インティメート・マージャー(7072)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年10月4日(金)~10月10日(木)、上場日は2019年10月24日(木)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,320円(1単元23.2万円)です。公募価格は2019年10月11日(金)に決まります。
仮条件は1,700円~1,900円と窓を開けて下振れました。予想PERは44.7~50.0倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
5,000〜7,000円(仮条件の上限比+163.2%~+268.4%)
インティメート・マージャーは、創業以来蓄積してきたオーディエンスデータの活用によりクライアント企業(広告主)のオンライン、オフライン双方のマーケティングを支援する事業を展開しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は東京都港区虎ノ門3-2-2 虎ノ門30森ビル8Fです。
インティメート・マージャーとは
インターネットの普及とともに、スマートフォン、タブレット等の様々なオンライン端末が利用されるようになり、インターネット広告技術が発展したことで、企業のマーケティングにおける選択肢は拡大しました。
一方で、インターネット上を流通する情報量は急速に増大し、マーケティングを行う企業が膨大なデータの中から自社商品に真に関心を抱くユーザー群を見つけることがより大きな課題になってきています。
こうした情勢下において、インティメート・マージャーは、 データの活用によるマーケティング業務を行っています。
具体的には、創業以来蓄積してきたオーディエンスデータ(閲覧履歴などの来訪するブラウザが保有する情報全般)により構成されるインティメート・マージャー独自のデータマネジメントプラットフォーム(Data Management Platform)である「IM-DMP」を用いています。
オーディエンスデータとデータ分析結果を一覧できるダッシュボードの両方を具えるIM-DMPを用いる事で、マーケティングを行う企業に対し、IM-DMPで保有する膨大なデータの中からより広告効果が高いと見込まれる消費者を抽出、ターゲティングする事が可能となります。
データマネジメントプラットフォーム(Data Management Platform)はDMPと略され、デジタルマーケティングの領域におけるDSP、SSP、アドネットワーク等の延長線上にあるいわゆる「アドテクノロジー」の1つとして説明されることがあります。
しかし、インティメート・マージャーが提供するIM-DMPはデジタルマーケティングの分野に限定されるものではありません。
Webサイトへの来訪時に付与するブラウザ毎のIDをキーとすることで、インターネット上で収集したオーディエンスデータを、テレビCM、ダイレクトメール等のオフラインマーケティングにも応用が可能であり、今後は更にデータ活用分野を広げていく方針です。
従業員数は37名、平均年齢は33.42歳、平均勤続年数は1.5年、平均年間給与は563.1万円です。
インティメート・マージャーのIPOの諸データ
新規発行による手取金の使途については、新規採用人員の教育採用費及び人件費に充当する予定です。
インティメート・マージャーの業績推移
業績面では売上高は美しい右肩上がりとなっています。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
営業キャッシュフローは純利益を下回っています。
前期の自己資本利益率(ROE)は8.18%であり、自己資本比率は64.32%です。主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第2期 | 第3期 | 第4期 | 第5期 | 第6期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2014年9月 | 2015年9月 | 2016年9月 | 2017年9月 | 2018年9月 | |
売上高 | (千円) | 73,670 | 333,762 | 754,909 | 1,366,933 | 1,646,751 |
経常利益 | (千円) | 38,547 | 43,306 | 76,320 | 141,154 | 84,244 |
当期純利益 | (千円) | 24,697 | 38,090 | 49,101 | 96,377 | 41,610 |
資本金 | (千円) | 20,000 | 20,000 | 150,000 | 150,000 | 150,000 |
発行済株式総数 | (株) | |||||
普通株式 | 40,000 | 40,000 | 40,000 | 40,000 | 40,000 | |
A種優先株式 | - | - | 8,000 | 8,000 | 8,000 | |
純資産額 | (千円) | 44,077 | 82,167 | 391,269 | 487,646 | 529,257 |
総資産額 | (千円) | 84,202 | 182,994 | 565,433 | 727,404 | 822,860 |
BPS | (円) | 1,102 | 2,054 | 2,735 | 94.85 | 112.19 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 824.01 | 952.27 | 1,186.06 | 40.16 | 17.34 |
自己資本比率 | (%) | 52.35 | 44.9 | 69.2 | 67.04 | 64.32 |
自己資本利益率 | (%) | 101.94 | 60.34 | 20.74 | 21.93 | 8.18 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | 37,779 | △61,710 |
投資CF | (千円) | - | - | - | △54,286 | 7,304 |
財務CF | (千円) | - | - | - | - | - |
現金及等 | (千円) | - | - | - | 402,708 | 348,303 |
従業員数 | (人) | 3 | 8 | 18 | 29 | 37 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。
ここ数ヶ月は下降トレンドの傾向となっています。
このまま軟調だと向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。
(※マネックス証券より)
上場規模
インティメート・マージャーのIPOの規模は最大で約6.9億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は260,000株、売出株式数は0株、オーバーアロットメント(OA)は39,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約11%と非常に低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は0%です。
貸株人である株式会社フリークアウト・ホールディングス並びにインティメート・マージャー株主である株式会社電通、MICイノベーション4号投資事業有限責任組合、YJ2号投資事業組合、株式会社新生銀行、SMBCベンチャーキャピタル4号投資事業有限責任組合及びみずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合並びに新株予約権者である簗島 亮次及び久田 康平には、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)フリークアウト・ホールディングス | 55.26% | ○ |
簗島亮次 | 17.64% | ○ |
(株)電通 | 9.79% | ○ |
MICイノベーション4号投資事業有限責任組合 | 4.20% | ○ |
YJ2号投資事業組合 | 3.26% | ○ |
久田康平 | 2.09% | ○ |
(株)新生銀行 | 1.63% | ○ |
アイビス新成長投資事業組合第5号 | 1.40% | |
SMBCベンチャーキャピタル4号投資事業有限責任組合 | 1.40% | ○ |
みずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合 | 1.40% | ○ |
初値予想
インティメート・マージャーの事業は、オーディエンスデータの活用によりクライアント企業(広告主)のオンライン、オフライン双方のマーケティングを支援する事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは44.7~50.0倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
3655 | ブレインパッド | 47.33 | 15.86 | 0.00% |
3906 | ALBERT | 106.13 | 19.89 | 0.00% |
3925 | ダブルスタンダード | 44.79 | 18.98 | 0.62% |
6094 | フリークアウトHLDGS | 赤字 | 2.89 | 0.00% |
訴求力の高い東証マザーズネット企業であり、約6.9億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。
上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はみずほ証券です。その他は、SMBC日興証券、SBI証券、マネックス証券、いちよし証券、岩井コスモ証券、岡三証券、香川証券、極東証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
みずほ証券 | 234,000 | 90.00% |
SMBC日興証券 | 7,800 | 3.00% |
SBI証券 | 2,600 | 1.00% |
マネックス証券 | 2,600 | 1.00% |
いちよし証券 | 2,600 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 2,600 | 1.00% |
岡三証券 | 2,600 | 1.00% |
香川証券 | 2,600 | 1.00% |
極東証券 | 2,600 | 1.00% |
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。
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インティメート・マージャーのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
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郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
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楽天証券、松井証券も委託幹事団に名を連ねる可能性があります。
<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)