「OKA-SINタッチ」というフライト手法があります。JALのJGC修行、ANAのSFC修行でよく用いられます。
沖縄(OKA)→東京→シンガポール(SIN)→東京→沖縄(OKA)という飛行です。
日本を代表するビッグ2のエアラインの上級会員資格を効率よく獲得するために利用されます。
上級会員を目指す修行僧にとってはもはや伝統的フライトと評価することもでき、殿堂入りを果たしています。
最短で0泊2日でOKなので、拘束時間が少ないのがメリットであり、土曜の朝に出て日曜日に帰ってくることが可能で、会社員(サラリーマン・OL)にも向いています。
FOP単価、PP単価も低く抑えることが可能であり、時間とコストの両面において優れた路線となっています。
OKA-SINタッチの内容、具体例、注意点について、わかりやすく徹底的に解説します。
目次
OKA-SINタッチとは
OKA-SINタッチは謎の3文字のアルファベットが2つ並んでいて「タッチ」という言葉が付帯しています。知らないと何のことか訳がわからないですよね。
「OKA」とは沖縄の那覇空港の記号コードであり、「SIN」はシンガポールのチャンギ国際空港のコードです。
沖縄から出発して東京を経由してシンガポールに行き、沖縄まで戻ってくるフライトのことを指します。
- 沖縄(那覇)→東京(羽田 or 成田)
- 東京(羽田 or 成田)→シンガポール
- シンガポール→東京(羽田 or 成田)
- 東京(羽田 or 成田)→沖縄(那覇)
沖縄在住ならそのまま那覇空港発着で自宅に帰ればいいですが、それ以外の地域に済んでいる方は別途、沖縄まで行き来のフライトを予約することになります。
首都圏に住んでいる方の場合、漫画のようなフライトとなります。
- 東京→沖縄
- 沖縄→東京
- 東京→シンガポール
- シンガポール→東京
- 東京→沖縄
- 沖縄→東京
ANAのSFC取得のための5万プレミアムポイント(PP)、JALのJGCを獲得するための50,000FLY ONポイント(FOP)を効率よく獲得する手段として考案されました。
低コストでの沖縄⇔東京のFOP/PP獲得が最大のメリット
クラス・時期によって異なりますが、国際線と一緒に予約すると沖縄⇔羽田の国内線往復が1万円程度になり、格安料金でJALのFLY ONポイント、ANAのプレミアムポイントを追加で獲得できます。
FOP単価(FLY ONポイント÷料金)、PP単価(プレミアムポイント÷料金)は驚異の約2円とファンタスティックです!
JALの場合、OKA-SINタッチにおける沖縄⇔東京は「国際線航空券に含まれる日本国内区間など」に該当して、カテゴリーが運賃1(100%)となる運賃があり、満額のFOPを獲得することが可能になっています。
- エコノミー・プレエコ:4,736 FOP(普通席100%積算)
- ビジネスクラス:5,128 FOP(クラスJ 100%積算)
ANAもプレミアムポイントの積算率が100%の運賃があり、効率的にPPを獲得可能。片道1,968 / 往復3,936 PPをゲットできます。
那覇空港だけではなく、石垣や宮古でもOKですが、直行便の便数や体力などの関連で、那覇空港を選択する方が多くなっています。
価格は空席状況に連動するので、ゴールデンウィーク、夏などの週末は価格が上昇します。繁忙期を避けて利用するのが無難です。
OKA-SINタッチの予約時には、まず沖縄⇔シンガポールの安い期間を見つけて、その後に沖縄までの往復(最初と最後のフライト)を抑えるとスムーズです。
ANAもJALも定期的にプレエコやビジネスクラスのセールを開催しているので、その時にフライトするのがおすすめです。「JAL国際線割引運賃 スペシャル運賃」は要チェックですよ!
FOP単価を抑えつつラウンジや機内食・ドリンクを満喫できるので、お得に楽しくフライトすることが可能でファンタスティックです。
なお、JALのプレエコの中で一番価格の安い「Premium Economy Special Saver」の有効期限は2日以上14日以内となっています。
有効期限2日は出発日の翌日からカウントされるので、プレエコでは0泊弾丸修行は不可能となります。
ビジネスクラスでは土曜日の朝に那覇を出発して、土曜日の深夜(日曜早朝)にシンガポールを発ち、日曜の昼に帰ってくる0泊修行が可能です。
フライト日程では、到着空港、出発空港、乗り継ぎ時間などを確認しましょう。ギリギリだと遅延によって乗り継ぎが間に合わないリスクがあるので、余裕を持った日程が無難です。
特に沖縄→羽田→(陸路)→成田→シンガポールという日程で、羽田と成田間の移動が必要になるケースでは注意が必要です。
渋滞や事故によって交通機関が麻痺して乗り継ぎに遅れるリスクが生じますし、また身体への負荷も上昇するので、できる限り成田ではなく羽田空港がおすすめです。
沖縄⇔シンガポールの候補日程が決まったら、自宅→沖縄、沖縄→自宅のフライトスケジュール、料金を検討します。
国内線でも効率的にFOP/PPを稼ぐためには、JALファーストクラス/ANAプレミアムクラスの利用がベストです。
ただし、これらは人気路線で実需があり、かつ国内単純往復の修行僧による特殊需給も発生しているため、大人気でなかなか取りづらいのがデメリットです。
モデルケース
最もタイトな日程では、土曜日の朝に沖縄を出発して日曜日に沖縄に戻ることが可能です。
沖縄以外に住んでいる場合、金曜日の夜に那覇へフライトして、夜は空港近くのホテルに1泊します。そして土曜日の朝に羽田へ向かい、更にシンガポールへフライトします。
そして、土曜日の深夜(日曜日の早朝)の便でシンガポールから羽田空港へと戻り、日曜日の朝に到着し、羽田から沖縄へ向かう流れとなります。
金曜日の仕事を早く切り上げられる場合は、有休を取ることなく修行できるのが大きなメリットです。
また、午後休(半休)や時間単位で有休を取れる企業の場合、金曜日の午後だけを休むことが可能なので、お休みを最小限度にできて、スケジュールを立てやすくなります。
安く乗るためにシンガポールで1泊する必要が生じる日程では、0泊修行よりは弾丸力は低下します。
ただし、1泊することで観光も楽しめるので、1日休みが取れる場合は、1泊するのも選択肢です。
FOP単価/PP単価が良い路線は他にありますが、OKA-SINタッチは平日に休むのが難しいビジネスマンでもサクッと簡単にフライトできるのが大きなメリットとなっています。
プレミアムエコノミー、ビジネスクラスを利用する場合は、搭乗前に航空会社のラウンジを利用できるので、快適に時間を過ごせるのもメリットです。
OKA-SINタッチは弾丸飛行ですけれども、その中でもエンターテインメント的な楽しさを上げるために、プレエコ以上の利用をおすすめします。
エコノミークラス
私はJGC修行を行ったので、JALの例でOKA-SINタッチの具体例を解説します。まずはスタンダードの「エコノミークラス」が基本となります。
沖縄→シンガポール
行きは2つの日程がありますので、ニーズ・都合に応じて選択できます。
空港 | フライトスケジュール |
---|---|
成田空港 | 1. 5/17(金) 12:10 那覇 → 14:45 成田 |
2. 5/17(金) 17:55 成田 → 00:20 シンガポール | |
羽田空港 | 1. 5/17(金) 7:20 沖縄 → 9:40 羽田 |
2. 5/17(金) 11:30 羽田 → 17:35 シンガポール |
シンガポール→沖縄
帰りは2パターンがあります。第一に、日曜日の午前1時50分(土曜日の25時50分時)の深夜便です。日曜日に日本に戻ってこれるので、会社員的には非常に使いやすいですね。
- 5/19(日) 1:50 シンガポール → 9:50 羽田
- 5/19(日) 11:20 羽田 → 14:00 那覇
次に日曜日の夜にシンガを発って、月曜日の朝に帰ってくるパターンです。シンガポールに20時間多く滞在できるので、観光を満喫できます!
- 5/19(日) 21:50 シンガポール → 5:50+1羽田
- 5/20(月) 7:40 羽田 → 10:20 那覇
以上で運賃は57,000円、税金・サーチャージ等26,110円で、合計83,110円でした。
この予約時期はサーチャージが比較的高い時期なので、もっと安く予約できる時もあります。
予約クラスY(Economy Saver)で積算率は50%なので、2022年6月末までの合計FOPは10,504ポイントでした。ただし、2022年7月1日以降は7,736 FOPで以前より妙味が低下します。
路線 | 獲得FOP |
---|---|
沖縄→東京 | 984 |
東京→シンガポール | 2,884 |
シンガポール→東京 | 2,884 |
東京→沖縄 | 984 |
合計 | 7,736 |
FOP単価は10.74円(2022年6月末まで7.91円)と上々の水準となっています。低い単価でまとまったFOP/PPを獲得できるのが、OKA-SINタッチの真骨頂ですね。
プレミアムエコノミークラス
プレエコはエコノミーより料金が高いものの、快適なフライトが可能になり、地上ではサクララウンジ、ビジネスクラスラウンジを利用できるので、圧倒的に快適度がUPするのがメリットです。
ANAの場合は2018年12月から運賃種別「N」が登場してプレエコでも70%&搭乗ポイントなしとなりました。
JALの「Eクラス」は以前100%&搭乗FOPボーナスでしたが、2020年10月1日搭乗分からは70%に引き下げられます。
一度の旅程で得られるFOPも増加するので、個人的にはエコノミーではなくプレエコをおすすめします。
日程はエコノミーと同じなので割愛します。国際線の予約クラスはE(70%)となり、料金は135,110円(運賃109,000円+税・サーチャージ26,110円)です。
路線 | 獲得FOP |
---|---|
沖縄→東京 | 1,377 |
東京→シンガポール | 3,878 |
シンガポール→東京 | 3,878 |
東京→沖縄 | 1,377 |
合計 | 10,510 |
合計FOPは10,510ポイントでFOP単価は12.86円となります。
エコノミーより単価は上がりますが、同じ時間を使って得られるFOPは+2,774ポイント、1.36倍程度になります。
また、広いシート、地上でのサクララウンジ/ビジネスクラスラウンジを利用でき、弾丸旅行での快適度がGU(ギャップ・アップ)となります。
確かにキャッシュアウトは痛いですけれども、ここは少し贅沢してプレエコを激しくおすすめします。
日程によってはエコノミーとプレエコの価格差が1万数千円~3万円しかないこともあり、そうしたケースではより一層、効力がUPします。
ビジネスクラス
エコノミー、プレエコと比較すると効率は低下しますが、JALの場合はビジネスクラスだと0泊での弾丸が可能になるのが大きなメリットです。
現地1泊コース
まずはエコノミー・プレエコと同じ旅程の場合です。このケースでは国際線の予約クラスはX(125%)となり、料金は231,110円(運賃205,000円+税・サーチャージ26,110円)です。
路線 | 獲得FOP |
---|---|
沖縄→東京 | 2,460 |
東京→シンガポール | 6,610 |
シンガポール→東京 | 6,610 |
東京→沖縄 | 2,460 |
合計 | 18,140 |
合計FOPは18,140ポイントでFOP単価は12.74円となります。これは今ひとつですね。
0泊2日弾丸が可能!
しかし、ビジネスクラスの大きなメリットは、0泊でのフライトが可能になる点です。なんと土曜日の朝に出て日曜日に帰ってくる0泊2日弾丸フライトがOK!
- 5/18(土) 7:20 沖縄 → 9:40 羽田
- 5/18(土) 11:30 羽田 → 17:35 シンガポール
- 5/19(日) 1:50 シンガポール → 9:50 羽田
- 5/19(日) 11:20 羽田 → 14:00 那覇
沖縄以外に住んでいる方の場合、前泊が必要になります。金曜日の羽田→沖縄の最終便は19時半頃なので、定時に帰れるサラリーマンの方は有休を取らずに済むのがメリットです。
フライデーの夜に那覇へフライトして、空港近くのホテルに1泊します。そして土曜日の朝に羽田に向かい、更にシンガポールへフライトします。
こうすれば金曜日の仕事を早く切り上げられる場合は、有休を取ることなく修行できるのが大きなメリットです。
料金は265,110円(運賃239,000円+税・サーチャージ26,110円)と上昇して、FOP単価は14.61円に低下します。更に那覇でのホテル代も数千円発生します。
効率は悪化して今ひとつの水準ですけれども、「なかなか仕事が休めない」という方にとっては土曜に沖縄を出て日曜に帰って来れるのは大きな魅力だと思います。
ビジネスクラスのメリットは深夜発の便でもフルフラットシートなので熟睡でき、日曜日に帰ったあと休めば、気力・体力を回復させて月曜は仕事に復帰できる点が挙げられます。
別途用意する羽田⇔那覇のフライト(最初と最後)で、特便割引か株主優待のクラスJを使えば、一撃で合計22,284ポイントを得られます。
なんとJALグローバルクラブ入会に必要なサファイアの50,000FOPの約44.6%を一気に獲得することが可能です。OKA-SINタッチの真骨頂を発揮していますね!
OKA-SINタッチはプレエコかビジネスがおすすめ
FOP/PP単価を追求する場合はエコノミーがベストとなるケースがありますが、個人的にはプレエコかビジネスがおすすめです。
空港で航空会社の秀逸なラウンジを利用できるので、楽しさが広がります。ANAラウンジ、サクララウンジは国際線だとゴージャスで、つい食べ過ぎてしまう程です。
ANAはスターアライアンスの空港ラウンジも使えるので、成田空港ではユナイテッドクラブも利用可能です。
JALの方はワンワールドの航空会社のラウンジも使えます。羽田空港はキャセイラウンジ、成田空港はアメリカン航空・カンタス航空・キャセイパシフィック航空のラウンジを利用可能!
私の場合、シンガポールに17時35分に到着、翌日1時50分に出発という弾丸スケジュールでした。シンガポールでの滞在時間は約8時間でした。
もし翌日21時50分を選択した場合、28時間の滞在が可能となります。
OKA-SINタッチを敢行する場合、多くのケースでは数時間~1日間程度の空白が乗じます。
1日空くケースでは、せっかくなので外のホテルに宿泊して観光を満喫するのがいいと思います。「あまり観光に興味はない」という方でぼっちでも、意外と楽しいのが経験則です。
ただし、数時間というケースではいちいち空港外に出るのも面倒ですよね。そうしたケースでは、ラウンジはしごが有力な選択肢となります。
プレエコ/ビジネスクラスではANAならスターアライアンス、JALならワンワールドの航空連合のパワーを発揮しており、提携航空会社のラウンジも利用可能です。
日本のANAラウンジ、サクララウンジは豪華ですよね。それと同じイメージで、航空会社が設置しているラウンジは豪華です。
シンガポールにはANAラウンジ/サクララウンジはありませんが、同じアライアンスの航空会社のラウンジが使えるので、8時間くらいならあっという間に過ぎ去るのが体験談です。
ANAはシンガポール航空のクリスフライヤー・ゴールド・ラウンジ、SATSプレミアクラブラウンジを使えます。
JALの場合はカンタス航空、ブリティッシュ・エアウェイズのラウンジ、dnata Loungeが利用でき、特にQF・BAのラウンジは豪華絢爛でスペシャルでした。
カンタスラウンジはオーダー制の料理も2種類あり、コックさんがその場で調理してくれます!
ブリティッシュ・エアウェイズのラウンジもゴージャス。食事もドリンクも充実してレストラン・ビュッフェ状態なので、食べ過ぎないように節制が必要です。
美味しいご飯&スイーツを食べて、お酒を飲んで、ピカピカで広大なシャワールームでシャワーを浴び、Wi-Fiにスマホやタブレットをつないでネットサーフィンすると、一つのラウンジで3~4時間はすぐに経過します。
シンガポールのチャンギ国際空港ではアーリーチェックインが可能となっており、弾丸修行でもいち早いチェックインが可能です。
ANAなら搭乗24時間前から、JALだと搭乗12時間前からチェックインできるので、修行僧に優しいですね!
ただし、ラウンジを使い倒す際に注意が必要なのは、航空ラウンジの営業時間です。
例えばJALビジネスクラス搭乗時に使えるカンタス航空、ブリティッシュ・エアウェイズのラウンジは、各航空会社の最終便出発後にクローズしてしまいます。
私の場合、深夜1時50分出発でしたが、ブリティッシュ・エアウェイズのラウンジは23時、カンタス航空は24時に閉まりました。
したがって、戦略としてはまず航空会社のラウンジに行き、次に24時間営業のラウンジに行くというストラテジーが有効です。ラウンジの営業時間には要注意です!
ビジネスクラスの場合はフルフラットシートの機材を選択できるので、最後のシンガポール→東京でぐっすり眠れるのが大きなメリットです。
エコノミーだと恐ろしく疲れますが、ビジネスクラスだと翌日の身体に残る疲労度が段違いとなります。
もちろん、空港からは公共交通機関も通っているので、マリーナ・ベイ・サンズやマーライオン等を見学するのも有意義ですね!
公共交通機関の改札はMastercard コンタクトレスで通過できるので、対応カード、Apple Payを持っていると便利です。
楽天カード、ビジネスカードのOrico EX Gold for Biz、プリペイドカードのJAL Global Wallet、デビットカードのミライノデビットに搭載されています。
現在はVisaのタッチ決済にも対応しており、幅広いクレジットカード・デビットカードで利用可能です。
シンガポール入国審査時の入国カードの記入方法
観光する等の理由で一時入国する場合、入国審査ではカードに滞在先を記載する必要があります。OKA-SINタッチでの0泊弾丸だと当然に滞在先はありませんよね。
チャンギ国際空港とアルファベットで書いてみたところ、スタッフから「Tonight(flight)?」と聞かれました。「Yes」と答えたら特にそれ以上詮索されることはありませんでした。
どうやらOKA-SINタッチを行う方は多いようであり、空港スタッフにとっては日常のことになっていました。
一般的な乗り継ぎを示す「TRANSIT」と記載しても問題ないでしょう。
色々と聞かれたら面倒だなと思って少々身構えていましたが、あっさりと終了して拍子抜けしました。
なお、帰りの便名を聞かれることもあるので、前もって準備しておくのが無難です。
ANA・JALの場合はWebチェックインが可能で、シンガポールのチャンギ国際空港は到着フロアと出発フロアが同じなので、出国しないことも可能です。
OKA-SINタッチの注意点・おすすめポイント
フライトしてみると、色々な注意点やこうすると楽という点が見えてきました。
0泊弾丸の場合、沖縄に前泊が必要
0泊弾丸フライトの場合、OKA-SINのスタートである沖縄→羽田は朝一番の便となるので、沖縄在住でない場合は前日に現地入りして宿泊する必要があります。
しかし、羽田→沖縄の最終便は19時半頃なので、定時に上がれば間に合って有給を取らずに済む方が多いと思います。
もちろん仕事が炎上して残業必至となり、間に合わないリスクがあるのが切ないところですが、そこらへんは週末にシンガポールへ行くことを周囲に事前に伝えておけば、さすがに配慮してくれて帰れる職場が多いと思います。
「根回し」はニュアンスによってはネガティブなワードとなっていますが、やはり事前にステークホルダーに情報を伝えておくのは重要ですよね。
人間というのは事前に聞いていれば「仕方ないよな」となる事柄でも、知らされていないと文句が出ることもあります。
この日はどうしても定時に帰りたいと事前に言っておけば、問題ない企業が多いと思います。
コストを引き下げたい場合はキャビンホテルに宿泊するという選択肢もあります。
個人的にはIHGプラチナがあることから、ANAクラウンプラザ那覇を選択して余計なお金を払ってしまいがち・・・。
ちなみに那覇空港での食事は、2Fのショップの弁当だとかなり安いです。320円~420円程度で充実した内容となっており、非常にお得感があります。
もちろん、レストランやコンビニも多数あります。
羽田→成田の移動は避けるのが無難
OKA-SINタッチでは、まれに沖縄→羽田→成田→シンガポールという日程で、羽田と成田間の移動が必要になるケースがあります。
リムジンバスで移動する場合、思いもよらない渋滞リスクがあり、電車の場合でも事故リスクは0ではないことから、余裕を持った時間を確保するのがおすすめです。
ただでさえフライトでの移動が多く、羽田→成田の余計な移動は疲れるだけで効用・楽しさはゼロです。
OKA-SINタッチにおいては羽田→成田の陸路移動はおすすめできません。
当日アップグレードは難易度High
沖縄は日本有数の人気観光地であり、純粋に訪れる方が数多くいらっしゃいます。
また、FOPが高いことから修行僧の特殊需給も発生しており、ファーストクラスはほぼ常に満席という状況になっています。
ファーストクラスへの当日アップグレードの難易度は、新千歳・伊丹・福岡と比較すると段違いとなっています。取れたらラッキーくらいのスタンスが無難だと思います。
国際線も土日のシンガポールは実需・修行による特殊需給の相乗効果が発揮されています。
ビジネスクラスが満席あるいは上級会員の当日アップグレードでSOLD OUTという日程も。国際線のアップグレードも過度な期待は禁物です。
深夜のチャンギ国際空港ではターミナル間の移動が不可
シンガポールのチャンギ空港は、スカイトレインでターミナル1~3間は無料で自由に行き来できます。
利用料金は無料で、1~2分に1本というハイペースで運行されており、ターミナル内の移動は約1分半たらずとなっています。
とても便利な移動手段となっていますが、スカイトレインの運行時間は午前5:00~午前2:30です。
JAL便のターミナル1に3つ、ANA便もターミナル2に3つのラウンジがあるので、まず移動しなくても無問題です。
しかし、もし行き来したい場合は、うっかり終電がなくなると歩くか営業再開を待つことになる点に注意が必要です。
エコノミー利用時はダイナースかプライオリティパスがあると便利
エコノミークラスの利用時は、空港ラウンジを利用できません。
しかし、プライオリティパスやダイナースクラブカードがあれば、各ターミナルに3つほど、利用できる空港ラウンジが存在しています。
しかもアルコール&食事ありで、雰囲気も良好なので、快適にフライトまでの待ち時間を過ごすことが可能です。
プラザプレミアムラウンジにはヌードルバーもあり、出来たての料理を食べることも可能。食事の種類も豊富です。
ドリンクも多種多様なレパートリーが揃っています。バーカウンターもあり、カクテルも作ってもらえます。
有料ですが、仮眠室もあるので、横になって寝たい場合も便利。ただし、爆睡して寝過ごすのは絶対に避けるよう注意が必要ですね。
これらの注意点としては、航空券やeチケットは出発便を提示する必要がある点です。到着便だとNGというラウンジが大多数となっています。
エコノミーでOKA-SINタッチする場合は、ダイナースクラブカードもしくはプライオリティパス無料のクレジットカードがあるとかなり便利です(ダイナースの種類)。
ラウンジキーは大多数のカードで無料が年6回という制限があり、ラウンジをはしごするとあっという間に無料回数がなくなるのでおすすめできません。
東京近辺に在住の方におすすめなのは銀座ダイナースクラブカードです。
銀座の一等地にあるダイナースクラブ 銀座プレミアムラウンジ、東京駅直結の大丸東京のラウンジを利用できてスペシャルです!
銀座ダイナースクラブカードはコストパフォーマンスが高くカード会社側の収益性が厳しいことから、ユーザーにとって有利なクレジットカードです。
プレエコ・ビジネスではなくエコノミークラスでOKA-SINタッチする場合で、プライオリティパス・ラウンジキー・ダイナースクラブカードも保有していない場合は、空港ラウンジを利用できません。
その場合でも、トランジットホテル、多数のレストラン・カフェ、休憩スペースが存在しているので、時間は潰せると思います。
横になれるソファも存在しており、中には壁際の床で普通に爆睡している方もいらっしゃいます。
Wi-Fiはラウンジ内では快適に利用可能
シンガポール空港にはフリーWiFiがありますが、ログインが必要で若干面倒です。
ビジネスクラスラウンジはもちろん、プライオリティ・パス等で使えるラウンジにもWi-Fiがありました。
スマホでの軽いサイトのネットサーフィン・SNS程度であれば、問題なく利用できました。ただし、混雑していると速度が低下するリスクはあります。
もしラウンジを使わない場合、ラウンジのWi-Fiが遅い場合のリスクヘッジとしては、ビジョン(7956)の株主優待を利用して、グローバルWi-Fiでモバイルルーターをレンタルするのがいいと思います。
海外用Wi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWi-Fi」の利用券(1枚3,000円)を得られます。
ビジョンは逆日歩があまりつかない銘柄なので、クロス取引でほぼローリスク・低コストで取得できます。
JALビジネスクラスの機内販売では森伊蔵を購入可能な時期あり
日本航空のシンガポール行きビジネスクラスを利用すると、幻の焼酎「森伊蔵」を国際線機内販売で購入できる時期があります。客室乗務員の方に声をかけちゃいましょう!
私はすっかり知らずに搭乗していたら、酒好きの雰囲気が伝わったのか、「森伊蔵がございますが、いかがでしょうか」とお声かけてくださいました。
無知な私に機会をくださって感謝の気持ちでいっぱいでした。まさにスーパー・グレート・アシスト、キラー・パスでした!!!
販売路線は中・長距離路線(欧州線・北米線・ハワイ線・東南アジア線・インド線・オセアニア線)となっており、OKA-SINタッチで利用する東京⇔シンガポール路線も対象ですよ!
薩摩の地で創業約130年の歴史を誇る焼酎の蔵元「森伊蔵酒造」が、伝統のかめ壺仕込み製法で創り上げる「森伊蔵」を購入可能で風雅です。
1988年の初蔵出しから、高い品質の原料を惜しげもなく使い、まろやかで旨みのある味わいと洗練された風味のある芋焼酎が人気を博し、あっという間に全国に名を知られるようになりました。
森伊蔵はインターネットにおいては定価の4~5倍で販売されています。
JALの機内販売なら定価にて購入可能でスペシャルであり、JALカード決済にすると10%OFFが適用されます!
しかもJALカード特約店なので、ショッピングマイルが2倍となり、国際線機内販売マイルとして、100円につき1マイルが積算されます。
定価を通り越して10%OFFである2,880円で、焼酎界のレジェンド・森伊蔵を購入可能なのは希少な機会でファンタスティックです!
一人1本限定となり、機内スペースなどの制約により、搭載数には限りがあって売り切れのことも。
もし在庫があり、手荷物の増加を許容できるならば、サクッと購入しちゃいましょう!
また、希少ジャパニーズウイスキーの嘉之助が買えたこともあります。
ANAの場合、機内販売で村尾を購入可能な時期がありました。
羽田空港では手荷物無料宅配サービスを利用可能
羽田空港では国際線で到着してから国内線乗継ぎの方面に進むと、途中で「JAL ABCカウンター」が設置されています。
帰国時の手荷物無料宅配特典があるクレジットカードを持っている場合、かさばる手荷物をこのタイミングで郵送することで、最後の羽田⇔那覇を身軽で往復することが可能です。
最後の東京⇔沖縄は過酷
シンガポールから羽田に到着してから、最後に羽田⇔沖縄を往復するのは、相当にきついものがあります。この手のフライトは行きよりも帰りが格段にきつくなりがちですね。
フルフラットのビジネスクラスでさえ、シンガポール→羽田だけでかなり疲れるのが一般的です。そこから往復沖縄というフライトはまさに修行という様相を呈しています。
しかし、ここまで来たらランナーズハイ的になっており、何とか乗り切れるというのも事実であります。
爆睡するのもよしですし、寝付けない場合でも特に何か読みたい本や漫画、見たい動画などがあると、格段に気力を保つことができます。
まとめ
JGC修行やSFC修行において伝統的に利用されており、もはや殿堂入りを果たしているのが「OKA-SINタッチ」です。
修行僧の王道的な存在であり、土曜の朝に出て日曜に帰ってくる0泊弾丸フライトが可能なのが大きなメリットです。
忙しくてなかなか休みが取れない方にとっては、修行に利用すると有意義です。
もちろんシンガポール、沖縄の両方に滞在して、観光を満喫することも可能となっています。
JALの場合、東京→シンガポールは、羽田発着と成田発着の2種類があります。修行においては圧倒的に羽田発着がおすすめです。
ただでさえ移動が多い修行。フライトはまだ窓からの景色、見知らぬ空港など楽しさがありますが、羽田⇔成田の移動(電車・バス)は本当に楽しくないという方が大多数でしょう。
もちろん関東が初めてで羽田⇔成田を移動したいという希望がある場合は別ですが、そうではない場合、沖縄⇔羽田⇔シンガポールの一気通貫が強力におすすめです。
予期せぬ電車の事故やバスの渋滞リスクも存在しているので、行きも帰りもできる限り羽田空港を選択しましょう。
プレエコやビジネスだとフライトによる身体への負荷が小さく、かつ航空会社ラウンジの豪華絢爛なラウンジも使えます。
OKA-SINタッチはハード感がありますが、プレエコ・ビジネスだとシンガポールから帰りの便に搭乗するまではかなり楽しめると思います。
上級会員の世界を体験できますし、FOP単価はあまりよくはありませんが、ビジネスクラスだとJALでも土曜日の朝出発して日曜日に帰ってこれるのが最大のメリットです。
ただし、帰りのシンガポール→東京、最後の羽田⇔那覇の往復は本当に辛いのは確かです。
冬に行く場合、日本は寒くてシンガは空港内も暑いので、空港から出ない場合でもコート預かりサービスを利用するのがおすすめです。
ANAのSFC修行を行う場合はANAカード、JAL JGC修行の場合はJALカードを事前に作成しておきましょう。JGCカード、SFCへの切替時に審査落ちするリスクをなくせます。
修行の際には30万円~60万円程度の航空券購入が必要となります。JALカード プラチナだと4%還元、ANAアメックスゴールドなら3%、ANAアメックスプレミアムなら4.5%還元となり、修行においてザクザクとマイルを獲得できます。
私はJAL・JCBカード プラチナでJGC修行に臨みました。
仮に50万円購入したとすると、JAL CLUB-Aゴールドカード以下のJALカードと比較して10,000マイルを余分に獲得できることになります。通説に則って1マイル2円と考えると20,000円相当。
CLUB-Aゴールドカードとプラチナの年会費の差は12,000~15,000円(税抜)です。こうして考えるとJGC修行を行う年はJALカード プラチナを保有しておくのも有力な選択肢です。