セキュア(4264)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年12月10日(金)~12月16日(木)、上場日は2021年12月27日(月)です。
セキュアが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は870円(1単元8.7万円)です。公募価格は2021年12月17日(金)に決定。
仮条件は870円~950円と上振れました。予想PERは28.5~31.2倍です。
初値予想はやや大き目のプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
1,300〜1,800円(仮条件の上限比+36.8%~+89.5%)
セキュアは入退室管理システム・監視カメラシステム・画像解析サービス等のセキュリティシステム構築における最適化を展開しています。
監査法人は太陽有限責任監査法人で、本社所在地は東京都新宿区西新宿二丁目6-1 新宿住友ビル20Fです。
セキュアとは
セキュアは、2010年10月に入退室管理システムおよび監視カメラシステムの本格販売を開始して以降、入退室管理システム、監視カメラシステムを中心としたセキュリティシステム構築における最適化を柱に着実に事業規模を拡大してきました。
セキュアでは「SECURE AC(=Access Control:入退室管理システム)」「SECURE VS(=Video Surveillance:監視カメラシステム)」「SECURE Analytics(画像解析サービス)」という3つのサービスを各社のニーズに合ったデバイスとソフトウェアを組み合わせてワンストップで提供することで中小企業から大企業まで幅広い顧客(2021年9月末時点で6,398社)へ販売しています。
また入退室管理システムにおける顔認証システムや、監視カメラシステムの一部サービスにはAI(画像認識)の技術を使用しており、セキュアではデバイスとの組み合わせで最適なAIアルゴリズムを外部から調達しAIの実装を含めたシステム構築、導入・施工、アフターフォローまでの一気通貫したソリューションを提供しています。
さらにセキュアでは、2010年にBtoB事業に転換した時からAI(画像認識)技術を監視カメラ等の物理セキュリティシステムに実装し最適化して提供する研究開発を行っています。
システム構築の最適化と掛け合わされることでAI(画像認識)の運用効果を高め、より付加価値の高いサービスとして提供することが可能となっています。
従業員数は95名、平均年齢は38.2歳、平均勤続年数は4.0年、平均年間給与は556.1万円です。
セキュアのIPOの諸データ
セキュアの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第19期 | |
---|---|---|
決算年月 | 2020年12月 | |
売上高 | (千円) | 2,790,181 |
経常利益 | (千円) | 27,637 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 33,032 |
包括利益 | (千円) | 33,495 |
純資産額 | (千円) | 455,236 |
総資産額 | (千円) | 1,468,294 |
1株当たり純資産額 | (円) | 29.1 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 7.98 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | ― |
自己資本比率 | (%) | 31 |
自己資本利益率 | (%) | 7.5 |
株価収益率 | (倍) | ― |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △132,113 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △83,268 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 90,585 |
現金および現金同等物の期末残高 | (千円) | 372,110 |
従業員数 | (名) | 91 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
セキュアのIPOの規模は最大で約6.7億円であり、東証マザーズとしては小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は449,000株、売出株式数は220,000株、オーバーアロットメント(OA)は100,300株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約17%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は33%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(同)LYON | 30.44% | ○ |
谷口辰成 | 11.25% | ○ |
谷口喆成 | 10.26% | ○ |
谷口才成 | 10.22% | ○ |
CBC(株) | 5.18% | ○ |
グローバル・タイガー・ファンド3号投資事業有限責任組合 | 4.94% | ○ |
(株)ブロードバンドタワー | 3.41% | ○ |
i-nest1号投資事業有限責任組合 | 3.41% | ○ |
(株)東邦銀行 | 2.73% | ○ |
(株)KAWASHIMA | 2.73% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
セキュアの事業は入退室管理システム・監視カメラシステム・画像解析サービス等のセキュリティシステム構築における最適化ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
上位株主にはVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
予想PERは28.5~31.2倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
約6.7億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。
東証マザーズの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- デジタリフト:+34.4%
- ジィ・シィ企画:+35.4%
- リベロ:+38.6%
- デジタリフト:+34.4%
- ジィ・シィ企画:+35.4%
- フューチャーリンクネットワーク:+74.7%
- オムニ・プラス・システム・リミテッド:+57.3%
- ベイシス:+154.9%
- ワンダープラネット:+60.7%
- メイホーホールディングス:+122.6%
- ブロードマインド:+93.3%
- ジーネクスト:+131.8%
- ベビーカレンダー:+123.8%
- T.S.I:+100.0%
- WACUL:+342.4%
- オンデック:+190.3%
- クリングルファーマ:+48.0%
- 交換できるくん:+125.1%
- かっこ:+290.6%
- ビートレンド:+257.5%
- カラダノート:+320.0%
- アクシス:+432.7%
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想はやや大き目のプラスリターンです。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 609,200 | 91.06% |
みずほ証券 | 33,400 | 4.99% |
SBI証券 | 6,600 | 0.99% |
楽天証券 | 6,600 | 0.99% |
いちよし証券 | 6,600 | 0.99% |
東海東京証券 | 6,600 | 0.99% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券でも取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
セキュアのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの中型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。
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↓
<投資スタンス>
やや強気+
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)