本Wismettacホールディングス:-6.0%
- バロックジャパンリミテッド:-5.0%
- ソラスト:-6.0%
- メタウォーター:-6.0%
- ジョイフル本田:-1.9%
- 足利ホールディングス:+7.4%
- オープンハウス:+18.0%
- ブロードリーフ:+11.1%
- 全国保証:+3.7%
- カルビー:±0%
- ホシザキ電機:-6.0%
- バンテック・グループ・ホールディングス:-25.8%
- キトー:-18.5%
- チャイナ・ボーチー:+72.5%
- 八千代銀行:-5.6%
- テイ・エス テック:+26.9%
- 共英製鋼:+21.3%
- ダスキン:±0%
- SRIスポーツ:-3.2%
- 東洋炭素:+22.2%
- テンプスタッフ:+11.8%
- 岩井証券:+70.7%
- 古河スカイ:+21.6%
- オハラ:±0%
- auカブコム証券:+81.9%
- 博報堂DYホールディングス:+13.2%
- 芙蓉総合リース:+19.1%
- テレビ東京:+15.5%
- アルバック:+86.4%
- NECシステムテクノロジー:+77.5%
- イオンモール:+4.0%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で手数料を考慮するとマイナスリターンの可能性がある」です。
主幹事は野村證券です。その他はみずほ証券、SBI証券申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
野村証券 | 3,599,600 | 80.00% |
みずほ証券 | 449,900 | 10.00% |
SBI証券 | 449,900 | 10.00% |
フォーラムエンジニアリングのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:対面証券・ネット証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限・S級銘柄の当落に影響がない対面証券(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)