新規上場!RS TechnologiesのIPOの初値予想

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RS Technologies

RS Technologies(3445)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は3月5日(木)~3月11日(水)、上場日は3月24日(火)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,650円(1単元16.5万円)です。

RS Technologies(RSテクノロジーズ)は、「地球環境を大切にし、世界の人々に信頼され、常に創造し挑戦する。」という経営理念に基づき、主にシリコンウェーハ再生事業を展開しています。

監査法人は有限責任あずさ監査法人です。所在地は東京都品川区大井1-23-1 カクタビル 4Fです。宮城県に工場を有しています。

RS TechnologiesのIPO

RS Technologiesとは

RS Technologiesの主要な事業であるシリコンウェーハ再生事業は、ラサ工業株式会社が25年間世界の半導体製造会社にサービスを提供してきた事業を引き継いだものであり、半導体製造過程で発生するモニタウェーハの再生を行う事業です。

シリコンウェーハの再生は、半導体製造工程の特徴及び製造コストの面から需要が発生するものであり、新興国の経済発展及び先進国の更なるデバイス用途(車・医療・環境・家・町)の広がり等を背景とした半導体需要の増加ととともに需要が拡大しています。

RS Technologiesは、国内外の半導体製造会社を取引先とし、大手ファウンドリを含めグローバルに販売活動を実施しています。

また、シリコンウェーハ再生事業の他、ウェーハ事業としてシリコンウェーハ販売事業、酸化膜成膜加工サービス事業、ソーラー事業として太陽光発電事業、その他の事業として機械装置等販売事業等を実施しています。

従業員数は186名、平均年齢は37.9歳、平均勤続年数は2.6年、平均給与は367.4万円です。

ウェーハ事業

シリコンウェーハ再生事業

シリコンウェーハ再生事業は、半導体製造会社から使用済みのシリコンウェーハを預かって加工し、使用可能な状態にする事業です。

加工は主に「ストリッピング・エッチング(ウェーハ表面膜の除去)」、「プレソート検査(中間検査)」、「ポリッシング(研磨)」、「1次洗浄」、「2次洗浄」、「最終検査」、という工程を経て実施されます。

加工によりほぼ新品と同等の品質で再生できるため、いわばシリコンウェーハのクリーニング事業といえます。

半導体製造会社において、半導体は数百もの工程を経て製造されていますが、数百ある工程のある一箇所で不良が生じ、そのまま最終工程まで加工した場合、不良品が発生することにより、多大な損害が生じる可能性があります。

これを防止するため、各工程で加工状態をモニタリングする必要があります。そこで半導体製造会社は、製品用シリコンウェーハ(プライムウェーハ)と同時にモニタ用シリコンウェーハ(モニタウェーハ)を工程に投入し加工しています。

プライムウェーハは最終工程でチップとしてカッティングされますが、モニタウェーハは各工程で抜き取りがされる為、円盤のまま形状が残ります。

円盤形状を維持しているものの、加工済みのモニタウェーハには様々な情報が組み込まれているため、 そのままの状態では工程へ再投入することはできず、破棄されることになります。

一方、1枚のモニタウェーハは10回から20回程度再生が可能であり、半導体製造会社にとっては、加工済みのモニタウェーハを再生加工することにより、新品のウェーハと同等品質のモニタウェーハを低コストで利用することができます。

いいね!のポーズ

その他

RS Technologiesが仕入れたモニタウェーハ及びダミーウェーハ(8インチ(200mm)、12インチ(300mm))を再生し、ニ-ズに合わせて販売する「シリコンウェーハ販売事業」を展開しています。

また、絶縁膜として使用される酸化膜の生成を行うもので、主に製品用シリコンウェーハ(プライムウェーハ)の表面を加工する「酸化膜成膜加工サービス事業」も展開しています。半導体製造における標準的な最初の工程を請け負うサービスです。

更に、平成24年から開始した再生エネルギー推進政策を基に、経営理念の一つ “地球環境を大切に” を実践すべく平成25年10月より約1MWの発電を開始して、「ソーラー事業」として位置づけています。

太陽光バブルがありました。波にうまく乗ってソーラーパネルを設置したら、災害がない限りは手堅いリターンを確保できました。

その他、主に中古の半導体関連機械装置(新品及び半導体以外も可)及び消耗材を対象とすして、解体・搬出・陸送・海運・搬入・組立を一括してプロデュースし、主に中国市場へ販売する事業も行っています。関連して消耗材も販売しています。

半導体ウェーハ製造工程の技術コンサルティング事業として技術指導、教育サービスも提供しています。

業績推移

業績面では、売上高は減収の年度もあったものの、ここ2年度は爆発的な成長を遂げました。経常利益・純利益は順調な右肩上がりです。

営業キャッシュフローは純利益を下回っています。

平成26年12月期の自己資本利益率(ROE)は135.5%であり、自己資本比率は28.0%です。

RS Technologiesの業績推移

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は12月3日をピークに下降トレンドとなっています。底入れして底打ちできるか否かの重要なチャートポイントにいます。

東証マザーズのチャート(2014年11月20日~2015年2月20日)
(※マネックス証券より)

上場規模

RS TechnologiesのIPOの規模は最大で約34.8億円であり、東証マザーズとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公開比率は最大で23%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は約69%と高めです。。

売出人及び貸株人である方永義、並びに売出人であるR.S.TECH HONG KONG LIMITED、春山充、那須マテリアル株式会社、フューチャーエナジー株式会社、李宗根、本郷邦夫、大澤久生、近藤淳行、大澤一生、古頭泰則、石黒正亨、遠藤智、冨士靖史及び鈴木正行には、原則として90日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

筆頭株主の状況は以下の通りです。第3株主にはロックアップがかかっていません。NVCC6号投資事業有限責任組合には一部に制度ロックアップがかかっています。

株主名 保有割合 ロックアップ
R.S.TECH HONG KONG LIMITED 52.76%
方永義 18.99%
RIHUI (HONG KONG) INVESTMENT TRADING CO. 7.54%
那須マテリアル(株) 3.77%
フューチャーエナジー(株) 3.77%
鈴木正行 2.07%
NVCC6号投資事業有限責任組合 2.07%
本郷邦夫 1.88%
李宗根 1.73%
春山充 0.94%

まとめ

業種面では半導体関連ということで、IPOにおける人気度は高くはありません。

約34.8億円という東証マザーズとしてはかなりの重量級であることは、大きなマイナス要素です。

3社同時上場という過密日程は、RSテクノロジーズのような地味な大型IPOにはマイナスポイントです。

以上を総合考慮して、初値予想は公開価格近辺です。

主幹事はSBI証券です。その他は、野村證券、SMBC日興証券、岩井コスモ証券、東海東京証券、岡三証券、SMBCフレンド証券、東洋証券で申し込めます。

SBI証券主幹事で規模が大きく人気度もさほど高くはないため、比較的当選しやすいと思われます。スルー予定の場合でも、着実にSBIチャレンジポイントは貯めましょう。

参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる

<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

※過去1年間のIPO初値予想の履歴

銘柄名 発表時 BB直前 結果
サイバーリンクス 強気 強気 172.9%
日本BS放送 中立 中立 6.6%
エンバイオ・ホールディングス 強気 強気 126.0%
ダイキョーニシカワ 中立 中立 12.4%
日立マクセル やや弱気 やや弱気 -4.8%
ジャパンディスプレイ 中立 中立 -14.6%
ホットマン やや強気 やや強気 67.5%
みんなのウェディング 強気 強気 27.1%
ディー・エル・イー やや強気 やや強気 101.0%
サイバーダイン 強気 強気 130.0%
エスクロー・エージェント・ジャパン やや強気 やや強気 290.8%
トレックス・セミコンダクター やや弱気 やや弱気 -10.4%
丸和運輸機関 中立 中立 -8.8%
ジョイフル本田 中立 中立 -1.9%
フィックスターズ 強気 強気 162.0%
白鳩 強気 強気 46.2%
日本リート投資法人 中立 中立 4.0%
西武ホールディングス やや弱気 やや弱気 0.0%
東武住販 やや強気 やや強気 12.0%
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 中立 中立 5.7%
ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング 中立 中立 -7.7%
ムゲンエステート 中立 中立 10.0%
フリークアウト 強気 強気 250.0%
ポバール興業 中立 中立 6.6%
OATアグリオ 中立 中立 -6.3%
メドピア 強気 強気 131.3%
レアジョブ 強気 強気 169.7%
VOYAGE GROUP 強気 強気 40.0%
鳥貴族 やや強気 やや強気 120.7%
イグニス 強気 強気 342.1%
日本ビューホテル やや弱気 やや弱気 -1.3%
ジャパンインベストメントアドバイザー やや強気 やや強気 126.3%
ロックオン 強気 強気 284.6%
リアルワールド 強気 強気 79.8%
AMBITION やや強気 強気 62.0%
ジェネレーションパス 強気 強気 119.2%
リボミック 中立 やや強気 -20.4%
FFRI 強気 強気 176.5%
ホットランド 中立 中立 -1.7%
ヤマシンフィルタ 中立 中立 19.6%
すかいらーく 中立 中立 0.0%
リクルートホールディングス 中立 中立 1.3%
GMOリサーチ 強気 強気 133.3%
セレス 強気 強気 55.4%
オプティム 強気 強気 260.0%
アルファポリス 強気 強気 93.2%
エラン やや強気 やや強気 70.3%
日本ヘルスケア投資法人 やや強気 やや強気 48.1%
SHIFT 強気 強気 361.5%
CRI・ミドルウェア 強気 強気 462.5%
日本PCサービス 中立 やや強気 67.7%
トーセイリート投資法人 やや弱気 中立 11.6%
積水ハウス・リート投資法人 やや強気 やや強気 22.7%
弁護士ドットコム 強気 強気 215.4%
クラウドワークス 強気 強気 73.2%
スノーピーク やや強気 やや強気 134.3%
ビーロット 強気 強気 422.4%
GMO TECH 強気 強気 135.2%
テクノプロ・ホールディングス 中立 中立 -5.0%
アトラ やや強気 やや強気 77.4%
マークラインズ 強気 強気 77.3%
メディカル・データ・ビジョン 強気 強気 135.9%
U-NEXT やや強気 中立 31.7%
SFPダイニング やや弱気 やや弱気 -16.5%
今村証券 中立 中立 27.4%
フルッタフルッタ 強気 やや強気 51.5%
竹本容器 中立 中立 2.0%
gumi 中立 中立 0.0%
大冷 やや弱気 やや弱気 -6.7%
アドベンチャー 強気 強気 127.2%
メタウォーター やや弱気 やや弱気 -6.0%
サイジニア 強気 強気 125.8%
インターワークス やや強気 やや強気 16.7%
イーレックス 中立 中立 11.2%
データセクション 強気 強気 73.1%
綿半ホールディングス やや弱気 やや弱気 6.3%
ヨシックス 中立 中立 29.4%
東京ボード工業 やや弱気 やや弱気 -8.0%
カヤック 強気 強気 222.0%
エクストリーム 強気 強気 296.4%
MRT 強気 強気 309.4%
Keeper技研 やや強気 やや強気 49.1%
ケネディクス商業リート投資法人 中立 やや強気 13.3%
ファーストロジック 強気 強気 52.5%
ファーストブラザーズ やや弱気 やや弱気 2.5%
ホクリヨウ 中立 中立 8.9%
ALBERT 強気 強気 115.7%
シリコンスタジオ やや強気 やや強気
コラボス 強気
ショーケース・ティービー 強気
ヘルスケア&メディカル投資法人 やや強気
エスエルディー 強気
ヒューマンウェブ やや強気
イード 強気
ハウスドゥ やや強気
Aiming 中立
モバイルファクトリー 強気

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