JALの国内線航空券には、「特便割引」という早期購入での割引があります。
早めに予約する必要があり、普通・株主優待運賃と比較すると、キャンセル代が高額な代わりに、運賃が安いのが特徴です。
先得割引と比較すると高いけどキャンセル料は低く、FLY ON ポイントを多く獲得できます。
特便割引21、特便割引1(ワン)、特便割引3(スリー)、特便割引7(セブン)の4種類です。ANAにおけるANA VALUE、SUPER VALUE 21に相当します。
なお、2023年4月12日搭乗分からは、セイバー・スペシャルセイバーにリニューアルされます。
特便割引はJALファーストクラスにも設定があり、FLY ON ポイントも効率的に獲得できるので、JGC修行やJGP修行でも役立つ運賃です。
日本航空の特便割引について、注意点を網羅してわかりやすく徹底的に解説し、先得割引との違いも比較します。
目次
特便割引のメリットは安い運賃&低単価でのFOP獲得
フライトから前もって早期に航空券を予約することで、大きな割引を受けられるJALの特便は、予約時期が早いほど割引率が高くなります。
種類
早割予約によるディスカウント運賃の特便割引は4種類で名前が異なりますが、予約日によって名称が違うだけです。
- 特便割引21:21日前までの予約が対象
- 特便割引7:7日前までの予約が対象
- 特便割引3:3日前までの予約が対象
- 特便割引1:1日前までの予約が対象
JALの特便の割引率は予測残席数に連動した運賃
日本航空の特便割引は予測残席数に連動した運賃となっており、基本的には予約する日が早ければ早いほど、割引率もUPする仕組みとなっています。
したがって、特便割引1よりも特便割引3が安く、それより特便割引7がリーズナブルとなり、特便割引21が最安値なのが基本です。ただし、需要動向によって最安値は逆転する現象も。
一例として、JALの東京(羽田)→札幌(新千歳)では、以下の事例があります。
先得の運賃例
- 特便割引21:15,100円~36,000円
- 特便割引3:23,400円~31,200円
- 特便割引1:28,400円~33,900円
東京(羽田) → 沖縄(那覇)の運賃例は以下の通りです。
代表例
- 普通運賃料金:47,010円
- 特便割引21:14,800円~41,300円
- 特便割引3:21,800円~39,600円
- 特便割引1:28,900円~41,900円
割引率は長距離路線ほど高くなる傾向にあり、羽田-那覇ですと68.5%OFFになった実績もあります。
同一日でも便によって運賃が異なるのが航空券の特徴であり、同じ日でも早朝など人気のない時間帯ほど安くなります。
また、GW・年末年始・お盆・春休みなど、繁忙期だと同じ先得でも料金は高くなります。
先得の具体的な販売座席数は非公開ですが、ビッグデータを駆使しており、枠が絞られているのは間違いありません。
特にファーストクラス・クラスJは特便割引も人気となっており、繁忙期は速攻で埋まることもあります。
早朝便や平日の日中などは空いている傾向です。ただし、3連休の初日などでは、観光地行きの早朝便は人気のこともあります。同様に連休最終日の夜は埋まりがちです。
先得割引と比較して多くのFOPを獲得可能
JAL特便割引のメリットは、FLY ON ポイントを先得割引よりも多く獲得でき、JGC修行やJGP修行で役立つ点です。


特便割引・先得のどっちも、運賃カテゴリーはマイル・FOP換算率75%です。
積算率75%
特便割引1、特便割引3、特便割引7、特便割引21、先得割引タイプA、先得割引タイプB、スーパー先得、ウルトラ先得、当日シニア割引、おともdeマイル割引、スカイメイト、株主割引、乗継割引7、乗継割引28、特別往復割引など
しかし、特便割引なら、片道400FOPの搭乗ボーナスFLY ON ポイントを獲得できます(先得は対象外)。往復なら800 FOPです!
料金だけならウルトラ先得が最安値ですが、少ないフライト数でFOPを獲得したい場合は特便割引も選択肢です。
JALファーストクラスも予約可能
先得割引では予約できないJAL国内線ファーストクラスに特便では搭乗できます。
特便割引でも125%という大量のFOPを得られるので、マイル修行の際には役立ちます。


先得と料金が変わらないことも
特便割引はウルトラ先得と比べると高いことが多いですが、先得割引タイプAとは価格差が数百円程度のこともあります。
価格がほとんど同じ場合はFOPを多く獲得でき、キャンセル代が低い利点が増幅します。
一例としては、羽田-那覇で以下の事例がありました。
- 15:55発は先得9,310円、特便割引は12,810円
- 17:05発は先得18,010円、特便割引は18,510円
同じ日でも時間帯によって料金が大きく異なる場合がある点は、先得割引と同様です。
特便割引はいつから予約できる?発売日は360日前
JAL特便割引は搭乗日の360日前の午前9時30分から予約できます。普通席だけではなく、クラスJも同様です。
一例として2022年9月16日の便は2021年10月17日から予約可能です。
かつてはJALの先得は半年に一度、6ヶ月分が一斉に発売されていましたが、アクセスが集中してサーバーが落ちる事象が多発しており、予約できなかったユーザーにとっては不満がたまる事象が発生していました。
現在は先得の発売日は360日前ですのでアクセスが分散される効果があり、サーバーが落ちてアクセス不可になることはほとんどなくなりました。
なお、JMBダイヤモンド、JGCプレミア会員は+4日前である334日前から先行予約できるので、JAL上級会員のトップ2ランクの場合は繁忙期の人気時間帯をいち早く抑えることが可能です。
ただし、JAL国内線ファーストクラスについては、運航ダイヤ確定まで一部販売が見合わされています。

なお、特便割引はJALタイムセールと比較すると安くない傾向となっています。
また、あまりに先の日程だとさほど安くないケースもあるので、最速予約=最安値ではないので、「どうしても確保する必要がある」という場合でない限りは急ぐ必要はありません。
特便割引でも、当日アップグレードは普通運賃と別け隔てなく早い者勝ちなので、クラスJ・ファーストクラス搭乗希望の場合、特便割引で安く航空券を購入して当日アップグレードが最安値となります。
ただし、羽田=那覇など人気路線はファーストクラスは全滅状態ということが多いので、当日アップグレードは望み薄です。
デメリット
特便割引と普通運賃・先得割引と比較すると、固有のデメリットがあります。
- FOP
- 予約・変更が不可能
- キャンセル代が株主優待より高価(先得割引よりは安い)
- JALファーストクラスは対象外
普通運賃よりFOPを獲得しづらい
JALの特便は割引航空券なので、積算マイル率&FLY ONポイント付与率がダウンしてしまいます。
獲得可能マイル・FOPは通常の区間マイルの75%であり、普通運賃(100%)と比べると25%低くなります。+400FOPの搭乗ボーナスはあります。
ちなみに、特便割引でクラスJに搭乗した場合、クラスJの積算率+10%は適用されて、合計85%となります(75%+10%)。
キャンセル手数料(取消手数料)が高い
特便割引の最大のデメリットは、購入後の予約変更が不可能で、キャンセル料も高価である点です。株主優待・普通運賃以上、先得以下となります。
コロナ対応などで例外措置としてキャンセル無料になる時期もありますが、原則として不可となっています。
航空券1枚につき440円(税込)の払い戻し手数料が発生し、さらに購入料金の5%相当額の取消手数料が発生します。
特便割引のキャンセル手数料
- 購入後~出発55日前:航空券1枚(1区間)につき440円(税込)
- 出発54日前~出発前:運賃額の5%(一部路線は440円)
先得割引は最大50%と戦慄的なキャンセル料が発生するので、予定変更の可能性がある場合は特便割引が無難です。
先得キャンセル時の手数料
- 搭乗の55日前まで:航空券1枚(1区間)につき440円(税込)
- 搭乗の54日前~出発前:運賃の50%
JALカード ツアープレミアムは対象外
先得割引は、「JALカード ツアープレミアム」に加入すると、100%のフライトマイルを獲得可能です。年会費は2,200円(税込)。
ただし、特便割引はツアープレミアムの対象外となっており、フライトマイルは75%のみです。
まとめ
日本航空の特便割引は、JAL国内線航空券を早期予約することで、普通運賃・JALビジネスきっぷ等よりも安くフライトできる運賃です。
先得割引と比較すると料金は高いですが、搭乗ボーナスFLY ON ポイント(1路線400FOP)を獲得でき、キャンセル代が先得より格段に安いのがメリットとなります。
主なメリット
- 安い早期割引
- 人気のクラスJ、ファーストクラスも予約可能
- 搭乗ボーナスFLY ON ポイント(1路線400FOP)
人気シーズン&時間帯のクラスJやファーストクラスは、早い時期から蒸発することもあります。
主なデメリット
- 予約の変更・キャンセルが原則として不可
- キャンセル代は株主優待運賃より高額
- JALカード ツアープレミアムは対象外
比較的リーズナブルな料金でFOPが先得割引と比較すると貯まるので、少ないフライト数でJALステータスを得たいという方にとって、JGC修行やJGP修行に向いています。
ただし、キャンセル手数料が発生するので、予約変更の可能性はあまりないフライト時に利用するのがベターです。
キャンセルの可能性があり、株主割引と価格差がない場合は、株主割引の方がおすすめです。持っていない場合でも金券ショップ等で購入できます。
JALの早期割引料金には、「特便割引」の他に「特便割引」があり、料金が特便より閑散期や早期は大幅に安いのがメリットです。ニーズに応じて使い分けられてユーザーフレンドリー!
日本航空のフライト頻度が多い方は、日常生活でのJALカードの活用がおすすめです。
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ランクはJAL 普通カード、JAL CLUB-Aカード、JAL CLUB-Aゴールドカード、JALカード プラチナの4段階となっており、上位カードになると充実のベネフィットを享受できます。
CLUB-Aカード以上はJGCカードとしても使えます。5万FLY ON ポイントを獲得するJGC修行の開始前には発行しておきましょう。
アドオンマイルというJAL航空券が高還元になる仕組みもあり、JALアメックス CLUB-Aゴールドカードなら3%、JAカード プラチナなら4%還元となります。
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- JAL普通カード:フライトの頻度が多くない方
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