正直、私は航空会社の上級会員資格を取得するためだけにフライトする修行に否定的で、リタイア後に自然体での旅行で達成しようと思っていました。
しかし、2018年に家族カードの賜物で0フライト・ゼロPPにてANAのSFCを取得することができました。
早速2019年の正月に海外旅行に行くと、至れり尽くせりの特典に感動しました。
エコノミーなのにANAラウンジ&スターアライアンスのラウンジ、保安検査場の優先レーン(ビジネスクラスでもNGの羽田空港で威力絶大)、特典航空券の取りやすさUP、前方座席の指定と半端ではない満足度でした。
修行に否定的だった私は間違っており、十分に時間・お金を使う価値があると考えが変わりました。
「今後はひたすらANAしか乗らない」というのも選択肢の一つですが、時間帯によってはJALを使いたくなることも多々あります。実際2018年はたまたまANAの利用機会がなく、ひたすらJALでした。
そこでJALも制度変更がない限り生涯に渡る上級会員資格を獲得したいと考えて、JGC修行を敢行しました。
JMBサファイアの獲得に向けて回数修行も視野に入れつつ検討した結果、FLY ONポイントの方を選択。80,000 FOPを獲得してJGCプレミアまで行きました。
費用を抑えつつも国内線ファーストクラス・国際線ビジネスクラスでしっかりと楽しみましたよ!
2025年2月の最新の状況にもとづき、FOP修行のおすすめルート、回数修行のおすすめ路線について、注意点を網羅してわかりやすく徹底的に解説します。
なお、2024年1月から「JAL Life Status プログラム」開始に伴って、FOPでのJGC修行は、2023年1月1日~12月31日までの搭乗実績で得た2024年度資格までとなりました。
目次
JGC修行とは
JGCとは「JALグローバルクラブ」の略であり、これに入会するためにフライトを繰り返す行動をJGC修行と呼ばれていますね。
外資系エアラインの場合は1年ごとにステータスが更新されて、一定の要件を毎年クリアしない限り上級会員資格を維持できません。
しかし、日本のJALの場合は一度だけ条件をクリアすれば、それ以降はJAL CLUB-Aカード以上のJALカードを保有するだけで、生涯に渡って上級会員資格を維持できるのが特徴となっています。
JALの場合はワンワールドのサファイア会員資格もセットでキープできるので、絶大なメリットがあります。
したがって、自然体では到達しない場合に無理やりフライトする「修行」を行う方が後を絶たない情勢となっています。
JGCのメリットについては、以下で丹念に論述しています。

新しいJAL Life Status プログラムの基準
2024年1月からの「JAL Life Status プログラム」では、JALグローバルクラブ入会には「1,500 Life statusポイント」が必要となります。
Life Status ポイントの積算対象サービス、各サービスごとに必要なアクションは下表のとおりです。
対象 | ポイント | JGC入会に必要な基準 (各サービス単独) |
---|---|---|
国内線1回搭乗 | 5 | 300回 |
国際線1,000区間マイル | 5 | 30万区間マイル |
JALカード 2,000マイル獲得 | 5 | 6000万円の支払い (1%時) |
JALPay 500マイル獲得 | 1 | 1億5000万円の支払い (0.5%時) |
JAL Mall 100マイル獲得 | 1 | 1500万円の支払い |
どれか一つの項目だけで達成する必要はなく、現実的には複数の対象サービスを組み合わせて目指すことになるでしょう。
Life Status ポイントはJALマイレージバンク加入以降、減ることはなくずっと貯まるので、FOPのように期限はありません。
JAL CLUB-Aカード、JAL CLUB-Aゴールドカード、JALカード プラチナ会員は、Life Status ポイントに応じて、充実のベネフィットを享受可能です。
主な特典
- 250ポイント:JMB elite(サクララウンジ年2回など)
- 500ポイント:JMB elite plus(サクララウンジ年6回など)
- 1,500ポイント:JGC Three Star(JGC加入可)
- 3,000ポイント:JGC Four Star(マイル有効期限なし、パートナー企業のステイタス・ホテル優待など)
- 6,000ポイント:JGC Five Star(サクララウンジ同行家族無制限、家族をJGC本会員へ招待など)
- 12,000ポイント:JGC Six Star(ワンワールドエメラルド、ファーストクラスラウンジ使い放題など)
2023年までの入会条件
JALグローバルクラブの入会条件は、1月1日~12月31日の1年間に以下のどちらかを達成する必要があります。
- 50,000FOP(うち25,000FOPはJALグループ便)
- 50回のフライト(うち25回はJALグループ便&15,000FOP以上)
どちらかを選択することになりますが、それぞれに一長一短があり、FOP修行を選ぶ方もいれば回数修行を選択する方もいらっしゃいます。
JALの決算サイクルは多くの日本企業と同じく4月~翌年3月ですが、JGCの条件は暦年ベース(1月~12月)となっています。
なお、厳密に言うと上の2条件のいずれかを達成すると「JMBサファイア」となり、このステイタスの保持中にJGCカードの申し込みを行う必要があります。
JGCカードはCLUB-A以上のJALカードがベースとなっており、審査落ちするリスクがゼロではありません。
実際に私の先輩がサファイアになってから、三菱UFJニコスのJALカード DCに申し込んだら審査落ちしたという衝撃的な結果が実例としてあります。
動揺してJCBに申し込んだらそちらは通過して無事JGCカードを発行できましたが、まさか審査落ちした時はめちゃくちゃ焦ったそうです。
クレジットカード会社は時として謎審査を行うことがあり、審査落ちの可能性は0%ではありません。
したがって、JGC修行を行う前に念のためCLUB-A以上のJALカードを発行しておくのが本当に無難です。
既に持っているJALカードからJGCカードに切り替える際には、無審査なので問題なくJGCカードを発行可能です。
CLUB-Aカード以上のJALカードには多数の種類がありますが、その中でおすすめは以下の通りです。
- JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード:メインカードとしてJALカードを活用する場合で年100万円ちょい使う方
- JALカード プラチナ:JALの搭乗頻度が多い方、毎年一つ上のJGCプレミア修行を行う方
- JAL CLUB-Aカード:プラチナカードよりコストを抑えたい方、低コストでJGCカードを維持したい方
- JALアメックス CLUB-Aゴールドカード:JAL航空券3%・手荷物無料宅配に魅力を感じる方
JGCカードの詳細については、以下で精緻に分析しています。

JALグローバルクラブへの入会は、JMB会員であることが前提です。まだ会員でない方は、まずはアカウントを作る必要があります。登録費・年会費などは一切かかりません。
FOPと回数はどっちがおすすめ?
JALのJGC修行は、FOPと回数の2種類があり、どちらかを選択することになります。クリアした場合は「解脱」と呼ばれています。
FOP修行、回数修行それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
FOP | 海外旅行とドッキングが可能。 海外発券なら最短で2日程のフライトで解脱可能。 羽田⇔那覇の国内線単純往復を約9回でOK(日帰り修行が可能)。 純粋な旅行とセットにできるので楽しめる | 海外フライトだと最低でも1泊2日が必要(土日が潰れる)。 ルートに膨大な選択肢があるので効率性を追求すると時間がかかる。 海外発券を選択するとルート選定や調べ物に手間が発生 |
回数 | 50回乗るだけなので分かりやすくて簡単。 国内出張が多い方は必要回数が減少。 JALパックの周遊旅行が便利(1回で最大15フライト)。 日帰りのみの修行も可能 | 費用を抑えるためには同一路線をひたすら往復する必要があり楽しさが皆無。 客室乗務員の方に修行がバレバレで恥ずかしいという方も。 天気の影響を受けて計画が狂いやすい |
同じ路線の単純往復、JALパックの周遊旅行を許容できる方は、回数修行が選択肢となります。ちょっとそれは辛いという方はFOP修行がおすすめです。
また、国内で出張が多い方は、回数修行が視野に入ります。2ヶ月に1回出張がある場合は往復で12回、月1回の出張があると24回がクリアとなり、残りの必要回数が減少します。
もちろん出張でFOPも貯まりますが、効率的に貯まりやすい沖縄・石垣・宮古・久米島行きの出張が多いという方は少ないと思います。
FOP修行の場合は純粋な旅行とドッキングできるのが大きなメリットです。海外旅行の場合、自然体の3回の往復で解脱することも可能となっています。
FOPのルール
FOP修行の場合、ルールがやや複雑なので掘り下げて解説します。
FLY ONポイントは、路線ごとの飛行距離と予約運賃に応じたフライトマイルに連動します。それに各種ボーナス・調整が加味されて、獲得FLY ONポイントが付与されます。
FLY ONポイントの計算式=フライトマイル × FLY ON ポイント換算率 + 搭乗ボーナス
基本的に長距離であればある程、FOPが貯まりやすくなっています。
ただし、JALは日本の航空会社であることから、FOP獲得の換算率(調整係数)において日本を最も優遇しており、次にアジア太平洋を優遇しています。
- JALグループの日本国内線:FLY ON ポイント換算率が2倍
- JALグループ便の日本発着 アジア・オセアニア路線:1.5倍
- その他国際線:1倍
したがって、JGC修行においては、国内線の長距離、国際線のアジア・太平洋の長距離路線で、価格が控え目のフライトを予約するのが重要なポイントとなります。
国内線は400FOPのボーナスがある特便割引、時として価格が大幅に安い先得割引が有利で、料金のわりにはFOPの獲得数が大きい沖縄路線が最強となっています。
2023年4月12日搭乗分からは、フレックス・JALカード割引・離島割引などは100%、株主割引・セイバー・スペシャルセイバーは75%、プロモーション・当日シニア割引・スカイメイトは50%です。
国際線の場合、日本発着便だとクアラルンプール、シンガポール等のアジア路線、オーストラリア・ニュージーランド等のオセアニアがFOP1.5倍の真骨頂を発揮して効率的になっています。
また、JAL、並びにワンワールドのマレーシア航空・カタール航空などのプレエコ・ビジネスクラスのセールが効率的にFOPを稼げるため、修行僧に人気となっています。
区分 | JGC修行に有益な運賃 | JGC修行に有益な路線 |
---|---|---|
国内線 | 特便割引(+400FOP) 株主割引(+400FOP) 乗継割引(+200FOP) 価格が安い先得割引 | 沖縄が最強!圧倒的No.1 |
国際線 | JALプレエコ・ビジネスのセール マレーシア航空のセール カタール航空のセール その他、ワンワールドのセール | 日本⇔クアラルンプール 日本⇔シンガポール、その他東南アジア路線 日本⇔オーストラリア・ニュージーランド 海外発券 |
FOPの計算は自力で行うと面倒この上ありませんが、JALが提供しているFLY ONポイント数は、JALが提供しているFOP計算ページがあるので、そこで出発地・到着地・クラス・利用運賃を選択すると、FOP(片道)を出せます。
外国の空港間のフライトや、JALが就航していない都市へのフライトの場合、まず「距離制特典区間マイル計算機」で搭乗区間マイルを調査します。
そして、利用運賃のマイル積算率を乗じてマイルを計算します。他社便の場合、運行会社・予約クラスによってマイル積算率が異なります。
他社便の場合、FOP換算率は1倍のみなので、基本的にはフライトマイルとFLY ONポイントは同一の値になります。

JALカード5,000FOPキャンペーンが超得
ここ数年間は継続して、JALカード保有者限定で、キャンペーン登録&初回搭乗にて5,000FLY ONポイントをボーナスでもらえるキャンペーンが開催されています。
初回搭乗はJALグループ国内線、JAL国際線の両方が対象であり、他社運航でJAL便名のコードシェア便でもOKです。
JGC解脱に必要なFOPの10分の1であり、沖縄往復1回分になるので強烈なインパクトがあります。
JALグローバルクラブに入会するためには必ずJALカードが必要になるので、サクッと作っておきましょう!
公式サイトJALカード 公式キャンペーン
なお、20代の方が作成できるJAL CLUB ESTの場合、初回搭乗で2,000 FOPが更に上乗せされます。
したがって、合計で7,000 FLY ONポイントを初回搭乗で獲得できるので、残りは43,000ポイントでOKとなります。
その他、各種FOPキャンペーン
JALカード入会搭乗ボーナス以外に、定期的にFLY ON ポイントを得られるキャンペーンが開催されています。
一例として2019年は「JAL Global WALLET FLY ON ポイントプレゼントキャンペーン」が開催。
JAL Global WALLETのステイタスカードを保有した上で、キャンペーン期間中、JAL国際線にJMBマイル対象運賃で搭乗し、海外でJGWを利用すると、もれなく2,000FLY ON ポイントを得られました。
3万FOPを突破してクリスタルのステイタスになると、JAL Global WALLETステイタスカードを発行可能になります。
JMB会員サイトの「会員情報の参照・変更」→「各種JMBカードへのお申込み」から、簡単に申し込むことができます。
JGC修行にかかる費用
旅行ついでにJGC獲得を目指す場合は、厳密なコストを計算する必要性はやや低下しますが、観光抜きの弾丸JGC修行を敢行する場合は、できる限り費用を抑えたいですよね。
30万円~60万円程度の費用でクリアすることが可能になっています。
FOP修行
効率最優先とした場合は、FOP1ポイントを獲得するための費用は7~10円程度に抑えることができます!
1FOPを取得するためのコストは「FOP単価」と呼ばれており、できる限りナチュラルにフライトでき、かつFOP単価が低い路線を修行僧は追求していくことになります。
観光を度外視してとにかくJGC修行クリアだけを目標とする場合、できる限りFOP単価が低くて、かつフライト頻度も少ない路線を狙うことになります。
- FOP単価が低ければ低いほどベター
- フライト回数が少ないほどベター
- 身体への負担が小さいほどベター
JMBサファイアになるための条件はJALカード保有による5,000FOPボーナスキャンペーンの賜物で45,000FOPなので、36万~45万円程度のコストでクリアすることが可能です。
回数修行
JAL公式のプロペラ機アイランドホッピングツアーの場合、16フライトツアー(1泊2日)の料金が139,800~182,800円でした。
これを3回行うと約52万円で48フライトとなり、残り2回のフライトを2万円程度に抑えると、約54万円で解脱可能。現在も周遊旅行(JALダイナミックパッケージ)で同様のプランを組めます。
公式サイトJALパック周遊旅行の詳細
地獄のような単純往復を許容できる場合は、福岡⇔宮崎をひたすら往復すれば、約30万円程度でクリアすることが可能です。
FOP修行のおすすめ路線
FOP修行でのおすすめ路線としては、時間を節約したい場合、国内線は特便割引のファーストクラス/クラスJ、国際線はアジア・太平洋がメインとなります。
費用を抑えたい場合、先得割引、海外発券なども視野に入ります。以下、順にブレイク・ダウンします。
国内線は日帰り修行が可能
国内線の場合、最強なのは沖縄路線なので、これを中心に組み立てることになります。宿泊なしの日帰りで修行できるのが大きなメリットです。
ファーストクラスは特便割引のみで、先得割引がありません。当日アップグレードは可能ですが、羽田⇔那覇のファーストクラスは大人気なので困難を極めます。
最上級のダイヤモンド会員ならまだしも、修行中の段階では期待しない方が無難です。
とにかく回数を減らしたい場合は400FOPのボーナスがある特便割引、料金重視の場合は先得割引と特便割引を比較して予定を組み入れていくことになります。
運賃 | メリット | デメリット |
---|---|---|
先得割引 | 安い | ファーストクラスは不可 キャンセル料特大 |
特便割引 | ファーストクラスを予約可能 | 先得より高い(ただし価格差がさほどないことも) キャンセル料大 |
株主優待割引 | キャンセル料が440円のみ | コストは3つの運賃の中で最大 |
なお、お金に糸目を付けないという場合は、普通運賃が最強に貯まるので、ひたすら普通運賃で往復すると最短でクリアできます。
ただし、料金が非常に高額なので、回数を減らしたいというニーズが強い方でも、多くの方は特便割引・株主優待割引を中心に組み立てています。
座席クラスではファーストクラス→クラスJ→普通席の順に貯まりやすいので、修行中はファースト/クラスJを中心に組み立てるのがおすすめです。
ファーストクラスなしでクラスJが最前列の機種は、身長171cmの私は足を思いっきり伸ばしても前に届かない!
ただし、普通席とクラスJの価格差が大きい場合などは普通席も選択肢ですね。
自分の都合が良い日程と、価格を総合考慮して予約を入れていくことになります。
日程の融通がきいて安く済ませたい場合は、先得カレンダーを利用して先得割引の安い日をロックオンしていくのがおすすめです。一例として8,600円~となっています。
羽田⇔那覇
観光は一切せずに修行に徹する場合は、羽田⇔那覇の単純往復が最強。運賃種別ごとのFOP(片道)は下表のとおりです。
クラス | 普通運賃 | 特便割引・株主割引 | 先得・乗継割引 |
---|---|---|---|
ファーストクラス | 3,352 | 2,860 | 設定なし |
クラスJ | 2,564 | 2,072 | 1,672 |
普通席 | 2,368 | 1,876 | 1,476 |
できる限り特便割引・株主優待割引のファーストクラスを狙い、取れない場合はクラスJで代替する流れとなります。
羽田⇔那覇はファーストクラスとクラスJを織り交ぜると1日に2往復することが可能なので、約1万ポイントを一気に獲得することが可能です。
しかし、現実的には沖縄路線のファーストクラスは大人気となっているので、こまめにキャンセルを拾うためにサイトをチェックしないと往復確保は困難な傾向にあります。
片道ファースト+片道クラスJは十分に可能なので、これを中心に組み立てるのがおすすめです。
特便割引・株主割引なら往復4,932FOPを獲得できて、50,000円程度で予約できる時期は多く、FOP単価10円程度となります。
羽田⇔那覇(ファーストクラス+クラスJ)の場合は9往復で44,388FOPになるので、あとは羽田→伊丹などを1回フライトすればOKです。
特便のクラスJのみだと22回のフライト(11往復)で45,584FOP、特便のファーストのみなら16回の搭乗(8往復)で45,760FOPでJGC修行をクリア可能です。
羽田⇔那覇は1日で2往復が可能ですが、早起きして帰りは夜遅くなって疲れます。ハードスケジュールを許容できる場合は、より短期間でJGC修行を解脱できます。
コストを抑えたい場合、最安値で6,000円という事例もあるウルトラ先得運賃を有効活用しましょう。
石垣・宮古・久米島
せっかくだから日帰りでも観光したい場合、宿泊での旅行も視野にいれる場合は、石垣島・宮古島・久米島などもおすすめです。
土曜日の早朝に羽田空港を出発して、日曜日の深夜に帰って来れるので、会社員でも無問題。共働き夫婦の方でも一緒に旅行できると思います。
ただし、土日旅行の場合、飛行機代・ホテル代ともに高くなりがちなのがデメリットですね。
日本国内で効率的にFOPを獲得できる路線で、特便割引・株主割引を使う場合、往復で以下のFOPを得られます。
- 羽田⇔那覇(ファーストクラス+クラスJ):4,932 FOP
- 羽田⇔石垣島(往復クラスJ):4,960 FOP
- 羽田⇔宮古島(往復クラスJ):4,736 FOP
- 羽田⇔久米島(往復クラスJ):4,260 FOP(※直行便は夏季のみ)
なお、石垣・宮古・久米島は直行便ではなく、那覇で降りて乗り継ぐことも可能です。
その場合は特便割引・株主割引だと片道で2フライト(往復4フライト)となるので、2フライト分の800FOPボーナスを得られて直行便よりも獲得FOPはUPします。
料金・時間とFOPの差を総合考慮して検討しましょう。特便割引・株主割引で往復クラスJを乗った場合の獲得FOPは以下の通りです。
- 羽田⇔那覇⇔石垣島:5,784 FOP
- 羽田⇔那覇⇔宮古島:5,544 FOP
- 羽田⇔那覇⇔久米島:5,144 FOP
三角飛び
ひたすら沖縄方面への単純往復も飽きるので、効率の低下・FOP単価の上昇を許容できる場合は、羽田⇔福岡や羽田⇔新千歳を組み入れるのも有効です。
ファーストクラスだとFOPも高くなります。ただし、FOP単価は高めなので、旅行とセットにしたい方向けです。
路線 | ファーストクラス | クラスJ | ||
---|---|---|---|---|
片道 | 往復 | 片道 | 往復 | |
羽田⇔新千歳 | 1,676 | 3,352 | 1,268 | 2,536 |
羽田⇔福岡 | 1,818 | 3,636 | 1,364 | 2,728 |
修行僧らしいフライトを許容できる場合は、ファーストクラスで羽田・新千歳・福岡を三角飛びするのもおすすめです。
3つの空港のダイヤモンドプレミアラウンジ・サクララウンジを体験できますし、新千歳は空港内に温泉があり、福岡空港は博多まで電車で数分という便利な立地です。
日帰りの三角飛びでも十分に楽しむことができるのが個人的な経験則です。
以下のどちらかのフライト(新千歳と福岡間はクラスJ、それ以外はファーストクラス)を行うと、1日3フライトで5,394FOPを獲得できます。
- 羽田→新千歳→福岡→羽田
- 羽田→福岡→新千歳→羽田
海外フライト修行はJALのセールを活用するとお得
日本航空は定期的に公式サイトで「JAL国際線割引運賃 スペシャル運賃」を販売しています。
修行僧として狙いめなのは、FOP1.5倍の積算率を誇っている東南アジア・オセアニア路線です。
このような機会にプレミアム・エコノミー(プレエコ)やビジネスクラスでフライトすると、ガツンとFOPを獲得できてファンタスティックです。
一例としては、クアラルンプール行きのビジネスクラスが往復113,000円で光臨して、サーチャージ・諸費用込でも136,220円でした。
土曜日に出発して火曜日の朝7時に成田着なので、出社時間・会社までの距離によっては、有休を取るのが1日だけでOKと会社員にも優しいプランでした。
136,220円で13,318FOPなので、FOP単価は約10円と効率的に大量のFOPを獲得できます。
修行僧的フライトOKの場合、那覇→羽田~(電車・バス等で移動)~成田→クアラルンプール→成田~(陸路で移動)~羽田→那覇だと一気に18,446FOPを獲得できてFOP単価が約8円となりました。
また、沖縄→羽田→シンガポール→羽田→沖縄のOKA-SINタッチを行うと、エコノミークラスの場合、合計83,100円で10,504FOPを得られた時期があります(FOP単価7.9円)。
ただし、行きはともかくとして、最後の東京⇔沖縄は非常に疲れるので、体力・気力は消耗する点に注意が必要です。
ビジネスクラスの場合はFOP単価が高くなりますが、一度の旅程で得られるFOP数が多いのがメリットです。合計230,760円で18,348FOPを得られました(FOP単価12.6円)。
この時期は燃油サーチャージが高い時期でしたが、それでも効率的に大量のFOPを獲得できています。サーチャージがなくてもっと安く済む時期もあるでしょう。
このような割引運賃放出のセールを利用すると、JGC修行に大変役立つので、「JAL国際線割引運賃 スペシャル運賃」は要チェックです!
しかも弾丸往復ではなく観光と絡めれば、楽しくて修行にもなり、一石二鳥となります。
マレーシア航空やカタール航空のセールも有意義
JALと同じワンワールド加盟航空会社に乗ってもJALマイルだけではなく、FOPを得られます。
ただし、 片道400FOPのボーナス、アジア太平洋のFOP1.5倍の優遇がありません。
マレーシア航空、カタール航空のセールが定番となっており、JGC修行僧から熱い眼差しを受けています。
2018年は東京⇔ニュージーランドのオークランドで、FOP単価が約8.6円で約22,000FOPを一気に獲得できた事例がありました。
2020年2月~4月はカタール航空の羽田⇔ローマのビジネスクラスでお得なセールが開催。224,180円で19,128FOPを獲得できました(FOP単価11.72円)。
なお、カタール航空のワンワールド離脱は幾度となく取り沙汰されており、離脱後はFOPを獲得できなくなる可能性があります。
かなり先の日程を予約する場合、FOP対象外となるリスクがある点に注意が必要です。
ワンワールド世界一周航空券
ワンワールド世界一周航空券もおすすめです。ファーストクラスの場合は一気に47,000FOPを獲得することも可能です。
ラグジュアリーカードのコンシェルジュに、「JGC修行のための最短ルート」を聞いてみたところ、世界一周航空券を教えて頂きました。
一撃でほぼ5万FOP近いFOPが貯まるので、後は那覇や福岡などに往復すればクリアとなります。
注意点としては5万FOPのうち25,000はJALグループ便でなければならないので、世界一周航空券でJGC修行を行う場合は、この点のみ気をつけましょう。
ビジネスクラスやファーストクラスのワンワールド世界一周航空券でJGC修行を行うメリットは、何より楽しい点です。
色々な国・地域に行けますし、世界各地の豪華絢爛な航空ラウンジを利用できます。
途中降機(現地での24時間以上の滞在)が最低2回必要なので、デメリットは一度のフライトで一気に済ませようとする場合、まとまった休みが必要となる点です。
途中で日本に引き返して、後日引き返した空港から再開することは可能です。ただし、この場合はフライト数が増えてしまう側面があります。
海外発券は時として驚異的にFOPを獲得可能
JGC修行においてFOP単価を徹底的に抑えたい場合や、修行僧的なアクロバットな弾丸フライトがOKの場合、海外発券の航空券を織り交ぜるという選択肢があります。
海外発券というのは「海外→日本→海外」という航空券で、最初の日本→海外、最後の海外→日本の移動は別途用意する流れとなります。
インバウンド向けに格安の航空券が放出されていたり、外国→日本の便が空いていて埋めるためにディスカウントのセールが行われることがあり、それを狙うという戦略です。
通勤電車だと朝の都心方面は混雑しますが、逆は空いていますよね。電車は均一料金ですが、航空券の場合は空いていると値下がりすることがあります。
そのようなイメージで安い海外発券を狙うと、低い単価で大量のFOPをゲットできることがあります。いくつか例をご紹介します。
新カンガルー・ルート
一例としては「新カンガルー・ルート」があります。弾丸トラベルは怖くない!さんの記事で分かったルートで、神がかっていて凄いですよ!
JALのビジネスクラスで「デリー(インド)⇔東京⇔メルボルン(オーストラリア)」という海外発券を行うと、なんと一発で34,402ポイント(FOP単価9.3円)となりました。
最初にデリーに行くための航空券、最後にデリーから日本に戻ってくる航空券をJAL便で取ると、なんと一撃でJGC解脱が可能になる驚異的なルートです!
日本→デリー→日本→メルボルン→日本→デリー→日本という超人的なフライトです。更に日本を東京ではなく沖縄発にすると破壊力が増加します。
また、アメリカン航空のビジネスクラスで香港⇔カンクン(メキシコ)を往復すると22,878ポイント(FOP単価7.9円)を獲得できました。
その他、クアラルンプール⇔東京⇔ニューヨークのエコノミー100%往復だと25,060FOPとなり、2回でJGCクリアとなった事例があります。
TYO-KUL-OKAタッチ、OKA-KUL-OKAタッチ
海外発券を活用すると、OKA-SINを超えるアクロバットなタッチが可能となります!
クアラルンプールの海外発券プレエコ(KUL-OKAタッチ)と、日本⇔クアラルンプールのビジネスクラスセールを組み合わせると、合計で28,868ポイント(FOP単価8.2円)となります。
東京→クアラルンプール→東京→沖縄→東京→クアラルンプール→東京というフライトスケジュールとなります。
つまり、最初の「東京→クアラルンプール」、最後の「クアラルンプール→東京」が通常の航空券で、その間の「クアラルンプール→東京→沖縄→東京→クアラルンプール」が海外発券となります。
OKA-SINタッチというネーミングを参考にすると、「TYO-KUL-OKAタッチ」と形容し得るフライトですね!
【JGC修行】クアラルンプールの海外発券2019年 FOP単価7.9円
更に気力があるならば、最初と最後を沖縄⇔クアラルンプールにすれば、「沖縄→東京→クアラルンプール→東京→沖縄→東京→クアラルンプール→東京→沖縄」となり、更に効率的にFOPを獲得できます。
ただし、クアラルンプール線が成田発着なので羽田⇔成田の移動も必要となり、一気に済ませる場合は地獄のようなハードスケジュールに昇華します。
2旅程に分割して、日本⇔クアラルンプールを2往復するスケジュールを組み、2回に渡って旅行するのが無難です。
1レグで済ませるOKA-KUL-OKAタッチは究極の修行フライトであり、まさに「修行中の修行」という様相を呈しています。
その他エクストリームルート
その他では、クアラルンプール→東京→ニューヨークも修行僧に選好されている海外発券ルートです。
2021年11月4日までは、ニューヨーク⇔クアラルンプールが単価10.62円で25,838FOPを獲得できる日程も存在。
エクストリームなルートとしては、3つの海外発券を組み合わせることで、なんと615,217円のコストで65,034 FLY ONポイント(FOP単価9.46円)を獲得する方法もありました。
- JALプレミアムエコノミー クアラルンプール⇔ロサンゼルス:往復21,762FOP
- カタール航空ビジネスクラス ロサンゼルス⇔クアラルンプール:往復29,954FOP
- マレーシア航空ビジネスクラス クアラルンプール⇔東京:往復13,318FOP
後は最初と最後の東京⇔クアラルンプールをJAL便で用意して、もう少しフライトしたら、一気にJGCプレミア達成が視野に入るスーパールートです。
このように海外発券を活用すると、一つの日程で驚く程のFLY ONポイントを低単価で取得できるのが大きなメリットです。
デメリットは面倒な点、あまり意味がない移動を繰り返す必要が生じて「修行感」が強くなる点が挙げられます。
また、別々の航空券を組み合わせるので、途中でトラブルが生じて乗り継ぎができなくなる可能性がある点です。ゆとりがあるスケジュールで組むのがベストですね。
回数修行のおすすめルート
回数はとにかく50回なので、短距離で安く1日の便数が多い路線を選ぶと、短時間・低費用でJGC修行を解脱することが可能。代表的な手段は以下2つがあります。
- 周遊旅行(JALダイナミックパッケージ)
- 福岡⇔宮崎(1泊2日で18回)
JALが公式で提供していたホッピングツアーは離島をフライトするツアーで、1回目は激しく楽しめるのが大きなメリットです。
機窓から眺める島、海、空、雲の様子を眺めるのはめっちゃ楽しそうです!
著名投資家の上総介さんはこれでJGC修行を行っていらっしゃいました。
4種類のツアーが提供されており、それぞれ東京発・大阪発の2種類があるので、参加しやすくなっていました。
- 8フライトツアー(1泊2日)初日の出発が9時~10時台なのがメリット
- 11フライトツアー(1泊2日)鹿児島から沖縄まで島々をフライト
- 16フライトツアー(1泊2日)南西諸島をフライト。2日目は一気に10フライト!
- 15フライトツアー(2泊3日)最終日はゆっくりお昼からの出発
東京発の料金実績
- 8フライトツアー(1泊2日)94,800~119,800円
- 11フライトツアー(1泊2日)115,800~140,800円
- 16フライトツアー(1泊2日)144,800~182,800円
- 15フライトツアー(2泊3日)151,800~188,800円
1泊2日で8フライトツアー、2泊3日で15フライトは効率が悪いのでカットして、11フライトを1回・16フライトツアーに2回参加すると、合計で43フライトとなります。
あとは7フライトなので、どこかに3往復+1回フライトすればOKであり、これは自然体で十分達成可能でしょう。
現在はJALパック周遊旅行で、同様の離島ホッピングが可能です。
福岡⇔宮崎は地元に住んでいる方でないと、福岡までフライトし、そこからひたすら往復して、再び自宅に戻るという手間が生じます。
しかも本当にハードな単純往復なので、多くの人にとって楽しさはほぼ皆無であり、「修行中の修行」という辛さがあるのがデメリットです。
YouTuberや旅行サイト運営者の方などでそれをネタにできるならともかく、一般人には辛いと思います。
価格が高くなって費用効率は悪化しますが、個人的には回数修行なら離島ホッピングがおすすめです。
回数修行を行う際は50回の他に15,000FOPという条件もあるので、「50回クリアしたけど15,000FOPに届いていなかった」という事態を避けるようにする必要があります。
公式サイトJALパック周遊旅行の詳細
JGC修行の豆知識とポイント
国内線ファーストクラスがおすすめ
ズバリおすすめなのは、那覇路線のファーストクラス。JALのファーストクラスは秀逸なクオリティなので、修行中も大満足することが可能ですよ!
特殊需給が発生しているので、なかなか取りづらいですが、片道ファーストクラス+クラスJは誰でも予約可能です。約5,000FOPなので9往復のフライトで解脱できます。
もちろんひたすら那覇は飽きるので、少し費用対効果が落ちてOKなら、石垣島、宮古島、福岡、新千歳などを織り交ぜるのも有効です。日帰りでも数時間の滞在なら意外と楽しめます。
専用の手荷物検査場、ダイヤモンド・プレミアラウンジ、豪華な機内食・ドリンク、快適なシート、心温まるサービスとファンタスティックなクオリティです。
世界中を飛び回っていて、膨大な数のビジネスクラスに乗った経験がある方も、JALの国内線ファーストクラスをべた褒めしている方が多いです。
国内線ファーストクラスの飲み物は、お酒を飲む方なら幻の焼酎「森伊蔵」がおすすめです。
製造に手間がかかるので流通量が少なく、インターネットで買おうとすると定価の4~5倍となっています。
取り扱っている飲食店も少なく、希少価値が高いレアモノです。お湯割り・水割りのどちらも秀逸なクオリティ。
味もさすがマイルドで美味しく、普段は日本酒・ワイン・ビール派で焼酎を全く飲まない私でも、森伊蔵は美味しく堪能できました。
JAL国内線ファーストクラスに搭乗する際は、常に森伊蔵です!
希少な高級品なので気がひけるところですが、お代わりもできますよ!
実際に何度も搭乗しましたが、大満足のフライトが可能です。

国際線ビジネスクラスがおすすめ
国際線ビジネスクラスを活用すると、快適なシート、美味しい機内食&ドリンク、豪華絢爛な空港ラウンジを堪能でき、かつ大量のFOPを獲得できます。
プレエコと比較するとFOP単価が上昇する傾向にありますが、フライトの回数は少なくて済み、非常に快適で修行が修行ではなくなります。
したがって、クアラルンプールやシンガポール、メルボルンやオークランド等で妙味があるセールが開催した場合を中心として、ビジネスクラスを活用することをおすすめします。
フルフラットシートの機材の場合は180度横になれるので、深夜発でも爆睡できて身体に優しいのが大きなメリットです。
最も効率的なクアラルンプール、伝統的なシンガポールの他、バンコク・ジャカルタ・マニラ等のビジネスクラスに定期的にセールが出ています。
ビジネスクラスでは森伊蔵の購入がおすすめ
森伊蔵という高級焼酎があります。魔王、村尾と並ぶ三羽烏の一角で、かめ壺で熟成発酵させる手法にて手間を掛けて製造しているので供給が少ないのが特徴です。
定価で買うのは困難を極める状況となっており、インターネットでは定価の4~5倍程で販売されているのに、JALの機内販売ならば定価で購入可能でスペシャルです。
しかもJALカード決済なら10%OFFが適用されます。おまけにJALカード特約店なので、ショッピングマイルが2倍&国際線機内販売マイルとして、100円につき1マイルが積算されるというおまけ付き!
JAL国際線の中・長距離路線(欧州線、北米線、ハワイ線、東南アジア線、インド線、オセアニア線)のファーストクラス、ビジネスクラス限定で購入可能です。
JGC修行と相性が抜群に良好なクアラルンプール、シンガポール路線でも販売されている時期があるので、もし買える場合で手荷物が増えるのがOKなら、購入をおすすめします。
自分で焼酎を飲まない場合でも、手土産やプレゼントに活用するとグレートに有効ですよ!
福岡にフライトしてJQ CARDエポスゴールド発行
JGC修行を行おうとしている方はマイルにも関心がある方が多いと思います。
JQ CARDエポスゴールドは、年100万円ちょうどショッピングした場合は1.4%ANAマイル還元(選べる3つのショップは2.1%)となるハイ・クオリティー・カードです。
JALマイルではなくANAマイルになってしまいますが、ANAマイルも貯めているという方にはおすすめできるクレジットカードです。

年会費は驚異の無料ですが、インビテーション制のカードとなっており、JQ CARD エポスを作成して利用を積み重ねる必要があります。
しかし、誰でもすぐにJQ CARD エポスゴールドをゲットする方法がありますよ!
アミュプラザ博多などのエポスカードカウンターに行けば、エポスゴールドカード会員はJQ CARD エポスゴールドに切り替えることが可能です。
エポスゴールドカードは自己申し込みが可能(年会費は税抜5,000円)なので、エポスゴールドカードを発行しておき、修行のついでにアミュプラザでJQ CARD エポスゴールドに切り替えるのも選択肢の一つです。
ただし、現状では住所不問で九州以外に住んでいる方も切り替えられていますが、今後取り扱いが変更されて九州在住者のみなどになる可能性はあります。
私はルートが開通している間にJQ CARD エポスゴールドを獲得しました。
キャッシュアウトを防ぎたい場合はe JALポイントを活用
修行を行う前に一定程度のJALマイルが貯まっていて、JGC修行に伴ってキャッシュアウトを防ぎたい場合、マイルをe JALポイントに移行して、航空券購入に使うのも選択肢の一つです。
一度に1万ポイントを交換する場合、15,000円分のe JALポイントに交換できます。
特典航空券と比較すると1マイルの価値は低下しますが、JGC修行にも活用できるのがメリットです。

プラチナカードの活用も検討
航空券の購入額が膨らむJGC修行を行う年に、マイル還元率4%のJALカード プラチナを発行するのも有力な選択肢です。
クアラルンプールではラウンジのはしごが可能
JGC修行のゴールデンルートは、日本⇔のクアラルンプールのビジネスクラスセールです。
FOP単価11円程度で一気に多数のFLY ONポイントを得られますし、前後に沖縄を組み合わせると更に効率的になります。
ビジネスクラス搭乗時は、マレーシア航空ゴールデンラウンジ、プラザファーストクラスラウンジ、キャセイパシフィック航空のラウンジの3つを使えます。
ただし、クアラルンプール国際空港ではラウンジはどれか一つと案内されることがあります。紙の航空券1枚だとスタンプを押されて他のラウンジに入れなくなります。
しかし、eチケット・デジタル航空券だと複数のラウンジをはしごすることが可能です。
どれか一つに絞る場合は、広くて優雅なのはゴールデンラウンジ、狭いけどオーダー式料理が美味しいのはプラザファーストクラスラウンジなので、快適さ重視か料理重視かという選択肢になります。
とはいえゴールデンラウンジの料理もカレー・ラクサ・野菜・タンパク質と充実しており、どれか一つならゴールデンラウンジがおすすめです。
モデルケース
以下、いくつかJGC修行のモデルケース・路線をご提示します。国内線は全て特便割引・株主割引で計算しています。
自然体のフライトで観光満喫プラン(国内中心)
国内線中心で観光も楽しみつつJGC修行を行う場合は、沖縄県を中心として北海道や九州も織り交ぜて、東南アジアにも少しフライトするのがおすすめです。
路線など | クラス | FOP |
---|---|---|
羽田⇔那覇 | ファーストクラス+クラスJ | 4,932 |
羽田⇔石垣島 | 往復クラスJ | 4,960 |
羽田⇔宮古島 | 往復クラスJ | 4,736 |
羽田⇔新千歳 | 往復ファーストクラス | 3,352 |
羽田⇔福岡 | 往復ファーストクラス | 3,636 |
東京⇔クアラルンプール | 往復ビジネス | 13,318 |
東京⇔シンガポール | 往復プレエコ | 10,736 |
JALカード初回搭乗 | 5,000 | |
合計 | 50,670 |
合計7回の往復フライトでOKなのでシンプルですね。7週間に1回乗ればいいので、非常に現実的だと思います。
FOP単価が高めになるのがデメリットです。無理せずに観光を満喫しながら、ついでにJGC修行を行う方向けです。
自然体のフライトで観光満喫プラン(海外中心)
海外旅行を中心に据える場合、東南アジア・オセアニアのビジネスクラス往復だと、より一層少ない回数で解脱できます。例えば以下の3日程で解脱することも可能!
路線など | クラス | FOP |
---|---|---|
東京⇔メルボルン | 往復ビジネス | 19,892 |
東京⇔クアラルンプール | 往復ビジネス | 13,318 |
東京⇔シンガポール | 往復ビジネス | 13,220 |
JALカード初回搭乗 | 5,000 | |
合計 | 51,430 |
3回だけでOKなので、4ヶ月に1回フライトすればJGC修行をクリアできます。これはもはや修行ではありませんね!
ただし、料金が高いのがデメリットです。クアラルンプールやシンガ路線はセールで安く放出されることも多いので、そのような際に利用するとコストを抑えることが可能です。
羽田⇔那覇 単純往復
あまり観光を重視しない場合で、修行感が出るフライトを許容できる場合は、修行僧らしい路線を追求するのも選択肢ですね。
日帰りでJGC修行を行う場合は、羽田⇔那覇の単純往復が最も効率的。ファーストクラス往復なら8回、クラスJなら11回、ファースト+クラスJなら9回(+α)で解脱できます。
クラス | 1往復 FOP | 往復 回数 | 合計 FOP | JALカード ボーナス | 合計 FOP |
---|---|---|---|---|---|
往復ファーストクラス | 5,720 | 8 | 45,760 | 5,000 | 50,760 |
往復クラスJ | 4,144 | 11 | 45,584 | 5,000 | 50,584 |
ファーストクラス + クラスJ | 4,932 | 9 | 44,388 | 5,000 | 49,388 |
ファーストクラス+クラスJALの場合は9往復で49,388FOPとなるので、あと1回短距離路線でフライトすればOKですね。
OKA-SINタッチ+OKA-KULタッチ
まさに修行を地で行くような連続飛行を許容できる場合は、伝統のOKA-SINタッチ、沖縄⇔クアラルンプール(OKA-KULタッチ?)の2日程をこなすのも選択肢です。
路線など | クラス | FOP |
---|---|---|
沖縄⇔シンガポール (OKA-SINタッチ) | 往復ビジネス | 18,348 |
↑で別途手配する羽田⇔沖縄 (最初と最後のフライト) | 往復クラスJ | 4,144 |
沖縄⇔クアラルンプール (OKA-KULタッチ) | 往復ビジネス | 18,446 |
↑で別途手配する羽田⇔沖縄 (最初と最後のフライト) | 往復クラスJ | 4,144 |
JALカード初回搭乗 | 5,000 | |
合計 | 50,348 |
かなり意味のないフライトが増えるので、修行色が増加するのがデメリットです。
また、那覇⇔クアラルンプールの場合、羽田→成田の移動が生じるケースが多いのもデメリットです。
空港までが遠くて何度も空港に行くのが嫌な方で、修行的なフライトを許容できる場合は選択肢となります。
一撃離脱!新カンガルー・ルート
一発でJGC修行が終了する驚異的な手法が「新カンガルー・ルート」です。デリー⇔東京⇔メルボルンのW往復が芸術的!
最初と最後の東京⇔デリーをJAL便の「エコノミークラス運賃1(100%) W・Y・B・E」で手配した場合、一撃離脱が可能になります。
路線など | クラス | FOP |
---|---|---|
東京→デリー | エコノミー(100%) | 5,884 |
デリー→東京→メルボルン→東京→デリー (新カンガルールート) | 往復ビジネス | 34,402 |
デリー→東京 | エコノミー(100%) | 5,884 |
JALカード初回搭乗 | 5,000 | |
合計 | 51,170 |
最初の東京→デリー、最後のデリー→東京はワンワールド加盟航空会社で代用しても、もちろんOKです。
その他
その他の手段としては、ワンワールド世界一周航空券、アクロバットな海外発券などが挙げられます。
ただし、事前準備や下調べに時間がかかる点、数日間といった時間を確保する必要がある点がデメリットです。
JGC修行で巻き起こったトラブル・注意点
実際にJGC修行を実践していく中で、トラブルや痛い打撃、ミスが複数ありましたので、ご参考までに紹介します。
フライト日に別の予定が入ってキャンセル料金が発生
JGC修行では土日など休日を中心にフライトの予約を入れていく流れになりますね。
私もそうしたのですが、休日でも予定が入ってキャンセルせざるを得ないことがあり、結構キャンセル代が膨らんでしまいました。
株主割引だと1区間あたり440円の払戻手数料だけなのですが、特便割引だと運賃額の5%の取消手数料が発生します。
例えば、払い戻し手数料と合わせて合計で2,430円といった手数料が発生することがあって痛い・・・。
国内線の先得割引だとキャンセル料の合計が運賃の50%相当(払戻手数料を含む)と非常に高額である点に注意が必要です。
私はJGC修行でキャンセル料金を合計1万円以上支払うことになってしまいました。
痛恨の乗り遅れ!バスや車で移動する場合は渋滞に注意
私は電車で羽田まで行くことが多いものの、一度リムジンバスで行ったことがあります。
渋滞に巻き込まれて飛行機の時刻に間に合わず、痛恨の一撃で一日がパーになったことがあります(´;ω;`)
車・バス・タクシーでの移動については、渋滞リスクには大いなる注意が必要です。
そんなの当たり前という誹りは免れないと思います。ただ、トラブル無しの順調な移動が続くと、慣れてきて見積もりが甘くなることもあるので油断は禁物です。
FOPの計算間違いに注意
JGC修行のスケジュールを組む場合は、ExcelやGoogleスプレッドシート、Numbers等の表計算ソフトで予定を組む方が多いと思います。
その際に自分のフライトのFOPを入力していくことになりますが、うっかりミスで特便割引なのに普通料金のFOPを入れてしまうというミスをしてしまいました。
50,006FOPで芸術的にJGC修行をクリアするはずだったのが、1つ入力ミスが有り、結果的に5万FOPに少し不足する事態に。
調整のために最後のフライトをクラスJからファーストクラスに上げる必要が生じてしまいました。
うっかり計算ミスをすると、クラスを上げたりもう一つ日程を組み入れたり、余計な手間が生じます。また、要らぬ精神的ダメージが生じるので注意しましょう。
食べ過ぎて飲み過ぎる
国内線ファーストクラス、国際線ビジネスクラス・プレエコを中心に修行する場合、空港ラウンジ、機内食・ドリンクがゴージャスになります。
「普段と同じくらいしか食べない・飲まない」という強靭な精神力が無い限りは、食べ過ぎて飲み過ぎる結果となる可能性が高いです。
摂取カロリー・塩分・糖質・酒量が増えて、体に悪くて太ってしまうのがJGC修行のデメリットの一つです。
特にヤバかったのがシンガポールに行った時。カンタス航空・ブリティッシュエアウェイズのラウンジ、その他3つのラウンジをはしごして、更に機内食・お酒も・・・。
1つの旅行で2kgくらい太ってしまいました。JGC修行は飲み過ぎ・食べ過ぎとなる傾向があるので、健康に悪影響が及ぶリスクがある点に注意が必要です^^
2022年7月1日、2023年4月12日からは改悪に注意
2022年7月1日の搭乗分より、JALフライトマイル対象運賃の国際線航空券で発券されている日本国内区間の積算率が変更されました。
フライトマイル対象運賃の国際線航空券で発券されている日本国内区間が、国際線クラスと同じ積算率となります。
結果として安い国際線航空券の国内区間においては、FLY ON ポイントが少なくなります。
国際線の運賃 | 国際線 積算率の例 | 国内線分 の改悪 |
---|---|---|
Economy Special Saver | 30% | 100%→30% |
Economy Saver | 50% | 100%→50% |
Economy Standard | 100% | 100%のまま |
例えば2022年6月末までは、国際線30%の航空券でも国内区間は予約クラスY(積算率100%)でしたが、2022年7月からは国際線の予約クラスと同じになります。
この改定でエコノミークラスでのOKA-SINタッチやシドニータッチの妙味が低下してしまいました。これらはプレエコ・ビジネスクラス以上がおすすめです。
2023年4月12日からは、割引セールの「プロモーション」、当日シニア割引、スカイメイトの積算率が、75%→50%、に低下します。
まとめ:JGC修行は青春!凄く楽しめる
JGC修行をほぼ終えて強く感じるのは、JGC修行は青春だという点です。いろんなルートやフライトスケジュールを考えて実行するのは本当に楽しかったです。
一つの目標に向けて予定を組んで頑張るのは、学生時代の部活のような充実度がありますし、いい思い出ができて人生を彩るワンシーンとなりました。
旅行とセットでフライトする場合は、修行という言葉から連想する辛さは僅少です。
個人的には単純往復ではなく、日帰りでも何らかの観光とセットにするのがおすすめです。
また、国内線ファーストクラス、国際線ビジネスクラスも組み入れると、豪華なラウンジを堪能でき、上級会員の特典を前倒しで体感することができます。めっちゃ楽しく修行できるのが大きなメリットです!
決してハードルが高いわけではなく、少し旅行を多めにすることで十分に達成可能です。また、宿泊なしでの日帰りオンリーでも到達できます。
少しの努力でJALグローバルクラブの扉は開きます!
これからJGC修行を行う場合は、事前にCLUB-Aカード以上のJALカードを作っておきましょう。初回5,000FOPの特典がありますし、審査落ちのリスクを抑制できます。おすすめは以下の通りです。
- JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード:メインカードとしてJALカードを活用する場合で年100万円ちょい使う方
- JALカード プラチナ:JALの搭乗頻度が多い方、毎年一つ上のJGCプレミア修行を行う方
- JAL CLUB-Aカード:プラチナカードよりコストを抑えたい方、低コストでJGCカードを維持したい方
- JALアメックス CLUB-Aゴールドカード:JAL航空券3%・手荷物無料宅配に魅力を感じる方
その他、JALカードの詳細については、以下で徹底的に解説しています。

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