プレミアアンチエイジング(4934)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年10月13日(火)~10月16日(金)、上場日は2020年10月28日(水)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は3,350円(1単元33.5万円)です。公募価格は2020年10月19日(月)に決定。
仮条件は3,700~4,140円と窓を開けて上振れました。予想PERは17.9~20.0倍です。
初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。
4,400〜5,300円(仮条件の上限比+6.3%~+28.0%)
プレミアアンチエイジングは、有効成分を適切に配合することにより、効果が実感できる製品を、容器に価格の半分以上を費やすようなことなく購入しやすい価格で提供することを方針として、基礎化粧品の製造・販売を展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー8階です。
プレミアアンチエイジングとは
プレミアアンチエイジングは、「DUO」ブランドシリーズ、「CANADEL」ブランドシリーズの基礎化粧品を提供しています。
(1)通信販売、(2)卸売販売、及び(3)その他の3つのチャネルで販売しています。主な製品ラインナップは次のとおりです。
区分 | 製品種別 | 製品名 |
---|---|---|
スキンケア | メイク落とし | ザ クレンジングバーム |
ザ クレンジングバーム クリア | ||
ザ クレンジングバーム ホワイト | ||
洗顔料 | ザ ブライトフォーム | |
先行型美容液 | ザ リペアショット | |
ザ エッセンス セラム | ||
化粧水 | ザ ローション | |
日焼け止め乳液 | ザ UVエマルジョン | |
夜用美容乳液 | ザ エマルジョン | |
メイク | 化粧下地/ファンデーション | ザ セラムBB |
フェースパウダー | ザ ヌードパウダー | |
ヘアケア | シャンプー | ザ スカルプシャンプー |
トリートメント | ザ ヘアトリートメント | |
CANADEL | プレミアホワイト オールインワン | |
プレミアリフト オールインワン |
事業の運営にあたり、限られた経営資源はコア業務に集中すべきであるという考えから、商品設計、マーケティング並びにコールセンターの一部については自社で対応する一方で、製品製造業務、物流業務、決済業務などについては外部の専門業者に委託しています。
外注化により、景気の変動、業務量の増減、業務期間の変化など、経営環境の変化に対しフレキシブルな対応や意思決定ができることもプレミアアンチエイジングの特徴となっています。
従業員数92名、平均年齢は38.2歳、平均勤続年数は1.5年、平均年間給与は588.5万円です。
プレミアアンチエイジングのIPOの諸データ
プレミアアンチエイジングの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第5期 | 第6期 | 第7期 | 第8期 | 第9期 | 第10期 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2014年11月 | 2015年11月 | 2016年11月 | 2017年7月 | 2018年7月 | 2019年7月 | |
売上高 | (千円) | 673,778 | 842,253 | 1,517,270 | 2,328,397 | 4,975,241 | 11,929,294 |
経常利益 | (千円) | 5,394 | 11,601 | 10,610 | 4,664 | 140,892 | 235,860 |
当期純利益 | (千円) | 4,107 | 3,590 | 7,704 | △12,496 | 95,480 | 174,339 |
資本金 | (千円) | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 15,000 | 15,000 | 15,000 |
発行済株式総数 | (株) | 200 | 200 | 200 | 400 | 400 | 400,000 |
純資産額 | (千円) | 17,810 | 21,400 | 29,104 | 36,608 | 132,088 | 306,428 |
総資産額 | (千円) | 290,913 | 325,135 | 617,089 | 1,041,414 | 1,595,832 | 3,045,723 |
BPS | (円) | 89,054.26 | 107,004.49 | 145,524.93 | 91,520.24 | 16.51 | 38.3 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 20,537.97 | 17,950.23 | 38,520.44 | △60,978.80 | 11.94 | 21.79 |
自己資本比率 | (%) | 6.12 | 6.58 | 4.72 | 3.52 | 8.28 | 10.06 |
自己資本利益率 | (%) | 23.06 | 18.31 | 30.51 | - | 113.2 | 79.51 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | - | 67,369 | △238,938 |
投資CF | (千円) | - | - | - | - | △41,131 | △54,396 |
財務CF | (千円) | - | - | - | - | △135,900 | 692,498 |
現金等 | (千円) | - | - | - | - | 313,399 | 712,562 |
従業員数 | (人) | 10 | 13 | 13 | 20 | 24 | 47 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックス相場が続いていましたが、高値レンジをブレイクしています。
このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
プレミアアンチエイジングのIPOの規模は最大で約90.5億円であり、東証マザーズとしてはかなりの大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は700,000株、売出株式数は1,650,000株、オーバーアロットメント(OA)は352,500株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約31%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は70%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
プレミアマネジメント(株) | 49.51% | ○ |
松浦清 | 46.05% | ○ |
松浦和子 | 2.24% | |
越智恵美 | 1.49% | |
プレミアアンチエイジング従業員持株会 | 0.22% | |
外園明美 | 0.15% | ○ |
河端孝治 | 0.07% | ○ |
戸谷隆宏 | 0.07% | ○ |
石田美佳穂 | 0.05% | ○ |
小林佑季 上村敬吾 畑本尚孝 山下美代子 | 0.02% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
プレミアアンチエイジングの事業は、基礎化粧品の製造・販売であり、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
想PERは17.9~20.0倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
4921 | ファンケル | 49.78 | 6.39 | 0.96% |
4925 | ハーバー研究所 | 16.35 | 1.36 | 0.92% |
4931 | 新日本製薬 | 29.58 | 4.59 | 1.01% |
4933 | I-ne | 39.49 | 31.39 | 0.00% |
約90.5億円という上場規模は東証マザーズとしてはかなりの大型です。上位株主にVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ロコガイド:+130.3%
- SREホールディングス:-6.6%
- ランサーズ:+15.3%
- JTOWER:+63.8%
- フリー:+25.0%
- JMDC:+32.5%
- メドレー:-2.3%
- BASE:-6.9%
- HPCシステムズ:-6.0%
- ギフティ:+25.3%
- ステムリム:-7.0%
- ブシロード:+16.6%
- 新日本製薬:+13.2%
- Sansan:+5.8%
- EduLab:+2.2%
- ポート:-37.2%
- 自律制御システム研究所:-16.8%
- SBIインシュアランスグループ:±0%
- MTG:+21.6%
- メルカリ:+66.7%
- ラクスル:+9.7%
- SOU:+24.2%
- 神戸天然物化学:+56.6%
- HANATOUR JAPAN:+10.0%
- ウェルビー:+28.1%
- MS&Consulting:-2.3%
- PKSHA Technology:+128.3%
- ビーグリー:+0.1%
- アイモバイル:-6.8%
- ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
- アカツキ:-8.0%
- ビジョン:+10.7%
- グリーンペプタイド:-8.0%
- メタップス:-7.9%
- イトクロ:+4.1%
- ヘリオス:+22.5%
- Gunosy:±0%
- サンバイオ:-14.5%
- Aiming:+12.2%
- ファーストブラザーズ:+2.5%
- イーレックス:+11.2%
- リボミック:-20.4%
- VOYAGE GROUP:+40.0%
- CYBERDYNE:+130.0%
- アキュセラ・インク:+27.8%
- シグマクシス:+0.3%
- オンコリスバイオファーマ:+34.6%
- じげん:+191.7%
- ペプチドリーム:+216.0%
- UMNファーマ:-8.0%
- ライフネット生命:-7.0%
- ダブル・スコープ:-8.0%
- テラプローブ:-7.5%
- エフオーアイ:-9.4%
- グリー:+51.5%
- カービュー:+5.5%
- ユー・エス・ジェイ:-4.9%
- ゲームオン:-8.0%
- GCA:+28.1%
- ミクシィ:+90.3%
東証マザーズの大型IPOは、メルカリ・CYBERDYNE・ミクシィのようなテーマ性がある銘柄か、相場の時流に適した銘柄、バイオ旋風が吹き荒れている時のバイオ銘柄以外は、公募割れも目立っています。
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。
主幹事は野村證券です。その他は、SMBC日興証券、みずほ証券、SBI証券、楽天証券、岩井コスモ証券、岡三証券、東洋証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
野村証券 | 2,115,100 | 90.00% |
SMBC日興証券 | 47,000 | 2.00% |
みずほ証券 | 47,000 | 2.00% |
SBI証券 | 35,200 | 1.50% |
楽天証券 | 35,200 | 1.50% |
岩井コスモ証券 | 23,500 | 1.00% |
岡三証券 | 23,500 | 1.00% |
東洋証券 | 23,500 | 1.00% |
岡三グループの岡三オンライン証券でも取扱いの可能性があります。
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プレミアアンチエイジングのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの中型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
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岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。
むさし証券もIPOのサービスを提供しています。インターネット口座は売却手数料がリーズナブルです。
楽天証券、松井証券も委託幹事団に名を連ねる可能性があります。
<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)