マリオットボンヴォイのポイントは、数多くの航空マイルに、1日3,000ポイント~24万ポイントの単位で、3対1のレート(約33.33%)で交換できます。
また、一度に6万ポイント単位で交換すると、5,000ポイントのボーナスがあるので、実質的な交換レートは60対25(約41.67%)です。
しかし、アメリカン航空(AA)、デルタ航空(DL)、アビアンカ航空へのマイル交換では、2022年10月31日をもって5,000ポイントのボーナスが終了。11月30日は大韓航空も終わりました。
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムのマイル還元率が、4つの航空会社については1%に低下します。
アメリカ在住のユーザーでは、マリオットポイントのマイルへの交換は、ユナイテッド航空以外ではアメリカン航空・デルタ航空・アビアンカ航空が多いようです。
日本でもAAとDLのマイルを活用しているユーザーは多いので、影響を受けます。
マリオットボンヴォイのポイントのマイル交換の改悪内容
Marriott Bonvoyのポイントは、ヒルトン・オナーズ、IHG、ハイアット等の競合他社と比較すると、航空マイルへの交換に強みがあります。
多くの航空マイルへと、他のホテルポイントより良いレートで交換できます。
一覧
- エーゲ航空 Miles+Bonus 3:1
- エアリンガスAerClub 3:1
- エアロメヒコ クラブプレミエ 3:1
- エア・カナダ アエロプラン 3:1
- エールフランス/KLM フライング・ブルー 3:1
- ニュージーランド航空 Airpoints 200:1
- アラスカ航空 Mileage Plan 3:1
- アメリカン航空 AAdvantage 3:1
- ANAマイレージ・クラブ 3:1
- アシアナ航空アシアナクラブ 3:1
- アビアンカ航空 LIfeMiles 3:1
- ブリティッシュ・エアウェイズ・エグゼクティブクラブ 3:1
- キャセイパシフィック航空アジア・マイル 3:1
- コパ航空 ConnectMiles 3:1
- デルタスカイマイル 3:1
- エミレーツ・スカイワーズ 3:1
- エティハド航空 3:1
- フロンティア航空マイル 3:1
- 海南航空Fortune Wings Club 3:1
- ハワイアン航空 HawaiianMiles® 3:1
- Iberia Plus 3:1
- InterMiles 3:1
- 日本航空 JALマイレージバンク 3:1
- 大韓航空スカイパス 3:1
- LATAM航空 LATAMPASS 3:1
- Multiplus Fidelidade LATAM Pass 3:1
- カンタス・フリークエントフライヤー 3:1
- カタール航空プリビレッジ・クラブ 3:1
- サウディア Alfursan 3:1
- シンガポール航空クリスフライヤー 3:1
- サウスウェスト航空 Rapid Rewards 3:1
- TAPポルトガル航空 Miles&Go 3:1
- タイ国際航空ロイヤルオーキッドプラス 3:1
- ターキッシュ エアラインズ Miles&Smiles 3:1
- ユナイテッド航空マイレージプラス 3:1
- ヴァージンアトランティック航空 Flying Club 3:1
- ヴァージンオーストラリア Velocity Frequent Flyer 3:1
- ブエリングクラブ 3:1
しかし、2022年11月1日以降は、アメリカン航空(AA)、デルタ航空(DL)、アビアンカ航空へのマイル交換レートは、約41.67%から約33.33%に悪化。12月1日からは大韓航空も改悪されます。
-5,000マイル
- 改悪前:60,000ポイント→25,000マイル
- 改悪後:60,000ポイント→20,000マイル
一度に60,000ポイントを交換すると、ボーナスとして獲得できる5,000マイル(15,000ポイント相当)がなくなりました。
対策としては、2022年10月31日までに必要マイル数を交換しておくのが有力な選択肢となります。
代わり
アメリカン航空のマイルはJAL国際線ビジネスクラス・ファーストクラス、アビアンカ航空はANA国際線ビジネスクラスに搭乗する事が可能です。
また、デルタ航空は日本-韓国の必要マイル数は低めであり、韓国旅行や仁川国際空港へのトランジットに役立ちます。
マリオットポイントを改悪対象の航空マイルに交換していた方にとっては、今回の改悪は打撃です。
以下、代替候補について解説します。
アメリカン航空 AAdvantage
アメリカン航空のマイレージプログラム「AAdvantage」は、JALなどワンワールドのエアライン、エティハド航空などの提携航空会社のフライトが可能なのが魅力的となっています。
アメリカン航空のマイルを貯められるクレジットカードは、日本での最高還元は改悪後もマリオットボンヴォイアメックスプレミアムです。
したがって、クレジットカードの代わりはありません。
キャッシュレス決済以外では、フライトマイルの他、バイマイルも選択肢となります(公式ページ)。
アメリカン航空は定期的にバイマイルセールを行っており、+100%時は妙味があります。
ただし、当然ながら米ドル建てなので、円安時は日本人にとっては必要な円が増幅するのが痛し痒しです。
また、同じワンワールドのJALマイル、ブリティッシュ・エアウェイズのAvoisを貯めるという選択肢もあります。
これらにはマリオットボンヴォイのポイントをこれまで通りのレートで移行可能です。
税金の支払いではセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスが1.125%JALマイル還元ですし、日本航空のフライト頻度が多い場合はJALカードが選択肢となります。
デルタ航空 SKYMILES
デルタ航空のスカイマイルは、全体的に必要マイル数が多く、あまりお得とは評価し難いマイレージプログラムです。
しかし、日本ではデルタアメックスゴールドの保有&利用だけで、上級会員資格のゴールドメダリオンを得られるので、大きな魅力があります。
2023年2月から通常ステータスのゴールドメダリオンは、エコノミー搭乗時はデルタスカイクラブを利用不可能に改悪されました。
日本-韓国は必要マイル数が低いので、この路線で集中的に利用するのがおすすめです。
航空連合スカイチームの大韓航空が日本-韓国路線に就航しているので、デルタスカイマイルも気軽に利用できます。
アメックス以外にも複数の企業がデルタ航空との提携クレジットカードを発行しており、一般加盟店では最大1.5%の高還元でデルタスカイマイルを貯められます。
アビアンカ航空 LifeMiles
日本で使っている方は少ないと思いますが、アビアンカ航空は航空連合スターアライアンスに属しているので、マイレージ「LifeMiles」をANA国際線に利用可能です。
必要マイル数はANAマイルと比較して多い傾向となっていますが、国際線で片道の特典航空券を発券できるのがメリットです。
また、ANAマイルの国際線特典航空券は、第一区間出発の96時間前がタイムリミットですが、アビアンカ航空のマイルは96時間を切ったタイミングでも発券できます。
例えば、10月20日の22時の時点では、10月22日のANA国際線のフライトを予約可能です!
なかなかビジネスクラス・ファーストクラスは開放されませんが、直前で空席があると、予約できる場合があるのもメリットです。
アビアンカ航空マイルは、先の日程のビジネス・ファーストクラスはほとんど取れませんが、直前に空席があると大開放。ANA長距離ビジネスクラスが4席取れたりも。
✅マリオットのポイントを交換可能https://t.co/GELgwjeWk3
✅マリオットアメックスは無料宿泊&マイルが便利https://t.co/FAGvY4RjMs pic.twitter.com/MYyIwq1WmE
— まつのすけ (@matsunosuke_jp) February 6, 2023
ふと週末に海外旅行に行きたいという「思い立ったが吉日」が多い方にとっては、利用価値があるマイレージプログラムとなります。
サーチャージ高騰期は、特典航空券のサーチャージ0円が素晴らしく、多様なシーンで役立ちます。路線によっては必要マイル数がANAとほぼ同じことも!
サーチャージ高騰で、マニラ→日本→米国本土が話題ですね。日本発だと11万が1万円等に。オーバーストップ利用でフィリピン旅行を追加可能。最初の日本→マニラ、最後のマニラ→日本を別途用意ですが、アビアンカ航空だとANAビジネスが22,500マイル+僅か。しかも超とりやすい!https://t.co/lcmDjZn4HR pic.twitter.com/R3PSw4mtcu
— まつのすけ (@matsunosuke_jp) February 7, 2023
日本のクレジットカードでは、改悪後もマリオットボンヴォイアメックスプレミアムが、アビアンカ航空マイルは最高還元です。
もしマイルを調達したい場合は、セール時のバイマイルが選択肢となります。まれに+145%というセールの開催実績があります(公式ページ)。
また、同じスターアライアンスのANAマイル、ユナイテッド航空マイレージプラスを貯めるという選択肢も有力です。
マリオットポイント→UAはマイレージプラスの交換レートは50%であり、マリオットアメックスなら最大1.5%還元になります。
Marriott Bonvoyのポイントをこれまで通りのレートで移行できますし、マリオットアメックス以外にも、還元率が高いクレジットカードが複数あります。