アクシス(4012)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年9月11日(金)~9月17日(木)、上場日は2020年9月30日(水)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,020円(1単元10.2万円)です。公募価格は2020年9月18日(金)に決定。
仮条件は1,020円~1,070円と上振れました。予想PERは10.2~10.7倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,500〜4,000円(仮条件の上限比+133.6%~+273.8%)
アクシスは、システムインテグレーション事業とクラウドサービス事業を展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都港区西新橋2-3-1 マークライト虎ノ門 8Fです。
アクシスとは
アクシスのシステムインテグレーション事業は、金融機関、官公庁等の公共機関、一般事業会社及びそのグループ会社、もしくは一次請けとなるシステムインテグレーターが顧客です。
各種業務アプリケーションの設計開発業務及び運用保守業務を請け負うサービス、インフラシステムの設計構築業務及び運用保守業務を請け負うサービスを提供しています。
アクシスのクラウドサービス事業は、「はたらく車」(注1)の位置情報や走行距離等をリアルタイムで把握することが可能となるフリートマネジメントサービス(注2)「KITARO」を提供しています。
「KITARO」サービスは、デバイスを通して車両の様々な情報をクラウドにアップロードし有効活用するIoTのサービスです。
位置情報・走行履歴管理機能により、車の位置情報をリアルタイムで把握することができ、渋滞情報と走行履歴情報から目的地の到着時刻を予測すること等が可能です。
アクセル操作やアイドリング時間の基本情報に加え、急ブレーキ、急ハンドル等の発生情報を取得し、安全運転やエコドライブに関する分析評価を行う機能も備えています。
従業員数301名、平均年齢は32.5歳、平均勤続年数は6.2年、平均年間給与は472.9万円です。
アクシスのIPOの諸データ
アクシスの業績推移
業績面では売上高は美しい右肩上がりとなっています。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には成長を期待できる方向性です。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第3期 | 第4期 | 第5期 | 第6期 | 第7期 |
---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2016年3月 | 2017年3月 | 2017年9月 | 2018年9月 | 2019年9月 |
売上高 | 66,260 | 13,000 | 211,374 | 3,117,194 | 5,118,432 |
経常利益 | 4,495 | 1,539 | 3,678 | 108,210 | 330,348 |
当期純利益 | 3,908 | 1,116 | 2,163 | 73,282 | 221,809 |
資本金 | 10,000 | 10,000 | 155,000 | 300,000 | 300,000 |
発行済株式総数 | 200 | 200 | 6,000,000 | 8,000,000 | 8,000,000 |
純資産額 | 11,316 | 12,433 | 304,597 | 477,879 | 699,689 |
総資産額 | 13,207 | 231,438 | 1,412,163 | 3,392,905 | 3,854,503 |
BPS | 56,583 | 62,166 | 50.77 | 149.34 | 218.65 |
1株配当 | - | - | - | - | - |
EPS | 19,541 | 5,583 | 7.33 | 25.41 | 69.32 |
自己資本比率 | 85.68 | 5.37 | 21.57 | 14.08 | 18.15 |
自己資本利益率 | 41.74 | 9.4 | 1.37 | 18.73 | 37.67 |
株価収益率 | - | - | - | - | - |
配当性向 | - | - | - | - | - |
営業CF | - | - | - | -1,543,555 | 52,130 |
投資CF | - | - | - | -35,619 | -115,586 |
財務CF | - | - | - | 1,751,256 | 122,191 |
現金等 | - | - | - | 515,856 | 574,591 |
従業員数 | - | 2 | 4 | 15 | 21 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックス相場が続いていましたが、高値レンジをブレイクしています。
このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
アクシスのIPOの規模は最大で約6.1億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は78,000株、売出株式数は440,000株、オーバーアロットメント(OA)は77,700株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約29%と若干高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は85%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
小倉博文 | 59.33% | ○ |
日向宏 | 12.61% | ○ |
山本浩史 | 12.15% | ○ |
横田佳和 | 5.61% | ○ |
小泉彰宏 | 3.27% | ○ |
石川浩一 | 1.86% | ○ |
白川雄一 | 0.57% | ○ |
水元真之介 | 0.23% | ○ |
駒井健太朗 | 0.23% | ○ |
小菅直哉 | 0.23% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
アクシスの事業はシステムインテグレーション事業とクラウドサービス事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しており、クラウドというキラーワードを事業に内包しています。
予想PERは10.2~10.7倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2335 | キューブシステム | 21.33 | 2.66 | 1.64% |
3916 | デジタル・インフォメーション | 20.66 | 5.30 | 1.57% |
3924 | ランドコンピュータ | 15.02 | 1.69 | 2.33% |
3988 | SYSホールディングス | 20.01 | 2.26 | 0.76% |
3992 | ニーズウェル | 17.96 | 3.07 | 2.16% |
4284 | ソルクシーズ | 17.62 | 1.72 | 1.17% |
4299 | ハイマックス | 22.09 | 1.44 | 2.08% |
4333 | 東邦システムサイエンス | 19.14 | 1.61 | 2.64% |
4421 | ディ・アイ・システム | 33.83 | 2.28 | 1.88% |
4491 | コンピューターマネージメント | 15.84 | 1.44 | 1.42% |
4725 | CACHOLDINGS | 18.27 | 0.89 | 4.57% |
約6.1億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、SBI証券、エース証券、岡三証券、極東証券、楽天証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 466,500 | 90.06% |
SBI証券 | 10,300 | 1.99% |
エース証券 | 10,300 | 1.99% |
岡三証券 | 10,300 | 1.99% |
極東証券 | 10,300 | 1.99% |
楽天証券 | 10,300 | 1.99% |
アクシスのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)