
キオクシアホールディングス(6600)のIPOが決定していましたが、上場延期となりました。以下、中止前に発表されていたIPOの情報です。
ブック・ビルディング期間は2020年9月18日(金)~9月25日(金)、上場日は2020年10月6日(火)です。
新規上場する市場は東証一部か二部(所属部未定)です。
想定価格は3,960円(1単元39.6万円)です。公募価格は2020年9月28日(月)に決定。
仮条件は2,800円~3,500円と窓を開けて下振れました。予想PERは赤字です。
初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。以下のレンジを想定しています。
2,700〜3,700円(仮条件比-3.6%~+5.7%)
キオクシアホールディングスは、メモリ及び関連製品の研究開発、製造、販売、その他サービスを展開しています。
東芝から分離独立した旧東芝メモリであり、キオクシア株式会社は世界で最大級のフラッシュメモリ専業プレイヤーです。
監査法人はPwCあらた有限責任監査法人で、本社所在地は東京都港区芝浦3-1-21 田町ステーションタワーSです。
キオクシアの上場・IPO
キオクシアホールディングスは、売上収益を製品の用途に応じたアプリケーション別に、「SSD & ストレージ」、「スマートデバイス」及び「その他」に事業を区分しています。
「SSD & ストレージ」には主にPC、データセンター、エンタープライズ向けSSD製品及びメモリ製品が含まれています。
「スマートデバイス」にはスマートフォン、タブレット、テレビ等の民生機器、車載、産業機器等の用途で使用される制御機能付きの組み込み式メモリ製品が含まれています。
「その他」にはSDメモリカード、USBメモリ等のリテール向け製品及び製造合弁会社3社経由で計上されるWestern Digitalグループ向けの売上等が含まれています。
メモリ事業ではメモリ製品を製造・販売しています。
フラッシュメモリとは、キオクシアホールディングスが1987年に世界で初めて開発し世界標準となった不揮発性半導体メモリであり、大容量のデータ保存を可能にする記憶用デバイスです。
スマートフォンで写真・動画などを保存するために使われる他、身近な電子機器やデータセンター等においても、欠かすことのできないコアデバイス(基幹部品)となっています。
キオクシアホールディングスはフラッシュメモリの微細化による大容量化、及びコスト競争力の強化を推進しています。
メモリセルを積み上げることで干渉を防ぐ積層化技術により、大容量化と信頼性の向上、低消費電力化を実現したBiCS FLASHを開発しました。
BiCS FLASHは2017年3月期から48層積層プロセスを用いた製品の本格量産を開始し、2019年3月期は64層積層プロセスを用いた製品の本格量産を行っています。
加えて、更なる技術開発を進め、現在は96層積層プロセスを用いたBiCS FLASHを量産しています。
また、112層積層プロセス等、更なる大容量化、高速化に向けた次世代の半導体メモリの開発も進めています。
持株会社の従業員数は113名、平均年齢は46.4歳、平均勤続年数は16.4年、平均年間給与は1126.6万円です。
キオクシアのIPOの諸データ
IPOで得た資金は、連結子会社のキオクシア株式会社への投融資資金に充てる予定となっています。
キオクシアホールディングスの業績推移
業績面では売上高は減収、営業利益・純利益は減益の年度もあり、目立った成長性はありません。

主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
| 国際会計基準 | |||
|---|---|---|---|
| 決算年月 | 2019年3月 | 2020年3月 | |
| 売上収益 | (百万円) | 1,074,465 | 987,234 |
| 営業利益(△は損失) | (百万円) | 45,885 | △173,082 |
| 税引前利益(△は損失) | (百万円) | 4,016 | △238,777 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益(△は損失) | (百万円) | 11,604 | △166,686 |
| 親会社の所有者に帰属する当期包括利益 | (百万円) | 5,813 | △168,611 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | (百万円) | 866,156 | 699,149 |
| 資産合計 | (百万円) | 2,820,219 | 2,718,355 |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分 | (円) | 100,423.88 | 81,060.75 |
| 基本的1株当たり当期利益(△は損失) | (円) | 1,748.83 | △19,325.91 |
| 希薄化後1株当たり当期利益(△は損失) | (円) | 1,748.83 | △19,325.91 |
| 親会社所有者帰属持分比率 | (%) | 30.7 | 25.7 |
| 親会社所有者帰属持分当期利益率 | (%) | 2.7 | △21.3 |
| 株価収益率 | (倍) | - | - |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | 462,387 | 159,116 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | △2,234,758 | △352,390 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | 2,025,834 | 154,298 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | (百万円) | 257,065 | 217,096 |
| 従業員数 | (人) | 11,501 | 12,374 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
ここ3ヶ月間の株価推移としては、ボックス推移となっており、ボックスの上限に来ています。
このままボックスをブレイクすればIPOにおいて追い風となり、反落して軟調な展開となった場合、向かい風となります。

上場規模
キオクシアホールディングスのIPOの規模は最大で約3,782.5億円であり、東証一部としてもかなりの大型です。
公募株式数は21,562,500、売出株式数は66,068,900株、オーバーアロットメント(OA)は7,886,900株です。
公開比率(オファリングレシオ)は約18%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は75%です。
| 株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
|---|---|---|
| (株)東芝 | 39.59% | ◯ |
| BCPE Pangea Cayman, L.P. | 25.25% | ◯ |
| BCPE Pangea Cayman2, Ltd. | 14.57% | ◯ |
| BCPE Pangea Cayman 1A, L.P. | 9.13% | ◯ |
| BCPE Pangea Cayman 1B, L.P. | 5.84% | ◯ |
| HOYA(株) | 3.05% | ◯ |
| (株)日本政策投資銀行 ※ | 0.00% | ◯ |
| ステイシー・スミス | 0.49% | ◯ |
| ロレンツォ・フロレス | 0.15% | ◯ |
| 早坂伸夫 渡辺友治 |
0.06% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
キオクシアの初値予想
キオクシアホールディングスの事業はメモリ及び関連製品の研究開発、製造、販売、その他サービスということで、IPOにおける業種の人気度は高くありません。
予想PERは四半期予想のみで赤字となっており、類似企業と比較すると割安感はありません。
| コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|
| 6502 | 東芝 | 13.76 | 1.46 | 0.66% |
| 6590 | 芝浦メカトロニクス | 7.10 | 0.70 | 3.50% |
| 6707 | サンケン電気 | 赤字 | 1.20 | 0.00% |
| 6723 | ルネサスエレクトロニクス | 41.50 | 2.11 | 0.00% |
| 6762 | TDK | 29.25 | 1.76 | 1.35% |
| 6769 | ザインエレクトロニクス | 171.73 | 0.99 | 1.14% |
| 6875 | メガチップス | 27.52 | 1.96 | 0.67% |
| 6882 | 三社電機製作所 | 29.34 | 0.44 | 1.71% |
| 6963 | ローム | 46.30 | 1.11 | 1.87% |
| 6976 | 太陽誘電 | 23.35 | 1.89 | 0.95% |
| 6981 | 村田製作所 | 28.48 | 2.52 | 1.65% |
| 7735 | SCREENホールディングス | 23.37 | 1.47 | 1.09% |
| 8035 | 東京エレクトロン | 19.38 | 4.84 | 2.58% |
上場する市場は東証一部か二部です。約3,782.5億円という上場規模は東証一部としてもかなりの大型です。
上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
東証一部の1000億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ソフトバンク:-2.5%
- SGホールディングス(佐川急便):+17.3%
- 九州旅客鉄道:+19.2%
- LINE:+48.5%
- かんぽ生命保険:+33.1%
- ゆうちょ銀行:+15.9%
- 日本郵政:+16.5%
- リクルートホールディングス:+2.3%
- ジャパンディスプレイ:-14.6%
- サントリー食品インターナショナル:+0.6%
- 日本航空:+0.5%
- 第一生命保険株式会社:+14.3%
- ソニー・フィナンシャル・ホールディングス:+5.0%
- あおぞら銀行:-13.2%
- アコーディア・ゴルフ:-3.6%
- apollostation:+10.5%
- 野村不動産ホールディングス:+11.4%
- SUMCO:+12.7%
- 国際石油開発:+23.9%
- エルピーダメモリ:+3.1%
- 電源開発:+3.5%
- SBI新生銀行:+66.1%
- NECエレクトロニクス:+27.4%
- セイコーエプソン:+41.9%
- 大同生命保険:+18.5%
- 野村総合研究所:+35.0%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。
ジャパンディスプレイのように海外分がカットされて国内に回ってくるような状況ですと危険信号が点灯。直前の需給動向に着目します。
主幹事は三菱UFJモルスタ証券、野村證券、ゴールドマン・サックス証券、JPモルガン証券、SMBC日興証券、大和証券、みずほ証券です。
その他は、クレディ・スイス証券、松井証券、マネックス証券、SBI証券、楽天証券で申し込めます。
| 証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
|---|---|---|
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 6,650,000 | 21.68% |
| 野村証券 | 6,650,000 | 21.68% |
| ゴールドマン・サックス証券 | 383,900 | 1.25% |
| JPモルガン証券 | 383,900 | 1.25% |
| SMBC日興証券 | 5,631,700 | 18.36% |
| 大和証券 | 4,776,000 | 15.57% |
| みずほ証券 | 4,490,700 | 14.64% |
| クレディスイス証券 | 1,138,400 | 3.71% |
| 松井証券 | 141,600 | 0.46% |
| マネックス証券 | 141,600 | 0.46% |
| 楽天証券 | 141,600 | 0.46% |
| SBI証券 | 141,600 | 0.46% |
三菱UFJグループの三菱UFJ eスマート証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。

キオクシアホールディングスのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。

SBI証券が幹事に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。

SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
↓



野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。

大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。
岩井コスモ証券
は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。

東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。

むさし証券もIPOのサービスを提供しています。インターネット口座は売却手数料がリーズナブルです。

SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
現在はお得なキャンペーンを開催しています。
岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。

岡三オンラインは、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
↓

<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:対面証券・ネット証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限・S級銘柄の当落に影響がない対面証券(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)