ENECHANGE(4169)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年12月7日(月)~12月11日(金)、上場日は2020年12月23日(水)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は520円(1単元5.2万円)です。公募価格は2020年12月14日(月)に決定。
仮条件は520円~600円と上振れました。予想PERは赤字です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
1,200〜1,800円(仮条件の上限比+100.0%~+200.0%)
ENECHANGEは、自由化領域において消費者向けに電力・ガス等の最適な選択をサポートするBtoC型ビジネスである「エネルギープラットフォーム事業」と、デジタル化領域において電力・ガス会社向けにクラウド型DXサービスを提供するBtoB型ビジネスである「エネルギーデータ事業」を展開しています。
具体的には電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」や、マーケティング・データ解析SaaS、運営効率化・ファンド運営事務サービスを提供しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は東京都千代田区大手町2-6-2日本ビル 3Fです。
ENECHANGEとは
ENECHANGEは、「Changing Energy for a Better World ~エネルギーの未来をつくる~」というミッションを掲げ、エネルギー革命の軸となる「エネルギーの4D」、すなわち自由化(Deregulation)、デジタル化(Digitalization)、脱炭素化(Decarbonization)、分散化(Decentralization)に資する分野を主な事業領域としています。
エネチェンジはこれらの分野において、エネルギー分野特化型の「エネルギーテック」、すなわち発電や小売を直接行わず、エネルギーに関連するテクノロジーサービス提供を中立的に行う企業グループです。
「エネルギーの4D」におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、「エネルギー分野におけるデータプラットフォーマー」というユニークなポジショニングで、エネルギーテック領域におけるカテゴリーリーダーとなることを目指しています。
ENECHANGEは、自由化領域において消費者向けに電力・ガス等の最適な選択をサポートするBtoC型ビジネスである「エネルギープラットフォーム事業」と、デジタル化領域において電力・ガス会社向けにクラウド型DXサービスを提供するBtoB型ビジネスである「エネルギーデータ事業」を展開しています。
「エネルギープラットフォーム事業」においては、消費者向けの電力・ガス切替サービスを通じて、「エネルギーを選ぶを常識に」することを目指しています。
具体的には主に「エネチェンジ」(家庭向け電力・ガス切替プラットフォーム)及び「エネチェンジBiz」(法人向け電力・ガス切替プラットフォーム)の2サービスを展開しています。
「エネルギーデータ事業」においては、電力・ガス会社向けのクラウド型DXサービスを通じて、「デジタル化でエネルギーをより効率的に」することを目指しています。
具体的には、主に電力・ガス会社向けに3サービスを展開しています。
- クラウド型で提供するデジタルマーケティング支援SaaS「EMAP(イーマップ = Energy Marketing Acceleration Platform)」
- 電力スマートメーターデータ解析SaaS「SMAP(スマップ = Smart Meter Analytics Platform)」
- 電力データ解析技術を活用した稼働中の再生可能エネルギー発電所の運営効率化・ファンド運営事務サービス「JEF(ジェフ)」
ENECHANGEは、当該2事業の両輪経営による顧客基盤・ノウハウの相互活用を通じた事業展開を競争力の源泉とし、業界内におけるユニークなポジショニングを構築しています。
従業員数77名、平均年齢は35.2歳、平均勤続年数は1.8年、平均年間給与は594.7万円です。
ENECHANGEのIPOの諸データ
ENECHANGEの業績推移
業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第4期 | 第5期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2018年12月 | 2019年12月 | |
売上高 | (千円) | 1,140,739 | 1,268,110 |
経常利益 | (千円) | 104,924 | △304,907 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 91,102 | △238,375 |
包括利益 | (千円) | 89,799 | △243,650 |
純資産額 | (千円) | 586,261 | 342,611 |
総資産額 | (千円) | 859,504 | 1,073,716 |
1株当たり純資産額 | (円) | 107.71 | △154.50 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 17.35 | △45.40 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 65.8 | 30.6 |
自己資本利益率 | (%) | 18 | - |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 219,577 | △310,049 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △143,590 | △16,868 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 18,329 | △125 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 530,932 | 204,693 |
従業員数 | (人) | 64 | 90 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックス相場が続いていましたが、高値レンジをブレイクしています。
このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
ENECHANGEのIPOの規模は最大で約2.3億円であり、東証マザーズとしてもかなりの小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は50,000株、売出株式数は330,000株、オーバーアロットメント(OA)は57,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約8%とかなり低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は87%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
城口洋平 | 23.86% | ○ |
有田一平 | 10.08% | ○ |
植野泰幸 | 8.00% | |
B Dash Fund2号投資事業有限責任組合 | 7.62% | ○ |
Energy Station Company Limited | 7.61% | ○ |
(株)大和証券グループ本社 | 5.71% | |
BIG1号投資事業有限責任組合 | 4.57% | ○ |
(株)エプコ | 3.81% | ○ |
大和エナジー・インフラ(株) | 3.43% | ○ |
Spiral Capital Japan Fund 1号投資事業有限責任組合 | 3.05% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
ENECHANGEの事業は電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」や、マーケティング・データ解析SaaS、運営効率化・ファンド運営事務サービスということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは赤字であり、類似企業と比較すると割高感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2371 | カカクコム | 44.63 | 13.91 | 1.37% |
3662 | エイチーム | 96.86 | 1.66 | 1.62% |
3679 | じげん | 未発表 | 3.05 | 0.88% |
3926 | オープンドア | 未発表 | 7.48 | 0.00% |
3970 | イノベーション | 44.87 | 4.05 | 0.00% |
6049 | イトクロ | 116.97 | 3.96 | 0.00% |
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
約2.3億円という上場規模は東証マザーズとしてはかなりの小型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億円未満の超小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- タスキ:+655.2%
- ヘッドウォータース:+1,090.0%
- Branding Engineer:+495.9%
- フィーチャ:+805.8%
- アディッシュ:+70.8%
- サイバーセキュリティクラウド:+104.7%
- 関通:+110.6%
- ウィルズ:+372.4%
- ブランディングテクノロジー:+177.3%
- ハウテレビジョン:+209.5%
- Amazia:+33.0%
- バンク・オブ・イノベーション:+108.3%
- ZUU:+246.9%
- ビープラッツ:+354.5%
- 日本リビング保証:+189.8%
- アジャイルメディア・ネットワーク:+415.7%
- みらいワークス:+230.4%
- ウォンテッドリー:+401.0%
- インターネットインフィニティー:+281.8%
- ユナイテッド&コレクティブ:+177.8%
- シャノン:+320.7%
- エルテス:+263.7%
- フィル・カンパニー:+205.3%
- リファインバース:+62.9%
- AWSホールディングス:+235.3%
- 農業総合研究所:+78.1%
- ホープ:+130.0%
- グローバルウェイ:+373.0%
- ヨシムラ・フード・ホールディングス:+50.0%
- バリューゴルフ:+151.2%
- ラクス:+228.7%
- アクアライン:+21.7%
- アイリッジ:+429.2%
- テラスカイ:+350.0%
- エクストリーム:+296.4%
- ビーロット:+422.4%
- レアジョブ:+169.7%
- フィックスターズ:+162.0%
- シンプロメンテ:+135.3%
- サンワカンパニー:+268.4%
- フォトクリエイト:+126.0%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はみずほ証券です。その他は、大和証券、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券、いちよし証券、SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
みずほ証券 | 266,000 | 70.00% |
大和証券 | 49,400 | 13.00% |
野村証券 | 19,000 | 5.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 19,000 | 5.00% |
SMBC日興証券 | 7,600 | 2.00% |
いちよし証券 | 3,800 | 1.00% |
SBI証券 | 3,800 | 1.00% |
マネックス証券 | 3,800 | 1.00% |
楽天証券 | 3,800 | 1.00% |
松井証券 | 3,800 | 1.00% |
ENECHANGEのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの中型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)