ライフカードと慶應義塾大学病院が提携して、「KEIO MED EXPRESS CARD」というクレジットカードを発行開始しました。
病院での会計の待ち時間が0秒になるのが最大のメリットです。診療終了後、会計の手続きが不要で帰ることが可能です。
年会費は年1回の利用で無料となり、ライフサンクスポイントによるポイント還元もあります。
KEIO MED EXPRESS CARDのメリット、デメリット、お得な使い方についてまとめます。
メリット
病院の支払いの待ち時間ゼロ!エクスプレス会計
民間の個人消費におけるキャッシュレス決済が進む中、病院などの医療機関の会計で、クレジットカード決済を導入する病院は増加しております。
しかし、全国約18万ある医療機関の中でクレジットカード決済を導入している先数はごく僅かです。
2018年2月に光臨した慶應大病院の新しいクレジットカード「KEIO MED EXPRESS CARD」は、「会計待ち時間ゼロ」のエクスプレス会計が特徴です。
エクスプレス会計とは、診療終了後にお会計の手続きが不要でそのまま帰れる仕組みです。
これまでは診療後にお会計窓口で待機して、会計を待つ必要があります。このお会計も混雑している時があり、支払いが終わるまで数十分待つようなケースもありました。
しかし、「エクスプレス会計」ではその待ち時間が「ゼロ」で帰宅することができます。
受付時に診察券と一緒に提示するだけで、その日の会計手続きが完了となり、絶大なメリットがあります。一度これに慣れるともう他の病院に行いけなくなりそうですね。
2018年4月2日より、外科、整形外科・泌尿器科のブロック受付で取り扱いを開始し、5月7日から順次拡大していく予定です。
KEIO MED EXPRESS CARDは、医療機関会計が現金精算より短縮され、医療機関側にとっても会計の収納事務が軽減されて業務の効率化に繋がります。
医療機関会計の待ち時間解消にダイレクトに直結する素晴らしいサービスです。
慶應義塾大学病院は一日に平均3,000人の外来患者が来院する国内最大規模の病院です。
また、医療提供に加えて、高度な医療に関する研究・開発・評価・研修などを行う機能を有する「特定機能病院」です。
東京都内に住んでいれば受診する機会があるかもしれません。その際にはKEIO MED EXPRESS CARDを活用すると、非常にスムーズで便利です。
ライフサンクスポイントによる還元
その他、ライフサンクスポイントによる還元もあります。還元率は未発表ですが、ライフカードと同等だと0.5%還元となります。
エクスプレス会計の利用時はポイント対象外となる可能性があるでしょう。
カード利用で1,000円ごとに1.0ポイント(100円で0.1ポイント)貯まり、1ポイントの価値は5円なので基本還元率は0.5%です。
今ひとつの水準ですが、色々とポイントがアップする制度があり、トータルではそこそこの還元率(1~1.7%程度)を確保することも可能です。
- 誕生月はポイント3倍
- 入会初年度はポイント1.5倍
- 年間利用金額に応じて翌年度ポイント最大2倍
- 年間50万円以上利用で300ポイントポイント
- ポイントは最大5年間有効
- ANAマイルに交換可能(誕生月はマイル付与率0.9%)
- ポイントが最大25倍のオンラインショッピングモール「L-Mall(エルモール)」
ライフカードは、誕生月のポイントが3倍と驚異的にお得なクレジットカードです。年会費無料ですので、誕生月に使う用に保有するだけで価値があるカードです。
ANAマイルへの移行手数料が無料なので、サブカードとしてANAマイルを貯める用途にも利用可能です。詳細は以下で徹底解説しています。
審査が甘いおすすめクレジットカードの筆頭であり、多くの方が発行できます。
ライフカードの誕生月ポイント3倍は、ふるさと納税も対象です。ただでさえお得なふるさと納税で、更に1.5%還元を受けられます。これはお得ですね!
日本のクレジットカード業界で初めて、LIFEサンクスポイントをビットコインに交換できるサービスもありました(現在は休止)。
ポイントで交換したVプリカを使い切りたい場合は、Amazonギフト券が便利です。
スマートフォンアプリ「LIFE-Web Deskアプリ」は、支払金額やポイント数等をスマートフォンで簡単に確認できます。
充実の保険
海外・国内旅行傷害保険、シートベルト保険も付帯しています。旅行傷害保険の詳細は未発表ですが、ソードアート・オンラインカードと同等だと以下のとおりです。
国内旅行傷害保険は、死亡・後遺障害1,000万円、入院5,000円、通院3,000円です。主催旅行参加中のケガや入院などが補償されます。
海外旅行傷害保険は海外旅行中の病気やケガ、携帯品の損害などが幅広く補償されます。
補償内容 | 最高保険金額 |
---|---|
死亡・後遺障害(傷害による) | 2,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 |
疾病治療費用 | 200万円 |
救援者費用 | 200万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 | 20万円(免責3.000円) |
年会費無料で維持できるクレジットカードとしては極めて充実しています。ただし、海外では医療費が高く、数日間の入院でも300~400万円といった費用がかかる地域も数多くあります。
旅行保険を確保したい場合は、持っているだけで死亡・高度障害以外は補償が上乗せされる自動付帯のカードをサブカードとして保有すればOKです。
海外旅行保険が自動付帯の年会費無料カードは、使わなくてもお得なクレジットカードなので、サブカードとしておすすめです。
Apple Payを利用可能
KEIO MED EXPRESS CARDはライフカードが発行しているので、Apple Payを利用可能だと思われます。
Apple Payの内容、仕組み、使い方については以下にまとめています。
デメリット
年会費が初年度は無料ですが、次年度以降は年会費無料には年1回の利用という条件があります。
1回もカードショッピング(診療費含む)を使わなかった場合、1,250円(税抜)の年会費が発生するのがデメリットです。
年1回使うかどうかもわからない場合は、年会費が完全無料のクレジットカードがおすすめです。
また、入会条件が「慶應義塾大学病院の診察券を持っている18歳以上の方」であり、将来に備えて入会しておくことはできません。
また、基本ポイント還元率が低いのがデメリットです。メインカードとして活用するのは、365日いつでも高還元のクレジットカードの方がお得です。
ただし、普段は他の高還元カードを使う場合でも、慶應大病院限定のサブカードで使うとバリューが高いです。
また、ポイントを貯めて交換という作業が必要で若干手間がかかります。その手間を避けたい場合は、現金還元のクレジットカードがおすすめです。
後はあえて挙げるならば国際ブランドがMastercardのみという点が、「VisaやJCBがいい」という方にとってはデメリットとなります。
しかし、Mastercardは利用可能店舗はほぼVisaと同等であり、かつ海外利用時の為替コストも低い傾向にあり、付帯特典も意外と充実していて使いやすい国際ブランドです。
まとめ
ライフカードと慶應義塾大学病院の提携クレジットカード「KEIO MED EXPRESS CARD」は、病院での会計の待ち時間が皆無となるエクスプレス会計を利用できます。
いちいち待つ必要がなくなるのは絶大なメリットであり、キラリと光るエクセレントな魅力が燦然たる輝きを放っています。
ライフサンクスポイントによる還元もあり、海外と国内の旅行保険、シートベルト保険も付帯しています。
ただし、メインカードとしてガンガン利用するにはインパクト不足であり、基本は慶應大病院のサブカードとして活用するのがおすすめです。
日本有数のクレジットカードの専門家でいらっしゃる岩田昭男さんのおすすめクレカについては、以下で徹底的に解説しています。
マイルが貯まりやすいクレジットカードは以下をご参照ください。
高級カードになるとコース料理1名分無料サービス、空港ラウンジ、手荷物無料宅配、コート預かりなどの充実した特典が魅力的です。
おすすめのゴールドカードについては、ゴールドカードのランキングをご参照ください。年会費無料のゴールドカード、年会費が安い格安ゴールドカードもあります。
これらの中でも特に優れたゴールドカードは以下で丹念に論述しています。
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クレジットカードの頂点であるブラックカードについては、以下で精緻に分析しています。
数多くのブラックカードの中から日本で発行されているカードのランキングを以下にまとめました。
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