デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードが改悪されます。2018年6月25日までは無条件でシルバーメダリオンの資格が付与されます。
2018年6月26日(火)からは、年間利用額が100万円以上だとシルバーメダリオン資格を獲得できますが、100万円未満だと得られません。
ただし、初回プログラム期間の1年間は、デルタ スカイマイル アメックスの保有だけで無条件でシルバーメダリオン資格を得られます。
その他、年間100万円ごとに最大300万円利用時までもらえたカード利用ボーナスマイルが終了する点が改悪ポイントです。
ただし、家族カードの年会費(税抜6,000円)が1枚無料となり、海外利用分のボーナスマイルが1％から1.3％にUPします。改悪だけではなく改善もあります。
デルタアメックスの2018年の改悪点、改善点について、注意点を完全網羅して分かりやすく徹底的に解説します。
シルバーメダリオンの条件が年100万円以上の利用に
2018年6月25日までは、デルタ スカイマイル アメックスは保有しているだけで、デルタ航空の上級会員資格「シルバーメダリオン」が付与されました。
1米ドルあたり7マイルの獲得、優先搭乗、優先チェックイン、無料受託手荷物の追加など、数々の特典を利用できました。
しかし、2018年6月26日(火)の改悪によって、「メダリオン会員資格の取得プログラム」が導入されることになりました。
取得プログラムの開始日は各カード会員ごとに異なり、デルタ スカイマイル アメックスの入会日・切替日から毎年1年間が「プログラム期間」となります。
期間中の利用金額に応じて、翌プログラム期間のメダリオン会員資格が決まる仕組みとなります。新しいサイクルが開始した時はメールで連絡があり、ユーザーフレンドリーです。
三井住友VISAカードのボーナスポイントや、百貨店クレジットカードの還元率のような仕組みが導入されます。
初回プログラム期間はシルバーメダリオンが自動的に付与されて、2回目以降は以下の通りとなります。
- クレジット決済の年間利用額が100万円以上：シルバーメダリオン
- クレジット決済の年間利用額が100万円未満：メダリオン資格なし
利用金額の集計はカード利用日が基準となります。ただし、カードを利用した加盟店からの利用データ到着がプログラム期間終了日以降となった場合は、集計の対象外となります。
利用店舗によっては「利用日」が商品を購入した日と異なる場合もあり、加盟店からの利用データの到着に1ヶ月以上かかるケースもあります。
特にネットショッピングでは商品を購入した日ではなく、発送した日付等を「利用日」として設定している場合があります。
また、まれにクレジットカードの決済情報を毎日カード会社に送るのではなく、一定期間分を蓄積してまとめて送る仕組みにしているお店があります。
このような場合、カード明細書の日付が利用日よりも後になります。期限ギリギリではなく、余裕をもって早めに利用するのが無難です。
また、予約商品や入荷待ちなどで、実際の決済がキャンペーン期間終了後の日付となる場合は対象外となります。
カード利用金額は家族カードでの利用分も合算されるので安心・安全です。家族で力を合わせてキャンペーンの条件をクリアすることが可能です。
年会費などは「メダリオン会員資格の取得プログラム」の利用金額の対象外となります。
また、各プログラム期間終了後に、物品・サービスの購入取消・キャンセル等によってカード利用金額の調整があり、100万円を割った場合は対象外となります。
期間中の利用金額は、アメックスのスマホアプリの「ボーナス・インフォメーション」で確認できます。
新しいメダリオン会員資格の適用には各プログラム期間開始日より10日ほどかかる場合があります。
最新のメダリオン会員資格はdelta.com内のマイデルタのページ、または Fly Deltaアプリで確認できます。
プログラム期間終了後、新メダリオン会員資格提供時点でカードの支払いに延滞等が生じている場合、カード利用が適当でないとアメックスが判断した場合は、メダリオン会員資格は提供されません。
シルバーメダリオン会員資格は基本カード会員のみの特典で家族カードは対象外です。
シルバーメダリオン会員資格は、デルタ スカイマイル アメックスを退会すると同時に無効となります。
既にメダリオン会員資格を持っている方は、より上級のメダリオン会員資格が優先されます。
ゴールドメダリオンやプラチナメダリオンを持っている場合は、デルタ スカイマイル アメックスで年100万円以上使ったとしても、シルバーメダリオンではなく当然ナチュラルに持っているステータスが適用されます。
なお、2023年2月から通常ステータスのゴールドメダリオンは、エコノミー搭乗時はデルタスカイクラブを利用不可能に改悪されましたが、日本発行のデルタアメックスゴールド特典ならデルタスカイクラブを継続利用可能です。
デルタアメックスの既存会員の初回の取得プログラムの開始日は、Eメールでアナウンスされます。
会員サイトでのEメール受信設定ページで、PC向けEメールアドレスの「はい」を選択しておきましょう。
ちなみにデルタ スカイマイル アメックス・ゴールドの保有で無条件で得られたゴールドメダリオンは、年150万円以上が条件となります。
デルタ・アメックスの一般カードとゴールドカードの相違点については、以下で精緻に比較しています。
プログラム期間中にカードを切り替えた場合
カードの種類を切り替えた場合、カード利用金額の集計はリセットされて、切り替えの日から新たに利用金額の集計が開始されます。
初回プログラム期間中はゴールドメダリオンが適用され、同期間中のカード利用金額に応じて翌プログラム期間のメダリオン会員資格が決まります。
したがって、シルバーメダリオンが適用されている期間中は、デルタ スカイマイル アメックスからデルタ スカイマイル アメックス・ゴールドに切り替える場合は、できる限りプログラム期間終了直後がベストです。
こうすると最大級に長くメダリオン資格を維持できます。ただし、ゴールドメダリオンをいち早く使いたい場合は、すぐに切り替えるという選択肢もあります。
2018年6月26日以降に切り替える場合は、切替日より新たなプログラム期間が開始されます。
2018年6月25日までに切り替えた場合は、2019年の切替応当日より新たにプログラム期間が開始されます。
年間2回以上カードを切り替えた場合、アメックスの判断でメダリオン会員資格の提供が却下される場合があるので、できる限り以下のような切り替えは避けましょう。
- 一般カード→ゴールドカード→一般カード
- ゴールドカード→一般カード→ゴールドカード
カードご利用ボーナスマイルの終了
2018年6月25日をもって「カードご利用ボーナスマイル」が終了します。
1年間のカードご利用金額の合計が100万円を超えた場合、100万円ごとに3,000ボーナスマイルがプレゼントされる特典です。
入会日を起算日とし1年間の期間中に対象金額に到達した時点で加算されて、ボーナスマイルは毎年最大3回（最大300万円）獲得できました。
デルタ スカイマイル アメックスの一般加盟店での利用は還元率1％ですが、100万円・200万円・300万円利用時は1.3％還元となりました。
しかし、このベネフィットは終焉を迎えました。諸行無常の響きがあります。
メダリオン会員資格取得プログラム開始前のカード利用分については、ボーナスマイル加算対象となり、所定の金額に達した場合はボーナスマイルが加算されます。
もし100万円、200万円、300万円近く利用している場合は、頑張って6月25日までに大台にタッチさせるという選択肢があります。
家族カードの年会費が1枚無料に！
改悪だけではなく、改善点もあります。2018年6月26日から、家族会員の年会費が1名まで無料となります。夫婦で持つ場合、1人分は無料となります。
デルタ スカイマイル アメックスの家族カードの年会費は6,000円(税抜)なので、着実にお得になりました。
家族カードの利用によるマイルは、基本カード会員のスカイマイル会員口座に加算されるため、効率的にマイルが貯まります。
2人別々に貯めるよりも早く特典航空券への交換が可能になり、お得なフライトへのショートカットが開通します。
2枚以上の家族カードを発行している場合は、入会日が早い1枚目の家族カードが無料になります。
海外利用分が1.3％マイル還元に
デルタ スカイマイル アメックスは基本的には100円ごとに1マイルを貯められます。マイル付与率1％です。
これまでは国内も海外も1％でしたが、2018年6月26日からは海外利用分に関しては、通常の1.3倍のマイルを獲得できます。
マイル付与率が1.3％とお得な水準になります。100円あたり0.3マイルのボーナスマイルを獲得でき、ザクザクとデルタ航空のスカイマイルを貯められます。
小数点以下は四捨五入となります。例えば、200円利用時は2.6マイルで四捨五入されて3マイルとなります。JALカードと同じ仕組みで還元率がUPすることもあります！
外貨建てでカードを利用した場合が対象なので、海外のお店や海外サイトで決済した場合でも、円建て決済の場合は対象外です。
アメックスは2％前後の為替手数料が発生しますけれども、その一部がバックされます。
まとめ
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードが改悪されます。2018年6月25日までは無条件でシルバーメダリオンの資格が付与されます。
2018年6月26日(火)からは、年間利用額が100万円以上だとシルバーメダリオン資格を獲得できますが、100万円未満だと得られません。
ただし、初回プログラム期間の1年間は、デルタ スカイマイル アメックスの保有だけで無条件でシルバーメダリオン資格を得られます。
カード入会から1年間、あるいは切替時から1年間は、デルタ航空の上級会員資格のベネフィットを堪能できます。
2年目以降も固定費や日々の支出をカード決済に集中させれば、十分に現実的な金額です。
その他、年間100万円ごとに最大300万円利用時までもらえたカード利用ボーナスマイルが終了する点が改悪ポイントです。
ただし、家族カードの年会費(税抜6,000円)が1枚無料となり、海外利用分のボーナスマイルが1％から1.3％にUPします。改悪だけではなく改善もあります。
無条件でシルバーメダリオンの資格が付与されていたのは破格でした。それが条件付きとなるのは残念です。
ただし、年100万円とハードルはさほど高くないので、このくらいであれば自然体でクリアできるという方も多いでしょう。1ヶ月あたり83,334円の利用でクリアできます。
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードは依然として魅力的なクレジットカードです。
デルタ スカイマイル アメックスはデルタ航空グループでのマイル付与率が2％となります。
マイルの有効期間は無期限で、ビジネスクラス・ファーストクラスに向けてマイルを貯められるのが大きなメリットです。
毎年カードを継続する度に2,000ボーナスマイルがもらえます。着実に役立つ質実剛健な特典です。
デルタ スカイマイル アメックスは年100万円利用すると、デルタ航空の上級会員資格「シルバーメダリオン」が付与されます。
1米ドルあたり7マイルの獲得、優先搭乗、優先チェックイン、無料受託手荷物の追加など、数々の特典を利用できます。
デルタ航空に全く搭乗実績がなくても自動的に上級会員資格を取得可能。日本の国内線にデルタ航空がないがゆえの圧倒的な優遇が付与されています。
稀有な航空会社の上級会員資格を得られるクレジットカードの一角であり、オンリー・ワン、スペシャル・ワンのベネフィットを擁しています。
年100万円以上が条件に改悪されましたけれども、これだけで上級会員資格を得られるのは卓越しています。
提携航空会社の「エリート」の特典も受けられます。優先チェックイン、優先搭乗、追加手荷物、プリファードシートなどの特典があります。
スカイチーム、アエロメヒコ航空、エールフランス航空、アラスカ、ゴル航空、KLMオランダ航空、ヴァージンアトランティック航空、ヴァージンオーストラリア航空が対象です。
シルバーメダリオンはステータスマッチにも活用できます。
無料の空港ラウンジ・手荷物無料宅配・家族特約付きの保険などのアメックスならではの特典が充実しています。
これらは他社ですとゴールドカードでも付帯していないカードも多いです。手荷物無料宅配、家族特約はJALカードやANAカードの年会費1万円台前半のゴールドカードにはありません。
また、アメックスの充実の海外サポートもあります。海外でのカード緊急再発行はアメックスのネットワークがなせる技です。
アメックスのコールセンターの従業員は、ほとんどがアメリカン・エキスプレスの正社員であり、丁寧なサポートを受けられます。このような点もしっかりとしています。
デルタ スカイマイル アメックスは、日本人にとってもメリットが大きい航空系カードです。貯まるマイルがデルタスカイマイルでOKならば有力な候補となります。
入会後6ヶ月以内にデルタ航空を購入航空券で利用すると、初回のフライトに対して通常のフライトマイルに加え、ボーナスマイルがプレゼントされます。
- エコノミークラスの利用 → 10,000マイル
- ビジネスクラスの利用 → 25,000マイル
その他、お得なキャンペーンが満載のクレジットカードです。
現在はお得な入会キャンペーンが開催されています。入会キャンペーンだけで特典航空券を利用できる数字となっており、卓越したクオリティです。
公式サイトデルタアメックス 公式キャンペーン