JAL国内線の座席には、普通席、クラスJ、ファーストクラスという三段階のグレードがあります。
最上級のファーストクラスの料金は、普通席+11,000~13,200円です。JALマイルで普通席の特典航空券を予約し、ファーストクラスへ当日アップグレードすることも可能です。
高価なので支払う価値があるか気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこでJAL国内線ファーストクラスの食事、ドリンク、ラウンジ、路線、優先セキュリティレーン等のサービスについて、4つの路線に搭乗した経験に基づいて解説します。
公式サイトJAL国内線 ファーストクラスの詳細
目次
路線と料金
JAL国内線ファーストクラスは、ANAのプレミアムクラスとは異なり、設定されている路線が8つに絞られています。
路線一覧
- 東京(羽田)-福岡
- 東京(羽田)-札幌(新千歳)
- 東京(羽田)-大阪(伊丹)
- 東京(羽田)-広島(※2022年秋より開始予定)
- 東京(羽田)-鹿児島(※2022年秋より開始予定)
- 東京(羽田)-沖縄(那覇)
- 東京(羽田)-石垣
- 大阪(伊丹)-沖縄(那覇)
2021年半ばには羽田=石垣(エアバスA350)、伊丹=那覇(ボーイング737-800)も加わりました(詳細)。
料金は路線によって異なり、当日アップグレードの場合も同様です。2023年4月12日搭乗分からは、羽田=伊丹・福岡は11,000円、羽田=那覇は13,200円となります。
サービスは同じなので、長距離であるほど長い間快適なシートで過ごせて、ドリンクを多く飲めるのでお得です。
羽田⇔伊丹の場合はフライト時間が短いので、テキパキと急いで飲食しないと慌てて食事を駆け込みで食べることになります。
なお、ANAプレミアムクラスは路線によって価格が変動しており、羽田=那覇は+16,800円という便もありました。
したがって、JAL国内線ファーストクラスは、特に羽田⇔那覇、羽田⇔石垣、伊丹⇔那覇ではお得感があります。
メリット一覧
JAL国内線ファーストクラスは、国内のフライトでは日本航空の最上級となっているだけあり、特典が満載となっています。
主なメリット
- 専用チェックインカウンター
- 専用保安検査場
- フライト前はダイヤモンド・プレミアラウンジ
- プライベート感あふれるシート
- 豪華絢爛な機内食
- ドリンクはアルコールを含んで飲み放題(希少な焼酎である森伊蔵を含む)
- JALマイル・FLY ONポイントの積算率が+50%
- 預けの手荷物は45kgまで無料、優先受け取り
- 充実のアメニティ・ヘッドフォン・充電機器
- キャビンアテンダントの至極のおもてなし
以下、各ベネフィットについて掘り下げて解説します。
専用チェックインカウンター
JAL国内線ファーストクラスの利用者、日本航空の最上級会員であるダイヤモンド会員、No.2のJGCプレミアしか使えない専用チェックインカウンターを利用できます。
ビジネス路線や団体旅行とバッティングした場合など、時として通常のカウンターは混む時があります。
通常のカウンターが混んでいる時間帯でも、JAL国内線ファーストクラスのチェックインカウンターは空いている傾向となっています。
待ち時間はなしもしくは1組が大多数です。
ファーストクラス・ダイヤモンド専用の保安検査場
JALファーストクラス搭乗者は、専用の保安検査場を利用可能です。
一般の保安検査場が混雑している時間帯でも、ファーストクラス利用者、ダイヤモンド・JGCプレミア会員しか使えないセキュリティレーンは空いており、スピーディーに通過できます。
チェックインカウンターと一体になっている空港も多く、シームレスかつスムーズな手続きが可能です。
ラウンジは最高峰のダイヤモンド・プレミアラウンジ
JALファーストクラス利用時は、日本航空の国内線では最上級のダイアモンド・プレミアラウンジを利用できます。
サクララウンジより一段とクオリティが高く、秀逸な空港ラウンジでフライトまでの待ち時間をくつろげます。


ドリンク、フードが格段に充実し、高級なマッサージ機も設置。飲食物は空港ごとに異なっており、地域の特性を活かした地元の内容も提供されています。
- ドリンク:プレミアムビール、ウイスキー、日本酒、泡盛など
- フード:美味しいパン、おにぎり、スナック、アイスなど
- 汁物:スープ・味噌汁(特別対応期間中は中止)
機内食も控えているので食べすぎないように頑張る必要がある程です。
優先搭乗
ファーストクラス搭乗時は優先搭乗のサービスを利用でき、真っ先に飛行機に乗り込めます。
自席の近くに手荷物を収納できるので、席の近くの手荷物置き場が満杯で、遠くに収納するというリスクがなくなります。
また、機内に列ができて、自分の席まで行くのに時間がかかり、手持ち無沙汰になるという事態もありません。
食事
JALファーストクラスでは、利用する時間帯に応じて、朝食、昼食、夕食が提供されています。
- 朝食(~10:29)
- 昼食(10:30~16:59)
- 夕食(17:00~)
内容は上旬・中旬・下旬と月3回入れ替わります。ディナータイムは日本が誇る各地の名店と提携して、価値ある味覚が提供されていますよ!
朝食は軽食なので、食事を重視する場合は昼食もしくは夕食の時間帯がおすすめです。
なお、食事は辞退することも可能です。主に羽田⇔伊丹路線で、ビジネスマンの方が食事不要とおっしゃっていることがあります。
おそらく到着後に会食があるようなケースなのでしょう。
なお、羽田-伊丹線では、飛行時間の都合によって主菜・副菜は温めずに提供されますが、温めなくても美味しく食べられるように調製されています。
朝食の例
モーニングではメインプレートにサンドイッチやパンがあり、その他サラダ、スープ、フルーツが提供されている時期が多いです。
昼食の例
ランチタイムでは小鉢で和食の野菜・小鉢やアペタイザーが提供されて、メイン料理として魚や肉があります。ご飯・パン、味噌汁、フルーツ・スイーツ等もあります。
なお、沖縄線は18時以降到着の便では夕食が提供されます。
夕食の例
有名レストラン・料亭の味を堪能でき、小鉢・主菜・炭水化物・汁物・スイーツとゴージャスです。
メイン料理は瀬戸内産鰆最強(西京)焼き、岡山産和牛のローストビーフなど、国内線の素材もふんだんに用いられています。
カップ麺
JALオリジナル麺(らーめんですかい/うどんですかい)も用意されており、乗務員にリクエストしたら食べられます。シャンパンとめっちゃ合いました!
ちなみにJALショッピングでも購入できます。

食器もGood
JALファーストクラスの食事は使い捨てのパックではなく、しっかりとした食器で提供されます。
ナイフ・スプーン・フォークも上質であり、細部のディティールも素晴らしいクオリティです。
ドリンクはシャンパン・希少な森伊蔵も
JAL国内線ファーストクラスでは、機内で飲めるドリンクの種類がクラスJ以下とは次元が異なる豊富さとなっています。
アルコールもの飲み放題となっており、上質のシャンパン、希少で定価入手は困難な芋焼酎 森伊蔵、プレミアムビール、日本酒が揃っています。珈琲はクラスJと同一ですが、緑茶はより上質です。
項目 | スペック・過去の例 |
---|---|
ワイン | シャンパン、赤ワイン、白ワイン |
焼酎 | 芋焼酎 森伊蔵 |
ビール | サッポロ エビス サントリー プレミアムモルツ アサヒ スーパードライ キリン 一番搾り |
その他アルコール | ハイボール、レモンサワー等 |
今月のおすすめドリンク | 月替りで上質の飲み物 過去の例:れんげ米の甘酒 (山田養蜂場)、 プレミアムトマトジュース「YOUPLEX RED」など |
JAL CAFÉ LINES | 日本が誇るコーヒーの匠、川島良彰氏の全面協力のもとで、徹底的にこだわった機内で飲める本当においしいコーヒー。レインフォレスト・アライアンス認証農園のコーヒー豆100%を使用 |
茶師十段、前田文男氏のオリジナル煎茶 | さまざまな茶葉を見極め、合組することで「香甘苦渋」が整った味を引き出す技を持つ茶師、前田氏のお茶。 平成9年の「全国茶審査技術競技大会」で、当時の規定最高位である九段を超える成績を修め、前田氏のために新たに十段が制定されたほどの実力者 |
その他 | ペリエ、ミネラルウォーター ノンアルコールビール 豊富なジュース・お茶 コンソメスープ |
ダントツでおすすめなのは、定価で購入するのは高島屋での抽選くらいしか一般人には手段がない森伊蔵。飲みやすいので、普段は焼酎を飲まないという方にもおすすめです。
ロック、お湯割りのどちらも卓越した味わいです。
森伊蔵はお菓子ともよく合います。
シート
JAL国内線ファーストクラスの座席は上質であり、座り心地は最高峰です。羽田→那覇の3時間強のフライトでも、全く疲れません。
エアバスA350 / ボーイング787、ボーイング777 / 767の2種類があります。
エアバスA350 / ボーイング787
大型シェルとセンターディバイダーが特徴であり、プライベート感が満載。2人で利用する時はディバイダーをスライドさせて、距離を縮めることも可能です。
国内線最大級の15.6インチモニターがあり、電動化された座席コントロール、USBポート・AC電源、小物入れ、大型テーブル、読書灯などがあります。
テーブルも広大となっており、快適な食事やPC作業が可能です。
ボーイング777 / 767
こちらは最前列だとより前方の壁までの距離が長く、広大となっています。
高品質な本革で設えたシートは、肌触りと質感が良好です。
リクライニング・フットレスト、プライバシーパティション、大型テーブル、読書灯、小物置き、ヘッドレスト等で快適に過ごせます。
マイルでの特典航空券は普通席のみ!当日アップグレードは可能
国際線のファーストクラスとは異なり、国内線のファーストクラスはJALマイルで予約できません。

マイルで予約できる国内の特典航空券は普通席のみですが、空席がある場合は当日アップグレードが可能です。事前予約はできません。
料金は約11,000~13,200円となっており、通常予約の場合と同様となっています。休日の羽田⇔那覇など人気路線は当日アップグレードの空席が無いことも多いのが難点です。
空席がある場合、チェックインカウンターの前に表示されていることや、アナウンスされることもあります。
機内サービス
モバイルバッテリー
ボーイング777 / 767では、スマートフォンおよびタブレット端末を充電できるモバイルバッテリーが用意されており、持参したUSBケーブルで使えます。
一部の路線ではUSBポート・AC電源があるので、モバイルバッテリーは設置されていません。
ヘッドフォン・おしぼり
周囲の騒音を低減するノイズキャンセリング機能付きソニー製ヘッドホンがあります。長時間の使用でも疲れを感じない装着感・高音質!
おしぼりにはJALオリジナルの香りが施されており、上質の極みです。
スリッパ
上質のスリッパが用意されており、靴を脱いで足元からリラックスできます。靴べらもあるのでユーザーフレンドリーです。
クッション・新聞
リラクゼーショングッズとして定評のあるテンピュール社製のクッションがあり、快適にくつろげます。
新聞、機内誌、機内ショッピング通信販売誌が用意されています。ブランケットは感染対策の特別対応期間中は提供されていません。
上着の預かり
ジャケット等の上着を預けられるので、しわになりません。特にスーツ姿の時に便利です。
到着後はプライオリティバッゲージサービス
到着後は最優先で預け入れた手荷物を受け取れるので、待ち時間も少なくスムーズにいち早く目的地に出発できます。
特にリムジンバスや特急電車の発車時刻が迫っている場合などに大いなる効力を発揮します。
フライトボーナスマイルが+50%
JMBのマイル積算対象運賃で国内線ファーストクラスに搭乗すると、区間マイルの50%が加算されます。
代表的な運賃 | フライトマイル |
---|---|
普通運賃 往復割引 JALビジネスきっぷ | 100%→150% |
特便割引 先得割引 株主割引 乗継割引 おともdeマイル割引 | 75%→125% |
個人包括旅行割引運賃 | 50%→100% |
例えば羽田⇔沖縄の特便割引の場合、通常の区間マイル(984マイル)と比較すると、以下の通りにアップします
- JMB一般会員:1,230マイル
- JAL 普通カード:1,353マイル
- JAL CLUB-Aカード以上のJALカード:1,538マイル
- JGCカード:1,661マイル
もちろんJALステータスに必要なFLY ON ポイントも増えますので、JGC修行やJGP修行でもファーストクラスは役立ちます。
ただし、マイル加算の対象外の運賃ではファーストクラスのフライトマイルUPも対象外となります。
対象外
- 特典航空券からの有償アップグレード
- 包括旅行割引運賃および団体割引運賃、代理店割引運賃などの特殊運賃(一部パッケージツアー)
まとめ
JAL国内線ファーストクラスは以下の6路線で、国内での最上級のフライトが可能です。
路線一覧
東京(羽田)-福岡
東京(羽田)-札幌(新千歳)
東京(羽田)-大阪(伊丹)
東京(羽田)-沖縄(那覇)
東京(羽田)-石垣
大阪(伊丹)-沖縄(那覇)
普通席・クラスJと比較すると異次元のゴージャスさを誇っています。
主なメリット
- 専用チェックインカウンター
- 専用保安検査場
- フライト前はダイヤモンド・プレミアラウンジ
- プライベート感あふれるシート
- 豪華絢爛な機内食
- ドリンクはアルコールを含んで飲み放題(希少な焼酎である森伊蔵を含む)
- JALマイル・FLY ONポイントの積算率が+50%
- 預けの手荷物は45kgまで無料、優先受け取り
- 充実のアメニティ・ヘッドフォン・充電機器
- キャビンアテンダントの至極のおもてなし
主なデメリット
- 普通席+11,000~13,200円という高額な料金
- 羽田⇔那覇の休日は大人気で安い料金では予約困難
ANAのプレミアムクラスと比較すると、長距離路線で安いのがお得であり、アルコール類は日本航空の方が充実しています。
空中で森伊蔵を飲めるのは誇張抜きにファンタスティックです。
昼食・夕食については機内食のクオリティも抜群に良好であり、美味しい食事を堪能できます。
他方、設定されている便が少なく、地元の空港にJALファーストクラスの路線がない地域に住んでいる方にとっては使いづらい側面があります。
11,000~13,200円は高額ですが、総合的に差額分の価値はあり、満足できると考えます。
公式サイトJAL国内線 ファーストクラスの詳細
ファーストクラスと普通席の間にはクラスJというシートがあります。

JALを使う機会がある方には、JALカードがおすすめです。活用によってザクザクとマイルを貯められます。
JALカードは、ショッピングマイル、フライトボーナス、毎年初回搭乗ボーナス、アドオンマイルなど、カード利用でザクザクとJALマイルがたまる仕組みがあります。
「いつか行ってみたい」をJALカードで実現させることができます。しかも遅延が少ない最上級のフライトで行きたい場所へ行くことが可能です。
世代を超えて愛される傑出した航空系カード、マイルが貯まるクレジットカードであり、順風満帆・視界良好で新しい世界へ雄飛する機会を手に入れられます。
JALカードは普通カードでも2,000円(税抜)の年会費が発生しますけれども、「損して得取れ」の典型例であり、コスト以上に卓越したベネフィットを享受できます。
国際ブランドはJCB、VISA、Mastercard、American Express、Diners Clubの5大ブランドを網羅しています。JALカードの種類は下表のとおりです。
カード名 | 発行会社 | 国際ブランド | 独自機能 |
---|---|---|---|
JAL・JCBカード | JCB | JCB | |
JALカード OPクレジット | JCB、小田急カード | 小田急ポイント | |
JALカード Suica | JCB、ビューカード | Suica | |
JALカード DC (Visa/Mastercard) | 三菱UFJニコス | Visa Mastercard | |
JALカード TOKYU POINT ClubQ | 三菱UFJニコス、 東急カード | Visa Mastercard | TOKYU POINT |
JALアメックス | 三菱UFJニコス | Amex | |
JALダイナースカード | 三井住友トラストクラブ | Diners Club |
ショッピングマイル・プレミアムに加入すれば1%JALマイル還元、JALカード特約店なら2%還元となります。JAL旅行積立でもショッピングマイルを獲得できます。
ランクはJAL 普通カード、JAL CLUB-Aカード、JAL CLUB-Aゴールドカード、JALカード プラチナの4段階となっており、上位カードになると充実のベネフィットを享受できます。


アドオンマイルというJAL航空券が高還元になる仕組みもあり、JALアメックス CLUB-Aゴールドカードなら3%、JAカード プラチナなら4%還元となります。
また、フライトボーナスマイルもあり、搭乗ごとに普通カードは+10%、CLUB-Aカード以上は+25%のボーナスマイルを得られます。
おすすめのJALカード
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- JALカード プラチナ:JALの搭乗頻度が多い方、定期的にJGCプレミア獲得のJGP修行を行う方
- JAL普通カード:フライトの頻度が多くない方
- JAL CLUB-Aカード:プラチナカードよりコストを抑えたい方、低コストでJGCカードを維持したい方
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私もJALカードをフル活用しており、旅行や出張の移動をお得で快適なものにすることが可能になっています。

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